まずは続報です。
被害者の遺体には、地域に配られる電話帳を入れるポリ袋の一部が付着していたが、容疑者が働いていた飲食店の同僚は、事件の半年ほど前、容疑者の車に同様のポリ袋がおいてあったと証言した。
容疑者の同僚「(家が)近所だったので、送ってもらうみたいな感じで(容疑者の車で)送ってもらっていたんですけど。送り迎えをしてもらったときに、あったなと。そのビニール袋が」
この同僚らによると、容疑者の父親は以前、仕事で、同様のポリ袋に入れた電話帳を地域に配っていたとの事。
こんなところですね。
半年前と言う事は4月か5月ぐらいでしょうか?この時期、容疑者は地元のラーメン店でアルバイトをしていました。
ポリ袋が実家で扱われていた事は以前に既に報道されてましたので、それを補強する情報と言う事でしょう。
さて、それでは本題に入りましょう。
今回は妄想チックに容疑者の自殺の可能性について考えてみたいと思います。
容疑者は遺体発見の2日後の11月8日、容疑者は近所の人に「父親の墓参りに行く」と言い残し、母親と2人で車で出掛けた。その帰り道に事故死した。
山口県の中国自動車道下り線で容疑者が運転する小型車が左右のガードレールに何度もぶつかり、ボンネットから白煙を上げながら路側帯に停止し、炎上した。黒焦げになった車の運転席から容疑者が、車のそばで母親の焼死体が見つかった。ブレーキ痕やスリップ痕はなかった。
こんなわけで、「ブレーキ痕やスリップ痕はなかった」「デジカメのデータが消されていた」「大変な事をしてしまった」発言などから、自殺の可能性が高いと思われるわけです。
しかし、私としては、そうなの?と疑問を投げかけるわけです。
1)自殺する理由が無いのでは?
ここは微妙な点で、容疑者にどれほど良心の呵責があったのか?がわかりませんから、簡単に判断できない部分ではありますね。
状況から考えると、遺体が発見された当日の夜に2日の休みを申請しています。通常であれば、母親の予定もあるので、もっと早い時期に申請する物でしょう?
なので、この部分は遺体発見に起因した物だろうとは思います。
しかし、遺体が発見されただけで、身元も判明していない状況でどうして、自殺するまで追い込まれてしまうのか?
ちょっと疑問ではあります。
ここで可能性を考えると二つかな?
A)容疑者は自分が必ず逮捕されると自覚する証拠や証言が出る事を自覚していた場合。
つまり、もう逃げ切れないから、自分と家族の名誉を守る為に無実を主張して自殺する場合ですね。
ただ、では母親を道連れにする理由があるの?と言う事なんですよね。
もし、無実を主張して自殺するなら、自分は無実なのだから、家族を道連れにするのはおかしいですよね?
それに、家族はもう一人、弟がいるのに、どうして母親だけなのか?と言うのも説明ができません。
B)純粋に良心の呵責に耐えられずに自殺した場合。
この場合は、ではどうして、自殺するのが遺体が発見されてからなの?と言う疑問が出ますね。
まー自殺するまでの期間と言うは人それぞれなので、いづれ近いうちに自殺しようと考えていたが、決断ができずにいた。
しかし、遺体が発見された事で、自殺を決断したとすれば、説明できなくもないですね。
2)写真データーは容疑者本人が削除したのか?
自殺説の根拠の一つが「デジカメの遺体写真のデータが消されていた」と言うのがあります。
無実を主張して自殺するので、証拠になる写真を削除した場合ですね。
自分が犯人と疑われるような証拠を隠滅して自殺したと説明できます。
しかし、これは必ずしも、容疑者自身が写真を削除したとは断定できません。
カメラとメモリーは容疑者の死後、何人かの手に渡っています。その間に別の人物により削除された可能性は否定できないのでは?
もし、容疑者が削除したのでなければ、自殺説の根拠の一つが微妙になってきますね。
3)「大変な事をしてしまった」を話した相手は誰なのか?
これはコメントもいただきましたが、相手や雰囲気によって、かなりニュアンスが変わると思います。
容疑者はどうやら一人で益田市の営業所で働いていたようです。
つまり、仕事の同僚がいないので仕事関係に話す事は無いと思うわけです。
しかし、営業だけど、設置の業者は別の協力会社に委託しているようなら、別の会社で仕事仲間と言う関係もあるかもしれません。
だけど、仕事を始めて半年で6件以上の契約を取って成績優秀といっても、月にすれば1件程度でしょ?月に1度しか会わない相手にそんな話しをするか?と言うのも疑問ですよね。
古い友人と言うのはあるかもしれないのですが・・・容疑者が性犯罪を犯した時の理由について、担当した弁護士は以下の話をしています。
男は地元でバンド活動を熱心に行ってきましたが、仲間とけんかをしたためバンドをやめ、東京に出てきた直後だったということで、「友達とも縁遠くなり孤立した状態になったのではないか。好きだった女性にふられたとも話していてそのことによるうっ屈もあったと思う」と話したとの事。
と言う事で、古い友人とも連絡が取れないような状況だったのかもしれません。
あるいは、事件の事を聞いた友人の中には、積極的に容疑者と付き合いたくないと思う人間もいたかもしれませんね。
恋人?・・・恋人がいれば、こんな事件はおこさないんじゃない?
親族?・・・死亡した母親なら、それを聞いたと証言できませんから、残った親族の誰か?と言う可能性はありますね。
とは言え、いただいたコメントの通り、そんな事を聞いたら普通は「何したの?」って聞きますよね。
そこで、「実は・・・」なんて事になっていれば、もっと早く事件は解決されていたわけで、ある例外を除いて、容疑者は事件の事を告白する事は無かっただろうと思います。
例外としては、それを聞いた人物が容疑者を庇った場合ですね。
あとは「独り言」かな?
誰かを相手に話したわけではなく、無意識にでた「独り言」を周囲の人が聞いていて、調べたらそんな事を聞いたと言う証言がでてきた場合です。
なので、極論を言えば、この「大変な事をした」は事件とは全く関係の無い物と言う可能性は否定できませんね。
4)「ブレーキ痕やスリップ痕はなかった」
これは、事実としてこうなんでしょうから、これ自体を疑う事はできませんが・・・
しかし、自殺で無い場合でも、ブレーキ痕やスリップ痕はない事はあるでしょ?
なので、これも、自殺の決定的な証拠とは言いにくいですよね。
コメントいただきましたが、「母親が後部座席でシートベルトをしていた」と言うのは無理心中をするにはちょっとね・・・
かと言って、逆に、高速道路を走るのに、「ベルトしなくていいよ」と言うのも不自然ですよね。
容疑者が車中で事件を告白して、母親が心中を持ちかけた場合、あるいは、母親がショックで錯乱しハンドルを奪った場合なども考えられるかもしれません。
5)では「事故」の可能性は無いの?
もし、容疑者の犯行だったとすれば、遺体発見の直後に休みをとって、母親と亡くなった父親の墓参りをしている。
これも、急な話なので、容疑者自身が迷って、母親に父親の墓前で事件の事を相談しようとしていたのかもしれません。
そのぐらいなら、とても熟睡できるような状態では無いと思います。
遺体が発見された夜、そして、実家に移動した日の夜の2日間、ほとんど眠れない状態だったとしたら?
父親の墓前で母親に告白し、自首する事を決心したその帰り道の高速道路、安心したら、睡魔に襲われて、居眠り運転の結果、ノーブレーキのまま事故を起こしたと言うのも、それなりに説明できると思います。
この場合、写真データを削除するのか?と言うあたりが疑問にはなりますが、遺体が発見された時点で、パニクって証拠隠滅をした可能性はあると思います。
もう1点、下の6)で書きますが、同乗していた母親は居眠りに気付かなかったのか?と言うのも疑問です。
母親も寝ていた?その可能性は否定できないかな。
6)他殺の可能性は?
これは難しいですね。車に乗る前や運転中に睡眠薬をコーヒーなどに入れて飲ませるとかすれば、途中で居眠り運転で事故を起こす可能性はありますが・・・
問題は母親が同乗しているので、容疑者が居眠りをしている事に母親は気付かなかったのか?と言うのは疑問ですね。
事故を起こすかもしれないけど、確実とは言えない方法です。途中で仮眠を取る事もできますからね。
なので、もし他殺だとしたら、突然、意識を失うような薬物を使ったのかな?
でも、結局、どこでその状態になるか、わかりませんから、やはり、可能性は低いと思いますね。
さて、結論ですが・・・
積極的に自殺を肯定する材料も無いが、否定する材料もありません。
私としては、自殺だとしたら、「母親」を道連れにするだろうか?と言うあたりが気になりますね。
男子の場合、「母親」はやはり特別な存在なんだろうと思います。
(特別だから道連れにしたと言う事も言えるかもしれませんけど・・・)
自分が犯人として逮捕されるような事になっても、「弟が母親の面倒はみてくれるはず」と言うのはあると思うんですよね。
弟がいなければ、「一人残された母親が可愛そう」と言う事になるかもしれませんけど、弟がいるのでそうはならないでしょう。
なんとも言えないのですが、私としては事故説に1票ですね。
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