埼玉県飯能市一家3人殺害事件その1(事件発生から逮捕まで)
長文注意
***はじめに***
現在、無期限休養を宣言して新規事件は取り上げない事になっているのですが、こちらの一家惨殺事件は世田谷事件の参考となる為、例外として記録します。
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12月25日午前、埼玉県飯能市の住宅で「男性が殴られている」などの110番が相次ぎ、駆け付けた警察官が敷地内で男性1人と女性2人の遺体を発見する事件が起きている。
頭部や首付近などに鈍器で殴られたような外傷があったとのこと。県警は同日、男性に対する殺人未遂容疑で、近所に住む無職男性容疑者(40)を逮捕したとのこと。容疑者は「言いたくありません」と供述を拒んでいるとのこと。
県警などによると、遺体はこの住宅に住む60代の夫婦と、別居する30代の娘とみられる。現場の住宅では以前、車が傷つけられる被害があり、県警は器物損壊容疑で斎藤容疑者を逮捕。その後不起訴となっていたとのこと。(12/25 11:31報道)
25日午前7時すぎ、埼玉県飯能市美杉台の民家の敷地で男性1人と女性2人の遺体が見つかった。
県警は殺人事件とみて捜査。同日夜、現場から逃走したとみられる近所に住む無職容疑者(40)を男性への殺人未遂容疑で逮捕した。(12/25 11:50報道)
逮捕容疑は同日午前7時すぎ、民家の敷地内で男性を鈍器のようなもので殴打し、殺害しようとした疑いとのこと。
県警によると、午前7時15分ごろ、「大声で口論になっている」「2階から火が出ている」などの110番が近隣住民からあった。県警飯能署員が民家に駆け付けると、敷地内で男女3人が上半身から血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。住宅では火災も確認され、消防によると、室内の一部が燃え、午前9時前に鎮火した。
県警には事件直後、現場から男が逃走したとの目撃証言が寄せられ、調べていた。証言によると、男は黒っぽい服装でショルダーバッグを所持し、徒歩で立ち去っていたとのこと。現場に凶器は残されておらず、男がハンマーを持っていたとの情報もあったとのこと。(12/25 11:50報道)
25日夜に近くに住む男性容疑者(40)を殺人未遂容疑で逮捕した。近くの住民は男性容疑者が被害者に襲いかかろうとする瞬間を目撃していたとのこと。
事件が起きたのは埼玉県飯能市美杉台4の住宅敷地内。近くに暮らす住民は25日午前7時すぎ、事件が起きた住宅から女性の大きな悲鳴を聞いた。慌てて外に出ると、女性はその住宅の玄関付近で、黒いマスクをした容疑者に追いかけられているところだった。容疑者はその住宅の庭先付近で女性に棒のようなものを振りかざした。「棒は長くて先がキラッと光った」とのこと。その後、2人は物陰に隠れて見えなくなったとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は約1年前、夫婦宅に止まっていた車を傷つけた器物損壊容疑で逮捕されていた。今回の事件でも、現場近くの防犯カメラに姿が映っていたことなどから捜査線に浮上し、県警が特別捜査班を設置して行方を追っていたとのこと。
近くに住む男性(69)によると、約1年前の器物損壊事件では、夫婦宅の敷地内に止めていた車が刃物かドライバーのようなもので傷つけられたといい、「修理代が100万円ぐらいかかったと聞いた」とのこと。(12/25 22:23報道)
県警は25日夜、近くに住む無職男性容疑者(40)を男性への殺人未遂容疑で逮捕し、26日未明に発表した。
警察官が3人を発見したのは通報から約15分後で、既に死亡していた。(12/25 22:31報道)
県警などによると、事件が起きた住宅では1年ほど前、車が何者かに傷つけられる器物損壊事件が発生していた。県警によると、容疑者はこの事件に関与した疑いで逮捕されたが、その後不起訴になったとのこと。(12/25 22:36報道)
容疑者は、事件後、逃走していたが、今夜、自宅で通常逮捕された。容疑者は、ひとり暮らしで、逮捕される際、捜査員に対して抵抗する様子を見せたとのこと。
現場の住宅は、飯能市美作台4丁目で、容疑者も同じ4丁目に住んでいるとのこと。(12/25 22:39報道)
事件後、容疑者は黒っぽい服装に黒色マスクをつけ、ショルダーバッグを持って逃走。ハンマーなど鈍器のようなものを所持していたとの情報もあったとのこと。(12/26 7:00報道 )
容疑者は今年1月、夫婦の車に傷をつけたとして器物損壊容疑で県警に逮捕されていた。
捜査関係者によると、容疑者は今年1月、夫婦が自宅の駐車場に止めていた車に傷をつけたとして器物損壊容疑で県警に逮捕された。ただ、送検後に不起訴になったという。夫婦側との示談成立が理由とみられるといい、県警が確認を進めているとのこと。車体の傷を見たという近所の住民によると、傷は何らかの鋭い物で相当強い力を加えてつけたように深く、車体を1周していたとのこと。(12/26 9:24報道)
警察は午後10時過ぎ、近くに住む容疑者を男性に対する殺人未遂の疑いで逮捕したとのこと。
容疑者が事件があった家の敷地に入って行く様子が近くの防犯カメラに映っていたとのこと。
(12/26 10:39報道)
警察によりますと、3人の遺体には、いずれも頭や首に鈍器のようなもので執拗に殴られた傷があったということですが、警察によると容疑者の家から複数の鈍器が押収されていたとのこと。
押収した鈍器にはいずれも血はついておらず、警察は事件後に容疑者が拭き取り、証拠隠滅を図った可能性もあるとみて、鑑定を進めているとのこと。
捜査関係者によると、夫婦とみられる2人は庭で、娘とみられる女性は玄関の近くで死亡していたということですが、事件の直前、この住宅の駐車場にある防犯カメラに容疑者が家の敷地に押し入る様子が映っていたとのこと。
近所の人が、庭先で男が男性を執拗に殴る様子を目撃していて、警察は、容疑者が家の中で被害者を殴りつけたあと、庭まで追いかけて執拗に暴行を加えた可能性もあるとみて調べているとのこと。(12/26 11:11報道)
逮捕容疑は25日午前7時過ぎ、飯能市美杉台4の住宅敷地内で、年齢不詳の男性を鈍器のようなもので殴るなどして殺害しようとしたとしている。(12/26 11:17報道)
容疑者の自宅は、夫婦の住宅からおよそ60メートルとすぐ近くにあり、警察は、犯行後、すぐ家へ戻ったとみている。(12/26 11:42報道)
目撃者によると、容疑者は犯行後、急ぐことなく平然とその場を立ち去っていたとのこと。
事件を目撃した近隣住民「様子を見に木刀を持って行ったんですけど、そしたらちょうど(容疑者が)出てきたところで、 『お前か? 』って言ったら元へ戻っていった。何も言わずに無言で走るわけでもなく、興奮している様子はまったくなかったですね」とのこと。(12/26 14:03報道)
死亡していた3人について、埼玉県警は、26日午後、アメリカ国籍の男性(69)と、その妻の女性(68)、娘(32)だったと発表した。(12/26 15:13報道)
捜査関係者によりますと、今年1月に容疑者はこの家の車に傷をつけたとして逮捕され、その後、不起訴処分になっていて、その際、ビショップさんは住宅に防犯カメラを設置していました。今回、そのカメラに、敷地に侵入する容疑者が映っていたことが関与を裏付ける決め手の1つだったとのこと。(12/26 17:05報道)
容疑者は被害者の住宅から50メートルほど離れた一軒家で1人暮らしをしていた。捜査員が25日昼ごろに訪れたところ、玄関先に出てくることはなかった。ただ、居留守を使っているとみて、捜索令状を取った上で午後10時ごろに再訪。斎藤容疑者は自宅2階の部屋に滞在していたものの、そのドアを開けるのを拒否した。ドアの前に家具などを置いていたとみられ、約10分後に捜査員が無理やりこじ開けて入り、殺人未遂容疑で逮捕したとのこと。(12/26 17:07報道)
警察は司法解剖して死因を調べていたが、男性(69)の死因は頚髄損傷、首の神経の損傷だった。
(12/26 17:15報道)
映画監督の男性によると、容疑者は映画製作に取り組んでいたこともあった。当時、新人育成のための映画祭でディレクターを務めていた男性は、容疑者が「監督として映画祭の助成対象に選ばれていた」とのこと。
容疑者が手がけたのは、HIVの感染者を主人公にした「ギフト」と題する作品だった。だが、編集中に音信不通になり、映画は完成しなかった。男性は話し合いのために飯能市の斎藤容疑者の自宅を2度訪問。「印象は穏やかだった」とのこと。事件を受け「15年前で記憶もあいまいだが、びっくりした」とのこと。
死亡した男性本人のものとみられるホームページやSNS(ネット交流サービス)によると、男性は米サウスダコタ州生まれ。1974年から40年以上、日本を含むアジアに移り住み、コンサルティング会社などに勤めていた。小説も数冊執筆しているとのこと。
近所に住む主婦の女性(38)は男性について「独特なイントネーションだったが日本語は流ちょうだった。本人は『作家をしていた。本も出していて、私の名前を調べれば出てくる』と言っていた。気さくで、優しく、穏やかな人だった。トラブルは聞いたことがない」とのこと。(12/26 18:25報道)
2021年にこの駐車場で車に傷がつけられる事件が発生し、町内会が配布した文書には「車の右側フェンダーから、前・後ドアを通過してトランクルームまで傷つけられた」「修理代は100万円など」と書かれていた。
2022年に入り、容疑者がこの車を傷つけた器物損壊の疑いで逮捕され、その後不起訴となっていた。
(12/26 18:31報道)
県警によると同日午前7時13分に最初の入電があってから110番通報が相次いだ。内容は「大声を出して騒いでいる」「口論している」「2階が燃えている」「庭先で男性が殴られている」など多数。同29分に現場に急行した飯能署員が敷地内の庭先で倒れている3人を発見、黒っぽい服装にショルダーバッグを下げた身長約180センチの男が現場から逃走したという目撃情報が寄せられた。
クリスマスを家族と過ごすべく、帰省していた娘さんは、渋谷区の広告代理店に勤めていた。自分の仕事に誇りを持っていた娘さんは、社内のインタビュー記事でも、自社で働くことの魅力についてこうこたえている
「(クリエイティブな環境で働くことの魅力は)クリエイティブな職場には限界がないところです。限界があるとしたら、自分が自分自身にかけている限界です。どんなことだって可能です」
近所の住民によると
「容疑者のお宅は住み始めのころは、両親と姉と本人、父方の祖母と5人で暮らしてました。その後ご両親が離婚して、父と祖母が田舎に転居したようです。お母さんの消息はわからないけど、しばらくはお姉さんと本人で暮らしていた。お姉さんが結婚して家を出てからは一人暮らしだったと思います。それからはたまにお父さんの姿を見かけたこともありましたけど、本人を含めて滅多にお目にかかることはありませんでした」(12/26 21:43報道)
容疑者を知る人によりますと、関西の芸術大学を卒業後、2007年に映画の助成金制度に応募し、対象者に選ばれたとのこと。(12/26 23:30報道)
捜査関係者によると、被害者宅に置かれた車は昨年8月、傷がつけられた状態で発見された。防犯カメラなどを設置し、警察側も巡回を強化するなどしていたところ、今年1月に容疑者が車を傷つけるところを確認し、器物損壊容疑で現行犯逮捕した。その後の捜査で、昨年8月の傷も容疑者がつけたことが判明。さらに別の時期にも被害者の車に傷をつけていたことが分かり、2回にわたって再逮捕されたとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は逮捕されるたびに黙秘を続け、動機などについても説明しなかったという。容疑者は今年3月、いずれも不起訴になった。その後、被害の相談は寄せられていないとのこと。
県警は、夫に対する殺人未遂容疑で逮捕した無職容疑者(40)とみており、詳しい状況を調べている。県警は27日、容疑を殺人に切り替えて送検した。(12/27 8:30報道)
容疑者の父親(71)によると、1999年に両親が離婚し、母親と姉が家を出た後は、戸建て住宅に一人で暮らし、最近見かけたという女性は「家からあまり出ていない印象だった。庭の草も長く伸びていた」という。(12/27 11:54報道)
去年この家族の車などが傷つけられる被害が6件相次ぎ、家族が被害届を提出していたことがわかりました。(12/27 19:19報道)
容疑者の父親によると
当時、父親は単身赴任で家を空けている時期もあったというが、少なくとも容疑者と暮らしていた18年間の間には、息子が家庭内で何かトラブルを起こしたり、警察沙汰になったりすることはなかった。
「中学校は全寮制の私立に通っていました。前妻がいくつか見つけてきた学校の中から本人が選んだという感じでした。そこは中学から高校へそのまま上がれる学校でしたが、入学して2年目に公立の中学校に転校しました。転校の原因はイジメだと言ってる方もいるみたいですが、私が本人から聞いていたのは、『寮が嫌だ』とのこと。
高校は地元の私立の高校に行きました。高校卒業後は本人が『映像に関する仕事がしたい』と言っていて、映像関係の学校に進みました」とのこと。
私の知る限り、息子が就職した様子はなく、アルバイトをしては辞めてを繰り返していたようです。いつかはわかりませんが、映画館で働いていたこともあったみたいです」とのこと。
「10年近く前に、姉と母親に対する暴力があったと聞いています。理由は聞いていませんし詳細もわかりません。ただ、暴力が原因で前妻と姉は家を出て、息子はひとりになったと聞いています。とのこと。
「(被害者一家と)何があったのかは私もわかりません。ですが昨年、息子が車を傷つける事件を起こしたというのは、被害者の方の弁護士から書面でいただいていたので知ってはいました。息子がそういう事件を起こし、逮捕されたということが書かれていました。私の知る限り示談はしていないと思います。
その文書の中には『今、住んでいるあの家からとにかく出ていってほしい』と書かれていました。とのこと。
捜査関係者によると、住宅に設置された複数の防犯カメラには事件当日の25日朝、男が住宅の敷地内に入る姿や、被害者を襲う様子が写っていた。
男は黒っぽい服装、黒いマスク姿で、手袋を着用していた。(12/28 5:30報道)
県警によると、死因は男性が頸髄(けいずい)損傷で、妻(68)は鈍器のような物で首を傷つけられたことによる出血性ショック、娘(32)が同じ理由での失血とのこと。(12/28 6:00報道)
男性は40年ほど前に来日した。上智大学を卒業後に製薬会社などで勤務し、妻と結婚。近隣住民によると、被害者夫妻は6年ほど前に都内から引っ越しきたという。(12/28 9:00報道)
県警は、現場の住宅から約60メートルの斎藤容疑者宅で、血液の付いた衣類を発見した。(12/28 12:30報道)
捜査関係者によると、容疑者は当時、黒い服を着ていたが、自宅に戻った後、別の色の服装に着替えていた。返り血を浴びた可能性があるほか、県警が「黒っぽい服装、黒色マスク」とツイッターに特徴を投稿し注意喚起していたことから、着替えて発覚を免れようとしたとみられる。(12/28 13:33報道)
車の器物損壊事件について
男性らは県警に対し、狙われた理由について心当たりがないと説明。容疑者が逮捕された際、近隣住民との認識はなく、名前も知らなかったとのこと。(12/28 13:33報道)
容疑者は大学卒業後に本格的に映画を撮り、2005年には国内の短編映画祭で作品が上映された。(12/28 18:00報道)
男が家族を殴る様子の一部が住宅に設置された防犯カメラに映っていた。
また住宅では犯行時火事も起きていて、1、2階で灯油の成分が検出されたほか、室内から一部が溶けたポリタンクも見つかりました。(12/28 19:10報道)
時系列
1999年 両親が離婚(推定17歳頃、高校卒業の年)
その後、芸大に進学する。
卒業後に映画を撮り始める。
2005年 (推定22歳頃)国内の短編映画祭で作品が上映される。
2007年頃(推定24歳頃)容疑者が監督として映画の作成に取り組んでいたが未完成のまま放棄。
2012年頃(推定30歳頃)姉と母が暴力が原因で家を出る。
2016年頃(推定34歳頃)被害者一家が引っ越してくる。
2021年(39歳)
08月 被害者宅に駐車中の被害者宅の乗用車が傷つけられ多額の修理代がかかる事件が発生
2022年
01月 容疑者が車を傷つけた器物損壊容疑で逮捕されていた。送検される。
03月 容疑者が不起訴となる。
12月25日
07:15頃 110通報が相次ぐ(犯行時の目撃者有り)
07:30頃 駆けつけた警察官が住宅敷地内で男性1人と女性2人の遺体を発見
現場住宅で火災を確認
09:00前 火災が鎮火
昼頃 捜査員が容疑者宅を訪問。(居留守)
その後 捜査令状を取り22時頃再訪
22:00過 男性に対する殺人未遂容疑で近所に住む無職男性容疑者(40)を逮捕
12月26日
午後 死亡した3人の身元を特定
12月27日 殺人容疑に切り替えて送検。
とりあえず、ここまで、現在の分析や印象は次回の記事にします。
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