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2022/08/20

兵庫県加西市女性殺人事件その2(一審判決)

まずは続報です。
1)容疑者(35)が「女性から『子どもを産む』と告げられ、突発的に首を絞めてしまった」という趣旨の供述をしているとのこと。

2)神戸地検姫路支部は2021年11月26日、殺人罪などで交際相手の無職男性容疑者(35)を起訴した。
同支部は認否を明らかにしていない。

***初公判(2022年5月30日)***
1)被告は「私がすべてやりました」と起訴内容を認めた。
2)検察側は、被告が被害者とマッチングアプリで知り合い、妻子がいることを伝えずに交際していたと指摘。

「妊娠中の被害者に堕胎を求めたが受け入れてもらえず、身勝手極まりない、計画的な犯行に及んだ」と主張したとのこと。

3)弁護側は「凶器や遺体を隠すための準備はしておらず、計画性に乏しい犯行だった」と主張した。

4)起訴状などによりますと、被告(36)は去年10月、兵庫県姫路市内の駐車場に止めた車の中で交際相手の女性被害者(34)の首を絞めて殺害し、加西市の空き地に遺体を埋めた罪などに問われている。

***判決公判(2022年6月6日)***
1)神戸地裁姫路支部は懲役20年の判決を言い渡したとのこと。

2)裁判長は被告が結婚していることを隠して梅本さんと交際し、妊娠した被害者女性が堕胎に応じなかったために犯行に及んだとした上で「被害者に落ち度があったとは言えず自己本位で身勝手な動機」だと指摘、「下見をするなど計画性があったことも明らかで強固な殺意があった」として、懲役20年の判決を言い渡したとのこと。

別の報道では
裁判長は「男女関係を動機とする殺人事件の中でも非常に重い部類」と厳しく指摘したとのこと。

***補足情報***
公判のどの時点での情報か不明の情報です。
1)2021年6月頃、マッチングアプリで知り合う。被害者女性は真剣に結婚相手との出会いを求めていたため、当初から被告に「結婚を前提に」と告げていたとのこと。

2)2021年9月頃、被害者女性は妊娠していることを知る。その直前に、被告は一方的に連絡を絶っていた。被害者女性は探偵を雇い、被告を調べ、探偵は被告に被害者女性の妊娠を知らせたとのこと。
そこで、被告は、被害者女性と連絡をとり、「(子どもを)おろしてほしい。結婚もしない」と伝えた。
それでも被害者女性は母親に相談して、子どもを出産して一人で育てようと決意し、被告に認知するよう求めたとのこと。

3)被告は認知を拒否したため、被害者女性は弁護士に相談し、被告に強制認知など法的手段もあると告げたとのこと。

4)被告は2021年10月23日午後2時ごろ、被害者女性に、認知などについて「話し合う」と伝えて、車で連れ出した。

5)この時(殺害時)の事を被告は「被害者時尾姓のいる後部座席に移って『おなかの子どもをさわらせてほしい』と背後から、Aさんを抱きかかえ、おなかに手をあてました。自分には妻子がいたので、養育費は支払うから認知はやめてもらえないかとお願いしたが、被害者女性は『もう話し合うことはしません。すべて弁護士に任せます』と言いました」と話したとのこと。

その後、背後から首を絞めて殺害した。
「途中で被害者女性がやめてと手でたたくのを無視して絞め続けた」と話した。

この時の状況を検察側は
「被告は、怒った被害者女性に、再度、おなかの子どもをさわると背後にまわり、油断した隙に、プロレス技、チョークスリーパーをかけるように右腕を首にまわして、5分以上、絞め付けた。被告自身も『もう力が入らない限界まで絞めた』と認めている」と説明したとのこと。

6)犯行の日の朝、被告は、殺害することも考え、あらかじめ死体を遺棄する場所をスマートフォンなどで検索し、物色していた。途中、民家に置いてあるスコップも盗んでいた。

7)遺体を埋めた後、車に残されていた被害者女性のスマートフォンを別の場所に捨てるなど証拠を隠蔽したとのこと。

8)この日(犯行日)の夜、別の女性と食事の約束をしていた被告は、遺体を遺棄したことで服が泥だらけになったため、キャンセルしたとのこと。

9)被告の最終意見陳述?
「このたびは私の事件により被害者女性、ご家族、被害者女性を愛していた人すべての人々を悲しませることをしてしまった。改めて罪の重さを痛感している。これから反省と償いをしていきたい。出所したら地域のボランティア活動をして社会貢献したい」と話したとのこと。

被害者女性の弁護士は、被告から、謝罪の手紙や補償などがまったくなされていないとも明かしており、「ただの自己弁護としか思えない言葉ばかりだった」と話したとのこと。

こんなところですね。
懲役20年ですね。殺害が1人(胎児は1人と計算されない)で、罪状に強の字も無いので、このあたりが限界かもしれませんね。
とは言え、女性から見れば「最低」とそしられても仕方が無い悪質さですね。
当初から体だけが目的で、妻子がいる事を隠して交際。妊娠を知らされる前に姿を消したのは目的を達成したからでしょうね。
そして、当然のように避妊もしていない。
で、身元を特定されて、認知を求められると拒否して、保身の為に殺害している。

欲望を満たす為の努力は惜しまないが、予測されるトラブルを回避する努力は何もしない。
まー自分に正直だとは言えるかもしれないけど、社会人としては失格でしょうね。
結局、この事件で被害者の家族と、自分の家族を不幸のどん底に突き落としている。

でも、この手の男性は世の中には結構いると言うのも事実なんですよね。
(男性の側には別のリスクもありますけどね、美人局とかね)
ちょっと調べれば、この手の事件が山ほど出てきますからね。

男女ともに、出会いが簡単になったけど、双方ともに相手の事をしらないところから交際が始まります。
「プロフィールの文章が正しいとは限らない」、「悪人は悪人の顔を見せずに近づいてくる」このあたりを念頭に慎重に交際して欲しいと思いますね。

亡くなった女性と生まれるはずだった命のご冥福をお祈りします。

参考リンク
兵庫県加西市女性殺人事件その1(殺人容疑で再逮捕まで)

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