2015/02/21

愛知蟹江町男性殺害事件その25(一審死刑判決)

愛知県蟹江町で2009年5月、一家3人が殺傷された事件で、強盗殺人罪などに問われた中国籍の無職、男性被告(31)に対する裁判員裁判で、名古屋地裁は2月20日、求刑通り死刑を言い渡した。東海3県の裁判員裁判では初の死刑判決との事。

判決によると、被告は同年5月1日午後10時ごろ、被害者方に侵入。物色中に家人57歳に見つかったことから、モンキーレンチでなぐって殺害し、さらに帰宅した次男(当時26歳)を包丁で刺殺し、翌未明に帰宅した三男(30)の首などを刺してけがさせ、現金約20万円を奪った。

強盗殺人罪の成立を主張する検察側に対し、弁護側は殺人と窃盗罪の適用を求めていた。

一審判決が出ましたね。
二人を殺害し、もう一人も死んでもおかしくなかった。むしろ殺害するだったけど、結果的に生かす事になった。
目的も強盗だった。

二人殺害なので、死刑と無期のボーダーライン上だったと思います。
3人目は死亡してないけど、刺してますし・・・
二人殺害で「強」がついてますから、やはり死刑なんでしょうね。

ただ、この事件については、ちょっと、被告の行動も、この事件の結果に深く結びついているのかな?と思います。

この被告人は土地の人間でもないし、被害者一家とは面識もないでしょう。
予備知識が無い状態で、猫が入った入り口を偶然に見つけて、強盗に入ってしまった。

安易に強盗する事、自体が当然、問題なんだけど、その時、家人に発見されて、これを殺害。

まー、出たとこ勝負の安易な犯行の招いた結果だから、それ自体、被告に全ての責任があるんですよね。

しかし、その後の被告の行動が、更に被害を拡大させてますね。
遺体を隠さずに、そのまま、現金を奪って逃走していたら、次男の帰宅する前に犯行を終えていたと思います。

なぜか、遺体を隠して、その後も現場に居残った為に、次男の帰宅に遭遇し、これを殺害、さらに、そのまま居残って、三男の帰宅にも遭遇してしまう。

このあたりの感覚がちょっとわかりません。
なぜ、居残ったのか?
そんな事しなければ、被害は拡大しなかったのに・・・

普通の感覚だと、迅速に短時間に犯行を終わらせるのが人情かと思うんですが・・・

それは、横に置いておいたとしても。
犯罪を犯すような状態になる前に手を打てなかったのかな?

そもそも、留学していて、お金に困窮するなら、事件を起こす前に帰国したら良かったと思いますけど・・・

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2012/12/09

愛知蟹江町男性殺害事件その24(容疑者逮捕)

2009年5月、親子3人が殺傷された事件で、県警蟹江署捜査本部は12月7日、強盗殺人などの容疑で中国籍の無職男性容疑者(29)=津市栗真町屋町=を逮捕しました。

容疑を認め、「生活に困っていた。金が欲しかった」などと供述しているらしい。
捜査本部によると、事件現場の遺留物と容疑者のDNA型が一致したとの事。
容疑者は今年10月18日夜~翌19日朝、自宅近くの会社員男性(32)方駐車場から乗用車(160万円相当)を盗んだとして同日、窃盗容疑で三重県警に逮捕されていたらしい。

逮捕容疑は09年5月1日午後8時半から翌2日正午にかけ、被害者方で女性被害者と次男=当時(26)=を殺害、三男(28)に2週間のけがをさせた上、三男の現金約2万2000円とスニーカーを奪った疑いとの事。

「金に困っていたので、盗みに入った。家の人に気付かれたら、殺すつもりだった」と容疑を認めているらしい。
容疑者は事件当時、津市の三重大の留学生だったとの事。

三重県警が10月19日、容疑者を車を盗んだ容疑で逮捕し、DNA型を調べたところ、被害者方に残されたものと11月中旬に一致したらしい。

三重県警によると、容疑者は窃盗罪で11月9日、起訴されたらしい。
調べに対し、窃盗事件について容疑を認め、当時の聴取で蟹江の事件への関与は供述していなかったとの事。

容疑者(29)が、3人のうち三男(28)だけは殺害しなかった理由について、「命乞いされたので助けた」と供述しているらしい。

県警は12月8日、容疑者が住んでいた津市栗真町屋(くりままちや)町のアパートを家宅捜索したらしい。
午前11時20分ごろ、段ボール箱を持った捜査員6人がアパート2階の角部屋に入ったとの事。

容疑者(29)が、「名古屋でひったくりなどをして金を奪おうとしたが、諦めて電車で蟹江に行った」との趣旨の供述をしているらしい。

容疑者は「生活に困っていた。金が欲しかった」と話しており、県警蟹江署捜査本部は金目的の犯行とみて、当時の詳しい足取りを調べているとの事。

捜査関係者によると、容疑者は事件前の行動について「ひったくりなどで金を奪おうと思い、自宅のある三重から電車で名古屋に向かった」と供述しているらしい。
しかし都会の雑踏の中での犯行を断念し、戻りの急行電車が最初に止まった近鉄蟹江駅で降りたとの事。

その後、駅から約300メートル離れた被害者方の前をたまたま通り掛かり、飼い猫が家の中に入っていく様子を目撃。玄関が開いていることに気付き、侵入先に選んだらしい。

被害者は当時家におり、室内には明かりがついていたが、容疑者は「人がいても金を取れると思った。万が一見つかっても殺せばいいと思った」と話しているらしい。 

容疑者(29)が愛知県警蟹江署の特捜本部の調べに対し、「スパナとナイフを自宅から持参した。殺しても仕方ないと思っていた」と供述しているらしい。

現場では供述通り、スパナとナイフが見つかっており、特捜本部は、事件が計画的だった可能性があるとみて調べているとの事。

犯行の動機について容疑者は「直前に窃盗罪で摘発されて罰金刑を受けていたので、20万円の罰金を払うための金が必要だった」と供述しているらしい。

捜査関係者によると、容疑者は女性被害者を撲殺し、次男(当時26歳)を包丁で刺殺。三男の首を刃物で刺し、重傷を負わせたらしい。現場には鉄製スパナやステンレス製のナイフが残されており、特捜本部はこれらが凶器とみて調べていたとの事。

容疑者は中国からの私費留学生で06年4月、三重大人文学部に入学。1年留年したが、ゼミにも所属し、昨年卒業した。事件当時は在学中だったとの事。

愛知県警特捜本部は12月9日午前、強盗殺人などの疑いで逮捕された中国籍の男性容疑者(29)を名古屋地検に送検したとの事。

こんな所ですね。
この事件の解決は多分こんな形しかないだろうなと思っていましたが予想通りの展開でしたね。

しかし、3男との会話の内容などから外国人の可能性もあるとは思っていたけれど、現役の大学生で事件後も日本に残り去年卒業していたとは驚いたね。

普通なら留学を止めて、母国に戻ってしまう事を考えそうなのだけど・・・
よほど自信があったのか?
その上、DNAを残しておいて、また窃盗を行う・・・現場で血液の処理を気を使ってやっていると言う印象だったのですが、そんな慎重なタイプではなかったのかな?
あるいは、時間の経過が容疑者の慎重な部分を鈍化させてしまったのでしょうか?

もっとも、お金に困ったから事件を起こしたので、次のお金に困ればまた事件を起こすと言うのは当然の結果なのかもしれませんけどね。

ただね、今の報道だと、結局、金に困った原因は窃盗(万引き)の罰金の為だったんだよね。そもそも、この容疑者は経済的にはどうだったのかな?

日本に来て留学生活ができるだけの経済的な裏づけがあったのか?
最初から日本で留学生活ができる経済的な裏づけが無いなら、日本に来てから経済的に行き詰ってしまう事は予想できると思うのですが・・・・

それとも、日本にさえ行けば、「後はなんとかなる」なんて楽天的な性格だったのでしょうか?

まーその後も日本にいて卒業する事はできたのだから、まったく経済的に計算できないような状況ではなかったと思うのですが・・・

もし、日本での生活の見込みが立たないまま、日本に来てしまうような人はやはり、入国しないようにするか無いのではないだろうか?

あるいは、行き詰った外国人を助けるような仕組みが必要なのかもしれないけどね・・・
そのあたりは日本政府と言うよりは外国人の母国の政府が何か対応する必要があるんじゃないのかな?

この事件で在学中の大学は何か相談にのったりしたのか?と言うのもありますが、「万引きして罰金を払う事ができません」なんて事を相談できるはずもないだろうな。

20万円の罰金を母国の家族が払えるほどの経済力があったのかも?怪しいだろうし。

「好青年」とか「礼儀正しい」と言われる学生でもこんな事件を起こしてしまうのだから、何か対策を考えないといけないのかもしれないね。
 

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2011/05/03

愛知蟹江町男性殺害事件その23(続報)

事件後2年経ちました。愛知県警がHPで情報を公開しています。
海部郡蟹江町蟹江本町地内における強盗殺人事件
のページで詳細な遺留品情報等を公開しています。

私の見たところで気になるのは
1)「クラフトナイフ」
 普通に考えてしまうと、カッターナイフが一般的だと思いますが、クラフトナイフを所持している理由が気になります。

2)「布袋」
 何かを入れて持ち運んでいたのだろうと思いますが、市販品なのか?あるいは手作りなのか?
 これも、若者が持ち歩くのであれば、市販品のバッグを使うと思いますね。

犯人はモンキーレンチをどうやって持ち歩いていたのか?ちと疑問ですね。

犯人逮捕に期待しましょう。

2011/05/17追記
犯人の遺留品とみられる布袋が、大手衣料品チェーンで販売された商品の付属品だったことが17日分かった。
夏物衣料の甚平が入れられていた袋で、大手衣料品チェーン「ユニクロ」の全国の店舗で、07年の夏季向けに販売されたという。 

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2010/04/29

愛知蟹江町男性殺害事件その22(続報)

5月で事件発生1年になる節目報道ですね。
1)犯人の男が母親と次男(当時26歳)を殺害した後、けがをさせた三男(26)に「あと誰かおる?」と家族構成を尋ねたことを明らかにした。男はさらに「金ないし、2日間寝てない」などと特徴のある棒読み口調で話したらしい。

2)三男の特捜本部への説明では、犯人の言葉は「金どこ?」などと一語一語が短いのが特徴で、抑揚がなく、方言もなかった。2人を殺害後に約15時間も屋内にいた男に対し、手を縛られた三男が「早く出てくれ」と言うと「おれもそうしたいけど今は無理」などと「無理」を繰り返したらしい。

3)男は「けがをしたから(出ていくのは)遅い。時間がかかる」とも言ったといい、県警は三男とクラフトナイフの奪い合いになった際、左足と手にけがをしたとみている。血が止まるのを待っていた可能性があるが「掃除をしたい」と言って床ふきなどをしたといい、証拠隠滅にも固執していたようだ。

4)捜査関係者によると、男が被害者宅から逃げた直後の2日午後0時半ごろ、現場の東約60メートルの県道沿いの自動販売機そばで犯人とみられる不審な黒っぽい服を着た男が座っているのが目撃されていたとの事。

事件直前の4月30日、桑名市内で犯人とみられる男の目撃情報があることや、パーカなど遺留品の販売ルートから、特捜本部は犯人が三重県四日市市付近で生活していた可能性もあるとみて捜査。遺留品のモンキーレンチを使用する仕事に就いていた可能性もあるとみて、同県北部の大手電機メーカーや中小企業の修理工場などで聞き込みをしているとの事。

5)犯人が三男(26)に対し、被害者方に侵入した理由について「猫が玄関から家に入って行くのを見たから」と話していたらしい。
県警蟹江署捜査本部は、犯人が玄関から猫が入って行くのを見て、鍵が掛かっていないと確信し、被害者宅を侵入先に選んだとみている。

捜査関係者によると、被害者方は当時、室内で猫を数匹飼っており、普段から一定時間玄関を開けっ放しにして、猫が入れるようにしていたという。周辺を歩いていた犯人が偶然、被害者宅に猫が入っていくのを目撃したとみられるとの事。

とこんなところですね。
以前から疑問だった長時間滞在の理由が「怪我の治療」あるいは「証拠隠滅」だった可能性が高まりましたね。
犯人自身が「遅くなる」と言ってますからね。

進入経路と理由は5)でしたか。
一応、この事件簿でも「その8」で進入経路を考えていましたが、「施錠してなかった」ですね。
やはり、猫の出入りの為とは言え、都市部では施錠しないのは危険ですね。
みなさんも注意しましょう。

あと「金ないし、2日間寝てない」と言うのが気になります。「金ない」は良いのですが、2日間寝てないと言うのが分かりません。

腹が減って眠れないと言う事なのかな?だとしたら、ホームレスに成り立ててで生活の仕方が分からなかったのかな?
事件直前に失職しているかもしれませんね。

で最後ですが今回の報道で一番驚いたのが4)です。
現場から8kmに非常線を張ったはずなのに、現場から60mの不審者を見逃したのかな?

でもホントに犯人ならどうしてもっと遠方に逃げなかったのか?

犯人逮捕に期待しましょう。

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2010/01/10

愛知蟹江町男性殺害事件その21(遺留品情報公開)

続報です。愛知県警は現場に残された遺留品と同型の製品を公開しました。
詳細はこちら 愛知県警の情報公開のページ

今回公表されたのは
1)使い捨てマスク(不繊布マスク)
マスクに付着していた唾液(だえき)から犯人のDNAが検出されたほか、血液型がO型であることもわかっている。

2)モンキーレンチ
3)クラフトナイフ
4)手袋

そして以前から公開されている
5)パーカー

いろいろ気になる点があるね。
事件発生は平成21年5月1日(金)の夕方以降に発生していると思うのだが・・・
当時の気温情報を調べてみると気象庁の名古屋市内の2009/5/1の1時間毎の気象情報
を見ると、夕方17時以降でも20度を超えているね。朝10時には20度超えているから「手袋」は寒くて持っていたわけでは無いと思うけど・・・

でも、何でもよければ「軍手」なんかが安価だと思うわけで・・・

それから「使い捨てマスク」が気になる。
文字通り使いすてなので、長期間使えるような物ではないはずだよね。
問題はその使用目的なんだけど・・・

A)顔を隠す為?
 可能性はあると思うけど、外れやすい物だから、覆面にしてはあまり安心できない気がするけど・・・

B)花粉症?
 時季としては花粉症も考えられるかな?それなら、一緒にいた3男が犯人のくしゃみなどを聞いているかもしれないね。

C)風邪?
 花粉症との区別が付けにくいな。

そして、これらをどうやって犯人は持ち込んだのか?
マスクや、パーカーは身につけるとして、クラフトナイフはポケットにも入るだろう。

問題はモンキーレンチだよね。
これをポケットに入れて持ち運ぶとしたらちょっと目立つと思うんだけどな。

こちらの事件も未解決のままなので、時間を見つけて考えてみたいと思います。

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2009/10/31

愛知蟹江町男性殺害事件その20

久しぶりの続報です。

被害者宅の1階廊下奥のトイレの前で飲みかけのみそ汁が入ったわんが見つかり、付着した唾液などの遺留物からO型の血液型が検出されたという。
殺害された母親と次男(26)、首などを刺されけがを負った三男(25)、別居している長男や四男の血液型はいずれもA型で、O型の血液は容疑者のものである可能性が高いという。
唾液からは家族以外のDNA型も検出。

捜査本部は血液型とともに事件解決につながる証拠とみているが、容疑者の特定には至っていないという。 

以前に家族以外のDNAが検出されたと言う報道があった。
今回はその情報に関連した物だろうか・・・

とは言え、犯人についての情報が極端に少ない事件なんだよね。
凶器の入手経路も分かっていない、ずいぶん絞りこんでいるだろうけどね。

問題はこの報道の意味だよね。
風化防止かな?

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2009/07/05

愛知蟹江町男性殺害事件その19

続報です。
1)刺殺された次男(26)の腕時計が室内から無くなっていたことが、蟹江署特別捜査本部への取材で分かった。
特捜本部は犯人が奪った可能性が高いとみて、県内外の古物商などに持ち込まれていないか調べている。

捜査関係者によると、事件発覚後の現場検証などで、次男が普段身に着けていた腕時計が室内に見当たらず、犯人が次男らの財布に入っていた紙幣とともに持ち去ったとみられる。腕時計は国内有名メーカー製で、全体的に銀色だった。特捜本部は、犯人が売った可能性もあるとみて全国の古物商などに確認している

2)母親殺害の凶器とみられるモンキーレンチは、新潟県の工具メーカーが2005年末ごろに製造したことが判明。全長31・5センチ、重さ650グラムの業務用に使われるような大型で、約3千本製造され全国で売られた。

3)三男の会社員(25)が襲われたナイフの製造元は、大阪市の刃物メーカーで、特捜本部はレンチとナイフを紛失したり、盗難被害に遭ったりした事業者がないか調べているとの事。

さて、今回注目しているのは1)の内容です。
犯人に対してではなく、捜査本部に対してなんですけどね。
この報道内容から捜査本部の捜査方針を私なりに考えてみましょう。

この報道は本来、報道されるべきではない情報だと思います。
それは警察にとって有利な情報で逆に犯人にとっては不利な情報です。
犯人が不用意に腕時計を現金化すればそこから、犯人の足取りを追うことができますからね。

その意味で今回この情報を警察が流したのは、既に犯人の足取りをつかんでいるか
あるいは、逆に犯人の足取りをこの情報から追う事ができないと判断したからじゃないかな?

・・・まさか、2ヶ月経ってやっと、「腕時計がなくなっている事が分かった」なんて事はさすがに無いと思うのだが・・・
一緒に暮らしている、3男が生存しているわけだしさ、話は事件直後に聞けたと思うんだよね。

しかし、犯人の動機がますます分からなくなってくるな・・・
金に困っての犯行なら、事件から2ヶ月で奪った現金も使い果たす頃だと思う。
犯人にしても、古物商に手が回る前に腕時計は現金化したいと思うんじゃないかな?
だから、犯人が現金化しているならもう、現金化していると思うんだよね。
あるいは、現金化しても足のつかない方法で現金化しているかもしれないが・・・
友人とか知人とかに直接売るとかね。

いずれにしても、決め手が無いな。
とりあえず、最初から一度考え直してみましょう。

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2009/06/06

愛知蟹江町男性殺害事件その18

続報です。
1)捜査関係者によると、三男は襲われた後、1階和室に寝かされていた。救出されるまでの間、短い会話を繰り返し、犯人は犯行の目的について、金目当てでたまたま襲ったという趣旨の説明をしたという。ただ、2階には明らかな物色痕がなかったほか、2階の次男(当時26歳)の部屋には「まとまった金」が残っていた。

このため、特捜本部には、「(犯人が)金に困っていたとは一概に言えない」との声もある。

2)現場の状況などから、母親(同57歳)は1階居間で、次男は発見された1階和室で、それぞれ殺害された可能性の高いことがわかった。犯人は、母親の遺体を隠すため、毛布に乗せて押し入れのある和室へ運んだとみられている。

3)母親の遺体の血はふき取られた上で、肌着や別の毛布、大量の衣服が無造作にかけられていた。ふすまを開けただけでは遺体が全く見えない状態だったといい

4)次男の遺体は和室の布団の上で見つかったが、遺体を別の部屋から移動した形跡はなく、帰宅直後に玄関脇の和室で襲われたとみられている

5)母親(当時57歳)殺害の凶器とみられるスパナと同種の製品が国内で約3000本流通していることが県警蟹江署特別捜査本部の調べで分かった。
三男(25)が「見覚えがない」と話している。

6)母親(当時57歳)の殺害に使われたとみられる鉄製スパナは、新潟県三条市の「トップ工業」が2005年12月から製造した「ワイドモンキーレンチ エコワイド」で、主に自動車製造などの大規模工場で使われる特殊な工具であることが5日、わかった。

握る部分には製造時期を表す「EM」の刻印があり、県警特捜本部は、犯人が工場などからスパナを入手し、犯行に使ったとみて、流通経路の特定を進めている。

捜査関係者によると、スパナは全長31・5センチで、ボルトの大きさに合わせて調節できる開口部は3・5センチ、重さは650グラム。
国内で約3000本が流通しているが、専門業者を通じて工場に納入され、ホームセンターなどでは扱われていないという。

特捜本部は工場内の在庫から抜き取られた可能性もあるとみている。

さて、こんなところだね。
凶器のスパナが特殊な物で一般では入手できないと言うのは捜査側に有利な情報だろうな。

それから、2)や3)の内容と言うのは犯人像を考える上で興味深いな。
遺体を隠す事が真の目的のはずで、犯人は血をふき取る必要など無いだろう。
毛布に乗せて移動するのも、慌てていたら見落としてしまいそうな事だね。
犯人の個性が現れているのかな?

それから、1)の内容だけど、もっと早い時期に報道されてもよい内容だと思うけど、どうして事件から1ヶ月も過ぎてから出したのかな?

しかし、長さ30cmのスパナを犯人はどうやって持ち歩いていたのか?
裸で持っていたとしたら目撃した人が不審に思うんじゃないかな?
犯人はバッグとか持っていたんじゃないのかな?

続報を待ちましょう。

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2009/05/30

愛知蟹江町男性殺害事件その17

続報です。
1)現場に残された犯人の遺留品のパーカーから血液反応が確認されたことが28日、分かった。

2)2階にもわずかに血液反応が確認されたことが蟹江署特捜本部の調べで分かった。

3)2階に現金が残されていたことも新たに判明。特捜本部は、犯人が2階で被害者家族の衣服を持ち出した可能性があるとみている。

殺害された次男(26)と負傷した三男(25)の部屋がある2階には、目に見える血痕はなかった。
室内で争ったり、家具を荒らした跡もなく、次男の部屋から現金が手付かずで見つかった。しかし、検証の結果、少量の血液反応が確認されており、犯人が母親か次男を殺害後、2階に上がったとみられる。

こんなところだね。
事件発生、不審者逃亡からそろそろ1ヶ月が経過する。
警察の捜査協力のページ
とみると、犯人に対する情報は「黒っぽい服装の若い男」しかなさそうだね。

経緯から「犯人を捕り逃した」と言う印象が強いけど、普通の事件は殆どが事件発覚時には犯人は逃亡しているからね。捜査手法は他の事件と変わらないだろうな。

さて、ここからが捜査の本番と言う所かもしれないね。
警察は犯人のDNA情報を持っている。これは犯人の特定や逮捕に強い証拠になるだろう。

問題は犯人がどこにいるのか分からない事だな。
犯人の足取りは警察も当然追っているがその報道は今の所ない。

早い時期に容疑者逮捕となると思っていたが、どうやら長期戦になりそうだ。
この事件はもう一度、整理して考えてみる必要がありそうだね。

捜査の進展に期待しましょう。

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2009/05/17

愛知蟹江町男性殺害事件その16

続報です。遺留品のトレーナーが公開されました。
Photo
パーカは首周りが黄ばみ、汗が染みこんだようなにおいがするといい、捜査関係者は「洗濯をせずに長期間、着ていたのではないか」と話しているようだ。

特捜本部によると、パーカはぬれた状態で、玄関付近に折りたたんで置かれているのが見つかった。

サイズはLLで、デザインは若者向き。右の脇腹付近にはL字形に切ったような数センチの跡があった。

名古屋市中村区のメーカーが「PRIMAL POINT」のブランド名で約1万1000着を中国で製造。
2003年末から04年初めにかけて1着約1000円で日本全国の量販店で完売し、このうち同色・同サイズは、約450着あったらしい。

さて、こんなところだね。
情報を公開した事で、捜査本部に情報が入っているだろう。

これまでいろいろとこの事件について考えてきた。
公開してないけど仮説なども考えてみたが、警察があえて発表していない犯人のみが知る秘密に当りそうな項目もありそうだ。

そんなわけで、容疑者逮捕までこの事件の現場状況について書くのは少々自粛しようかと思っています。

犯人逃亡から一週間以上が経過している。お金はあるにしてもどうやって生活しているのか?
遺留品のトレーナーを見ると経済的に余裕は無さそうだけどね。
もし、外国人ならば当然国外逃亡を考える可能性もあるけどね。

犯人逮捕に期待しましょう。

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