北海道札幌市2歳女児虐待死事件その7(男女被告の控訴審)
***初公判(3月16日)***
男性被告(無罪を主張して控訴)
1)札幌高裁の16日の控訴審で弁護側は改めて被告人質問などを求めていましたが、札幌高裁は「必要性がない」として却下し、10分で結審したとのこと。
判決は来月26日の予定。
女性被告(無罪を主張して控訴)
2)3月16日の控訴審で女性被告の弁護側は、日本法医病理学会理事長で和歌山県立医科大の男性教授と、旭川医科大の女性教授(法医学)よる意見書を証拠申請。
意見書では司法解剖した医師の「衰弱死」の見解を否定し、全身のケガによる「外傷性ショックによる急死」と結論付けたほか、一審で主張していた吐いた食べ物をのどに詰まらせた「窒息死」の可能性も残したとのこと。
女児は直前まで元気だったが「急死」したとして、保護責任者遺棄致死罪は成立しないと主張したとのこと。
札幌高裁は、意見書の提出は認めたものの、弁護側の証拠申請と男性教授の証人尋問の申請を却下。裁判は即日結審したとのこと。
判決は4月26日の予定
***判決公判(4月26日)***
女性被告
1)裁判長は懲役9年とした一審・札幌地裁の裁判員裁判の判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
裁判長は被告に対し「食事など必要な保護を与えず女児が死亡したことに変わりはない」と指摘したとのこと。
男性被告
2)被告の主張に正当な理由がないとして、控訴を棄却した。
「頭のケガを生じさせたのが被告であると認定した一審の判断は不合理ではない」としたとのこと。
***上告(4月28日)***
男性被告と女性被告は4月28日、判決を不服として最高裁判所に上告したとのこと。
こんなところですね。
控訴審はあっけなく終わりました。
一審判決の内容に不合理な点は無いと言う事なんでしょうね。
両名とも無罪を主張して上告していますが、新しい証拠などがでなければ、次も同じ結果になりそうですね。
参考リンク
北海道札幌市2歳女児虐待死事件その6(女性被告の一審判決)
北海道札幌市2歳女児虐待死事件その8(男女被告の上告審)
| 固定リンク
コメント