世田谷一家殺害事件再考その227(24年年末特番)
24年12月29日放送 世田谷一家殺害事件、解決の鍵
12月29日の放送日から大分時間が過ぎましたが、文字起こししていたら時間がかかってしまいました。
要約
***01)通報時の音声情報
***02)200枚を超える現場写真のチラ見せ
***03)元捜査員の印象、現場の状態は強盗の偽装(引き出しの出し方)
***04)母方由来のDNAはH15bでヨーロッパ、アルメニア、アラブ首長国連邦あたり
***05)父方由来のY染色体は漢民族23.2%北方の漢民族で40.9%、韓国で20%、日本人には3.4%しかいない。
***06)犯人の犯行詳細、侵入→礼君殺害→みきおさん殺害→にいなちゃん、泰子さん襲撃→包丁交換→にいなちゃん、泰子さん殺害
***07)元捜査員の印象、何度も切りつけていて、怨恨のイメージが強い
***08)便器に残った犯人の便から、がさつな人間の印象
***09)現場の捜査員も混乱していて、保護板がずれていたり、手袋をしていなかったりした。
***10)事件当時、現場近くで店を経営していた目撃者の証言、店に「咳止め」目当てに来ていた外国人風の2人組の1人が、事件当時、住宅地を物色しているのを目撃していた。
***11)DNAモンタージュだと大体8割ぐらいは実物を再現できる。
***12)海外で実績を上げているDNAによる似顔絵の法制化。24年3月27日 世田谷区議会では 宮澤みきおさんの母、節子さんが見守る中、国に DNA の法制化を求める決議案が可決した
要約するとこん感じですね。
最初に書いてしまうと、この番組は世田谷事件を目玉にして視聴者の注目を集めて、DNAモンタージュを作成できるように法制化する事をアピールする番組と言う印象です。
もちろんそれは、歓迎する事だと思うので、進めていただいた方が良いと思います。
それでは、 順に私の印象を書いてみましょう。
***01)通報時の音声情報
特新しい情報は無かったが、玄関の鍵が施錠されていたか事件当時不明だったとされた事の裏付けにはなったかな。
***02)200枚を超える現場写真のチラ見せ
これは番組に注目を集める為の道具でしかないが、見る人間が見れば興味深い事に気づく事もありそう。いずれにせよ、ただのチラ見せ。
***03)元捜査員の印象、現場の状態は強盗の偽装(引き出しの出し方)
これについては異論がある。この番組では「強盗はこんな開け方しない」と言っているけど、従来の報道では「窃盗犯はこの開け方をする」としている。
私もこちらの「窃盗犯」の見方を支持する。
***04)母方由来のDNAはH15bでヨーロッパ、アルメニア、アラブ首長国連邦あたり
***05)父方由来のY染色体は漢民族23.2%北方の漢民族で40.9%、韓国で20%、日本人には3.4%しかいない。
この二つは調べたらそうだったと言う事なので、特にコメントはありません。
ただし、日本人にも3.4%程度はいるという事で、完全には否定されていない事は注意が必要です。
***06)犯人の犯行詳細、侵入→礼君殺害→みきおさん殺害→にいなちゃん、泰子さん襲撃→包丁交換→にいなちゃん、泰子さん殺害
これは、これまでに既に報道されている情報なので、特に目新しい物ではない。
***07)元捜査員の印象、何度も切りつけていて、怨恨のイメージが強い
これも、以前から言われている怨恨説の説明ですね。
***08)便器に残った犯人の便から、がさつな人間の印象
これも異論があるんだよね、以前の特番(20年の特番、3つの影を持つ男の怨恨説)で「廊下に落ちた物を拾っていたので、犯人は几帳面な人間」と言う印象を話しておきながら、今回は「がさつな人間」と言う正反対の印象を言っています。
捜査本部の中でも意見が分かれていたのだろうから、たまたま、今回、出演した元捜査員が以前のコメントとは別の印象を持っていたとしても、不思議では無いけれど、それなら、それで、「こういう意見もある」と言うのはあって良かったと思います。(一応、番組内で「意見が分かれている」とは言っていますが・・・)
***09)現場の捜査員も混乱していて、保護板がずれていたり、手袋をしていなかったりした。
実際にそうだったのだろうから、あとは、それを教訓として将来に活かして欲しいですね。
***10)事件当時、現場近くで店を経営していた目撃者の証言、店に「咳止め」目当てに来ていた外国人風の2人組の1人が、事件当時、住宅地を物色しているのを目撃していた。
実際に捜査に協力もしているのですが、問題はこの目撃情報が犯人にどの程度結びつくのか、その程度が分かりません。
私の印象としては、既出の情報に矛盾しているので、多分、無関係じゃないのかな?と言う印象です。
つまり、当時の(今だとオーバードーズ)、「薬遊び」と言われる行動がこの「咳止め」に由来している物です。このあたりは、「うつから帰って参りました」で体験談が書かれているので、そちらを参照して欲しいです。
さて、矛盾の話に戻りますが、既出の報道(2007年の報道)で「血液から向精神薬や風邪薬、覚せい剤などの薬物反応は検出されていない」と言う報道があります。
それに対して、「薬遊び」をしている人間ならこの情報と矛盾するのではないの?と言うわけです。
少なくとも実行犯では無いと思われますね。
***11)DNAモンタージュだと大体8割ぐらいは実物を再現できる。
***12)海外で実績を上げているDNAによる似顔絵の法制化。24年3月27日 世田谷区議会では 宮澤みきおさんの母、節子さんが見守る中、国に DNA の法制化を求める決議案が可決した。
もう、DNA情報で捜査できるようにするで良いのではないでしょうか?
さて、最後に全体の印象ですが、前回の特番、「3つの顔を持つ男」と今回の「事件解決の鍵」の特番の担当者が変わったのでしょうか?
どうも、これまで既出の情報と矛盾するような情報がいくつも出ているので、この事件に詳しくない担当者が、とりあえず、DNAモンタージュに繋げる為の特番を作ったのような印象ですね。
「犯人は外国人で外国に逃亡しているから、DNAモンタージュで捜査しないと逮捕できない」と言うイメージを作る為の番組になっているような気がします。
まー警視庁も新しい情報を出さないし、黙って風化していくのを待つよりは、特番を作って世間の耳目を集めてもらった方が良いのかもしれないけど、せっかく作る特番なので、もう少し丁寧に作ってもらったら嬉しいですね。
チラ見せの写真については、別記事で気づいた事を書こうと思います。
これから、いつもの無期限休養に入りますので、次に書くのは8月の予定です。
これから、いつもの無期限休養に入りますので、次に書くのは8月の予定です。
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