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2021/08/29

白金高輪駅硫酸事件その4(容疑者逮捕)

1)容疑者(25)を8月28日朝に沖縄県内で逮捕した。
調べによると、容疑者は、28日午前、宜野湾市内の友人宅に潜伏していたとみられ、沖縄県警の捜査員に発見され、逮捕された。

28日朝、同県内の路上で沖縄県警の捜査員が確保した。名前を確認すると「スナガワです」と偽名を名乗ったが、その後、本人だと認めたとのこと。両腕や胸、まぶたにはやけどの痕があった。現在、那覇市内の病院で治療やPCR検査を受けており、陰性が確認され次第、身柄を警視庁に移送するとのこと。

午前10時55分ごろに身柄を確保した。容疑者は両腕と胸に軽いやけどがあり、事件で負傷したとみられるとのこと。

2)捜査関係者によると、警視庁では8月24日夜の事件発生直後からSSBC(捜査支援分析センター)が中心となり、防犯カメラ画像などをつなぎ合わせ足取りを追うリレー方式で追跡。
現場から逃走した容疑者が品川駅から新幹線に乗り静岡駅で下車するまでを補足、静岡市葵区にある自宅を特定したとのこと。

3)容疑者が男性の職場の最寄り駅である溜池山王駅のホームで男性の様子をうかがい、そのまま同じ車両に乗り込んでおり、距離を置いて男性の後を追い白金高輪駅の改札を出ている。出場の際には切符を投入しているという。

4)これまでの調べに対して容疑者は「今は話したくない」と認否を留保している。

5)容疑者は24日の犯行後、当日中に新幹線で静岡に戻り、いったん帰宅。25日に電車で名古屋方面まで移動するなどして、同日昼に中部国際空港から那覇空港に飛んだ。到着後、バスを使って移動し、宜野湾市内の友人宅に潜伏していたとみられるとのこと。

容疑者は犯行後、品川駅から新幹線に乗っていったん帰宅。翌日の25日には家を出て静岡駅に向かったことが確認されています。沖縄行きの飛行機に乗ったのは同日夕方。空港に着くとバスで宜野湾市内の友人宅まで向かい、そこで3連泊したとのこと。

6)容疑者は琉球大学出身で被害男性と同じサークルに所属していたが、男性にはトラブルの心当たりはないという。容疑者は現在、別の大学に在籍しているとのこと。

容疑者が最近、男性を捜していたとの情報もあるという。同課は容疑者が一方的に恨みを募らせて男性を狙った可能性があるとみて調べるとのこと。

7)事件当日の昼頃、自宅を出て東京に向かう、容疑者の映像。犯行時と同じ、黒ずくめの格好をしているとのこと。

8)以前、容疑者と同じ沖縄県内の大学に通っていたという男性は「大学1年の後期ごろから姿をあまり見せなくなり、その後、中退したと聞いた。普段はおとなしくて1人でいることが多かった」と話したとのこと。

9)容疑者が高校生のころ、父親が急逝したとのこと。
7年ほど前に父親が病気で亡くなったとのこと。

10)容疑者は琉球大学に進学することになり、自宅にはお母さん一人になったのですが、彼が大学2年生くらいのころ、今度はお母さんも急死してしまったとのこと。

11)母親の死が影響したのか、その後、沖縄生活に見切りをつけて地元に戻り、静岡の大学に編入したとのこと。

容疑者は沖縄を引き払って静岡へ戻り、事情が事情ということで、静岡の大学に特待生扱いで編入することになり、大学ではカブトムシの研究をしていて、家の中に土などを持ち込んでいたとのこと。

12)捜査関係者によると容疑者は、手袋をつけて犯行に及んだとみられていますが、事件後、この手袋が白金高輪駅の近くで見つかっていたとのこと。(手袋の指紋と容疑者の指紋が一致した事が指名手配の決め手となった)

13)容疑者の静岡市の自宅の捜索で、硫酸は見つかっておらず、警視庁は、入手経路を捜査するとのこと。

時系列
2014年頃(容疑者18歳推定)容疑者が高校生の時に父親が急逝
その後  母親と静岡の自宅で同居
その後  容疑者が沖縄琉球大学に進学
2016年頃(推定)容疑者が大学2年の頃に母親が急死。
その後  静岡に戻り、静岡大学に編入(現在も在学している)
2021年(容疑者25歳)
08月24日
その前  容疑者が静岡の自宅から東京に向かう
20:30頃 容疑者が赤坂見附駅周辺を歩く様子が防犯カメラに写っていた
(赤坂見附は被害者の勤務先の最寄り駅)
事件前  溜池山王駅のホームで容疑者が被害者と同じ電車に乗車
その後  白金高輪駅の改札を被害者を尾行しながら出る
21:10頃 事件発生
直後   逃亡、新幹線で自宅に戻る
08月25日
13:00から14:00 容疑者がJR静岡駅構内の防犯カメラに写っていた。
その後  中部空港から沖縄へ飛ぶ
夕方   沖縄に到着、バスで宜野湾市内の友人宅に移動。
その後  友人宅で3連泊
08月26日 容疑者の自宅を捜索(手袋の指紋が一致)
08月27日 容疑者を全国に指名手配
08月28日
10:55頃 沖縄県宜野湾市内で容疑者確保

こんなところですね。
動機は本人に聞くしかないのですが・・・まー時間が経てば出てくるかな。
ただ、気になるのはどうも、被害者との接点が沖縄の大学時代にしか無さそうなんですよね。
容疑者がストレートで大学に進学しているなら、推測ですが2015年から2016年ぐらいの話だと思うんですよ。
なので、恨みの発生から5、6年経過しているんですよね。
その間、容疑者側にも人生の岐路がいくつかあったと思いますが、別の大学に編入して、研究を続けている。
(院生なのかな?)

大多数の人は、恨みの感情や記憶が時間の経過とともに、薄れていくものですけど。
例外的に恨みを増幅させてしまう人もいるんですよね。
今回の容疑者は例外的なタイプだったのかな?

で、その増幅させるタイプの人の中には、現在の自分の境遇に不満を持っていて、その不満が燃料となって恨みの炎を燃え上がらせてしまう人もいる。
また、別のパターンとしては、恨みの原因がPTSDのように深い心の傷になっている場合で、フラッシュバックを繰り返して、増幅してしまう人もいる。

この容疑者がどちらのタイプなのか?あるいは両方なのか?それは供述を待つしかないですね。

それから、私は容疑者は犯罪に対しては素人だけど、綿密に計画していて理系の人間か、管理職タイプの仕事をしている人なのか?と考えていました。
冷徹に犯行計画を実行している印象だったのですが、最後に友人を頼ったというのは予想外でしたね。
目的を達成するまでは夢中で周囲の事も目に入らなかったけど、いざ事が終わって、怖くなってしまったのかな?

悪い人では無さそうな気がするのですが、編入した静岡大学で友人を作れなかったのかな?
研究室で仲間との交流などはなかったのか?
あるいは人間不信的な要素もあったのか?
どうなんでしょうね?

続報を待ちましょう。

参考リンク
白金高輪駅硫酸事件その3(指名手配)
白金高輪駅硫酸事件その5(動機の妄想)

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コメント

ちょっと待てよ・・・・
被害者が22歳で社会人なのだから、ストレートで大学入学、4年で卒業しているはず(と思う)。
だから、大学生活は

今年4月入社の場合
2017年(18歳)
2021年(22歳)

昨年4月入社の場合の場合もあるかな。
だとすると、接点は2016年か2017年の1年間しかないと思うのだけど・・・

それはそれで、よしとしても、なぜ、犯行が今なのか?
被害者が大学在学中でも良かったはずなのに、今年になってから、容疑者に何が起きたのか?知りたいですね。

投稿: ASKA | 2021/08/29 10:36

毎日新聞によれば、被害者は大学時代にタメ口を聞いた事で容疑者に叱られたとのこと。これが動機ではないかというのだが、タメ口で硫酸掛けるというのは釣り合わない話だ。
それどころか、叱られた方がうらんでもおかしくはない。
しかもなぜ今頃になって犯行か?
もっと根の深い恨みがあるのではないか?

投稿: AKICHI | 2021/08/29 23:17

やはり今年の7月にお互い接触し、学生時代のいざこざが再熱したようですね、、だからと言ってこの犯行に及ぶのは普通じゃないと思いますが

投稿: KANTAKE | 2021/08/30 15:05

AKICHIさん、KANTAKEさん、こんにちは

そうなんです。動機がこの事件の最大の謎ですね。
普通に考えれば、「タメ口」とか「LINEブロック」とか「宿泊拒否」ぐらいでは、こんな事件になるとは思えないんですよね。

なので、別の理由で恨みがあるのか、あるいは、別の理由で恨みが増幅されてしまったのか?
このあたりの情報がほしいですね。

投稿: ASKA | 2021/09/05 08:45

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