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2021/11/16

宮崎県高千穂町3人殺傷事件その1(事件発生)

10月26日午後8時35分ごろ、宮崎県高千穂町下野の住宅で、刃物を持って男が来ていると住人とみられる男性から110番通報する事件が起きている。
駆け付けた警察官が血を流して倒れている男性3人を発見、いずれも死亡が確認されたとのこと。
3人は親族で、県警は何らかのトラブルがあったとみて殺人容疑で調べているとのこと。

県警によると、死亡したのは住人のKYさん(91)とKKさん(67)、鹿児島県志布志市のSSさん(45)。
住宅には高齢夫婦と60代息子の計3人が暮らしているとのこと。
現場から刃物が見つかっており、事件との関連を調べている。住宅には他に女性1人がいたが、大きなけがは確認されていないとのこと。

別の報道では
26日の午後8時30分過ぎ、高千穂町下野のKKさん(67)から「義理の息子が刃物を持ってきている。家の中に入ってきている。」と110番通報があったとのこと。警察官が10分後にかけつけたところ、Kさんの自宅で血だらけで倒れている男性3人が発見され搬送先の病院で3人の死亡が確認されたとのこと。
死亡が確認されたのは、この家に住むKKさん(67)と父親のKYさん(91)、それに鹿児島県志布志に住むKさんの娘婿のSSさん(45)です。警察によりますと、現場からは凶器とみられる刃物が見つかりました。Kさんは両親と同居していて、警察では、当時、現場に居合わせた80代の母親の話などから、SさんがKKさんとKYさんを刃物で刺した後自らの腹部を刺して自殺を図ったと見て捜査を進めているとのこと。

現場は高千穂町下野の民家で、高千穂町役場から北に直線距離で、3.6キロの場所。

26日午後8時34分、KKさんから「刃物を持ってきている」と110番通報がありました。

3人は、胸や腹の複数か所に刺された跡があり、現場から刃物が発見されています。

警察の調べによりますと、KKさんの母親は、SSさんがKKさんに刃物を向ける姿や、SSさんが自分の腹を突き刺すような動きを目撃した内容の証言をしているとのこと。

KKさんの長女で、SSさんの妻とその子供は、事件前から宮崎県内に滞在していて、無事が確認されていています。SSさんの妻などはこれまで警察にDVに関する相談をしていたとのこと。

宮崎県警は10月27日夜、長女から、夫の暴力について相談を受けてきた経緯を明らかにしました。それによりますと、最初の相談は去年2月、鹿児島県警に対してで、その後、長女は宮崎県内に転居し、「夫が押しかけてきたら対応して欲しい」などと、宮崎県警にも相談していたとのこと。

こうしたなか長女は、「部屋がばれたから転居するように」という宮崎県警からの指導を受けて、事件3日前日の10月23日、県内の別のアパートに転居していたとのこと。

宮崎県警では、長女の転居を知った夫が、高千穂の実家に向かった可能性があると見て、夫の足取りを確認するなど、捜査を進めているとのこと。

県警によると、義理の息子からDV(家庭内暴力)を受けたとして、KKさんの長女や家族らが宮崎、鹿児島両県警に複数回相談していた。長女は8月以降、子どもを連れて別居。これに対し義理の息子が今月、宮崎県内の長女のアパートに現れ、宮崎県警が鹿児島に帰るよう促し、連絡を取らないよう口頭で注意していたとのこと。

県警によると昨年2月、Kさんの長女から鹿児島県警に、夫のSさんに関する相談があり、宮崎県警も今年3月と8月にSさんによるDVの相談を受けていた。

長女は鹿児島県志布志市に住んでいたが、夫から逃れるため、3月ごろ宮崎県内のアパートへ転居。その後、夫に居場所を知られたため、警察の指導を受け、同県内の別のアパートに転居していた。同県内の別のアパートに転居していた。警察はDV相談と事件との関連を調べている。

妻は10月、裁判所に対し、「近寄らないよう命じる」保護命令を申し立て。Sさんに居場所を把握されたため、事件発生3日前に、警察の指導を受け、別の場所に身を移していたとのこと

宮崎県警によると、2020年2月に鹿児島県警から長女が宮崎に避難していると連絡があった。21年10月3日、荷物を取りに長女が鹿児島へ戻った際に夫に会い、宮崎のアパートまでついてきたため、翌4日に警察官が夫に鹿児島に戻って連絡を取らないよう口頭で注意。同23日の事件直前には宮崎県警の勧めで別の場所に転居していたとのこと。

県警は9月、長女の実家であるKさん宅の電話を110番するだけで氏名や住所が分かる通報登録システムに登録するよう勧め、Kさんは登録していた。しかし、事件当日は通報から10分足らずで警察官が駆けつけたが、3人は既に倒れていたとのこと。

宮崎、鹿児島両県警によると、長女は夫から殴られたなどと訴えたが、被害届は出さなかったとのこと。

10月31日に行われた司法解剖の結果、3人の死因は刃物が胸に刺さったことによる失血死だったとのこと。

MRT宮崎放送から引用(一部人名は伏せました)
警察は、先月31日行った司法解剖の結果、3人とも胸の刺し傷による失血死と判明しました。
3人の胸の傷は臓器に達するほどの深さで、その他にも複数の刺し傷や切り傷があったということです。

また、KKさんとKYさんには、刃物などで襲われたときに自分の体を守ろうとしてできる傷、防御創がないことや、傷跡などから、Sさんは自殺の可能性が高いことを明らかにしています。
***ここまで***
(基本的に事件簿では報道ソースは出していないのですが、このMRT宮崎放送さんの内容は誤報と思われるので、あえてソースを出しています。
Sさんが自殺と考えられる理由が、防御創が無い事であるならば、KKさんとKYさんの話は関係ないですよね。ASKAの解釈としてはSさんに防御層が無いので自殺の可能性が高いと解釈しています。KKさんの母親がSさんが自分で腹を刺すところも目撃してますし自殺と言うのはかたそうです)

時系列
2020年
02月   鹿児島県警に対して長女が相談、宮崎県内のアパートに転居
2021年
03月   長女がDVの相談
08月   長女がDVの相談、長女が子供を連れて以後宮崎県内で別居
10月   長女が裁判所に保護命令を申し立て
10月03日 長女が夫と遭遇、宮崎のアパートまで夫が着いて来て部屋に居座る
10月04日 警官が夫に口頭注意して鹿児島に戻らせる
10月23日 長女が部屋がバレた為、別の県内のアパートに転居
10月26日
20:34  110番通報
20:44頃 現着した警官が倒れている3人の男性を発見
その後、搬送先の病院で死亡が確認された。

こんな事件ですね。
この手の事件も珍しい事件では無いです。おそらく数年に一度は起きている事件です。
犯人の側にすると、探したい、会いたい人間に会えないので、その周囲の人間に怒りの矛先を向けてしまうと言う事なんでしょうね。
一方で、逃げている本人のケアは当然行われるのですが、周囲の人間に対するケアは難しい面があるかもしれません。

警察からアドバイスや指導があったとしても、受け手側があまり深刻に受け取らない場合もありそうです。
まー顔見知りと言うか身内の話なので、「まさか」と言うのはあるかもしれませんね。

ただ、今回は県警がKさんに対しても通報登録システムに登録してもらっていたりと、それなりのケアをしているようですね。
しかし、通報と言うのは事件が起きてから通報される事が多いので、その時、警官が犯行現場にいないと事件を防ぐ事はできないですよね。

このあたりを考えると、当事者の周囲の人間に対するケアをどのように行うのか?と言うのは課題だと思います。

続報を待ちましょう。

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コメント

警察は、容疑者が2人を殺害後に自殺したとして、1月21日、殺人と銃刀法違反の疑いで容疑者死亡のまま書類送検した。


宮崎地検は2月10日、容疑者を容疑者死亡のため不起訴処分としたとのこと。

投稿: ASKA | 2022/03/28 09:58

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