沖縄県名護市3歳妹投げ落とし事件(鑑定留置まで)
沖縄県名護市の団地で3歳の妹を投げ落として殺害したとして、同居する10代の兄が、殺人の疑いで逮捕される事件が起きている。
警察によると、少年は2月8日午前9時ごろ、団地の自宅ベランダから妹を投げ落とし、殺害した疑いが持たれています。
少年は、この妹と母親、中学生の妹と4人暮らしととのこと。
ベランダには、1メートルほどの高さの手すりがあり、警察が犯行の経緯などを調べているとのこと。
逮捕容疑は8日午前8時55分ごろ、兄が女児を殺害しようと決意し、集合住宅ベランダから投げ落として殺害した疑いとのこと。
県警と名護市消防本部によると、8日午前8時56分ごろ、「子どもが転落した」などと119番通報があったとのこと。
女児は集合住宅の6階ベランダから歩道に転落し、同日午前10時39分、死亡が確認されたとのこと。
近隣住民によると、現場で母親は「救急車を呼んで」とうろたえた様子で、「息子(高校生が)が抱っこしていて落とした」などと話していたとのこと。
県警によると、発生当時、家には40代の母親と兄が自宅にいた。ベランダから女児が自力で転落するには無理があるとみて、同居家族から詳しい経緯を聞いていた。
捜査関係者などによると、ベランダには高さ約130センチのコンクリート製の囲いがあり、女児が自力で乗り越えられる可能性は低いとのこと。
捜査員らが駆けつけた際、ベランダには女児1人で囲いを乗り越えるために必要な台になる物は確認されなかったとのこと。
兄は2月8日、体調不良などを理由に学校を欠席していたとのこと。
公営住宅のベランダの塀の高さは大人の胸から肩ほどで、塀には細長い隙間のような通気孔がある。ただ、県警は幼児の頭や体が通気孔に入らないほど狭いつくりであることから、事故ではなく事件性があるとみて慎重に捜査を進めたとのこと。兄が殺害の関与を認めたことなどから午後3時47分、殺人容疑で緊急逮捕したとのこと。
自宅にいた母親が転落の瞬間に気付かず、兄が発したとみられる「落ちた」との声で異変を知ったとのこと。
ベランダに向かい、転落し倒れている女児を見つけたとのこと。
関係者によると、兄は高校生とのこと。
捜査関係者によると、当時ベランダにいたのは兄と女児の2人だけだったとのこと。
県警によると、兄は「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、6階のベランダから投げ落としたことをほのめかしているとのこと。
名護署は2月9日、女児の司法解剖を行い、死因は転落で負った全身打撲による多発性外傷と発表したとのこと。
捜査関係者らによると、事件当日、女児とベランダで遊ぶ兄の姿が目撃されている。兄は調べに対し、供述が二転三転したり支離滅裂な言動を繰り返したりする場面が複数あり、精神的に不安定なところがあるとのこと。
複数の関係者によると、兄は陽気で親しみやすく、学校では部活動などにも取り組み友人も多い。体調不良で学校を欠席することは、珍しいとのこと。
事件当日、兄は「学校に行きたいのに、行けない」などと漏らし、思い詰めた様子だったとのこと。
県警は2月10日朝、兄の身柄を那覇地検沖縄支部に送致した。
検察は、少年の刑事責任能力の有無などを調べるため、簡易裁判所に少年の鑑定留置を請求し、認められたとのこと。
2月25日からおよそ3か月間、鑑定留置先の施設で、専門の医師らが少年の精神状態を調べるとのこと。
県警によると、兄は当初「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、ベランダから投げ落としたことをほのめかした。その後は供述内容が変遷しているとのこと。
時系列
2022年
02月08日(水)
兄は体調不良で学校を欠席
08:56頃 119番通報、事件発生
10:39 搬送先で女児の死亡確認
15:47 兄を緊急逮捕した。
02月10日 送検
02月25日 鑑定留置を開始、期間は約3ヶ月
こんな事件ですね。
第一印象としては外から見られるベランダで、落とした瞬間にも「落ちた」との声を出している事を考えると、悪意があって事件を起こしたとは思えないですね。
とは言え、高さ130センチの手すりより上に女児を持ち上げるのは、兄の身長が不明なので、なんとも言えないけど、兄の身長を180センチ、3歳女児の平均身長は92から99センチですね。一番低い92センチを採用するとして・・・
手すりが130センチ足す身長92センチで女児の頭を222センチまで持ち上げないといけなくなります。これは、兄の身長よりも40センチ、高く女児の顔を持ち上げる事になるから、かなりきついですね。
女児を手すりに腰掛けさせると言うのであれば、もっとやりやすいですね。
現実的には「お姫様だっこ」の形で女児を横にして女児を兄の胸ぐらいまで持ち上げれば、手すりを超す事ができるので、こちらの方がやりやすいかな。
このあたりは、女児が倒れた方向や状態で推定できるかもしれないですね。
まー遊びでそんな事をするのか?と言うのが疑問です。
もし、これまでも頻繁に行っているのであれば、通行人が目撃して騒ぎになっていると思うんですよね。
それに、常識的に考えて、高校生なら危険な行為である事は認識できたと思います。
なので、事故と言うのも少し違和感がありますよね。
とは言え、第一印象で書いた通り、悪意があって起こした事件としては、兄の証言の「記憶が曖昧」と言う点には強い違和感がありますね。
目の前で落ちているのを見ているはずで、記憶が曖昧と言うのは、別の問題が隠れているように思われますね。
ただし、目の前で起きた事が受け入れられずに、記憶を抑圧している可能性もあります。(無意識に記憶を改ざんしている?)
で、もう一つ気になるのが、兄が当日、珍しく学校を休んだ理由です。
「学校に行きたいのに、行けない」と言うあたりの詳しい情報が知りたいですね。
精神疾患が最も発症しやすい時期が10代から20代と言われているので、偶然、この事件の直前に発症している可能性もあるわけです。
なので、鑑定留置を行うのには賛成ですね。
続報を待ちましょう。
***23年8月9日 追記***
22年6月4日報道
逮捕された10代の高校生の兄について、那覇地検沖縄支部は6月3日、殺人の疑いで那覇家裁沖縄支部に送致したとのこと。
刑事責任能力の有無などを調べるため、2月25日から約3カ月間、鑑定留置していた。家裁は「少年審判を開始するかどうかなどは、今後調査を進めて判断する」としているとのこと。
沖縄県警によると、少年は逮捕当初、「記憶があいまいだが、やりました」と供述したが、その後は内容が変遷した。取り調べで意思疎通が難しい場面もあり、地検沖縄支部が約3か月間、刑事責任能力を調べるため鑑定留置していた。
家裁沖縄支部は今後、検察に逆送するかどうかを含めて処分を決めるとのこと。
その後、報道は無いようなので、逆送はされなかったのかな?
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