山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)
まずは続報です。
1)捜査関係者によりますと骨の状態などから、行方不明になってから間もないうちに死亡したとみられるということです。死因や行方不明後の足取りは明らかになっていないとのこと(5/15報道)
2)当時、この枯れ沢を捜索した男性談
「何も出てこなかったから当初手がかりというか。何一つ無かったから。鳥山も無かったし…」(5/16報道)
3)捜査関係者によると、肩甲骨は女児が当時身につけていたものと特徴が似ている黒っぽいハイネックシャツの中から発見された。この周辺では、洗濯表示のタグが付いた繊維片が5月5日に見つかっていたことも新たに明らかになったとのこと。(5/16報道)
4)3年前、ボランティアで捜索に関わった人物が女児が行方不明になった2日後に足跡を撮影していたとのこと。
「ソール、土踏まずがくぼんでいないようなフラットタイプだと思う。大きさは20センチいくか、いかないか」数は10ぐらいあったとのこと。(5/16報道)
5)枯れた沢について複数の捜査関係者は「急峻で足場が悪い上、大きな石や落ち葉が多く捜索が難しい」と説明。現場の状況から、3年前の女児の捜索について、「枯れた沢に下りての捜索は困難で、上流部から見回すだけでは発見できなかった可能性がある」とのこと。(5/16報道)
6)長袖のハイネックと付着していた人のものと見られる毛について、警察は鑑定の結果、個人を特定するだけのDNA型が検出されなかったとのこと。(5/18報道)
7)黒いハイネックの衣類は不明の女児のものとメーカーが一致したとのこと(5/18報道)
8)県警によると、衣類に付着していた人毛のようなもの6本も鑑定した。捜査関係者によると、髪の毛とみられるが個人の特定はできなかったとのこと。(5/18報道)
9)現場からはタグ付きのひも状の繊維片も見つかっていたがこちらの鑑定も個人は特定できなかったとのこと。(5/18報道)
10)5月11日に見つかっていた2つの棒状の骨とみられていたものが、司法解剖の結果、人の骨だったと確認された。右腕と左足の骨の一部とのこと。
捜査関係者によりますと、それぞれ15センチほどで死後数年が経過しているとみられているとのこと。(5/18報道)
11)5月11日に見つかった骨のようなものについて、警察は18日、人の右腕と左のすねの骨の一部だったと明らかにしたとのこと。
捜査関係者によりますと、2つの骨は、いずれも大きさなどから子どもとみられ、目立った外傷はなく、死後数年が経過しているとみられるとのこと。(5/19報道)
時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00 昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35 女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50 大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00 警察に通報
18:00 警察官が現場に到着
20:00 大人が捜索を継続
09月22日
01:30 女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続、捜索ボランティアが足跡を撮影
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月05日 ハイネックの周辺で洗濯タグを発見
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表
こんなところですね。
では、今回はこの案件が事件だと仮定した場合を考えてみます。
最初にお断りしておきますが、決定的な情報はなく、推測、憶測になります。
この案件が事件なら、以前に紹介している過去の事件の事例のように、遺体や遺留品を捜索の後に、現場に遺棄した可能性は否定できません。
私の印象としては、その場合、偶然ですがかなり理想的な状況になっている印象です。
(何が理想的なのかはあえて、書きません。みなさんも書かないでくださいね)
犯人にとっては、二つの偶然がこの理想的な状況を作っている。
A)コロナ禍
コロナ禍による外出自粛期間が長かった事で、現場へ立ち入る捜索関係者が少なくなってしまった。その結果、遺体、遺留品の発見が遅れてしまった。
B)昨年の台風による大雨
現場一帯が水浸しとなり、一帯を洗い流し、遺体が自然な状態で流されている。
おそらく、犯人にとってもこの二つの偶然は想定外の出来事だったと思いますが、犯人にとって有利な状況を作っています。
ただし、有利ではあるけど、疑問が無いわけでは無いですね。
あ)暴行目的の女児誘拐監禁事件ではそのほとんどが、事件発生直後の短時間の間に殺害されるケースが大半です。
この案件がその場合、犯人は遺体をいつ現場上流に遺棄したのだろうか?
少なくとも、10月6日までの16日間は遺棄するのが難しいと思います。
かと言って、組織的な捜索が終了した後も捜索ボランティアの方は活動されていたはずで、無警戒に現場に近づく事はできなかったと思うわけです。
コロナ緊急事態宣言が全国に発出されたは20年の4月それまで待った可能性もありますが、事件から半年も経過して、この期間、遺体をどうしていたのか?って事になりますよね。
犯人としては、遺体は早く手放したいけど、それまでは不審に思われるわけにはいきません。
そう考えた場合、犯人は遺棄現場の人の出入りを把握していて、人の居ない時に現場に遺棄したと言う事でしょうね。
現地の方の話だと、例の枯れ沢は山菜が出ると言う事ですから、それを目当てに現場に入る人に目撃される事を避けて、冬の間に遺棄したのではないか?と考えています。
しかも、冬になる前は数が少ないでしょうがボランティアさんがいて、遺棄できないですよね。
(逆にそれでも遺棄できたなら、それは犯人の条件と言う事になりますね)
そして、失踪2日後に発見されいた「足跡」については、「偽装」と言う事になりますね。
ただし、この足跡も微妙な偽装なんですよね。
「偽装」は誰かが見つけて、偽装となるわけです。
「足跡」は時間の経過により消失する可能性があるわけで、賞味期限付きの偽装と言えます。
その意味では犯人にとって不確定要素が大きい偽装なんですよね。
賞味期限の無い偽装をする事も犯人にとっては可能だったはずなので、この点は事件の可能性について否定する材料になるかもしれません。
一方で、犯人がこの不確定要素を確定要素に変換する手段を持っているなら話は変わってきますね。
い)女児が失踪後、しばらく生存していた場合は、なぜ、女児を殺害する事になったのか?
女児が死亡してなければ、急いで遺体を遺棄する必要が無いので、緊急事態宣言が出た後で殺害、遺棄と言う事でも良いわけです。
ただ、その場合、なぜ、それまで生かしておいた女児を殺害する事になったのか?が疑問ですね。
この場合、過去の長期間監禁事件の事例をみても、暴力で服従させるとか、精神的に支配するとかの方法で長期間、女児を監禁していたわけです。この事件でも同じ手法が採用されたと考えても不思議では無いですよね。
なので、このケースでは何らかの犯人にとって想定外の出来事によって、殺害を強行する事になったと考えれば、何らかの情報提供が期待できるかもしれませんね。
いずれにせよ、この事案が事件なら、犯行が可能な人間の条件は幾つか出てくると思います。
(今は書きません。みなさんも書かないでくださいね)
| 固定リンク
コメント