世田谷一家殺害事件再考その222(現状の整理)
現状でどの説が一番説得力があるのか?と言う事を考えると、正直なところ「どれにも説得力は無い」と言う事になりそうです。
とりあえず、整理していくと、この事件での動機は大きく二つ、
A)物取り説
B)怨恨説
になります。
外国人とか複数犯とかは結局、各説について成立するので、犯行方法のバリエーションでしかありません。
A)物取り説
A-1)この説を肯定する材料としては、実際に現場から現金が盗まれている事。
A-2)この説の疑問点は「浴槽に入れられた書類」ですね。一般的に考えて窃盗犯なら現金だけを狙うはずです。あとは現金の引き出し可能なキャッシュカードでしょうね。だから、探していた物が「暗証番号」であれば、浴槽の書類は説明できるかもしれません。
しかし、その一方で暗証番号を引き出しに無造作に入れておくなんて事は通常の感覚ではなさそうなので、暗証番号で説明するのも難しいかもしれない。
B)怨恨説
B-1)この説の肯定材料は、殺害方法が凄惨である事。
B-2)この説の疑問点は礼君が絞殺である点。怨恨だから凄惨な殺害方法になると説明するなら、礼君の絞殺が矛盾している。
だから、もし、怨恨説で説明するなら、犯人は礼君だけは優しく殺害する理由があったと言う事になるわけですが、その理由はわかりません。
その場合、犯人は礼君の事を知っていたと言う事になるので、宮澤さん一家と何らかの接点があったと考えられるでしょうね。
トリッキーと言うか偶発的な説としては
C)快楽殺人説(サイコパス説)
と言うのもありそうです。
C-1)この説の肯定材料はB-1)と同じです。
C-2)この説の疑問点もB-2)と同じですが、こちらの説は犯人と宮澤さん一家に接点が必要無い事ですね。
しかし、その一方で、類似の事件がその後発生していないと言う事が新たな疑問点として出てきます。
他には、快楽殺人なのに、遺体に装飾が無い事が疑問点ではありますね。
類似の事件の説明としては、事件後に犯人が死亡しているので類似の事件はその後発生してないと言う説明はできそうです。
こんな感じですね。
私としては、各説の疑問点を凌駕するような肯定材料が各説に無いので、どの説にも説得力が感じられないと言うところですね。
なので、指紋やDNAが一致して犯人が逮捕される事に期待しています。
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コメント
犯人をシンプルに絞って再考察すると
フランスと日本ははんざいしゃ引き渡し条約を
結んでいないので、フランス国内に隠遁されると手が出せないこと、ドラッガーノアールを愛用していたこと、被害者の車がシトロエンでフランス人の興味を惹いた可能性を考えるとフランス人ハーフの可能性があると思います。
フランスは音を気にして夜間トイレも流さないし、風呂に浸かる習慣もないので未だにバス無しのアパートも珍しくないとか。2000年当時、日本の浴槽を見て、なじみが薄いせいでダストボックス代わりに要らない書類を捨てた可能性もあるかも?
フランス人は冬でも薄着だそうです。世田谷くらいの寒さだと裏起毛のトレーナー1枚でも平気かもしれません。
この事件は遺留品に振り回されましたが、もともと捨てる
予定だったら初めから犯人にはつながらなかったのではないでしょうか?
あの頃、東京周辺にはフランス人ハーフは結構いたと思います。
投稿: 匿名 | 2024/10/18 05:45
askaさんへ
A-2説について、確かに暗証番号そのものを記載したメモの類をしまってあることは想定しづらいです。
一方で、暗証番号を、生年月日や実家の電話番号などにしている人も世の中には少なからずいると思います。
犯人もその可能歳を考慮して、ヒントとなりそうな数字を片っ端からメモして帰った可能性があると思いました。
投稿: 匿名 | 2025/01/05 09:56