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2021/07/25

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)

1)母親のI容疑者(39)と知人のA容疑者(48)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。3月3日、両容疑者を福岡地検に送検した。

2)捜査関係者によると、I容疑者は、A容疑者から「(三男が)言うことを聞かなければ罰としてご飯を抜くように」と命じられ、無断で家の外に出た三男の食事を抜いたほか、約10日間にわたり水しか与えなかったこともあったとのこと。

3)司法解剖で胸腺の萎縮も確認された。虐待など強いストレスを受けた場合にみられる所見で、福岡県警は三男が食事を抜かれるなどの虐待を日常的に受けていたとみて調べているとのこと。

4)A容疑者が碇容疑者の生活保護費を口座振り込みではなく現金で支給するよう担当者に求めていたことも新たに判明した。県警は、A容疑者が一家の生活費を搾取している証拠を残さないように仕向けていた可能性もあるとみて捜査しているとのこと。

関係者によると、離婚したI容疑者は19年10月に生活保護を申請。担当職員が制度説明のために家庭訪問すると、同席したA容疑者は「(I容疑者の)借金相手に『通帳を見せろ』と言われ、生活保護費の振り込みがあれば受給がばれてしまう」などと主張し、現金支給を要求したとのこと。

支給は原則、口座振り込みのため実現はしなかったが、県警は、A容疑者がI容疑者の口座から生活保護費を引き出す姿が防犯カメラに証拠として残る事態を避けようとした可能性もあるとみているとのこと。

5)I容疑者は貯金を取り崩したり、車を売却したりして金を工面。生活費も搾り取られる形でA容疑者に金が渡り、その総額で1000万円を超えるとみられるとのこと。

6)A容疑者は「子どもが太っていたら、夫との裁判で養育費や慰謝料が取れない。監視カメラで見張っている」とI容疑者に嘘を信じ込ませていた。

7)篠栗町 こども育成課長によると「母親から信頼する友人ということで、同席を母親本人も望んでいる」町の職員が面会を行った際、I容疑者は「信頼する友人」の同席を求めることがあったとのこと。
その同席した友人がA容疑者とみられる。
その際、A容疑者は職員とI容疑者の話に割って入ったり、なぜ来たのかと聞いてきたとのこと。

8)三男は、亡くなる3カ月ほど前の2020年1月に幼稚園を退園。
I容疑者は調べに対し、「職員に虐待を疑われるのが嫌で辞めさせた。知人の女に退園を勧められていた」と容疑を認めているとのこと。

9)当時、I容疑者の知人には、金を無心する電話がたびたびかかってきていたとのこと。
I容疑者の知人によると
「(電話で)旦那と離婚して家賃が払えなくて大変だからお金を貸してくれないかという内容でした。その後、毎日1週間ほど、トータルで数百件になるのかな。泣きつくような人では無かったのでちょっとびっくりはしました」とのこと。

10)町によると、2019年9~11月、三男が通う幼稚園や兄2人の小学校から、子供たちの体重減少が気になる一方、母親のI容疑者とは連絡が取りにくくなっているとの情報があり、町や児相などがI容疑者の家庭を見守り対象にしていたとのこと。

20年3月5日に福岡県警粕屋署から児相に「子供を残して外出するなど心理的虐待や育児放棄の疑いがある」と通告があり、児相の職員が同月11日に家庭を訪問して、三男と兄2人の元気な姿を直接確認した。その際、A容疑者の可能性がある女性が「母親はこの1カ月ほど体調が悪くて起き上がれない」と応対したという。この約1カ月後に三男は死亡した。

また、町教委こども育成課の課長は、I容疑者との面談に同席することもあったA容疑者について「信頼している友人ということで母親が同席を望んでいた。町としては、幼稚園の時から送迎を一緒にしている非常に面倒見のいい、仲の良い友人という認識だった」と明かしたとのこと。

11)去年3月の最後の家庭訪問では、三男がはきはきと応対していて、顔色もよかったことなどから、差し迫った状況ではないと判断したとのこと。

時系列
2016年04月 二人が出会う
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される
03月11日 児相が家庭訪問
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検

こんなところですね。
どうもA容疑者から最初のアプローチは「夫の浮気調査」と言う事のようですね。
I容疑者の「夫が浮気しているのでは?」と言う不安につけ込んで「浮気調査」をする理由を作ったんでしょうね。

それが原因かわかりませんが、A容疑者と出会って3年後にI夫婦は離婚しています。
もし、A容疑者の嘘が理由ならば、I容疑者は夫の言葉よりも、A容疑者の言葉を信じたと言う事なんでしょうね。

まー人は「自分の見たい物を見る」事があるので、潜在的にI容疑者はその嘘を信じたい心理状態だったのかな?
このあたりは、公判で事情が出てくるんじゃないかな?

さて、一方で児相の関与も出てきましたね。
4月に亡くなる3ヶ月前の1月に幼稚園を退園してます。
通常なら理由もなく退園するなんて事は無いので、不自然と感じる部分ではあるのですが、この頃には生活保護を申請するほど、経済的に困窮が始まっていた頃だから、経済的な貧困が退園の理由と説明されれば、担当者も違和感を感じなかったのかもしれませんね。

2年前から見守り対象になっていたんですが、対応に問題が無かったか?はこれからの検証によるでしょうね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その1(3月2日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その3(3月4日報道)

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