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2022/05/04

大阪府高槻市17歳高校生元カノ母親殺人事件

2月14日午後6時ごろ、高槻市登美の里町のマンションで、「泥棒に入られたと女の子が駆けこんできた」と、近くに住む人が通報する事件が起きている。

警察が駆けつけると、マンションの通路に、女性Sさん(40)と、20代くらいの男が倒れていて、意識不明の状態で病院に運ばれたとのこと。

警察によると、Sさんの後頭部には殴られた痕があり、男の胸には刺し傷があったという。

Sさんの自宅に、男が宅配業者を装って訪問し、押し入ったのを、Sさんの娘が目撃して、警察がくわしい経緯を調べているとのこと。

女性は後頭部を強く打ち、意識不明の重体。男性は胸に刺し傷があり、心肺停止の状態で現在も治療を受けているとのこと。

女性の娘は、2人がもみ合いになった隙に外に脱出し、無事だったとのこと。

娘は、この男性と面識がないと話していて、警察は男性の身元を調べるとともに、殺人未遂事件も視野に捜査しているとのこと。。
+++2月14日までの報道+++

大阪府警は15日、倒れていた男性が府内在住で私立高校に通う少年(17)だったと発表した。
府警は、少年がマンション2階に住むSさん(40)に危害を加えた後、刃物で自傷したとみて詳しい状況を調べるとのこと。

また、少年はSさんの10代後半の娘の知人。娘は「知らない男だった」と説明していたが、少年の名前などから知人と判明したとのこと。

捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、宅配業者を装った少年が段ボールを持ってSさん宅を訪問。Sさんがドアを開けたところ、少年が押し入ったとのこと。室内にはSさんと同居する娘もおり、Sさんと少年がもみ合いになった隙に逃げ出し、階下の住人に「泥棒に入られた」と通報を依頼したとのこと。駆け付けた警察官がマンション2階の通路で倒れているSさんと少年を発見したとのこと。

府警が少年の持ち込んだ段ボールを調べたところ、催涙スプレーや手錠、注射器、ロープなど複数の凶器や拘束用具が見つかったとのこと。段ボールには実在する大手宅配業者のロゴが入っており、伝票の宛名は「S(被害者姓)」などとなっていた。通路に警棒が落ちていたほか、室内には血のついた刃物も見つかり、いずれもSさんの襲撃や自傷のために少年が使ったとみられるとのこと。

捜査関係者によりますと、男子高校生と当時部屋にいて逃げ出したSさんの長女は中学時代の同級生で、2年前に一時交際していたことがあるとのこと。

Sさんは、後頭部を骨折していて、近くには特殊警棒が落ちていたとのこと。
2人は15日午後6時時点も意識不明の重体とのこと。

集合住宅の近くには男子高校生のものとみられる自転車が見つかっていますが、男子高校生は現場に段ボール箱でスタンガンや催涙スプレーなどを持ち込んでいたほか、リュックサックにも手錠やロープを入れて持参したとみられていて、警察は女性宅を計画的に襲ったとみて詳しい経緯を調べているとのこと。

少年は高槻市内の高校に進学したが「勉強についていけない」と周囲に悩みを漏らし自主退学。自宅に引きこもりがちになり、現在は私立の通信制高校に通っていた。少年と長女の間にトラブルは確認されていないとのこと。

女性の娘は10代後半で、高校生と中学時代の同級生だった。娘は高校生について「一時期交際していた」と話す一方で、「その後の約2年間、トラブルはなかった。最近は連絡も取っていなかった」と説明しているとのこと。

事件で高校生は段ボール箱を持ち込んだとみられ、ポロシャツ姿でマスクをしていたことも判明。府警は宅配業者を装ったとみているとのこと。

現場からは血のついたサバイバルナイフや警棒のようなものが見つかったとのこと。
玄関には催涙スプレーが落ちていて、Sさんの顔には何かを噴きかけられた跡があることから、押し入る際に使用したとみられているとのこと。

+++2月16日までの報道+++

男子高校生は胸に刺し傷があり重篤な状態が続いていましたが、19日午後11時前に大阪府内の病院で死亡したとのこと。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は、出血性ショックなどによる低酸素脳症であるとのこと。
警察によると、男子高校生の左胸には刃物で刺した傷があり、傷が肺にまで達していたことなどから、低酸素脳症になったとみられるとのこと。
警察によりますと抵抗したあとがないことから自ら胸を刺した可能性が高いとみて、捜査しているとのこと。
+++2月21日までの報道+++

大阪府警は3月12日、意識不明の重体となっていた女性Sさんが死亡したと発表した。頭蓋骨が折れており、府警は司法解剖して詳しい死因を調べるとのこと。

+++3月12日までの報道+++
大阪府警は3月14日、死亡したSさん(40)の遺体を司法解剖した結果、死因は心肺停止したことに伴う低酸素脳症だったと発表した。Sさんは頭蓋骨の骨折や外傷性くも膜下出血など、頭部を強く打ったとみられる症状があり、府警は少年が持参した警棒でSさんを殴打した後、自らの左胸をナイフで刺した可能性があるとみているとのこと。

+++3月14日までの報道+++

「少年と娘さんは中学の同学年で、卒業後、1か月ほど交際していた期間があったといいます。彼女の警察への説明では“前向きじゃなかったけれど、しつこく交際を迫られ、仕方なく付き合うことになった”とのこと。別々の高校に進学した二人でしたが、別れてから犯行までの約2年間、“特にトラブルもなく、連絡も取っていなかった”そうです」

警察は4月27日に男子高校生を殺人などの疑いで書類送検しました。

警察はSさんの部屋や集合住宅の廊下などから手錠やスタンガンのほか筋弛緩剤が入った注射器を発見。
少年の関係先からは筋弛緩剤の調合に必要な複数の薬品やフラスコ、製造方法が記されたとみられるデータなどが押収されていて、警察は少年が筋弛緩剤を自ら作ったとみているとのこと。

また、少年が事件前日にハムスターを購入し、筋弛緩剤を投与して実験していたとみられることも判明したとのこと。

警察は少年がSさんの娘に一方的に好意を寄せ、1年近く前から犯行を計画していた可能性があるとみています。

少年はSさんの娘と中学時代の同級生で、犯行を計画するメモもあったことなどから、警察は一方的な恨みを募らせていた可能性があるとみているとのこと。

府警が現場周辺を詳しく調べた結果、特殊警棒やスタンガンを含む多数の凶器のほか、4本の注射器が発見された。いずれも男子生徒が準備したとされ、注射器に残留していた液体の成分鑑定を実施した結果、筋弛緩剤と一致することが判明したとのこと。

男子生徒の関係先の一室には薬品や調合器具がそろい、この室内で自作したとみられる。調合は専門的な知識が必要とされるが、男子生徒が自作できた理由は明らかになっていないとのこと。また、自宅で見つかった動物の死骸からも筋弛緩剤の成分が検出されており、事件の「予行練習」をした疑いもあるとのこと。

Sさんは頭蓋骨も骨折していたが、府警は死因について医師に意見を求めた結果、筋弛緩剤の投与に伴う呼吸困難で低酸素脳症に陥ったと判断したとのこと。

男子生徒は2021年3月からインターネットで凶器や薬品を購入。同年8月にパソコンに保存された文書には「侵入して即効性のある筋弛緩剤を使用。スタンガン、拘束具を使用して拘束」などと記されており、府警は男子生徒が約1年前から襲撃を計画していたとみているとのこと。

事件前、少年は友人を使って復縁を持ち掛けたが、娘さんは断ったとのこと。

府警によると、高校生は2月14日、Sさん方に押し入り、抵抗したSさんに筋弛緩剤を投与して心肺停止に陥らせ、約1か月後に低酸素脳症で死亡させるなどした疑いがあるとのこと。

現場には筋弛緩剤が入った注射器4本と容器1個があった。容器は現場に残されていたリュックサックの中に入っており、注射器で投与できなかった場合、容器内の筋弛緩剤を追加で使うつもりだったとみられるとのこと。

時系列
2020年
中学卒業後 少年と娘が1ヶ月ほど交際していた。
その後の2年間は特にトラブルはなかった。
高校進学後 少年は勉強についていけないと自主退学、その後、通信制の高校に通学する。
2021年
03月   少年が凶器や薬品をインターネットで購入
08月   犯行計画を作成
2022年
02月13日 ハムスターを購入して筋弛緩剤の実験をしていたとみられる。
02月14日
18:00  事件発生、現場で同居する娘が近所に助けを求める
02月19日
23:00前 少年が死亡
04月27日 少年を容疑者死亡のまま書類送検

こんなところですね。
まだまだ事件に至る経緯がわからない部分が多いですね。
勉強についていけなくて、退学したのはいつなのか?で、通信制高校に入ったのはいつなのか?
昨年の3月には凶器や薬品を集め出しているけど、犯行計画が書かれたのは8月みたいなので、昨年3月の段階では、何か事件を起こそうという漠然とした衝動があったのかもしれませんね。
そうすると、憶測ですが高校入学からの1年間で成績不振やら「ひきこもり」などを経て、人生に絶望して自暴自棄となっていくと言う流れかと思います。

学生で特に志しが高い人では、自分の期待する成績が出せないと言うのは、それだけで相当なストレスだと思います。
最近では東大前の刺傷事件も成績不振が理由ですよね。
で、問題はその結果起こした事件なんですよね。
思春期男子の未熟な精神と不安定な感情がたどり着いた結論なのかもしれないのですが・・・・

結局のところ「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う無理心中事件なんでしょうか?
これもありがちな結論ではあるのですが・・・気になるのは「なぜ、筋弛緩剤なのか?」です。
正直なところ、「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う目的を達成するだけなら、サバイバルナイフや包丁で十分可能なんですよね。

なので、少年の拘った「筋弛緩剤」が少年の動機に深く関係しているのではないか?と考えています。

「筋弛緩剤」でググるとヒットするのは大まかに3種類でしょうか。
A)殺人事件(病院を舞台にした殺人事件)
B)レイプドラッグ(事件と言うよりAVのネタ)
C)安楽死

A)の殺人事件の凶器と言う意味では、前述した通り、ナイフや包丁で十分目的を達成できるので、可能性は低いのかな?と思います。
B)この場合、少年の持ち物からこれらAVの閲覧記録などが出てこないのであれば、こちらも可能性は低いと思います。
結果的にC)の安楽死と言うのが少年の狙いなのかな?と思うわけです。

つまり、「筋弛緩剤で苦しまずに死なせてあげる」と言う意識だったのではないか?と思うのですが・・・ここで矛盾があるんですよね。
少年が現場に持ち込んだ物には、スタンガンや手錠などがあるわけですが、抵抗されないように娘を拘束しなければ「筋弛緩剤」を注射できないと少年は考えていたはずです。
それは、つまり、娘は心中に同意するはずがないと言う事を少年は認識していたはずなんです。

このあたりを考えると、嫌がる娘を自分の身勝手な理由で心中に巻き込む事に、ある程度の申し訳ないと言う気持ちはあったのかもしれませんね。

で、こう考えた時に少年はSさんに筋弛緩剤を注射したのだろうか?と言うのが新たな疑問です。
少年が心中したいのはSさんでは無いし、実際に催涙スプレーでひるませたところで、警棒で頭部を殴打、頭蓋骨骨折の重傷を負わせていますよね。
苦しまずに死なせようと考えているとは思えないわけです。

ただ、Sさんともみ合いになった時に、娘には逃亡されてしまって、もう、心中と言う目的が達成できなくなった事で、目の前で苦しんでいるSさんを安楽死させようと、筋弛緩剤を注射した可能性はあるかもしれませんね。

この事件を防ぐにはと考えると、最初の高校の「勉強についていけない」と言うところで、上手にフォローする事ができれば、防げたのかもしれないと考えています。
「勉強についていけない」が具体的にどんな内容なのか?がわからないのですが、独学で筋弛緩剤を合成できてしまうような高校生なので、他の人には無い才能を持っていたかもしれません。
不得意な分野も多かったかもしれないけど、得意分野だけなら輝ける物を持っていたかもしれませんね。
(独学で筋弛緩剤を合成できたのか?は今のところ不明ですが、第三者が介在したと言う情報も無いようです)

そしてもう一つ、もし、これが失恋が影響しているなら、新たな恋人を作る事で、全く違う展開になっていた可能性もありますね。
恋人とはいかなくても、女友達だけでも、全然違う結果になっていたのではないか?と思います。
なので、高校に限らず、広く世の中で交流を深めていければ、ネット上での話し相手を作れるだけでも、この事件を防げたのではないか?とも思います。

結局のところ、「孤立させてはいけない」と言う事なのかもしれませんね。

最後に亡くなられた女性のご冥福をお祈りします。

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コメント

正直私は、Bルートに近いストーカー犯罪のなれの果て…という印象です。
筋弛緩剤という手段は、AVがなくても思いつく事は可能です。
先に筋弛緩剤の知識があるとすれば、複数浮かぶ選択肢の中に必ず入ってくるでしょうし、それほど矛盾もありません。

Sさんに筋弛緩剤を投与したのは、恐らく犯行を阻害する因子を排除したい心理からでしょう。
殴打と投与の順番は誰にも分かりませんが、殴打だけで制圧できたかが不安だった容疑者が保険として利用したのかもしれません。
しかし、本来のターゲットだった娘には隙を見て逃げられ、サイレンも聞こえて来たので逃げられないと悟り、自らを刺して命を絶った。

動機は成績不振というより恋愛関係のもつれのように思われます。
筋弛緩剤を試してみたい…といったサイコ的な発送があった可能性もなくはないでしょうが、そこまで飛躍するのはやや大げさな気がします。

投稿: OZONE | 2022/05/15 18:10

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