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2022/12/30

埼玉県飯能市一家3人殺害事件その2(ここまでの印象)

とりあえず、いったん、情報を整理しよう。
(報道されている情報を私が解釈した物なので、間違っている部分もあるかもしれません)

12月25日7時過ぎ事件発生、7:15には悲鳴や火災の煙などで複数の通報があった。
被害者は現場住宅に住む外国籍の男性(69)とその妻(68)その娘(32)、娘は別居していてクリスマスの為に訪問していた。
逮捕されたのは、現場から60メートルの場所に住む独身男性(40)。
現場住宅の防犯カメラに犯行の現場が映っており、犯行直後に現場から出てきたところを、近所の住民に正面から目撃もされている。
容疑者は犯行後に自宅に戻り、籠城状態となるが、事件から15時間後に逮捕される。

また、昨年から被害者宅の車が傷つけられる器物損壊事件が6回発生。うち3回の容疑で容疑者が逮捕されているが、不起訴となっている。

被害者情報
男性は優秀な方でコンサルタントを仕事とし、日本語も流ちょうに話し、作家としても活動、複数の本も出している。人望も厚く。恨まれるような人間ではない。
娘さんは都内に別居しているが、広告代理店でクリエイターとしての仕事をしているようで、かなり優秀な方のようですね。
妻についての情報はほとんどありませんでした。
6年前に現場に引っ越してきている。

凶器と遺体の状況
鈍器による撲殺で、畑を耕すように撲殺している。凶器はハンマーのような物と思われるが、容疑者宅から複数の鈍器が押収されている。
また押収された鈍器に血液は付着していなかった。
被害者の身元発表に時間が掛かっていたのは人相が判別できないほど損壊していたとの情報あり。

犯行の概要
凶器を持参し玄関から侵入、屋内で襲撃を開始するが、屋外に逃げた被害者を追って、追撃して殺害している。
事件は数分で終わり、そのまま逃亡するが、直後に近隣住民に目撃されるが、特に興奮した様子は無かったとのこと。

容疑者の情報
高校卒業時に両親が離婚する。サッカーが上手で成績も優秀、高校時代にはモデルの仕事もしていたとのこと。
映画に興味を持ち、芸大に進学、卒業後に映画を撮り始め、2005年には短編映画祭で上映もされる。
2007年に監督して映画祭の助成も受けるが、途中で制作を中断して未完成のまま放棄。
父親によると、仕事に就いたことはなく、アルバイトで生活をしていた模様。
10年前(30歳頃)に暴力が原因で同居していた母親と姉が家を出る。
その後、一時、家は空き屋となっていたが、その後、容疑者が一人暮らしを始める。
近所づきあいは無いが、自治会費は納めていたもよう。

昨年、被害者宅で器物損壊事件を起こして、3回逮捕されるも、黙秘して、不起訴となる。不起訴の理由ははっきりしない。
父親に当てられた弁護士からの書状には、容疑者が家から引っ越す事を強く要求されている。

こんなところですね。
犯行の様子を考えると、凶器は鈍器を選んでいる点がちょっと解釈に困るところで、単純に殺人を効率的に行うなら、やはり刃物だと思うんですよね。
鈍器を選んだのは、「自分の手で破壊する」実感が欲しかったのかもしれませんね。あるいは、映画がらみだと映画「シャイニング」の凶器は「斧」だったと思う。
で、疑問点が一つ。
被害者の娘さんは別居していて、現場住宅には普段住んでいなかったのに、クリスマスを両親と過ごす為に現場の家に居たんですよね。
これは偶然なのか?
私は偶然では無いと考えています。
娘さんが在宅中の幸せなクリスマスを台無しにする為に、あえてこの日を選んだのではないか?と考えています。

では、娘さんがターゲットなのか?と言うとそうでもない、容疑者が壊したかったのは、「幸せな家庭」だったのではないだろうか?と考えています。

容疑者は成績も優秀、サッカーも上手でモデルまでできる。ある種のアイドル的な存在の時期がありました。しかし、映画監督を目指して、進むも、24歳の頃に制作中の映画を放棄して挫折。
そのまま、引きこもりのような生活を送っていた。
この15年間に何をやっていたのか?そのあたりの情報もありません。

私の勝手な印象ですが、事件の動機は単純な妬みや嫉妬だったのではないだろうか?と考えています。
映画監督を目指すも挫折して何も成果を出せていない自分、仕事もせず、おそらく生活費を援助してもらい、やっと生活できている自分に比べて、被害者男性は優秀で人望もあり、作家として本まで出している。
そして、経済的にも成功し、妻と娘と幸せな家庭をもつ被害者一家が、容疑者にはまぶしく見えていたのではないだろうか?
どんなに自分が望んでも手に入らなかった物を持つ一家に嫉妬して、いつしか、「手に入らないなら壊してしまえ」と言う憎しみというよりは破壊衝動が増幅されていったのではないだろうか?

最初はただの嫌がらせで、ガス抜きをしていたけど、逮捕されてそれも繰り返す事ができなくなった。結局、増幅された破壊衝動が限界点を超えて、事件が起きた。と言うのが現時点での私の印象です。

しかし、この説(印象)には解決されていない問題点があります。
それは、容疑者がどうやって、被害者の事を知ったのか?と言う事です。
嫉妬するにも、相手の事を知らないと嫉妬できないわけで、引きこもりでほとんと、ご近所付き合いの無い容疑者がどうやって被害者の事を知ったのか?それが分かりません。
被害者一家が引っ越してきたのが6年前です。その後、5年間は特に問題行動が起きていないので、ここ2、3年で被害者の事を知り、急速に嫉妬心が増幅されていったのではないか?と推測しています。

犯行時には特に興奮した様子もなかったので、計画的な犯行にも見えるのですが・・・ちょっと行動がちぐはぐですよね。
犯行後に自宅に逃げ帰り、籠城したのは逮捕されたくなかったからでしょうが、日曜の住宅街の真ん中で早朝から顔も隠さず(マスクはしていたみたいですが)、荒事を行う、カメラに映るのも平気と言うのは、どこか自暴自棄なのか?とも思えますね。

事が終わって、家に帰ってから「やってしまった」と後悔しながら、籠城していたのだろうか?

あと、容疑者の背中を最後に押したのは「家の立ち退き」問題だったかもしれません。弁護士から父親に「息子の立ち退き」を要求しているぐらいなので、容疑者本人にも、それは要求していると思うんですよね。
あまり、世間を知らず、孤立して誰にも相談出来ない容疑者は、「この家を出たら、どこにも行く場所がないじゃないか」と追い詰められてしまったのかもしれませんね。

最後に、この「嫉妬」と言うのが世田谷事件の特番の「~3つの影を持つ男~」の「外国人説」に一部共通しているのではないか?と私は考えています。
なので、外国人にかぎらず、日本人でも「有り」な説だと思います。

参考リンク
埼玉県飯能市一家3人殺害事件その1(事件発生から逮捕まで)

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埼玉県飯能市一家3人殺害事件その1(事件発生から逮捕まで)

長文注意
***はじめに***
現在、無期限休養を宣言して新規事件は取り上げない事になっているのですが、こちらの一家惨殺事件は世田谷事件の参考となる為、例外として記録します。
**********

12月25日午前、埼玉県飯能市の住宅で「男性が殴られている」などの110番が相次ぎ、駆け付けた警察官が敷地内で男性1人と女性2人の遺体を発見する事件が起きている。

頭部や首付近などに鈍器で殴られたような外傷があったとのこと。県警は同日、男性に対する殺人未遂容疑で、近所に住む無職男性容疑者(40)を逮捕したとのこと。容疑者は「言いたくありません」と供述を拒んでいるとのこと。

県警などによると、遺体はこの住宅に住む60代の夫婦と、別居する30代の娘とみられる。現場の住宅では以前、車が傷つけられる被害があり、県警は器物損壊容疑で斎藤容疑者を逮捕。その後不起訴となっていたとのこと。(12/25 11:31報道)

25日午前7時すぎ、埼玉県飯能市美杉台の民家の敷地で男性1人と女性2人の遺体が見つかった。
県警は殺人事件とみて捜査。同日夜、現場から逃走したとみられる近所に住む無職容疑者(40)を男性への殺人未遂容疑で逮捕した。(12/25 11:50報道)

逮捕容疑は同日午前7時すぎ、民家の敷地内で男性を鈍器のようなもので殴打し、殺害しようとした疑いとのこと。

県警によると、午前7時15分ごろ、「大声で口論になっている」「2階から火が出ている」などの110番が近隣住民からあった。県警飯能署員が民家に駆け付けると、敷地内で男女3人が上半身から血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。住宅では火災も確認され、消防によると、室内の一部が燃え、午前9時前に鎮火した。

県警には事件直後、現場から男が逃走したとの目撃証言が寄せられ、調べていた。証言によると、男は黒っぽい服装でショルダーバッグを所持し、徒歩で立ち去っていたとのこと。現場に凶器は残されておらず、男がハンマーを持っていたとの情報もあったとのこと。(12/25 11:50報道)

25日夜に近くに住む男性容疑者(40)を殺人未遂容疑で逮捕した。近くの住民は男性容疑者が被害者に襲いかかろうとする瞬間を目撃していたとのこと。
事件が起きたのは埼玉県飯能市美杉台4の住宅敷地内。近くに暮らす住民は25日午前7時すぎ、事件が起きた住宅から女性の大きな悲鳴を聞いた。慌てて外に出ると、女性はその住宅の玄関付近で、黒いマスクをした容疑者に追いかけられているところだった。容疑者はその住宅の庭先付近で女性に棒のようなものを振りかざした。「棒は長くて先がキラッと光った」とのこと。その後、2人は物陰に隠れて見えなくなったとのこと。

捜査関係者によると、容疑者は約1年前、夫婦宅に止まっていた車を傷つけた器物損壊容疑で逮捕されていた。今回の事件でも、現場近くの防犯カメラに姿が映っていたことなどから捜査線に浮上し、県警が特別捜査班を設置して行方を追っていたとのこと。

近くに住む男性(69)によると、約1年前の器物損壊事件では、夫婦宅の敷地内に止めていた車が刃物かドライバーのようなもので傷つけられたといい、「修理代が100万円ぐらいかかったと聞いた」とのこと。(12/25 22:23報道)

県警は25日夜、近くに住む無職男性容疑者(40)を男性への殺人未遂容疑で逮捕し、26日未明に発表した。
警察官が3人を発見したのは通報から約15分後で、既に死亡していた。(12/25 22:31報道)

県警などによると、事件が起きた住宅では1年ほど前、車が何者かに傷つけられる器物損壊事件が発生していた。県警によると、容疑者はこの事件に関与した疑いで逮捕されたが、その後不起訴になったとのこと。(12/25 22:36報道)

容疑者は、事件後、逃走していたが、今夜、自宅で通常逮捕された。容疑者は、ひとり暮らしで、逮捕される際、捜査員に対して抵抗する様子を見せたとのこと。
現場の住宅は、飯能市美作台4丁目で、容疑者も同じ4丁目に住んでいるとのこと。(12/25 22:39報道)

事件後、容疑者は黒っぽい服装に黒色マスクをつけ、ショルダーバッグを持って逃走。ハンマーなど鈍器のようなものを所持していたとの情報もあったとのこと。(12/26 7:00報道 )

容疑者は今年1月、夫婦の車に傷をつけたとして器物損壊容疑で県警に逮捕されていた。
捜査関係者によると、容疑者は今年1月、夫婦が自宅の駐車場に止めていた車に傷をつけたとして器物損壊容疑で県警に逮捕された。ただ、送検後に不起訴になったという。夫婦側との示談成立が理由とみられるといい、県警が確認を進めているとのこと。車体の傷を見たという近所の住民によると、傷は何らかの鋭い物で相当強い力を加えてつけたように深く、車体を1周していたとのこと。(12/26 9:24報道)

警察は午後10時過ぎ、近くに住む容疑者を男性に対する殺人未遂の疑いで逮捕したとのこと。
容疑者が事件があった家の敷地に入って行く様子が近くの防犯カメラに映っていたとのこと。
(12/26 10:39報道)

警察によりますと、3人の遺体には、いずれも頭や首に鈍器のようなもので執拗に殴られた傷があったということですが、警察によると容疑者の家から複数の鈍器が押収されていたとのこと。
押収した鈍器にはいずれも血はついておらず、警察は事件後に容疑者が拭き取り、証拠隠滅を図った可能性もあるとみて、鑑定を進めているとのこと。

捜査関係者によると、夫婦とみられる2人は庭で、娘とみられる女性は玄関の近くで死亡していたということですが、事件の直前、この住宅の駐車場にある防犯カメラに容疑者が家の敷地に押し入る様子が映っていたとのこと。
近所の人が、庭先で男が男性を執拗に殴る様子を目撃していて、警察は、容疑者が家の中で被害者を殴りつけたあと、庭まで追いかけて執拗に暴行を加えた可能性もあるとみて調べているとのこと。(12/26 11:11報道)

逮捕容疑は25日午前7時過ぎ、飯能市美杉台4の住宅敷地内で、年齢不詳の男性を鈍器のようなもので殴るなどして殺害しようとしたとしている。(12/26 11:17報道)

容疑者の自宅は、夫婦の住宅からおよそ60メートルとすぐ近くにあり、警察は、犯行後、すぐ家へ戻ったとみている。(12/26 11:42報道)

目撃者によると、容疑者は犯行後、急ぐことなく平然とその場を立ち去っていたとのこと。
事件を目撃した近隣住民「様子を見に木刀を持って行ったんですけど、そしたらちょうど(容疑者が)出てきたところで、 『お前か? 』って言ったら元へ戻っていった。何も言わずに無言で走るわけでもなく、興奮している様子はまったくなかったですね」とのこと。(12/26 14:03報道)

死亡していた3人について、埼玉県警は、26日午後、アメリカ国籍の男性(69)と、その妻の女性(68)、娘(32)だったと発表した。(12/26 15:13報道)

捜査関係者によりますと、今年1月に容疑者はこの家の車に傷をつけたとして逮捕され、その後、不起訴処分になっていて、その際、ビショップさんは住宅に防犯カメラを設置していました。今回、そのカメラに、敷地に侵入する容疑者が映っていたことが関与を裏付ける決め手の1つだったとのこと。(12/26 17:05報道)

容疑者は被害者の住宅から50メートルほど離れた一軒家で1人暮らしをしていた。捜査員が25日昼ごろに訪れたところ、玄関先に出てくることはなかった。ただ、居留守を使っているとみて、捜索令状を取った上で午後10時ごろに再訪。斎藤容疑者は自宅2階の部屋に滞在していたものの、そのドアを開けるのを拒否した。ドアの前に家具などを置いていたとみられ、約10分後に捜査員が無理やりこじ開けて入り、殺人未遂容疑で逮捕したとのこと。(12/26 17:07報道)

警察は司法解剖して死因を調べていたが、男性(69)の死因は頚髄損傷、首の神経の損傷だった。
(12/26 17:15報道)

映画監督の男性によると、容疑者は映画製作に取り組んでいたこともあった。当時、新人育成のための映画祭でディレクターを務めていた男性は、容疑者が「監督として映画祭の助成対象に選ばれていた」とのこと。

容疑者が手がけたのは、HIVの感染者を主人公にした「ギフト」と題する作品だった。だが、編集中に音信不通になり、映画は完成しなかった。男性は話し合いのために飯能市の斎藤容疑者の自宅を2度訪問。「印象は穏やかだった」とのこと。事件を受け「15年前で記憶もあいまいだが、びっくりした」とのこと。

死亡した男性本人のものとみられるホームページやSNS(ネット交流サービス)によると、男性は米サウスダコタ州生まれ。1974年から40年以上、日本を含むアジアに移り住み、コンサルティング会社などに勤めていた。小説も数冊執筆しているとのこと。

近所に住む主婦の女性(38)は男性について「独特なイントネーションだったが日本語は流ちょうだった。本人は『作家をしていた。本も出していて、私の名前を調べれば出てくる』と言っていた。気さくで、優しく、穏やかな人だった。トラブルは聞いたことがない」とのこと。(12/26 18:25報道)

2021年にこの駐車場で車に傷がつけられる事件が発生し、町内会が配布した文書には「車の右側フェンダーから、前・後ドアを通過してトランクルームまで傷つけられた」「修理代は100万円など」と書かれていた。
2022年に入り、容疑者がこの車を傷つけた器物損壊の疑いで逮捕され、その後不起訴となっていた。
(12/26 18:31報道)

県警によると同日午前7時13分に最初の入電があってから110番通報が相次いだ。内容は「大声を出して騒いでいる」「口論している」「2階が燃えている」「庭先で男性が殴られている」など多数。同29分に現場に急行した飯能署員が敷地内の庭先で倒れている3人を発見、黒っぽい服装にショルダーバッグを下げた身長約180センチの男が現場から逃走したという目撃情報が寄せられた。

クリスマスを家族と過ごすべく、帰省していた娘さんは、渋谷区の広告代理店に勤めていた。自分の仕事に誇りを持っていた娘さんは、社内のインタビュー記事でも、自社で働くことの魅力についてこうこたえている
「(クリエイティブな環境で働くことの魅力は)クリエイティブな職場には限界がないところです。限界があるとしたら、自分が自分自身にかけている限界です。どんなことだって可能です」

近所の住民によると
「容疑者のお宅は住み始めのころは、両親と姉と本人、父方の祖母と5人で暮らしてました。その後ご両親が離婚して、父と祖母が田舎に転居したようです。お母さんの消息はわからないけど、しばらくはお姉さんと本人で暮らしていた。お姉さんが結婚して家を出てからは一人暮らしだったと思います。それからはたまにお父さんの姿を見かけたこともありましたけど、本人を含めて滅多にお目にかかることはありませんでした」(12/26 21:43報道)

容疑者を知る人によりますと、関西の芸術大学を卒業後、2007年に映画の助成金制度に応募し、対象者に選ばれたとのこと。(12/26 23:30報道)

捜査関係者によると、被害者宅に置かれた車は昨年8月、傷がつけられた状態で発見された。防犯カメラなどを設置し、警察側も巡回を強化するなどしていたところ、今年1月に容疑者が車を傷つけるところを確認し、器物損壊容疑で現行犯逮捕した。その後の捜査で、昨年8月の傷も容疑者がつけたことが判明。さらに別の時期にも被害者の車に傷をつけていたことが分かり、2回にわたって再逮捕されたとのこと。

捜査関係者によると、容疑者は逮捕されるたびに黙秘を続け、動機などについても説明しなかったという。容疑者は今年3月、いずれも不起訴になった。その後、被害の相談は寄せられていないとのこと。

県警は、夫に対する殺人未遂容疑で逮捕した無職容疑者(40)とみており、詳しい状況を調べている。県警は27日、容疑を殺人に切り替えて送検した。(12/27 8:30報道)

容疑者の父親(71)によると、1999年に両親が離婚し、母親と姉が家を出た後は、戸建て住宅に一人で暮らし、最近見かけたという女性は「家からあまり出ていない印象だった。庭の草も長く伸びていた」という。(12/27 11:54報道)

去年この家族の車などが傷つけられる被害が6件相次ぎ、家族が被害届を提出していたことがわかりました。(12/27 19:19報道)

容疑者の父親によると
当時、父親は単身赴任で家を空けている時期もあったというが、少なくとも容疑者と暮らしていた18年間の間には、息子が家庭内で何かトラブルを起こしたり、警察沙汰になったりすることはなかった。

「中学校は全寮制の私立に通っていました。前妻がいくつか見つけてきた学校の中から本人が選んだという感じでした。そこは中学から高校へそのまま上がれる学校でしたが、入学して2年目に公立の中学校に転校しました。転校の原因はイジメだと言ってる方もいるみたいですが、私が本人から聞いていたのは、『寮が嫌だ』とのこと。
高校は地元の私立の高校に行きました。高校卒業後は本人が『映像に関する仕事がしたい』と言っていて、映像関係の学校に進みました」とのこと。

私の知る限り、息子が就職した様子はなく、アルバイトをしては辞めてを繰り返していたようです。いつかはわかりませんが、映画館で働いていたこともあったみたいです」とのこと。

「10年近く前に、姉と母親に対する暴力があったと聞いています。理由は聞いていませんし詳細もわかりません。ただ、暴力が原因で前妻と姉は家を出て、息子はひとりになったと聞いています。とのこと。

「(被害者一家と)何があったのかは私もわかりません。ですが昨年、息子が車を傷つける事件を起こしたというのは、被害者の方の弁護士から書面でいただいていたので知ってはいました。息子がそういう事件を起こし、逮捕されたということが書かれていました。私の知る限り示談はしていないと思います。

その文書の中には『今、住んでいるあの家からとにかく出ていってほしい』と書かれていました。とのこと。

捜査関係者によると、住宅に設置された複数の防犯カメラには事件当日の25日朝、男が住宅の敷地内に入る姿や、被害者を襲う様子が写っていた。
男は黒っぽい服装、黒いマスク姿で、手袋を着用していた。(12/28 5:30報道)

県警によると、死因は男性が頸髄(けいずい)損傷で、妻(68)は鈍器のような物で首を傷つけられたことによる出血性ショック、娘(32)が同じ理由での失血とのこと。(12/28 6:00報道)

男性は40年ほど前に来日した。上智大学を卒業後に製薬会社などで勤務し、妻と結婚。近隣住民によると、被害者夫妻は6年ほど前に都内から引っ越しきたという。(12/28 9:00報道)

県警は、現場の住宅から約60メートルの斎藤容疑者宅で、血液の付いた衣類を発見した。(12/28 12:30報道)

捜査関係者によると、容疑者は当時、黒い服を着ていたが、自宅に戻った後、別の色の服装に着替えていた。返り血を浴びた可能性があるほか、県警が「黒っぽい服装、黒色マスク」とツイッターに特徴を投稿し注意喚起していたことから、着替えて発覚を免れようとしたとみられる。(12/28 13:33報道)

車の器物損壊事件について
男性らは県警に対し、狙われた理由について心当たりがないと説明。容疑者が逮捕された際、近隣住民との認識はなく、名前も知らなかったとのこと。(12/28 13:33報道)

容疑者は大学卒業後に本格的に映画を撮り、2005年には国内の短編映画祭で作品が上映された。(12/28 18:00報道)

男が家族を殴る様子の一部が住宅に設置された防犯カメラに映っていた。
また住宅では犯行時火事も起きていて、1、2階で灯油の成分が検出されたほか、室内から一部が溶けたポリタンクも見つかりました。(12/28 19:10報道)

時系列
1999年  両親が離婚(推定17歳頃、高校卒業の年)
その後、芸大に進学する。
卒業後に映画を撮り始める。
2005年 (推定22歳頃)国内の短編映画祭で作品が上映される。
2007年頃(推定24歳頃)容疑者が監督として映画の作成に取り組んでいたが未完成のまま放棄。
2012年頃(推定30歳頃)姉と母が暴力が原因で家を出る。
2016年頃(推定34歳頃)被害者一家が引っ越してくる。
2021年(39歳)
08月   被害者宅に駐車中の被害者宅の乗用車が傷つけられ多額の修理代がかかる事件が発生
2022年
01月   容疑者が車を傷つけた器物損壊容疑で逮捕されていた。送検される。
03月   容疑者が不起訴となる。
12月25日
07:15頃 110通報が相次ぐ(犯行時の目撃者有り)
07:30頃 駆けつけた警察官が住宅敷地内で男性1人と女性2人の遺体を発見
現場住宅で火災を確認
09:00前 火災が鎮火
昼頃   捜査員が容疑者宅を訪問。(居留守)
その後  捜査令状を取り22時頃再訪
22:00過 男性に対する殺人未遂容疑で近所に住む無職男性容疑者(40)を逮捕
12月26日
午後   死亡した3人の身元を特定
12月27日 殺人容疑に切り替えて送検。

とりあえず、ここまで、現在の分析や印象は次回の記事にします。

参考リンク
埼玉県飯能市一家3人殺害事件その2(ここまでの印象)

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2022/12/18

山梨県笛吹市隣人女性殺害事件その2(一審判決)

一審判決は懲役24年(求刑:懲役25年)です。

***初公判(11月30日)***
1)起訴状などによりますと被告は2021年9月、わいせつ目的で隣に住む50代女性を連れ去り、山の中の市道で頭などを金属製の棒で殴り、首を押さえつけて窒息死させたとされているとのこと。

2)被告は「あっています」と起訴された内容を認めたとのこと。

3)検察側は犯行日について、被害者の夫の帰りが遅い水曜日を狙ったと指摘し、凶器も用意していることから殺害の意図と計画性があったと主張したとのこと。
別の報道では
検察側は「一方的に好意を抱きスマートフォンで隠し撮りをしていた」、「自宅敷地内に連れ込み山で殺すなどと脅し殺意を持って頭などを殴った犯行は強い非難に値する」と指摘したとのこと。

4)弁護側は、被告には軽度の精神発達の遅れがあり、強い殺意や緻密な計画性はなかったと主張したとのこと。
別の報道では
弁護側は「軽度の知的障害があり攻撃性などのコントロールは難しかった」と情状酌量を主張したとのこと。

***論告求刑公判(12月8日)***
1)検察側は「わいせつ目的での監禁の発覚を免れようと、いわば口封じのために殺害していて、身勝手極まりない」と指摘。「動機や経緯は強い非難に値する」として懲役25年を求刑したとのこと。
別の報道では
検察側は、わいせつ目的の監禁の発覚を免れるため、口封じで被害者を殺害しその後、被害者の携帯電話を捨てるなど自己保身を図ったと指摘したとのこと。
残忍極まりない悪質な犯行だとして懲役25年を求刑したとのこと。

2)弁護側は「軽度の知的障害の影響で、計画はずさんで確定的な殺意はなかった」などとして、懲役14年以下が相当だと主張したとのこと。

***判決公判(12月15日)***
裁判長は長時間に及び無抵抗な被害者に対して一方的かつ執拗に監禁や暴行をし殺害したことは人として思いやる姿勢がみられない残忍なものと指摘したとのこと。
被告には軽度の発達の遅れがあることは否定できないが劣情や自己保身から尊い命を奪った動機に情状酌量の余地はなく強い非難に値するとして懲役24年の実刑判決を言い渡したとのこと。

こんなところですね。
サッカーのワールドカップと時期が重なったせいなのか?報道が極めてすくないです。
報道していたのは、地元のメディアだけですね。
他の理由があったのかもしれませんが、報道が少ないです。
(報道できない内容だったのかもしれませんね。そのあたりは推して知るべしと言うことでしょうか)

情報が少なすぎて何とも言えない部分が多いですが・・・
夫の帰りが遅い水曜日を狙ったと言うのが本当なら、計画的犯行でしょうね。
それでいて、「口封じで殺害しなければならない」と言うのは、後のことを考えて無いですよね。
このあたり、計画性に疑問府が付くところではありますが、「これをやったらどうなるか?」と言う未来予測能力が低いと言う個性なのかな?

裁判長の指摘通り、「劣情や自己保身から尊い命を奪った動機に情状酌量の余地がない」と言うのは全くの同意ですね。

さて、この事件を防ぐにはと考えると、被告側から見た場合と、被害者側から見た場合にわかれますが・・・
どちらも難しいですよね。

A)被告側の防止策
基本的には、被告人の性衝動をコントールする事なんだけど、事件当時被告人が55歳で妻子もいる状況だから、普通に考えると周囲の人間がそのあたりを警戒するような年齢や環境では無いと思います。
なので、隣家の人間もこのあたりは警戒してなかったのではないかな?
被告側の家庭内でそのあたりを警戒できていれば、あるいは家庭内で解消する事も可能だったかもしれないけど、家庭内でも気付かないかもしれないし、そもそも夫婦仲がどうか?なんて事も分からないので、なんとも言えない部分になりますね。

一つだけ確かなのは、被告人自身がその邪な欲望に気付いていたなら、何らかの対処は可能だったかもしれないと言う事かな。
とは言え、その「邪な欲望」を解消する方法が無いのが問題ですね。
単純に性的に満たされれば解消されるのか?と言えばそうでもないですよね?そこが難しいところなんだと思います。

根本的な問題の解消が難しいので、対処療法としては、「事件を起こせば、家族に迷惑がかかる」と言う心理的なブレーキを作る事しかないと思います。
これは、他の事件にも共通なんですけどね。
だけど、これも簡単じゃ無いわけで、家族の絆を強くすると言うのはどうやったらできるのか?って話なんですよね。
このあたりの問題はどこの家族にも当てはまる事だと思います。

なので、何か防止策があったかもしれないけど、「何をどうしたら良いか?」と言うのは正直なところわかりません。
一つだけ確かな事は「家族や家庭」「肉親の情」と言うのは大切な物なんですよねと言う事ぐらいだろうか。

B)被害者側の防止策
被告人は多分、隣人と言う事もあり、おそらくはノーマークで警戒していない人物だったと思います。
なので、一般的な防犯対策では、最初の警戒網から外れてしまう可能性があります。

例えば、女性が一人きりにならないとか、施錠しろとかあるかもしれないですが、田舎暮らしで隣人に声を掛けられたら、よほど警戒する人物でなければ、ドアを開けますよね。
ドアフォン越しに会話と言うのもあるけど、多分、反射的に開けてしまうと思います。
例えば一歩進めて、玄関にカメラを仕掛けて、来訪者を映像で確認できるようにして、相手を確認した上で開けると言う事になるのですが・・・

隣人なら、やはりここもスルーしてしまう可能性があるので、もう、基本的な生活習慣から変えるしかないと言う事になって、ちょっと簡単にはできそうもない気がします。

なので、被告側、被害者側どちらからも有効な防止策が見つからない気がするんですよね。

簡単そうに見えるけど、本能に根ざした犯罪と言うのは防止するのが難しいかもしれませんね。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

参考リンク
山梨県笛吹市隣人女性殺害事件その1(殺人で再逮捕まで)

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2022/12/09

世田谷一家殺害事件再考その211(六地蔵なのか?)

これまで何度か地蔵についての記事を書いていて、その中で「六地蔵かも?」と書いているわけですが、実際に「六地蔵なのか?」を考えた事が無いので、今回この点を考えてみようと思う。

最初に書いておきますが、私は仏教や地蔵の専門家ではなく、ネット検索した情報を元にこの記事を書いています。なので、間違っている可能性がありますので、誤りにお気づきの場合は、コメント願います。

まずは基本的な情報として「六地蔵とは」ですね。
六地蔵とは六体並んでいる地蔵の事で、その六は六道輪廻の意味がある。
六道とは地獄道・餓鬼道・畜生道 修羅道・人間道・天道を指す。

それぞれの「道」で苦しんでいる人をそれぞれ担当する地蔵が救うと言う事のようです。
実はここが問題で、六地蔵の担当する地蔵尊はどうも複数説があって、持ち物、外観が決まっていないと言う事です。
とはいえ、そのあたりを含めて、もう少し考えてみよう。
とりあえず、地蔵を自作したのでなければ、販売目的で職人さんが作成したと仮定した場合、オーダーメイドで無い限り、一般論から外れた物は作成しないでしょ?と言う判断が自然かと思います。そこで一般的な六地蔵について調べると。
とりあえず、六地蔵には3種類の系統があるらしい。(時代や宗派によっても違うらしい)

1)地蔵菩薩発心因縁十王経による「予天賀、放光王、金剛願、金剛宝地、金剛悲、持地」菩薩
2)持地、陀羅尼、宝性、法性、鶏亀、法印菩薩
3)護讃、弁尼、破勝、延命、不休息、讃龍地蔵

それぞれの外観をまとめるとこんな感じ
宝性地蔵、破勝地蔵は合掌しているようです。(宝性地蔵、破栃地蔵、合掌地蔵はどうも呼び名が違うだけで外観は同じみたいですね。)

  六地蔵の持ち物  
仏説地蔵発心因縁十王経   地蔵尊 外観
1 予天賀 如意宝珠 説法印
2 放光王 錫杖 与願印
3 金剛願 炎魔幢 成弁印
4 金剛宝地 宝珠 甘露印
5 金剛悲 錫杖を肩 引接印
6 持地 両手で数珠を持つ
       
儀軌 1 持地 両手で数珠を持つ
2 陀羅尼 右手施無畏印、左手引接印
3 宝性 合掌する
4 法性 柄香炉を持つ
5 鶏亀 右手宝珠、左手錫杖
6 法印菩薩 両手で幢を持つ
       
儀軌 1 護讃 両手で数珠を持つ
2 弁尼 右手施無畏印、左手引接印
3 破勝 合掌する
4 延命 右手宝珠、左手錫杖
5 不休息 柄香炉を持つ
6 讃龍地蔵 両手で幢を持つ


他の情報としては
『地蔵菩薩霊験記』、『今昔物語』、東寺「安祥寺本」(11世紀中~12世紀初)によれば、持物は「念珠・華籠・錫杖・宝珠・合掌相・香炉」。

なので、六地蔵の中に合掌している地蔵があると言うのは一般的かもしれませんね。

ただ、ちょっと気になるのが、「合掌」の順番です。6番目に来る物はなさそうです。
この6番目と言うのは、問題の地蔵の底に掘られて漢数字と見られる模様ですね。私としては漢数字の六で、台座と本体の組み合わせ表す物と考えています。
普通に考えれば、六地蔵ならその並び順に地蔵の組み合わせ番号を彫ると思うんですよね。
もし、そうなら、この地蔵は「六地蔵ではない」と言う事になりそうですね。

それからもう一つ、六地蔵の始まりの話ですが
1157(保元2)年に都を病魔や魔物から守るため、後白河法皇の命を受けた平清盛は、西光法師に都の出入り口となる6カ所に六角形のお堂を建てさせました。 そして篁が彫った地蔵菩薩をそれぞれのお堂にまつりました。 これが六地蔵めぐりの始まりと言われています。

と言う事なので、六地蔵は日本独自の文化と言う事になりそすです。

なので、逆に六地蔵だとすれば、宝性地蔵(破栃地蔵)が6番目に来る地域、宗派があれば、生産地を特定する手がかりになりますね。

が、その一方で六地蔵では無い可能性もあります。
つまり、宝性地蔵(破栃地蔵)を単体で作成販売している可能性は否定できません。
しかも、地蔵信仰は日本だけではなく、アジアに広がっているので、生産地が日本に限らないんですよね・・・・

しかし、ちょっと待てよ、ここでも「六」が手がかりになるかもしれません。
「六」が漢数字の六なら、生産地は漢字を使用している地域に限定できますね。
漢字を使用している国は中国と日本、韓国しかない。しかも、韓国は漢字を1970年に廃止しているので、2000年頃でも、漢字は中国人と日本人しか使わないのではないかな?

中国の漢数字(日本も昔はそうだったようですが)の表現は小写と大写とあって小写表記は「六」を使ってます。
なので、この地蔵の生産地は中国か日本と考えて良いのではないだろうか?

そもそも、地蔵はインド仏教が発祥だが、インドでは信仰の対象ではなく、中国の唐代に信仰対象になり日本に伝わっているようです。
調べると、中国の地蔵信仰は日本の地蔵信仰とは異なり、日本の地蔵信仰よりも上位の存在として信仰されているような印象です。
なので、中国向けに作成された地蔵が日本に輸入されたと言うのはなさそうな気がしますね。

とりあえず、まとめると、
問題の地蔵の生産地は日本である可能性が高そうですね。
六地蔵の宝性地蔵(破栃地蔵)の可能性があるが、一般的にこれらの地蔵は6番目には並ばない。
もし、六地蔵なら、6番目に並ぶ地域や宗派から生産地を特定できる可能性がある。
しかし、六地蔵でなく宝性地蔵(破栃地蔵)を単体で生産販売している可能性もある。
その場合、生産地を特定するのは難しいかもしれない。

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