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2022/05/19

山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)

まずは続報です。
1)捜査関係者によりますと骨の状態などから、行方不明になってから間もないうちに死亡したとみられるということです。死因や行方不明後の足取りは明らかになっていないとのこと(5/15報道)

2)当時、この枯れ沢を捜索した男性談
「何も出てこなかったから当初手がかりというか。何一つ無かったから。鳥山も無かったし…」(5/16報道)

3)捜査関係者によると、肩甲骨は女児が当時身につけていたものと特徴が似ている黒っぽいハイネックシャツの中から発見された。この周辺では、洗濯表示のタグが付いた繊維片が5月5日に見つかっていたことも新たに明らかになったとのこと。(5/16報道)

4)3年前、ボランティアで捜索に関わった人物が女児が行方不明になった2日後に足跡を撮影していたとのこと。
「ソール、土踏まずがくぼんでいないようなフラットタイプだと思う。大きさは20センチいくか、いかないか」数は10ぐらいあったとのこと。(5/16報道)

5)枯れた沢について複数の捜査関係者は「急峻で足場が悪い上、大きな石や落ち葉が多く捜索が難しい」と説明。現場の状況から、3年前の女児の捜索について、「枯れた沢に下りての捜索は困難で、上流部から見回すだけでは発見できなかった可能性がある」とのこと。(5/16報道)

6)長袖のハイネックと付着していた人のものと見られる毛について、警察は鑑定の結果、個人を特定するだけのDNA型が検出されなかったとのこと。(5/18報道)

7)黒いハイネックの衣類は不明の女児のものとメーカーが一致したとのこと(5/18報道)

8)県警によると、衣類に付着していた人毛のようなもの6本も鑑定した。捜査関係者によると、髪の毛とみられるが個人の特定はできなかったとのこと。(5/18報道)

9)現場からはタグ付きのひも状の繊維片も見つかっていたがこちらの鑑定も個人は特定できなかったとのこと。(5/18報道)

10)5月11日に見つかっていた2つの棒状の骨とみられていたものが、司法解剖の結果、人の骨だったと確認された。右腕と左足の骨の一部とのこと。
捜査関係者によりますと、それぞれ15センチほどで死後数年が経過しているとみられているとのこと。(5/18報道)

11)5月11日に見つかった骨のようなものについて、警察は18日、人の右腕と左のすねの骨の一部だったと明らかにしたとのこと。

捜査関係者によりますと、2つの骨は、いずれも大きさなどから子どもとみられ、目立った外傷はなく、死後数年が経過しているとみられるとのこと。(5/19報道)

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続、捜索ボランティアが足跡を撮影
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月05日 ハイネックの周辺で洗濯タグを発見
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表

こんなところですね。
では、今回はこの案件が事件だと仮定した場合を考えてみます。
最初にお断りしておきますが、決定的な情報はなく、推測、憶測になります。

この案件が事件なら、以前に紹介している過去の事件の事例のように、遺体や遺留品を捜索の後に、現場に遺棄した可能性は否定できません。
私の印象としては、その場合、偶然ですがかなり理想的な状況になっている印象です。
(何が理想的なのかはあえて、書きません。みなさんも書かないでくださいね)

犯人にとっては、二つの偶然がこの理想的な状況を作っている。
A)コロナ禍
コロナ禍による外出自粛期間が長かった事で、現場へ立ち入る捜索関係者が少なくなってしまった。その結果、遺体、遺留品の発見が遅れてしまった。

B)昨年の台風による大雨
現場一帯が水浸しとなり、一帯を洗い流し、遺体が自然な状態で流されている。

おそらく、犯人にとってもこの二つの偶然は想定外の出来事だったと思いますが、犯人にとって有利な状況を作っています。

ただし、有利ではあるけど、疑問が無いわけでは無いですね。

あ)暴行目的の女児誘拐監禁事件ではそのほとんどが、事件発生直後の短時間の間に殺害されるケースが大半です。
この案件がその場合、犯人は遺体をいつ現場上流に遺棄したのだろうか?

少なくとも、10月6日までの16日間は遺棄するのが難しいと思います。
かと言って、組織的な捜索が終了した後も捜索ボランティアの方は活動されていたはずで、無警戒に現場に近づく事はできなかったと思うわけです。

コロナ緊急事態宣言が全国に発出されたは20年の4月それまで待った可能性もありますが、事件から半年も経過して、この期間、遺体をどうしていたのか?って事になりますよね。

犯人としては、遺体は早く手放したいけど、それまでは不審に思われるわけにはいきません。
そう考えた場合、犯人は遺棄現場の人の出入りを把握していて、人の居ない時に現場に遺棄したと言う事でしょうね。
現地の方の話だと、例の枯れ沢は山菜が出ると言う事ですから、それを目当てに現場に入る人に目撃される事を避けて、冬の間に遺棄したのではないか?と考えています。
しかも、冬になる前は数が少ないでしょうがボランティアさんがいて、遺棄できないですよね。
(逆にそれでも遺棄できたなら、それは犯人の条件と言う事になりますね)

そして、失踪2日後に発見されいた「足跡」については、「偽装」と言う事になりますね。

ただし、この足跡も微妙な偽装なんですよね。
「偽装」は誰かが見つけて、偽装となるわけです。
「足跡」は時間の経過により消失する可能性があるわけで、賞味期限付きの偽装と言えます。

その意味では犯人にとって不確定要素が大きい偽装なんですよね。
賞味期限の無い偽装をする事も犯人にとっては可能だったはずなので、この点は事件の可能性について否定する材料になるかもしれません。
一方で、犯人がこの不確定要素を確定要素に変換する手段を持っているなら話は変わってきますね。

い)女児が失踪後、しばらく生存していた場合は、なぜ、女児を殺害する事になったのか?
女児が死亡してなければ、急いで遺体を遺棄する必要が無いので、緊急事態宣言が出た後で殺害、遺棄と言う事でも良いわけです。
ただ、その場合、なぜ、それまで生かしておいた女児を殺害する事になったのか?が疑問ですね。
この場合、過去の長期間監禁事件の事例をみても、暴力で服従させるとか、精神的に支配するとかの方法で長期間、女児を監禁していたわけです。この事件でも同じ手法が採用されたと考えても不思議では無いですよね。

なので、このケースでは何らかの犯人にとって想定外の出来事によって、殺害を強行する事になったと考えれば、何らかの情報提供が期待できるかもしれませんね。

いずれにせよ、この事案が事件なら、犯行が可能な人間の条件は幾つか出てくると思います。
(今は書きません。みなさんも書かないでくださいね)

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)
山梨県道志村7歳女児不明事件その11(事件か事故か?)

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2022/05/14

山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

まずは続報から
1)山梨・道志村で続く警察の5月4日の捜索で、新たに人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックが発見された。

捜査関係者によりますと骨のようなものは形状などから肩甲骨とみられるとのこと。

またハイネックはおよそ3年前に近くのキャンプ場で行方不明になった女児が当時着ていたものと色や形の特徴が似ていたとのこと。

捜査関係者によりますと骨のようなものは肩甲骨とみられ数センチ四方。服はハイネックの長袖で形状や大きさなどから、いずれも子どものものとみられるとのこと。

落ち葉などが積もった腐葉土の中から見つかり、少なくとも数か月から数年にわたって埋まっていたとみられます。


最初に見つかった頭の骨以外の運動靴と靴下、服と肩甲骨のようなものは10数メートルの範囲内で見つかっていたとのこと。

頭の骨が見つかった場所から300メートル余り登った場所で、堆積した腐葉土に埋まっていたとのこと。

2)スコップなどで掘られた形跡がないことなどから警察はこの場所に人為的に埋められた可能性は低いとみているとのこと。

3)周辺では5月10日から、山梨県警の要請を受けて、骨などを捜索する特殊な訓練を受けた警察犬2頭や、特殊救助隊員などが警視庁から派遣され、およそ50人態勢で捜索が行われているとのこと。

5月4日に見つかった肩甲骨とみられるものの司法解剖も、10日から行われているとのこと。

5月4日に見つかった骨のようなものについて、解剖の結果、形状などから「人の右側の肩甲骨」と確認されたとのこと。

4)5月11日の警察による捜索で新たに2つの骨のようなものが発見された。
運動靴などが見つかった周辺で、警視庁の鑑識官と警察犬が発見したとのこと。

捜査関係者によりますと、長さはいずれも15センチほどで、発見された場所は5月4日に肩甲骨などが見つかった急斜面の上側で腐葉土の中にあったとのこと。

5月11日は警察犬などが、頭か腕の可能性がある15センチの棒状の骨のようなもの2つを発見したとのこと。

5)5月12日、4月23日に発見された頭の骨の一部について、血縁関係を調べるミトコンドリアDNA型鑑定を行った。その鑑定結果について警察は、近くのキャンプ場でおよそ3年前に行方不明になった小女児の母親と母系親族関係に矛盾がないと明らかにしたとのこと。

6)山梨県道志村で見つかった人骨について、山梨県警は5月14日、DNA型鑑定の結果、2019年9月に同村のキャンプ場から行方が分からなくなっている小学1年だった女児(行方不明時7歳)=千葉県成田市=のものと断定したと発表した。山梨県警捜査1課は事件と事故の両面で捜査しているとのこと。
肩甲骨のDNA型鑑定で一致したとのこと。
県警は会見で、肩甲骨は生命維持に欠かせない部位であるため、女児が亡くなっていると判断したと説明した。死因は不明とのこと。

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表

こんなところですね。
事故死と言う見方が強くなっているようなのですが・・・
とりあえず事故死と仮定して素朴な疑問を考えてみたいと思います。
(事件の場合は次回に考える事にしましょう)

疑問1)死亡時期はいつなのか?
失踪当日は女児を最後の目撃から20分後に捜索を開始しています。
事故であるならば、この20分間で遺骨や遺留品が発見された600m離れた枯れ沢の上流付近に女児が自分で移動してそこで遭難して、事故死したと考える事になると思います。
600m程度ならば、他の子のいる場所を探して焦っている、そして寂しい場所に1人で心細い女児にとっては、パニックに近い状態で移動してもおかしくないかもしれません。

私が気になっているのは、女児の名前を呼ぶ声が女児に届かない場所だったのか?と言う事です。
幼い子供が不明になっているのだから、大人達は懸命に捜索したはずです。それこそ、大声で女児の名前を叫んだはずです。
都会の喧噪の中ならともかく、自然豊かな現場で600mの距離であれば、女児にこの叫びは届いたのではないか?と言う可能性を疑っています。

もし届いているなら、声のする方向に来た道を戻るのではないか?と思うんですよね。
逆に、声が届けば、女児も返事をするはずです。捜索中に女児の声を聞いたと言う情報は無いようです。

結果的にそうなっていないので、この最初の捜索の時に、既に女児は事故により死亡したか?あるいは瀕死の重傷で声も出せない状況になっていたのかもしれませんね。

疑問2)失踪直後に女児が遺体発見現場の上流で死亡したのであれば、どうして、その後の大規模捜索で発見されなかったのか?
この枯れ沢の付近は失踪後の大規模捜索で捜索範囲になっていました。捜索に参加した人の話では2m間隔で横1列となり捜索したそうですから、見逃すとは思えないんですよね。

これを説明するなら、大規模捜索では女児の遺体は捜索範囲に無かったか?あるいは、なぜか見逃されたか?のどちらかと言う事ですよね。

疑問3)発見されていない部位はどうなっているのか?
女児の死亡時、遺体は全てのパーツと持ち物が一カ所にあったとするなら、その後の自然現象によって移動された、つまり水や風によって移動したと考えるしかないですよね。(例外として動物による移動もあり得ます)

水は引力に引かれて、高いところから低い方に流れます。なので水の流れる方向にそって、遺体のパーツは移動していると考えられるのですが・・・
風の場合はかならずしも、水の流れる方向と風のふく方向は一致しません。とは言え、風の抵抗が少ない骨の場合は、風で移動するのは難しいかもしれませんね。

4月23日に発見された頭部の骨以外の骨や遺留品は十数mの範囲で発見されているので、同じ方向に流されたと考えて良いと思います。

発見されているのは、頭骨の一部、両方の靴、片方の靴下、右の肩甲骨、ハイネックのシャツ
発見されていない部位が流されない状態、例えば土中に埋まっている状態だとしたら、どんな状態なのか?

発見されていないのは、腰から足首までの部分とズボンと言う事になりますから、この部分が埋まっていて、それ以外の部位が流されたと言う事になるかもしれませんね。

あるいは、未発見の上半身部分については、比較的重いので、埋まっている、腰から足首までの近くに残されている可能性がありますね。

他には、現在発見されている骨はどれも小さな物しかないので、小さい骨が流されて、大きい骨は上流に残っている可能性もありますね。

いずれにせよ、残りの部位の発見が重要ですね。それによって新たな手がかりにたどり着けるかもしれません。

亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その8(現場近くで人骨発見)
山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)

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2022/05/04

大阪府高槻市17歳高校生元カノ母親殺人事件

2月14日午後6時ごろ、高槻市登美の里町のマンションで、「泥棒に入られたと女の子が駆けこんできた」と、近くに住む人が通報する事件が起きている。

警察が駆けつけると、マンションの通路に、女性Sさん(40)と、20代くらいの男が倒れていて、意識不明の状態で病院に運ばれたとのこと。

警察によると、Sさんの後頭部には殴られた痕があり、男の胸には刺し傷があったという。

Sさんの自宅に、男が宅配業者を装って訪問し、押し入ったのを、Sさんの娘が目撃して、警察がくわしい経緯を調べているとのこと。

女性は後頭部を強く打ち、意識不明の重体。男性は胸に刺し傷があり、心肺停止の状態で現在も治療を受けているとのこと。

女性の娘は、2人がもみ合いになった隙に外に脱出し、無事だったとのこと。

娘は、この男性と面識がないと話していて、警察は男性の身元を調べるとともに、殺人未遂事件も視野に捜査しているとのこと。。
+++2月14日までの報道+++

大阪府警は15日、倒れていた男性が府内在住で私立高校に通う少年(17)だったと発表した。
府警は、少年がマンション2階に住むSさん(40)に危害を加えた後、刃物で自傷したとみて詳しい状況を調べるとのこと。

また、少年はSさんの10代後半の娘の知人。娘は「知らない男だった」と説明していたが、少年の名前などから知人と判明したとのこと。

捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、宅配業者を装った少年が段ボールを持ってSさん宅を訪問。Sさんがドアを開けたところ、少年が押し入ったとのこと。室内にはSさんと同居する娘もおり、Sさんと少年がもみ合いになった隙に逃げ出し、階下の住人に「泥棒に入られた」と通報を依頼したとのこと。駆け付けた警察官がマンション2階の通路で倒れているSさんと少年を発見したとのこと。

府警が少年の持ち込んだ段ボールを調べたところ、催涙スプレーや手錠、注射器、ロープなど複数の凶器や拘束用具が見つかったとのこと。段ボールには実在する大手宅配業者のロゴが入っており、伝票の宛名は「S(被害者姓)」などとなっていた。通路に警棒が落ちていたほか、室内には血のついた刃物も見つかり、いずれもSさんの襲撃や自傷のために少年が使ったとみられるとのこと。

捜査関係者によりますと、男子高校生と当時部屋にいて逃げ出したSさんの長女は中学時代の同級生で、2年前に一時交際していたことがあるとのこと。

Sさんは、後頭部を骨折していて、近くには特殊警棒が落ちていたとのこと。
2人は15日午後6時時点も意識不明の重体とのこと。

集合住宅の近くには男子高校生のものとみられる自転車が見つかっていますが、男子高校生は現場に段ボール箱でスタンガンや催涙スプレーなどを持ち込んでいたほか、リュックサックにも手錠やロープを入れて持参したとみられていて、警察は女性宅を計画的に襲ったとみて詳しい経緯を調べているとのこと。

少年は高槻市内の高校に進学したが「勉強についていけない」と周囲に悩みを漏らし自主退学。自宅に引きこもりがちになり、現在は私立の通信制高校に通っていた。少年と長女の間にトラブルは確認されていないとのこと。

女性の娘は10代後半で、高校生と中学時代の同級生だった。娘は高校生について「一時期交際していた」と話す一方で、「その後の約2年間、トラブルはなかった。最近は連絡も取っていなかった」と説明しているとのこと。

事件で高校生は段ボール箱を持ち込んだとみられ、ポロシャツ姿でマスクをしていたことも判明。府警は宅配業者を装ったとみているとのこと。

現場からは血のついたサバイバルナイフや警棒のようなものが見つかったとのこと。
玄関には催涙スプレーが落ちていて、Sさんの顔には何かを噴きかけられた跡があることから、押し入る際に使用したとみられているとのこと。

+++2月16日までの報道+++

男子高校生は胸に刺し傷があり重篤な状態が続いていましたが、19日午後11時前に大阪府内の病院で死亡したとのこと。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は、出血性ショックなどによる低酸素脳症であるとのこと。
警察によると、男子高校生の左胸には刃物で刺した傷があり、傷が肺にまで達していたことなどから、低酸素脳症になったとみられるとのこと。
警察によりますと抵抗したあとがないことから自ら胸を刺した可能性が高いとみて、捜査しているとのこと。
+++2月21日までの報道+++

大阪府警は3月12日、意識不明の重体となっていた女性Sさんが死亡したと発表した。頭蓋骨が折れており、府警は司法解剖して詳しい死因を調べるとのこと。

+++3月12日までの報道+++
大阪府警は3月14日、死亡したSさん(40)の遺体を司法解剖した結果、死因は心肺停止したことに伴う低酸素脳症だったと発表した。Sさんは頭蓋骨の骨折や外傷性くも膜下出血など、頭部を強く打ったとみられる症状があり、府警は少年が持参した警棒でSさんを殴打した後、自らの左胸をナイフで刺した可能性があるとみているとのこと。

+++3月14日までの報道+++

「少年と娘さんは中学の同学年で、卒業後、1か月ほど交際していた期間があったといいます。彼女の警察への説明では“前向きじゃなかったけれど、しつこく交際を迫られ、仕方なく付き合うことになった”とのこと。別々の高校に進学した二人でしたが、別れてから犯行までの約2年間、“特にトラブルもなく、連絡も取っていなかった”そうです」

警察は4月27日に男子高校生を殺人などの疑いで書類送検しました。

警察はSさんの部屋や集合住宅の廊下などから手錠やスタンガンのほか筋弛緩剤が入った注射器を発見。
少年の関係先からは筋弛緩剤の調合に必要な複数の薬品やフラスコ、製造方法が記されたとみられるデータなどが押収されていて、警察は少年が筋弛緩剤を自ら作ったとみているとのこと。

また、少年が事件前日にハムスターを購入し、筋弛緩剤を投与して実験していたとみられることも判明したとのこと。

警察は少年がSさんの娘に一方的に好意を寄せ、1年近く前から犯行を計画していた可能性があるとみています。

少年はSさんの娘と中学時代の同級生で、犯行を計画するメモもあったことなどから、警察は一方的な恨みを募らせていた可能性があるとみているとのこと。

府警が現場周辺を詳しく調べた結果、特殊警棒やスタンガンを含む多数の凶器のほか、4本の注射器が発見された。いずれも男子生徒が準備したとされ、注射器に残留していた液体の成分鑑定を実施した結果、筋弛緩剤と一致することが判明したとのこと。

男子生徒の関係先の一室には薬品や調合器具がそろい、この室内で自作したとみられる。調合は専門的な知識が必要とされるが、男子生徒が自作できた理由は明らかになっていないとのこと。また、自宅で見つかった動物の死骸からも筋弛緩剤の成分が検出されており、事件の「予行練習」をした疑いもあるとのこと。

Sさんは頭蓋骨も骨折していたが、府警は死因について医師に意見を求めた結果、筋弛緩剤の投与に伴う呼吸困難で低酸素脳症に陥ったと判断したとのこと。

男子生徒は2021年3月からインターネットで凶器や薬品を購入。同年8月にパソコンに保存された文書には「侵入して即効性のある筋弛緩剤を使用。スタンガン、拘束具を使用して拘束」などと記されており、府警は男子生徒が約1年前から襲撃を計画していたとみているとのこと。

事件前、少年は友人を使って復縁を持ち掛けたが、娘さんは断ったとのこと。

府警によると、高校生は2月14日、Sさん方に押し入り、抵抗したSさんに筋弛緩剤を投与して心肺停止に陥らせ、約1か月後に低酸素脳症で死亡させるなどした疑いがあるとのこと。

現場には筋弛緩剤が入った注射器4本と容器1個があった。容器は現場に残されていたリュックサックの中に入っており、注射器で投与できなかった場合、容器内の筋弛緩剤を追加で使うつもりだったとみられるとのこと。

時系列
2020年
中学卒業後 少年と娘が1ヶ月ほど交際していた。
その後の2年間は特にトラブルはなかった。
高校進学後 少年は勉強についていけないと自主退学、その後、通信制の高校に通学する。
2021年
03月   少年が凶器や薬品をインターネットで購入
08月   犯行計画を作成
2022年
02月13日 ハムスターを購入して筋弛緩剤の実験をしていたとみられる。
02月14日
18:00  事件発生、現場で同居する娘が近所に助けを求める
02月19日
23:00前 少年が死亡
04月27日 少年を容疑者死亡のまま書類送検

こんなところですね。
まだまだ事件に至る経緯がわからない部分が多いですね。
勉強についていけなくて、退学したのはいつなのか?で、通信制高校に入ったのはいつなのか?
昨年の3月には凶器や薬品を集め出しているけど、犯行計画が書かれたのは8月みたいなので、昨年3月の段階では、何か事件を起こそうという漠然とした衝動があったのかもしれませんね。
そうすると、憶測ですが高校入学からの1年間で成績不振やら「ひきこもり」などを経て、人生に絶望して自暴自棄となっていくと言う流れかと思います。

学生で特に志しが高い人では、自分の期待する成績が出せないと言うのは、それだけで相当なストレスだと思います。
最近では東大前の刺傷事件も成績不振が理由ですよね。
で、問題はその結果起こした事件なんですよね。
思春期男子の未熟な精神と不安定な感情がたどり着いた結論なのかもしれないのですが・・・・

結局のところ「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う無理心中事件なんでしょうか?
これもありがちな結論ではあるのですが・・・気になるのは「なぜ、筋弛緩剤なのか?」です。
正直なところ、「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う目的を達成するだけなら、サバイバルナイフや包丁で十分可能なんですよね。

なので、少年の拘った「筋弛緩剤」が少年の動機に深く関係しているのではないか?と考えています。

「筋弛緩剤」でググるとヒットするのは大まかに3種類でしょうか。
A)殺人事件(病院を舞台にした殺人事件)
B)レイプドラッグ(事件と言うよりAVのネタ)
C)安楽死

A)の殺人事件の凶器と言う意味では、前述した通り、ナイフや包丁で十分目的を達成できるので、可能性は低いのかな?と思います。
B)この場合、少年の持ち物からこれらAVの閲覧記録などが出てこないのであれば、こちらも可能性は低いと思います。
結果的にC)の安楽死と言うのが少年の狙いなのかな?と思うわけです。

つまり、「筋弛緩剤で苦しまずに死なせてあげる」と言う意識だったのではないか?と思うのですが・・・ここで矛盾があるんですよね。
少年が現場に持ち込んだ物には、スタンガンや手錠などがあるわけですが、抵抗されないように娘を拘束しなければ「筋弛緩剤」を注射できないと少年は考えていたはずです。
それは、つまり、娘は心中に同意するはずがないと言う事を少年は認識していたはずなんです。

このあたりを考えると、嫌がる娘を自分の身勝手な理由で心中に巻き込む事に、ある程度の申し訳ないと言う気持ちはあったのかもしれませんね。

で、こう考えた時に少年はSさんに筋弛緩剤を注射したのだろうか?と言うのが新たな疑問です。
少年が心中したいのはSさんでは無いし、実際に催涙スプレーでひるませたところで、警棒で頭部を殴打、頭蓋骨骨折の重傷を負わせていますよね。
苦しまずに死なせようと考えているとは思えないわけです。

ただ、Sさんともみ合いになった時に、娘には逃亡されてしまって、もう、心中と言う目的が達成できなくなった事で、目の前で苦しんでいるSさんを安楽死させようと、筋弛緩剤を注射した可能性はあるかもしれませんね。

この事件を防ぐにはと考えると、最初の高校の「勉強についていけない」と言うところで、上手にフォローする事ができれば、防げたのかもしれないと考えています。
「勉強についていけない」が具体的にどんな内容なのか?がわからないのですが、独学で筋弛緩剤を合成できてしまうような高校生なので、他の人には無い才能を持っていたかもしれません。
不得意な分野も多かったかもしれないけど、得意分野だけなら輝ける物を持っていたかもしれませんね。
(独学で筋弛緩剤を合成できたのか?は今のところ不明ですが、第三者が介在したと言う情報も無いようです)

そしてもう一つ、もし、これが失恋が影響しているなら、新たな恋人を作る事で、全く違う展開になっていた可能性もありますね。
恋人とはいかなくても、女友達だけでも、全然違う結果になっていたのではないか?と思います。
なので、高校に限らず、広く世の中で交流を深めていければ、ネット上での話し相手を作れるだけでも、この事件を防げたのではないか?とも思います。

結局のところ、「孤立させてはいけない」と言う事なのかもしれませんね。

最後に亡くなられた女性のご冥福をお祈りします。

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2022/05/03

山梨県道志村7歳女児不明事件その8(現場近くで人骨発見)

事件発生が2019年9月21日、あれから3年半が経過して、事件に動きがありました。

捜査関係者によると、骨はキャンプ場の東約600メートルの山道脇で見つかった。女児の捜索を手伝うボランティアの40歳代男性が23日に発見。現場を離れたものの人の骨かもしれないと気になり、25日に再度確認し、村内の駐在所に連絡したとのこと。。

山道付近は、これまでも県警などが捜索している場所で、26日は、他の部位の骨や遺留品などは見つからなかった。県警は27日以降も捜索するとのこと。

通報を受けて警察は26日、付近を捜索した他、見つかった骨を調べていましたが、捜査関係者によりますと、見つかった骨は人の頭の骨だったとのこと。

+++ここまで4月26日までの報道+++

骨は斜面に見える状態で見つかり、隠されたような形跡はなかったとのこと。

骨を見つけたのは、40代の登山家の男性だった。23日に山の斜面で骨を見つけたものの、このときは人の骨か確信が持てず、写真を撮影していったん帰宅。その後、骨についてインターネットで調べるなどして25日に再び現場を訪れ、警察に届け出たとのこと。

捜査関係者によると、解剖の結果などから「子どもの頭の骨の一部だったこと」が判明したとのこと。

(骨が発見された)山道は車1台が通れるほどの幅で、キャンプ場から一本道でつながっている。現場近くに住む女性(85)は山道について「地元の人もほとんど通らないような所と話したとのこと。

子供の頭部とみられる骨について、県警が調べたところ、後頭部の一部で死後数年が経過していると推定されるとのこと。大きさは数センチ四方で、キャンプ場から東に約600メートルの山道付近で見つかったとのこと。

発見現場は19年当時、県警や消防、自衛隊など延べ約1700人が約2週間にわたって捜索した範囲内だったとのこと。

+++ここまで4月27日までの報道+++

山梨県警は、同県道志村の山中で、人骨の頭の一部が見つかった付近で、運動靴を発見したと28日、発表した。

今回見つかったのは、右の靴。エメラルドグリーンで、サイズは20センチ。

ローマ字で「SYUNSOKU」と書かれていて、女児が履いていたものと類似しているとのこと。

県警によると、見つかったのは右足用の靴。色(エメラルドグリーン)とメーカーは、女児が不明時に履いていた靴と一致しているとのこと。

靴が見つかった場所について、県警は「人骨が見つかった近く」としている。

山梨県警は29日、未成年のものとみられる骨の一部が見つかった道志村のキャンプ場近くで、新たに左足用の運動靴が発見したと発表した。
また、片方の靴下も見つかったとのこと。
その靴下についてはサイズ、あるいは左右その判別はつかないとのこと。

靴下が発見された場所は靴が発見された場所とは異なるとのこと。ただ、28日や29日と同じ沢の辺りを中心に捜索しているそうで、その辺りで見つかったとのこと。

捜査関係者によると、骨の一部は林道近くの水のかれた沢で見つかったが、新たに発見された運動靴と靴下もその周辺にあったとのこと。

捜査関係者によりますと、(靴が)見つかった場所は、骨が見つかった沢の上流です。女児の行方が分からなくなったキャンプ場からは、山の中を通ると大人の足で30分ほどかかるとのこと。

靴下は、靴とは別の場所で見つかり、色や柄の判別はできないということ。

+++ここまで4月29日までの報道+++

4月23日に「人の骨の一部」が見つかったのは、母親が最後に女児を目撃したキャンプ場から600メートル程の地点。

28日、枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。
29日、「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所とのこと。

地元猟師によると
「なんせ崖みたいな、こんな45度以上の崖みたいなところだから(女児は)行けません。猟師と山の持ち主が草刈りとかそういうので行くくらいで」と話したとのこと

+++ここまで4月30日までの報道+++

警察は山梨県道志村の山中で見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。

県警は引き続き、今回の鑑定方法とは別に、親子関係を確認する方法でも鑑定を行うとしている。

警察は今後、血縁関係を明らかにするミトコンドリアDNA型鑑定という別の鑑定を実施し、個人の特定を進める方針とのこと。

+++ここまで5月2日までの報道+++

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。

こんなところですね。
最初にお断りしておくのは、発見された骨が不明女児の物であると断定されていません。
それは、発見された、靴や靴下も同じです。

この事件の報道情報の分析や検証については、「雑感」さんが詳しく行っているので、そちらを参照された方が良いと思います。
事件簿としては事件簿らしく、別の切り口で考えてみたいと思います。

今回考えるのは、過去の事件の事例ですね。
事例1:広島女児殺害事件(2005年11月22日)
小1女児が下校途中で殺害され、段ボール箱に詰められて遺棄された事件です。この事件では、女児のランドセルが遺体から100mも離れた場所で発見されたが、その場所は22日昼間に一度捜索された場所でした。ランドセルは捜索後のその夜に発見されています。

事例2:島根県立大女子大生バラバラ殺害事件(2009年11月6日)
女子大生がショッピングセンターのバイト後に大学の寮に帰る途中に不明となり、臥竜山の駐車場付近でバラバラの状態で発見された事件です。
帰宅経路の路上の側溝で左足のスニーカーが11月30日に発見されたが、その場所は以前に警察が捜索した場所だった。

事例3:長野県ギャング少年殺人遺体遺棄事件(2015年8月6日)
17歳の少年がギャング仲間の少年を女性関係のトラブルで殺害した事件です。殺害後に一度遺体を埋めているのですが、発覚を恐れて、別の場所に埋め直しています。

事例の1と2は遺留品が事件発覚後に遺棄された物ですが、遺棄された場所は一度捜索後の場所だったと言う事件です。
事例2は被疑者死亡で事件の詳細は不明ですし、事例1もこのあたりの情報はでていないと思います。
なので、私の憶測と言う事になるのですが・・・・
事例1では、衝動的に事件を起こしてしまい。遺体を遺棄したが、手元に残ったランドセルを処分する為に、犯人の自宅から離れた場所に遺棄したのだろうと思います。(捜索済みの場所と言う意識はなかったかもしれませんね)

事例2では、女子大生の拉致現場が不明で、ショッピングセンターに来ていた人待ち風のセダンの情報があるのですが、このあたりも結局ははっきりしませんでした。その中で帰宅経路の路上で事件から20日以上も経過してからスニーカーが発見されているのは、拉致場所を偽装して捜査を攪乱する為だったのだろうと推測しています。

事例3は遺体を埋め直している事件ですね。遺体を移動するような事件はけっこう多いようですが、私の記憶に残っているのがこの事件でした。
殺害後は慌てて遺体を埋めるのですが、時間が経過して冷静になると、この場所では発見されてしまうかも?と考えて、移動するわけですね。

これらの事例を踏まえて今回の情報を女児が死亡している場合と生存している場合の二つに分けて考えます。

A)女児が死亡してる場合
女児が死亡していて、その死亡に第三者が関係しているなら、その人物にとって、遺体の処分が問題になります。
それで、不明現場の近くに遺棄したと言う可能性は疑えますね。
(犯罪指南になりかねないので、このあたりの事情はあえて詳しく書きません、皆さんも書かないでくださいね)
なので、ポイントは、女児の全身の骨格や遺留品が現場で発見されるかどうかにかかっていますね。
この場合、純粋な事故の可能性は残りますね。(ただし、捜索で発見されなかった謎が残りますけど)

B)女児が生存している場合
ここでもう一つの事例を紹介します。

事例4:埼玉県朝霞市中1女子誘拐監禁事件(2014年)
埼玉県朝霞市で2014年に行方不明になった当時中学1年の女子生徒(15)が2016年3月27日に無事、保護された事件です。
この事件では拉致監禁した女子に対して、親に捨てられたと嘘を言って絶望させ、精神的に支配して逃亡する意志を削ぐ事をしていました。

この朝霞事件と同様に拉致監禁中の女児に対して、「事件は終了した、誰もおまえを探していない」と絶望させる効果を狙った、偽装である可能性はあるのかな?と思うわけです。他にも事件を終了させる効果も期待できます。
ただ、一方で事件から3年で風化が進んでいる事件を再度注目させる事になるので、犯人にとっては諸刃の剣ですね。

そして、この場合に最大の問題になるのが、「人骨の入手」ですね。土葬が無い日本では、人骨を簡単に入手する事は困難なはずで、入手方法は限られてきますね。そして、他人の骨と鑑定されては困るので、DNA鑑定ができないように事前に処理している可能性がありますよね。
私として、ここまで手の込んだ事をするのだろうか?と言う疑問はありますね。逆に言うと、犯人にとって実現可能な方法であれば可能性はあるのかな?と言うあたりでしょうか。

捜索とDNA鑑定の結果に注目しましょう。

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その7(名誉毀損事件)
山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

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