山形県東根市女性医師殺害事件その4(控訴審の途中まで)
***初公判(4月27日)***
控訴審初公判には被告も出廷。しかし冒頭、被告は裁判長に突然発言の許可を求めたとのこと。
いったんは却下されたものの、異例の被告人質問が10分だけ認められると、被告は「罪をつぐないたい。控訴を今すぐ取り下げたい」と発言した。
その理由については、「主任弁護士が自分の妹と架空の女性の2人を殺したからだ」と、意味不明な発言を展開。控訴取り下げの意思も、開廷10分前に突然弁護士に伝えたということで、精神が不安定な状態と見られるとのこと。
(弁護士談)
「本日控訴を取り下げると言ってましたけど、それは私と10分しか会っていないわけですから。ちょっと待ってくれと意見交換した。ただ控訴を取り下げるという気持ちは罪をきちんと償いたいという一心です」とのこと。
別の報道では
(弁護士談)
「今すぐに控訴の取り下げは考えていない。今後、本人と相談したい」と話したとのこと。
***控訴取り下げ***
被告(25)が、仙台高裁に4月28日付で控訴取り下げ書を提出したとのこと。4月30日付けで受理されたとのこと。
弁護人は、「(被告は)裁判終了後には、控訴取り下げは待つと言っていた。本人が精神的に不安定な状態で訴訟能力を欠いているため、審理の続行を求めたい」と述べた。仙台高裁に控訴取り下げの無効を申し立てる方針とのこと。
***控訴取り下げを取り下げ***
5月13日 弁護人あてに被告から「控訴取り下げを撤回したい」とする手紙が届き、「頭が混乱して控訴を取り下げてしまった」などと書かれていたとのこと。
弁護人は5月14日、仙台高裁に控訴取り下げの無効を申し立てる予定。
***控訴撤回有効意見書***
関係者によると、仙台高検は6月下旬、取り下げ書は「被告本人が書いたもの」とし、これを有効とする意見書を提出したとのこと。弁護側は7月中に再び反論し、撤回を求めていくとのこと。
これが7月6日の報道です。
この後の報道が無いので、結論がどうなっているのか分かりません。
取り下げて、更に取り下げを取り下げると言う混乱ぶりで、もしかすると公判が停止して精神医療の方向に進んでいるのかもしれませんね。
続報を待ちましょう。
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コメント
仙台高裁は「被告は、書類の作成・提出時、妄想のような症状は出ておらず、控訴取り下げの意味などを十分理解していた」などとして、10月4日 控訴取り下げを有効とする決定を出したとのこと。
被告の弁護人は「法廷での被告の状態や発言を、あまりにも軽視していて、納得いかない」として、今週中にも最高裁に特別抗告を行う方針とのこと。
控訴取り下げが有効となると一審判決が確定しますね。
特別抗告の結果がどうなったのか?続報が無いですね。
投稿: ASKA | 2021/10/09 17:12
最高裁第2小法廷は、山形県東根市の女性医師に対する殺人などの罪に問われ、一審山形地裁の裁判員裁判で懲役18年の判決を受けた後に控訴を取り下げた元山形大生、男性受刑者(26)の特別抗告を棄却する決定をした。1月17日付。取り下げは有効だとした仙台高裁決定が確定したとのこと。
やっと決着しました。
控訴した後に何か心境の変化があったんでしょうね。
枕元に立つってやつでもあったのかな?
投稿: ASKA | 2022/03/28 11:11