事故死、少年少女、車遺棄説
今回は私、ASKAの説を紹介します。
最初に5)の事件全体の流れを読んでもらった方が良いかもしれませんね。
1)犯人は車を使ったが遠くへ行けない事情があった為。
それは、犯人が少年少女で無免許、もちろん車の運転にも慣れてない。だから、大通りに出たら警察に逮捕されてしまうと考えて、家の近くで、車とプレハブで死角を作れるあの場所を選んだ。
2)犯人は慌てていたため、同時に遺棄する事ができなかった。
女児を遺棄後に部屋に戻ってから衣服が残っている事に気付いた。あるいは車内に残っている事に気付いた。
3)女児の治療の為。
女児は事故死でその原因は「布団蒸し」だった。犯人が発見した時、大量に汗をかき、「熱中症」と誤認してしまった。この治療の為に服を脱がせて体温を下げようと考えた。
ちなみに、腕のアザは布団から引っ張り出すときについた物
4)一人でいる女児が可哀想だったので遊んであげようと考えた。もしくは「いたずら」しようとしたのかもしれない。
5)一人でいる女児を見付けた犯人が自宅で遊んであげようと声を掛け、犯人の自宅へ向かった。
犯人は家族と同居していたが、当日家人は買い物で不在だった。戻るのは12時30分から1時ぐらいになる予定だった。
女児と遊んでいるうちに、女児が「いたずら」をしたか何か問題を起こした。
この為、女児を「おしおき」として布団を何枚かかぶせて「布団蒸し」にした。
そこで偶然、犯人はなんらかの出来事で女児の事を放置してしまった。
女児の事が気になって、女児の様子を見に戻った時に女児の異変に気付く。
咄嗟に熱中症と誤認した犯人は女児の服を脱がせて体温を下げようとするが、5分経っても10分経っても意識が戻らない。
この時、女児が呼吸していない事に気付いた犯人は女児が死亡したと考えてしまう。
犯人はもちろん女児を殺害するつもりは無かったが、「布団蒸し」にした責任は自分にあり犯人は「自分が殺してしまった」と考えた。
そこで犯人は事件の隠蔽を考えた、しかし、家人が帰宅するまで時間が無い。
家人が帰るまでに遺体を家の外に運び出さなければならない。
しかし、体力的に女児を運ぶ事が難しい事を犯人は自覚していた。
そこで、犯人は家の車を使う事を思いついた。犯人は無免許だが車の運転はゲームセンターで覚えた。時々、家人に内緒で家の近くを無免許で乗ることもあった。
窓から外を見て、遺棄場所付近に人が居ない事を確認し、女児を毛布やバッグに隠して車に乗せ、走り出す。
最短距離で遺棄現場に向かい、女児を遺棄、そのまま路地をロの字に回りこんで自宅に戻る。偶然だけど、この時誰にも見られずにすんだ。
しかし、部屋に戻った犯人は女児の衣服が残っている事に気付く。当然、家人にはこの衣服も見られるわけにはいかない。しかし、家人が帰宅する時間が迫っている。
咄嗟に部屋にあったレジ袋に衣服を詰めて遺棄現場に戻ろうとする、しかし、この時、玄関に「靴」が残っている事に気付き、もう一つのレジ袋に靴を詰めて玄関を出た。
遺棄現場に戻ろうとして、マンションの角まで来た時に悲鳴を聞く。
こっそり遺棄現場を見ると既に女児が発見されてしまっていた。
しかも、悲鳴を聞いて他の人間が集まってくる気配を感じた。そこで遺棄現場に戻る事を断念し、その場でマンションの駐車場に停めてあった車の陰にレジ袋を二つ隠した。
レジ袋は遺棄後に風で移動し微妙に位置がずれてしまった。
ただし、レジ袋は遺体を車に乗せたときに一緒に車の乗せた可能性はあります。
この場合でもレジ袋が二つになった理由は同じです。
この場合、遺棄ルートは反対周りになるかな。
でマンションの前でレジ袋を投げ捨てた。
6)この説の強い点と言うか私が言いたいのは「事故死」の可能性を考えて見たかったと言う事です。
どうしても、「首を絞めた」痕が無い事が気になっていました。
そこで、事故死としたらどんな場合があるか?と考えたのがこの説です。
世田谷事件エントリーでは数々の「推理までいかない思いつき」を書いているものです。
このエントリーでも、ふと「思いついた」ので書いてみます。
最初にこの「思いつき」の欠点を挙げると、
1)これだけの行為を実行するには短時間すぎる
2)車を前提としないので目撃されるリスクが高い
の2点です。こうした欠点を認めた上で…
犯行は「連れ去り」による、いたずら目的の行為です。
犯人は女児を連れ去り、遺体遺棄現場近くの自宅に入れます。
ところが、意図とはずれて女児を死亡させてしまいます。
そこで犯人は、女児の遺体を裸にします。車を所持していない犯人は、なんとかして遺体を室外にもちださなければならない。そこで、女児が着ている服のままでは家族や近隣の人物に見つかってしまうと考え、自分の小さめTシャツ(いわゆるピタT)と、ショーツを履かせます。
子供の場合、大きめの服を着ていても、それなりの可愛らしさがあるため目立ちませんし、男女の服の別も大人ほどの違いがあるわけではありません。あるいは頭には犯人のキャップなどが被せられたのかもしれません。
女児が着ていた服は、犯人宅にあったレジ袋に入れられます。そして犯人は「雨」であることを利用しようと考えます。
すなわち、遺体を背負って、傘をさして遺棄現場に向かったのです。
雨の中、疲れて眠った子供を父親?兄?が傘をさして背負って歩く。片手には二つのレジ袋。
すれ違う人は別に奇異には思いませんよね。
そして、ちょうど人気の途切れた遺棄現場で遺体を降ろし、自分の服を回収する。足早に現場を去り、駐車場で二つのレジ袋の投げるように捨て去る。自分のTシャツとショーツくらいなら、なんとか上着のポケットか、ショルダーバッグにねじ込めるでしょう…
以上、単なる思い付きでした。
----------------ここからは補足------------------
「ポンチョ」とか「コート」とかもありえますよね。
そうすると、シナリオがちょっと変わりますよね。
「犯人は遺棄現場近隣に住む、女児と同年代の子を持つ親。犯人自身か、犯人の子が過失で女児が死亡してしまう。あるいは恨みで殺害。その後、他の家族が帰宅するため、急いで自分の子のポンチョを着せて…」となります。
「Tシャツ」「ショーツ」の場合
「犯人は遺棄現場近隣の独身男性。車は所有せず。ワンルームなどに居住。10代~20代前半。外国人の可能性もあり。」
なぜ、10~20代前半or外国人かと言うと…
「殺害後の遺体遺棄の方法」というのは2通りのパターンがあると思うのです。
1)遺体を抹消、ないし遠くに遺棄しようとするもの。
バラバラ殺人というのは「遺体を限りなく薄めてないことにしようとする行為だ」と劇作家の別役実氏が書いていました。「遠くに」というのも同様で、なるべく自分との距離を置くことで、空間的な関係を弱めようとする行為です。これは被害者と加害者の関係が強い場合に行われる遺棄方法です。
2)遺体を即時に遺棄して逃げ去る。
「逃げ去る」と書きましたが、これは遠くに逃げられる場合もあるし、近くの場合もあります。「近くに?」と思われるかもしれませんが、これを心理的に説明するなら「遺体に接する時間(運搬、偽装など)を極限まで短くし、『そこにいなかった』ということにするもの」と私は考えています。
これは「アリバイ」という合理的な意味だけでなく、「早く遺体から離れれば、自分にとって犯罪はなかったことになる」という心理も働くはずです。「変質者(メンタル問題アリ)説」のRさんが「壊れたおもちゃを捨てるように」とお書きですが、これは異常心理という場合だけに限ったことではなく、単純に「子供っぽい発想で、すぐ遺体から離れたかった」という意味の心理的過程とも考えられないでしょうか。
そうなると特に10代というのは、ありえるように思えます。また、「外国人」というのは「近隣で捜査の手が伸びても、母国に帰ってしまえばいい」という場合と考えています。
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そうですね、女児の運搬方法としては、徒歩と車の二つが有力かと思います。
この説で徒歩の場合をうまく説明できると思います。