福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その4(3月5日報道)
1)関係者によると、2人は子どもが同じ幼稚園に通う縁で知り合い、A容疑者は18年5月ごろから、I容疑者に「悪口を言われている」「LINEのグループから外されている」などとだまし、他のママ友たちと疎遠にさせたとのこと。
さらに「ママ友たちが(子どものしつけを巡る)裁判を起こしたので、(I容疑者が)しつけをちゃんとしなかったら罰金を払わないといけなくなった。ママ友たちは、外でずっと見張っている」とうその話を作り上げた。I容疑者は信じ、A容疑者を頼って他の友人たちと付き合わなくなったとのこと。
2)亡くなった三男にも「留守番の練習」として自宅で1人にし、無断で外に出たり食べ物を口にしたりすると、罰として食事を与えず、押し入れに閉じ込めたこともあったとのこと。
3)A容疑者は知人に対しては「(I容疑者宅は)電気が止まっていて、食べ物を持って行ってやりよる」と説明していた。鍋を運ぶ姿を見た近所の住民は「親族でもないのに、面倒見が良い人と思っていた」と話す。A容疑者はまた、友人に「(I容疑者が)男性にのぼせて借金を作った」と架空の話を吹聴したこともあったとのこと。
4)関係者によると、I容疑者は、19年10月から三男が死亡する20年4月までの7カ月間で生活保護や児童扶養手当などに加え、家賃滞納による強制退居で支給される臨時の引っ越し費用など計約230万円の公的扶助を受給。同5月には事後払いの約20万円の葬儀代を含む50万円以上が口座に振り込まれたとのこと。
しかし、これら収入の大半は、元夫に慰謝料を求める裁判や浮気調査の費用という名目でA容疑者がだまし取ったとみられ、I容疑者の手元に生活費はほとんど残らず、ガスが止められるほどだったとのこと。
5)I容疑者(39)の親族が、男児の死亡約1カ月前から複数回にわたって、福岡児童相談所(同県春日市)に一家の生存を確認するよう訴えていたとのこと。児相は篠栗町とともに実施した3月3日の記者会見で、この事実を公表していなかったとのこと。
児相の所長は、記者会見では目視などで確認しなかったケースは公表の対象外としたと説明。「訴えの直前に生存確認ができていたので児相として直ちに面会の必要がないと判断した」と釈明したとのこと。
別の報道では
I容疑者(39)の親族が福岡児童相談所(春日市)に生存確認などを複数回訴えた相談を、児相が町に一度も伝えていなかったとのこと。
児相と町は児童福祉法に基づく要保護児童対策地域協議会の構成組織。町によると、児相が遠方にあることから、安全確認は町の担当部署が行う取り決めになっているとのこと。
6)捜査関係者によりますと、三男(当時5歳)が亡くなった去年4月18日午後6時半ごろ、母親のI容疑者(39)は、呼びかけに応じない三男に気付いたとのこと。
しかし、すぐに119番通報せず、コンビニエンスストアのWi-Fiを使って、「ママ友」だったA容疑者(48)に電話で連絡していたとのこと。
A容疑者は、三男が動いたのを確認し帰宅しますが、「息をしていない」と再び連絡を受けて夫とともに訪れたとのこと。
最終的に119番通報をしたのはA容疑者の夫で、I容疑者が異変に気付いてからおよそ4時間後の午後10時すぎだったとのこと。
別の報道では
捜査関係者によりますと、去年4月、母親のI容疑者は三男が動けなくなったことに気づき、A容疑者に連絡しました。A容疑者は三男が呼吸をしているのを確認すると「大丈夫」と告げ、その場を後にしたとのこと。I容疑者はその後も119番通報せず、三男は数時間後に死亡したとのこと。
7)I容疑者は消費者金融からも数百万円を借りていたとのこと。
8)I容疑者は「警察に元夫の浮気については話すな」「葬儀に親族を呼ぶな」とA容疑者に指示されたとも供述。I容疑者はA容疑者から「夫が浮気をしている」と聞かされ、一昨年5月に離婚したが、県警は元夫が浮気をした事実はないことを確認しているとのこと。
9)三男の死後、I容疑者はもう1台の携帯電話で毎朝「おはよう」とメッセージを送るよう求められたとのこと。A容疑者は「あなたは母親だから逮捕される」と話し、毎朝のメッセージはI容疑者が警察に逮捕されたかを知るためのものだと説明したとのこと。
捜査関係者によると、両容疑者は三男の死の前後に携帯電話で連絡を取り合っていた。三男の死後、警察の聴取を受けたI容疑者は自分の携帯電話1台を破壊。「A容疑者の指示だった」と供述しているとのこと。
10)親族によると、A容疑者は当時、元夫と義理の両親と4人で暮らした。元夫の1カ月分の給料を数日で消費するなどし、義母から厳しく注意されたことがあったとのこと。
ある朝、A容疑者は車で家を出た。その際、親族が「何時に帰るのか」と聞いたところ、「分からない」と答え、そのまま行方が分からなくなったとのこと。その後、A容疑者が元夫の名義で消費者金融から借金をしていたことが判明。使っていた義父名義の携帯電話の月間料金も約20万円に上るなど、請求書が次々と届いたとのこと。
元夫と義理の両親は数年がかりで返済。A容疑者とは連絡が取れず数年後、容疑者方の親族を通じ離婚手続きをしたとのこと。
A容疑者は福岡県篠栗町で再婚した。知人らに「元夫からDV(ドメスティックバイオレンス)を受けたので、約10年前に篠栗町に逃げてきた」と話していたという。元夫の親族は「DVの事実はない」と反論しているとのこと。
11)関係者によると、親族らは2018年6月ごろから、I容疑者が周囲の様子をしきりにうかがったり、同年9月に親族の一人から約80万円を借金したりしたことから、異変に気付くようになったとのこと。
その後、A容疑者は「旦那さんが浮気している」とだまし、I容疑者はこれを信じて19年5月に離婚した。他の親族についても「裏切られているよ」などと不信感を植え付け、I容疑者は親族と連絡を取らなくなった。ほとんどの親族に、離婚の事実や転居先も伝えていなかったとのこと。
転居先を見つけた親族は、夜になっても部屋の電気がつかないことや、手紙や荷物を送っても返送されてくることを心配。三男が亡くなる1カ月前の20年3月からは、県福岡児童相談所に「子どもたちが元気なのか確認してほしい」などと繰り返し相談していたとのこと。
時系列
2011年頃(推定)A容疑者が嫁ぎ先で借金を作り失踪、その後、篠栗町で再婚
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋 ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月 三男が幼稚園を退園
02月 近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される。
03月11日 児相が家庭訪問
その後 I容疑者の親族から児相へ生存確認を相談していたが、児相は町に連絡していなかった。
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日
18:30頃 三男が呼びかけに答えず、A容疑者に連絡
その後、A容疑者がI容疑者宅を訪問、三男が呼吸した事を確認して帰宅した。
その後、「息をしていない」と再び連絡を受けて、再度訪問
22:00過 A容疑者の夫が119番通報した。
その後 二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検
こんなところですね。
逮捕容疑は保護責任者遺棄致死なのですが・・・殺意は立証出来なかったかな?
三男の死亡前後のA容疑者の行動はちょっと微妙なんですよね。
呼びかけに答えない状態で、呼吸しているからと言って放置しているのは、未必の故意にならないのだろうか?
体重は平均の半分ですから、見た目にも痩せて衰弱しているのは見て取れたと思うんですよね。
そして、死亡前後のやりとりをした携帯を破壊させたのは、連絡内容を隠そうとしたわけで、A容疑者自身が犯罪性がある事を自覚していたと言う事でしょう?
そして、I容疑者の逮捕状況を調べる為に毎日メールさせていたのも、捜査状況を知る為ですよね。
いずれにせよ、殺意はともかくとして、犯罪としては自覚していたんでしょうね。
さらに、10年前の「前の結婚の時」には、借金を作って逃げるという大胆な事もしてますね。
この時の経験が今回の大胆な犯行の基礎になっているのかもしれません。
このあたりを見ると、元々A容疑者に浪費癖があって、その上で狡猾にお金を巻き上げる事に長けている印象です。
A容疑者については、今回の事件以外にも余罪がありそうなので、しっかり捜査をお願いしたいですね。
あと、この事件でも児相の対応にちょっと問題がありそうです。
I容疑者の親族が生存確認を複数回、児相に相談しているのに、これに対する対応をしていません。
三男が死亡する1ヶ月前の事ですから、もし面会していれば異変に気づくことができたかもしれませんね。
実際の現場の確認は町に依頼していたので、児相は連絡するだけだったはずですから、メールやFAXで済む話だと思うんですが、何か理由があったのかな?
理由としては「訴えの直前に生存確認ができていたので児相として直ちに面会の必要がないと判断した」と言う事ですが、親族が生存確認を相談したのは1度じゃないわけで、この説明は最初の1度目は有りだけど、その後の相談を無視する理由にはならないと思うのですが・・・
まー、親族の危機感が児相には伝わらなかったと言う事なんでしょうね。
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神戸市北区の路上で平成22年10月、神戸弘陵高2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、兵庫県警捜査1課が殺人容疑で容疑者を逮捕したことが4日分かった。午後8時半から記者会見する。
堤さんは当時、交際相手と一緒に路上にいたところを突然刃物を持った男に襲撃され、首や胸に致命傷を負って死亡した。堤さんに目立ったトラブルはなく、捜査は難航。未解決事件として警察庁の公的懸賞金の対象事件ともなっていた。
事件は22年10月4日午後10時40分ごろに発生。神戸市北区筑紫が丘の自動販売機横で、堤さんが交際相手の中学3年の女子生徒=当時(15)=と話していたところ、男に刃物で襲われた。
女子生徒が逃げた後、頭部などを刺された堤さんは現場から北に約70メートル離れた横断歩道上で倒れ、通りかかった車のドライバーが110番した。堤さんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
県警は殺人容疑で神戸北署に捜査本部を設置。複数箇所を刺して殺害した犯行態様から明確な殺意があったとみて、恨みによる犯行か、あるいは通り魔的犯行かの両面で捜査していた。
犯人は襲撃前、堤さんらの様子を付近で座って見ていたとの目撃があったが、犯行後の足取りについてはほとんど目撃情報がなく、捜査は難航していた。
https://www.sankei.com/article/20210804-M6RZNNKSHNNTPFZCIJNXKQBDFI/
投稿: | 2021/08/05 10:53