福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その1(3月2日報道)
福岡県篠栗町で去年、当時5歳の男の子を餓死させたとして39歳の母親Iと知人の女Aが逮捕される事件が起きている。
I容疑者とA容疑者(48)は去年4月、I容疑者の三男に十分な食事を与えず、死亡させた疑いが持たれている。
A容疑者はI容疑者と子どもが通う幼稚園で知り合っていて、架空の裁判費用の名目などで、I容疑者の生活保護費などから約200万円をだまし取ったなどとして、逮捕・起訴されている。
警察は、A容疑者がI容疑者の家庭の食事の管理をするなどしていて、生活の困窮が三男の死亡につながった可能性もあるとみて捜査している。
A容疑者(48)が、立件された計約200万円の数倍の金をI容疑者から搾取していた疑いがあるとのこと。県警は一家の生活困窮につながったとみて実態解明を進めているとのこと。
県警によると、A容疑者はI容疑者から生活保護費を詐取したなどとして起訴されている。I容疑者の三男が死亡した後もだまし取ったことがあったとのこと。捜査関係者によると、I容疑者の通帳を管理していた疑いもあるとのこと。
調べによると、2人は5年前、それぞれの子どもが通う幼稚園の「ママ友」として、知り合ったという。
A容疑者は2019年6月から2020年6月までの間にI容疑者から、「元夫の浮気調査費」などの名目で現金や預金通帳をだまし取ったなどとして、詐欺や窃盗の疑いで逮捕、起訴されている。
この家庭をめぐっては、事件の1か月ほど前、児童相談所に育児放棄で通告されていて、警察がいきさつを詳しく調べているとのこと。
県警は3月2日、いずれも同町の無職で母親のI(39)、知人のA(48)両容疑者を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。
逮捕容疑は共謀して、19年8月ごろから三男の食事の量や回数を減らし、20年3月下旬に重度の低栄養状態に陥ったにもかかわらず十分な食事を与えずに放置し、同年4月18日に餓死させたとしている。I容疑者は「母親として後悔してもしきれない」と大筋で容疑を認めている。一方、A容疑者は「I家の食事の管理は一切していない」などと否認しているとのこと。
20年4月18日に三男が意識を失い、呼吸をしていないことにI容疑者が気付き、A容疑者が駆け付けた。知人が119番し、搬送先の病院が三男の死亡を確認した。三男は痩せ細り、体重は10キロほどで同年代の平均(19・6キロ)の半分ほどしかなかったため、県警が水面下で捜査をしていたとのこと。
県警や近隣住民らによると、両容疑者は16年4月ごろ、それぞれの子供が篠栗町内の同じ幼稚園に通っていた縁で知り合い、「ママ友」として仲良くなった。しかし、次第にI容疑者がA容疑者の言いなりとなる関係になったという。捜査関係者などによると、I容疑者が19年5月に離婚すると、その傾向はさらに強まり、I容疑者は生活費の大半をA容疑者に渡すようになったとみられるとのこと。
A容疑者は、I容疑者の元夫が不倫をしていたとうそをつき、浮気調査費や不倫相手に渡す慰謝料の名目で、I容疑者に児童手当や生活保護費などの中から現金を支払うよう求め、19年6月~20年4月、計約187万円をだまし取ったとして詐欺などの容疑で逮捕、起訴された。三男の死後の20年6月にも元夫を訴える裁判費用の名目でI容疑者から12万円をだまし取ったとされるとのこと。
捜査関係者によると、A容疑者はI容疑者の家庭からできるだけ多くの生活費を搾取するため、厳しい食事制限をしていたとみられる。A容疑者は食料が尽きた一家に時折、米やパン、菓子を差し入れたが、一家はわずかな米をおかゆにして分け合うこともあった。ガスが止められ、家賃の滞納が続くなど一家の経済的困窮は深刻だったとのこと。
同居する小学生の長男や次男も十分な食事を与えられていなかったが、2人の健康に大きな問題はないとのこと。
篠栗町こども育成課は、I容疑者一家に支援が必要と判断。家庭訪問をしたが、A容疑者がこれに反発したとのこと。
I容疑者は、三男を含む子ども3人との4人暮らし。福岡児童相談所などでつくる協議会は2019年秋頃から、一家を支援対象として家庭訪問を行っていた。三男の死亡後、2人の兄は児相が一時保護した。
A容疑者は県警の調べに「金銭を受け取っていない」と否認しているとのこと。
I容疑者は生活保護費や児童手当など月20万円前後の収入があったとみられるが、現金はほとんど所持しておらず、A容疑者から渡された食料を家族4人で分け合っていた。A容疑者は「しつけ」と称して、I容疑者に子どもの食事を抜くよう指示することもあったとされる。I容疑者は三男の死亡後、県警に「生活に困っていた」と説明していたとのこと。
A容疑者は、I容疑者に対し、家の中に監視カメラを設置し、共通の知人が見張っているなどと信じこませ、「監視してるから(子どもに)食べさせ過ぎてはいけない」などと言っていたとのこと。
福岡児童相談所や篠栗町などでつくる協議会は19年秋頃から、一家を支援対象にしていた。昨年2月には、当時のI容疑者宅の近隣住民が虐待を疑い、福岡県警粕屋署に相談。同署は、三男ら子ども3人の体を確認し、傷やあざなどはなかったが、育児放棄(ネグレクト)などの可能性があるとして児相に通告していたとのこと。
時系列
2016年04月 二人が出会う
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2020年
02月 近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月 育児放棄で通告される
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後 二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
こんなところですね。
まー時々Aのような人が出てきて、事件になりますね。
とにかく、どうすればこんな事件に巻き込まれないようにできるのか?
事件を追っていきましょう。
亡くなった男児のご冥福をお祈りします。
参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)
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