今回はこの事件の冤罪の可能性を考えてみましょう。
ただし、確かな根拠をもって冤罪を主張しようと言うわけではありません。
同じ事件も視点を変えれば違った物が見えてくるかもしれない。そこを狙っているわけです。
まずは、続報から
・千葉簡裁は6日、殺人容疑で再逮捕された容疑者(21)の拘置を10日間延長することを認めた。拘置期限は1月16日。
・容疑者(21)の刑事責任能力の有無を判断するため、千葉地裁に鑑定留置を請求し、認められた。期間は1月13日から3月16日まで。
とりあえず、しばらく情報は出てこなくなるだろうね。
それでは本題に入りましょう。現在容疑者の犯行を示す証拠は以下の3点かな。
1)被害者の衣服を入れたレジ袋から容疑者の指紋が検出された。
2)裸の女児を運ぶ小太りの男が目撃された。
3)容疑者の自白証言。
今、報道されているのはこの3点だろうね。
この内、2)は固そうなので、ここで冤罪を考えるのは殺人容疑についてです。
本来ならば3)の自白証言を疑う事はあまりないのだが、なにしろ今回の容疑者は精神発達遅滞と事件以前に診断されているから、普通の人間に比べればはるかに、自白の強要が行いやすいだろうね。
取調官が意図せずとも、結果的にそうなっている可能性もあると考えれば、3)の自白証言の信憑性に疑いがあるのは仕方が無い事でしょう。
さて、話を元にもどして、冤罪の場合つまり、他に真犯人がいると仮定して考えてみよう。
この場合は真犯人が容疑者を犯人に仕立て上げようとした計画的犯行だと思う。
計画的と考えるとのは、1)のレジ袋の入手が事前に必要になる為です。
さらに、容疑者に意識不明の女児を運ばせる為に容疑者の自宅内部か、玄関前に女児を放置していると言う事になりますからね。
つまり、冤罪の場合の事件の流れは
A)真犯人が女児を拉致、窒息させて意識不明の状態にする。
B)意識不明の全裸の女児を容疑者の自宅内または玄関付近に放置する。
C)さらに、女児の衣服を容疑者の指紋のついたレジ袋に入れて容疑者自宅下の駐車場に放置する。
と言う流れになると思うのだが・・・問題はある。
女児の意識不明になったのが女児の発見の直前だったと言う事だ。多分時間的には15分から30分程度ではないだろうか?(この点は自信がない、もっと短い時間かもしれない)
現在容疑者が事件の前後に外出している事は防犯ビデオの映像から解っている。
そうすると、真犯人は容疑者が外出して帰宅する直前に女児を意識不明にして放置する必要があるわけだ。
なぜか?たとえば、玄関前に女児を放置したら、別の住人が発見して事件が発覚するかもしれない。その時、容疑者が別の場所にいてアリバイが証明されれば、折角容疑者に罪をきせようとした事が水の泡になってしまう。
容疑者の自宅内に放置したとして、容疑者よりも早く、容疑者の母親が帰宅して女児を発見した場合もアリバイが証明されれ同様に水の泡だね。
これらの事から真犯人は容疑者が帰宅する時間を知っていたか、帰宅する時間に確信があったんだろうね。
でもね、現場がマンションなので、真犯人にも女児を運搬するリスクが存在する。
運搬中の所を誰かに目撃される可能性もあるし、容疑者が女児を遺棄せずにそのまま通報する可能性もある。
真犯人としては、容疑者が発見した女児を遺棄しようが、そのまま通報しようが、警察は容疑者を疑うと確信していたんだろうね。
がしかし、現場マンションに出入りした不審人物ぐらいは警察も調べるだろう。その時、不審者リストに真犯人が載る可能性はある。
それが、きっかけで真犯人が捜査対象になるかもしれない。
真犯人はこれは避けたいはずだよね。だから、真犯人は事前にマンションの防犯ビデオの位置も調べただろう。
・・・しかし、それなら、どうして犯行が日曜日なのか?が最後の疑問だ。
平日ならマンションの住民の殆どは昼間留守になるだろうね。真犯人にとってよりリスクの少ないのは平日の昼間の犯行だったはずなんだよね。
もし、真犯人がいるとしたら、容疑者の行動や予定を熟知していて、さらにマンションの住人の状況なども知っている人間と言う事になるだろうか?(容疑者の自宅内に女児を放置したのなら、容疑者宅の合鍵も必要だね)
おっと、大事な事を忘れていた、真犯人の動機や目的は何だろう?
女児を殺害する事?
それとも、女児をいたずらして、殺害する事?
こちらの場合は、警察がいたずらの事実を把握しているだろう。
容疑者への怨恨で女児を殺害するのはちょっとリスクが高すぎるだろうね。
女児を殺害して得をする人間も多分居ないと思うのだが・・・
真犯人が居る可能性はゼロとは言えない、しかし、最大の疑問は動機だろうね。
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