大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その5(一審判決)
一審判決は懲役20年(求刑:無期懲役)
***初公判(9月16日)***
1)起訴状などによりますと、兵庫県西宮市に住む会社員・男性被告(57)は、去年6月大阪市北区にあるカラオケパブで経営者の女性(当時25)の首や胸などを刃物で突き刺して殺害した罪に問われている。
2)被告は「裁判員の方にお任せします。判決は死刑をお願いします」「ここで被害者家族の意図を汲むならぜひとも死刑を下していただきたい」、「私についてはいかなる質問についても答える気はありません」、「しゃべりたい時はしゃべることができる時に自ら手を挙げて意思表示をします」などと述べたとのこと。
(ASKAの補足)この後、被告は16時半の閉廷まで黙秘しています。
3)弁護側は「犯人性を争います」と述べたとのこと。
4)検察側は冒頭陳述で、「証拠隠滅を図るため、店内の防犯カメラを取り外してSDカードを抜き取り、被害者の携帯電話が電波を送受信しないようアルミホイルで包んだ」、「被害者に一方的に好意を抱き、それが満たされないことから被害者の重要部位を刺すなどして殺害した」と述べたとのこと。
別の報道では
検察側は冒頭陳述で、店の常連だった被告が、被害者に抱いた一方的な好意が満たされず、犯行に及んだと指摘。いったん店を出た後に再び戻り、「被害者が一人きりになったタイミングで襲った」とした。被告の着衣などに被害者の血液が付着していたことも明かしたとのこと。
更に別の報道では
検察側は「一方的に好意を抱き、満たされない想いから犯行に及んだ」と指摘。そのうえで、事前に購入した粘着テープを巻きつけ暴行し、その後、顔や肺など重要な部位を刺した、執拗かつ残忍な犯行だと主張したとのこと。
***第二回?公判(10月5日)***
被告人質問
1)裁判を通じて思ったことを問われた被告は「検察が頼りない。証人尋問で同じような質問を何度もするなどしていて残念に感じた」などと検察側を批判した。一方で、「私自身は初日に申したように、死刑にしてほしい気持ちに変わりはない」などと自分の主張を述べたとのこと。
検察官や裁判員から「死刑を望む理由は何か」などと聞かれましたが、そのほかの質問には黙秘したとのこと。
***論告求刑公判(10月12日)***
1)検察側は論告で、事件当日、店が入るビルに出入りする被告の様子が防犯カメラに映っていたほか、被告の上着や靴に被害者の血液が付着していたと指摘。「一方的に好意を抱いた被害者に執着し、距離を置かれたことから殺害した」とし、「執拗で残忍な犯行だ」と述べたとのこと。
別の報道では
事件当日(6月11日)、被告人が着ていたスーツの右ポケットの内側と、履いていた左右のビジネスシューズに被害者の血液が付着していた。さらに、殺害時、被害者の腕を縛るために使った粘着テープの芯から被告人の指紋が検出された。なお、この粘着テープは、被告人が犯行のおよそ2週間前となる5月26日に勤務する会社近くの店で同じものを購入したことが分かっている。そして、犯行現場には被告の指輪が残されており、その結婚指輪には被害者の皮膚片も付着していた。死亡鑑定を担当した医師は、指輪をはめた手拳などで顔面を殴打した可能性を指摘しているとのこと。
21時9分頃に、会計を済ませた被告は被害者や女性従業員と一緒に写真を撮ったあと、エレベータで1階に降りたものの、ビル内に留まっていた。21時29分頃に女性従業員が帰宅し、22時8分以降は被害者の携帯電話がLINEのメッセージなどを受信しない状態になった。のちに携帯電話は、アルミホイルで包まれて電波が遮断された状態で発見された。従業員が退店した21時29分から22時8分までに殺害されたと考えられる。その間に通常の入り口以外からビル内に宮本被告以外が侵入することは難しかったとのこと。
被告は連日「ごまちゃん」を訪れたり、毎日LINEを送信したり、被害者の接客態度が意に沿わない時には被害者に対して多数回に渡って電話をしていた。こういう被告に対し、被害者は距離を置いていた。被告は被害者に好意を抱き、強い執着心を持っていたと認められ、その好意が受け入れられず、被害者に対する思いを鬱積させた挙げ句、犯行に及んだと考えられるとのこと。
被告は被害者を殺害後、事前に検索して調べていた防犯カメラを取り外してSDカードを抜き去り、被害者の携帯電話をアルミホイルで包み、店外に保管してあったカギケースを店内に移動させるという罪証隠蔽工作に及んでいるとのこと。
2)検察側は無期懲役を求刑した。
3)弁護側は最終弁論で、第三者が犯行に及んだ可能性は否定できないとし、「検察側は被告が犯人で間違いないとまでは立証できていない」と反論。「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則に従って、判断するよう求めたとのこと。
別の報道では
弁護人は、
「被告が必ずしも犯人ではない。偶然、犯人と出くわして、脅されて何も言えないのかもしれない」
「ビジネスシューズなどの血痕がいつ付いたのかわからない」
「完全に被告の犯行であると証明されていない」
などと訴え、「無罪である」と主張したとのこと。
4)遺族の意見陳述(被害者の兄)
「妹の冥福を祈るためにも、まずは罪を償う土俵に上がって欲しい。しっかり罪と向き合い、反省をし、償って、被告が真人間になったら、仏壇もちゃんと用意できていない実家ですが、線香を立てて、妹の冥福を祈って欲しいと思っています。被告への憎い感情を押し殺して重ねてお願い申し上げます」
この後、立ち上がり、被告人に頭を下げ
「どうかこれ以上、真優子を傷つけないで、安らかに休ませてあげてください。お願いします」と述べたとのこと。
5)被告人の最終意見陳述
「死刑を宣告してください。誰も罪にならず、これほど他に迷惑をかけずに済むことはない」などと持論を展開した。事件への自らの関与については言及せず、被害者の人柄を「チャレンジ精神があり、尊敬していた」と述べたほか、検察側の立証を批判したとのこと。
別の報道では
検察側の論告への反論を始めた。
まず、被告の上着のポケットに稲田さんの血液が付着していたことを証拠の一つと位置付ける検察側立証に対し、宮本被告は「なぜ上着のそこだけにしか血がついていないのか。どうやってそこにつくのか。私には想定できません。証拠として意味があるのか」と疑問を呈したとのこと。
被告が事件当日に持ち歩いていたリュックが廃棄されるなど、証拠隠滅行為があったとする検察側の主張にも、被告は「第三者的な見解」と前置きした上で「捜査して証拠を見つけられなかったから『証拠隠滅』なんだなと。裏を返せば捜査の不手際ともとれるのではないか。検察側には推測しかない。ある意味残念だな、頼りないなと第三者的には感じていました」と述べたとのこと。
「私は死刑を望んでいます。国が人を殺すのは罪にならない。誰も罪にならなくて死ねる。なにとぞ、判決で死刑を宣告していただきたい」と述べたとのこと。
***判決公判(10月20日)***
1)大阪地裁は懲役20年の判決を言い渡したとのこと。
2)「被告の靴やジャケットから血痕が発見され、DNA鑑定によって被害者のものと特定された。犯行以外の機会に付着したとは考えられない」などとして被告の犯行と断定。「身勝手で無慈悲。犯行後の証拠隠滅行為も含めると相当計画的な犯行で強い非難に値する。被告人の供述からは反省を見出すことはできない」として、被告に対して懲役20年を言い渡したとのこと。
別の報道では
裁判長は、被告以外には犯行が困難で、「合理的な疑いを差し挟む余地はない」と認定。公判を含めた犯行後の言動については、「反省を見いだすことができない」とも非難した。ただ、同種事件と比べると、有期刑が相当と述べたとのこと。
3)裁判長は説諭で、「もしかするとあなたには難しいことなのかもしれないですが、遺族の気持ちについて、もっと考えてください。あなたにも家族がいるでしょう」と述べたとのこと。
4)被告は頭を下げて法廷をあとにしたとのこと。
***控訴***
弁護側は11月2日付で、この判決を不服として控訴したとのこと。
***補足情報***
これまで、被告人の身上についての情報が無かったので補足します。
被告は西宮市で育ち、地元の公立小・中学校に通った。父親は弁理士で、大阪のミナミに事務所を構えていたとのこと。
西宮市内の公立高校に進学(したはず)
高校卒業後は徳島大学の工学部に進学。電気工学を学び、大阪市に本社がある住友電工に就職した。
元同僚によると
「今は子会社に出向して、コンピュータのソフトウェア作りにエンジニアとして携わっていました。もう管理職になっていたはず。」
2000年には西宮市内の総戸数1000戸を超えるマンモス団地の一角にある、新築の集合住宅を約4500万円で購入したとのこと。登記簿によれば約2400万円のローンを組んでいるとのこと。
近隣住民によると
高校生と20歳ぐらいの娘さんと、奥さんとの4人家族とのこと。
こんなところですね。
検察側は決定的な証拠がなく、状況証拠の積み重ねでの立証となりました。
対する弁護側もアリバイなどの決定的な無実の証拠が無い中での主張は、立証が不十分だから、推定無罪の原則により、「疑わしきは被告の利益に」と言う事で「無罪」を主張していた。
私が思うに弁護側の主張の危うさは「立証が不十分だから、無罪でしょ」と言う点にあって、立証が不十分か十分かは裁判官が判断する事なので、十分だと判断されれば、当然のように「有罪判決」になるわけですよね。
なので、ここは博打だったのではないか?と思える部分です。
とは言え、血痕や指紋などが現場から出ているので、無罪を主張するなら「別に真犯人がいる」と言う主張になるんでしょうね・・・判決にもあるけど、「他に犯行が可能な人間はいない」と言う事なってしまうとここも難しいわけで。かなり難しい弁護だったのかもしれませんね。
それに、被告は黙秘はするけど、死刑を主張したりして、遺族の感情を逆なでするような状況も作っていたわけですよね。
それで、裁判長も指摘してますが、有罪になれば「反省してない」と言う事になるわけで、より罪は重くなる方向になるでしょうね。
ただ、この結果になる事はおそらく、被告人にとっては想定の範囲内だったのではないか?とも思うわけです。
犯行時の計画性や、それに基づく、いろいろな隠滅工作などを考えると、犯行当時は「逮捕されたくない」と言う意志があったと思います。
逮捕後も否認していたと言う情報もありますが、公判でも黙秘してますね。その一方で死刑を求めている。
私の印象としてはなんとなく「自暴自棄」となっているのだろうか?という印象がありますね。
そもそも、被告には家族があって被害者と年齢のあまり変わらない娘までいる状況にあって、カラオケパブの若い女性オーナーに入れ込んで事件を起こしてしまったんですよね。
なので、被害者に入れ込んでいる段階で被告にとって家庭(家族)は既に無い事になっていたんじゃないかな?
仮に無罪を勝ち取ったとしても、被告には「帰る家はもう無い」そんな心境なのではないかと思うんです。
そして、おそらくは仕事も失っているでしょう。
なので、無罪の主張も検察の立証の批判も「ただ八つ当たり」なんじゃないかと思っています。
自分のした事、おかれた状況を認めたくなくて「八つ当たり」してるだけなんじゃないかと・・・
比較的裕福な家に生まれ(たと思う)可もなく不可もなく、大学も出て、一流企業に就職、結婚して家と家族も手に入れた、順風満帆、勝ち組と言われても良いぐらいの人生ですよね。
このまま何事もなく時間が過ぎれば、ローンの残額にもよるけど、それなりに快適な老後を過ごせたのではないかな?
大学に進み、電気工学を学び、一流企業の管理職にもなっているから、論理的で合理的な思考や判断は出来る人だと思うんですよね。
だから、冷静に考えれば、「何やってんだ俺?」って感じると思うのですが、感情と言うべきか「理屈では無い部分」で思考が麻痺してしまったのかな。
その理由が「25歳のカラオケパブの女性オーナーへの一方的な好意」なんですよね。
他にも「お店の女性」に好意をよせて、相手にされず殺害って事件も沢山ありますね。
ちょっと、想像できないのですが「ビジネス上の愛想笑いや親切」を「自分に対する特別な好意がある」と誤解してしまうのでしょうか?
それとも「この子なら、自分が努力すれば、付き合ってくれる」と言うあり得ない期待を持ってしまうのかな?
もっとも、「一目惚れ」と言う言葉もあるけど、人が人を好きになる事は理屈じゃないので、「分かっちゃ居るけどやめられない」と言う状況なのかもしれませんね。
とは言え、自分の家族がこれからどんな地獄に突き落とされるのか?を考えたら、こんな事はとてもできないので、被告にとっては、家族の絆よりも、被害者への好意が優先されてしまったんでしょうね。
普通の人はここで踏みとどまるところだと思います。
しかも、この事件では、不倫関係どころか、交際関係も無いわけで、ただの行きつけの店の女性オーナーと客の関係でしかないのに、どうまちがったらそうなるの?と思うところではあるのですが・・・
全てを失っても、欲しいものがあったんでしょうね。
なので、この事件を被告人側から防ごうとすると、この「破滅的欲望」(破滅的願望の方が近いかな?)を自己で制御(抑制)するしか方法が無いと思います。
とりあえず、思いつく方法は3つ
A)もっと早い段階、30代や40代の時から風俗等に通って、「世の中こんなもの」と言う感覚を身につける。
(表現が難しいのですが、何度か経験を積むと、「そんな事はおきないよね」と達観するようになるのではないかな?)
とは言え、技術職や開発職の場合、忙しくて「遊ぶ時間が無い」と言うのはよくありそうなんですよね。今ならライフワークバランスと言う言葉が出てきそうですが、他には「生理的に無理」と言う人もいるから、万人向けの対処方法ではないかもしれませんね。
B)家族との絆を深める
A)の方法がダメなら、家族に迷惑を掛けないと言う部分や、家族を幸せにしたいと言う部分を強化していくしか方法が無いのですが・・・逆に、「どうしたら家族との絆を強くする事ができるのか?」と言う疑問が出てしまうので、わかっては居るけど、具体的にどうしたら良いのか分からないです。ここは専門家の方のご意見をいただきたいですね。
C)ちゃんと恋をしよう。
私の推測でしかないのですが、被告人が「全てを失っても欲しかったもの」と言うのは「青春時代の恋」だったのかな?と思うわけです。
根拠は無いのですが、それなりの恋愛経験があれば、この事件は起きなかったのかな?とも思うわけです。
ただし、結局は10代、20代の若い世代の話なので、上の年齢の人には対策になりませんね。
こう考えると、被告側で決め手になるような対策方法は無いかもしれませんね。
次に被害者側での対策なのですが、これは結構難しいですよね。
難しいと思うのは、相手が危害を加えてくる事を予測できない事なんです。
事前に殺害予告でもしてくれれば、具体的な対策ができますが、犯行を予測できないので、対応が難しいです。
特に客商売で相手がお客の場合、この事件でもそうですが、「あまり酷い対応はできない」と言う心情は理解できるような気がします。
「店の悪い評判を立てたくない」と言うのは客商売ならあると思うんです。
純粋なストーカーの方が対応しやすいかもしれません。
なので、どこかで線を引いて、対応すると言う事になると思います。
思いつくところでは
あ)客と2人きりにならない。
この事件のように「お店の中」で接客するような場合は、可能かもしれないけど、職種によっては、そもそも「それが仕事」と言う場合もあると思うので、場合によるかもしれませんね。
それに、通勤中を襲われる可能性もあるので、タクシーや自家用車で通勤する方法もあるけど、車から降りないわけにはいかないので、結局、スキは出来てしまいますよね。
い)プライベートな通信を行わない
簡単そうで難しい、結局、営業の通信(LINEやメール)をしても、相手がそれをプライベートなものと誤解するかもしれないので、これも対策にはならないかな。
う)怪しい人は出禁にする。
「あの人、出禁になってもしょうがないよね」って誰もが納得してくれるような、トラブルを起こしてくれれば、出禁にする事もできるでしょうけど、多分、そうはならないので、条件付きで「有り」だけど、簡単にできる事でもない。それに、実際に来店してしまった後、追い出す方法なども必要で、かえってトラブルを大きくしてしまう可能性もありますね。
ここまで考えても、被害者側で対策するのはかなり難しいと思います。
この事件でも、被害者が有効な対策がとれなかったのも、そういう事情なのかな?と思いますね。
そもそもが、「お店の雰囲気を良くして、お客さんに気分良く過ごしてもらう」を実践しようとすると、被害者側で、できる対策は無いかもしれませんね。
このあたりは、お店をやっている方のご意見を伺いたいですね。
結局、有効そうな対策を一つも思いつきませんでした。それだけ難しい事件と言う事なんでしょうね。
亡くなった女性のご冥福をお祈りします。
参考リンク
大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その4(起訴)
大阪市カラオケパブ女性オーナー殺人事件その6(控訴審判決)
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コメント
Aska さん お久しぶりです。帰国中だけ参加させて頂いています。まーぷるです。
この事件のような「好意を寄せて相手にされず凶行に及ぶ」と報道される事件で、いつも思うのは、他に言いようがないから「好意を寄せる」と表現しているけれど、実はただ欲情して暴走してしまったんだよね、と。恋愛感情ではない。だって、好意を寄せている、恋している相手に対しては、健康と安全を願うものですよ。いつも欲情するだけで恋愛感情を知らず、相手にされないと暴力にうったえようとする。そんな男が育つ素地がこの社会にあるとしたら、、そこを何とかしないといけないのかもしれません。
ところで全然違う話で申し訳ありませんが、Askaさんは『つくば市高齢夫婦殺人事件』を取り上げていらっしゃいませんか?私の探し方が悪いのかもしれませんが見つかりませんでした。この事件は2017年の12月31日の晩から2018年1月1日の朝までの間に高齢夫婦が自宅で殺害されたとされる未解決事件で、ハンマーのような物で惨殺されて金品は取られていませんでした。1日の朝か家族によって発見されました。世田谷事件に少し似ていますね。
投稿: まーぷる | 2022/11/14 14:52
まーぷるさん、お久しぶりです。
そうですね、確かに「愛」も「愛情」も感じないので、恋愛感情の結果ではなさそうですね。
「つくば市高齢夫婦殺人事件」ですが、私も検索したのですが、見つからないので、おそらく、ASKAの事件簿では取り上げてないと思います。こちらも未解決事件なんですね。
投稿: ASKA | 2022/11/15 07:49
早速のお返事ありがとうございます。
この”つくば市高齢夫婦殺人事件”は、YouTube でも沢山取り上げられているのですが、aska さんの見解も知りたいので、できればそのうち取り上げて頂けないかと、、。
この” 相手にされないから殺した”事件の裁判ですが、犯人性を争う と言う弁護の仕方はどうかしてるんじゃないの?と思います。本人がやったと認めているのに、それを無視して、被告がやったかどうか分からない⁈と言う話に持って行くのは無理がありすぎじゃないですか?ヤケクソになってしまったのかな?弁護士。
投稿: まーぷる | 2022/11/15 23:51
まーぷるさん、おはようございます。
そうですね、つくば市の事件は時間がとれたら取り上げてみます。
カラオケパブオーナー殺害事件の方ですが、この被告人の主張は「自白ではない」と言う事のようです。
認否は正式には「黙秘」しています。
なので、「死刑にしてくれ」は「自白ではなく、ただの主張」それ以外の検察批判も「一般論として」と言う建前で行っているので、分かりにくいですが、「犯人性を争う」と言う弁護方針は有りかな、と言うところですが、有罪判決になれば「反省してない」と言う事になる部分なので、裁判前に被告人との打ち合わせができていたのか?が気になるところです。
投稿: ASKA | 2022/11/16 08:07
横からすみません
弁護人(多くは国選弁護人)と
被疑者の意思疎通ができていない場合は
弁護士が適当に事件概要のみで
可能性を争うような形になりがちですね。
弁護士として弁護を投げるわけにはいかない
でも当事者の主張がわからない(黙秘や疾病による供述の著しい変化など)
そういったケースは往々にして
被疑者の利害関係は度外視した
無理筋な弁護でもやらざるを得なくなってしまうので
こういったケースになりがちです。
そもそも罪を軽くしようとして
綿密に相談ができているならともかく
本人が死刑を望んでいるのだから
ろくすっぽ打ち合わせなんかしてないんじゃないのかな
投稿: ヤムチャ | 2022/11/23 04:30
ヤムチャさん、おはようございます。
なるほど・・・確かに、被告人が弁護人に全てを話しているわけでは無いでしょうし、そもそも信頼関係が構築されていない場合もあるわけですね。
弁護人は仕事だからなんとか、公判を形にできる弁護方針を作り出すしかないと言う事なんですね。
ありがとうございました。参考になりました。
投稿: ASKA | 2022/11/23 08:22
そうですね。
意思の疎通の取れない被告を弁護するのも大変ですね。
情状酌量の余地を認めてもらうための材料を何とか捻り出すには被告が協力的でないと難しそうだし、打てる手があまりないのかもしれない。
投稿: まーぷる | 2022/11/28 22:25