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2021/05/26

神奈川県水道蛇口連続窃盗事件

平塚市によると、4月27日朝、JR平塚駅から北約2キロにある神明公園の近隣住民から「水飲み場の蛇口が外れている」と連絡する事件が起きている。
市職員が近くの公園も調べると、計6公園で真ちゅう製の蛇口5本とステンレス製の手すり6本がなくなっていた。被害総額は約15万円で、いずれも工具で取り外した跡があったとのこと。

5月3日、隣接する厚木市が3月下旬以降に市内の7公園から蛇口24本(被害総額約14万円)が盗まれたと公表した。このほか伊勢原市では5月に自治会館の蛇口6本が、海老名市では4月に公園の蛇口3本がなくなる被害があった。両市はそれぞれ平塚市、厚木市と接している。

各市や県警によると、主に真鍮製の蛇口46個のほか、ステンレス製の手すり6本がなくなった。蛇口が盗まれた現場は18カ所で、うち14カ所が公園。伊勢原市では自治会館や住宅の工事現場でもあった。

5月21日午前7時半ごろ、相模原市南区相武台団地2丁目の住民から「蛇口が盗まれている」と110番通報する事件が起きている。
相模原南署によると、約100棟ある団地のうち数十棟で建物の外にある水道の蛇口計136個(時価合計約13万6千円)がなくなっており、窃盗事件として捜査しているとのこと。

時系列
03月以降 厚木市内の7公園から蛇口24本が盗難被害
04月   海老名市の公園の蛇口3本が盗難被害
04月27日 平塚市神明公園の蛇口5本とステンレス製手すり6本が盗難被害
05月   伊勢崎市の自治会館や工事現場で盗難被害
05月21日 相模原市の南区相武台団地で蛇口136本の盗難被害

こんなところですね。
まー物品を集めてしまう人の中にはフェチな人がいて、上履き、制服、下着などを集めてしまう人がいますが、どれも性的な衝動と結びついているので、今回の蛇口はちょっと違いそうですね。

そうすると、経済的な価値を狙った物と考えるわけですが、単価が安いので普通に考えればうまみの無い物ですよね。
そして、複数の蛇口を持ち込めば、買い取り側も不審に思うでしょう。

そのあたりを考えると、犯人達は換金手段を持っているんでしょうね。
おそらくは買い手も盗品と知って買い取るのでしょうから、その意味で流通経路が出来ているんでしょう。
問題はこれが、今年に入ってから起きている事なんです。

追い込まれた犯人達が考えた末に考案したんでしょう。

そう考えると、やはりコロナの影響で困窮した犯人グループがなんとかしてお金に換えようと犯行を行っているんじゃないかな?

で、単価の低い物を大量に窃盗する手口で思い出すのが、農産物の窃盗被害ですよね。
農産物の場合、賞味期限が限られるので日本国内で現金化するしかないと思うけど、蛇口は消費期限や賞味期限は無いので、海外に持ち出している可能性もあるかもしれませんね。

この事件はこれから起こる日本崩壊あるいは、犯罪爆発(私の造語で爆発的に犯罪件数が増える事の意)の前触れにならないと良いのですが・・・
すでにモラルは崩壊して民度は右肩下がりです。

性善説に期待したシステムや仕組みは見直す機会なのかもしれませんね。

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2021/05/21

神奈川県座間市9名バラバラ事件その15(一審公判4)

審理は、9人の被害者を殺害順に3組に分けて行われる。
(1)2017年8月の3人
(2)同9月の4人
(3)同10月の2人
中間論告や弁論もグループごとに行う。

殺害順
2017年
8月23日Aさん(女性当時21)
8月28日ごろBさん(女性当時15)
8月30日ごろCさん(男性当時20、Aさんの知人)
9月
Dさん(女性当時19)
Eさん(女性当時26)
Fさん(女性当時17)
Gさん(女性当時17)
10月
Hさん(女性当時25)
Iさん(女性当時23)

第十七回から第二十回公判
8人目と9人目の被害者の審理

***第十七回公判(11月10日)***
冒頭陳述
1)検察側は冒頭陳述で「2人は被告が殺害を考えていることを知らず、承諾していなかった」と述べた
検察側は「2人は殺害の承諾をしていなかった」としたうえで、最後に殺害された女性(23)については「被告は、事前に女性から『所持金が1000円しかない』と言われ、会う前に性的暴行と殺害を決意した」と指摘したとのこと。

検察側は冒頭陳述で、「被告人と会ってから『一緒に死にたい』とか『殺してほしい』と言うことはありませんでした」「レイプされた後に殺されてお金を奪われるということを承諾していませんでした」と主張したとのこと。


2)弁護側は「2人には自殺願望があり、自分の意思で被告を訪れた理由は、死ぬこと以外に考えられない」と主張したとのこと。

検察側の主張が認められると死刑になると裁判員らに訴え、「死刑は他人事ではありません」「死刑のボタンを押すことは国民一人ひとりの代表者が決めること」「最後まで中立で公平な裁判をお願いしたい」と述べたとのこと。

3)公判では、被告と2人とのツイッター上のやりとりも明らかにされた。2人が殺害された29年10月には「首吊り士」「終わりにしたい」など5つのアカウントで不特定多数の女性と連絡をとっていたといい、同じ女性に2つ以上のアカウントで「自殺をお考えですか」「(自殺)未遂にならないようサポートする」などと接触を図っていた。女性は被告のアカウントに「疲れた」「これから先いいことない」などと返信していたとのこと。

証人尋問
4)横浜市の女性(8人目)の母親が証人として出廷し、事件について「残念でならない。掛け替えのない未来を奪った」と話したとのこと。
また、女性が「パソコンの資格を取りたい」「ハロウィーンパーティーをしよう」などと語っていたとも明かし、被告に対し「十分に反省し、自分の命に代えても罪を償ってほしい」と訴えたとのこと。

***第十八回公判(11月11日)***
被告人質問
1)被告は被害者の印象について、「出会い目的ではないかと感じた」「『死にたい』という深刻な様子ではなく、他の人とのダイレクトメールの内容を私に見せてきて笑ったりしていて、『これから死にます』という雰囲気ではなかった」と述べ、殺してほしいという話はなかったと述べたとのこと。

また、検察側から、「この時点で7人を殺害しているが、やめようという気持ちはなかったのか」と問われると、「失神状態の女性に対して性行為することの快感があったので、やめるつもりはなかった」と淡々と話したとのこと。

2)接触しようとした女性の具体像について裁判官が質問。被告は、練炭や飛び降りでの自殺に固執している場合は自ら連絡を絶つケースもあったと明かし、自宅に招き入れることができる「首つり自殺を希望した女性」を標的にしたと説明したとのこと。事件の被害者はいずれも被告より若かったが、「年齢は気にしていない」とも語ったとのこと。

3)検察側によると、被告は7人目の被害者を殺害後、ロープなどを追加で購入した。白石被告は、被害者の首をつるためのロープだったとし、長さが計12メートルあったことについては「3、4人分として買った」と説明。9人以外でも事件を起こす可能性があったことを明かしたとのこと。

4)被告は検察側の質問で、捜査段階で供述した「手足や体を動かしたり、起き上がろうとしたりした」「言葉にならない声を上げた」とする女性の抵抗の様子を「具体的に思い出せない」と証言。一方、弁護側は逮捕から約2カ月後の29年12月に作成された供述調書を読み上げ、検察官から「女性とも、もみくちゃってことでいいんですね」と問われた被告が「そうですね」と答えていたと指摘した。

一連の公判では、具体的な殺害状況の直接証拠が被告の供述しかなく、被告の供述の信用性も焦点となっている。弁護側は「捜査段階と公判で被告の供述内容が食い違っている」と主張している。

このため、検察側は女性が履いていたズボンのサイズや、失神した女性をまたがらせたクーラーボックスをどうずらしたかなど、これまでの審理では確認しなかった詳しい殺害状況を尋ねた。弁護側の質問後に行った追加質問でも、「(被告が犯行時の状況について)『推察する』という言葉を使うことを、弁護人が問題視している」と被告に念押しし、現在の記憶に基づいて答えるよう促したとのこと。

5)公判の終了直前には、裁判長が「女性の抵抗については『覚えていない』と発言したのに、なぜ『全員が抵抗したことは間違いない』と言えるのか」と問いただすと、「(6人目の)被害者は縛って簡単に失神させることができたが、それ以外のときに簡単にできた記憶がない」と語ったとのこと。

***第十九回公判(11月12日)***
9人目の審理
被告人質問
1)、検察側からの被告人質問の中で、9人目の被害者の死亡を確認した後に外見が好みだったので性行為をしたと述べ、殺害の承諾はなかったとしたとのこと。

2)裁判官からの質問に「自分の中の比重がお金が何よりも第一だったのが、レイプしたくなったらお金になるかもしれないけどレイプをするというのに正直変わっていった」と答える場面もあったとのこと。。

また、「『殺害はしたけど手伝っただけ』と言おうと思ったことはないのか」と問われると、「正直、逮捕された当時はものすごく迷いました。死体損壊、死体遺棄だけでいこうと思っていた時期もあったんですが、逮捕された時の部屋の状況から他に目的があったんじゃないかと勘ぐられるし、もうあきらめて観念しました」と述べたとのこと。

3)被告は9人目の女性を殺害したことについて、「当時は、複数殺害していて抵抗感は湧かなかった」と述べたとのこと。

被告は検察官から、「殺害などに抵抗はなかったか」と問われると、「当時は、複数殺害していて抵抗感は湧かなかった」と答え、「女性と会う前に、『所持金が1000円しかない』と言われ、お金にならないと思い、性的暴行と殺害をしようと思った」と述べたとのこと。

4)女性の兄の「大切な妹を殺した犯人を今でも許せない」「人間のすることではなく、命を持って償ってほしい」と記された調書も読み上げられたとのこと。

女性の兄の調書によると、女性は家庭の事情で引っ越しや転校を繰り返しており、29年6月に母親が亡くなったことで精神状態が悪化していたという。女性の兄は「母が亡くなってから(女性から)連絡が増え、『母が死んだのは私のせい』などと言っていた。寂しくて寂しくてどうしようもなかったのだろう」と話していたとのこと。

事件後に女性と連絡が取れなくなったことを心配した兄は、女性のツイッターのアカウントにログインし、被告とのやりとりを確認。警視庁高尾署に相談したことが、一連の事件発覚のきっかけとなったとのこと。

5)弁護人に「逮捕されなければ、どのように過ごすつもりだったか」と尋ねられると、「遺体をレンタルルームに隠すか山に埋め、ツイッターで知り合った(ヒモになれる)女性宅に引っ越して、部屋をリセットしようと考えていた」と述べたとのこと。

***第二十回公判(11月16日)***
8人目と9人目の中間論告と中間弁論
1)論告で検察側は「命を絶つ目的で被告に会いに行ったとしても、死に至った経緯が当初の意図とかけ離れている」などと指摘した上で「本件はきわめて自己中心的な単なる殺人にほかならない」と主張したとのこと。

被告が被害者からの抵抗について、「具体的には覚えていない」などと話していることについては、「事件から3年がたち記憶が薄れたのは理解できる」と説明したとのこと。

検察側は、被告が自殺願望のあった2人に「一緒に死ぬ」と嘘をつき、性的暴行や所持金を奪う目的を隠していたと指摘。「2人が本当の目的を知っていれば承諾したはずがない。自殺するつもりであることと、他殺されてもいいということは全く別だ」としたとのこと。

2)弁護側は弁論で、「被告には具体的な記憶がない」として、「記憶にある限度でしか、事実を認定できないのではないか」と指摘。「殺害の承諾をしていなかったことには疑問が残る」と反論したとのこと。

弁護側は中間弁論で、2人とも対人関係が苦手だったのに初対面の被告に会いに行き、被告宅で自ら薬を飲んだことなどを挙げ、「死の実現を被告に委ねていた」と述べたとのこと。


こんなところですね。
ここまでの公判の内容を見ると、「快楽殺人者は作られる」と言う事なんですね。
最初はお金目的だったのが、暴行目的に変わり、暴行する為に殺害した結果、快感を得て、快感の為に殺害すると言う、見事に手段と目的が逆転してしまっていますね。

参考リンク
神奈川県座間市9名バラバラ事件その14(一審公判3)
神奈川県座間市9名バラバラ事件その16(一審公判5)

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2021/05/19

東京都大田区平和の森公園猫虐待事件

大田区や捜査関係者などによりますと5月11日(火)、大田区の「平和の森公園」内の遊歩道近くで、猫の死骸が見つかる事件が起きている。

目撃者「首つられてた、たこ糸のちょっと太いやつでね。(発見の)4、5日前から(猫が)来なくなったの、だからみんなも心配してた」とのこと。
(園内の木につるされた猫の死骸が見つかっていた)

この公園では、5月8日(土)と10日(月)にも池や公衆トイレ付近で不審な状態で死んでいる猫が2匹見つかっていて、警視庁は、何者かが危害を加えた可能性が高いとみて、動物愛護法違反の疑いで捜査しているとのこと。

公園を管理する大田区が把握したのは11日。ほか、10日にはトイレの脇で…。8日には池に浮いている状態でネコの死骸が見つかっているとのこと。
別の報道では
5月8日には公園内の池で10日には公衆トイレの屋根の上で猫の死骸が見つかった。(こちらを採用します)

時系列
05月
08日(土) 猫の不審死を発見(池に浮かんでいた)
10日(月) 猫の不審死を発見(トイレの屋根の上)
11日(火) 猫の不審死(首をつられた)を発見

こんな事件ですね。
東京での最近の動物虐待事件はASKAの事件簿の記録では
昨年11月の調布市三鷹地区の高齢猫の虐待死事件(その後、いろいろと騒動があるみたいですね)
今年1月の葛飾区サッカークラブコーチの猫虐待事件(容疑者は逮捕済み)

この2件ぐらいで目立った物は無いですね。
駆除目的なのであれば、木につるすなんて面倒な手間は掛けないと思います。
同一犯であれば最初の2件は人目につかないように、あるいは自然死に見せかける偽装をしているように見えますが、3件目は明らかに発見される事を意識しています。

3件目で犯人の意識に変化があったように見えます。

気になるのは境町の事件の容疑者が逮捕されたのは5月7日でその直後にこちらの事件が起きています。
境町の事件では逮捕直後から少年時代の事件の内容も騒ぎになっていたので、犯人はその情報の影響を受けて今回の虐待事件をおこしていないのか?と言うのが気になるところですね。

短期間にエスカレートする可能性があるので、周辺の方はご注意願います。
(都内、隣接県の方も注意が必要です。)

続報を待ちましょう。

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2021/05/17

東京都新宿区炭酸ガス消火設備死亡事故(追記と訂正)

4月15日午後5時ごろ、東京都新宿区下落合4のマンション地下駐車場内で、男性作業員6人が天井の張り替え作業をしていた際、消火設備が突然作動して駐車場に二酸化炭素が充満する事故が起きている。

警視庁戸塚署などによると、5人が救助されたが、30代から50代の4人の死亡が確認され、20代とみられる男性は重体。30代の男性は自力で脱出して病院に搬送されたが、意識ははっきりしているとのこと。

天井の張り替え作業は16日までの2日間で行われる予定だった。同署は業務上過失致死傷容疑を視野に捜査を始めたとのこと。

今回の事故では設備の作動に伴って駐車場のシャッターが下りたとみられ、作業員は一時的に閉じ込められた状態だった。同署は二酸化炭素中毒を起こして亡くなったとみているとのこと。

東京消防庁によると、事故から約1時間後に測定した地下駐車場の二酸化炭素濃度は21%で、通常の数百倍だったとみられるとのこと。
数値は約4時間後に正常に戻ったとのこと。

現場は西武新宿線下落合駅の北東約400メートルの住宅街。

現場の地下駐車場では、午前9時ごろから、天井の石こうボードを張り替える作業が行われていたとのこと。

自力で脱出した30代の作業員の男性が「天井にある二酸化炭素の噴出口近くで作業をしていたら設備が作動した」と話しているとのこと。

捜査1課は同日、亡くなった4人の身元について、
東村山市廻田町1、職業不詳、男性(44)
足立区古千谷本町1、会社役員、男性(58)
同区江北3、会社員、男性(59)
住所不詳、会社員、男性(27)

他に男性(28)が意識不明の重体
と発表した。

マンション地下1階にある立体駐車場の天井が腐食したため、石こうボード約200枚の張り替え工事が15日朝から行われていた。駐車場は地上1階で乗降し、車は機械で地下1階に運ばれる仕組み。作業員ははしごで地下に下りて作業をしていた。2日間の予定だった工事の1日目の作業を終え、二酸化炭素の噴出口が複数ある天井付近で片付けをしていた午後5時ごろ、設備が作動したとのこと。

作動ボタンは地上にあり、付近に設置された防犯カメラにはボタンを押す様子は映っていなかったとのこと。

総務省消防庁のガイドラインでは、二酸化炭素消火設備が設けられている付近で工事を行う場合、専門知識のある消防設備士らが監督することになっているが、今回の事故現場では立ち会わせていなかった。同庁は15日夜、改めて立ち会いを徹底するよう全国の消防機関に通知したとのこと。

死亡の原因となった二酸化炭素消火設備を取り扱う消防設備士などの資格者が、現場に配置されていなかったことが判明した。資格者の立ち会いを求める総務省消防庁の通知に反する対応だった。警視庁捜査1課は16日、業務上過失致死容疑で現場検証を実施。安全管理に問題がなかったか調べるとのこと。

午後5時ごろ、「火災が発生しました。消火剤を噴出します」とのアナウンスと警告音が流れ、二酸化炭素が噴出されたという。噴出口は、高さ約1・8メートルの天井近くの壁に8カ所設置されていた。はしごの近くにいたため、警告音を聞いて自力で逃げた30代の男性は「天井にあるセンサーのカバーを取り付ける作業をしている時に警告音が鳴った」と話しているとのこと。他の5人は離れた場所におり、逃げ遅れたとみられるとのこと。

総務省消防庁によると、駐車場などに設置される一般的な消火装置は、起動から消火剤の噴出まで20秒以上の猶予があるように設計され、噴出までに停止スイッチを押せば作動は止まる仕組みになっている。同庁の担当者は「時間内には絶対、放出しない仕組みだが、間に合わなかった可能性がある」と指摘する。事故当時、地上には現場責任者がいたが、消火装置の仕組みなどを把握していなかった可能性もあるとのこと。

捜査1課は4月17日、司法解剖の結果、死因は二酸化炭素中毒だったと発表。高濃度のCO2で短時間で意識を失い避難できなかったとみられる。
その後の調べで、警察や消防が駆けつけた際、天井についている消火設備の煙の感知器のカバーが外れた状態だったことも新たにわかった。

自力で避難した男性が、「作業員が取り外した感知器のカバーを戻していた」と話していることから、警視庁は、この作業と事故との関連を調べている。

作業員らが消火装置の電源を切らずに工事を行っていたとみられるとのこと。

消火装置は、煙と熱の両方を感知しないと作動しない仕組みでしたが、捜査関係者によるとマンションの管理人が「事故の約3時間前に、このうちの1つが感知したことを確認した」と説明しているとのこと。

警視庁捜査1課は4月20日、業務上過失致死傷容疑で、工事の元請けだった株木建設の東京本社(豊島区)などを家宅捜索した。契約書類などを押収し、安全管理に問題がなかったか詳しく調べるとのこと。

現場には株木建設の責任者1人が配置されていたが、孫請け業者が実際の作業を担っていた。同様の工事では消防設備士の立ち会いが求められているが、手配されていなかった。捜査1課は株木建設の安全管理が不適切だった可能性もあるとみて、慎重に捜査しているとのこと。

捜索を受けた株木建設は「押収された書類の中身については分からないが、捜査には全面的に協力していく」とコメントしているとのこと。

捜査関係者によると、1度目の警報は15日午後2時ごろに鳴った。2度目の警報は午後4時半ごろで、この直後に二酸化炭素が噴射された。現場には天井に消火設備の熱センサーが八つ、煙センサーが四つ設置されていた。この日は作業員が天井板を張り替えるため、センサーのカバーを外していたという。現場に発火物はなく、警視庁はセンサーが反応した原因を調べているとのこと。

捜査関係者によると、地下1階の駐車場では、CO2を含むガスの噴射で火災を抑える仕組みの消火装置を採用。天井には熱感知のセンサーと煙感知のセンサーが計12カ所に設置されており、両センサーが熱や煙を感知すれば、それを示す微弱な電気が信号として流れ、ガスが噴出する仕組みになっていたとのこと。

今回も最初に熱センサー、その後に煙センサーがそれぞれ感知して反応していたことを示す形跡が確認されたとのこと。

センサーは天井板に固定するような形になっており、工事で天井板を張り替える際は、むきだしの配線につながれたままのセンサーが吊(つ)り下がった状態だったという。センサーは手で触れるなど直接的な衝撃を与えても反応しないことから、構造上、何らかの原因でセンサーが感知したことを示す電気信号が誤って流れ、ガスが噴射した可能性がある。現場に火の気はなかったとのこと。

現場責任者は、「消火設備には触らないよう作業員に指導した」と話しているということだが、その後の調べで、消火設備についている感知器を外さないと、天井板の張り替えができなかったことがわかった。

警視庁は、消火設備の感知器を外したことが誤作動につながった可能性があるとみて調べているとのこと。

時系列
2021年4月15日
09:00頃 石膏ボードの張り替え作業を開始
14:00頃 熱センサーを検知
作業を終えて片付け中?
事故直前 熱センサーを検知
17:00頃 事故発生(煙センサーの誤検知が発生)

こんな事故ですね。
色々と問題はありそうですが、私としては、作業受託時の調査が不十分だったのかな?と言う印象です。
設備業界とかビル管理業界のあるあるの一つのようですが、「天井のスプリンクラーの誤動作事故」と言うのはどの会社でも一度ぐらいは経験しているのではないのかな?
これは今回の事故とは直接関係無いのですが、簡単に説明するとスプリンクラーには数種類あって、内1種類(湿式)は天井のスプリンクラーまで常時、水が満たされていて、スプリンクラーの先端の栓で水が出ないようになっている。火災時にはこの栓が熱で溶けて水が噴射する構造です。
この栓が簡単に壊れるような構造なので、工事でうっかり触って、あたり一面を水浸しにしたと言う事故が時々あるようですね。

他にも消火設備、火災報知器関係の工事については消防への事前届けが必要になる場合もあります。

なので、工事担当者は消火設備、火報系の工事をするときはかなり神経質になると思うのですが、工事をどう進めるのか?と言う点で発注元の担当者とはどんな話をしていたのかな?

受託した会社に消防設備士の資格者がいて、感知器の取り扱いができる会社かどうかわからないのですが、消防設備士の資格者がいないのであれば、検知器の取り外し、取り付け、動作確認(検査)の作業費用が工事の見積書の項目にあると思うんですよね。(別の専門会社に発注が必要なので)
それに、工事期間中は工事範囲の消火設備が停止すると言う話も発注側担当者に話して確認をとらないといけない話だと思うんです。

見積書の内容が知りたいですね。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。

2021/05/18 追記と訂正
報道を読むと、有資格者の立ち会いがあれば工事できると言う事のようなので、作業自体は有資格者でなくても、有資格者の立ち会いのもとであれば可能と言う事ですね。
しかし、社内に有資格者がいなければ、社外から調達しないといけないわけで、その場合は見積書の項目に載るというのは、変わらないと思います。
もし、社内に有資格者がいるのであれば、どうしてその有資格者が立ち会わなかったのか?と言うのが疑問ですね。

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2021/05/14

茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その25(犯行計画と優先順位)

まずは続報です。
1)県警は5月11日午前、殺人の疑いで逮捕した容疑者(26)(埼玉県三郷市)の自宅の(殺人容疑で)捜索を始めた。捜査関係者によると、容疑者は容疑を否認しており、事件への関与を裏付ける物証の確保に向け、慎重に調べているとのこと。

2)県警は昨年11月にも、殺人予備容疑で容疑者の自宅を捜索。ナイフ十数本、フラスコなどの実験器具や薬品、スマートフォン、スポーツタイプの自転車など計600点を押収した。事件に使われた凶器について、県警は被害者夫妻の傷の形状などから包丁とみているが、前回の捜索では見つかっていないとのこと。

3)容疑者(26)の自宅から、サリンの生成に関する本や、有毒植物のトリカブトが見つかっていたとのこと。インターネットを通じて購入したとみられるとのこと。

4)インターネットで被害者の自宅周辺の情報を検索した履歴などが見つかっているとのこと。

5)県警によると、家宅捜索は11日から2日間実施。容疑者(26)の自宅の家宅捜索を終え、靴やバッグなど約30点を押収したとのこと。

6)三郷市の男性市議と市内の建設会社が誹謗(ひぼう)中傷の被害に遭っているとのこと。

市議らはホームページで、「容疑者の報道に関して」とする文書を公表。「ネットやSNS(会員制交流サイト)上で『孫・おい』『社長の息子』等の書き込みが多数散見されるがそのような事実はない。同じ地区で同姓だが親戚ではない」としているとのこと。

7)容疑者(26)が事件直前に境町の天候をインターネットで検索していたとのこと。
事件当時は土砂降りの雨だったとのこと。

8)犯行後には、境町の不審者情報も検索していたとのこと。

9)前回の裁判で「またやっちゃうと思う。自分を変えたい」と話し、さいたま家裁は25年3月、治療教育的働きかけは23歳となるまでの相当長期間を要すると判断。医療少年院送致の処分を決定した。

治療を望み、18歳から5年間を医療少年院で過ごしたが、30年に出てきて翌年9月に茨城の事件が起きた。今回の事件当時、容疑者は24歳だった。

時系列
2013年  医療少年院送致決定。
2018年  退院
2019年
06月頃  熊避け用スプレーをネット購入
09月   事件発生(直前に現地の天候を検索、直後に不審者情報を検索)
2020年
11月   殺人予備罪で家宅捜索(600点を押収)
同月   消防法違反で逮捕(限度量以上の硫黄の所持)
12月   消防法違反でさいたま地検が起訴
2021年
02月   公記号偽造(警察手帳偽造)の疑いで逮捕
03月   水戸地検が起訴
05月07日 容疑者を殺人の疑いで逮捕
05月09日 送検
05月11-12日 殺人容疑で容疑者の自宅を家宅捜索

こんなところですね。
さて本題です。
以前にも書いてますが、犯罪者が犯罪を計画するときの基本方針は2つかしないと考えています。
1)目的の達成
2)逮捕されないこと。あるいは逮捕されても有罪にならないこと。

この事件が容疑者の犯行かどうかは今のところわかりませんが、計画的な犯行であるなら、この2つの基本方針に沿って計画されているはずです。

この事件が容疑者の犯行であるならば、容疑者は
この2点を追求して今回の犯行計画を立案したのは間違いないでしょう。
ならば、容疑者の選択と行動には「かならず理由があるはず」と考えています。

しかし、そう考えると、ひとつだけ矛盾している点と言うか、腑に落ちない点があるんですよね。
「長女の存在の見落とし」です。(私は事件時に犯人が長女の存在を知らなかったと考えています)

完全犯罪を追求して調査、立案した犯行計画の中で犯行時の「在宅者(ターゲット)の人数を誤る」と言うのは、初歩的なミスのような気がするんですよね。
長女が、突然の訪問者であるなら別ですが、普段から現場の家に住んでいる人間ですから、単純な見落とし、あるいは、誤った情報を入手したんじゃないの?と思うわけです。しかもこの情報はクロスチェック可能ですから、確認を怠っているわけです。

ただ、この謎を説明する方法が一つあります。
今回の続報での新たな情報ですが、事件の発生は容疑者の退院から1年後と言う情報があります。
そして、催涙スプレー(クマよけスプレー)は事件の3か月前の入手です。

これでいくと、犯行計画の調査、立案は3、4か月程度で行っているのでは?と思えるわけです。
コツコツと慎重(スマート)に行動する容疑者としては、ちょっと短すぎないかな?と言うのが私の印象です。

もっとも、容疑者自身は無職で引きこもりのような生活をしていたようなので、時間は十分にあって、必ずしも短いと言うわけでもないかもしれませんね。

それでも、不確定要素を残したまま、計画を実行しているのは間違いないので、容疑者としては、実行時の不安よりも、決行期日を優先したと考えるべきかもしれませんね。

つまり、「犯行は台風の日に行う」と言うのが、この犯行計画の要(前提条件)なのかもしれませんね。
もっとも、犯人が在宅人数を誤認しているなら、不安要素では無いと言う事になりますね。
しかし、それでも、調査が不十分である事に違いはないですね。

とりあえず、今回はこのあたりまでにしておきましょう。

参考リンク
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その24(容疑者の人物像)
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その26(再逮捕と勝負の20日間)

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2021/05/13

茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その24(容疑者の人物像)

時間が無いので手短に書きますね。(続報は次回書きます)
私はこの事件を考える上で、最初に容疑者の人物像を把握しておく必要があると考えています。
どうも、ネットなどを見ると、逮捕された容疑者について、獰猛な野生動物のような、誰彼かまわず殺害してしまうような殺人鬼のようなイメージを持つ人が多いのかな?と思います。
しかし、私の評価は正反対です。
知的好奇心があり、実行力がある。そしてコツコツと独学で勉強や研究する事ができる人物。
そして、欲望をある程度、抑制できる人物と言う解釈をしています。

次はこの解釈となる理由です。
まー、念の為に書いておくと容疑者が犯人であると仮定しての話になりますね。

1)前回の事件が高校生の時で、高校は中退ですよね。その上で現在は無職と言う事になります。
押収されたナイフはただの趣味嗜好の部分でしょうが、他にサリンの精製方法の本とか、化学薬品、化学機材などは何のためか?
これは一見、大量殺人の準備ではないか?と見えますが、サリンの精製なんて、簡単にできる物じゃ無いわけです。
猛毒なので作った本人が、その場で死にますよ。だから精製するには準備が必要で個人でできるような物じゃないでしょ?
実際に日本でサリンの精製に成功した犯罪者は、旧オーム教団だけですよね。

そのあたりを考えれば、サリンの精製方法の本は単純に興味があっただけで購入しただけでしょう。
高校中退の容疑者に専門的な知識があるとは思えません。ただし、他の化学薬品や機材を見ると、独学で勉強、研究しようとしていたのは間違いないでしょうね。

なので、動機はともかくとして、コツコツと勉強や研究をする意欲と姿勢はあったと思うわけです。

2)押収された物の中で違法な物は今のところ、45キロの硫黄と警察手帳の偽造品ぐらいですよね。
ここで、注意したいのは警察手帳の偽造はしたものの、結果的にそれは犯罪に利用されていませんね。
(ただし、将来的に使われる可能性も否定できないけど、その一方で、趣味で作りましたと言う言い訳もできますよね)

で、これをどう解釈するか?なんですが、私は「法を破らない」意識(順法精神)があると考えています。
押収された物に違法な物がありません。消防法違反の45キロの硫黄については、結果的にそうなっただけで、販売が45キロだったから、そのまま購入した結果なのではないか?と思います。
硫黄の所有限度量が45キロなんて事は私も知りませんでしたから、うっかり購入してしまったのではないか?と思いますね。

さらに、日常的に違法な事をしていた形跡がありません。
これは、逮捕容疑をみるとわかりますが、警察が別件で逮捕した容疑が殺人予備罪でしょ?
他に窃盗や動物虐待などあれば、そちらでの逮捕もあり得たのに、ナイフを大量に購入しているから殺人予備罪なんて、ちょっと無理矢理感がありますよね。
なので、別件で逮捕しようにも、違法な事はほとんどしていなかったと言う事だと私は解釈しています。

3)保護処分で入院治療をしていた期間がわかりませんが、少なくとも、事件後1年は経過しているし、退院から事件まで1、2年あったとすれば、退院から逮捕までに2、3年の時間があったと思うんですよね。
何が言いたいか?と言うと、逮捕された時の容疑者の体型です。
逮捕時の体型は崩れていません(太っていません)。

容疑者は退院後、おそらくそのまま無職の状態を続けていて、経済的には親族による支援でそのまま、自宅で生活していたんですよね。
経済的にもおそらくは、ある程度余裕のある生活だったんじゃないかな?
化学の専門書や機材なんてかなりの高額ですよね。

つまり、容疑者はこの数年、自宅に楽園を築いて、その中でやりたい事をやって生活していたわけです。
それなのに、体型が崩れていないのは食欲を抑制できていたからですよね。あるいは体を鍛えていたからじゃないのかな?

4)容疑者の犯行だと仮定するならば
遠方のターゲットをネットを駆使して抽出し、下見をして、犯行を緻密に計画していると思うわけです。

なので、総合すると「衝動を抑制できないサイコパス」とはかなり異なるイメージです。
薬品に興味を示しているあたりで、女性的な面(表現が難しいですが、毒殺は一般的に女性に多いと言われています)、あるいはスマートな思考と言うべきかな。
暴力だけで問題を解決するタイプでは無いように見えます。

このあたりは、前回の事件の後の入院治療によって身につけた物かもしれませんね。その意味では治療の成果と言えるかもしれませんが・・・・

で、最後に言いたいのは「逮捕すれば終わり」なんて簡単な事件じゃ無いのではないか?と言う事ですね。

捜査の進展に期待しましょう。

参考リンク
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その23(複数犯あるいは交換体験殺人の可能性?)
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その25(犯行計画と優先順位)

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2021/05/10

茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その23(複数犯あるいは交換体験殺人の可能性?)

容疑者が逮捕されたばかりだと言うのに、私の中である懸念が大きくなっています。
それは、「話が出来すぎている」と言う事なんですよね。

単純に私が考えすぎているだけなのかもしれないのですが・・・・

逮捕までの流れは前回の記事で書きましたが、悪く言えば、警察は見込み捜査をしただけで、なんとか逮捕できるまでの状況証拠を見つける事ができたと言うところですよね?

私が気になるのは、容疑者は以前に通り魔事件をおこして、裁判にかけられて保護処分になっていると言う点です。
前の事件の詳細はこちら
千葉県松戸市女児通り魔事件
千葉県松戸市女児通り魔事件その2(容疑者逮捕)
千葉県松戸市女児通り魔事件その3(保護処分決定)

犯行の内容や、当時の容疑者自身の証言などから、容疑者にサイコパス的な要素を持っている事がうかがわれます。
で、参考図書の「サイコパス」を読むと、犯罪を起こすサイコパスには2種類のサイコパスがいるとのこと。
それは、「逮捕されるサイコパス」と「逮捕されないサイコパス」なんだそうです。

で、容疑者が「逮捕されるサイコパス」なら良いが、「逮捕されないサイコパス」の場合に、もしかすると、警察は罠に落ちているのかも?と感じてしまいます。

どういう事かと言うと、容疑者は前回の事件で逮捕されるとどうなるか?と言う事を理解していると私は考えています。
容疑者の犯行だと仮定して考えた場合。
今回、もし逮捕されれば、おそらく死刑になるほどの事件ですよね。

その事件をネットを駆使して検索し、現場を下見して証拠もほとんど残さないような事件を起こした容疑者が、逮捕される事を予測できなかったのか?あるいは逮捕された時の対策を全くしていないのか?と言うのが私としては疑問です。

逆に言うと、ネットで大量のナイフを購入、消防法違反になる量の硫黄を所持や危険物の所持、消されたネットの検索履歴と現場周辺の動画、「殺人衝動があるとの証言」などのグレーな証拠を残しながら、それでいて、決定的な証拠を残していないように見えます(決定的証拠があるのであれば、この話はただの杞憂です)

まるで、逮捕してくださいといわんばかりです。
容疑者の犯行であるならば、犯罪歴から自分が疑われる事は予測できたと思うんですよね。

こう考えた時に、「容疑者は本当は実行犯では無いのではないか?」と言う疑念が浮かびます。
警察の目を引きつける為のデコイ、あるいは罠なのではないか?

と考えると、結果的に「実行犯は他にいる」と言う結論になります。
ただし、逮捕された容疑者も事件と無関係ではないわけで、事件の計画に関わっていたと考える方が自然ですよね。

なぜ、そんな事をする必要があるのか?と言うのが新たな謎なわけですが・・・
誰かをかばっているとか、あるいは、間接的に世間への復讐だったりとか、色々な理由は考えられます。

その中で、「体験殺人の交換殺人」と言う可能性は無いのか?と言うのが、最後に気になるところです。
「人を殺してみたい」と言う殺人衝動を持つサイコパス的要素を持つ人物は、少なからず社会の中にはいるんですよね。

もし、それらの人物が互いに連絡を取り合う事ができるのであれば、より安全で逮捕されない為の方法を考えるのではないか?
その方法が「体験殺人の交換殺人」ではないか?と疑っているわけです。

もしそうなら、公判で容疑者の犯行を否定する決定的証拠が出てきて、容疑者は無罪になる可能性がありますね。

まー根拠の無い妄想ではあります。
ただし、この妄想を否定する材料はあります。
サイコパスは計画的な事が苦手と言う事ですね。
その意味では逮捕された容疑者のサイコパス説を否定する材料の一つでもあります。
(とはいえ、サイコパスの診断要件は条件に何件該当するか?なので、計画的な事ができるサイコパスがいても不思議ではないかもしれません)

最後にそもそも論でいえば、決定的証拠がないのであれば、冤罪の可能性を否定できないですね。

参考リンク
サイコパス
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その22(容疑者逮捕と追い詰められた検察?)
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その24(容疑者の人物像)

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茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その22(容疑者逮捕と追い詰められた検察?)

容疑者が逮捕されました。
1)県警は5月7日、殺人の疑いで、埼玉県三郷市鷹野4丁目、無職、男性容疑者(26)=公記号偽造の罪などで起訴=を逮捕したとのこと。

県警は被害者一家との接点はなかったとみており、動機や当時の状況などを追及する。捜査に支障があるとして認否は明らかにしなかったとのこと。

2)容疑者は運転免許を所持しておらず、普段は徒歩か自転車で移動していたとみられるとのこと。

別の報道では
容疑者は運転免許を持っておらず、普段は自転車で外出をしていたことも分かった。県警は、容疑者の自宅からスポーツタイプの自転車を複数台押収。容疑者の自宅から被害者宅までの距離は約30キロで、移動に使われた可能性があるとみて調べるとのこと。

3)容疑者は自宅で硫黄約45キロなどを貯蔵したとして、昨年12月にさいたま地検が消防法違反の罪で起訴。さらに、警察手帳の記章を偽造し販売したとして、茨城県警が今年2月に公記号偽造の疑いで逮捕、3月に水戸地検が起訴していたとのこと。

4)容疑者(26)=埼玉県三郷市=が事件前に一家と面識がなかったとみられるとのこと。

5)捜査本部が置かれた境署であった記者会見では、刑事部長が冒頭、容疑者を逮捕した理由について「関係者からの聴取、現場鑑識、押収品の鑑定解析などの捜査を進め、本件に関与した疑いが強まった」と説明したとのこと。

6)逮捕まで約1年半かかった理由としては、「有力な情報がなく、被疑者と被害者の接点がなかったこと」などを挙げた。現場で何かを物色した跡はなく、容疑者と被害者とのトラブルも確認されていないとのこと。(記者会見の内容)

7)警察は、去年11月危険物である硫黄45キロを自宅で違法に所持していたとして、容疑者を逮捕していました。その後も別の事件で再逮捕し、刃物や化学薬品などおよそ600点を押収。こうした押収物の鑑定などを進めた結果、一家4人殺傷事件についても容疑者が関与した疑いが強まったとして逮捕に踏み切ったとのこと。

8)今回の事件当時、容疑者は24歳。捜査関係者によると、茨城県警が過去に同種の事件に関与した人物を調べるなかで浮上したとのこと。

茨城県警から連絡を受けた埼玉県警が調べたところ、容疑者がインターネットで刃物を購入していたことなどが判明。埼玉県警は昨年11月、殺人予備容疑で容疑者宅を家宅捜索したとのこと。

捜査関係者によると、自宅にあった刃物はサバイバルナイフをはじめ20本近く。硫黄やアルコール類など消防法上の危険物も複数あり、フラスコなどの実験器具も押収された。埼玉県警は硫黄約44キロを自宅に貯蔵したとして、容疑者を三郷市火災予防条例違反容疑で逮捕。さいたま地検は12月に消防法違反罪で起訴したとのこと。

別の報道では
自宅別棟の1階にあるという自室からは、有毒な硫化水素を発生させる原料ともなる約45キロもの硫黄のほか、猛毒のリシンを含有するトウゴマや抽出に使う薬品も見つかった。

9)捜査関係者によると事件前、容疑者がクマ撃退スプレーを購入した形跡が見つかったとのこと。

別の報道では
捜査関係者によりますと、関係者からの聞き取りや現場の鑑識活動などから容疑者が浮上。現場で検出された成分を含む「クマ撃退スプレー」を容疑者が事件の3か月前に購入していたことも判明し、その後の捜査で逮捕に至ったとのこと。

更に別の報道では
捜査関係者によると、次女の皮膚は事件直後、ただれていた。症状などから唐辛子成分の含有割合が高いスプレーが使われたとみられ、県警は該当する商品を数種類リストアップして、購入者を調査。その結果、容疑者が事件前に熊よけなどに使うスプレーをインターネットで購入していたことが、履歴から判明したとのこと。

10)その後の調べで、容疑者の自宅から、サバイバルナイフなど複数の刃物が見つかったことが新たにわかり、捜査関係者によると、これらの刃物はインターネットで購入していたとのこと。

11)事件現場に残されていた足跡に似たレインブーツを、容疑者が事件前にインターネットで購入していたとのこと。

12)容疑者が、別の事件で取り調べを受けた際、「人を殺したい衝動があるが、我慢している」などと話していたとのこと。

13)容疑者の自宅で押収されたカメラから、事件前の被害者宅周辺を撮影したとみられる動画が見つかったとのこと。茨城県警は、容疑者が現場を下見していた可能性があるとみているとのこと。

押収したカメラ(スマフォ)で消去されていたデータを復元したところ、被害者宅近くの駐車場や北側の釣り堀付近から、被害者宅を囲む樹木などを撮影したとみられる動画が見つかった。

被害者宅の周囲には事件後、規制線が張られているが、動画には規制線が映っていなかった。

このため、茨城県警では、動画は事件前に撮影された可能性が高く、容疑者が現場を下見していた可能性があるとみて調べているとのこと。

14)現場の住宅に1人分の土足の跡が残されていたとのこと。

別の報道では
被害者宅の1階脱衣所の外壁には、よじ登ったとみられる足跡があり、県警は、脱衣所の無施錠の窓が侵入経路だったとみている。建物内では、脱衣所やその周辺に足跡が残っていたが、被害者夫婦が発見された2階では確認できなかったとのこと。

15)容疑者が事件前にナイフを購入していたことが分かりました。
購入ルートは捜査中とのこと。

16)容疑者がパソコンで現場付近の情報を検索していたとのこと。
動画や検索の履歴は消されていましたが、警察がデータを復元して判明したとのこと。
警察は、容疑者が現場の下見や下調べをしていた疑いがあるとみて調べているとのこと。

17)調べでは、現場周辺には犯人のものとみられる足跡が残っていたが、足跡は1人分で、海外の有名ブランドのものだったという。捜査関係者によると、この足跡と同じ種類のスニーカーを容疑者が履いている様子が事件後に確認されていたとのこと。

容疑者は20年11月、別事件で埼玉県警に逮捕されているが、その際の家宅捜索などでは、このスニーカーは見つからなかったという。茨城県警境署捜査本部は、容疑者が処分した可能性もあるとみて調べているとのこと。

別の報道では
事件現場には、家族とは違うレインブーツの足跡が残されていたが、警察のその後の調べで、容疑者が、事件前にレインブーツをインターネットで購入し、現場の足跡とほぼ一致したとのこと。

18)容疑者(26)が事件が報じられる前に、事件についてネットで検索していたとみられるとのこと。

19)逮捕直後の取り調べに対して、容疑者は容疑を否認していたとのこと。

20)県警は5月9日、容疑者を水戸地検に送検したとのこと。

21)容疑者(26)の自宅から10本以上の刃物が押収され、いずれも容疑者が使っていた部屋の中から見つかっていたとのこと。

刃物は、昨年11月に警察が別事件で家宅捜索した際に発見した。法令に違反するものではなかったが、危険薬物も発見されており、茨城県警は目的を調べるとともに、被害者家族が襲われた事件と関連があるかどうかを慎重に捜査しているとのこと。

22)容疑者が捜査線上に浮上した際、当時現場の家にいた子どもに捜査員が容疑者の顔写真を見せたところ、「犯人と目のあたりが似ていると思う」という趣旨の話をしていたとのこと。

時系列
2019年
06月頃  熊避け用スプレーをネット購入
09月   事件発生
2020年
11月   殺人予備罪で家宅捜索(600点を押収)
同月   消防法違反で逮捕(限度量以上の硫黄の所持)
12月   消防法違反でさいたま地検が起訴
2021年
02月   公記号偽造(警察手帳偽造)の疑いで逮捕
03月   水戸地検が起訴
05月07日 容疑者を殺人の疑いで逮捕
05月09日 送検

こんなところですね。
容疑者が逮捕されたので、喜ばしい反面、不安が大きいです。
この逮捕の流れは未解決事件の舞鶴女子高生殺人事件と同じ流れじゃ無いかな?

舞鶴の事件でも現場近くに住む、過去に犯罪歴のある人物が逮捕されたものの、物証が発見されずに公判で無罪判決となって、無罪が確定しました。

今回の境町の事件も、過去の犯罪歴がある人物を調べたら、ナイフをネット購入していたので、殺人予備罪で家宅捜索して、違法な物は「45キロの硫黄だけ」で消防法違反で逮捕。その後に、警察手帳の偽造の疑いで逮捕して、その後にやっと殺人罪で逮捕ですよね。
問題は、容疑者が犯行を行ったとする、物証が出ているのか?です。

現在、報道されているのは全て「状況証拠」だけですよね?
しかも、容疑者の自宅から現場まで30キロの距離があるが、その移動手段も判明していない。

報道されている情報は全て、容疑者の犯行を肯定するように見えて、その実、決定的証拠は無いと言う事には注意しなければいけないですね。

それからすでに報道されていますが、逮捕された男性は過去に通り魔事件を起こして保護処分となっています。

全容解明に期待しましょう。
(他にもツッコミたい点は色々あるのですが、次の記事を書くのでここまでにしておきます。)

参考リンク
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その21(田舎暮らしの経験則)
茨城県境町就寝中夫婦殺人事件その23(複数犯あるいは交換体験殺人の可能性?)

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