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2021/06/14

大阪府大東市谷川女子大生殺人事件

長文注意
4月28日(水)午前7時ごろ、大阪府大東市谷川2丁目のマンションの3階の部屋で、女性が血まみれで倒れているのが見つかり、その後死亡が確認される事件が起きている。

頭部などに複数の傷があり、大阪府警は殺人事件とみて捜査。ほぼ同じ時刻に真下の2階の部屋で火災が発生し、中にいた男性が死亡している。府警は目撃情報などから、この男性が事件に関与した疑いがあるとみて調べているとのこと。

府警によると、死亡した女性は、3階の部屋の住人の大学生(21)。男性は2階の部屋の40代の住人とみているとのこと。

同日午前6時55分ごろ、「マンションから女性の叫び声が聞こえる」と110番通報があり、四條畷署員が駆けつけた。女子大生は顔や後頭部に硬いもので殴られたような痕があり、ベッドの横でうつぶせに倒れていたとのこと。

別の報道では
28日早朝、3階に住む私立大4年の女子大生(21)が自室で血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたとんこと。全身に切り傷や殴られた痕があった。室内からは血の付いたバールのような鈍器が見つかっており、大阪府警は殺人事件として捜査を始めたとのこと。

2階の部屋での火災は同じ頃に発生。署員が消防に連絡し、部屋に入ると男性が倒れていた。目立った外傷はなく、一酸化炭素中毒で死亡した可能性が高いとのこと。火は約1時間半後に消し止められたとのこと。

捜査関係者によると、2階と3階の部屋のベランダをつなぐように、はしごがかけられていた。近所の住民がはしごを移動する人影を目撃し、服装の特徴が2階で倒れていた男性のものと似ているとのこと。

また、女子大生の部屋からは、血の付いた工具が見つかった。府警は男性が部屋に侵入し、女子大生を襲った疑いがあるとみているとのこと。

近くのマンションに住む40代の男性は午前7時20分ごろ、火災を目撃したとのこと。

事件があったのは、JR学研都市線住道駅の北東約1キロの住宅街。

府警によると、女子大生は1人暮らし。ワンルームのベッド横でうつぶせの状態で倒れていた。玄関の鍵は開いていたとのこと。
男性ははしごを使って2階の部屋に移って火を放ったとされ、室内では油のような臭いが確認された。男性に目立った外傷はなかった。女子大生と男性の間にトラブルの情報はないという。

通報した近所の男性会社員(46)は28日早朝、「お母さん、お母さん」という女性の叫び声を聞いたとのこと。現場マンションを見ると、緑色の服を着た男性が大声を上げて3階の部屋のベランダに現れ、はしごをつたって2階の部屋に下り、間もなく2階から火や黒煙が出たとのこと。

28日午前6時50分ごろに発生。「女性の叫び声が5分くらい前から聞こえる」と110番があったとのこと。

捜査関係者によると、女子大生の部屋の玄関外側には、ドアの下に挟み込み固定するタイプのストッパーが見つかった。室内は玄関周辺まで大量の血痕が付着しており、府警は、玄関のドアが開かないように細工されていた可能性があるとみている。

女子大生の友人らによると、女子大生は大阪産業大の4年生でサッカー部のマネジャー。同級生の女性は「明るい性格で、悩みは聞いたことがない。」とのこと

マンション4階の男性(46)は「夜に男の奇声や壁をたたく音が聞こえたことがあった」と話したとのこと。

捜査関係者によりますと、女子大生の遺体には頭を殴られた痕や数十か所の刺し傷があるとのこと。

女子大生宅には凶器とみられる複数の刃物や鈍器が残されていた。府警は男性が襲撃を入念に準備していた可能性があるとみて、2人の接点や詳しい動機の解明を急いでいるとのこと。

府警は4月30日、直後に火災があった真下の部屋で倒れているのが見つかり、搬送先で死亡したのは、この部屋に住むビルメンテナンス会社社員の男(48)と確認したと発表したとのこと。

事件当時、女子大生はパジャマ姿で、寝込みを襲われたとみられるとのこと。

司法解剖で、女性は失血死、男は急性一酸化炭素中毒が死因と判明したとのこと。

捜査関係者によると、女子大生の遺体には数十カ所の傷があり、室内に包丁2本や鈍器が残されていたとのこと。

傷は背面を中心に数十か所に上り、玄関付近から居間まで血痕が残されていたとのこと。抵抗する際にできる「防御創」はほぼなかったとのこと。

玄関外側には、扉が開かないよう共用廊下側からドアストッパーが差し込まれ、府警はその床面から接着剤のような成分を検出。ベッド上には凶器とみられるバールと包丁のほか、木製の棒(長さ約60センチ)の先に別の包丁をワイヤなどで固定した手製の刃物があったとのこと。

死因は後頭部の粉砕骨折と左太ももの動脈が切られたことによる失血死とのこと。当時、男の着衣と酷似した人影が3階から2階のベランダにはしごで移動する姿が目撃されたという。男の部屋には灯油のようなものが入ったタンクがあったとのこと。

事件1週間前まで男の隣の部屋に住んでいた男性は「今年4月、(壁を)バーンバーンとたたかれた。怖くなって交番に相談した」と話したとのこと。府警は同じようなことがあればすぐに通報するように伝えていたとのこと。

別の報道では
「(死亡した男性に)昼寝しているときや夜中に壁をドンドンされたことはありました。一日に3回、多い時で6回くらいやられてた。自分の身にも恐怖を感じたので警察に相談したりした。(死亡した男性が)怖いなと思って退去しました」とのこと。

男性は「女子大生の部屋がうるさいことは今までなかった」と証言したとのこと。

警察によると、2つの部屋のベランダにははしごがかかっていて、女子大生の部屋のベランダのガラス戸は、鍵付近が工具のようなもので割られていたとのこと。

女子大生を殺害した疑いがある男性社員は、同府吹田市に本社のあるビルメンテナンス会社に所属。派遣先を転々としていたとみられ、現場マンションには約5年前から住んでいたとのこと。
女子大生との接点は確認されていないが、女子大生は周囲に「マンション内で怒鳴り声が聞こえて怖い」と漏らしたこともあったとのこと。

府警は真下の部屋の住人で直後に死亡した会社員男性容疑者(48)が関与したとみて、殺人などの容疑で書類送検する方針で捜査を進めているとのこと。

別の報道では
容疑者は島根県出雲市出身。捜査関係者や知人らによると、地元の高校を卒業し、畜産関係の仕事に就いた。その後、ガソリンスタンドや運送会社などで働いたが長続きしなかったという。地元の知人は「無口でおとなしい性格だった」と話しているとのこと。

約8年前に大阪府内にいる親類を頼って実家を出た後、大東市内の家具工場で配送ドライバーとして約5年間働いたが、突然、体調不良を訴えて退職。現場マンションには約5年前に入居して一人で暮らしていたとのこと。

昨年6月、同府吹田市のビルメンテナンス会社に入社。「一人で働く仕事がいい」と希望し、府内にあるビルで交代制の警備員をしていた。事件前日の4月27日は休みで、事件の日は夕方から出勤予定だった。担当者は「まじめで無遅刻無欠勤。ただ、親しい同僚はおらず、プライベートのことは把握できていない」と話したとのこと。

ビル警備会社の関係者によると
「勤務は3日に1回程で主に夜勤でした。真面目で無遅刻・無欠勤。無口な性格でしたが、『正社員として長く働きたい』と言っていた」とのこと。

容疑者の地元の住民によると
「両親は容疑者が幼い頃に離婚していて、兄弟もいない。お祖母さんが亡くなってからはお母さんと2人暮らしでした。以前は家で牛を飼っていて、小さい頃からその世話をしていた。お母さんは介護の仕事をしながら女手一つで容疑者を育てていました」とのこと。

容疑者の部屋からはホームセンターでバールを購入したレシートが見つかるなど、襲撃の準備とみられる形跡が残っていたとのこと。

容疑者の財布からはホームセンターのレシートが複数見つかっており、4月上旬からコツコツと準備をしていたことが判明。計画的犯行と見られるとのこと

容疑者の親族は事件後、「(数年前に)生活音に敏感になっていた」と証言したとのこと。

警察の調べに容疑者の親族は、容疑者がここ5年ほど生活音に不満を抱いていたと話しているとのこと。

現場マンションは約20平米、家賃は約3万円とのこと。

容疑者が履いていた靴下に付着していた血液のDNA型を鑑定したところ、女子大生の型と一致したことが判明。女子大生の部屋に侵入する際にベランダで使われたはしごや、凶器の包丁などを、同容疑者が事件の20日前にインターネット通販で購入していたとのこと。

容疑者が以前住んでいた別の住宅では「隣の住民が聞き耳を立ててくる」などと管理会社に苦情を言っていたが、女子大生との生活音などをめぐるトラブルは確認されていないとのこと。

包丁やはしごは4月8日、嘉本容疑者がインターネットで購入していたとのこと。

容疑者が犯行の準備に取りかかったのは4月上旬から。
インターネット通販ではしごやポリタンクなどを注文したほか、同市内のホームセンターでバールやドアストッパーなどを購入していた。事件前日には近くのガソリンスタンドで灯油10リットルを買っているとのこと。

府警が容疑者の部屋を調べたところ、自筆のノート1冊を発見。大東市内の別のマンションに住んでいた2013年7月からの日記で、「隣の住人に見張られている」「ユニットバスに入ると隣の人に聞き耳を立てられる」など、連日のように周囲の住民らへの不満が書かれていたとのこと。

容疑者は管理人に「隣人から嫌がらせを受けた」と告げ、15年6月に事件のあったマンションに転居。その後の日記は発見されていないとのこと。

自作の刃物から容疑者の指紋が検出されたが、それ以外に女子大生宅から指紋は出てきていない。容疑者宅から手袋を購入したレシートが見つかっており、指紋を残さないよう襲撃した可能性があるとのこと。

事件2日前、容疑者はレンタカーを借り、生まれ育った島根県などに赴いている。出雲市内の映画館ではアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を鑑賞していたとのこと。

時系列
2013年頃    容疑者が実家を出て、配送ドライバーの仕事をする
(この頃に書かれた日記に周囲の住民への不満が書かれていた)
2018年頃    容疑者が体調不良で退職
2015年06月   現場マンションに容疑者が住み始める
2020年
03月から04月上旬 隣に住む男性が警察に相談、事件直前に引っ越す
06月      容疑者が現在のビルメンテナンス会社に入社
2021年
04月08日    容疑者がネットで凶器等を購入
04月26日(月) 容疑者が出雲市でシン・エバンゲリオンを見る
04月27日(火) 容疑者が仕事休み。灯油を10リットルを購入
04月28日(水)
06:50頃 女性の悲鳴が聞こえ始める(事件発生)
06:55頃 女性の叫び声が聞こえると通報
07:00頃 駆けつけた署員が遺体発見
同じ頃  現場の2階の部屋で火災発生
08:00頃 鎮火
この日は夕方から容疑者は出勤の予定

こんな事件です。
6月14日、現在でも容疑者は送検されていないようですね。(送検された報道がありません。)

情報を整理すると
01)2021年6月28日6:50頃、事件発生。
02)大阪府大東市谷川2丁目のマンションの3階で住人の女子大生が殺害される。
03)現場の階下の2階の部屋のベランダから現場3階の部屋のベランダに縄ばしごが掛けられていた。
04)事件発生時に悲鳴を聞いた目撃者によると、2階の住民とみられれる男性が現場3階の部屋のベランダから梯子を下りる様子が目撃されている。
05)その直後に2階の部屋で火災が発生。1時間後に鎮火する。
06)3階の女子大生の部屋の玄関ドアは外側からドアストッパーが掛けられ、ドアストッパーは接着剤で固定されていた。
07)3階女子大生の部屋のベランダ側のガラス戸は鍵付近のガラスが割られていた。
08)女子大生の死因は失血死、頭部は粉砕骨折、左太ももの動脈が切られた事による失血死。
09)女子大生の部屋には2本の包丁と手製の槍(自作の刃物)、バールなどの凶器が残されていた。
10)容疑者の死因は急性一酸化炭素中毒とのこと。
11)容疑者の靴下の血痕のDNAが女子大生のDNA型と一致した。
12)凶器(自作の刃物)には容疑者の指紋が検出された。
13)容疑者の買い物の記録から、凶器などを事前に準備していた事がわかっている。
14)容疑者と女子大生の間にトラブルは無い模様。

いちおうこんな感じですね。
事件発生当時に現場から出る姿の目撃情報と、靴下の血痕のDNA型の一致、凶器から指紋が検出されているので、容疑者の犯人性は疑いようがないと思われます。

今ある情報だと、動機は一方的な騒音トラブルで、被害者側には特にトラブルを認識していないと思われます。
以前に住んでいたマンションでの騒音トラブルと当時の容疑者の日記などを見ると、関係妄想状態だったのかな?と思わなくも無いですね。
とは言え、犯行は用意周到で、合理的に計画しているので、責任能力に問題はなくて妄想の影響はゼロではないが限定的と言うところでしょうか?

さて、問題はこの事件を防ぐ方法ですね。
正直なところ、現状でこの事件を防ぐ方法がありません。
理由は簡単で、引っ越し前に先に住んでいる住民がどんな住民かを知る方法が無いと思うんですよね。
良心的な不動産屋さんとか、大家さんであれば、気難しい住民の隣や上下に別の住民を入れないとか、あるいは、事前に注意するとかと言う事も期待できそうですが・・・しかし、経済性を考えれば、そんな無駄な事はできないので、期待できないですよね。

なので、可能性があるとしたら、入居希望者側が自前で、住民に聞き込みをして、情報を入手する事ぐらいしかできないですよね。
しかし、逆に相手が引っ越してくる場合もあるので、基本的に近所に変な人がいる状況を回避する事は不可能と考えた方が良いのでしょうね。。

一方で、セキュリティー賃貸住宅などもありますけど・・・多分、この事件は防げないと思います。
理由は、犯人が自殺する事を前提に事件を計画しているので、犯人は無敵状態です。
今回の事件も、侵入しておよそ10分で被害者が殺害されてしまっているので、警備会社が不審を検知して5分後に現場に到着しても、無事でいられる保証は無いですよね。

なので防犯設備や機能があっても、それが有効に働くとは限らないんですよね。
事後に働く物、例えば防カメみたいな物は犯人を逮捕する為の証拠にはなるけど、無敵状態の人間には意味が無いんですよね。
侵入を防止する物であれば有効かもしれませんね。
防犯シャッターなどで、突破するのに10分かかれば、通報5分後に現着すれば、犯人を取り押さえられますね。

しかし、玄関から来られて、隣人だから気を許してドアを開けてしまうと、やはり無防備になってしまうかもしれません。
まー、隣人でも、チェーンは外さないとか注意すれば良いのかもしれませんが・・・ご近所付き合いをしようとすると、なかなか難しい面があるかもしれません。

まー都会では、ご近所付き合いと言うのもあまりなさそうなので、普段から挨拶程度しかしないのであれば、「チェーンは外さない」で良いかな?
とは言え、「チェーンカッター」とか持ち出す強者もいるかもしれないから、セーフルームみたいな物が必要かもしれませんね。
しかし、改めてセーフルームなど作るのは無理だから、トイレなどで代用するのが妥当なところかな?
とにかく、迅速に外部に助けを呼べるような仕組みが必要です。
基本的に家の中でもスマホや携帯は手放さないと言う事になるのかな?

そして、常に異変に気づけるように注意して生活する事に慣れるようにしないといけないですね。
ちょっと気疲れしそうですね。
やはり就寝中が一番無防備な状態になるんでしょうね。
そうすると、ある程度は防犯設備に頼るしかないと言うのは言えますね。
防犯設備を利用して人間の負担を減らす事にもなりますし、気疲れの予防になるかもしれません。

性善説では身を守れない時代になってきました。
そんな時代は誰も望んでいないのですが、それが時代の流れなのかな?

おそらく、被害者はなぜ、自分が殺されたのかわからない状態だと思います。
理由もわからず、理不尽に殺害された被害者がお気の毒でなりません。

亡くなった女子大生のご冥福をお祈りしたします。

参考リンク
大阪府大東市谷川女子大生殺人事件その2(書類送検)

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