北海道札幌市ススキノ首なし殺人事件その5(弁護士のコメント)
まずは続報です。
1)事件後に女性(29)容疑者と会った友人の談
「普段と変わらず、普通。久しぶりに会って共通の話題で盛り上がって、何も変わっていない。だから怖い」とのこと。(8/17報道)
2)容疑者は当初、「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」と話していたとのこと。
これに対し18日午後、両親の弁護士がコメントを発表し両親による共謀などを否定したとのこと。
母親が、「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」と警察に話したかのような報道がありましたが、そのような事実は一切なく、報道は誤っています。
買物や送迎など、事実の存在自体は間違いないものの、各行為の目的や前提の認識について、誤った推測がなされていることが多々あります。
また、特に新聞メディア以外の報道に見られますが、事実そのものが誤っているものも少なからず存在します。
両親は、娘が事件を起こすなどとは全く想像しておらず、両名とも、被疑事実とされる殺人、死体遺棄のいずれについても一切共謀しておりません。とのこと。(8/18報道)
3)警察は、これまでの家宅捜索で、3人の自宅から4本のノコギリを含む約20本の刃物を押収したとのこと。
このうち数本は、女性(29)容疑者の部屋から見つかっていて、警察は、犯行に使われた可能性もあるとみて、刃物の鑑定を進めているとのこと。
4)捜査関係者などによると、女性(29)容疑者が自宅で使っていたパソコンを解析したところ、事件前に指紋や洗剤について調べた履歴があったとのこと。(8/19報道)
5)札幌中央署の捜査本部は、同容疑者が客室に持ち込んだカメラを設置し、襲撃時に動画を撮影したとみて動機や経緯を調べているとのこと。(8/20報道)
6)弁護人によると男性容疑者は以前から女性(29)容疑者の依頼でナイフをたびたび購入。事件前に購入したことについても「違和感がなかった」と話している。女性(29)容疑者は趣味でのこぎりを使った木工製作もしていたとのこと。
男性容疑者は「娘が普段から趣味でナイフを集めていたので違和感はなかった」、事件当日に女性(29)容疑者をホテル付近に送迎したことについては、「男性と遊ぶ約束をしていると聞いている」と話しているとのこと。(8/20報道)
7)女性(60)容疑者は「(トラブルになっていたので)男性と会うことを止めたかったが、止められなかった」とは話しているとのこと。(8/21報道)
8)6年前に女性(29)容疑者が通っていた教室の40代男性講師は特異な印象も抱いたという。女性(29)容疑者は「外を歩くのも怖い。転んでけがをしたり、誰かにけがをさせそうで怖い」と話していたとのこと。(8/21報道)
9)捜査関係者によると
「実はAさんは殺害される直前、後ろ手でオモチャの手錠をかけられていたほか、アイマスクのような物で目隠しもされていたことがわかったのです。女性(29)容疑者はAさんを襲撃した時の様子を動画撮影していたとのこと。(8/23報道)
10)親子3人は捜査本部の取り調べに対し、黙秘や否認を続けているとされていますが、弁護人は24日午前、両親の黙秘について「誤解がある」として、新たに下記の事実関係、コメントを公表した。
・初回接見時、弁護人が2人に警察に対する完全黙秘を指示
・2人と接見を重ね、概ね事実関係を把握できたので、検察に対しては黙秘を解除
・8月21日から2人は、検察には事実関係を供述
・女性(60)容疑者の誤った供述報道などもあり、警察には今後も黙秘を続ける
その上で、何かやましいことがあるから2人が黙秘しているのではないかなどの誤った憶測がされているが、そもそも黙秘権行使は弁護人の方針に基づくものであり、2人が自発的に黙秘を始めたわけではないとし、コメントも今回が最後としているとのこと。
こんなところかな。
ざっくりとまとめると
A)両親の弁護士が「殺人、死体遺棄」について共謀を否定している。
B)両親は黙秘しているが、それは弁護士の指示だった。逆に言うと、否認しているのは「女性(29)容疑者」と言う事ですね。
C)母親は「(トラブルになっていたので)男性と会うことを止めたかったが、止められなかった」と話したようだけど、この男性は被害者の事か?明確でないね。
D)父親が「男性と遊ぶ約束をしていると聞いている」と話しているが、この男性は被害者の事なのか?明確でない。
E)父親が娘はナイフの収集が趣味で、ノコギリで木工制作もしていたので、刃物の購入に違和感はなかったと話している。
F)自宅から刃物20本、ノコギリ4本が押収されている。
G)初期に報道された「動画」について、殺害時に撮影された物である可能性がある。
こんな感じですね。
とりあえず、印象というか感想を書くと
G)のビデオが不思議です。犯行時の映像だとしたら、殺害する瞬間の映像があるとは報道されていない。今の時点で報道されているのは、「何者かが手袋を着用した手で男性の頭部に触れる動画」なんですよね。つまり、殺害時の映像ならこれ以上ない決め手なので、女性(29)容疑者の犯行の証拠になり得るわけです。まー警察、検察が手の内を晒す必要は無いので、公判まで伏せていると言う事なのかな?そこは分からないけど・・・
問題はそんな決定的な証拠があるとしたら、実行犯と疑われている女性(29)容疑者はなぜ否認するのだろうか?
さすがに、自分で撮影した内容は自分で分かっているはずですよね?
ここで思いつく可能性は3つかな?
G-1)殺害の瞬間、遺体損壊の瞬間の動画は撮影されていない場合。
この場合は、否認しても不思議では無いですね。ただ、逆に、なぜ、切断した遺体の頭部だけの映像を撮影したのか?が疑問になります。
もし、犯行の記録として撮影したなら、事件の全体(殺害から損壊まで)を撮影すると思うんですよね。
一つ思い当たるのは、切断の結果(事実)だけを撮影したかった場合でしょうか?
脅迫神経症でドアの鍵を何度も確認する人が、鍵を掛けた動画を撮影して、不安になった時にその動画で確認すると言う事があるようです。
事件だと、遺体の足を切断して、「遺体が歩けないようにした」と話した犯人もいましたね。
なので、女性(29)容疑者が事件後に「殺害した事実、死亡した事実」を繰り返し確認しようとした可能性かな?
G-2)自分が撮影した動画の内容を把握していない場合。
そんな事あるの?と思うけど、メンタルに何らかの問題があって、健忘や抑圧で思い出せない場合でしょうか?
だとしたら、精神鑑定なども必要かもしれませんね。
G-3)他に真犯人がいる場合。
多分、女性(29)容疑者が無罪になるのはこの場合しかないですね。
この場合は、自宅から発見された頭部とかビデオをどう説明するのか?が鍵ですね。
C)とD)が微妙な情報です。
ここで言う「男性」が被害者の事を指すのかどうかで事情が変わってくると思うんですよね。
母親と父親で認識が違う場合もあるので、結構、複雑になります。
分かりやすい例としては、母親、父親ともに、「被害者男性」と認識している場合ですね。
母親の方はずばり「(トラブルになっていたので)男性と会うことを止めたかったが、止められなかった」と言う事なので、事件前にトラブルとなっている被害者男性に娘が会いに行くことを知っていたと言う事になります。
父親の方は被害者男性に逢う事を知っていて、その被害者男性と遊ぶ為に娘を車で送っている事になる。
これについても、そんな事あるの?って話なんです。
一部で親族の証言として報道されているのは「不同意性行」があったと言う事ですが、そんなトラブルの相手の元へ送るのか?はかなり疑問です。
これについては、女性(29)容疑者の動きも疑問なわけです。
私の勝手な印象では女性(29)容疑者は感情で行動するタイプに見えるので、トラブルになって嫌っている相手に偶然会ったからと言って、3回目の会う約束をするのか?と言うのはかなり疑問ですね。
そう考えた場合、親族の証言の信憑性を疑った方が良いのかな?と思わなくもありません。
それから、実際の犯行過程を再度考えると(女性(29)の犯行と仮定した場合です)
あ)被害者と待ち合わせの約束をする
い)刃物、ノコギリ、手錠、カメラ、レインコート、洗剤を用意して殺害、頭部を切断する。
う)頭部を自宅に持ち帰る。
前述のビデオ撮影の理由が「死亡した事(殺害した事)の確認為」だとしたら、殺害は手段ではなく、目的だった可能性がありますね。
だとしたら、そもそも「男性とのトラブル」は無いと言う可能性もあるのかな?
これは見る角度によって違うかもしれないです。娘からみたら、トラブルでは無かったけど、両親からみたらトラブルだったと言う可能性もあるかもしれません。(どんな場合かな?)
現状で女性(29)が罪状を否認しているとしたら、それは、殺人と遺体損壊の容疑だから、具体的には「ホテルに被害者男性と一緒に入室した人物は自分では無い」と言う主張をしているんでしょうね。だとしたら、自宅から被害者の頭部が発見された理由はなんて供述しているのか、そちらが知りたいですね。
報道では、「初回接見時、弁護人が2人に警察に対する完全黙秘を指示」
そうか、これは両親の弁護士の話だから、娘の弁護士が娘に別の指示をしている可能性もあるのかな?
娘の側の供述の報道はいまのところ、全く無いですね。
最後に素朴な疑問としては、ナイフをコレクションしている娘を精神科医の父親はどう見ていたのかな?気になるところではありますね。
続報を待ちましょう。
参考リンク
北海道札幌市ススキノ首なし殺人事件その4(コミュニケーション)
北海道札幌市ススキノ首なし殺人事件その6(ASKAの妄想)
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コメント
男性容疑者は外では有能な医師ではあるが 家では下僕的存在、母親も同様な気がします。金を貢ぐ為に優秀に振る舞い地位も得てるが、犯行のホローは幼稚で杜撰。
首狩り族のような主は首をお供え物として祀るのが目的だったのではないかな?
戦国時代の武将は敵の首を獲るのがステータス その後の平和な時代も罪人は街道沿いに晒し首にされてた歴史が日本にはある。世界中にもあったが、特に侍社会で刀が物を言った日本ならではでもある。
地方の旧街道にも晒し首の場所はあったが、ウヤムヤにされ残してある箇所は少ない。
古い話とは言ってもホンの100〜400年前の日本の姿
投稿: | 2023/09/02 09:36
名無しさん、こんばんは
何の為に首を持ち帰ったのか?は娘の供述を待つしかなさそうです。そのあたりを調べる為の精神鑑定かもしれませんね。
何かに影響を受けての結果と言うのも十分可能性はあると思いますね。
投稿: ASKA | 2023/09/04 20:08
防御創が無く、信用仕切った相手に殺され 裏切られてますね。
女性の非力で抵抗される事予想した行為だから 始めから殺す気満々で近づいてたんでしょうね。
持ち帰った首を眺めて 感無量だったに違いありません。
ダンスパーティでの親しげな振る舞いも ホテルでのプレイもすべて計算済み、女は恐ろしいですな。
ただ逮捕される事までは計算しなかったんですね、その行為にだけ満足して完了
憎むべき相手の為に自分だけではなく家族の人生まで狂わす結果を
ひとり娘で何不自由なくチヤホヤされ育った由縁でしょうか?
恵まれた環境に育っても劣悪な環境でも自暴自棄は本人の個性です。
ひょっとすると被害者の事はそれ程憎んでなかったかも知れない。
この辺は京アニ犯人と同じで行為が解決する、もしくは行為に全力尽くして終了でその先を読めなかったんでしょう。
投稿: | 2023/09/09 16:51
名無しさん、こんばんは
そうですね、殺害するまでは、顔や指紋を隠しているのに、殺害した後の事には無頓着な感じですね。
このあたりも精神鑑定の理由なのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2023/09/09 21:33
親離れしない娘と子離れ出来ない親、共に共同作業でタッグを組むか?
女性も25歳過ぎて処女だと様々な病気になると提唱されてます。
初めての時は人により苦痛を伴うものだが、それは妊娠、出産への段階的準備でパートナーとなら快楽にも繋がるように人類は設計されてる。
その初期段階での苦痛が恨みに変わるのはパートナーとして認めて無いだけの話。
その苦痛が長年連れ添った自身の隠れ蓑の悪魔を呼び覚ましたようですね。
目隠し後ろ手錠をはめ、渾身のナイフを振りかざす形相は悪魔そのものでしょう。
人を殺してみたかった等は最近では珍しくない切っ掛けです。ほとんど性的快楽の欠損が拗れた結果です。島根女子大生バラバラ殺人の犯人にも共通してますね。若年層の犯罪者はほとんど性欲の拗れからです。
投稿: exorcist | 2023/12/23 18:53