滋賀県大津市妹虐待死事件(発生から家裁送致まで)
8月4日、小学1年の妹(6)に殴るなどの暴行を加えて死亡させたとして、滋賀県警は大津市内の無職少年(17)を傷害致死容疑で逮捕する事件が起きている。
少年は8月1日、市内の公園で「妹がジャングルジムから落ちた」と近所の人を通じて119番していたが、県警は遺体の状況などから少年の説明は虚偽だったとみているとのこと。
発表では、少年は7月下旬~今月1日、大津市内の自宅で、複数回にわたって妹の腹や背中を殴ったり蹴ったりする暴行を加え、右副腎破裂などのけがを負わせ、同日に外傷性ショックで死亡させた疑いが持たれている。
少年は妹と母親と3人暮らし。少年は8月1日午前9時40分頃、市内の公園のそばの民家に駆け込み、「ジャングルジムから妹が落ちた」と通報を依頼し、妹は搬送先で死亡が確認されていたとのこと。
少年の妹は1日、大津市内の公園で倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されたとのこと。
午前9時40分頃、少年は近所の民家に「妹がジャングルジムから落ちた」と助けを求め、その住人が救急車を呼んだ。妹はすぐさま病院に搬送されたが、1時間後に「外傷性ショック」による死亡が確認されたとのこと。
妹の背中や手足などには約100か所の皮下出血があったとのこと。
司法解剖の結果、ろっ骨が複数か所折れていて、全身におよそ100か所のあざが見つかったことから、少年が暴行を加えた疑いが強まり、逮捕したとのこと。
司法解剖の結果、内臓が一部破裂しており死因は外傷性ショックと判明したとのこと。
警察は、少年の認否について明らかにしていないとのこと。
児童相談所の説明では、少年と妹は、家庭の経済的な理由でそれぞれ県外の別の児童養護施設で生活し、3人が一緒に暮らすのは4月以降がほぼ初めてだったとのこと。
また、母親は「兄が妹の面倒を見てくれている」と話していたとのこと。
児童相談所や県警によると、兄妹は7月21日、大津市内のコンビニに来店。未明だったため店員が不審に思い110番した。大津署から「夜間徘徊」などとして連絡を受けたセンターは母親に連絡し、深夜の外出をやめさせるよう指導。その際、妹に目立ったけがなどは確認されず、母親からは兄妹の不仲の話などはなく、センターは直ちに身体への危険性はないと判断し、大津署が自宅に送り届けたとのこと。
児童相談所は今月4日に母親と面談し、家庭状況や養護について聞き取る予定だったとのこと。「もう少し早く面会していればという思いもあるが、兄の暴行は想定できず、通告以降の対応はやむを得なかった」としているとのこと。
7月21日に兄と妹が深夜徘徊していたことがわかり、児童相談所がネグレクト(育児放棄)の疑いがあるとして母親と8月4日に面談する予定だったとのこと。
傷害致死の疑いで4日に逮捕された大津市の無職の少年・17歳は、5日に大津地検に身柄を送られたとのこと。
警察に対し少年が、公園で妹と一緒に遊んでいたとしたうえで、「落ちるところを見た」と話していたことから、妹は転落死したとみられていたとのこと。
通報した男性は「駆け込んできた時の兄はかなり混乱していた様子で、兄と一緒に公園までついていったところ、青ざめて倒れていた女の子がいた」と話したとのこと。
児相は5~7月、自宅や妹が通う小学校を5回訪問。妹と最後に面会したのは7月20日だったが、けがをしている様子はなく、母親も少年と妹が不仲という話はしていなかったとのこと。
逮捕された少年が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしているとのこと。
関係者によると、少年は、だだをこねるなどした妹にかっとなった、との趣旨の供述もしているとのこと。
不動産関係者によると、4月に3人で暮らし始める前は、母親が夫と2人で住んでいたとのこと。
母親と夫が引っ越してきたのは昨年の10月頃でした。60歳くらいで体格のいい短髪の旦那さんと、40歳くらいで色白の奥さんの2人でした。当初から『いずれ子どもと一緒に住むかもしれない』と話していました。あの家は賃貸で家賃は5万円ほどですが、3人で暮らしはじめた4月頃から家賃が滞納されていたと聞いているとのこと。子供たちが来てからは、旦那さんの姿はあまり見かけていないとのこと。
少年(17)が容疑を認め、「連続で何十発も殴ったり、蹴ったりすることもあった」との趣旨の供述をしているとのこと。
捜査関係者によると、少年は「7月22日から暴行するようになった」などとも供述しているとのこと。
母親が留守がちで、少年と妹は千円の食事代だけで1日を過ごす日があったことも判明。大津市の小学校では7月20日に終業式があり、夏休みに入って妹を世話する時間が増えたことが暴行につながった可能性もあるとのこと。
母親によると「7月22日から事件当日までは、仕事で借りている大阪の家にほとんどいました。すぐに帰る予定だったのですが帰れない日が続き、長男にある程度のお金は渡していたのですが心配になり、7月30日には近所の知り合いに頼んで様子を見てもらいました。お金が足りなかったら渡してほしいと頼んだら、1000円だけ渡してくれたそうです。ご飯も作り置きはしていましたが、長男に頼りすぎていたのかもしれません」とのこと。
「私は5度の結婚歴があります。子供は17歳の長男と高校1年生の次男、それに6歳だった死亡した長女と3歳になる三男の4人です。長男と次男の父親が同じで、長女の父親は別の男性です。3歳の子どもの父親が、今の夫です。次男と三男は今も施設で生活しています」とのこと。
少年は取り調べに対して『妹の世話が辛かった。泣いてうるさかった』『言うことを聞かなかったので、髪の毛を引っ張ったり叩いたり踏みつけたりした』『自分がやりました。母はやってない』と供述したとのこと。
知人によると
母親は大阪出身で41歳。最近まで介護施設に勤務していましたが、今年5月に退職。その頃から経済的には苦しい状況だったようだとのこと。
4月に長女を施設から引き取って3人で暮らす予定でした。しかし少年が母親と一緒に暮らすことを希望したとのこと。4月からしばらくの間は母親、現在の夫、少年、長女の4人で生活していたようだとのこと。
しかし4人で暮らし始めてすぐに、少年が『交際している女性と同棲する』と言って家を出ていったとのこと。その後6月には、夫婦関係が悪化して夫も家を出たとのこと。7月になって長男が戻ってきたため、事件が起きた当時は母親、長女、長男の3人暮らしになっていたとのこと。
大津地検は8月25日、傷害致死の疑いで、少年を大津家裁に送致した。地検は少年の認否や処遇意見などを明らかにしていないとのこと。
家裁は同日、少年審判の開始と9月7日までの観護措置を決めたとのこと。
県警の取り調べに容疑を認め、動機について「妹の世話をするのがつらかった」「ちょっかいをだされ、かっとなった」などの趣旨の供述をしているとのこと。
児相は、母親と定期的に面会していたものの事件は防げず、県が8月30日、医師や弁護士などの専門家からなる検証部会を開いたとのこと。
他府県の児相との連携の在り方や、母子の同居を決定した判断が適切だったかなどについて話し合われたとのこと。
時系列
2020年
10月頃 両親が現在の家に引っ越してくる。
2021年
04月 母親、現在の夫、妹、兄の4人が同居を始める。家賃が滞納されていた。
その後 兄が交際女性と同棲する為に家を出る。
05月 母親が介護施設を退職
06月 現在の夫が家を出る。
07月 兄が家に戻る。
07月20日 児相が妹の学校を訪問したが、暴行の形跡はなかった。
この日が小学校の終業式、翌日から夏休み
07月21日 深夜に妹と少年がコンビニにいて、児童相談所に通告されていた
07月22日 少年の妹への暴行が始まる、母親が仕事で事件当日まで不在となる
07月30日 近所の知り合いが少年に1000円を渡す
08月01日
09:40頃 ジャングルジムから妹が落ちたと通報
10:40頃 妹は搬送先の病院で脂肪が確認された。
その後 司法解剖の結果、事故死を否定
08月04日 兄を傷害致死容疑で逮捕
08月25日 家裁に送致、観護措置を決定。
こんな事件ですね。
正直なところ、17歳の兄と6歳の長女の二人の子供だけで生活させてしまったのが、事件の原因ではないだろうか?と考えています。
母親にも、夫が家を出たり、仕事を退職したりして経済的に行き詰っているという事情はあったと思いますが、それなら、6月、7月で結局、経済的な理由で同居できない、育てられないという事で、子供を施設に戻す事ができたんじゃないのかな?
17歳の兄が同居したいと言っても、それを現在の夫が受け入れられるのか?というのも、よく話し合う必要があったように思います。
夫が家を出た理由はわかりませんが・・・現在の夫の子供も施設に入っているんですよね?
そこもちょっとわかりません。自分の子供を施設にいれたまま、自分と血のつながらない長女と同居する理由って何なんだろう?
わからない事ばかりですが・・・
人生は慎重なぐらいがちょうど良いのかもしれないですね。そして家族計画は大切ですよねって事ですね。
亡くなった女児のご冥福をお祈りします。
参考リンク
滋賀県大津市妹虐待死事件その2(少年院送致まで)
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