愛知県岡崎市乳児遺体遺棄事件
2010年2月20日午後9時10分ごろ愛知県岡崎市戸崎元町の「業務スーパー岡崎店」の正面入り口南側の店外で、カートを整理していた男性店員(19)が、放置してあったカート内の買い物かごの中の紙袋に不審なものが入っているのを見つけ、店長(30)を通して県警岡崎署に通報する事件が起きている。
同署が調べたところ、乳児2体が見つかり、死体遺棄事件として調べている。
スーパーによると、カートは通常、入り口前の屋根のある部分に置いてあるが、屋根のない部分にも10個程度を予備として置いてあり、
店員が午後10時の閉店前にこの予備のカートを片付けていて紙袋を見つけた。同署によると、店員が昼ごろに片付けた時には不審なものはなかったという
同署によると、遺体はいずれも身長約30センチで衣服はつけていなかったらしい。
冷凍された状態で、性別は不明。外見からは外傷は見つからなかったようだ。
2遺体は1体ずつ何重にもビニール袋に包まれ、さらに別々の紙袋に入れられたうえ、店の買い物かごに入れられてカートの上部に置かれていたとの事。
ビニール袋の上部は縛られ、一部に血痕がついていた。
県警岡崎署が21日に遺体を司法解剖した結果、生後間もない男女で、死後2日以内に冷凍された可能性が高いことが分かった。
同署によると、遺体はいずれも目立った外傷はなく、死因や死亡時期は特定できなかっが、生後間もなく死亡し、直後に冷凍されたと推定される。
女児はほぼ成熟児だが、男児は妊娠9カ月の早産とみられ、同署は双子ではなく別々に生まれたとみている。母親が同じかどうかも分からないという。
外国の場合はよく分からないが、日本では乳児の遺体遺棄事件は珍しくない印象だ。
特に乳児遺体が発見されるとそれが1体でなく複数の遺体が同時に発見される事も多いと感じる。
私の印象だと、遺体は容疑者の自宅から発見される事が多いのだが・・・
出産直後に死亡した乳児をそのまま冷凍したんだろう。
しかし、誰にも知られず出産し近くに冷蔵庫がある場所を考えると自宅なんだろうね。
問題はそのままにしていれば、事件が発覚する可能性は低かったと思うのだが、今回はあえて遺体を発見されるように遺棄している。
スーパーのカートの中に置けば必ず発見されるだろう。従業員がかたづけるはずだからね。
遺体を発見して欲しかったのかな?
犯人は何らかの理由で遺体を保管し続ける事が出来なくなったんだろうな。
例えば、結婚とかね。
人知れず遺体を遺棄する事もできただろうけど、誰かに我が子を弔って欲しかったのかもしれないね。
このあたりは容疑者が逮捕されれば事情も分かるだろう。続報を待ちましょう。
2010/10/03追記
県警捜査1課と岡崎署は1日未明、同市鴨田町の無職、女性(49)、長女でフリーターの女性(24)の両容疑者と土木作業員の長男(19)を死体遺棄容疑で逮捕した。県警によると、49歳女性容疑者は「自分が産んで冷凍庫に入れたが長男と長女が捨てに行った」、女性(長女)容疑者と長男は「紙袋に入ったごみを捨てに行ったが遺体とは知らなかった」といずれも容疑を否認しているらしい。
また県警は9月30日に団地の女性容疑者宅を家宅捜索し、生後間もないとみられる男児の腐乱した遺体を発見。乳児3人が死亡した経緯や遺棄した動機などを調べるとの事。
容疑は共謀し、女性(49)容疑者が産んだ乳児2遺体を2月20日ごろ、岡崎市戸崎元町の「業務スーパー岡崎店」出入り口南側に置かれていた買い物カート内に遺棄したとしている。
県警によると、女性(49)容疑者宅は、女性(長女)容疑者と長男、次女(21)、次男(13)との5人家族。厚子容疑者は遺棄された2人を自宅で産み、冷凍庫(縦横40センチ、高さ90センチ)に入れていたと供述しているが、産んだ時期については「次男の前」「次男の後」「分からない」などとあいまいな供述をしているという。女性(49)容疑者は05年12月に夫と死別しており、別の男児を含め3人とも「私と夫の子ども」と供述している。遺棄された2人はDNA鑑定で女性(49)容疑者が母親と判明した。
県警のこれまでの調べでは、遺棄された2遺体はいずれも身長約30センチの男女。女児はほぼ成熟児、男児は妊娠9カ月の早産とみられる。一方、別の男児の遺体は9月30日午後の捜索で発見。ベランダに置かれたごみ箱の中にあった。県警は1日、3容疑者を名古屋地検岡崎支部に送検したようだ。
さて、こんな偶然を見ると悪い事は出来ないと思わせるね。あるいは何か不思議な力が働いたかなんて妄想まで考えてしまうが・・・
遺体を遺棄した長女と長男が遺体の事を知らなかったと言うのは本当でしょう。
知っていたら、スーパーのカートに遺棄はしなかっただろう。
普通の生ごみとでも思っていたんだろうけど・・・それをスーパーのカートに捨ててしまう非常識さが、事件が発覚するキッカケとなった。
母親の供述どおりなら次男が生まれた前後に死産だったのか正常に生まれたのかは分からないけど、最終的に冷凍にしたと言う事になる。
次男が13歳だから、その時、母親は36歳、避妊の知識が無いとは思えない。
育てられないのなら、避妊しましょうよ。
2011/01/16追記
死体遺棄と死体損壊の罪に問われた母親の無職、女性被告(49)=同市=の公判が13日、名古屋地裁岡崎支部で開かれた。被告人質問で被告は「(遺体とは知らない)長男が、冷凍庫から(遺体を)出して捨てるとは思わず、止めることができなかった」と述べたらしい。
被告は弁護人の質問に、「3遺体とも夫が自宅の冷凍庫に入れた。夫は言うことを聞いてくれず、誰にも相談できなかった」と答えた。また、長男が10年2月に冷凍庫を片付け、ごみと思ってスーパーに2遺体を捨てたとされる点について、被告は「長男に対し、ごみの中身が遺体だとは言えなかった。ごみ出しの日でないので捨てられないと声を掛けたが、長男は聞かずに出て行った」と説明したようだ。
2011/03/24追記
死体遺棄罪などに問われた母親の無職、女性被告(49)=同市=に対し、名古屋地裁岡崎支部の裁判官は24日、1遺体の遺棄のみ有罪とし、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役3年6月)の判決を言い渡した。ほかの2遺体の遺棄は無罪とした。
判決によると、被告は10年2月20日、自宅冷凍庫に冷凍し隠していた男児の遺体を自らベランダのごみ箱に入れ遺棄した。裁判官は、遺体を腐敗させたとする死体損壊は認定しなかった。
無罪となったのは、2遺体を長男が冷凍庫から持ち出して捨てに行こうとするのを止めず、スーパーの駐車場に捨てさせたとされる死体遺棄罪。
裁判官は「捨てたのは長男の判断で、被告は指示や働きかけをしていない。長男の行動を容認した態度は非難すべきだが、遺棄罪にあたらない」と判断した。
判決は、被告が遺体を冷凍庫に隠したと認定したが、死体遺棄の時効(3年)が過ぎており、起訴されていないとの事。
2024年5月1日 検索エンジンの誤登録を回避する為、記事URLを変更、事件タイトルも変更する
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