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2022/02/26

沖縄県名護市3歳妹投げ落とし事件(鑑定留置まで)

沖縄県名護市の団地で3歳の妹を投げ落として殺害したとして、同居する10代の兄が、殺人の疑いで逮捕される事件が起きている。

警察によると、少年は2月8日午前9時ごろ、団地の自宅ベランダから妹を投げ落とし、殺害した疑いが持たれています。

少年は、この妹と母親、中学生の妹と4人暮らしととのこと。

ベランダには、1メートルほどの高さの手すりがあり、警察が犯行の経緯などを調べているとのこと。

逮捕容疑は8日午前8時55分ごろ、兄が女児を殺害しようと決意し、集合住宅ベランダから投げ落として殺害した疑いとのこと。

県警と名護市消防本部によると、8日午前8時56分ごろ、「子どもが転落した」などと119番通報があったとのこと。

女児は集合住宅の6階ベランダから歩道に転落し、同日午前10時39分、死亡が確認されたとのこと。

近隣住民によると、現場で母親は「救急車を呼んで」とうろたえた様子で、「息子(高校生が)が抱っこしていて落とした」などと話していたとのこと。

県警によると、発生当時、家には40代の母親と兄が自宅にいた。ベランダから女児が自力で転落するには無理があるとみて、同居家族から詳しい経緯を聞いていた。

捜査関係者などによると、ベランダには高さ約130センチのコンクリート製の囲いがあり、女児が自力で乗り越えられる可能性は低いとのこと。
捜査員らが駆けつけた際、ベランダには女児1人で囲いを乗り越えるために必要な台になる物は確認されなかったとのこと。
兄は2月8日、体調不良などを理由に学校を欠席していたとのこと。

公営住宅のベランダの塀の高さは大人の胸から肩ほどで、塀には細長い隙間のような通気孔がある。ただ、県警は幼児の頭や体が通気孔に入らないほど狭いつくりであることから、事故ではなく事件性があるとみて慎重に捜査を進めたとのこと。兄が殺害の関与を認めたことなどから午後3時47分、殺人容疑で緊急逮捕したとのこと。

自宅にいた母親が転落の瞬間に気付かず、兄が発したとみられる「落ちた」との声で異変を知ったとのこと。
ベランダに向かい、転落し倒れている女児を見つけたとのこと。
関係者によると、兄は高校生とのこと。

捜査関係者によると、当時ベランダにいたのは兄と女児の2人だけだったとのこと。

県警によると、兄は「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、6階のベランダから投げ落としたことをほのめかしているとのこと。

名護署は2月9日、女児の司法解剖を行い、死因は転落で負った全身打撲による多発性外傷と発表したとのこと。

捜査関係者らによると、事件当日、女児とベランダで遊ぶ兄の姿が目撃されている。兄は調べに対し、供述が二転三転したり支離滅裂な言動を繰り返したりする場面が複数あり、精神的に不安定なところがあるとのこと。

複数の関係者によると、兄は陽気で親しみやすく、学校では部活動などにも取り組み友人も多い。体調不良で学校を欠席することは、珍しいとのこと。
事件当日、兄は「学校に行きたいのに、行けない」などと漏らし、思い詰めた様子だったとのこと。

県警は2月10日朝、兄の身柄を那覇地検沖縄支部に送致した。

検察は、少年の刑事責任能力の有無などを調べるため、簡易裁判所に少年の鑑定留置を請求し、認められたとのこと。

2月25日からおよそ3か月間、鑑定留置先の施設で、専門の医師らが少年の精神状態を調べるとのこと。

県警によると、兄は当初「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、ベランダから投げ落としたことをほのめかした。その後は供述内容が変遷しているとのこと。

時系列
2022年
02月08日(水)
兄は体調不良で学校を欠席
08:56頃 119番通報、事件発生
10:39  搬送先で女児の死亡確認
15:47  兄を緊急逮捕した。
02月10日 送検
02月25日 鑑定留置を開始、期間は約3ヶ月

こんな事件ですね。
第一印象としては外から見られるベランダで、落とした瞬間にも「落ちた」との声を出している事を考えると、悪意があって事件を起こしたとは思えないですね。

とは言え、高さ130センチの手すりより上に女児を持ち上げるのは、兄の身長が不明なので、なんとも言えないけど、兄の身長を180センチ、3歳女児の平均身長は92から99センチですね。一番低い92センチを採用するとして・・・

手すりが130センチ足す身長92センチで女児の頭を222センチまで持ち上げないといけなくなります。これは、兄の身長よりも40センチ、高く女児の顔を持ち上げる事になるから、かなりきついですね。
女児を手すりに腰掛けさせると言うのであれば、もっとやりやすいですね。

現実的には「お姫様だっこ」の形で女児を横にして女児を兄の胸ぐらいまで持ち上げれば、手すりを超す事ができるので、こちらの方がやりやすいかな。

このあたりは、女児が倒れた方向や状態で推定できるかもしれないですね。

まー遊びでそんな事をするのか?と言うのが疑問です。
もし、これまでも頻繁に行っているのであれば、通行人が目撃して騒ぎになっていると思うんですよね。
それに、常識的に考えて、高校生なら危険な行為である事は認識できたと思います。
なので、事故と言うのも少し違和感がありますよね。

とは言え、第一印象で書いた通り、悪意があって起こした事件としては、兄の証言の「記憶が曖昧」と言う点には強い違和感がありますね。

目の前で落ちているのを見ているはずで、記憶が曖昧と言うのは、別の問題が隠れているように思われますね。

ただし、目の前で起きた事が受け入れられずに、記憶を抑圧している可能性もあります。(無意識に記憶を改ざんしている?)

で、もう一つ気になるのが、兄が当日、珍しく学校を休んだ理由です。
「学校に行きたいのに、行けない」と言うあたりの詳しい情報が知りたいですね。

精神疾患が最も発症しやすい時期が10代から20代と言われているので、偶然、この事件の直前に発症している可能性もあるわけです。

なので、鑑定留置を行うのには賛成ですね。

続報を待ちましょう。

***23年8月9日 追記***
22年6月4日報道
逮捕された10代の高校生の兄について、那覇地検沖縄支部は6月3日、殺人の疑いで那覇家裁沖縄支部に送致したとのこと。
刑事責任能力の有無などを調べるため、2月25日から約3カ月間、鑑定留置していた。家裁は「少年審判を開始するかどうかなどは、今後調査を進めて判断する」としているとのこと。

沖縄県警によると、少年は逮捕当初、「記憶があいまいだが、やりました」と供述したが、その後は内容が変遷した。取り調べで意思疎通が難しい場面もあり、地検沖縄支部が約3か月間、刑事責任能力を調べるため鑑定留置していた。

家裁沖縄支部は今後、検察に逆送するかどうかを含めて処分を決めるとのこと。

その後、報道は無いようなので、逆送はされなかったのかな?



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2022/02/16

東京都大田区蒲田3歳女児餓死事件その4(一審判決)

判決は懲役8年(求刑:懲役11年)の実刑を言い渡した。

***初公判(1月27日)***
1)被告は罪状認否で起訴事実を認めた。

2)検察側は冒頭陳述で、被告は20年5月、交際相手が鹿児島県に引っ越すのを見送った際、交際相手の知人から誘われ、同県に旅行するのを決意したと主張。事件当時の女児はおむつを2枚重ねにされ、扉の前に置いたソファによって部屋から出られないようにされていたと述べたとのこと。死亡後の女児の胃の中からは食べ物が一切見つからなかったとのこと。

検察側は、被告は17年7月の離婚後、一人で子育てをしていたが、事件前から女児を残して友人らと遊びに出かけていたとも指摘したとのこと。

別の報道では
検察側は冒頭陳述で、一人親だった被告が平成31年1月には長女を保育園に通わせなくなり、自宅に放置して外出する頻度が増えたと指摘したとのこと。

別の報道では
司法解剖の結果、長女は死亡時、胃や小腸の中は空で目がくぼんでいたほか、口の粘膜まで乾燥した状態で、体重は3歳6か月児の平均の14kgより軽い11.4kgとのこと。また、おむつを長期間着けっぱなしだったことにより、おしりの周辺などがただれ皮膚が深くむけていた場所もあったとのこと。

3)弁護側の冒頭陳述で、「被告は、仕事と育児に追われ、息抜きのために出かけていた」と主張。量刑を判断する事情として考慮するよう求めたとのこと。

別の報道では
弁護側は、被告は幼少期に母親から虐待を受けており「事件に影響している」と主張。育児に関し「誰にも相談できなかった」と訴えたとのこと。

別の報道では
弁護側は起訴内容を争わない方針を示し、被告の生い立ちを説明した。幼い頃に母親に手足を縛られたままゴミ袋に入れられたり、包丁で傷つけられたりするなどの虐待を受け、小学2年から高校卒業まで児童養護施設などで過ごしたとしたとのこと。

4)起訴状では、被告は20年5月8~11日頃、長女を自宅に残したまま、交際相手のいる鹿児島県を旅行したうえ、同6月5~13日にも、長女の食事を十分用意せずに同県に出かけ、同12~13日の間に長女を脱水と飢餓状態に陥らせて死亡させたとしているとのこと。

5)証人尋問
証人尋問には事件当時、被告と交際していた男性が出廷。「(事件当時は)兄と同居していると聞いていた」と証言したとのこと。

別の報道では
事件後に長女の存在を初めて知ったといい、「びっくりした」と証言したとのこと。

///補足///
これだけだと事件までの経緯がわかりにくいので、補足しておきます。
長女が生まれた頃、夫と3人で同居していたが、長女の出産後に夫からDV被害を受けるようになり、長女と家を出て、離婚する。
その後、飲食店のアルバイトを始め、長女を保育園に預けたが、保育費が払えず、長女を家に残して、アルバイトに行くようになる。
その後、アルバイト先の男性と長女の存在を隠して交際するようになる。夜、飲食店で2人合うようになるが、その後、コロナ禍で仕事が減った事から、交際相手が鹿児島に帰郷した。
この交際相手に誘われて鹿児島に旅行したが、断る事が出来なかったとのこと。
旅行中も長女が心肺だったが、帰りたいとは言え無かったとのこと。

***第2回公判(1月28日)***
被告の虐待経験の審理
被告が小学校2年生の夏休み、母親から受けた虐待の内容

〈母親の調書〉
「正座をさせて後ろ手でガムテープでしばり放置した。おしっこをされるのが嫌でビニール袋に入れた」
「ビニール袋に入れて数日お風呂場に入れた。娘は1人で歩けないほどになっていた」とのこと。

〈被告の証言〉
「母親から『お前は何もいわずに笑っていればいい』と言われました。最初は『嫌だ』と言ったけれど、余計に暴力を振るわれるから顔色を伺うようになった」とのこと。

別の報道では
///何回目の公判での情報か不明ですが、虐待の内容///
「口を縫われたり、包丁で刺されたり、お風呂の水で沈められたり、(ガムテープで)縛られたりしました。ビニール袋に入れられたり、目隠しをさせられたり、階段から落とされたこともありました。・・・最後に覚えているのは、包丁で刺され、ゴミ袋に入れられ、風呂場に投げられた。怖い、辛い、苦しくて、でも何も言えなかった。気づいたら病院でした」とのこと。

///補足///
初公判に比べて情報が少ないので、わかりにくいですが、被告が「嫌だ」と言う主張ができない理由、「断れない」理由がこの幼少時の虐待経験にあると言う事を弁護側は説明しているわけですね。
(鹿児島旅行で途中で帰ると言えなかった理由を説明しているわけです)

***第3回公判(1月31日)***
弁護側証人尋問
1)子どもの虐待に詳しい臨床心理学の専門家
専門家は、被告自身が子どものころに、ごみ袋に入れられ数日間風呂場に放置されるなどの虐待を母親から受けていたことについて「40年間虐待問題に関わってきたが、これほどの虐待をうけた子は3、4人しか知らない。それほど壮絶な虐待だ」と証言したとのこと。

さらに被告が虐待のトラウマに対する適切な治療を受けた記録がないとして、「適切な治療がされていれば、被告には違う人生があったと思わざるを得ない」と主張したとのこと。その上で専門家は、被告が「特定の養育者との愛着関係=アタッチメント」を形成できなかったことが事件に影響したと指摘したとのこと。

***論告求刑公判(2月1日)***
1)検察側は梯被告に対し懲役11年を求刑したとのこと。

2)検察側は論告で「交際相手に会いたいという気持ちを優先させた」と指摘。「事件以前にも長女を放置し外出を繰り返しており、常習性もある」としたとのこと。

別の報道では
検察側は論告で、「長女が最後までもがき苦しんでなくなったのは一目瞭然」であるとして「交際相手に会いたいという自己の欲求を優先させた身勝手な犯行」と指摘したとのこと。
起訴内容以外にも19回にもわたって長女を放置したまま外出したことも明らかにした上で「育児放棄を常習的に繰り返す中で起こった犯行であることは明らか」としたとのこと。

3)弁護側は「幼少期の壮絶な虐待などが原因で、事件当時は依存・愛情欲求が強い特性などがはたらいていた。懲役5年が相当だ」などと主張したとのこと。

別の報道では
弁護側は、母親からの虐待や施設で育った過去が影響し、「強い愛情欲求があり、交際男性に愛されたい自己が強く出ていた」と述べ、加えて「積極的に傷つける意図はなく、憎しみを抱いていたわけではない」などと情状酌量を求めたとのこと。

4)最終意見陳述
被告は最後に、「後悔しかないです」と涙ながらに語り、裁判は結審したとのこと。

別の報道では
最終意見陳述では「(長女に)ごめんねという思い。後悔しかない」と、涙ながらに語ったとのこと。

***判決公判(2月9日)***
1)東京地裁は、懲役8年の実刑を言い渡した(求刑は懲役11年)

2)東京地裁は、「最もそばにいて欲しかったであろう母親に助けを求めることもできないまま、ひとり衰弱していった長女のつらさと苦しみは、言葉にしがたく、悪質かつ身勝手」などと断罪したとのこと。

部屋には「一定量の食べ物が置かれていた」と認定した。
さらに、交際相手のところに遊びに行く誘いを断れなかった背景には、被告が、子どものころに受けた壮絶な虐待などにより形成された性格が、「複雑に影響を及ぼしている」と指摘。これらの事情を考慮し、懲役11年の求刑に対して、懲役8年を言い渡したとのこと。

別の報道では
裁判長は、被告には過去の虐待などから「人を信頼できず相手に本心を伝えることができない、相手の要求に過剰に応えようとする」性格傾向があり、これが事件に影響したと指摘。その上で「量刑を考える上で一定程度考慮されるべきだが、限りがある」と結論づけたとのこと。

別の報道では
事件前から自宅への放置を繰り返していたという「慣れの影響も大きい」と述べ、「最終的には被告自らが(置き去りを)判断した」と説明した。そのうえで「被告の成育歴は一定程度考慮されるべきだが、考慮の程度には限りがある」と結論付けたとのこと。

こんなところですね。
公判前の報道の印象では、シングルマザーである事が事件の大きな要因かと思っていたのですが、被告の幼少期の壮絶な虐待体験が、事件に影響していたんですね。
よく「虐待の連鎖」とは言われているけれでも、この事件ではちょっとイメージが違いますよね。
なんて言うか、不運の連鎖と言うべきなのかな・・・・

そもそもで言えば、死亡した長女の父親である夫がDVを行うような男性であった事が不運の始まりですよね。
そこから逃げ出して、長女と2人でアルバイト生活を始めたが、経済的に行き詰まり、保育園に通園させられずに、自宅に放置したまま、アルバイトをする事になってしまった。
離婚は想定外だったのでしょうが、シングルマザーで経済的に自立できるだけの能力やスキルが無かったのが2番目の不運ですね。
(シングルマザーで経済的に自立できる女性の方が少数派だと思いますので、想定の範囲内なのかな?あるいは、離婚してシングルマザーになる事を想定すると言う事の方が無理な話なのかもしれませんね。)
そして、交際相手に子供がいると本当の事を言えない性格になってしまったのが3番目の不運でしょうか。

なので、大本は幼少期の凄惨な虐待体験が原因なんですよね。

この虐待体験の結果、嫌と言えない性格になってしまった。

事件当時、被告が24歳で死亡した長女が3歳、だから21歳で結婚、出産しているわけですね。
多分、高校を18歳で卒業しているのだとしたら、高校卒業後3年で結婚、出産していると言う事になりますよね。
この最初の結婚も、この性格の為に断れなかったのかもしれませんね。

では、誰が悪いのって話をすると・・・被告を幼少期に虐待した被告の母親か?となると、それは、事件の17年も前の話なので、直接の責任は無いでしょうね。
で、今回の判決でも「最終的に本人の判断」で行っているわけだから、被告本人が一番悪いよねと言うのは、裁判長の言うとおりだと思います。
だけど、幼少期の凄惨な虐待の結果、こんな性格になってしまって、それが事件に影響しているので、情状は酌量するけど、それにも限度があると言う判決理由もその通りだと思うのだけど・・・ちょっと納得いかない部分がありますよね。

子供の側からしたら、親が幼少期に虐待されていたとしても、それで自分の子を虐待して良い理由にはならないでしょ?
子供にすれば、親自身が自分で解決しなければならない問題なんですよね。

ある意味では、それが放置された結果、起きた事件なんじゃないかな?

では、それを放置した責任は誰にあるのだろう?
本人にあるのだろうか?・・・・しかし、自分の性格が「嫌と言えない性格」なんて言うのは本人が自覚できるかどうかわかりませんよね。
幼少期からその性格なのだから、自分で自分の偏った性格を判断するのは難しいような気がします。

なので、残るはそれを治療や対処しなかった「社会が悪い」って事になるのかな?
現在の児童相談所が被虐待児に対するメンタル面でのケアをどの程度しているのかわからないけど、被告はこの治療をされた記録が無いようです。
虐待の専門家が40年間で3,4人しかいないほど凄惨な虐待を経験している子供に何のケアもされなかった理由が知りたいですね。

だから、この事件を防ぐにはと考えると、根本的な原因の「性格のゆがみ」を矯正する事で、防げたと思うんですよね。
何しろ、小学2年から高校卒業まで10年間を児童養護施設で生活しているので、治療する時間は十分にあったと思うんですよね。

お金が必要なら税金を使ってください。無駄な公共事業などにお金を使うぐらいなら、こちらの対策に使ってもらいたいです。

とは言え、治療する前に、そもそも、被告の母親の虐待がなければ、この事件、起きなかったんじゃないの?って問題は残りますね。

結局はこの二つが重要と言う事になるんでしょうね。
A)児童虐待の早期発見と対応
B)被虐待児童のケアや治療の充実(メンタル面を含む)

でも、これを充実させるには、児童相談所の人員の拡充が必要で、お金が必要になると言うのは間違いなさそうですね。
とは言え、モンスター対応などは、お金だけでは解決できないかもしれませんね。
野田市の事件では親に脅されて、児相が一時保護を解除してるし、学校はアンケートの回答を見せたりしている。このあたりを改善する方法は専門家に考えてもらうしかないかもしれませんね。

亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
東京都大田区蒲田3歳女児餓死事件その3(言い訳)
千葉県野田市小4女児虐待死事件その1(一報)

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2022/02/09

兵庫県神戸市ヤマト運輸女性刺殺事件その4(一審判決)

判決は懲役27年(求刑:懲役28年)です。
***初公判(1月21日)***
1)被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたとのこと。

2)弁護側は「前日に会社から一方的かつ不当に解雇されたことが引き金となった」として情状酌量を求めたとのこと。

別の報道では
弁護側は、同被告は上司から十分な説明がないまま、一方的に解雇を通告されたと強調。動機の核心は「(同社の)不当な退職勧奨で抱いた激情と落胆」や、上司に対する恨みだったと主張したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、被告は事件前日、男性従業員ともめごとを起こし、仲裁した女性に軽いけがをさせたため、同社を退職したと指摘。事件に至る経緯や動機について「退職の原因が被害者の2人にあると邪推した」とした上で「女性への恋愛感情が満たされなかったことや同僚男性への怒り」と述べたとのこと。

別の報道では
検察は冒頭陳述で「事件の前日に、男性従業員から仕事上の注意を受けて口論になった。会社から辞職をすすめられた被告はその場で応じ、辞職願を書いて帰った」などと当時の状況を説明したとのこと。

更に別の報道では
検察側は冒頭陳述で、被告は退職の原因が被害者ら2人にあると邪推したと指摘。弁護側は「不当解雇に対する恨みがあった」と述べた。被告は法廷で不遜な態度を繰り返し、検察官の冒頭陳述に「うそをつくな」とどなり、傍聴席に向かって「地獄に落ちやがれ」と暴言を吐いたとのこと。

4)被告は、裁判長に氏名や生年月日を尋ねられた際に「知らない」と繰り返したほか、冒頭陳述を朗読する検察官に「うそをつくんじゃねーよ、おらあ」と声を荒らげる場面もあったとのこと。

5)起訴状によると、被告は20年10月6日未明、同市北区山田町小部の同集配所駐車場で、従業員の女性=当時(47)=を包丁で複数回刺して殺害し、建物にいた男性従業員(61)も殺害しようとして軽傷を負わせたとされるとのこと。さらに、集配所の敷地で車を運転し、周辺の車14台や建物の壁に衝突。近くの路上で、駆け付けたパトカーに運転する車をぶつけたとして器物損壊などの罪にも問われているとのこと。

6)被告は逮捕後、神戸地検に送検される際、捜査車両の後部座席で、取材する報道陣に笑顔でピースサインを見せた。女性の遺族はコメントで「にやついていた」とし、「反省しているとは思えません」と記したとのこと。

***第2回?公判(1月26日)***
1)遺族の意見陳述
陳述によると、女性は重い障害のある娘の介護を20年以上続けていた。事件現場の集配所で早朝勤務していたのも、日中に娘と一緒に過ごす時間を確保するためだったとのこと。

夫は「とても明るく、どんなときも前向きで、大切な存在だった」と述べ、「裁判での被告のふてぶてしい態度を見ると、救いのない地獄にいるような気持ち」と厳罰を求めたとのこと。
母や妹の陳述書は代理人弁護士が代読したとのこと。

2)被告人質問
被告は同日の被告人質問で、女性の殺害を「なんとも思っていない」と供述。負傷した男性についても「(出所したら)殺す」などと述べたとのこと。

***論告求刑公判(1月27日)***
1)検察側は、被害者女性への一方的な恋愛感情が満たされずに及んだ危険かつ執拗な犯行だとして、懲役28年を求刑したとのこと。

別の報道では
検察は、「犯行は計画的、執拗で、強い殺意に基づく。反省の態度も認められない」と非難し、懲役28年を求刑したとのこと。

更に別の報道では
論告で検察側は「危険かつ執拗で強い殺意に基づく、計画的な犯行だった」などと指摘。被害者に落ち度は全くないとした上で、被告について「事件関係者への言動を鑑みると、反省は認められない」としたとのこと。

2)最終陳述
被告は「俺の体の中には11の神が宿っている。俺を裁けば世界が変わる」などと述べたとのこと。

別の報道では
最終意見陳述で被告は「事件は一方的な解雇から始まりました」などと話したとのこと。

3)弁護側は「不当な解雇による怨恨、退社に至る会社の対応が、不満や誤解を生んだ」として、懲役17年が相当と主張したとのこと。

別の報道では
弁護側は「事件前日の不当解雇で、大好きだったヤマト運輸の仕事を奪われたことが動機」と主張。「被告は被害者2人が上司と結託して退職させる口実をつくったという猜疑心が生まれ、殺害と集配所の破壊を決意した」と述べたとのこと。

***判決公判(2月3日)***
1)裁判長は「執拗かつ残忍な犯行。計画性の高さも顕著」と、懲役27年(求刑懲役28年)の判決を言い渡したとのこと。

2)裁判長は「被告は、被害者2人が結託して辞めさせるように仕向けたと思い込んだ」と認定。被告が女性に恋愛感情を持っていたとし、「愛情の裏返しとしての憎しみ」から殺害を決意したと判断したとのこと。

その上で「実際には結託はなく、被害者には何ら落ち度はない」と強調。退職時の上司の不適切な対応を受けて、被告が怒りや女性への不信感を募らせた点は認めつつも、「殺害という重大な決意には大きな飛躍があり、酌量すべき程度は小さい」としたとのこと。

別の報道では
判決理由で裁判長は動機について、「被害者女性に対する恋愛感情の裏返しとしての憎しみや、もともと抱いていた男性に対する不満が動機と考えるのが合理的だ」としたとのこと。

その上で、被告が事前に包丁を購入し、被害者女性を待ち伏せするなどしたことから、計画性の高さを指摘。犯行態様については「無防備な被害者女性を刃物で17回も突き刺すなどしており、強固な殺意に基づく執拗かつ残忍な犯行だ」と述べたとのこと。

更に別の報道では
「退社手続きの際、会社側に不適切な点もあった」として、被告に懲役27年を言い渡したとのこと。

3)判決言い渡し後、被告は「死刑にしてくれたらよかった。喜んで死んでやる」などと発言したとのこと。

4)判決で裁判長は「殺人を『何とも思わない』と述べるなど、被告に反省の態度は見られない」と指摘した後、「自分の罪を受け止めるようになってほしい」と説諭したとのこと。被告は「何のことかさっぱりだ」と応じたとのこと。

5)遺族が判決後、弁護士を通じてコメントを公表し、「(被告の)反省のない態度で最後の最後まで心を乱され、えぐられた」としたとのこと。

「求刑に近い判決であり、違和感はなかった」とする一方、「判決が出ても本人が帰ってくるわけではない」苦悩に満ちた裁判を終え、「今はただただ、亡くなった本人に会いたい。ゆっくりと裁判の報告をしてあげたい」とのこと。

こんなところですね。
事件の発生が2020年10月6日、事件から1年3ヶ月ぐらいは経過しているのですが、被告は罪に向き合っているわけでは無いようですね。
大抵の人間は裁判では罪を軽くしようとして心にも無い反省の言葉を口にするのですが、この被告はまったくそんなそぶりもなく、事件当時と同じく、自暴自棄な気持ちのままなんだなと感じました。

短気な人でも、時間が経過すれば怒りは静まり、それなりの思考をすると思うのですが、1年を経過しても怒りのボルテージは高い状態を維持しているようです。
このあたりは、本人の性格とか人格による物なんでしょうね。

この性格が事件の原因に直結しているのかもしれませんね。
この頑な性格のせいで、おそらく荷物の扱いが乱暴だった事を日常的に被害者男性に注意されていて、日頃から小さな鬱憤が蓄積されていたんでしょうね。
このあたりの気持ちはわからなくもないけど、仕事で毎日やっている事なのだから、注意されないように直す事もできたはずなんですよね。
その方がお互い毎日、顔を合わせているのだから、気持ちよく仕事ができるはずなんですよ。しかも、おそらくは、自分の仕事ぶりが自分の評価にも直結すると言うのは、普通は理解しているでしょう?

なので、ほとんどの人は、本音でどう思っているかは別にしても、表面上は良好な関係を築こうとすると思います。
その方がいろいろな意味で自分にメリットがありますからね。

精神鑑定が無かったので、詳しい事はわからないのですが、私の印象としては、被告はこれまで人から評価されたり、信頼されたりされた事が無いのかな?と感じています。その為、職場の人間関係を作って、長く仕事をしようと言う意識が弱いように感じますね。

それが、職場の同僚や上司の注意を受け入れない事に繋がってしまったのではないか?と推測しています。

で、そんな人間を職場の管理職としては無視できなくなり、職場のトラブル(暴力事件)をきっかけに退職勧奨すると言う動きになるのも、会社としてはやむを得ないところなんでしょうね。

ただ、これまでなら、被告は退職して、別の職場に再就職をしていくと言う流れで終わったのでしょうが、ここでは、なぜか殺人事件になってしまうんですよね。

退職勧奨までの流れが被告人にとって「ハメられた」と感じるような理不尽な物(裁判では会社側の不適切な点としている部分)に怒りが高まったとしても、それだけでは説明できない気がします。

そこを埋めるピースとして「被害者女性に対する恋愛感情」が出てきて、結局、被告人にとっては「裏切り」と言う意識になってしまうんでしょうね。
「好意を寄せる女性に裏切られた」と感じて、好意が憎悪に逆転してしまったんでしょうね。

ただ、それでも、私としてはこの事件を起こすには、まだ足りない物があるような気がしています。

で、最初に戻って「性格」の問題で、少し精神的に未成熟なのではないか?と疑っています。

加えて、最後のピースはそもそも、自分の人生に生きる価値を見いだせていないのではないか?
つまり、「こんな最低の人生ならいつでも終わらせて良い」と以前から考えていたのではないだろうか?
多分、これが一番大きな要因だったのではないか?と推測しています。

一つ一つの理由だけでは、殺人事件を起こすほどの理由には成らなかったと思うのだけど、それが複数同時に起きた事で、殺人事件が起きてしまった。

これらの事から、この事件を防ぐには?と考えると、個々の理由を排除する(成立しないようにする)事ができれば良いわけなのですが、ちょっと難しいのかな?と言う印象がありますね。

と言うのも、どれも、一日や二日でそうなった物じゃないんですよね。
被告人は47歳なので、47年間の積み重ねの結果、そうなったわけで、おそらく、被告本人もなぜ、今の自分になってしまったのか?その理由はわからないのではないかな?

なので、もっと早い段階の10代、20代の時に「何かをしておくべきだった」のではないか?と思うのですが、「その何か?」が何なのかは具体的にはわからないですね。
一言で言えば「充実した人生を歩む為の何か?」なんですが、それを考えるには情報が圧倒的に不足しています。

まーいずれにせよ、人生は若いときからの積み重ねなので、若いときから「ちゃんと生きないといけないね」と言う事なんでしょうね。

一方の被害者女性については、全くの不運としか言い様がないです。
たまたま、人生の交差点で被告とすれ違った為に起きた事故のような物で、さぞ無念だったと思います。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

参考リンク
兵庫県神戸市ヤマト運輸女性刺殺事件その3(続報)
兵庫県神戸市ヤマト運輸女性刺殺事件その5(控訴審)

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2022/02/05

東大受験生刺傷事件(希望が絶望に変わるとき)

長文注意
1月15日午前8時半ごろ、東京都文京区の東京大近くの路上で、高校生の男女2人と70代の男性の計3人が刃物のようなもので切りつけられる事件が起きている。

警視庁によると、3人は背中などを刺されて病院に搬送されたとのこと。高校生2人は意識があるが、70代男性はけがが重く、緊急手術をしているとのこと。

警視庁は現場付近にいた高校生の少年(17)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕したとのこと。
容疑を認めており、少年事件課が詳しい経緯を調べているとのこと。

同大は15日から始まった大学入学共通テストの試験会場となっており、被害者の高校生2人は受験生とみられるとのこと。

捜査関係者によると、現場は農学部のある弥生キャンパス。70代男性が近くの交番に「刺された」と申し出て、発覚したとのこと。

高校生ら3人を襲い、殺人未遂容疑の現行犯で逮捕された少年(17)は名古屋市の高校生で、容疑を認めているほか、「駅に火を付けた」とも供述。東京メトロによると、近くの南北線東大前駅では、この日、爆竹のようなものがまかれたとのこと。

刺されたのは、都内在住の72歳の男性、千葉県の男子高校生(18)、千葉県の女子高生(18)で、いずれも刃物のようなもので背中を刺されたとのこと。

東京メトロによると、午前8時半ごろ、南北線東大前駅の改札付近で、爆竹のようなものがまかれて火が出たという。すぐに消し止められて大事には至らなかった。警視庁は、逮捕された高校生と、地下鉄構内で起きた爆竹騒ぎとの関連を調べている。

警視庁幹部によると、少年は持っていた刃物で3人の背中を切りつけるなどし、殺害しようとした疑い。捜査関係者によると、前を歩いていた高校生2人に突然、後ろから切りつけたとのこと。

殺人未遂容疑の現行犯で逮捕された名古屋市の高校生の少年(17)が「自宅から刃物を持ってきた」と供述しているとのこと。

高校生の少年(17)が、「勉強がうまくいかず事件を起こして死のうと思った。東京大前で3人を刺した」と供述しているとのこと。

少年(17)が、被害に遭った高校生の男女2人や72歳の男性のいずれとも面識がなかったとのこと。

東京メトロによると、東大前駅で15日午前8時20分すぎに、爆竹がまかれたという情報があるとのこと。逮捕された少年(17)は「駅に火をつけた」と供述しているとのこと。

東京メトロなどによると、少年は、刺傷事件の現場の最寄り駅である南北線東大前駅で、改札の中と、改札を出てすぐの場所の他に、コンコースでも、着火剤や爆竹のようなものをまいたとみられているとのこと。一部は火が出てたが、駅員らによって、すぐに消し止められたとのこと。

少年が、地下鉄の車内で、ペットボトルに入った何らかの液体をまき、その場にリュックサックを置いて、電車を降りたとみられるとのこと。液体の成分などについては分かっていないとのこと。

少年は詰め襟の制服のような格好だったとのこと。
家から持参した刃渡り15センチのナイフで、72歳男性、17歳女子学生、18歳男子学生の順で背中から刺した。大声を上げたりはせず、カバンのようなものから刃物を取り出し、小走りで3人に駆け寄って、次々と刺したようだとのこと。事件に気づいた警備員が、すぐに少年を捕まえて刃物を取り上げたとのこと。警察が駆け付けた時は道の上に座り込んでいた。その場で犯行を認めたので殺人未遂で現行犯逮捕したとのこと。

別の報道では
現場で少年は学生服の右胸ポケットに入れていた刃物を取り出し、走りながら男性、女子高校生、男子高校生の順に刺したとみられるとのこと。少年は15日午前8時39分に東大の農正門前にいたところを本富士署員に取り押さえられたとのこと。

少年は容疑を認め、「医者になるために東大を目指して勉強を続けていたが、1年くらい前から成績が上がらず、自信をなくしていた」「医者になれないなら死のうと思った」などと供述しているとのこと。

別の報道では
少年は「医者になるため東大を目指したが、約1年前から成績が上がらず、自信をなくした」「医者になれないなら自殺しよう、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」と話しているとのこと。

捜査関係者によると、少年の家族から14日午後9時半ごろ、「早朝に家を出た後、帰ってこない」と愛知県警に相談があったとのこと。少年は警視庁の調べに「名古屋から14日夜に高速バスに乗り、早朝に東京に着いた」と説明しているとのこと。

事件直前に東京メトロ南北線東大前駅でボヤ騒ぎがあった。駅の防犯カメラには、火のついた着火剤のようなものを持つ少年とみられる人物が映っていたとのこと。また、午前8時45分ごろには、南北線王子駅から「電車内に液体がこぼれている」と通報があり、車両内にはリュックサックとペットボトル2本が置かれていたとのこと。液体は可燃性のものとみられ、少年は「(地下鉄で)液体をまいて火をつけようとしたがうまくいかなかった」という趣旨の説明をしているとのこと。

少年は逮捕時、3本のペットボトル(500ミリリットル)と8本のビン(190ミリリットル)を所持。いずれも可燃性のエタノールが入っていたとみられ、着火剤のようなものも持っていたとのこと。

警視庁は15日、当初18歳としていた被害者の千葉県市川市の高校3年の女子生徒の年齢を17歳と訂正して発表したとのこと。

少年は3人を刺し、警備員から声をかけられると、持っていた包丁(刃渡り約12センチ)を投げ捨てたとのこと。その後、現場に座り込み、駆けつけた警察官に逮捕された。少年はナイフ(同約6センチ)と折りたたみ式ののこぎり(同約21センチ)も持っていたとのこと。包丁などについては「自宅から持ってきた」と説明しているとのこと。

末松信介文部科学相は15日午後、臨時記者会見を開き、被害者のうち2人は共通テストの受験生だった。末松氏は2人について「受験機会の確保に最大限の対応をする」と述べ、今後の状況と本人たちの意思を確認したうえで今後の救済策を検討すると表明したとのこと。

目撃者によると「犯人の男は黒っぽい服を着ていて、髪の毛が1cmぐらいの坊主に近い短髪でした」とのこと。

男子生徒の所持品に、東海高等学校の生徒手帳があったとのこと。
東海高等学校の入試偏差値は75とのこと。
2021年の進学実績によると、卒業生428名中30名が東大に進学。京都大学へも31名が進学しているとのこと。

捜査関係者によると少年が現場付近の東京メトロ南北線東大前駅で、何度も火をつけようとしていたとのこと。

捜査関係者によると、火を付けたのは、少なくとも4カ所確認されている。防犯カメラに、少年が着火剤を手に持ち、火を付けようとする様子が映っていたとのこと。少年は「火をつけようとしたが、うまくいかなかった」と話しているとのこと。

少年の家族が愛知県警に14日、「学校に行っていると思ったが行っておらず、未だ連絡がなく帰宅しない。成績不振に悩んでいた」などと説明していたとのこと。

少年は、取り押さえられた際、可燃性の液体が入ったペットボトルと瓶、あわせて11本を所持していたとのこと。さらに、可燃性の液体が入った栄養ドリンク3本と着火剤と結びつけたものを3セット持っていたとのこと。これらの液体はエタノールとみられていて、火炎瓶として使われる可能性があったとのこと。着火剤は20本以上見つかっているとのこと。

東京消防庁や東京メトロによると、15日午前8時25分ごろ、東京メトロ南北線東大前駅構内で木片が燃える火災が発生していたとのこと。その直前には南北線の車内で液体がまかれており、少年事件課は少年と関連があるとみて調べているとのこと。

防犯カメラには、少年とみられる男が刺傷事件の約5分前、改札内で着火剤らしき物に火を付ける様子が映っていたとのこと。男が改札を出た後、柱や現金自動預払機(ATM)の裏、通路で次々と炎が上がり、近くにいた駅員が消火器で消し止めた。けが人はなかったとのこと。

***ここまで1月15日報道分(日付は目安です)***

少年は逮捕直後、「(刃物は)自分で準備した」「14日夜にバスで名古屋から上京した時も持っていた」といった説明をしたが、その後、黙秘に転じたとのこと。

14日朝に家を出た際は制服姿で、両親は登校したと考えていたとのこと。

別の報道では
捜査関係者によると、少年が名古屋市の自宅を出たのは14日午前7時半過ぎ。普段通り、詰め襟の制服姿で、保護者が見送ったとのこと。

刺傷事件の直前には、現場近くの東京メトロ南北線東大前駅で不審火が起きていたが、不審火は駅の少なくとも8カ所で火が上がっていたとのこと。

少年は「事件前、東大近くの駅で火を放った」という趣旨の話をしているほか、「(走行中の南北線車内で)液体をまいて火を付けようと思ったが、うまくいかなかった」とも説明しているとのこと。

少年はバッグの中に、可燃性液体が入ったペットボトルや瓶計11本のほか、ゴムで結び付けた栄養ドリンクの瓶3本の中に着火剤を入れたものを持参していた。この瓶に火をつけて複数カ所にばらまいたとみられるとのこと。

少年は当日の午前6時ごろにバスで上京したことがわかっていますが、捜査関係者によると少年が「当日の朝、事件前に現場周辺に一度来た」などと話しているとのこと。

警視庁は、少年が犯行前に現場の状況を下見していた可能性もあるとみて裏付けを進めているとのこと。

少年(17)=名古屋市=の父親が16日、少年の弁護人を通じてコメントを出したとのこと。

少年(17)が通う名古屋市内の私立高が16日、「学校としておわびする」とのコメントを出したとのこと。新型コロナウイルス感染拡大の影響で授業や一部の行事がオンライン形式に変更され、「孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況の中で引き起こされた」と推測したとのこと。

コメントで、今回の事件を「身勝手な言動」と表現。授業などで繰り返し発信してきた「勉学だけが高校生活の全てではないというメッセージ」が届いていなかったと説明。「私たち教職員にとっても反省すべき点だ」と陳謝したとのこと。

少年は逮捕直後、警視庁に現場への足取りを説明していたとのこと。それによると、14日夜に名古屋を出る高速バスに乗り、15日早朝にJR東京駅に到着した。その後、電車を乗り継ぐなどして、事件が起きた東京大学弥生キャンパス付近に向かったと話したとのこと。

捜査関係者によると少年は取り調べに対し、東大に来る前、「電車で液体をかばんに染み込ませて、かばんごと燃やそうとしたが燃えなかった」と話していることが分かりました。

 事件直前には東京メトロ南北線の車内で液体が漏れたリュックサックが見つかっています。

少年の通う高校の学校側によると、同校は生徒会活動が活発で、少年は昨年、役員に立候補。落選したが、生徒会メンバーとして残り、校内新聞の編集作業などに熱心に取り組んでいたとのこと。教頭は「勉強以外のことにも関心を持ち、精力的に真摯に活動していた」と話したとのこと。

生徒は昨年9月、成績の悩みを担任に相談していた。大学受験の最難関とされる東大理科3類を目指していたが、成績が思うように上がらず、校内では中下位にとどまっていたとのこと。少年は「このままだとかなり厳しい」と話し、担任は「頑張れ」などと声を掛けたとのこと。

事件直後、少年は持っていた包丁を自分の方向に向けて自傷するようなそぶりを見せたが、近くにいた警備員から「落ち着いて」と声を掛けられ、包丁を投げ捨てたとのこと。

別の報道では
「俺は東大を受験するんです!」。大声で叫びながら、少年は自分の腹に包丁を向けたとのこと。警備員が「落ち着いて」となだめると、少年は包丁を投げ捨ててバッグを地面に置き、その場に座り込んだとのこと。

逮捕時、少年は凶器とみられる包丁(刃渡り約12センチ)のほか折りたたみ式ののこぎり(同約20センチ)、ナイフ(同約6センチ)を所持していた。「3本とも買って自宅から持ってきた」と説明しているとのこと。

捜査関係者によると、少年は15日朝、高速バスで名古屋から東京に到着。東京メトロで東大前駅に向かう途中の南北線の車内で、可燃性の液体をしみこませた自らのバッグに火を付けようとしたが、少年は「うまく火が付かなかった」などと話しているとのこと。

到着した東大前駅構内では、火を付けた着火剤を複数回投げたが、同様に火の手は上がらず、午前8時半ごろ、駅構内を出て最初に目に入った男性を自宅から持参した包丁(刃渡り約12センチ)で刺し、受験生の女子生徒(17)と男子生徒(18)も刺したとのこと。男性は重傷だが、3人は命に別条はないとのこと。

少年の通っていた高校の教頭によると、14日午後3時過ぎ、学校が欠席の連絡を保護者にする。

捜査関係者によると、少年は事件前日の14日午後11時ごろに名古屋から高速バスに乗り、15日午前6時ごろにJR東京駅日本橋口に到着したとみられるとのこと。その後、東京メトロ大手町駅から丸ノ内線に乗車後、後楽園駅で南北線に乗り換え、東大前駅で下車したとのこと。

少年はそこから事件が起きた東大農学部がある弥生キャンパス付近を訪れた後、再び南北線に乗車。電車内では可燃性の液体をまいて火をつけようとしたが失敗したとされるとのこと。車内では可燃性の液体が入ったペットボトルなどが見つかったとのこと。

少年は再び南北線で東大前駅に戻り、同駅から約70メートル離れた文京区弥生1の弥生キャンパス・農正門付近の路上で事件を起こした。

1学年は内来が約400名、外来は約40名。
同校の卒業生によると、外来の生徒には、中学のうちから高校レベルの学習をしている内来に追いつくために特別な補習が組まれるとのこと。

少年の逮捕直後の説明では、14日夜に夜行バスで名古屋市を出て、15日午前6時ごろにJR東京駅に着いた。到着後の行動については、「早朝に一度現場を見に行った」「私服から学生服に着替えた」といった説明をしていたとのこと。

***1月16日報道ここまで(日付は目安です)***

17日朝、逮捕された17歳の少年が送検されたとのこと。

防犯カメラの映像には、事件直前、少年とみられる男が南北線東大前駅で下車後、改札付近で着火剤らしき物に火を付けて投げ付ける様子が映っていたとのこと。同駅では、木片が燃えるなどのぼやの痕跡が少なくとも8カ所で確認されたほか、現金2万円などが入った少年の財布も見つかったとのこと。

高校によりますと、去年9月の三者面談の際、「成績が下がり、進路に悩んでいる」と打ち明けていたとのこと。

事件を目撃した東大生によると(犯行直後から逮捕までを目撃)
「(男子生徒は)無気力状態で、完全にへたっていた」
(男子生徒は体育座りで壁にもたれかかっていた)

「高校に『ごめんなさい』 みたいな声は覚えています。自己否定するような言葉が多かった」とのこと。

事件現場では包丁やナイフ、のこぎりのほか可燃性がある液体や着火剤が押収されたが、捜査関係者によると、16日に自宅を家宅捜索した際には似たような物はなかったとのこと。自身のパソコンは持っていないとのこと。

捜査関係者によると、少年(17)が逮捕直後、「スマートフォンを捨てた」と話したとのこと。警視庁は、端末のデータや検索履歴から事件の手がかりが見つかる可能性があるとみて端末を探しているとのこと。

関係者によると、少年は、学校での進路に関する面談の際にも「自分の目指すところに自分の成績が追いつかない」と打ち明けていたとのこと。
また、捜査関係者によると、面談の際のやりとりで志望する東大への進学が難しいという話になり「心が折れた」などと供述しているとのこと。

少年は「事件前に私服から学生服に着替え、私服は捨てた」とも説明しているとのこと。

少年は「以前から事件を計画していた」と供述しているとのこと。

捜査関係者によると少年(17)が所持していたとみられる可燃性の液体は少なくとも4リットルあったとのこと。
事件前、東京メトロ南北線の電車内で放火のために一部を使用したとみられ、警視庁が入手経路を調べているとのこと。

***1月17日報道ここまで(日付は目安です)***

事件前に着ていた私服も発見されていないとのこと。

少年(17)が「1年ほど前から誰かに危害を加えたいという気持ちがあった」とする趣旨の供述をしているとのこと。

高校の教頭によると3年生に上がるときに成績別のクラス編成があるのですが、そのクラス分けにとって大事な実力考査を1月末に控えていたとのこと。

女子高校生は軽傷で男子高校生と72歳の男性が入院していましたが、捜査関係者によりますと19日までに男子高校生は退院し、72歳の男性も一時容体が急変したものの現在は快方に向かっているとのこと。

少年は事件について黙秘していますが、「スマホの電源は切っていた」と話していたとのこと。警視庁は、少年が家族などからの連絡をたとうとしたとみて調べているとのこと。

母親のママともによると
彼は中学3年の頃から“絶対に東大に行きたい”“理IIIに合格したい”と口にするようになったとのこと。

高校の同級生によると
「少年は1年生の時の最初の実力テストで54位、2回目は15位くらいだった。」とのこと。
「うちの学校でトップ5に入っていても、理三に行けるのは一人か二人です」とのこと。

そこでAは、東大理三への推薦合格を目指し始めたとのこと。
2年になると「順位が二ケタからも離れ、130位くらいに落ちてしまった。」とのこと。

***1月19日報道ここまで(日付は目安です)***

少年は入学直後、新型コロナウイルス禍で高校が休校となり、約2カ月間登校できなかったとのこと。新入生合宿など多くの行事も中止や縮小となり、孤立感を深めた可能性があり、学校は「勉学がすべてではないというメッセージが届いていなかった」とコメントしたとのこと。

***1月23日報道ここまで(日付は目安です)***

逮捕直後の調べに、学校の面談の際に「『東大は無理』という話になって心が折れた」と供述。「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った」とも話していた。

男性会社員(72)を包丁で刺して殺害しようとした疑いが強まったとして、警視庁は殺人未遂容疑で名古屋市の私立高2年の少年(17)を近く再逮捕する方針とのこと。

捜査関係者によると、少年のスマートフォンには過去の無差別事件を検索した履歴があったとのこと。少年はスマホを「事件前に捨てた」とほのめかしていたが、警視庁が発見して解析したとのこと。以前から無差別事件を計画していたとみて調べるとのこと。

***2月3日報道ここまで(日付は目安です)***

2021年(16歳、1年生、4月で2年生)
01月頃  成績が上がらない事を悩みはじめる?
この頃から誰かに危害を加えたいと言う気持ちを持つようになる。
09月   担任に成績の悩みを相談する。(三者面談)
この時、「心が折れた」とのこと。
2022年(17歳、2年生、4月で3年生)
01月14日
07:30過 少年が家を出るが登校はせず
15:00過 高校が無断欠席の連絡を保護者にする
21:30頃 少年の家族から警察に行方不明者届けを提出
23:00頃 少年が名古屋から高速バスに乗る
01月15日
06:00頃 少年が高速バスでJR東京駅に到着
その後  現場を下見?
直前   南北線の車内でリュックに火をつけようとするが失敗
08:20過 東京メトロ東大前駅の改札付近で火炎瓶(爆竹?)で放火
08:25頃 東京メトロ東大前駅の構内で火災が発生
08:30頃 刺傷事件発生(最初に目についた男性を刺し、その後男女2名を刺した)
その後、殺人未遂で現行犯逮捕
08:45頃 南北線八王子駅から「車内に液体がこぼれている」との通報
01月16日 この日の報道で、逮捕後に黙秘しているとのこと。
01月17日 殺人未遂で送検
01月末  クラス分けの実力考査の予定

こんな事件ですね。
黙秘後に話し始めているとのことなので、詳しくは本人の口から話して欲しいですね。
これまでの報道を見ると、東大理Ⅲを目指していたのだけど、思うように成績があがらず、昨年9月の面談で無理だと言う話になった事で心が折れた事が原因のように見えます。
そして、「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った」と言うのが動機のようです。

これだけだと、まだ2年生で受験まで1年の時間があるのになぜ?と言う疑問が出てきます。
ここには高校の進学実績の話が絡んでくるわけですね。
少年の通う高校でも東大理Ⅲに合格できるのは学校でトップ5に入っていても1人か2人と言う事のようです。

で、この学校ではクラス分けが上位クラスと下位クラスに分けられるので、成績が100番台に落ちた少年は上位クラスに残る事ができない見込みとなり、トップ5でも理Ⅲに合格できるのは1人か2人しかいないので、上位クラスに入れない少年は、理Ⅲに合格できなくなると言う自分なりの結論になったんでしょうね。

私なりの印象ですが、この少年は1つの間違いと1つの誤解をしているのが事件の原因なのかな?と今の段階では考えています。
一つの間違いは
「目的と手段を間違えていること」
医者になる事が「目的」で、理Ⅲに進学するのは「手段」でしかない。医者になる事が「ゴール」で理Ⅲに合格するのは「通過点」でしかない。
少年が理Ⅲに進学できなくても、最終的な医者になると言う「ゴール」に到達できないと決まったわけじゃないわけで、本来なら自暴自棄になるような状況では無いはずなんですよね。

なので、私は少年が本来は「手段(通過点)」だったはずの理Ⅲの進学が「目的(ゴール)」になってしまっていたのではないか?と考えています。
三者面談や進路指導がこのあたりを踏まえて指導していれば、少年も絶望する事は無かったのではないか?と思います。

一つの誤解とは
「人生は勝ち負けではない」ということ。
これは私の憶測ですが、少年は「人生を勝ち負け」という尺度でしか考えていなかったのではないのかな?
理Ⅲに進学する事が「勝ち」でそれ以外は「負け」と感じていて、負ける事を受け入れられなかったんじゃないかな?
中学時代は勉強して勝ち続けていたのに、高校では勝てなくなってしまった。
成績が落ちて、公言していた理Ⅲへの進学も絶望的となった結果、それまでの価値観に従い、自分は「敗者」で生きる価値の無い人間に思えてしまったんじゃないかな?

「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った」と言うのは、自分に罰を与えようとしたんじゃないかな?
敗者の自分に、自分なりの罰を与えて自殺しようとしたのだと私は考えています。

だから、悪いのは「成績のあがらない自分自身」で学校や両親に罪や責任は無いと言う事なんでしょうね。

まーどこの馬の骨ともわからない、私の言葉に説得力は無いかもしれませんが、「人生は勝ち負けじゃない」と私は考えています。
人が生きる目的は「幸せになる為」です。
そして、「人生の幸せ」は人それぞれで、形も違います。しかも、「幸せ」は一つじゃありません。

私は人が生きるのは自分なりの幸せを見つける為だと思っています。

この事件では不幸中の幸いで1人も死者が出ていません。
この少年は反省して更生して欲しいですね。
更生できればきっと私よりも優秀で社会の為になる事をしてくれると思います。

続報を待ちましょう。

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2022/02/01

栃木県日光市バラバラ事件(発覚)

1月19日午後0時35分ごろ、日光市長畑の元ゴルフ場敷地内で、身元不明の遺体が見つかる事件が起きている。

遺体は頭や両腕、へそから下がない状態だったとのこと。

県警によると、近隣住民から「スーツケース1個などが捨てられている」と通報があり、中身を確認した警察官が遺体を発見した。県警は、死体遺棄事件として捜査しているとのこと。

19日午前10時45分ごろ、栃木県日光市長畑のゴルフ場跡地で、近くに住む公務員の男性(45)から「スーツケースなどが捨てられている」と県警今市署に通報があったとのこと。

首から上の部分や両腕、下半身はなく、スーツケースの近くでみつかったスポーツバッグの中には袋に入った肉片のようなものが入っていたという。遺体は死後、相当経過しているとみられ性別や年齢は不明。

別の報道では
約2メートル離れた場所にあったスポーツバッグからは肉片が見つかったとのこと。

遺体は裸の状態でビニール袋と段ボールにくるまれていたとのこと。近くに放置されたバッグの中にも遺体の一部が入っていたとのこと。スーツケースは銀色のプラスチック製で、縦約70センチ、横約60センチ、奥行き約30センチ。鍵はかけられていなかった。同課が身元や死因などを調べているとのこと。

別の報道では
スーツケース(縦約70センチ、横約60センチ、厚さ約30センチ)はプラスチック製でキャスターが付いており、鍵はかかっていなかった。遺体はビニールと段ボールで3重に包まれた状態だった。約2メートル離れたスポーツバッグの中で見つかった肉片は、同様にビニールと段ボールで包まれていたとのこと。

スーツケースは18日午後5時ごろ、近くの農業の男性(54)がゴルフ場跡地内を散歩中に発見。連絡を受けた公務員が通報したとのこと。

現場はJR日光線今市駅から南に約6キロの山林。

現場は東武日光線明神駅から西へ約3キロ離れた元ゴルフ場内。ゴルフ場は15年9月の関東・東北豪雨で被災した後に営業を停止していたが、出入りは可能な状態だったとのこと。

捜査関係者によると、遺体は体格から成人とみられる。ビニール内には赤黒く変色した血液が付着していたとのこと。
スポーツバッグ内の肉片は複数あり、死後数週間以上は経過しているとみられるとのこと。

周辺では複数の袋のようなものも発見されており、関連を調べている。近隣住民によると、スーツケースとスポーツバッグは正月ごろからあったとのこと。

県警は1月20日、周辺でビニールに包まれた頭部や両腕、片膝が発見されたことを明らかにしたとのこと。スーツケースの近くにあったスポーツバッグの中の肉片は、男性のへそ下から膝上だったことも判明したとのこと。

県警は1月20日、司法解剖の結果、遺体は男性で、死後3カ月以上経過していると明らかにしたとのこと。付近から頭部なども見つかり、切断面などから同一人物のものとみられるとのこと。県警は同日、死体遺棄事件として今市署に捜査本部を設置。殺人容疑も視野に調べを進めるとのこと。

捜査本部によると、スーツケース内の胴体と別に、スポーツバッグ内にあった体の一部が男性のへそからひざ上の部位と判明。また約400メートル離れた沢の斜面で、ビニールに包まれた頭部と両腕、脚のひざ部分が見つかった。左顔面に骨折があったが死因は不明とのこと。

スーツケースは18日夕に散歩中の地元住民が発見。遺体を包んでいたビニールについては、「昨年末ごろには捨ててあった」との目撃証言もあるとのこと。

司法解剖の結果、遺体は死後3か月以上経過しており、死因は特定できなかった。顔の左側には骨折した形跡が、あごには切り傷があるとのこと。

これまで男性の両足は見つかっていないとのこと。(1月20日報道)

捜査関係者によると、スポーツバッグの中には、のこぎりや小型の刃物などが入っていたとのこと。遺体にはあご周辺の複数の切り傷以外に刺されたり切られたりした傷はなく、遺体の切断などに使われた可能性があるとのこと。

成人とみられる遺体の髪は黒く、目立つ白髪はなかった。骨などの状態からも高齢者の可能性は比較的低いとのこと。

時系列
2015年09月 豪雨によりゴルフ場が被災し以後の営業を停止
2021年12月末 近隣住民が遺体を包んだビニールを目撃していた
2022年01月
01日頃  近隣住民がスーツケースとスポーツバッグを目撃していた
18日
17:00頃 近隣の男性が散歩中にスーツケースを発見、知り合いの公務員に通報
19日
10:45頃 公務員からスーツケース遺棄の通報
12:35頃 警察官が遺体を確認
上半身の頭部、両腕、へそから下が無い部分を発見
20日
周辺から頭部、両腕、片膝を発見したと発表
スポーツバッグの中の肉片はへそ下から膝上だったと発表

情報を整理すると
発見された部位は
A)頭部、両腕、膝部分がビニール袋に包まれて、胴体から400メートル離れた沢で発見
B)上半身がスーツケースの中でビニールと段ボールで包まれて発見
C)下半身のへそ下から膝上までがスーツケースから2メートル離れたスポーツバックの中から発見

死後3ヶ月以上経過、顔面の左側に骨折、アゴに切り傷があるが、死因は不明

スポーツバッグの中からはのこぎりや小型の刃物が発見されている。
スーツケースはキャスター付き

こんなところですね。
解体方法は一般的な方法に見えますが、1点だけ注目している点は「胴体を切断している」点です。
胴体を切断するのはけっこう大変なんですよね。なので胴体を切断するのは犯人がその必要に迫られた為だと考えています。

そして、胴体部分以外は400メートル離れた沢に遺棄しています。
本来なら胴体部分も人目につかない沢に遺棄したり埋めたりしたいと思ったのでしょうが、別の場所に放置してますね。
このあたりを考えると、運搬する体力が無いのかもしれないですね。
(あるいは、ここでいいやと諦めたのかな、過去の事件では面倒で河原に捨てた事件とかありましたね)

体力が無い人間を考えると、老人、女性、子供というあたりでしょうか。そして単独犯かな。
(まー成人男性でも体力の無い人はいますね。)

ただ、この場所まで運ぶには運搬手段が必要なので、普通に考えれば車でしょうね。
遺体の運搬にタクシーを使うケースもあるけど、この事件では、ビニール袋に入っている部位が複数あるので、タクシーでは難しい気がしますね。
なので、犯人は車を運転できる人物なのかな?(免許がなくても運転はできるので、年齢はわからないですね)

そして、この営業していないゴルフ場の存在を知っている人物と言う事になりますね。
過去にこのゴルフ場でプレーした事があるとか、従業員だったとか、あとは周辺に住んでいるとか、いずれにせよ、土地勘がある人物なんでしょうね。

今回は頭部も発見されてますし、日本人か長く日本に暮らした外国人なら身元が割れるのも時間の問題かな。
解体に使った道具も一緒に遺棄していて、思い切りが良いけど、逆に言えば、急いで通常の生活に戻りたかったと言う事なのかな。
なので、犯行は焦った状態、気持ちに余裕の無い状態で行っているように見えます。
(厳重に梱包している部分もあるので、遺棄までの間に期間があったのかもしれませんね)

もし犯人が見ていたら、自首する事をおすすめします。

参考リンク
栃木県日光市バラバラ事件その2(容疑者逮捕)

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