福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その3(3月4日報道)
1)捜査関係者によると、両容疑者は16年、同じ幼稚園に子供を通わせていて知り合った。A容疑者は18年5月頃から「あなたの子が他の子に石を蹴る」などとトラブルを装い、示談金名目で現金を要求。I容疑者は、消費者金融などから数百万円を借金し、計約1200万円を渡していたとのこと。
2)A容疑者は共通の「ママ友」の女性について、暴力団と関係があるボスと呼び、トラブルの解決に動いたと説明した上、「ボスが室内の10か所以上に監視カメラを設置して見張っている」と言って、うそを信じ込ませていたとのこと。
3)関係者によると、I容疑者は18年10月頃には自由に使える現金がなくなり、事件当時は「その日を生きるのに必死だった」と説明している。三男の死亡直前は、A容疑者から「寝たらだめ」と言われ、衰弱していたとのこと。
4)捜査関係者によると、I容疑者は生活費の工面などで離婚をためらうことがあった。だが、A容疑者が「私が食事の面倒は見るから」「夫の浮気を理由に裁判をすれば金を取れる」などと仕向けたとのこと。
5)A容疑者からの金銭要求に応じたI容疑者の貯蓄はすぐに底をつき、19年秋頃にはガス代や家賃の支払いも滞るようになった。生活保護費や元夫からの養育費なども、ほとんどがA容疑者に渡っていたとみられるとのこと。
I容疑者は複数の消費者金融で借り入れし、自家用車も売却して金を工面。疎遠だった中学時代の同級生に借金を申し込むこともあったとのこと。
三男の異変に気づいた時も携帯電話が通話できなかったため、A容疑者に通報を依頼していたとのこと。
6)三男が無断で食べ物を口にすると、母親のI容疑者が罰として押し入れに閉じ込めたり、たたいたりしていたとのこと。こうした虐待行為はA容疑者の指示だったとみられるとのこと。
7)A容疑者はI容疑者や三男に対し「食べ過ぎたらいけない」などと指示し、守らなければI容疑者を屋外に長時間立たせたり、睡眠をとらせなかったり、罰を科していたとのこと。
8)容疑者(39)が、A容疑者(48)に渡す金を工面するため、私物をフリーマーケットアプリで売却するなどしていたとのこと。
時系列
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋 ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月 三男が幼稚園を退園
02月 近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される
03月11日 児相が家庭訪問
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後 二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検
こんなところですが・・・・
知ればしるほどに、I容疑者は理不尽な要求をされているんですよね。
I容疑者が依存性が強い性格だったのかな?それとも、恐怖によって支配されていたのか?精神鑑定でもしないとわからないのですが・・・
ツッコミどころは沢山あるんです。
最初の子供のトラブルについては、示談するにせよ、被害者側に謝罪するなら、被害者に会って謝罪するはずなので、架空の事件なら被害者はいなかったはずなんですよね。
被害者まで捏造していたのか?それに、示談なら示談でその示談の場に立ち会っていないのか?
示談と言う話になっているのに、夫には相談していないのか?
夫がこの話を聞けば、何らかの対応をしていた可能性がありますよね?
夫が聞けば、弁護士を通して示談しようか?なんて話になってもおかしくありませんし、幼稚園での出来事なら、幼稚園に問い合わせているかもしれませんよね。
なので、ここまでの情報を見ると、どうも相談するべき相手に相談していないのではないか?と思うんですが・・・どうなんでしょうね。
夫の浮気を疑っていたので、相談できなかったのかな?
でも、それなら、夫じゃなく、自分の両親とか親族もいたと思うんですよね。
誰にも相談せずに、自分だけで解決しようとして、追い込まれている、そんな印象ですね。
次回に続く
参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その4(3月5日報道)
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コメント
この事件とは全く違いますが、同じ福岡で、五歳の男の子が、保育園の送迎バスに、取り残されてるのに気付かれないで9時間も車内に放置されて亡くなったのがあったんですね。
投稿: ビリー・クラッシャー・木村 | 2021/07/31 08:25
友人曰く「泣きつくような人ではなかった」I容疑者はそれまで失敗は自分が対処して乗り越えてきたタイプの人だったのだと思われます。
ただ子育ては良くも悪くも予想外の連続で、しっかりしたい人ほど理想とのギャップに苦しみます。
その苦労を分かち合える存在(ママ友)は心強く、依存先として申し分ないでしょう。それまでのしっかり者の自分のイメージを崩したくなくて夫や家族、以前からの知り合いになかなか相談できない場合はなおさらです。
一方のA容疑者、離婚後の裁判、生活保護の支給方法、児童相談所とのやり取り、手慣れてる印象です。修羅場慣れしているといいますか。
これだけ堂々とやり取りできるのであれば、思うようにいかず弱ってしまっていたI容疑者からは頼もしく映ったかもしれません。
今回のことは離婚前後から雲行きが怪しくなっている印象なので、大きな決断をする際は複数人に相談+自分で動いて調べてみる、というのがいいのかもしれませんね。
投稿: つれづれ | 2021/08/02 01:17
みなさん、こんばんは
ビリー・クラッシャー・木村さんへ
夏になると、同様の事件が毎年1件ぐらいは起こるのですが、保育園で起きているのが残念ですね。
保護者は保育園を信頼して子供を預けているので、親御さんにとってはかなりショックだったと思います。
つれづれさんへ
お仕事お疲れ様です。
I容疑者がもともと、「しっかりしたタイプ」のお母さんだったんだけど、その弱みにつけこんで、A容疑者がマインドコントロールを仕掛けていたのかもしれませんね。
知人、友人、親類、夫にいたるまで、疎遠にさせて孤立させています。
これで、相談する相手を奪ってからマインドコントロールする、これが最初とは思えないほどに、周到な手口ですよね。
A容疑者が10年前にも借金を作って逃げると言う大胆な事件(事件になってないかな)も起こしてますから、こういった、闇の知識も豊富なのかもしれませんね。
つれづれさんの言う「修羅場慣れ」と言うのもこのあたりの経験から来ているのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2021/08/02 20:21