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2022/05/14

山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

まずは続報から
1)山梨・道志村で続く警察の5月4日の捜索で、新たに人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックが発見された。

捜査関係者によりますと骨のようなものは形状などから肩甲骨とみられるとのこと。

またハイネックはおよそ3年前に近くのキャンプ場で行方不明になった女児が当時着ていたものと色や形の特徴が似ていたとのこと。

捜査関係者によりますと骨のようなものは肩甲骨とみられ数センチ四方。服はハイネックの長袖で形状や大きさなどから、いずれも子どものものとみられるとのこと。

落ち葉などが積もった腐葉土の中から見つかり、少なくとも数か月から数年にわたって埋まっていたとみられます。


最初に見つかった頭の骨以外の運動靴と靴下、服と肩甲骨のようなものは10数メートルの範囲内で見つかっていたとのこと。

頭の骨が見つかった場所から300メートル余り登った場所で、堆積した腐葉土に埋まっていたとのこと。

2)スコップなどで掘られた形跡がないことなどから警察はこの場所に人為的に埋められた可能性は低いとみているとのこと。

3)周辺では5月10日から、山梨県警の要請を受けて、骨などを捜索する特殊な訓練を受けた警察犬2頭や、特殊救助隊員などが警視庁から派遣され、およそ50人態勢で捜索が行われているとのこと。

5月4日に見つかった肩甲骨とみられるものの司法解剖も、10日から行われているとのこと。

5月4日に見つかった骨のようなものについて、解剖の結果、形状などから「人の右側の肩甲骨」と確認されたとのこと。

4)5月11日の警察による捜索で新たに2つの骨のようなものが発見された。
運動靴などが見つかった周辺で、警視庁の鑑識官と警察犬が発見したとのこと。

捜査関係者によりますと、長さはいずれも15センチほどで、発見された場所は5月4日に肩甲骨などが見つかった急斜面の上側で腐葉土の中にあったとのこと。

5月11日は警察犬などが、頭か腕の可能性がある15センチの棒状の骨のようなもの2つを発見したとのこと。

5)5月12日、4月23日に発見された頭の骨の一部について、血縁関係を調べるミトコンドリアDNA型鑑定を行った。その鑑定結果について警察は、近くのキャンプ場でおよそ3年前に行方不明になった小女児の母親と母系親族関係に矛盾がないと明らかにしたとのこと。

6)山梨県道志村で見つかった人骨について、山梨県警は5月14日、DNA型鑑定の結果、2019年9月に同村のキャンプ場から行方が分からなくなっている小学1年だった女児(行方不明時7歳)=千葉県成田市=のものと断定したと発表した。山梨県警捜査1課は事件と事故の両面で捜査しているとのこと。
肩甲骨のDNA型鑑定で一致したとのこと。
県警は会見で、肩甲骨は生命維持に欠かせない部位であるため、女児が亡くなっていると判断したと説明した。死因は不明とのこと。

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表

こんなところですね。
事故死と言う見方が強くなっているようなのですが・・・
とりあえず事故死と仮定して素朴な疑問を考えてみたいと思います。
(事件の場合は次回に考える事にしましょう)

疑問1)死亡時期はいつなのか?
失踪当日は女児を最後の目撃から20分後に捜索を開始しています。
事故であるならば、この20分間で遺骨や遺留品が発見された600m離れた枯れ沢の上流付近に女児が自分で移動してそこで遭難して、事故死したと考える事になると思います。
600m程度ならば、他の子のいる場所を探して焦っている、そして寂しい場所に1人で心細い女児にとっては、パニックに近い状態で移動してもおかしくないかもしれません。

私が気になっているのは、女児の名前を呼ぶ声が女児に届かない場所だったのか?と言う事です。
幼い子供が不明になっているのだから、大人達は懸命に捜索したはずです。それこそ、大声で女児の名前を叫んだはずです。
都会の喧噪の中ならともかく、自然豊かな現場で600mの距離であれば、女児にこの叫びは届いたのではないか?と言う可能性を疑っています。

もし届いているなら、声のする方向に来た道を戻るのではないか?と思うんですよね。
逆に、声が届けば、女児も返事をするはずです。捜索中に女児の声を聞いたと言う情報は無いようです。

結果的にそうなっていないので、この最初の捜索の時に、既に女児は事故により死亡したか?あるいは瀕死の重傷で声も出せない状況になっていたのかもしれませんね。

疑問2)失踪直後に女児が遺体発見現場の上流で死亡したのであれば、どうして、その後の大規模捜索で発見されなかったのか?
この枯れ沢の付近は失踪後の大規模捜索で捜索範囲になっていました。捜索に参加した人の話では2m間隔で横1列となり捜索したそうですから、見逃すとは思えないんですよね。

これを説明するなら、大規模捜索では女児の遺体は捜索範囲に無かったか?あるいは、なぜか見逃されたか?のどちらかと言う事ですよね。

疑問3)発見されていない部位はどうなっているのか?
女児の死亡時、遺体は全てのパーツと持ち物が一カ所にあったとするなら、その後の自然現象によって移動された、つまり水や風によって移動したと考えるしかないですよね。(例外として動物による移動もあり得ます)

水は引力に引かれて、高いところから低い方に流れます。なので水の流れる方向にそって、遺体のパーツは移動していると考えられるのですが・・・
風の場合はかならずしも、水の流れる方向と風のふく方向は一致しません。とは言え、風の抵抗が少ない骨の場合は、風で移動するのは難しいかもしれませんね。

4月23日に発見された頭部の骨以外の骨や遺留品は十数mの範囲で発見されているので、同じ方向に流されたと考えて良いと思います。

発見されているのは、頭骨の一部、両方の靴、片方の靴下、右の肩甲骨、ハイネックのシャツ
発見されていない部位が流されない状態、例えば土中に埋まっている状態だとしたら、どんな状態なのか?

発見されていないのは、腰から足首までの部分とズボンと言う事になりますから、この部分が埋まっていて、それ以外の部位が流されたと言う事になるかもしれませんね。

あるいは、未発見の上半身部分については、比較的重いので、埋まっている、腰から足首までの近くに残されている可能性がありますね。

他には、現在発見されている骨はどれも小さな物しかないので、小さい骨が流されて、大きい骨は上流に残っている可能性もありますね。

いずれにせよ、残りの部位の発見が重要ですね。それによって新たな手がかりにたどり着けるかもしれません。

亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その8(現場近くで人骨発見)
山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)

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コメント

美咲ちゃんのお母さんたいへんにお気の毒です。長く苦しんできたのですから尚更です。ら
改めて最初に発見したボラの方は凄い功績でした。この方がわずかな可能性に目を止めなければ永久に出て来なかったかもしれないのですから。美咲ちゃんの悲しい声が聞こえたのかもしれませんね。ASKAさんと同じく、上流にあった遺体がなぜ見つからなかったのか、とても不思議です。とくに不明当日や翌日に生きていたなら見つかりそう。滑落などで亡くなったとしてもその後の捜索で見つかりそうなものです。自ら隠れていたとか、最初から埋まっていて見つからなかったのか?このパズルを解かないと真実が見えませんな。

投稿: AKICHI | 2022/05/15 01:16

さらに今日は脚と腕らしき骨も発見されたそうですね。7歳の女児が最期にお母さんとはぐれたまま、あの谷部で哀しく冷たくなってしまったのかと思うと不憫すぎます。今埋もれていたのは大雨に起因した土石流などで上から流されたと仮定した場合、その前はどこに居たのでしょう。流される前も後も何度か捜索されて見つからなかったようです。一つの憶測にすぎませんが、行方不明当夜から埋められて隠されていたとすれば見つかりません。後から埋めたという仮説もありえますが、ハイリスクすぎないか?谷の上部から滑落などで命を落としたなら、遺体が発見されない理由がわかりません。なので隠されついた遺骨が出てきたという説もあり得ます。ボラさんに届いた哀しみの声が、今後の捜査で更に聴こえるやもしれませんね。

投稿: AKICHI | 2022/05/18 23:29

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