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2023/09/30

京王線殺人未遂放火事件その2(一審判決確定)

一審判決は懲役23年(求刑・懲役25年)その後、控訴しなかった為、刑は確定。

まずは続報です。

***再逮捕(21年11月22日報道)***
東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、警視庁調布署捜査本部は、乗客の男性(72)に対する殺人未遂容疑で逮捕した住所不定、無職、男性容疑者(25)を、別の乗客らに対する殺人未遂と現住建造物等放火容疑で22日に再逮捕したとのこと。

捜査関係者によると、容疑者は10月31日午後8時ごろ、調布駅を出発した京王線特急内で、都内の会社員の女性(60)ら近くにいた乗客15人に対し、約3リットルのライターオイルをまき、ライターを投げ込んで火をつけ、殺害しようとした疑いが持たれている。床の一部が燃えたものの、乗客らは別の車両に逃げ込み、全員無事だった。車両内に防犯カメラはなく、ツイッターの投稿画像から被害人数を特定したとのこと。

当初はハロウィーンでにぎわう渋谷での大量殺人を計画していたが、8月に発生した小田急線刺傷事件を契機に、電車内での犯行に方針を切り替えたとのこと。

捜査本部はライター用オイルの燃焼実験も実施し、1リットル程度でも車両自体が燃えることを確認。5号車にいた客を含め計45人の乗客に事情を聴くなどして、詳細な状況を明らかにしたとのこと。

「死刑になるための有効かつ効率的な手段として多くの人を惨殺する計画を実行した」と供述している。

容疑者は調べに「効率的に多くの人を惨殺する計画を実行したが、誰も死なず、非常に残念な気持ちで落ち込んでいる」などと身勝手な供述を繰り返しているとのこと。

容疑者は直前まで都内のホテルに宿泊していた。捜査関係者によると、「ホテルの浴室でペットボトルに入れた水をまき、練習した」と供述しているとのこと。電車に持ち込んだリュックサックには、ほかにもオイルの入ったペットボトルがあった。使わなかった理由を「火柱が上がり、煙がすごかった。自分はここでは死なないので引き返した」と話しているとのこと。

東京地検立川支部は、乗客男性(72)の胸をナイフで刺した殺人未遂容疑を処分保留とした。今後、再逮捕容疑と合わせて刑事処分を決めるとみられるとのこと。

***鑑定留置開始(21年12月06日報道)***
捜査関係者によりますと、6日から容疑者の犯行時の精神状態について刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置の手続きが始まった。鑑定留置の期間は3か月ほどとみられるとのこと。

***初公判(23年06月26日)***
1)罪状認否で被告は3号車で男性を刺した殺人未遂罪などについては認めたとのこと。
5号車での行為に殺人未遂罪が成立するかどうかについては「わかりません」と話したとのこと。

2)冒頭陳述(検察、弁護側の情報の要約)
被告は高校卒業後の平成27年4月、介護施設に就職。
介護施設での仕事は長続きせず、アルバイトを転々とした後、コールセンターで働くように。契約社員となり、令和2年3月には、中学時代からの交際相手と同棲生活を始めたとのこと。
だが、同年11月、交際相手から別れを告げられた。この日はくしくも被告の誕生日だった。翌3年5月にはコールセンターでの顧客対応のトラブルで自宅待機を命じられたほか、同年6月には、元交際相手が結婚したことを知ったとのこと。

これらの経緯で、「自分には存在価値がない。死にたい」と考えるようになったとのこと。同じ月には勤務先から部署異動を命じられており、検察側は、「大量殺人をして死刑になりたい」との考えを抱くようになったと指摘したとのこと。

同月、勤務先に退職を申し出た被告は、その翌日にはハロウィン当日に事件を決行するため、インターネットでナイフを1本購入。各地のホテルを転々としていた。
そして3年8月、小田急線の車内で男が刺傷事件を起こしたとの報道を知る。

同様の事件を起こそうと考えた被告は、ライターやオイル、殺虫剤スプレーなどを次々に購入。別の容器にオイルを入れ替えるなどし、準備を進めた。

検察側は証拠調べで、被告のスマートフォンに残されていた、犯行計画に関するメモも読み上げた。「逮捕されて死刑になる」「殺害予定人数10人以上」「所要時間は2時間」。

被告が憧れていたという「ジョーカー」にふんするために購入したスーツやコート、革靴などの合計金額は、24万円に上ったとのこと。

(冒頭陳述にはもっと沢山の情報が出ていますが多すぎて書けません。興味のある方は別途、公判の報道を参照願います。)

犯行動機について
検察側は被告が「元交際相手が結婚したことを知り、死にたいと考えた」「死刑になるために無差別大量殺人を計画した」などと指摘した。

弁護側は
「被告は中学3年の頃から付き合っていた交際相手と婚約をして同棲していたが、誕生日に別れを告げられた」
「その後、女性が別の男性と結婚したことを知った。仕事のトラブルもあり、『死にたい』と考えるようになった」
自分のこれまでの人生に意味があったのか、考えるようになり。死にたいと考えた。
過去2回自殺に失敗しているため、確実に死ぬため、死刑になろうと考えたと主張した。

3)証人尋問:事件当日に被害者救助のため現場へ駆け付けた男性消防士
3号車に人の姿が見えた。被告にナイフで刺されたとされる被害者の70代男性だった。衣服は血で染まっていたとのこと。
男性が優先席に横たわっていて、警察官が2人で心臓マッサージをしていた。
別の隊員が警察官と心臓マッサージを代わり、消防士は被害者の男性の脈拍や意識を確認した。意識も、呼吸も、脈拍も、いずれも確認できなかったとのこと。

心肺停止の状態と判断した。(意識、呼吸、脈拍のいずれもなかった)
消防士は、別の隊員に心臓マッサージの継続を指示。近くにいる隊員にAED(自動体外式除細動器)を持ってこさせ、男性に装着したが、AEDからは「電気ショックの必要性はない」とするメッセージが流れたとのこと。

男性の心臓が、全く動いていなかったから、メッセージが流れたと判断した。

消防士は、少しでも楽にしようと、男性のベルトを緩めた。すると、男性がズボンを直そうとする動きをした。声をかけると、頷くような仕草も。救急車に収容するころには、隊員と会話ができるようになっていたとのこと。

***第2回公判(23年06月27日)***
証人尋問:胸を刺されて重傷を負い、一時は心肺停止状態となった70代の男性

男性は事件のあった電車に乗車した記憶はあるものの、刺されたことは「覚えていない」と説明。
「(被告)がにらみつけてきたことだけは覚えています」と話した。

搬送先の病院で看護師から「助かってよかった」と声をかけられ、「すごい手術をしたのだと思った」と述べたとのこと。事件後は、つえなしでの歩行や文字を書くことが困難になったとのこと。

別の報道では
今も手足に不自由が残るとのこと。長く続けた警備員の仕事も辞めたとのこと。「(右手が)よく震えます」「ご飯の時に箸を持つことができない」「自分の名前の最初の文字も書けないです」と述べたとのこと。

検察側から被告に対する感情を問われると「なんで、そんなことをしたのかと思う」と話し、「謝罪も全然ない。謝ることもできない人間は、それなりの罰を受けるべきだ」と語ったとのこと。

別の報道では
男性は「なんでそんなことをするのか。責任を取れないんだったら、やるなと言いたい」と述べたとのこと。

更に別の報道では
「謝りもできない人間はそれなりの罪を負ってください。罪を負っている人に失礼です」(発言ママ)

***第3回公判(23年06月28日***
証人尋問:事件の際にライターオイルをかけられた乗客(4人)
「液体が額にかかり、石油のにおいがした。京都アニメーションの事件と同じだと思い、怖かった」と証言したとのこと。。

また、証言した別の女性は「首筋に液体をかけられ、犯人がライターを持っていて、焼き殺されるかもしれないと思った」と述べたとのこと。

別の報道では
別の乗客は、頭の上からライター用オイルをかけられ、点火したライターを向けられたと証言。この乗客は事件後、心療内科に通院することになり、昨年7月から今月まで休職を余儀なくされたという。「人に迷惑をかけないよう、(被告には)外に出てきてほしくない」と訴えたとのこと。

***第8回公判(23年07月18日)***
1)被告人質問
被告は「男性にスプレーをふきかけたら、振り払うような形で自分の腕とぶつかり、反撃されたと思いナイフを突き出した」と当時の状況を説明したとのこと。

その上で、「連結部分に10人ぐらい人がいた。なぜ逃げないのか分からず観察していたが、放火することにした」と述べたとのこと。

被告は、犯行直前の心境について、「殺人という行為に緊張していた。乗客を先頭に追い込むつもりで後ろの車両に乗った」と述べ、「殺人への興味はもともとなく、あくまで目的は自分が死ぬことで、死刑になるための手段をとった」と話したとのこと。

また、死にたいと考えた理由について、およそ9年間交際した女性が別れて半年で結婚したと知り、「自分の存在価値が分からなくなり、生きていく価値がないと思った」と述べたとのこと。

別の報道では
「会社でのミス、彼女との出来事で自殺願望を抱きましたが、自分で死ぬことはできないだろうなと。他人に殺してもらう方法として死刑にいき付きました」

「元々、殺したいという気持ちはない」とし、「死刑になることが最終目的になっていた」と話したとのこと。

ジョーカーについて
検察官から、被害者のことを考えなかったのかと問われ、「そういうものを考えないためのジョーカーだった」と説明。「(ジョーカーは)人の命、殺人行為を軽く見ている。自分もそのぐらいにならないとできないだろうと思った」と述べた。

別の報道では
「人の命を軽くみている。殺人について何とも思っていないようなキャラクターに見えた。それくらいの感覚を持たないと殺人をおかすことはできない」と述べたとのこと。

場所について
「1人でも多く殺すうえで、人込みが思い浮かんだ。それが渋谷のハロウィーンだった」
しかし、およそ2か月前に小田急線で起きた無差別刺傷事件の影響を受け、走行中の電車内を狙う犯行に切り替えたとのこと。

2)証人尋問:被告の更生を支援しているNPO法人の女性担当者
Q:被告の問題点は?
A:障害とまではいかないですが、属性に問題があり、一緒にいてくれる人がいれば(事件を起こさなかったのではないか)と思いました。

Q:被告の印象(弁護側)
A:すごく真面目な方という印象でした。表情も暗くなく、穏やかな顔をしていて、普通の青年という印象でした。

Q:被告の印象的なエピソードは?(検察側)
A:「事件に対して申し訳なく思っている」という話が最初にありました。また、(事件前に婚約を解消したとされる)彼女への殺意はなく、迷惑をかけたいという気持ちもなかったと聞いたと。

***第X回公判(23年07月20日)***
証人尋問:被告の精神鑑定を担当した医師
医師は、起訴前に合計6回にわたり面接。被告の母親にも電話で聴取したほか、被告や元交際相手の供述調書などを基に鑑定を行ったとのこと。

医師は、被告には「追い詰められた状況を死によって回避しようと考える傾向がある」と指摘。事件の数カ月前に元交際相手が結婚したことを知り、勤務先でのトラブルから部署異動を言い渡されるという2つのショックが重なり、死刑になるために犯行に及んだとしたとのこと。

被告は自身について「自分には自慢できること、人前に立てる能力がない」と説明。元交際相手は調書の中で被告の性格を「見えっ張り」「人から良く思われたい」と評価していたとのこと。

また、被告は幼いころから仮面ライダーなどヒーローになりきる遊びをしており、心理検査でも「ヒーロー願望」を示す結果が出たとのこと。

犯行時、米人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装していたが、医師は「大きな事件を起こすため、悪役になりきった」と分析したとのこと。

***論告求刑公判(23年07月21日)***
1)検察側は「死刑になるために大量殺人を企てた。人命を軽視した極めて身勝手な経緯・動機は強い非難に値する」として、懲役25年を求刑した。

2)検察側は論告で、同年8月に小田急線で発生した刺傷事件を参考にした計画的な犯行だと指摘。元交際相手の結婚を知ったことなどから自殺を決意し、「以前自殺に失敗したために死刑になろうと無関係の乗客を巻き込む犯行に及んだことは、極めて身勝手で短絡的だ」と述べたとのこと。

3)最終意見陳述
「昨日までの被告人質問で話したため、改めてこの場でお話しすることはありません」と話したとのこと。

***判決公判(23年07月31日)***
1)被告を懲役23年(求刑・懲役25年)とする実刑判決を言い渡した。

2)動機について「自暴自棄になって自殺を決意し、2人以上殺害して死刑になろうと考えた」と認めた。逃げ場がない電車内で点火されれば、多数の死傷者が出る可能性があったとし、「凶悪で卑劣というほかない」と非難したとのこと。

公判で検察側は、被告が放火によって付近にいたとされる12人を殺害しようとしたと主張していたが、判決は、死亡する具体的な危険性がある場所にいたかどうかが不明だとして、うち2人については殺人未遂罪の成立を否定したとのこと。

3)判決の最後は
「相当長期にわたる矯正教育期間を経た後、社会内で更生することに期待する余地も残されている」

4)裁判長は最後に、「苦しくても生きて、被害者らにきちんと対応し、償うことを忘れないでください」と諭すと、被告は「はい」と述べたとのこと。

別の報道では
「被害者との関係がこれで終わったわけではない」「苦しくても生きて、償いをすることを忘れないでください」

別の報道では
最後に被告に対し「長い服役になる。この間に事件、被害者、社会復帰したことを考えて」といい「苦しくても生きてね。償うことを忘れないで下さい」と語りかけた。被告は「はい」と小さく返事をしたとのこと。

***刑が確定(23年08月17日)***
東京地裁立川支部は17日までに、懲役23年の判決を確定した。7月31日の判決に対し、検察側と弁護側の双方が8月14日までの期限に控訴しなかった。

こんなところですね。
身勝手な理由で間接自殺を狙った八つ当たり的な犯行と言うことななのかな?
被害者側から見れば、同情できる部分も無いし到底ゆるされない犯行でしょうね。

ただ、犯行に至る経緯や被告の生い立ち、性格などは今後の事件を防ぐと言う点で参考になる部分はありそうです。
1)直接の原因は、中学から交際して婚約後に同性していた女性との別れと、その女性が別の男性と結婚した事による絶望感と喪失感。それに加えて、職場でのトラブル。
2)そして、被告自身は過去に2度の自殺未遂があったがどれも不発で、自殺はできないと思っていた。
3)その結果、自殺ができないので、大量殺人を実行して、死刑になる間接自殺を計画する。
4)人混みでの大量殺人を考えた時、渋谷のハロウィーンを考えたが、事件の3ヶ月前に起きた、小田急線の事件を参考に電車内での犯行に切り替えた。
5)車内で犯行の邪魔になりそうな人物Aさんを最初に刺した後は、逃げ惑う乗客に対して、ライターオイルを掛けて、車両に放火したが、ナイフで襲う事はしなかった。
6)被告は自己評価は低いが承認欲求や自己顕示欲は強かった。そして真面目な性格。

このぐらいかな。
1)については、個々の問題はよくある失恋や婚約破棄と言う話と、職場でのトラブルが同じタイミングで起きたと言う事でしょうね。
皆さんも経験があると思いますが、仕事のトラブルや家庭のトラブルなど、トラブルが2つ以上重なると、かなりしんどいですよね。
その点はある程度同情できる部分ではあるのですが、通常はなんとか、同僚や友人に相談したり、グチったりして、ストレスをコントロールできる部分だと思います。
なので、普通にグチれる友人がいたら、この部分は事件の原因にならなかったかもしれませんね。
その意味では、リアルでの友人関係が作れないなら、ネットで友人を作ると言うのも、ある意味で有効だと思います。ただ、諸刃の剣かもしれませんが。

2)過去の2度の自殺未遂もそれなりの原因があったのでしょうが・・・この時に、もう少しケアできていたら。ネガティブな方向への転落を防ぐ事ができたのではないだろうか?

3)1)と2)が合体して最終的にこの判断になっているので、ここまで来ると、ちょっと防止する方法は無さそうですね。

4)大量殺人が目的なので大量の人混みがターゲットになるのは合理的な判断だと思います。
人が集まる場所は犯罪のターゲットになる場所と言う事は地味に覚えておいた方が良いですね。

5)ここはちょっと微妙なところです。
本当に大量殺人を起こすなら、確実な方法をとるはずなので、放火の部分が弱いですよね。なので、もしかすると本人は、大きな騒ぎを起こすだけで、実は満足してしまっていたのかもしれないな?と感じています。
本当に死刑になるなら、数字が必要ですよね。

6)性格の問題なので、特になにかあるわけでは無いでしょうが、自己評価が気になるのは、他の誰かと自分を比べてしまうような場合だと思うんですよね。
なので、なんて言うか、生活が満たされていたら、そんな事は気にならないと思うのですが、結局は落ち込んでネガティブな感情の時に、隠れていた物が出てきてしまうのかもしれませんね。
自己顕示欲や承認欲求は誰でも、ある程度持っていると思います。特に若年者なら普通の事じゃないかと思いますね。
真面目なのも悪くはないし、むしろ仕事や勉強の点では評価される部分なんですが、逆に融通が利かないとか、物事に固執して柔軟な思考ができないと言う方向になってしまったのかな?

私としては1)のストレスのケア、2)の過去の自殺未遂のケアと6)の性格の改善と言うか改良でこの事件は防げたのではないかな?と考えています。
1)と6)で友人は重要になりますよね。なので、一緒に遊べる友人や一緒に飲みに行ける同僚などは大切にした方が良さそうですね。

参考リンク
京王線殺人未遂放火事件その1(逮捕送検まで)

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2023/09/23

福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その5(父親の控訴審判決まで)

判決は懲役16年(求刑:懲役16年)

***初公判(23年01月16日)***
1)起訴状などによると、福岡県田川市の無職・男性被告(27)は2018年11月、1歳だった三男に至近距離からエアガンで多数回撃って全身にけがをさせたほか、母親の女性受刑者(27)(保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の判決が確定)と共謀し、三男が衰弱しているにもかかわらず、病院を受診させるなどの生存に必要な保護をせず、死亡させたとして、傷害と保護責任者遺棄致死罪に問われている。

2)被告は起訴内容について「違います」と否認しました。

3)検察側は冒頭陳述で「(三男は)腕や足など多数の骨折で患部が腫れ、痛みで食事も取れない状態で弾を多数撃ち込まれた」などと指摘したとのこと。

別の報道では
検察側は「衰弱して動くのもままならない被害者を標的にエアガンを撃ちこんだ」「衰弱し呼吸困難などの異常が発症していたのは養育者なら容易に気がつくことができた」などと主張したとのこと。

更に別の報道では
当日、119番通報で駆け付けた消防隊員と救急搬送された病院の医師の供述調書を読み上げた。

消防隊員の証言より
「父親と母親は床に座ったまま消防隊の心臓マッサージの様子を見ていた」
「普通の親なら取り乱す場面だが、妙に落ち着いていて違和感を覚えた」

さらに検察側は、唯雅ちゃんが救急搬送された病院の医師の供述調書も読み上げ、唯雅ちゃんが虐待を受けていた可能性を示唆しました。

医師の証言より
「1歳4カ月の乳児は少しの落下で簡単に骨折するものではない」
「1歳4カ月で骨折がある時点で虐待が疑われる」
「背中の骨折は背中を踏み潰されたもの」
「大きな他人からの衝撃が複数回あったといえる」
「かなり痛がり泣いたはず」

4)証人尋問(押収したエアガンを検証した警察官)
服を着た大人が1メートルの距離から腕を撃たれた場合でも「円形の皮下出血が認められた」という。自身の太ももに撃った際には「ズボンの上からでもバチンと音がして、激しい痛みが伴った」と述べたとのこと。

5)弁護側は「被告は暴行を加えておらず、要保護状態を認識していなかった」などと無罪を主張したとのこと。

別の報道では
弁護側は、三男をエアガンで撃ったとされる傷害の罪については「暴行は加えていない」。育児を放棄したとされる保護責任者遺棄致死の罪については「衰弱した認識はなかった」などとして無罪を求めたとのこと。

***第?回公判(23年01月19日)***
証人尋問:被告の妻(受刑者)
検察側質問
Q:自宅にエアガンがあったのは知っている?
A:覚えていない。

Q:被告が家でエアガンを使用しBB弾を発射したのを見たことはある?
A:ないです。

***第5回公判(23年01月20日)***
被告人質問
1)被告は弁護側の質問に、「お話ししません」と20回以上繰り返して黙秘した。

2)裁判長が「話したいことを参考にしないことになるが、いいのか」と尋ねると「はい」と答え、検察側などの質問は行われなかったとのこと。

***論告求刑公判(23年01月25日)***
1)検察側は「エアガンの操作は複雑で、雅則被告以外の家族には使いこなせない」「常軌を逸した虐待行為」などとして、懲役16年を求刑した。

別の報道では
検察側は「苦しむ被害者に救いの手を差し伸べず、放置したのは極めて悪質で残虐」「被害者が感じた身体的、精神的苦痛は大きく痛ましい」などとして、被告に懲役16年を求刑したとのこと。

2)弁護側は証明に足る証拠が無いとして無罪を主張した。

***判決公判(23年02月09日)***
1)福岡地裁は9日、「被害者の肉体的苦痛やつらく悲しい気持ちは計り知れない」として求刑通り懲役16年の判決を言い渡したとのこと。

2)裁判長は判決理由で、三男が亡くなる3日ほど前までは救命できたのに治療を受けさせず、死亡前日ごろにもエアガンで20発以上撃つ虐待行為を続けたと指摘。保護責任者遺棄致死罪で既に懲役8年が確定した母親の女性受刑者(27)よりも責任は重いと判断したとのこと。

別の報道では
裁判長は、「被害者の人格と尊厳を無視した極めて残虐な犯行」と指摘。
その上で、「反省の言葉も被害者に対する謝罪もない。被告人には、主文の刑をもって臨む必要がある」として、被告に求刑通り懲役16年の実刑判決を言い渡したとのこと。

更に別の報道では
裁判長は、複雑なエアガンの操作は、家族の中で常慶被告にしかできなかったとして、被告による虐待を認定。「全身の骨折やエアガンによる傷を負った三男が要保護状態であることも、同居する親であれば認識できた。被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行だ。動機は判然としないが、愛情の希薄さにとどまらない、被害者への悪感情が見て取れる」と批判したとのこと。

更に別の報道では
裁判長「エアガンの大きさや重さから本件犯行に及んだのはほかならぬ被告人であったと認められる」「多発骨折の痛みなどで泣いたり、食事を十分に取ることも困難だった様子をみれば、同居の親が異常に気がつかないはずがない」と述べたとのこと。

更に別の報道では
裁判長「瀕死の状態にあった被害者になおも20発以上も撃つ虐待を続け、被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行」「本来頼ることができるはずの両親から保護を与えられなかったつらく悲しい気持ちは計り知れず、保護責任者遺棄致死事件の中で極めて重い部類に属する」と述べたとのこと。

更に別の報道では
瀕死の状態になっても医療措置を受けさせないばかりかエアガンで虐待。被害者への悪感情を見て取れる。虐待の発覚を恐れて医師に連れて行かなかった不保護を継続したことも見られる。11月28日(死亡3日前)までに医師の診察を受けさせていたら命を救えた可能性があった。本来頼るべき両親から、保護を受けられなかった辛く悲しい気持ちは、計り知れないと述べたとのこと。

***補足(遺体の状態)***
全身にはエアガンで撃たれた合計71カ所の弾の痕があり、両手両足や肋骨は23本、あわせて31カ所も折れていた。

22年12月1日付で法医学医が記した「死体検案書」には直接死因は「低栄養」が原因の「肺感染症」と書かれているとのこと。

***公判後の裁判員のコメント***
法廷で黙秘した被告。弁護側の質問では26回にわたって「お話ししません」と述べ、検察官や裁判官の質問は取りやめになった。証人として出廷し、三男死亡の経緯を知るはずの母親も「覚えていません」「忘れました」を80回以上繰り返した。判決後に記者会見した裁判員は「難しい判断だった」と語ったとのこと。

***控訴審判決(23年06月15日?)***
岡高裁は「わが子を1カ月近く保護していないことや、傷害が残酷な点から、一審の評価は正当」などとして控訴を棄却したとのこと。

こんなところですね。
懲役16年ですか・・・妥当と言えば妥当なところなのかな?
例え殺人罪でも死亡が1人なので無期懲役以下は確定なんですが、このケースは傷害と保護責任者遺棄致死罪なので、懲役16年と言うところなんでしょうね。
検察は殺意が立証できないので殺人罪は適用しなかったんでしょうね。

まー遺体の状況だけを見ても、もー犬猫以下の扱いでしょう。我が子と言う意識自体なかったんじゃないのかな?
さらにその状態ですら母親が子供を守ろうとしなかった。これも児童虐待事件ではよくあるケースですね。ただ、この事件では母親(受刑者)が公判で知的障害でIQが58、精神年齢は12歳と言う事が明らかにされています。なので、一家の大黒柱である父親が犯行を主導したなら、家庭内でそれを止められる人間はいなかったんでしょうね。しかも被告からDV被害も受けていたから、被告に逆らえなかったと言う可能性もありますね。
それで、公判での証言でも被告の意を汲んだ証言をしたとしても不思議ではないかもしれません。

実は、この夫婦は10代で知り合って妊娠を機に結婚したようですが、児童相談所は見守り対象にしていたようです。
事件前には長男に対する虐待の通報、三男についても匿名の通報があるなど、事件の予兆はあったのですが・・・・

以前の報道情報だと

福岡県田川市は8日、被害者となった三男が生まれて以降、子育てや福祉の担当職員が男性容疑者の自宅を16回訪問していたことを明らかにした。このうち、実際に成育状況を確認できたのは生後3カ月時の1回だけ。生後4カ月と8カ月の乳幼児健診も受けていなかったとのこと。

市によると、妊娠が分かって以降、市が母親の女性容疑者の携帯電話に連絡した36回のうち、会話できたのは8回。自宅などで面談できたのは9回だったとのこと。

昨年7月5日、市と田川児童相談所に「三男の泣き声がしない。姿を見かけない」と市民から相談があった際は、児相職員が自宅を訪ねたが不在だった。市は同6月25日に女性容疑者が市役所を訪れた際、三男にあざが見つからなかったことなどから、対応しなかった。母親が7月25日に来庁した際は、市職員の目視であざなどは見つからなかったという。

と言う事で見逃されてしまったと言うところなのかもしれません。
防ぐ方法は、家庭内からの通報は期待できないので、外から中の状態を垣間見るような何かが必要なのかもしれませんね。
やはり、健診が良い機会だと思うんですよね、受診者には現金かクーポン券でも支給して、受診させて、外の人の目に触れさせる仕組みを作るのも良いかと思います。
とは言え、それで完璧とは言えないのがつらいところですね。健診のタイミングをすり抜けた短期間に悪化する事案については対処できないんですよね。
そうすると、ご近所さんの目と言うのを頼らないとダメかな。これも難しいところではあるとは思います。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その4(母親の控訴審判決まで)

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2023/09/15

滋賀県大津市妹虐待死事件その3(母親の覚醒剤使用の一審判決)

判決は懲役2年4月(求刑懲役3年)

2年前の事件になります。
***補足***
6歳女児が同居の兄に虐待されて死亡した事件に絡んで、自宅の家宅捜索で違法薬物が見つかったことから、母親による薬物所持の疑いが浮上し、県警が母親を逮捕した事件です。
***ここまで***

21年夏に大津市の無職少年(18)が自宅で妹=当時(6)=を暴行し死亡させた事件に絡み、同居していた兄妹の40代の母親が事件当時、覚醒剤や大麻など複数の違法薬物を所持していた疑いが強まったとして、滋賀県警が覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、母親を逮捕していた。(21年11月10日報道)

捜査関係者によると、母親は7月下旬~8月上旬ごろ、麻薬を使用した疑いが持たれている。県警が尿検査を実施して鑑定したところ、違法薬物の陽性反応が出たとのこと。

母親は8月上旬、大津市内の自宅で覚醒剤や大麻など複数の違法薬物を所持した疑いで、11月4日に逮捕された。母親は「自分の物ではない」と否認を続けているとのこと。(21年11月25日報道)

***初公判(22年02月03日)***
1)母親は「薬物が家にあるとは思っていませんでした。ケタミンは使っていません」と起訴内容を否認。

2)弁護側は無罪を主張した。

3)検察側は冒頭陳述で、母親の尿からケタミンが検出されたと指摘。自宅からは母親の血液や薬物が付着した注射器16本が見つかり、母親の指紋が付いた袋に薬物が入っていたと述べたとのこと。

4)起訴状によると、母親は21年8月初旬ごろ、ケタミンを所持・使用した他、大麻や覚醒剤を所持したとされるとのこと。

***再逮捕(22年02月12日)***
1)滋賀県警大津署などは12日、覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、同居していた介護職の母親(41)=覚醒剤取締法違反などの罪で公判中=を再逮捕した。母親は「私のものではない」と容疑を否認しているとのこと。

2)再逮捕容疑は昨年11月5日、大阪市浪速区内で覚醒剤と大麻を所持した疑いとのこと。

***第?回公判(22年09月02日)***
保護処分となった少年は今年9月2日、母親の公判に証人として出廷し、「母親が違法薬物を持っているのは見たことがない」と証言したとのこと。

別の報道では
少年は自分の尿を避妊具に入れて母親に渡したなどと証言した。その上で「僕が妹を亡くしてしまったから、ごめんとしか言いようがない」と述べたとのこと。

***論告求刑公判(22年11月11日)***
1)検察側は論告で「薬物事件などで長期間服役したにもかかわらず性懲りもなく使用し、規範意識の鈍麻は顕著だ」と指摘した。検察は懲役3年を求刑したとのこと。

2)弁護側は「娘の死後に友人からもらった薬が違法薬物だったら遺体に会えなくなるので、息子の尿を隠し持って警察に任意提出した。(違法薬物が検出された)尿は被告のものではなく、自宅から見つかった薬物は出入りしていた第三者のものの可能性がある」と主張したとのこと。

***判決公判(22年12月12日)***
1)、大津地裁は「薬物との親和性が高い」として懲役2年4月(求刑・懲役3年)の実刑判決を言い渡したとのこと。

2)判決で裁判官は、少年は妹を暴行した事件の捜査段階ではそうした証言をしておらず、尿を手渡した前後のやりとりも覚えていないと指摘。「妹を亡くして申し訳ない気持ちから母親をかばう証言をする動機がある」として証言は信用できないとした。そのうえで、自宅から母親の血液と違法薬物が検出された注射器が複数見つかったことなどから、尿と違法薬物は母親のものと認定したとのこと。

***補足***
これは、9月2日の少年の証言の事を指していると思われます。

他に母親の知人の談
「5度の結婚歴があり、事件当時に結婚していた夫とはすでに離婚しています。事件当日も交際していた男性に会うために、長男に妹の面倒を見させていたと聞いています」

***控訴(22年12月14日)***
母親(42)が14日、懲役2年4月とした大津地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴したとのこと。

こんな事件ですね。
元の兄(当時17歳)による6歳女児の虐待死事件です。
司法解剖の結果、ろっ骨が複数か所折れていて、全身におよそ100か所のあざが見つかった。
酷い事件だと思っていたのですが、事件当時同居の母親は外出が多く、兄が妹と同居を初めて実質的に約1ヶ月で事件が起きていました。
どうも、理由が母親が外出が多くて、わずかなお金を渡されて妹の面倒を見ていた兄がストレスに耐えられずに起こした事件だったと言う背景が出てきていたのですが・・・

なんと、母親は薬物乱用者だったと事のようですね。
***補足***
ケタミンは元々は安全性の高い麻酔薬のようです。ところが、乱用されるようになり日本では2007年から麻薬に指定された。半減期はおよそ3時間、医薬品インタビューフォームには、15%前後の者は麻酔からの覚醒時に「夢のような状態・幻覚・興奮・錯乱状態」などの症状が現れると記載されている。これで幻覚剤として乱用される事になったと言う事のようですね

事件当時、少年はいわゆるヤングケアラー状態だったのが、事件の遠因でしょう。

そこで、県の児童虐待事例検証部会が22年月15日、課題と改善策・提言をまとめた検証結果を知事に報告しています。

ざっくりと内容から事件の原因を要約すると(ASKAの解釈です)
A)もともと3人は同居していなかった。(母親の過去の薬物使用歴など)同居前に暮らしていた県外の児相との引き継ぎが不十分で妹のリスクを予測できなかった。

B)当初は夏休み期間中、母親は同居する予定だったが、母親が外出する事が多くなり、実際に7月21日深夜、兄と妹がコンビニで保護される事態となっているにもかかわらず、リスク評価を見直さず、母親の不在のリスクを過小評価した。

話を母親に戻して、ちょっと酷いと思ったのは、「証拠の尿が実は、息子の物でした」と言う主張ですね。
自分が無罪になる為の主張です。何しろ尿という決定的な物証が出ているので、これが自分の物と認めると、それは自分が使った事を認める事になるので、無罪を主張するなら否定するしかないわけです。
(違法薬物が検出された)尿は被告のものではなく、息子の尿を隠し持って警察に任意提出した。
自宅から見つかった薬物は出入りしていた第三者のものの可能性がある。

と言う主張ですね。ただ、結局、息子が薬物使ってましたよっていう主張ですよね。
娘は死亡、息子は少年院送致と言う状態だから、失う物は何も無いように思うけど、それでも無罪が欲しかったと言う事なんでしょうね。
母親をかばった息子の証言「僕が妹を亡くしてしまったから、ごめんとしか言いようがない」が泣かせますね。

もし、生まれた家が違っていたら、息子は好青年になっていたかもしれませんね。

結果には原因がある。事件が起きるにはそれなりの原因があったと言う事ですね。

参考リンク
滋賀県大津市妹虐待死事件その2(少年院送致まで)
薬物による凶悪事件

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2023/09/08

滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その3(女性被告の一審判決)

一審判決は懲役24年(求刑:懲役24年)です。

ちょっと補足
裁判は傷害致死などの罪が分離され、先に男性3人に暴行を加えるなどして大けがをさせた傷害の罪についての審理が始まったとのこと。

***(傷害罪)初公判(22年09月20日)***
1)起訴状などによりますと、女性被告(57)は2011年から2018年にかけて、愛荘町の自宅で同居していた男性らと共謀し、別の複数の同居男性に暴行を加え、大けがをさせたり死亡させたりしたとして、傷害致死や傷害の罪などに問われている。

2)被告は起訴内容について認否を問われると、涙を流し言葉を詰まらせながら「私はやってません。共謀したこともありません」と述べ、起訴内容を否認したとのこと。

3)弁護側も、被告が暴行を加えたことはなく共謀もなかったとして、無罪を主張したとのこと。

4)検察側は冒頭陳述で「逃げれば暴力団組員が危害を加えると脅し、被害者の男性が自宅から逃げられないようにした」と指摘したとのこと。

***(傷害罪)部分判決公判(23年01月19日)***
1)傷害罪の区分審理で大津地裁は、有罪とする部分判決を言い渡した。

2)公判で弁護側は、男性3人への暴行や食事制限を否定。和歌山県の男性が衰弱したのは、うつ病とパンを喉に詰まらせたことが原因だとして無罪を主張したとのこと。
判決で裁判長は、被害者や関係者の証言から全ての起訴内容を認定。和歌山県の男性の衰弱について、精神科医らの証言から、体重の減少がうつ病の程度と合致しないほど激しいとして、被告らの食事制限などが衰弱の原因だとしたとのこと。

3)判決によると、女性被告は17年、同居の元少年(21)=傷害致死罪などで懲役11年の実刑判決、控訴中=と共謀。同居していた和歌山県の男性を暴行し、十分な食事を与えず衰弱させ、脳に後遺症を伴う重傷を負わせたとのこと。また11、12両年にも別の同居男性2人を暴行し、骨折や内臓損傷などの重傷を負わせたとのこと。

***初公判(23年02月06日)***
1)滋賀県愛荘町の無職・女性被告(57)は2019年、息子の元少年(21)と共謀して、同居していた男性Oさん(当時25)に十分な食事を与えず暴行して死亡させた罪などに問われている。

2)被告は起訴内容を否認し、弁護側も「殴ることはあったが食事制限はしておらず死亡との因果関係はない」と無罪を主張したとのこと。

別の報道では
被告は「金属の棒で足を叩いたり、足で尻を蹴ったりしたことはあったが、けがをさせたことはありません」と起訴内容を否認し、弁護側は男性の死亡と暴行は無関係だと主張したとのこと。

更に別の報道では
弁護側は、被告はOさんの脚をたたくなどしたがけがをさせるほどではなく、食事制限の事実もないと反論した。被告、Oさんとも精神的な不調があり、被告は食事を用意できず、Oさんも食べることができなかったと主張したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、パチンコで負けた時などに暴行し、食事も与えなかったと指摘。18年7月に172センチで51・6キロだったOさんの体重が死後の解剖時は36・8キロまで減少していたとし「暴行と食事制限が複合的に作用して死亡した」と述べたとのこと。

別の報道では
検察は「周囲から被害者の生命に危険が及んでいることを忠告されているにも関わらず犯行を継続している」と指摘したとのこと。

更に別の報道では
検察側はOさんに多数の皮下出血があり、体重が36.8キロだったと指摘し、「ヤクザの存在を示して意のままに従わざるを得ない状態にした。日常的な暴行によるけがと食事制限が複合的に作用し死亡した」と主張したとのこと。

更に別の報道では
検察はOさんが死亡した時の体重は36キロほどしかなかったとした上で、「被告は、暴行や食事制限を楽しんでいた」と指摘したとのこと。

***論告求刑公判(23年03月08日)***
1)検察側は「無慈悲で残酷な犯行」と懲役24年を求刑した。
検察側は部分判決の有罪分も含めて求刑した。

2)論告で検察官は「動機は常人には理解し難い。被害者を遊び道具、ストレスのはけ口にしていた。長期間弄び、家族にとってかけがえのない存在であるOさんはいたぶられ死亡した。あまりにも冷酷。反省や改悟は微塵もない」と非難したとのこと。

3)被告の最終意見陳述
「暴力・・・振るったこと、反省してます。Oさんにわざと食事制限したことはありません。ちゃんと準備してなかった・・・。恐喝などはしていません・・・!(嗚咽)、一生忘れることなく反省します・・・本当に申し訳ありませんでした」と述べたとのこと。
(ただし、、閉廷後に、傍聴席側に振り返った被告の目には、涙が全く見えなかったとのこと。)

***判決公判(23年03月24日)***
1)大津地裁は求刑通り懲役24年の判決を言い渡したとのこと。

2)判決で大津地裁は、被告らによる暴行と食事制限によって、Oさんが死亡したと認定。
「卑劣極まりない犯行」として、別の同居男性3人に対する傷害罪も合わせて、求刑通り懲役24年を言い渡したとのこと。

別の報道では
裁判長は複数の目撃者の証言から、男性への日常的な暴行や食事制限があったと認定。自身のストレスのはけ口として男性を虐待し、精神的・肉体的に追い詰めたとして「残酷で卑劣極まりない態様だ」と非難したとのこと。

更に別の報道では
判決で裁判所は「いずれの事件も被告人は首謀者の立場」であると認め「ストレスのはけ口として被害者らを弄び、虐待を続け、歪んだ欲望を満たそうとした。身勝手な動機や経緯に汲むべき点はない」と指摘したとのこと。

以下は時期がはっきりませんが、おそらく判決公判の情報です。
裁判長談
「被告人の供述はことごとく他の証人の証言と食い違う。関係者から尋ねられるたびに供述を変えており、自己の刑責を免れるために虚偽の供述をしているのは明らか。信用できない」

裁判所はOさんの全身に皮下出血や表皮剥奪などがあったのは「転んでできるケガではなく、真新しい傷もあり、事件直前に暴力を振るったのは被告人と共犯者しかありえない」と断定したとのこと。その上で、被告が無罪を主張していることについて、「その場しのぎの弁解に終始し、反省も見られず、更生も期待できない」と断じたとのこと。

裁判長談
「被害者を精神的に支配し、憂さ晴らしとして暴行を重ね、食事制限は被告人が主導したと認められる。人を人として扱わない卑劣極まりない犯行であり、被害者の苦痛や飢餓感、無念さは計り知れない。ストレスのはけ口として各被害者を弄び、自己の歪んだ欲望を満たそうとした。犯情は際立って悪質であり、同種事案の中でも格段に重く処罰されなければならない」

こんなところですね。
公判の報道が驚くほど少なくて、どちらかと言うと週刊誌さんの方が詳しく報道しています。
裁判長が断じている通り、普通の人だと気分が悪くなるぐらい壮絶な虐待が行われています。また、この公判には関係ないのですが、元々、女性被告には4人(男2名、女2名)の子供が居て長男は自殺、次男は事件の共犯、女2人も援交を強制されていたなど、身内に対しても非道な虐待をしてたようです。詳しくは週刊誌などを参照してください。

この事件を見ていて、思い出した事件が2012年12月に発覚した兵庫県尼崎市連続6人変死事件です。
こちらも壮絶な虐待をしてましたが、それらを支えるのが「暴力装置」なんですよね。
暴力によって支配していたんですよね。そして主犯にはおよそ、順法精神とか、あるいは正義とかそういった観念が欠如している点が共通してますね。
最近おきている、闇バイトの事件で実行役になっている人達も結局、脅されて指示に従っている状況なんですよ。
基本的な構図は同じです。

このあたりから考えると、教訓としては
「暴力によって支配しようとする人」「暴力で問題を解決しようとする人」には例えそれが、身内であったとしても、早急に縁を切って離れるべきだと言う事でしょうか。
この事件の被害者にしても、実は娘の交際相手だったり、自分がマッチグアプリで交際したりした人間なんですよね。
こういう人達を救うシェルターなどが必要ですね。他には脅されて闇バイトの実行役になりそうな人達を救うシェルターも必要かな。

本筋とは離れるけど、ネットリテラシーとして小中学校から教育しておく必要がありそうですね。
ネットが便利になっていて、実際に自分が足を運ばなくても、いろいろな手続きができるようになっている事は良い事だけど、それを悪用する人間が沢山いるわけです。
日本の社会は性善説では成り立たないのが現実です。そのあたりをよーく考えて、ネットを利用した方が良いと思います。ネットを含めて世の中には悪人が沢山いると認識して間違いありません。
もちろん、善人もいるので、信頼できる人を見極める事が大切なんでしょうね。

話を元に戻して、この事件を防ぐにはと言う事については、正直なところちょっと無理なのではないか?と感じています。
理由としては、「反社会性人格障害は治療できない」と言う点に尽きますね。
もっとも、実際にはそういった診断がでているわけではないので、私の印象に過ぎませんが、数々の犯罪と虐待を繰り返し、人を人とも思わないところは、そう感じてしまいます。

なので、幼少期の生活環境とか教育を変えるしか方法が無いのではないか?と考えています。
その意味では改めて「教育は重要」と言う事ですよね。

参考リンク
滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その2(元少年の一審判決)

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2023/09/01

とりあえず、一区切りです。

夏休みの宿題状態で8月中にできるだけ過去記事の続報を書いたのですが、8月も終わったので、一区切りとして、更新ペースを落とします。
年内はペースを落として更新、年明けからは再度、無期限休養状態に入る予定です。

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埼玉件戸田市中学校襲撃事件その1(家裁送致まで)

埼玉県戸田市美女木5の市立美笹中学校(生徒数299人)の教員から「ナイフのようなものを持った者が入ってきて、けが人がいる」と110番する事件が起きている。

県警によると、侵入したのはさいたま市浦和区の男子高校生(17)とのこと。
校舎3階の廊下で教員らに取り押さえられた後、駆け付けた警察官に引き渡されて殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたとのこと。

生徒らは避難して無事だったが、取り押さえようとした男性教員(60)が切られた。けがの程度は不明だが、命に別条はないとのこと。

少年は「人を切りつけたことは間違いない」と容疑を認め、「誰でもいいから人を殺したいと思った」とも供述しているとのこと。

逮捕容疑は1日午後0時20分ごろ、校舎内で男性教員を刃物のようなもので切りつけ、けがをさせたとしている。男性教員は上半身に複数箇所、けがをした。現場で少年が使ったとみられるナイフ1本が見つかり、県警が押収したとのこと。

県警によると、切られた教員は校舎3階の教室の後方で試験に立ち会っていた。その際、教室内に入ろうとした少年に気づき、教室前の廊下で取り押さえようとしたところ、切りつけられたとのこと。一緒に取り押さえた教員3人にけがはなかったとのこと。

当時、教室では期末テストが行われていましたが、そこに刃物を持った男が侵入してきたとのこと。

逮捕された高校生は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているとのこと。
さらに「ネコを殺した」とも話しているとのこと。

県警の発表では、高校生は戸田市の北にあるさいたま市浦和区に住んでいる。美笹中の卒業生ではなく、男性教員との面識もなかった。調べに対し、「誰でもいいから人を殺したかった」などと供述しているとのこと。

猫の死骸が見つかったのは、美笹中から北に3~10キロの範囲の計4か所。

最初に見つかったのは13日朝で、南区の公園のベンチに前足とみられる部分が置かれていたとのこと。

16日昼には、同じ公園の雑木林で胴部分が発見された。公園から東に約1キロの市立小学校校庭では翌17日、鉄棒に顎とみられる部分がひもでつるされていたとのこと。

26日には桜区の住宅街の畑で土に一部埋まった下半身が、南に約300メートル離れた市道では上半身が、それぞれ見つかった。両区で計2匹の猫が被害に遭ったとみられているとのこと。

少年は先月、さいたま市の公園などで猫の死骸が相次いで見つかった事件についても関与をほのめかしているということで、警察は関連について調べているとのこと。

高校生が、現場で押収されたナイフ以外にも刃物を複数所持していたとのこと。さらに、自宅からは別のナイフ1本が押収されたとのこと。

捜査関係者によると、少年は同校まで自転車で移動し、1日午後0時20分ごろに校舎3階の教室で事件を起こしたとされる。自転車は同校正門から約30メートル離れた路上にとめられていたとのこと。少年は「門から入りました」と説明しており、防犯カメラには少年とみられる人物が正門から侵入する姿が映っていたとのこと。

少年にナイフで切りつけられた男性教員は腹など上半身に複数の傷を負い重傷。治療に数カ月かかる見込みとのこと。腕には切りつけられるのを防ごうとした際にできた傷もあったとのこと。

戸田市教育委員会によると、美笹中では2日、生徒のカウンセリングを行った。一部の生徒は事件のショックから登校できなかったとのこと。2日に予定していた試験は3日に実施する方針だったが、生徒の心情を踏まえて来週以降に延期することにしたとのこと。

逮捕された高校生の少年(17)=さいたま市浦和区=少年(17)が「無差別殺人に興味があった」「人を殺したらどうなるか、見てみたかった」との趣旨の供述をしているとのこと。

県警は高校生の自宅を捜索した際、ナイフ以外にタブレット端末なども押収した。高校生は通信制の学校に在籍しているとのこと。

少年は正門から学校に侵入した後、3階に向かいましたが、捜査関係者によりますと、3階に向かった理由について「1年生の教室を狙った」などと話しているとのこと。

少年は犯行時、手に持った刃物の他にかばんにも凶器を入れていたとのこと。

残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたとの趣旨の供述をしているとのこと。

少年には、小学6年生の頃から不登校の気が見られるようになる。そして、進学先の地元の市立中学校で、いよいよ本格的な不登校に陥っていくとのこと。

中学の同級生談:「基本的に学校には来ておらず、学年ごとに撮る集合写真も毎回、別枠で顔写真を載せられていました。

さいたま地検は少年の刑事責任能力を調べるため、3月20日から6月5日まで鑑定留置を行うと明らかにしたとのこと。

さいたま地検は6月6日、少年をさいたま家裁に送致した。地検は送致罪名を明らかにしていない。家裁は同日から6月19日までの観護措置を決定した。

一部の報道では
姉は成績優秀。少年も有名進中学校を目指して勉強したが成績が伸びずに不登校気味になったとの情報あり。

時系列(ASKAの推定している部分は年齢、年を間違っているかもしれません)
2017年(ASKAの推定12歳)成績が伸びずに不登校気味になる。
2018年(ASKAの推定13歳)有名進学中学を目指すが失敗して市立中学へ進む
その後、不登校になる。
2021年(ASKAの推定15歳)中学を卒業
その後、通信制の高校に進学
2023年
02月13日 さいたま市の公園で猫の前足が発見
02月16日 同じ公園の雑木林で胴部分が発見
02月17日 市立小学校の鉄棒に猫の顎が吊される
02月26日 住宅街の畑で埋められた上半身と下半身が発見
03月01日
12時25分頃 事件発生、110番通報される
その後、教員に取り押さえられ、駆けつけた警官に現行犯逮捕された。

03月20日 鑑定留置(6月5日まで)

こんなところですね。
少年事件のせいか、情報が断片的です。結局、猫の虐待事件との関連も不透明なままですね。

とりあえず、情報を整理します。
1)少年は無差別殺人に興味があった、人を殺したらどうなるか?知りたい、誰でもいいから殺したかった供述している。
2)猫の虐待事件についても関与をほのめかしている。
3)残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたと供述している。
4)複数の凶器を準備して侵入している。
5)確実に人のいる場所と時間を狙ったと供述している。(当日は定期試験の真っ最中)
6)3階の1年生の部屋を狙ったと供述している。

ここからはASKAの推定(推測)
7)「残虐の動画を見てエスカレートした」の経緯は動画>猫の虐待>今回の襲撃事件という事と思われる。

動機はともかく、4)、5)、6)の行動は論理的、合理的な思考ができているので、責任能力はありそうです。

通院歴や病歴の情報などは無いので、精神鑑定の理由がよく分かりません。もしかすると動物虐待からエスカレートしたと言うあたり、少年Aとの類似性などを疑ったと言うあたりなのかな?

今の段階では、事件の原因がなんとも言えない部分なのですが・・・少年事件なので審判の結果なども報道は期待できないので、とりあえず防ぐ方法を考えると・・・

正直なところ難しいと思います。理由はおそらく、思春期の子供との会話が難しいからと言うのが基本的な部分ですね。
報道されている情報が正確か分からないけど、もし、進学に失敗して挫折と言う事があるのであれば、そのあたりで両親との確執などもあるかもしれません。本人が自発的に有名進学校を希望していたのであれば、確執やわだかまりは無いかもしれないけど、結果的に受験に失敗して落ち込んでいる子供なので、親としては気を遣ってしまうと思うんですよね。

この為、本音で語り合うような会話ができないと思うわけです。さらに、今どきなので、高校生ならスマフォを持っているでしょ?つまり、子供が自分のスマフォで何を見ているか?と言う監視が出来ないと思います。

子供のスマフォの閲覧履歴を確認するとか微妙な気がしますね。そもそも、パスコードを教えてもらえるか?と言うところの問題もあります。

なので、やろうとすると、早い時期(中学1年頃)にスマフォを渡して、スマフォ利用する時のルールを決める。
その中にパスコードを教えると言うのと、管理用アプリを入れる事を決めておけば、高校になってもそのルールを建前に監視する事ができるかもしれません。

GoogleのFamily Linkと言うアプリだと、使用できる時間帯、一日の使用時間、インストールするアプリや閲覧するサイトの制限などもできますね。

とは言え、抜け道はいくらでもあるので、どんな動画を見るか?と言うのは縛れないと思います。
(欧米だとテレビの時代から視聴年齢制限機能が標準装備されて規制が厳しく意識が高いのですが、日本は緩いですね)

他に刃物の購入と言うのも、ネット購入ならその履歴を調べる事ができるかもしれないけど、街の店舗で現金購入だと調べる方法が無いですね。これについては都会なら現金を渡さずに、スイカみたいなカードを渡して買い物をさせるのであれば、購入履歴を調べる事ができるかもしれませんが、使える場所が限られると不便になりますね。

なので、やはり思春期の子供が何をしているのか?何を考えているのか?を知るのは普段の会話が無いとちょっと無理な気がしますね。前提条件としては良好な親子関係が成立しているのが条件だと思います。

この時期が一番子育てが難しい時期なんだと思います。

だとすると対処療法しかないと言う事になるのかな?
(このあたりは専門家の意見を伺いたいです)
受験についての考え方を変えると言うのが一番効果があるかもしれません。
結局、中学も高校も大学もそれは、人生の通過点でしかない、ゴールに辿り着く道はいくつもある。
今回は希望の学校に合格する事はできなかったけど、それはコースが少し変わっただけで目指すコールは変わらないと言う事が理解できれば、挫折から立ち直る事ができたかもしれませんね。
「ゴール自体を変えても良いんだよ」と言うのもありますね。

「答えは一つじゃない」って事ですね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
爆弾はもう一つあるかもしれない。

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福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その11(Aの控訴審と刑確定)

***初公判(23年02月15日)***
1)検察は控訴棄却を求めたとのこと。

2)A堀被告の弁護側は、I受刑者の証言には信用性がなく、一審判決は事実誤認がある、として改めて無罪を主張したとのこと。また、有罪の場合でも懲役15年の判決は量刑不当だと訴えたとのこと。

3)裁判は即日結審した。

***判決公判(23年03月09日)***
1)福岡高裁は3月9日、懲役15年とした一審の判決を支持し控訴を退けた。

2)裁判長は事実誤認として無罪を求める弁護側の主張に対し、一審の判決理由となったI受刑者の証言に「不合理な点はなく信用性が高い」などとしてA被告の控訴を棄却した。

別の報道では
裁判長は9日の控訴審判決で、「A被告の行動こそが被害者の苦痛と死を招いた」として1審判決を支持し、控訴を退けた。

***刑確定(23年03月24日)***
1)保護責任者遺棄致死などの罪に問われたA被告(50)について、求刑通り懲役15年とした1審・福岡地裁の裁判員裁判と被告側の控訴を棄却した福岡高裁の判決が24日、確定した。被告側は無罪を主張していたが、期限の23日までに上告しなかったとのこと。

こんなところですね。
あっさりとした控訴審でしたね。
被告側の主張は一審のI被告(死亡した男児の母親)の証言の信憑性に疑いがあるので、その証言は事実ではないとして、無罪を主張していたと言う事ですね。
報道された情報だけでは、公判の内容の詳細が分からないけど・・・
一審で母親の証言が事実として認定されているので、それを覆すにはそれなりの根拠を示さないとダメだと思うのだけど、そのあたりで何か新しい情報を出す事はできなかったんでしょうね。

このあたり、上告しても同じ理由で棄却されると諦めたんでしょうね。

これで事件が終わったのか?と言うとそうでもないんですよね。
この事件では二つの家族が壊されている。I受刑者の方は刑期が5年で、年齢が41歳かな。
なので、多分、長くても44歳ぐらいで出所して、人生をやり直せば良いと思います。

問題はAの方で年齢が50歳で懲役15年、14年後ぐらいに出所すると、64歳ぐらいですね。
子供も夫もいるのですが、家族の方は相当な苦境に立たされているでしょうね。

この先の家族関係がどうなるのか?気になるところではありますね。

和歌山毒カレー事件の被告の孫は虐待死(母親が虐待したわけではない)、娘(孫の母親)は幼い子供を抱えて無理心中と言う例もあるので、不幸の連鎖と言うことにはなって欲しくないですね。

人を呪わば穴二つと言う言葉がありますが、事件を起こせば、被害者家族だけでなく、加害者家族側も地獄を見ることになると言う事を知って欲しいですね。
まーこのあたりは、闇バイトに参加している人達も一緒ですね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その10(母親の控訴審と刑確定)
加害者家族

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