2021/09/08

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その6(8月10日までの報道)

続報です。
1)I容疑者から押収したスマートフォンや手帳に、A容疑者に現金を渡した日付や金額が詳細に記載されていたとのこと。
関係者によると、I容疑者は、A容疑者が見ていないときに、金額や日付だけでなく当時の状況や心境も記していたとのこと。県警は記載内容やI容疑者の供述から、架空の裁判費用などの名目で現金を繰り返し支払った経緯を把握していったとのこと。

2)現在、I容疑者は「洗脳が解けてとても苦しい」と話しているとのこと。一方、A容疑者は「I家の食事の管理は一切していない」と容疑を否認しているとのこと。

3)捜査関係者によりますと、A容疑者が取り調べに対し「I容疑者がしっかりしていないから、子どもが餓死した」と死亡は母親の責任だという趣旨の供述をしているとのこと。

4)三男は死亡する前に複数回、歩行困難などの異変が出て、I容疑者がA容疑者に伝えたにもかかわらず、A容疑者は「仮病」「寝れば治る」などと取り合わなかったとのこと。
捜査関係者らによると、三男がふらつくなどの症状が出たため、I容疑者はA容疑者に「体調が悪い」と訴えた。しかし、A容疑者は相手にせず、病院に連れて行かせなかったとのこと。
また、A容疑者は三男を名指しし、I容疑者に「一切食べさせるな」と指示していたこともわかった。三男は水だけで約10日間過ごしたこともあったとのこと。

5)三男が幼稚園に持っていく弁当は、前日の夕食を半分残したもので、19年10月ごろには幼稚園から痩せた理由を聞かれたため、A容疑者は虐待の発覚を恐れて退園させたとのこと。

長男と次男は学校給食でなんとか栄養を確保できていたが、三男が亡くなる約1カ月半前の3月初めには新型コロナウイルス感染拡大により学校が休校に。その間給食がないため家庭内の食事配分はさらに厳しくなり、三男の衰弱が進んだとみられるとのこと。

6)I容疑者によると「食品保存容器の中に詰め込まれた総菜やポテトサラダを1日で食べたら、(A容疑者に)すごく怒られた。その後、1個分を家族4人で何日かに分けて食べた」「食パンなら長男は1日3枚、次男は2枚、三男と私は半分ずつ」

7)その後の捜査で、I容疑者が「きょうも食べさせられなかったねごめんね」などと三男に向けて書いたメモが複数見つかっていた(スマホにメモが残されていた)

8)I容疑者は三男の死亡当日、三男が動かなくなった際、救急車を呼ぶより先にA容疑者に連絡していた。
I容疑者はその後、警察官に対し「床にうつ伏せに寝ていたのであおむけに戻して寝かせていた」と話し、異変には気付かなかったという趣旨の説明をしていたとのこと。
警察は、事件発覚を恐れたA容疑者がI容疑者に指示を出し、警察に説明させていた疑いがあるとみて捜査を進めているとのこと。

9)警察は、A容疑者が架空の裁判費用などの名目で、およそ1200万円を搾取し、旅行やブランド品の購入、パチンコなどに使ったとみて調べているとのこと。

10)A容疑者は、ある宗教団体の活動に熱心に参加していたとのこと。
別の報道では
I容疑者の代理人弁護士によると、A容疑者に勧められて事件当時は宗教団体に入っていたとのこと。

11)捜査関係者によりますと困窮に耐えかねたI容疑者がA容疑者に食べ物を差し入れるよう何度も懇願していたとのこと。
食事が十分にとれない中、「差し入れはないの?」というI容疑者にA容疑者は「ないよ」と答えることがあったとのこと。

12)捜査関係者によりますと、三男は病院に搬送される際、ヒトの活動に必要なエネルギーである血糖値が3mg/dlしかなかったとのこと。
医師によりますと、幼児の一般的な血糖値は空腹時で60mg/dl以上で、意識障害や体のまひなど後遺症のおそれがある「低血糖」の状態では40mg/dl以下だとのこと。これを下回るにつれ、命に危険が及ぶ可能性が高まりますが、三男の血糖値はさらに10分の1以下だったとのこと。

13)捜査関係者によると三男は亡くなる前の月、あわせて15日以上一切食事を与えられていなかったとのこと。

14)三男の祖母によると、昨年3月、I被告宅の明かりが夜も消えたままの日が続き、異変を感じて同12日に児相を訪れた。「三男は食べないと死んでしまう」と訴え、様子を確認して連絡するよう依頼したとのこと。
しかし、児相から連絡はなく、電話してもプライバシーを理由に説明してくれなかったとのこと。同31日、児相を再度訪問。「元気かだけでも教えて」「どうか孫は生かしてください」と求めたが、「ちゃんと見守りをしていきます」と回答されたとのこと。三男は、それから約20日後に亡くなったとのこと。

15)福岡地検は3月23日、十分な食事を与えなかったとして、保護責任者遺棄致死の罪で、母親のI容疑者(39)と知人のA容疑者(48)を起訴した。

同日に発表された祖母のコメント
「児相に行ってもプライバシーを理由に何も教えてもらえませんでした。プライバシーを守りつつ子どもの命を守らないと児相の意味がありません。児相を頼らずに玄関ドアを蹴破ってでも娘や孫達を救いに行けばよかったと後悔しています」とのこと。

16)福岡県は4月23日、関係機関の対応を検証する初めての会合を開いたとのこと。

17)児童相談所や自治体の対応などを検証する県の有識者検証部会が8月6日、報告書を公表した。体重減少などの兆候があったにもかかわらず、虐待リスクの判断が不十分だったと指摘したとのこと。
報告書は、19年10月以降、町や県の福祉事務所、児相が碇被告の自宅を繰り返し訪問したり電話連絡をしたりしていたにもかかわらず、「やせている」との情報があった三男の体重を不在などで確認できず、虐待のリスクも過小評価していたと指摘。また、訪問時にA被告から「I被告は体調不良で起き上がれない」などと言われて面談もできず、親族から「家に入れず子供たちと会えない」と相談を受けていたにもかかわらず、危険を認識していなかったと結論付けたとのこと。

時系列
2011年頃(推定)A容疑者が嫁ぎ先で借金を作り失踪、その後、篠栗町で再婚
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋  ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される。
03月11日 児相が家庭訪問
その後 I容疑者の親族から児相へ生存確認を相談していたが、児相は町に連絡していなかった。
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日
18:30頃 三男が呼びかけに答えず、A容疑者に連絡
19:00過 A容疑者がI容疑者宅を訪問、三男が呼吸した事を確認して帰宅した。
22:00頃 A容疑者が「息をしていない」と再び連絡を受けて、再度訪問
22:12  A容疑者の夫が119番通報した。
23:33  三男の死亡が搬送先の病院で確認された。
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
その後  子供達は元夫と生活するようになる。
05月26日 A容疑者が子供を取り戻す裁判を起こすようにそそのかす
06月02日 A容疑者が架空の裁判手続きでI容疑者から葬儀代を含む現金12万を搾取
数日後  I容疑者がA容疑者の嘘に気づき、詐欺の被害届を出す
09月頃  A容疑者が3LDKで月6万5000 円のマンションに引っ越す
12月07日 A容疑者が詐欺容疑で逮捕
12月   A容疑者が詐欺容疑で起訴
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検
03月23日 両容疑者を保護責任者遺棄致死で起訴

こんなところですね。
A容疑者は本当にひどい話ではあるのですが、このような人が珍しわけでは無いんですよね。
世の中にはこんな人が時々いると言う事を忘れてはいけません。
自分の周りにもいるかもしれない。そんな警戒心は忘れてほしくないですね。

事の詳細は公判で明らかとなるでしょう。
ただ、福岡県が検証をしているようですが、この教訓を今後に活かしてほしいですね。

亡くなった三男のご冥福をお祈りいたします。

続報を待ちましょう。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その5(3月7日報道)

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2021/09/06

滋賀県大津市妹虐待死事件(発生から家裁送致まで)

8月4日、小学1年の妹(6)に殴るなどの暴行を加えて死亡させたとして、滋賀県警は大津市内の無職少年(17)を傷害致死容疑で逮捕する事件が起きている。
少年は8月1日、市内の公園で「妹がジャングルジムから落ちた」と近所の人を通じて119番していたが、県警は遺体の状況などから少年の説明は虚偽だったとみているとのこと。

発表では、少年は7月下旬~今月1日、大津市内の自宅で、複数回にわたって妹の腹や背中を殴ったり蹴ったりする暴行を加え、右副腎破裂などのけがを負わせ、同日に外傷性ショックで死亡させた疑いが持たれている。

少年は妹と母親と3人暮らし。少年は8月1日午前9時40分頃、市内の公園のそばの民家に駆け込み、「ジャングルジムから妹が落ちた」と通報を依頼し、妹は搬送先で死亡が確認されていたとのこと。

少年の妹は1日、大津市内の公園で倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されたとのこと。

午前9時40分頃、少年は近所の民家に「妹がジャングルジムから落ちた」と助けを求め、その住人が救急車を呼んだ。妹はすぐさま病院に搬送されたが、1時間後に「外傷性ショック」による死亡が確認されたとのこと。

妹の背中や手足などには約100か所の皮下出血があったとのこと。
司法解剖の結果、ろっ骨が複数か所折れていて、全身におよそ100か所のあざが見つかったことから、少年が暴行を加えた疑いが強まり、逮捕したとのこと。
司法解剖の結果、内臓が一部破裂しており死因は外傷性ショックと判明したとのこと。

警察は、少年の認否について明らかにしていないとのこと。

児童相談所の説明では、少年と妹は、家庭の経済的な理由でそれぞれ県外の別の児童養護施設で生活し、3人が一緒に暮らすのは4月以降がほぼ初めてだったとのこと。
また、母親は「兄が妹の面倒を見てくれている」と話していたとのこと。

児童相談所や県警によると、兄妹は7月21日、大津市内のコンビニに来店。未明だったため店員が不審に思い110番した。大津署から「夜間徘徊」などとして連絡を受けたセンターは母親に連絡し、深夜の外出をやめさせるよう指導。その際、妹に目立ったけがなどは確認されず、母親からは兄妹の不仲の話などはなく、センターは直ちに身体への危険性はないと判断し、大津署が自宅に送り届けたとのこと。

児童相談所は今月4日に母親と面談し、家庭状況や養護について聞き取る予定だったとのこと。「もう少し早く面会していればという思いもあるが、兄の暴行は想定できず、通告以降の対応はやむを得なかった」としているとのこと。

7月21日に兄と妹が深夜徘徊していたことがわかり、児童相談所がネグレクト(育児放棄)の疑いがあるとして母親と8月4日に面談する予定だったとのこと。

傷害致死の疑いで4日に逮捕された大津市の無職の少年・17歳は、5日に大津地検に身柄を送られたとのこと。

警察に対し少年が、公園で妹と一緒に遊んでいたとしたうえで、「落ちるところを見た」と話していたことから、妹は転落死したとみられていたとのこと。

通報した男性は「駆け込んできた時の兄はかなり混乱していた様子で、兄と一緒に公園までついていったところ、青ざめて倒れていた女の子がいた」と話したとのこと。

児相は5~7月、自宅や妹が通う小学校を5回訪問。妹と最後に面会したのは7月20日だったが、けがをしている様子はなく、母親も少年と妹が不仲という話はしていなかったとのこと。

逮捕された少年が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしているとのこと。
関係者によると、少年は、だだをこねるなどした妹にかっとなった、との趣旨の供述もしているとのこと。

不動産関係者によると、4月に3人で暮らし始める前は、母親が夫と2人で住んでいたとのこと。
母親と夫が引っ越してきたのは昨年の10月頃でした。60歳くらいで体格のいい短髪の旦那さんと、40歳くらいで色白の奥さんの2人でした。当初から『いずれ子どもと一緒に住むかもしれない』と話していました。あの家は賃貸で家賃は5万円ほどですが、3人で暮らしはじめた4月頃から家賃が滞納されていたと聞いているとのこと。子供たちが来てからは、旦那さんの姿はあまり見かけていないとのこと。

少年(17)が容疑を認め、「連続で何十発も殴ったり、蹴ったりすることもあった」との趣旨の供述をしているとのこと。
捜査関係者によると、少年は「7月22日から暴行するようになった」などとも供述しているとのこと。

母親が留守がちで、少年と妹は千円の食事代だけで1日を過ごす日があったことも判明。大津市の小学校では7月20日に終業式があり、夏休みに入って妹を世話する時間が増えたことが暴行につながった可能性もあるとのこと。

母親によると「7月22日から事件当日までは、仕事で借りている大阪の家にほとんどいました。すぐに帰る予定だったのですが帰れない日が続き、長男にある程度のお金は渡していたのですが心配になり、7月30日には近所の知り合いに頼んで様子を見てもらいました。お金が足りなかったら渡してほしいと頼んだら、1000円だけ渡してくれたそうです。ご飯も作り置きはしていましたが、長男に頼りすぎていたのかもしれません」とのこと。

「私は5度の結婚歴があります。子供は17歳の長男と高校1年生の次男、それに6歳だった死亡した長女と3歳になる三男の4人です。長男と次男の父親が同じで、長女の父親は別の男性です。3歳の子どもの父親が、今の夫です。次男と三男は今も施設で生活しています」とのこと。

少年は取り調べに対して『妹の世話が辛かった。泣いてうるさかった』『言うことを聞かなかったので、髪の毛を引っ張ったり叩いたり踏みつけたりした』『自分がやりました。母はやってない』と供述したとのこと。

知人によると
母親は大阪出身で41歳。最近まで介護施設に勤務していましたが、今年5月に退職。その頃から経済的には苦しい状況だったようだとのこと。

4月に長女を施設から引き取って3人で暮らす予定でした。しかし少年が母親と一緒に暮らすことを希望したとのこと。4月からしばらくの間は母親、現在の夫、少年、長女の4人で生活していたようだとのこと。

しかし4人で暮らし始めてすぐに、少年が『交際している女性と同棲する』と言って家を出ていったとのこと。その後6月には、夫婦関係が悪化して夫も家を出たとのこと。7月になって長男が戻ってきたため、事件が起きた当時は母親、長女、長男の3人暮らしになっていたとのこと。

大津地検は8月25日、傷害致死の疑いで、少年を大津家裁に送致した。地検は少年の認否や処遇意見などを明らかにしていないとのこと。
家裁は同日、少年審判の開始と9月7日までの観護措置を決めたとのこと。

県警の取り調べに容疑を認め、動機について「妹の世話をするのがつらかった」「ちょっかいをだされ、かっとなった」などの趣旨の供述をしているとのこと。

児相は、母親と定期的に面会していたものの事件は防げず、県が8月30日、医師や弁護士などの専門家からなる検証部会を開いたとのこと。
他府県の児相との連携の在り方や、母子の同居を決定した判断が適切だったかなどについて話し合われたとのこと。

時系列
2020年
10月頃  両親が現在の家に引っ越してくる。
2021年
04月   母親、現在の夫、妹、兄の4人が同居を始める。家賃が滞納されていた。
その後  兄が交際女性と同棲する為に家を出る。
05月   母親が介護施設を退職
06月   現在の夫が家を出る。
07月   兄が家に戻る。
07月20日 児相が妹の学校を訪問したが、暴行の形跡はなかった。
この日が小学校の終業式、翌日から夏休み
07月21日 深夜に妹と少年がコンビニにいて、児童相談所に通告されていた
07月22日 少年の妹への暴行が始まる、母親が仕事で事件当日まで不在となる
07月30日 近所の知り合いが少年に1000円を渡す
08月01日
09:40頃 ジャングルジムから妹が落ちたと通報
10:40頃 妹は搬送先の病院で脂肪が確認された。
その後   司法解剖の結果、事故死を否定
08月04日 兄を傷害致死容疑で逮捕
08月25日 家裁に送致、観護措置を決定。

こんな事件ですね。
正直なところ、17歳の兄と6歳の長女の二人の子供だけで生活させてしまったのが、事件の原因ではないだろうか?と考えています。
母親にも、夫が家を出たり、仕事を退職したりして経済的に行き詰っているという事情はあったと思いますが、それなら、6月、7月で結局、経済的な理由で同居できない、育てられないという事で、子供を施設に戻す事ができたんじゃないのかな?
17歳の兄が同居したいと言っても、それを現在の夫が受け入れられるのか?というのも、よく話し合う必要があったように思います。
夫が家を出た理由はわかりませんが・・・現在の夫の子供も施設に入っているんですよね?
そこもちょっとわかりません。自分の子供を施設にいれたまま、自分と血のつながらない長女と同居する理由って何なんだろう?

わからない事ばかりですが・・・
人生は慎重なぐらいがちょうど良いのかもしれないですね。そして家族計画は大切ですよねって事ですね。

亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

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2021/08/10

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その5(3月7日報道)

1)昨春の事件後も金をだまし取っていたA容疑者は、昨年9月ころ、篠栗町にあるオートロックの3LDKで月6万5000 円のマンションに、夫や3人の子どもと引っ越していた。

2)捜査関係者によると、三男の死後、I容疑者には葬儀代を含む公的扶助が支給された。A容疑者は死亡の約2カ月後に架空の裁判手続き名目でI容疑者から現金を詐取したとして、昨年12月に起訴された。

3)I容疑者(39)の三男は昨年4月18日、餓死した。捜査関係者らによると、兄2人は児童相談所が一時保護した後、元夫側で暮らすようになった。

知人のA容疑者(48)は同5月26日、兄2人の引き取りを希望するI容疑者に対し、元夫を相手に裁判を起こすよう持ちかけた。「ボス」と呼んでいた共通の「ママ友」がその手続きを行うと偽り、「ボスが裁判の書面代が必要と言っているけど、どうする」と要求した。さらに、A容疑者は同6月2日、「書面代が12万円かかるって言っているけど、どうする」と再び迫り、I容疑者は同日、生活保護費などから12万円を渡したとのこと。

I容疑者はその数日後、一連の金銭要求の発端となったママ友とのトラブルが虚偽だったことを知った。県警の調べで、A容疑者が吹き込んでいた元夫の浮気などの事実もないと分かり、詐欺の被害届を出す際には、捜査員に「だまされていた。許せない」と話したとのこと。

福岡県警は同12月7日、裁判手続き名目でI容疑者から12万円をだまし取ったとして、A容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

4)捜査関係者によるとA容疑者はI容疑者からおよそ1200万円を搾取していたとみられていて、家族旅行やブランド品の購入のほか、
パチンコなどの遊興費として使っていたとのこと。

5)昨年4月18日、碇容疑者の三男の搬送を担当した粕屋南部消防組合消防本部(福岡県志免町)の記録にはこう記されている。現場からの通報などを基に書かれたもので、心肺停止の理由については、医師の所見として「低血糖」と記載されていたとのこと。

6)I容疑者を知る関係者などによると、三男に異変が起きたのは同日午後6時半頃。小学生の兄2人と遊んでいたが、部屋の中でうずくまり、動かなくなった。I容疑者は、料金の未払いで、自宅でスマートフォンが使えなかったため、近くのコンビニエンスストアに行き、公衆無線LANを使い、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でA容疑者に「様子がおかしい」と連絡したとのこと。

午後7時過ぎ、A容疑者はI容疑者宅を訪れた。三男の足に触ると反応があったため、A容疑者は「大丈夫、大丈夫」と話して帰っていったとのこと。

ただ、三男は呼びかけへの反応も鈍く、意識ももうろうとしていた。布団に横たわり、兄が米粒を口元に運んだが、食べなかった。午後10時頃、I容疑者は、三男が息をしていないことに気づいた。再びA容疑者に連絡するため近所の店舗に駆け込み、電話を借りて「三男が息をしていない」と伝えたとのこと。

A容疑者とその夫が到着し、午後10時12分、119番した。三男は午後11時33分、死亡が確認されたとのこと。
同消防本部の記録には、三男はあばら骨が浮き出るほどやせ細った状態を示す「るいそう」があったと書かれていたとのこと。

7)県警の発表によると、I容疑者は「母親として守ってやれればよかった」と供述し、A容疑者は「食事の管理は一切していない」と否認しているとのこと。
I容疑者の関係者によると、I容疑者は「(搬送時に)何で(A容疑者に)連絡したんだろう」と話しているとのこと。

8)捜査関係者によると2018年5月頃にA容疑者が『他の保護者からIの子供のトラブルのことで訴えられている。解決のためにはカネが必要。暴力団とつながりのある“ボス”がトラブルを解決する』などと架空のトラブルをでっちあげ、約50万円をIから詐取したとのこと。

その次は『Iの夫が浮気をしている』と嘘をつき、『浮気相手のキャバ嬢が妊娠した。キャバ嬢のバックにいる暴力団と交渉しているので慰謝料が必要』『お前の夫の浮気調査費用を“ボス”が立て替えている』『夫との離婚裁判で書面代が必要』などとありもしない話を次々にIに信じ込ませ、カネを引っ張った揚げ句、ついには2019年5月に離婚に追い込んだとのこと。

9)痩せ細っていく三男を不審に思った幼稚園の関係者がたびたびIの自宅を家庭訪問していたとのこと。
「Iの自宅に家庭訪問すると、なぜかAが家にいて抗議して追い返した。2019年11月、三男が通う幼稚園や兄2人が通う学校からも、行政サイドへ問い合わせがあった。『子供たちの体重減少が気になるが、母親と連絡が取りにくくなっている』との情報を受け、町や児相などがIの家庭を“見守り対象”にした。それでも(関係機関の)担当者がI宅を訪ねると、AがIの代わりに対応し、『母親(I)は対人恐怖症だ』などと言って、面会を拒否することもあったとのこと。

10)男児が救急搬送された際、AがIに対し、病院内で「警察にボスのことは言うな」などと口止めをした疑いがあるとのこと。県警は、男児の死をきっかけに、架空の話を用いた母親への金銭要求が発覚することをAが恐れ、隠蔽しようとしたとみているとのこと。

当時のA容疑者の言動について、I容疑者は「自分はそれどころじゃないのに、こんなことを言うんだと思った」と関係者に話しているとのこと。

A容疑者は別の日には、生活困窮の理由を「パチンコで使った」と説明するよう求め、2人がやりとりしたスマートフォンを壊すよう指示したとのこと

11)A容疑者にボスに仕立て上げられた女性によると
「ボスと呼ばれる心当たりはありますか」。事件を捜査する福岡県警から連絡があり、事情聴取を受けたとのこと。
担当刑事は、A容疑者が女性をボスと呼び、「ボスが怒るから食べすぎたらいけない」「12台の監視カメラでボスが見張っている」などとI容疑者を怖がらせていたと説明した。全く身に覚えがなく、驚愕したとのこと。A容疑者が他のママ友たちにも名乗っていた「A」は偽名で、年齢を10歳以上若く偽っていたことも知らされたとのこと。

逮捕前にA容疑者と会った際に問い詰めた。A容疑者は「ボスと呼んだのはあの女(I容疑者)。私は弁護士を雇ってる」などと言い、悪びれる様子はなかったとのこと。

県警は携帯電話の通話履歴や口座の記録なども調べ、女性が事件に関与していないと断定しているとのこと。
捜査関係者によると、A容疑者はI容疑者に「ボスが怒るから話し掛けない方がいい」と指示し、女性と接触させないようにしていたとのこと。

時系列
2011年頃(推定)A容疑者が嫁ぎ先で借金を作り失踪、その後、篠栗町で再婚
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋  ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される。
03月11日 児相が家庭訪問
その後 I容疑者の親族から児相へ生存確認を相談していたが、児相は町に連絡していなかった。
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日
18:30頃 三男が呼びかけに答えず、A容疑者に連絡
19:00過 A容疑者がI容疑者宅を訪問、三男が呼吸した事を確認して帰宅した。
22:00頃 A容疑者が「息をしていない」と再び連絡を受けて、再度訪問
22:12  A容疑者の夫が119番通報した。
23:33  三男の死亡が搬送先の病院で確認された。
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
その後  子供達は元夫と生活するようになる。
05月26日 A容疑者が子供を取り戻す裁判を起こすようにそそのかす
06月02日 A容疑者が架空の裁判手続きでI容疑者から葬儀代を含む現金12万を搾取
数日後  I容疑者がA容疑者の嘘に気づき、詐欺の被害届を出す
09月頃  A容疑者が3LDKで月6万5000 円のマンションに引っ越す
12月07日 A容疑者が詐欺容疑で逮捕
12月   A容疑者が詐欺容疑で起訴
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検

こんなところですね。
だいぶ詳細な情報が出てきましたが、A容疑者の図太さがずば抜けていますね。
三男が死亡して、おそらく事件化する事を予見していながら、三男の葬儀代を、子供を取り戻したい気持ちを利用して騙し取るなんて、ちょっと想像を超える図太さですよね。
まー記事には書いてないのですが、約20年前にA容疑者の両親が近隣住民に借金をしたが、それを踏み倒して夜逃げするなんて事もあったようで、幼少期からそんな荒事に、もまれて育ったので、図太い性格になってしまったのかな?

ただ、I容疑者については、もう気の毒で仕方が無いと言う印象です。
A容疑者の嘘に騙されて離婚に追い込まれて、その上、極貧生活で子供まで餓死、そして、他の子供も夫の元で生活するようになり、I容疑者本人も犯罪者となってしまった。

Aの嘘で全てを奪われてしまった。
まーそれだけA容疑者が上手かったと言う事なんでしょうね。

何度も書きますが「友人と恋人・結婚相手は選びましょう」と言う事ですね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その4(3月5日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その6(8月10日までの報道)

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2021/08/02

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その4(3月5日報道)

1)関係者によると、2人は子どもが同じ幼稚園に通う縁で知り合い、A容疑者は18年5月ごろから、I容疑者に「悪口を言われている」「LINEのグループから外されている」などとだまし、他のママ友たちと疎遠にさせたとのこと。

さらに「ママ友たちが(子どものしつけを巡る)裁判を起こしたので、(I容疑者が)しつけをちゃんとしなかったら罰金を払わないといけなくなった。ママ友たちは、外でずっと見張っている」とうその話を作り上げた。I容疑者は信じ、A容疑者を頼って他の友人たちと付き合わなくなったとのこと。

2)亡くなった三男にも「留守番の練習」として自宅で1人にし、無断で外に出たり食べ物を口にしたりすると、罰として食事を与えず、押し入れに閉じ込めたこともあったとのこと。

3)A容疑者は知人に対しては「(I容疑者宅は)電気が止まっていて、食べ物を持って行ってやりよる」と説明していた。鍋を運ぶ姿を見た近所の住民は「親族でもないのに、面倒見が良い人と思っていた」と話す。A容疑者はまた、友人に「(I容疑者が)男性にのぼせて借金を作った」と架空の話を吹聴したこともあったとのこと。

4)関係者によると、I容疑者は、19年10月から三男が死亡する20年4月までの7カ月間で生活保護や児童扶養手当などに加え、家賃滞納による強制退居で支給される臨時の引っ越し費用など計約230万円の公的扶助を受給。同5月には事後払いの約20万円の葬儀代を含む50万円以上が口座に振り込まれたとのこと。

しかし、これら収入の大半は、元夫に慰謝料を求める裁判や浮気調査の費用という名目でA容疑者がだまし取ったとみられ、I容疑者の手元に生活費はほとんど残らず、ガスが止められるほどだったとのこと。


5)I容疑者(39)の親族が、男児の死亡約1カ月前から複数回にわたって、福岡児童相談所(同県春日市)に一家の生存を確認するよう訴えていたとのこと。児相は篠栗町とともに実施した3月3日の記者会見で、この事実を公表していなかったとのこと。

児相の所長は、記者会見では目視などで確認しなかったケースは公表の対象外としたと説明。「訴えの直前に生存確認ができていたので児相として直ちに面会の必要がないと判断した」と釈明したとのこと。

別の報道では
I容疑者(39)の親族が福岡児童相談所(春日市)に生存確認などを複数回訴えた相談を、児相が町に一度も伝えていなかったとのこと。

児相と町は児童福祉法に基づく要保護児童対策地域協議会の構成組織。町によると、児相が遠方にあることから、安全確認は町の担当部署が行う取り決めになっているとのこと。

6)捜査関係者によりますと、三男(当時5歳)が亡くなった去年4月18日午後6時半ごろ、母親のI容疑者(39)は、呼びかけに応じない三男に気付いたとのこと。

しかし、すぐに119番通報せず、コンビニエンスストアのWi-Fiを使って、「ママ友」だったA容疑者(48)に電話で連絡していたとのこと。

A容疑者は、三男が動いたのを確認し帰宅しますが、「息をしていない」と再び連絡を受けて夫とともに訪れたとのこと。

最終的に119番通報をしたのはA容疑者の夫で、I容疑者が異変に気付いてからおよそ4時間後の午後10時すぎだったとのこと。

別の報道では
捜査関係者によりますと、去年4月、母親のI容疑者は三男が動けなくなったことに気づき、A容疑者に連絡しました。A容疑者は三男が呼吸をしているのを確認すると「大丈夫」と告げ、その場を後にしたとのこと。I容疑者はその後も119番通報せず、三男は数時間後に死亡したとのこと。

7)I容疑者は消費者金融からも数百万円を借りていたとのこと。

8)I容疑者は「警察に元夫の浮気については話すな」「葬儀に親族を呼ぶな」とA容疑者に指示されたとも供述。I容疑者はA容疑者から「夫が浮気をしている」と聞かされ、一昨年5月に離婚したが、県警は元夫が浮気をした事実はないことを確認しているとのこと。

9)三男の死後、I容疑者はもう1台の携帯電話で毎朝「おはよう」とメッセージを送るよう求められたとのこと。A容疑者は「あなたは母親だから逮捕される」と話し、毎朝のメッセージはI容疑者が警察に逮捕されたかを知るためのものだと説明したとのこと。

捜査関係者によると、両容疑者は三男の死の前後に携帯電話で連絡を取り合っていた。三男の死後、警察の聴取を受けたI容疑者は自分の携帯電話1台を破壊。「A容疑者の指示だった」と供述しているとのこと。

10)親族によると、A容疑者は当時、元夫と義理の両親と4人で暮らした。元夫の1カ月分の給料を数日で消費するなどし、義母から厳しく注意されたことがあったとのこと。

ある朝、A容疑者は車で家を出た。その際、親族が「何時に帰るのか」と聞いたところ、「分からない」と答え、そのまま行方が分からなくなったとのこと。その後、A容疑者が元夫の名義で消費者金融から借金をしていたことが判明。使っていた義父名義の携帯電話の月間料金も約20万円に上るなど、請求書が次々と届いたとのこと。

元夫と義理の両親は数年がかりで返済。A容疑者とは連絡が取れず数年後、容疑者方の親族を通じ離婚手続きをしたとのこと。

A容疑者は福岡県篠栗町で再婚した。知人らに「元夫からDV(ドメスティックバイオレンス)を受けたので、約10年前に篠栗町に逃げてきた」と話していたという。元夫の親族は「DVの事実はない」と反論しているとのこと。

11)関係者によると、親族らは2018年6月ごろから、I容疑者が周囲の様子をしきりにうかがったり、同年9月に親族の一人から約80万円を借金したりしたことから、異変に気付くようになったとのこと。

その後、A容疑者は「旦那さんが浮気している」とだまし、I容疑者はこれを信じて19年5月に離婚した。他の親族についても「裏切られているよ」などと不信感を植え付け、I容疑者は親族と連絡を取らなくなった。ほとんどの親族に、離婚の事実や転居先も伝えていなかったとのこと。

転居先を見つけた親族は、夜になっても部屋の電気がつかないことや、手紙や荷物を送っても返送されてくることを心配。三男が亡くなる1カ月前の20年3月からは、県福岡児童相談所に「子どもたちが元気なのか確認してほしい」などと繰り返し相談していたとのこと。

時系列
2011年頃(推定)A容疑者が嫁ぎ先で借金を作り失踪、その後、篠栗町で再婚
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋  ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される。
03月11日 児相が家庭訪問
その後 I容疑者の親族から児相へ生存確認を相談していたが、児相は町に連絡していなかった。
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日
18:30頃 三男が呼びかけに答えず、A容疑者に連絡
その後、A容疑者がI容疑者宅を訪問、三男が呼吸した事を確認して帰宅した。
その後、「息をしていない」と再び連絡を受けて、再度訪問
22:00過 A容疑者の夫が119番通報した。
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検

こんなところですね。
逮捕容疑は保護責任者遺棄致死なのですが・・・殺意は立証出来なかったかな?
三男の死亡前後のA容疑者の行動はちょっと微妙なんですよね。

呼びかけに答えない状態で、呼吸しているからと言って放置しているのは、未必の故意にならないのだろうか?
体重は平均の半分ですから、見た目にも痩せて衰弱しているのは見て取れたと思うんですよね。

そして、死亡前後のやりとりをした携帯を破壊させたのは、連絡内容を隠そうとしたわけで、A容疑者自身が犯罪性がある事を自覚していたと言う事でしょう?
そして、I容疑者の逮捕状況を調べる為に毎日メールさせていたのも、捜査状況を知る為ですよね。

いずれにせよ、殺意はともかくとして、犯罪としては自覚していたんでしょうね。

さらに、10年前の「前の結婚の時」には、借金を作って逃げるという大胆な事もしてますね。
この時の経験が今回の大胆な犯行の基礎になっているのかもしれません。

このあたりを見ると、元々A容疑者に浪費癖があって、その上で狡猾にお金を巻き上げる事に長けている印象です。
A容疑者については、今回の事件以外にも余罪がありそうなので、しっかり捜査をお願いしたいですね。

あと、この事件でも児相の対応にちょっと問題がありそうです。
I容疑者の親族が生存確認を複数回、児相に相談しているのに、これに対する対応をしていません。
三男が死亡する1ヶ月前の事ですから、もし面会していれば異変に気づくことができたかもしれませんね。
実際の現場の確認は町に依頼していたので、児相は連絡するだけだったはずですから、メールやFAXで済む話だと思うんですが、何か理由があったのかな?
理由としては「訴えの直前に生存確認ができていたので児相として直ちに面会の必要がないと判断した」と言う事ですが、親族が生存確認を相談したのは1度じゃないわけで、この説明は最初の1度目は有りだけど、その後の相談を無視する理由にはならないと思うのですが・・・
まー、親族の危機感が児相には伝わらなかったと言う事なんでしょうね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その3(3月4日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その5(3月7日報道)

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2021/07/28

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その3(3月4日報道)

1)捜査関係者によると、両容疑者は16年、同じ幼稚園に子供を通わせていて知り合った。A容疑者は18年5月頃から「あなたの子が他の子に石を蹴る」などとトラブルを装い、示談金名目で現金を要求。I容疑者は、消費者金融などから数百万円を借金し、計約1200万円を渡していたとのこと。

2)A容疑者は共通の「ママ友」の女性について、暴力団と関係があるボスと呼び、トラブルの解決に動いたと説明した上、「ボスが室内の10か所以上に監視カメラを設置して見張っている」と言って、うそを信じ込ませていたとのこと。

3)関係者によると、I容疑者は18年10月頃には自由に使える現金がなくなり、事件当時は「その日を生きるのに必死だった」と説明している。三男の死亡直前は、A容疑者から「寝たらだめ」と言われ、衰弱していたとのこと。

4)捜査関係者によると、I容疑者は生活費の工面などで離婚をためらうことがあった。だが、A容疑者が「私が食事の面倒は見るから」「夫の浮気を理由に裁判をすれば金を取れる」などと仕向けたとのこと。

5)A容疑者からの金銭要求に応じたI容疑者の貯蓄はすぐに底をつき、19年秋頃にはガス代や家賃の支払いも滞るようになった。生活保護費や元夫からの養育費なども、ほとんどがA容疑者に渡っていたとみられるとのこと。

I容疑者は複数の消費者金融で借り入れし、自家用車も売却して金を工面。疎遠だった中学時代の同級生に借金を申し込むこともあったとのこと。

三男の異変に気づいた時も携帯電話が通話できなかったため、A容疑者に通報を依頼していたとのこと。

6)三男が無断で食べ物を口にすると、母親のI容疑者が罰として押し入れに閉じ込めたり、たたいたりしていたとのこと。こうした虐待行為はA容疑者の指示だったとみられるとのこと。

7)A容疑者はI容疑者や三男に対し「食べ過ぎたらいけない」などと指示し、守らなければI容疑者を屋外に長時間立たせたり、睡眠をとらせなかったり、罰を科していたとのこと。

8)容疑者(39)が、A容疑者(48)に渡す金を工面するため、私物をフリーマーケットアプリで売却するなどしていたとのこと。

時系列
2016年04月 二人が出会う
2018年05月 I容疑者に対してトラブルを捏造して示談金を要求
2018年10月 I容疑者は自由に使える現金がなくなる。
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年秋  ガス代や家賃の滞納がはじまる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される
03月11日 児相が家庭訪問
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検

こんなところですが・・・・
知ればしるほどに、I容疑者は理不尽な要求をされているんですよね。
I容疑者が依存性が強い性格だったのかな?それとも、恐怖によって支配されていたのか?精神鑑定でもしないとわからないのですが・・・

ツッコミどころは沢山あるんです。
最初の子供のトラブルについては、示談するにせよ、被害者側に謝罪するなら、被害者に会って謝罪するはずなので、架空の事件なら被害者はいなかったはずなんですよね。
被害者まで捏造していたのか?それに、示談なら示談でその示談の場に立ち会っていないのか?

示談と言う話になっているのに、夫には相談していないのか?
夫がこの話を聞けば、何らかの対応をしていた可能性がありますよね?
夫が聞けば、弁護士を通して示談しようか?なんて話になってもおかしくありませんし、幼稚園での出来事なら、幼稚園に問い合わせているかもしれませんよね。

なので、ここまでの情報を見ると、どうも相談するべき相手に相談していないのではないか?と思うんですが・・・どうなんでしょうね。
夫の浮気を疑っていたので、相談できなかったのかな?
でも、それなら、夫じゃなく、自分の両親とか親族もいたと思うんですよね。
誰にも相談せずに、自分だけで解決しようとして、追い込まれている、そんな印象ですね。

次回に続く
参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その4(3月5日報道)

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2021/07/25

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)

1)母親のI容疑者(39)と知人のA容疑者(48)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。3月3日、両容疑者を福岡地検に送検した。

2)捜査関係者によると、I容疑者は、A容疑者から「(三男が)言うことを聞かなければ罰としてご飯を抜くように」と命じられ、無断で家の外に出た三男の食事を抜いたほか、約10日間にわたり水しか与えなかったこともあったとのこと。

3)司法解剖で胸腺の萎縮も確認された。虐待など強いストレスを受けた場合にみられる所見で、福岡県警は三男が食事を抜かれるなどの虐待を日常的に受けていたとみて調べているとのこと。

4)A容疑者が碇容疑者の生活保護費を口座振り込みではなく現金で支給するよう担当者に求めていたことも新たに判明した。県警は、A容疑者が一家の生活費を搾取している証拠を残さないように仕向けていた可能性もあるとみて捜査しているとのこと。

関係者によると、離婚したI容疑者は19年10月に生活保護を申請。担当職員が制度説明のために家庭訪問すると、同席したA容疑者は「(I容疑者の)借金相手に『通帳を見せろ』と言われ、生活保護費の振り込みがあれば受給がばれてしまう」などと主張し、現金支給を要求したとのこと。

支給は原則、口座振り込みのため実現はしなかったが、県警は、A容疑者がI容疑者の口座から生活保護費を引き出す姿が防犯カメラに証拠として残る事態を避けようとした可能性もあるとみているとのこと。

5)I容疑者は貯金を取り崩したり、車を売却したりして金を工面。生活費も搾り取られる形でA容疑者に金が渡り、その総額で1000万円を超えるとみられるとのこと。

6)A容疑者は「子どもが太っていたら、夫との裁判で養育費や慰謝料が取れない。監視カメラで見張っている」とI容疑者に嘘を信じ込ませていた。

7)篠栗町 こども育成課長によると「母親から信頼する友人ということで、同席を母親本人も望んでいる」町の職員が面会を行った際、I容疑者は「信頼する友人」の同席を求めることがあったとのこと。
その同席した友人がA容疑者とみられる。
その際、A容疑者は職員とI容疑者の話に割って入ったり、なぜ来たのかと聞いてきたとのこと。

8)三男は、亡くなる3カ月ほど前の2020年1月に幼稚園を退園。
I容疑者は調べに対し、「職員に虐待を疑われるのが嫌で辞めさせた。知人の女に退園を勧められていた」と容疑を認めているとのこと。

9)当時、I容疑者の知人には、金を無心する電話がたびたびかかってきていたとのこと。
I容疑者の知人によると
「(電話で)旦那と離婚して家賃が払えなくて大変だからお金を貸してくれないかという内容でした。その後、毎日1週間ほど、トータルで数百件になるのかな。泣きつくような人では無かったのでちょっとびっくりはしました」とのこと。

10)町によると、2019年9~11月、三男が通う幼稚園や兄2人の小学校から、子供たちの体重減少が気になる一方、母親のI容疑者とは連絡が取りにくくなっているとの情報があり、町や児相などがI容疑者の家庭を見守り対象にしていたとのこと。

20年3月5日に福岡県警粕屋署から児相に「子供を残して外出するなど心理的虐待や育児放棄の疑いがある」と通告があり、児相の職員が同月11日に家庭を訪問して、三男と兄2人の元気な姿を直接確認した。その際、A容疑者の可能性がある女性が「母親はこの1カ月ほど体調が悪くて起き上がれない」と応対したという。この約1カ月後に三男は死亡した。

また、町教委こども育成課の課長は、I容疑者との面談に同席することもあったA容疑者について「信頼している友人ということで母親が同席を望んでいた。町としては、幼稚園の時から送迎を一緒にしている非常に面倒見のいい、仲の良い友人という認識だった」と明かしたとのこと。

11)去年3月の最後の家庭訪問では、三男がはきはきと応対していて、顔色もよかったことなどから、差し迫った状況ではないと判断したとのこと。

時系列
2016年04月 二人が出会う
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2019年09月 見守り対象になる
2019年10月 生活保護を申請
2020年
01月   三男が幼稚園を退園
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月05日 育児放棄で通告される
03月11日 児相が家庭訪問
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕
03月03日 送検

こんなところですね。
どうもA容疑者から最初のアプローチは「夫の浮気調査」と言う事のようですね。
I容疑者の「夫が浮気しているのでは?」と言う不安につけ込んで「浮気調査」をする理由を作ったんでしょうね。

それが原因かわかりませんが、A容疑者と出会って3年後にI夫婦は離婚しています。
もし、A容疑者の嘘が理由ならば、I容疑者は夫の言葉よりも、A容疑者の言葉を信じたと言う事なんでしょうね。

まー人は「自分の見たい物を見る」事があるので、潜在的にI容疑者はその嘘を信じたい心理状態だったのかな?
このあたりは、公判で事情が出てくるんじゃないかな?

さて、一方で児相の関与も出てきましたね。
4月に亡くなる3ヶ月前の1月に幼稚園を退園してます。
通常なら理由もなく退園するなんて事は無いので、不自然と感じる部分ではあるのですが、この頃には生活保護を申請するほど、経済的に困窮が始まっていた頃だから、経済的な貧困が退園の理由と説明されれば、担当者も違和感を感じなかったのかもしれませんね。

2年前から見守り対象になっていたんですが、対応に問題が無かったか?はこれからの検証によるでしょうね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その1(3月2日報道)
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その3(3月4日報道)

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2021/07/24

福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その1(3月2日報道)

福岡県篠栗町で去年、当時5歳の男の子を餓死させたとして39歳の母親Iと知人の女Aが逮捕される事件が起きている。

I容疑者とA容疑者(48)は去年4月、I容疑者の三男に十分な食事を与えず、死亡させた疑いが持たれている。

A容疑者はI容疑者と子どもが通う幼稚園で知り合っていて、架空の裁判費用の名目などで、I容疑者の生活保護費などから約200万円をだまし取ったなどとして、逮捕・起訴されている。

警察は、A容疑者がI容疑者の家庭の食事の管理をするなどしていて、生活の困窮が三男の死亡につながった可能性もあるとみて捜査している。

A容疑者(48)が、立件された計約200万円の数倍の金をI容疑者から搾取していた疑いがあるとのこと。県警は一家の生活困窮につながったとみて実態解明を進めているとのこと。

県警によると、A容疑者はI容疑者から生活保護費を詐取したなどとして起訴されている。I容疑者の三男が死亡した後もだまし取ったことがあったとのこと。捜査関係者によると、I容疑者の通帳を管理していた疑いもあるとのこと。

調べによると、2人は5年前、それぞれの子どもが通う幼稚園の「ママ友」として、知り合ったという。

A容疑者は2019年6月から2020年6月までの間にI容疑者から、「元夫の浮気調査費」などの名目で現金や預金通帳をだまし取ったなどとして、詐欺や窃盗の疑いで逮捕、起訴されている。

この家庭をめぐっては、事件の1か月ほど前、児童相談所に育児放棄で通告されていて、警察がいきさつを詳しく調べているとのこと。

県警は3月2日、いずれも同町の無職で母親のI(39)、知人のA(48)両容疑者を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。

逮捕容疑は共謀して、19年8月ごろから三男の食事の量や回数を減らし、20年3月下旬に重度の低栄養状態に陥ったにもかかわらず十分な食事を与えずに放置し、同年4月18日に餓死させたとしている。I容疑者は「母親として後悔してもしきれない」と大筋で容疑を認めている。一方、A容疑者は「I家の食事の管理は一切していない」などと否認しているとのこと。

20年4月18日に三男が意識を失い、呼吸をしていないことにI容疑者が気付き、A容疑者が駆け付けた。知人が119番し、搬送先の病院が三男の死亡を確認した。三男は痩せ細り、体重は10キロほどで同年代の平均(19・6キロ)の半分ほどしかなかったため、県警が水面下で捜査をしていたとのこと。

県警や近隣住民らによると、両容疑者は16年4月ごろ、それぞれの子供が篠栗町内の同じ幼稚園に通っていた縁で知り合い、「ママ友」として仲良くなった。しかし、次第にI容疑者がA容疑者の言いなりとなる関係になったという。捜査関係者などによると、I容疑者が19年5月に離婚すると、その傾向はさらに強まり、I容疑者は生活費の大半をA容疑者に渡すようになったとみられるとのこと。

A容疑者は、I容疑者の元夫が不倫をしていたとうそをつき、浮気調査費や不倫相手に渡す慰謝料の名目で、I容疑者に児童手当や生活保護費などの中から現金を支払うよう求め、19年6月~20年4月、計約187万円をだまし取ったとして詐欺などの容疑で逮捕、起訴された。三男の死後の20年6月にも元夫を訴える裁判費用の名目でI容疑者から12万円をだまし取ったとされるとのこと。

捜査関係者によると、A容疑者はI容疑者の家庭からできるだけ多くの生活費を搾取するため、厳しい食事制限をしていたとみられる。A容疑者は食料が尽きた一家に時折、米やパン、菓子を差し入れたが、一家はわずかな米をおかゆにして分け合うこともあった。ガスが止められ、家賃の滞納が続くなど一家の経済的困窮は深刻だったとのこと。

同居する小学生の長男や次男も十分な食事を与えられていなかったが、2人の健康に大きな問題はないとのこと。

篠栗町こども育成課は、I容疑者一家に支援が必要と判断。家庭訪問をしたが、A容疑者がこれに反発したとのこと。

I容疑者は、三男を含む子ども3人との4人暮らし。福岡児童相談所などでつくる協議会は2019年秋頃から、一家を支援対象として家庭訪問を行っていた。三男の死亡後、2人の兄は児相が一時保護した。

A容疑者は県警の調べに「金銭を受け取っていない」と否認しているとのこと。

I容疑者は生活保護費や児童手当など月20万円前後の収入があったとみられるが、現金はほとんど所持しておらず、A容疑者から渡された食料を家族4人で分け合っていた。A容疑者は「しつけ」と称して、I容疑者に子どもの食事を抜くよう指示することもあったとされる。I容疑者は三男の死亡後、県警に「生活に困っていた」と説明していたとのこと。

A容疑者は、I容疑者に対し、家の中に監視カメラを設置し、共通の知人が見張っているなどと信じこませ、「監視してるから(子どもに)食べさせ過ぎてはいけない」などと言っていたとのこと。

福岡児童相談所や篠栗町などでつくる協議会は19年秋頃から、一家を支援対象にしていた。昨年2月には、当時のI容疑者宅の近隣住民が虐待を疑い、福岡県警粕屋署に相談。同署は、三男ら子ども3人の体を確認し、傷やあざなどはなかったが、育児放棄(ネグレクト)などの可能性があるとして児相に通告していたとのこと。

時系列
2016年04月 二人が出会う
2019年05月 I容疑者が離婚
2019年06月~2020年06月まで詐欺や窃盗で現金等を搾取
2019年08月 三男の食事の量や回数を減らし始める
2020年
02月   近隣住民が虐待を疑い警察に相談
03月   育児放棄で通告される
03月下旬 三男が重度の低栄養状態
04月18日 三男が餓死
その後  二人の兄弟は児相が一時保護した
2021年
03月02日 保護責任者遺棄致死で逮捕

こんなところですね。
まー時々Aのような人が出てきて、事件になりますね。
とにかく、どうすればこんな事件に巻き込まれないようにできるのか?
事件を追っていきましょう。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その2(3月3日報道)

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2021/07/22

北海道札幌市2歳女児虐待死事件その7(男女被告の控訴審)

***初公判(3月16日)***
男性被告(無罪を主張して控訴)
1)札幌高裁の16日の控訴審で弁護側は改めて被告人質問などを求めていましたが、札幌高裁は「必要性がない」として却下し、10分で結審したとのこと。
判決は来月26日の予定。

女性被告(無罪を主張して控訴)
2)3月16日の控訴審で女性被告の弁護側は、日本法医病理学会理事長で和歌山県立医科大の男性教授と、旭川医科大の女性教授(法医学)よる意見書を証拠申請。

意見書では司法解剖した医師の「衰弱死」の見解を否定し、全身のケガによる「外傷性ショックによる急死」と結論付けたほか、一審で主張していた吐いた食べ物をのどに詰まらせた「窒息死」の可能性も残したとのこと。

女児は直前まで元気だったが「急死」したとして、保護責任者遺棄致死罪は成立しないと主張したとのこと。

札幌高裁は、意見書の提出は認めたものの、弁護側の証拠申請と男性教授の証人尋問の申請を却下。裁判は即日結審したとのこと。

判決は4月26日の予定

***判決公判(4月26日)***
女性被告
1)裁判長は懲役9年とした一審・札幌地裁の裁判員裁判の判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
裁判長は被告に対し「食事など必要な保護を与えず女児が死亡したことに変わりはない」と指摘したとのこと。

男性被告
2)被告の主張に正当な理由がないとして、控訴を棄却した。
「頭のケガを生じさせたのが被告であると認定した一審の判断は不合理ではない」としたとのこと。

***上告(4月28日)***
男性被告と女性被告は4月28日、判決を不服として最高裁判所に上告したとのこと。

こんなところですね。
控訴審はあっけなく終わりました。
一審判決の内容に不合理な点は無いと言う事なんでしょうね。
両名とも無罪を主張して上告していますが、新しい証拠などがでなければ、次も同じ結果になりそうですね。

参考リンク
北海道札幌市2歳女児虐待死事件その6(女性被告の一審判決)

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2020/12/28

北海道札幌市2歳女児虐待死事件その6(女性被告の一審判決)

懲役9年(求刑懲役14年)です。

***初公判(11月2日)***
被告は2019年5月中旬から交際相手の男と共謀して、娘で2歳の女児に十分な食事を与えず衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている。
 
1)被告は「娘は元気な状態で突然亡くなった」などと無罪を主張したとのこと。
 
『私は娘にご飯を食べさせていた。亡くなる直前まで元気だったのに急に亡くなった。起訴内容は絶対に事実ではない』と主張したとのこと。
 
2)検察は司法解剖の結果から女児は2、3週間ほとんど食事を与えられず、低栄養で衰弱死したと指摘したとのこと。
 
検察側は「長期間、閉じ込め食事を与えず治療も受けさせなかったことは残酷かつ悪質」と指摘したとのこと。
 
3)弁護側は女児は直前まで自力で食事していたが、喉に食べ物を詰まらせて窒息死したと主張したとのこと。
 
弁護側は「命の危険がある低栄養状態ではなかった。衰弱死ではなく窒息死」と主張したとのこと。
 
***第二回公判(11月4日)***
証人尋問(男性被告)
弁護側質問
亡くなる前の密室内の状況を証言した。
女児は直前まで部屋の中を歩いたり、自分で食事をしたりするほど元気だったと話し、保護が必要な状況ではなく、死因は窒息死だったと証言したとのこと。
 
検察側質問
検察:「(事件後)女性被告にこの場にいなかったことにしてほしいと頼みましたか?」
 
男性被告:「頼みましたね」
 
検察:「窒息死なら事件ではなく事故なので頼まなくていいのでは?」
 
男性被告:「警察に話を作られたりするので、巻き込まれたらめんどくさいなと」
 
男性被告:「(女性被告は)出かけるときも何時間とか決めずに、適当に出かけていた。(女児に)決まった時間にご飯をあげる意識は全くなかった」
 
弁護側、検察側どちらの質問か不明な内容なので、以下に記載します。
 
「こっちゃんと呼んだら、洋室から自分で歩いてきて3人で食事した。食事後、こっちゃんバイバイと言ったら、バイバイと手を振って洋室に戻った」などと証言したとのこと。
 
女児の頭が腫れ、病院に電話した際「女性被告は何もしなかったから、自分が電話をした」「家の中で服を着せず、おむつ1枚にしていた」と証言したとのこと。
 
亡くなる3時間前の食事には「"こっちゃん"と呼ぶと歩いてきた。アクアパッツァといももちとスクランブルエッグとドーナツを食べた」と証言したとのこと。
 
女児が搬送される約30分前に、膝をつき前かがみで首を抑え苦しそうにしている様子を男性被告が発見し、水を飲ませるなどの処置をしたことも明らかにし、体調が急変したことも主張したとのこと。
 
***第三回公判(11月5日)***
被告人質問
食事を与えていなかったのでは?
亡くなるまでの2週間の買い物リストを示しながら、女児の好物の「飲むヨーグルト」や「とろろそば」などを買って食事を与えていたと主張した。
 
「亡くなる2日前にちょっとやせたかなと思っていた」「イヤイヤ期だと思っていた。普通の食事を与えても食べてくれないことがあった」
 
女児の身体に残っていたケガについて
「一弥君(男性被告)とのケンカをしたあと、娘にケガがあることに気づいた」
 
被告は自身の入浴中に女児の容体が急変したと話したうえで「入浴中に一弥君が女児を暴行したと思う」と証言した。
また、入浴後の状況について「女児の舌の上に血があった」「洋室に血を水で薄めたような水たまりがあった」と説明した。
検察はスマートフォンに女児がおむつ1枚で生活している写真が残っていたことなどから、被告に育児放棄の傾向があったと指摘したとのこと。
 
女児が亡くなった日の様子については「呼吸がおかしかったので、詰まらせたかと思って口の中を見ました」と、あくまでも女児は急に亡くなったと証言したとのこと。
 
「お風呂は娘と交際相手の男と3人や、娘と2人でほぼ毎日入っていた」などと証言したとのこと。
 
女児が死亡する2日前にやせていると感じたと証言した被告。検察が、「毎日お風呂に入れていたということだが、それ以前に気づかなかったのか」と質問すると「時間に余裕が無くてバーッと(風呂に)入れて寝かせていた」「娘と過ごす時間が減っていて気付くのに遅れた」と答えたとのこと。
 
「一弥くんはお金に困っていました。だから外で仕事をしている私に暴力をふるうわけにはいかなかったんだと思います。私のせいで、娘を犠牲にしてしまいました」
 
***第四回公判(11月6日)***
証人尋問
検察側証人(司法解剖した解剖医)
「女児の遺体はろっ骨がうきでるほど痩せ細っていた」と証言した上で、死因は低栄養による衰弱死であると主張した。さらに女児の頭の骨折やアザなどについては、直接的な死因ではないものの死期を1日~2日早めたという見解を示したとのこと。
 
女児が低体温になっていたことから、窒息死のような突然の死なら、亡くなるまでに大きく体温が下がるはずはないと否定。胃に残っていた食べ物については「低栄養で消化器系がかなり弱っているので健康な人とは違う」と反論。血糖値も死後変化するので「信用できない」と主張したとのこと。
 
司法解剖の結果では、女児は、お腹の皮下脂肪が3ミリから5ミリになるほど痩せていて、低栄養により衰弱死したと結論付けているとのこと。
 
女児は体重を維持するための栄養が足りず、全身の臓器が弱っていたと証言。
 
女児が亡くなる5日前の2019年5月30日ごろには、体力が落ちて、歩いたり、大声を出したりすることはできず、数日前には意識障害が生じていたと見ているとしたとのこと。
 
また大腸からは綿ごみや毛のようなものが見つかっていて「飢えて落ちていたものを食べていた可能性がある」と証言した。
 
頭の骨折などのケガは死期を早め、傷も複数あることから、何度も暴行されていると指摘したとのこと。
 
弁護側証人(脳神経外科医)
女児の頭のけがは脳には影響を及ぼしていないため、十分自然治癒する程度のものであったと死への因果関係を否定した。さらに死因についても、太ももの皮下脂肪が14ミリ残っていたことなどを根拠に、低栄養状態にあったのは間違いないが、飢餓状態ではなかったとして衰弱死を否定し、死因は喉に嘔吐物を詰まらせたことによる窒息死であると反論したとのこと。
 
胃に多くの食べ物が残っていることや血糖値が高かったことから、「食べた直後でないと説明がつかない」と証言。
 被告の供述が「100%正しい」と主張し、のどを詰まらせたことなどによる「窒息死」の可能性を指摘したとのこと。
 
***第五回公判(11月9日)***
証人尋問
弁護側証人(消化器内科の医師)
「女児の死因は衰弱死ではなく窒息死」だと証言した。
 
医師は女児の大腸全体に便が残っていたことに着目し「死亡する前日~数日前までは食事をしていた」と指摘したとのこと。
 
また血液検査の結果も低値でありつつも、正常の域だとし衰弱はしていなかったとしたとのこと。
 
6日の裁判では女児を鑑定した医師が、大腸に毛やほこりがあり「飢えて食べた可能性がある」としていましたが、弁護側の医師は「2歳児くらいの子どもは、食事のときに誤って毛髪やペットの毛、ほこりなどを口にすることはある」とした上、「飢えた状態なのであれば、おむつや観葉植物なども食べてしまう」と反論したとのこと。
 
男性被告の「女児が首を押さえ苦しそうな様子をしていた」という供述や、女性被告が通報時、救急隊に「口に食べ物があり、苦しそうにしている」などと話している録音の証拠と、胃の中にいももちが残っていたことから、いももちが胃から逆流し、窒息した可能性があるとしたとのこと。
 
複数回食事していた根拠の一つが、トマト。女児の胃には赤いトマトの皮、大腸には色が抜けたトマトの皮のようなものがあった。
 
弁護側の医師は、消化機能が維持されていたことを示していて、同じときに食べたトマトではないと分析。女性被告の交際相手・男性被告は、亡くなる3日前と当日に女児がアクアパッツァを食べたという証言をしていますが、トマトの状態はこの証言と整合するとのこと。その上で、救急搬送時、女児の口の中には吐いたものがあったことなどから、吐いたものをのどに詰まらせた「窒息死」の可能性を指摘したとのこと。
 
(6日に証言の)司法解剖をした医師は、トマトの皮だけでは複数回食事したとは言えないと反論。消化機能が低下してトマトの皮の一部が胃に残り、一部が大腸へたどり着いた可能性もあると指摘。改めて「衰弱死」と証言したとのこと。
(この部分が9日の証言かは不明)
 
***第六回公判(11月10日)***
被告人質問
5月末から女児が亡くなる前までコンビニで購入した弁当や手作りの料理、ヨーグルトやバナナを与えていたと証言し、育児放棄を否定したとのこと。
 
また、女児の遺体を解剖した鑑定医の「亡くなる約5日前には衰弱していて、数日前には意識障害に生じていた」の指摘には、「亡くなる直前まで様子は変わらなかった。呼びかけると『はーい』と歩いてきた」と反論したとのこと。
 
検察官:「女児が痩せているのをもっと早く気づけたとは思いませんか?」
 
被告:「私なりに仕事も育児も家事も精いっぱいやっていました。今となっては、もっと見てあげればよかったなと思います」
 
裁判官:「窒息死だったとしても、ちゃんと栄養を与えていたら(嘔吐物を)吐き出す力があって、こうはならなかったとは思いませんか?」
被告:「いまとなっては、もっと食事を気をつければよかったと思います」
 
女児の死を避けるためにはどうすればよかったのかを裁判官に問われると。
 
被告:「男性被告と付き合ったことが間違いでした。私が男性被告を信じ切っていました。忙しく時間がなくても、寝る間を惜しんで娘との時間を作ってあげればよかったなと思います」
 
***論告求刑公判(11月11日)***
検察は、11日、懲役14年を求刑した。
検察は「子どもの命よりも男との遊びや関係の維持を優先した罪は重い」として、池田被告に懲役14年を求刑した。
 
検察側は「およそ20日間にわたり女児を家に閉じ込め食事も与えず、男性被告からの暴行を認識しながら治療を受けさせなかったことは残酷というほかない。
我が子を死に追いやりながら犯行を否認し反省があるとは言えない」として懲役14年を求刑したとのこと。
 
以下はいつの時点の証言か不明です。
「私は娘の母親です。育児や生活面で母親として足りないところはたくさんあったと思っています。このような結果を招いたのは事実です。責任を感じています。いまさらとわかっていますが、後悔してもしきれません。このことは一生背負っていかなきゃいけないと思っています」
 
***判決公判(11月20日)***
地裁は「食事を与えるという最も基本的な責務を果たさず、生存の確保をないがしろにして誠に悪質」として、懲役9年(求刑懲役14年)を言い渡したとのこと。
 
判決によると、被告は交際相手の男性被告(26)=保護責任者遺棄致死罪などで懲役13年の実刑判決、控訴=とともに、昨年5月15日ごろから女児に必要な食事を与えず、男性被告の暴行によるけがの治療を受けさせないで放置し、低栄養状態に陥らせて同6月5日に衰弱死させたとのこと。
 
判決は、遺体を解剖した医師の見解に基づき、同5月31日ごろには衰弱が進み、生存のため保護が必要な状態にあったと認定。暴行によるけがが衰弱の程度を強めたとし、死亡の数時間前には高度の意識障害も生じていたと推認したとのこと。
 
また、体重約8・2キロだった女児が同4月下旬から約6週間でその約18%が失われるほど低栄養状態だったと認め、「明らかに特異だ」と指摘した。女児の身の回りの世話をしていた被告が体重の減少やけがに気がつかないのは不自然だとして、被告の供述は信用できないと断じたとのこと。
 
さらに、女児を1人で部屋に残して男性被告と長時間外出していたと指摘し、「機会があったのに育児支援を受けようとせず、男性被告との遊興や関係維持を優先させ、あまりに無責任だ」と非難したとのこと。
 
一方で、裁判長は
「自らの過ちを真摯に振り返る姿勢がうかがわれない点は相応に非難されるべきであるが当時若年である被告人の未熟さや想像力の乏しさが影響している」と述べたとのこと。
 
***控訴(11月20日)***
被告(22)が、懲役9年(求刑懲役14年)とした20日の札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。20日付。
 
こんなところですね。
男性被告が有罪になっていますので、検察側の主張が認められるのかな?と言う予想はありました。
ただ、医学的見解が180度違うところが、ちょっと微妙だなと感じるところではありますね。
死亡直前の様子についても、男性被告と証言が一致してます。
まー、事件後にその場にいない事にしてくれなんて事を話しているので、口裏を合わせたと言う可能性もあるけど・・・
 
低栄養状態だった事は弁護側証人の医師も認めているところではあるんですけどね。
女児の死因が「低栄養」による「衰弱死」であった事を証明するには決定打が足りない気もします。
 
なので、控訴審で逆転する可能性もあるのかな?と言う気もしますが・・・
死因はともかく、同居する男性の虐待行為を見逃していた事、育児をないがしろにして、自分の遊びを優先した事は無かった事にはできませんね。
 

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2020/10/18

北海道札幌市2歳女児虐待死事件その5(男性被告の一審判決)

懲役13年です。
***初公判(9月29日)***
女性被告の交際相手の男性被告は、女児を殴ったり踏みつけたり、たばこの火を押し付けたりした上、放置して死亡させたとして傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪に問われている。
 
起訴状によると、男性被告は2019年5月上旬~6月5日ごろ、女児に殴ったり、たばこの火を押し付けたりするなどの暴行を加え、頭蓋骨骨折などのけがをさせた上で放置し、死亡させたとされるとのこと。
 
1)起訴内容について男性被告は「(検察官が)読み上げたことに関しては、一切やってませんので、やってません」と無罪を主張したとのこと。
 
2)弁護人も「暴行は加えておらず、保護責任者でもない。無罪です」と述べたとのこと。
 
弁護側は暴力を振るっていたのは母親の女性被告(22)=保護責任者遺棄致死罪で起訴=だとし、男性被告は気付いていなかったと主張したとのこと。
 
検察は司法解剖の結果から死因を衰弱死としていますが、弁護側は「食べ物をのどに詰まらせたことによる窒息死だ」と争う姿勢を示したとのこと。
 
女児のけがについては「転んだ」などとする女性被告の話を信じたと訴えた。虐待を疑った道警の捜査員が居室を訪れた5月15日以降は「巻き込まれたら面倒だと思い、最低限の食事の世話などを除き、子どものことには口を出さなくなった」と述べたとのこと。
 
3)冒頭陳述で検察側は、状況などから暴行を加えたのは男性被告だと指摘。「2歳児に対して暴行を繰り返したのは卑劣だ」と述べたとのこと。
 
冒頭陳述で「男性被告と、女児の母親である女性被告は、女児が亡くなる直前の20日間、部屋に閉じ込めほとんど食事を与えなかった。その上、男性被告が全身に暴行していた」と指摘したとのこと。
 
冒頭陳述で「女児の顔のあざは男性被告のこぶしの大きさと矛盾しない」「近くの住民が子どもの泣き声と男のどなり声を聞いている」として、男性被告がけがをさせたと指摘したとのこと。
 
検察側の証拠調べでは、女児を放置した状態で、場外馬券場など、遊興のため外出を繰り返していたと指摘。男性被告のスマートフォンからは、女児搬送後3時間以内に「子供虐待 疑われる」「虐待 死亡 懲役」と検索。ネット上の百科事典「ウィキペディア」で、2010年に発生した大阪2児餓死事件のページを閲覧した履歴が残っていたことも明かしたとのこと。
 
4)女児が死亡する3週間ほど前に、虐待の通報を受けて女児の安否を最後に確認した警察官の証言。
 
当時、女児の顔や腕には1センチ未満のあざがあり、両足の裏に絆創膏が貼られていたということですが、女性被告の「ヘアアイロンをふんだ」といった説明に、納得したと述べたとのこと。
 
しかし、女性被告に、絆創膏をはがすと「痛がって泣く」と断られたため、傷は直接確認していないとのこと。
 
警察官は女性被告が部屋を離れたとき、女児に「お母さん好き?」「痛いことされてない?」と問いかけたとのこと。
 
女児は無表情のままで、30分ほど、ほぼ動かなかったとのこと。
 
警察官は女性被告に電話してもらい、男性被告と直接話したことを明らかにしましたが、名前を聞くと、「強制じゃないなら教えたくない」と断られたとのこと。
このとき、警察官は「暴力はない」と判断し、児童相談所に結果を報告したとのこと。
 
***第二回公判(9月30日)***
証人尋問
1)女児の祖母が証人として出廷し、男と一緒に暮らす前は、女児にけがはなかったと述べたとのこと。
祖母は、男性被告が女児と母親の女性被告の3人で暮らす前の、去年3月はじめ、女児を入浴させた際に「女児にけがはなかった」と証言したとのこと。
 
2)警察官は、男性被告の指の根元の「基節関節」の間隔は、女性被告よりもおよそ4ミリ長く、女児の顔のあざと一致すると証言したとのこと。
 
弁護側が「誤差はあるか」と聞くと警察官は「多少はある」と答えました。裁判長が何ミリを誤差と考えたか聞くと、警察官は「2、3ミリ」と返答したとのこと。
 
***第三回公判(10月1日)***
証人尋問
1)女性被告(22)の同僚の女性の証言
女性は「2019年5月ごろに職場の喫煙所で女性被告から『男性被告が女児が吹っ飛ぶくらい頭を殴る。怖い』と2回以上は相談を受けた」と証言したとのこと。男性被告は女児が泣いている時に、殴っていたとのこと。
 
2)弁護側からは、女性被告が通っていた美容室の従業員の供述調書が証拠として提出。その中で女性被告が従業員に「男性被告は女児に怒鳴ることはあるが、暴行はしない」と話していたとのこと。
 
3)現場マンションの男性住民の証言
去年2月ごろから「子どもの泣き声が昼夜問わず聞こえた」と証言。4月には、同居の女性が児童相談所に通報しましたが、5月にかけて、泣き声や物を叩きつけるような音が増えていったとのこと。
 
「男の大声の後に、ドンガンという物音、子どもの泣き声が聞こえた」(証人)
 
そして、女児が亡くなる4日前から、泣き声は「聞こえていない」と証言したとのこと。検察官は、これらの証言から、同居していた男性被告がけがをさせたと主張したとのこと。
 
しかし、男性は、泣き声は「男の子のものだと思っていた」、どの部屋から聞こえたか「断定はできない」とも話し、男性被告側は、「泣き声は女児」とする検察官に疑問を投げかけ、無罪を主張しているとのこと。
 
***第四回公判(10月2日)***
証人尋問
1)司法解剖した医師の証言(検察側証人)
「体には脂肪が数ミリしかなかった。2週間から3週間の間に急激に体重が減少し、低栄養状態で亡くなった」と証言。提出している証拠では、下腹部の皮下脂肪は3ミリだったとのこと。
 
女児の大腸から綿ごみや毛が見つかり、飢えて口にした可能性があると証言したとのこと。
 
他の報道では
胃から「とうがらし」成分、腸から「ほこりや毛のようなもの」が見つかり、香辛料やごみを食べていた可能性もあるとも指摘したとのこと。
 
免疫を作る「胸腺」という臓器が通常の子どもの約4分の1の大きさになっていたとのこと。
 
さらに、頭部の骨折などのケガが死期を早めたと主張。虐待を受けていた可能性があるとしたとのこと。
 
「腰のやけどの痕は、一生残るような深さでたばこの火で負わされたもの」「頭のけがは死亡の2週間前から継続的に頭を叩かれたり、圧迫されたりしたもの」と証言したとのこと。
 
また、死から2日後の身体検査で、母親の女性被告の爪は、1センチほど伸びていて「爪が邪魔で強い力で殴れない」と指摘したとのこと。
傷害致死などの罪に問われている男性被告には、右手の人差し指の第2関節に傷があり、けがをさせたのは男性被告の可能性が高いと述べたとのこと。
 
更に別の報道では
5月15日ごろからほとんど食事をしておらず、6月に入ってからは「衰弱が進行して意識障害があり、普通に歩いたり大声を出したりできない状態だった」と指摘し、死亡直前は低体温症だったとしたとのこと。歯でかまれていないと思われる胃の内容物があり、「無理に飲み込まされたものと考えられる」と指摘したとのこと。
 
2)弁護側の医師の証言
弁護側の証人として出廷した医師は女児の気管支や肺などのCT画像に異物とみられるものがみられたと説明。死因は吐しゃ物をのどに詰まらせた可能性を主張し、「窒息死と考えるのが自然」と反論したとのこと。
 
別の報道では
弁護側証人の内科医は弁護側に開示された資料を基に、衰弱が進行していたことは認めたが、血液中の栄養分や皮下脂肪がある程度残っていたなどとして、「死を招く危険な状態ではなかった。何かを詰まらせたことによる窒息死の可能性が高い」と反論したとのこと。
 
***第五回公判(10月5日)***
証人尋問
1)女性被告(母親)の証言
「3月ごろに男性被告から娘への暴力が始まった。4月、モンブランを食べられたことに腹を立て、床に倒れるほど強くぶったたき、引きずった」と証言したとのこと。
 
さらに当時の状況を詳しく語り、「5月には口にバナナを突っ込み、粘着テープで口を塞いだうえ、手足をベビーカーにグルグル巻きにくくりつけて就寝したこともあった」と男性被告が虐待していたと主張したとのこと。
 
女性被告も男性被告から連日暴言を受けていましたが、金を貸していて別れることができなかったとしたとのこと。
 
別の報道では
冒頭で検察に「あなたは女児に暴行したことはありますか」と聞かれると「ありません」と証言したとのこと。
 
一方、男性被告が女児の頭を平手でたたき、引きずるのは見たことがあると話しました。また、女児が亡くなる6日前には、手や足をガムテープで巻かれ、ベビーカーに固定された状態を見たたこともあるとのこと。翌日の未明、女児の頭にはたんこぶがありましたが、男性被告に「虐待が疑われるとネットに書いてあった」と言われたほか、朝には腫れがひいていたため、病院に連れて行かなかったと証言したとのこと。
 
女児は、死亡したときには頭の骨が折れ、やけどやあざなど、顔から足先まで全身に大けがをしていた。しかし、女性被告はそのけがを男性被告がさせた確信は持てず、逮捕された後も「信じ切っていた」と話したとのこと。
 
その後、様々な証拠を見ながら思い出していくと、女児にけがをさせたのは男性被告しかいないと思うようになったとのこと。
 
更に別の報道では
女児が亡くなる数時間前には女児の体が持ち上がるほど髪の毛を引っ張った」などと証言したとのこと。
 
「4月上旬に女児が男性被告のモンブランを勝手に食べた際に、思いきり平手で床に倒れこむまでたたき、洗面所に引きずっていった」
 
「(男性被告が)女児の頭を殴って泣き叫んだことがあった。暴行を見るたびにやめるように言った」
 
女児が亡くなった2019年6月5日。男性被告は午前2時に女児に立つように指示。
しかし立ち上がることができなかった女児の髪を引っ張って立たせる暴行をしていたとのこと。
その約3時間後、女児は死亡が確認されたとのこと。
 
「もともと小柄なので極端に衰弱しているとは思わなかった。イヤイヤ期で食べなかったためだと思っていた」
 
翌日(5月31日)には仕事中に男性被告から「女児が骨折しているかもしれない」とLINEで連絡があった。女児が亡くなった6月5日の直前にも、男性被告が女児をげんこつで殴っていたと証言したとのこと。
 
***第六回公判(10月6日)***
被告人質問
1)「自分が気づかないうちに女児の体に"あざ"ができていたことがあった」「女児がいたずらをした時に、女性被告が頭をたたいていた」などと時折涙を見せながら証言したとのこと。
 
弁護側からの「女児を叩いたりしたことがありますか」という質問に「食べ物を投げたときに軽く叩いた」などと答えたとのこと。
 
一方、同じマンションの住人が警察に通報した5月12日以降、女児が亡くなる6月5日まで“虐待”に関わりたくないとして「暴力はふるわなかった」と証言したとのこと。
 
弁護側の質問で、女児が死亡した2019年6月5日前後の経緯について答えた。
4日夜、男性被告と女児と母親の女性被告は、男性被告が用意した食事をとった。その後、男性被告と女性被告は1時間ほど入浴し、男性被告が先にあがると女児の苦しそうな声が聞こえた。女児はマット上で体を抱え込むようにうつぶせになり、手でのどを押さえて苦しんでいた。女性被告と2人で女児を逆さまに抱えて背中を叩くなどし、人工呼吸をほどこした。その後、女児と女性被告が救急車で病院に向かったとのこと。
 
検察から死亡した女児の傷について問われると「僕は一切やっていないし、(母親の)女性被告がやったんだと思います」と答えた。女児の頭部外傷、顔や体の皮下出血の原因については「わかりません」と答えた。検察は、女児が家ではおむつ姿で過ごしていて、一緒に住んでいた男性被告が傷の原因もわからないのは不自然だと指摘したとのこと。
 
「(女性被告は)「産んだこと後悔した」オムツを替えるとき『生きた心地しない』と毎回言ってました。ごはんも全部コンビニ弁当で、家で服を着させているのも見たことない」とのこと。
 
男性被告は5月下旬、女児が頭を痛がっていると病院に通報しました件について
「病院の担当者の態度が悪かったのでムキになった。イラっとしたし、他人の子を病院に連れていく立場ではないと思った」
 
結局、女性を病院に連れて行くことはなかった。
 
***論告求刑公判(10月7日)***
1)男性被告に対し検察は懲役18年を求刑した。
 
2)検察側は7日の裁判で「犯行のあらゆる点を否認し反省の色も感じられない」として懲役18年を求刑したとのこと。
 
別の報道では
検察側は「暴行を繰り返した上、医師の治療を受けさせず悪質だ」として懲役18年を求刑したとのこと。
 
「20日間にわたって暴行を繰り返して、食事も与えず家に閉じ込めた。熱い液体をかけるなど暴行を楽しむような犯行態様で残虐だ。女児にとっては生き地獄と言える状況だった」として、懲役18年を求刑したとのこと。
 
3)裁判長「最後に一言ありますか?」
男性被告「僕は検察官のいうようなことは絶対にやっていません」と述べたとのこと。
 
***判決公判(10月16日)***
被告に懲役13年(求刑懲役18年)の実刑判決を言い渡したとのこと。
 
1)札幌地裁は「すべてのケガが男性被告によるものとは断定できないものの、死期を早めた頭の大けがは男性被告によるもの」と指摘したとのこと。
 
裁判長は判決理由で「暴行したのは被告と考えるのが自然」と退けた。その上で衰弱した女児を救命しなかったのは保身のためと指摘。「身勝手極まりなく誠にむごく悪質だ」と述べたとのこと。
 
札幌地裁は、男性被告による暴行はあったものの、直接的に死亡につながるものではなかったとして、傷害致死は認定せず、傷害罪を適用したとのこと。
 
そのうえで、「被告は不合理な弁解に終始している」、「死亡した女児は孤独で哀れというほかない」と述べ、懲役13年の実刑判決を言い渡したとのこと。
 
別の報道では
裁判所は女児が男性被告と2人でいる時にケガをしていることなどから、男性被告の暴行があったと認めて「傷害罪」を適用したとのこと。
 
そのうえで「ケガの原因はわからない」などという証言については、「同居していたのに不合理だ」として認めず、懲役13年の判決(求刑 懲役18年)を言い渡したとのこと。
 
親子関係になくても、女児に「必要な保護を与える立場にいた」と認定。必要な食事や医療を与えず、女児を「衰弱死」させたと指摘したとのこと。
 
こんなところですね。
判決を整理すると
A)死因は衰弱死
B)すべてのケガが男性被告のものとは断定できないが、頭の大けがは男性被告のもの
C)男性被告の暴力は直接の死因ではないので「傷害罪」
D)親子関係になるくても、女児に「必要な保護を与える立場にいた」
E)「ケガの原因が分からない」と言うのは認めない
 
死亡の経緯が男性、女性両被告が入浴中に死亡していたと言う事なので、直接、暴行による死亡では無いと言う事なんですね。
もし、女性被告が入浴中で男性被告と女児が二人きりの時に女児が死亡していたなら、傷害致死を疑われる状況だったから、その意味では男性被告は運が良かったのかもしれませんね。
 
D)については、親子関係になくても同居していたら、「保護責任」があると言う事なんでしょうね。
常識的に考えればそうなると思います。
で一緒に住んでいるのに「ケガの原因が分からない」と言う言い訳は通用しないと言う事ですね。
 
量刑についてですが、あの虐待の限りを尽くした野田の小4女児虐待死事件でも男性被告の判決は懲役16年(求刑懲役18年)なんですよね。
この野田の事件でも裁判官は「情状酌量の余地は微塵もない」と言ってます。
 
こちらの事件では、不合理な弁解で反省している様子はありません。
ただし、死因が被告の直接の暴力でないので傷害致死ではなく、傷害罪になった為に、懲役13年(求刑懲役18年)なんでしょうね。
 
それでも、私は軽すぎると思う。
生前の女児の苦痛を考えれば、どう考えても軽い。やはり、虐待致死罪とか、拷問致死罪を作るべきだと思います。
 
さて、男性被告についてはこれで一区切りですが、一方の女性被告の公判はこれからですね。
少なくとも、女性被告には女児を保護する責任があったはずなので、医師に治療させなかった事、食事を十分に与えなかった事は追及されるでしょうね。
問題は、女性被告による虐待が他にあったのかどうかですね。
 
女性被告の公判に注目しましょう。
 

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