小田急線快速急行無差別殺傷事件その1(容疑者逮捕)
8月6日午後8時半すぎ、世田谷区の祖師ケ谷大蔵駅近くを走っていた小田急線の車内で乗客らが男に刃物で切り付けられる事件が起きている。
成城学園前―祖師ケ谷大蔵駅間を走行していた藤沢発新宿行き快速急行の電車内で発生し、都内に住む20代女性が背中や胸など7カ所を刺されて重傷を負った。他にけがをした8人はいずれも軽傷で、うち3人が切りつけられ、残り5人は殴られたり逃げる際に転倒したりしたとみられるとのこと。
警視庁によりますと、9人がけがをして、そのうち20代の女性1人が背中など7カ所を刺されて重傷とのこと。
警視庁は事件後、逃走していた36歳の男の身柄を確保して事情を聴いていましたが、8月7日午前に殺人未遂容疑で逮捕した。
男は身柄を確保される前、コンビニ店で店員に「ニュースでやっている事件は自分がやった」と自ら申し出たとのこと。
警視庁は8月7日、川崎市多摩区西生田4、職業不詳、男性容疑者(36)を殺人未遂容疑で逮捕した。「車内で座っている女性を殺してやろうと思い包丁で突き刺したことは間違いない」と容疑を認めているとのこと。
「6年前くらいから幸せそうな人間を見ると殺してやろうという気持ちが芽生えた」とも供述。「逃げ場がなく大量に殺せるから電車でやった」とも話しているとのこと。
午後8時38分ごろ、通報を受けた東京消防庁が出動し、現場で出血した被害者を発見した。被害者は全員意識があり、1人は自力で帰宅したという。死者は報告されていない。
容疑者は付近のコンビニまで歩いていき、店員に「いまニュースに出ている事件の犯人です。逃げるのに疲れました」と名乗り出たとのこと。
店員は容疑者の体の一部に血痕が付着していたと証言したとのこと。
警視庁によると、小田急線の9人刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された男(36)は「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思った。誰でもよかった」と話しているとのこと。
容疑者は6日午後10時ごろ、現場から北に約4キロ離れた東京都杉並区のコンビニに現れ、店員に「自分がやった。逃げるのに疲れた」と説明。警視庁が事情を聴いていた。
成城学園前―祖師ケ谷大蔵間を走っていた藤沢発新宿行きの快速急行(10両編成)で、乗客の20代の女子大学生の胸や背中などを包丁(刃渡り約20センチ)で刺し、殺害しようとしたというもの。被害者と面識はなく、「6年くらい前から幸せな人を見たら殺したいと思っていた」「座っている女性を殺してやろうと思い突き刺した」と供述しているとのこと。女子大学生は重傷だが命に別条はないとのこと。
捜査本部によると、藤沢発新宿行きの上り快速急行(10両編成)で、容疑者が6両目から先頭方向の9両目まで移動しながら、持っていた牛刀(刃渡り約20センチ)などで次々と乗客を襲った。牛刀の柄が折れた後、サラダ油を車内にまき、持っていた着火装置で火を付けようとした形跡も確認された。火はつかなかったとのこと。
出火はせず、サラダ油が入っていたとみられる容器とライターが押収されたとのこと。
電車は祖師ケ谷大蔵駅付近で緊急停止。容疑者は乗客が非常用コックを開け、車外に逃げたのに紛れ現場から立ち去った。その際に、自らの居場所が分からないように携帯電話を線路脇に投げ捨てたとのこと。
容疑者は自転車を盗んで逃走したが、6日午後10時ごろ、祖師ケ谷大蔵駅から北に約5キロ離れた杉並区内のコンビニエンスストアを訪れ、店員に「自分が今ニュースに出ている事件の犯人だ。逃げるのが疲れたから名乗り出た」と申告。店側からの110番通報で駆け付けた警察官が身柄を確保したとのこと。
容疑者はこの6日の日中、新宿の食料品店で万引事件を起こし、新宿署に窃盗容疑で任意捜査を受けていた。自宅に戻り、万引をとがめられた女性店員を殺害しようとしたが、営業時間が終了していると考え電車での襲撃を計画したとも説明しているとのこと。
事件前の6日の昼ごろ、容疑者は東京・新宿区の食料品店で万引きをした疑いで警察官から事情を聴かれるなどしていて、「その時の店員が女性で、女性を殺してやりたいという感情が芽生えた」と供述しているとのこと。
容疑者は当日、都内の食料品店で万引きしたとして店から通報され警察の事情聴取を受けていたという。その際に容疑者はカッターナイフを所持していたという。警察官に説諭され、自宅まで送り届けられた容疑者はその後刃物や油を持って小田急線に乗り込んだとみられるとのこと。
容疑者は新宿区内の食料品店から、ベーコンやオリーブ880円相当を万引きしていたとのこと。
午後7時半ごろ、牛刀やサラダ油、ハサミなどをバッグに入れ、万引きした店に再び向かおうと考えたが、すでに閉店していたため、電車内での犯行に切り替えたとのこと。
容疑者は、小田急線読売ランド前駅近くの住宅街にある2階建てアパートで一人暮らしをしていた。部屋の網戸は破れ、ひび割れた窓ガラスは、粘着テープで補修されていたとのこと。
容疑者は犯行前、登戸駅で快速急行に乗り換えていましたが、その理由について「快速なら乗客が途中で降りられないから」と供述しているとのこと。
警視庁によると、小田急線の刺傷事件で、電車内から刃渡り約20センチの牛刀を押収した。凶器とみて調べているとのこと。
調べに対し、「6年ぐらい前から、主に女性を殺してやりたい感情が芽生えた」と供述している。
さらに、「大学のサークル活動の時に、女性から見下された」として、「幸せそうな勝ち組の女性を見ると殺したくなる。幸せそうなカップルも殺したくなる」とも供述したとのこと。
「俺はくそみたいな人生を送っているのに、幸せそうな人は許せない。“勝ち組”の女性を殺して、あとは乗客を大量に無差別に殺そうと思った」
容疑者は「誰でもよかったが人を殺せなくて悔しい。でも逃げ惑う姿を見て満足している」とも供述しているとのこと。
容疑者は容疑を認め、「大学時代にサークル活動で女性から見下され、出会い系サイトで知り合った女性ともうまくいかず、勝ち組の女性を殺したいと考えるようになった」と供述しているとのこと。
捜査本部によると、容疑者は登戸駅(川崎市)から藤沢発新宿行き快速急行(10両編成)の6号車に乗車すると、先頭方向に向かって移動。7号車にいた都内に住む大学生の女性(20)らに切りつけたとのこと。
事件後、凶器とみられる牛刀(刃渡り約20センチ)が7号車から見つかった。「(牛刀は)2年前に自殺しようと購入した。だが、自殺は痛そうだからやめた」と説明しているとのこと。
乗客が運転士らに状況を伝え、電車は祖師ヶ谷大蔵駅の数十メートル手前で緊急停止した。容疑者は線路に降りて逃走したとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は都内の公立高校を卒業後、有名私立大の理工学部に入学したが卒業はしていないとのこと。調べに対し、近年は派遣会社員としてコンビニの店員や学校教材を運ぶ仕事などをしていたと説明。最近は大手食品会社でパン製造に携わっていたと話したとのこと。
6日昼過ぎ、新宿区の輸入食料品店でベーコンやつまみ類などを万引きしたとして、警視庁に通報されていた。駆けつけた警察官に万引きを認め、その直前に別のコンビニ店で酒を盗んだことも明かしたとのこと。
自宅近くの読売ランド前駅(川崎市多摩区)で小田急線に乗ると、普通電車で3駅先の登戸駅(同)で降り、午後8時25分頃、快速急行に乗り換えた。6号車に乗車すると、車内を物色しながら歩き回り、隣の7号車で、座席に座っていた女子大学生に目を付けた。女子大学生の服装などから、「勝ち組っぽいと思った」とのこと。
容疑者は食料品店を物色し、880円相当のベーコンとオリーブを万引きしようとした。しかし女性店員に注意され、110番通報もされた。警察に厳重に注意されたが、商品を買い取ることでお咎めなしとなった。このときの警察による所持品検査で、ビール3本と缶チューハイ、そして刃渡り6.4cmのカッターナイフを所持していたことが判明したとのこと。
ビールと缶チューハイに関しては新宿駅近くのコンビニで万引きしたものだったとみられる。カッターナイフについて本人に用途を聞いたところ『護身用のため』と供述。その場で逮捕はされませんでしたが、警察官が容疑者を18時21分に自宅へ送り届けた。また、銃刀法違反で任意の取り調べをする旨を伝えられたとのこと。
大学は卒業せずに中退していた。その後、職を転々とし、昨年6月頃には人材派遣会社に登録。コンビニ店やパン工場などで働いていたとのこと。
自宅からハサミも持ち込んでいたことがわかり、「ハサミは予備のために持っていた」などと供述しているとのこと。
捜査関係者によると、容疑者が逃走する際、車内に残したトートバッグの中に衣服が入っていたとのこと。
取り調べに対して「着替え」と説明しているとのこと。
また、容疑者は犯行時に黒いマスクを着けていましたが、身柄を確保された時は白いマスクだったとのこと。
容疑者は、犯行時は黒いTシャツを着ていましたが、Tシャツに目立つロゴがプリントされていたため、犯行後、Tシャツを裏返しに着て逃走していたとのこと。
サラダ油は「灯油が用意できずに、代わりに使った」といった趣旨の説明をしているとのこと。
サラダ油については「電車に乗る前に買った」と話しているとのことです。
20歳の女子大学生を刃物で刺して殺害しようとした疑いで8日朝に送検されたとのこと。
容疑者が犯行直前に“迷いが生じた”と話しているとのこと。
「今やったら捕まるので迷いがあったが、せっかく準備したのだからやるしかない、と考えた」とのこと。
被害にあった大学生について「可愛らしい服を着て男性に好かれそうだったため殺そうと思った」と話しているとのこと。大学生に切りつけた後は「興奮して覚えていない」とのこと。
容疑者は青森県五所川原市出身で、幼少期に東京都世田谷区に転居。都立高校を卒業後、中央大に入学したが中退したとのこと。
容疑者は、これまでに「大量に人を殺したかった」「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思っていた」と話しているが、「幸せそうなカップルが歩いている場所だから、渋谷のスクランブル交差点を爆破しようと思っていた」とも供述しているとのこと。
捜査関係者によりますと、女性らを切り付けて電車から逃走するまでの犯行時間は3分ほどだったとのこと。
時系列
2006年頃(推定21歳) 大学を中退後にアルバイトで生活していた。
2015年頃(推定30歳)「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいという気持ちが芽生えていた」
2019年(推定34歳)自殺しようと今回の凶器の牛刀を購入
2020年(推定35歳)
06月 派遣会社に登録、コンビニ、パン工場などで働く
2021年(36歳)
08月06日
日中 新宿の食料店で万引き事件を起こし通報される
18:21 警察に自宅に送り届けられる
19:30頃 牛刀、サラダ油などを持って家を出る
その後、読売ランド前駅で乗車、3駅先の登戸駅で降車
20:25頃 快速急行に乗り換える
20:30過 成城学園前―祖師ケ谷大蔵間を走行中の電車内で事件発生
時刻不明 牛刀の柄が折れた後、サラダ油で火をつけようとする
20:38頃 消防に通報
時刻不明 緊急停車した車両から徒歩で逃走。
その後 自転車を盗んで逃走
22:00頃 現場から4キロ離れたコンビニに容疑者が名乗り出た。
08月07日
午前 殺人未遂容疑で逮捕
08月08日
朝 送検、自宅を家宅捜索
こんなところですね。
こういう自暴自棄で起こす事件と言うのは、これまでも何度もありましたね。
この事件で容疑者を自暴自棄に向かわせた原因は女性との関係にあるようですね。
成績も悪くなく、コミュニケーション能力にも問題がなさそうなのですが・・・
女性に対して強いコンプレックスがあったようですね。
大学を中退した理由が出ていませんが、そこにも、女性が絡んでいるのかな?
大学中退後は2008年のリーマンショックの影響で就職が出来なかったのかもしれませんね。
その結果、経済的に余裕もなく、出会い系でも上手くいかなかったと言う事なのかな?
そのあたり、同情できるところはあるけれど・・・中退直後に就職していれば、リーマンショックの影響を受けずにすんだかもしれないですよね。
そこは不運だったのかもしれないけど・・・就職しない事を本人が選択しているので、必ずしも社会が悪いとは言い切れないかな。
そして、6年前には「幸せそうな勝ち組の女性を見ると殺したくなる。」と、社会への不満が渦巻いていたんでしょうね。
で、事件当時も昼間に万引きして通報されている。
通報されたのは、コンビーフやベーコンで880円、そして、その前に別のところで酒を万引きしている。
この情報と言うのはかなり重要な情報だと考えています。
何が重要かと言うと、万引きする事が当然のように、生活に直接関係無い、酒とツマミを万引きしていると言う点です。
しかも、ツマミについては買い取りする事で、不問にされている。
つまり、「お金は持っていた」と言う事でしょ?
これは、容疑者に順法精神が欠落している証拠でしょう。
このあたりを見ると、普段から犯罪を行う事に抵抗がない状態になっていたのではないか?と考えています。
2年前に自殺を考えていたと言う事ですから、6年ぐらい前から自暴自棄に向かって少しずつ進んでしまったのかもしれませんね。
そう言った精神状態の中、通報された事で、一気にタガが外れたのかもしれません。
通報した女性店員に対する復讐だったのが、それが無理だとわかって、社会への復讐に置き換わったんでしょうね。
ただ、計画的とは言い切れないかもしれません。
灯油を使おうとしたが、用意したのは「サラダ油」だし、それも事件前に購入しているとの事だから、良く練られた計画と言うわけではなさそうですね。
一方で、逃げ場の無い電車内、しかも、停車駅の少ない、快速急行を選択しているのは、計画的なんですよね。
しかし、逃走後、まもなく、自首してますよね。疲れたとか言ってるし、まー逃亡するなら、顔も隠さずに犯行を行っているのは、ちぐはぐな印象ですね。
このあたりを考えると、列車内で犯行を行う事は、以前の事件を参考にして、6年前ぐらいからぼんやりと考えていたのかもしれません。
ただ、具体的な計画は考えて無くて、怒りにまかせて、その場にある物で犯行を行ったと言うあたりなのかな?
まーそのおかげで、被害者が少なくて済んだと言う事なんでしょうね。
マジに計画されたら、死傷者が軽く二桁は出たでしょうね。
それから、私はこの容疑者は特別な存在ではなく、誰でも追い詰められて、生きる事を諦めた時、こんな事件を起こしてしまう事があると考えています。
人間は思ったよりも強くなくて、誰でも条件がそろえば、こんな事件を起こしてしまうんですよね。
不運にも条件がそろう人、偶然、条件がそろわない人、自分の努力で条件を回避する人、いろいろな人がいます。
努力で回避したいところですが、その選択が人生の岐路になると言う事を、本人がその時に認識できるとは限らないんですよね。
この事件の容疑者も、大学を中退した時に、将来、自分がこんな事件を起こすとは考えて無かったと思います。
被害者の方の早い回復をお祈りします。
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コメント
犯行理由が超個人的で理解できない類いの事件ですな。まったく無関係な弱者を切りつけるとは凶悪すぎる。しかし、本当に怖いのはこの人が服役後にまたシャバに放たれることだ。より一層負け組になる訳だから怖い怖い
投稿: AKICHI | 2021/08/12 07:19
連投すみません。
C大理工はかつても教え子が先生を刺殺していますね。呪われてます。
投稿: AKICHI | 2021/08/12 07:23
コンビニの万引きで通報した店員は後から、自分が狙われてたと知って、ゾッとしたでしょうね。一方、電車で被害に遭われた女性は、本当に運悪く身代わりみたいに狙われたようで、何で私がみたいな感じで後からたい、ムッとしそうですよね。
投稿: ビリー・クラッシャー・木村 | 2021/08/12 11:16
AKICHIさん、ビリー・クラッシャー・木村さん、こんにちは
そうですね、死亡者が出ていないので、数年ぐらいで社会に戻りますね。その間に更生できると良いのですが・・・
たしかに、通報した女性は肝を冷やしたでしょうね。
これで、通報する事に躊躇するような事にならなければ良いのですが・・・
投稿: ASKA | 2021/08/22 08:57