大阪富田林市高1男子殺害事件その4(賠償不払い)
事件発生が2009年6月12日でした。
私立千代田高校1年生(15)の少年が富田林市の府立高校に通う3年の男子生徒(17)に殺害される事件でした。
事件から14年が過ぎました。
まさか続報が出るとは思いませんでしたが、予測されたニュースです。
犯人の少年は2011年2月10日の判決で懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡されました。
その後、本人と両親に対して損害賠償を求める民事裁判を被害者の両親が起こしました。
2014年8月28日大阪高裁で裁判長は元少年のみに計約1億800万円の賠償を命じた1審大阪地裁堺支部判決を支持。両親にも監督義務違反があったと主張する遺族側の控訴を棄却しました。
続報によると
元少年の両親は当時「一緒に賠償する」とし、元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。ところが、元少年が出所した約3年前、両親が一方的に「元少年だけが支払う」旨を連絡してきた。以降、元少年からの支払いはほとんどない。弁護士を通じて抗議しても連絡さえ寄こさないとのことです。
3年前に出所と言う事は懲役は約10年ぐらいになったと言う事かな?
私は9年前の2014年の損害賠償の控訴審判決のニュースで書いてますが・・・・
「判決は妥当だとは思うけど・・・実際に支払われるのか?が問題でしょうね。」
結局、懸念は現実となってしまいました。
ただ、もう少し状況は整理する必要があるかもしれない。
「元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。」と言う事は月10万で年間120万、10年で1200万ぐらいは元少年の両親が支払っていたと言う事だと思われます。
元少年の両親の経済状態が分からないのでなんとも言えない部分ではありますが・・・もし年収500万ぐらいの世帯なら平均月収の3割以上を賠償金に使っていたかもしれません。
・・・だから十分とは言えないのですが・・・どうなんでしょうね。
昔の「北の国から」と言うドラマで息子のせいで子供が産めない体になった交際相手の女性の父親に主人公の役名五郎の田中邦衛さんがお詫びに行くシーンがありました。その時、相手役の菅原文太さんが「誠意、誠意って何だろうね?」と問いかける台詞がありました。
その言葉を聞いた田中邦衛さんが意を決して、将来ログハウスを建てる為に用意していた丸太を全て売り払い、賠償金を用意したと言うエピソードを思い出しました。ほぼ全財産を売り払った状態ですね。
他には歌手の「さだまさし」さんの歌で「償い」と言う曲があります。
これは交通事故で死亡した夫の奥さんに毎月賠償金をわずかずつ郵送してきた加害者側との実話を歌詞にした曲でした。
民事裁判で支払い義務は無いとされた元少年の両親はともかく、元少年本人には「償い」を聞いてもらいたいですね。
参考リンク
大阪富田林市高1男子殺害事件その3
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