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2021/07/06

大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その3(容疑者逮捕)

1)大阪府警は6月18日、被害者を殺害した疑いが強まったとして、店の常連客で会社員の男性(56)=兵庫県西宮市=を殺人容疑で逮捕した。被害者は容疑者から一方的に好意を寄せられて悩んでいたことが分かり、関与が浮上したとのこと

別の報道では
捜査関係者によると、容疑を否認しているとのこと。被害者は事件前、容疑者とみられる常連客に「しつこくつきまとわれている」などと漏らしており、府警は詳しい動機などを調べるとのこと。

更に別の報道では
被害者のブログや複数の知人によると、被害者はパブを経営する前の平成28年5月から昨年7月まで、別の飲食店で勤務。容疑者は約4年前からこの店に通い始めたとされ、今年1月に被害者が独立した後は、パブの方に頻繁に顔を出すようになったとのこと。

1人で来ることが多く、ほかの客とは会話を交わすことは少なかった。長年の常連だが、被害者は「連絡がしつこい」「何十件もLINEで電話やメッセージがくる」などと周囲に漏らしていたとのこと。

被害者の知人で、パブの常連客だった男性(54)は「被害者は毎日のように来る容疑者を嫌がっていた。周りの客とはしゃべらず、被害者がほかの客の接客をして相手にされないと、切れたり怒鳴ったりすることがあった」と話す。店で2人が口論になり、従業員がけんかを仲裁したこともあったとのこと。

2)府警は18日朝に容疑者に任意同行を求め、その後、自宅を家宅捜索するなどしたとのこと。

3)容疑者は、西宮市内の集合住宅で妻と2人の娘と暮らしており、大阪市内の機器メンテナンス関連会社でエンジニアとして勤務。同社によると、勤務態度は真面目で、パブに飲みにいっていたことなどは周囲に話していなかったとのこと。

4)府警がビル1階の防犯カメラで事件当日の映像を解析したところ、容疑者に酷似した人物が出入りする姿が記録されていた。夕方に出勤した被害者がこの頃から連絡が突然途絶えており、容疑者の関与が浮上したとのこと。

5)捜査関係者によると、容疑者は11日に店を訪れ、午後8時までの営業時間後も滞在。午後9時過ぎ、接客した被害者と従業員の2人に見送られる形で退店していた。しかし、ビル1階出入り口の防犯カメラ映像を解析した結果、容疑者がビルを立ち去ったのは午後10時ごろだったことが判明。仕事を終えた従業員の方が容疑者よりも先にビルを出ていたとのこと。

被害者は従業員が退勤した後、店内に残って1人で後片付けをしていた。府警はビル内で姿を隠していた容疑者が再び店に戻り、被害者とトラブルになった可能性が高いとみているとのこと。

6)店内の様子を映す防犯カメラが取り外され、映像の記録媒体がなくなっていたことも判明。府警は容疑者が店内で証拠を隠そうとした疑いがあるとみて調べているとのこと。

別の報道では
捜査関係者などによると、パブ店内には天井からぶら下げる形で防犯カメラが設置されていたが、事件後に取り外されていたことが判明。中の記録媒体もなかったとのこと。

更に別の報道では
捜査関係者によると、スマートフォンなどで遠隔から映像を確認できる「ネットワークカメラ」。店内の入り口付近の天井にぶら下げる形で設置されていたが、府警が現場検証したところ、カメラはコードが切断され、店内のおしぼりを入れる箱に置かれていたという。カメラ内にはカードは残されていなかったとのこと。

7)府警は6月19日午後、殺人容疑で容疑者を送検した。

8)店の従業員は事件当日の容疑者について「特に変わった様子はなかった」という趣旨の話をしているとのこと。

9)容疑者(56)は「店には行ったがやってない」と容疑を否認しているとのこと。

10)事件現場の店が入るビルの防犯カメラには、午後10時ごろに、ビルの外に出る容疑者とみられる姿が映っていたことが、これまでに分かっているが、地下鉄の駅周辺の防犯カメラにも、似た人物が映っていたことが新たに分かったとのこと。

11)関係者によると被害者が事件前、殺人容疑で逮捕された常連客の会社員男性容疑者(56)=兵庫県西宮市=に対し「あなたのことが苦手です」と伝えていたとのこと。店に来ないよう求めてもいたが、連日のように顔を出していたとのこと。

時系列
2016年
05月から被害者が前の店に勤める
2017年頃 容疑者が被害者の務める店に通い始める
2020年
07月 被害者が前の店を退職する
2021年
01月   カラオケパブを開店
06月10日(木) 店の定休日
06月11日(金)
17:00頃 女性オーナーがビルに入る姿が防カメに映る。
平日営業日なので17時から20時が営業時間
21:00過 容疑者が退店
この後  退勤した従業員がビルを出る
22:00頃 容疑者がビルを出る
夜    女性に送ったSNSのメッセージが既読にならない。
06月12日(土)
17:30頃 常連客が訪れたが店は閉まっていた。
土日営業なので15時から20時が営業時間
06月13日(日)
15:00前 従業員が女性オーナーと連絡がとれない為、通報
16:00頃 女性のスマフォに電話するが電源が切れた状態だった
06月14日(月)
10:40頃 知人女性がビル管理者と遺体を発見、通報
06月19日 送検

記事がだいぶ遅れてしまいました。
容疑者が逮捕されました。56歳の妻子持ちの男性ですね。
56歳、多分あと4年で定年するぐらいの年齢ですが、そんなにのめり込んでしまう物なのだろうか?と言うのが素朴な疑問ではありますね。

さて、容疑者の犯行だとすると
A)計画的な犯行で凶器を持参して来店、ビルの入り口のカメラに映る
B)閉店までねばり、退店、ビルの中でターゲットが一人になるのを待つ
C)一人になったところに、侵入、何らかのやりとりの後に殺害、凶器は持ち去る。
D)遺体の顔に布を掛けて、カメラを壊し、記録メディアを強奪
E)お店の鍵を奪い、お店の入り口を施錠して逃亡、この時ビル入り口のカメラに映る
F)事件前から被害者とはトラブルがあって、動機はありそう

こんな感じですね。
ビルの入り口のカメラに映っているのが、「おや?」と思うところですが、トータルで考えるとこの方が容疑者には自然なんですね。
この状況だと、容疑者の犯行だと断定する決定的な物証は結構難しいかもしれません。
店内のカメラには犯行時の映像が記録されている可能性がありますが、データが発見できなければ、証拠になりません。
他には凶器が発見されて、被害者、容疑者のDNAが出るとかでないと、状況証拠だけでは、厳しい公判になるかもしれませんね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その2(スマフォ発見)
大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その4(起訴)

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コメント

この事件で気になってる事ですが、容疑者が被害女性に「苦手」と言われたのがいつ頃で、それにも関わらず、結局、事件の日も最後の客として来てる訳ですよね。結局、「苦手」と言われた後も、容疑者が態度を改めるとか言って来店だけは許可してもらってたという事なんですかね?それか被害女性も何を言っても通じないから、もう諦めてた感じだったんですかね?その「苦手」と言ってから被害女性と容疑者との関係がどんな感じになってたのかも気になりますね。おそらく事件当日までは警察に通報するような事まではされて無かったんでしょうがね。

投稿: ビリー・クラッシャー木村 | 2021/07/11 20:40

ビリー・クラッシャー木村さん、こんにちは

「苦手」というのがかなり抑制した言葉ですよね。
決別するつもりなら、「もう来ないでください」「もう会いたくありません」ということになると思います。
「苦手」というのは拒絶したいけど、他の客への影響などを考えると、明確な拒絶の言葉は使えなかったんでしょうね。
それで、遠回しに自制して欲しいという意味で「苦手」という言葉になったのかもしれませんね。

これまでも、常連としてかなりの金額を落としていると思われる上客ですから、やはり気を使ったんじゃないかな?と思います。

報道が出なくなりました。詳細は公判にならないと出ないかもしれないですね。

投稿: ASKA | 2021/07/17 17:07

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