2011/06/18

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その7(全容解明へあと一歩)

被害者殺害の詳しい経緯が、SK被告の供述や府警捜査1課の調べで明らかになった。同課はUH被告夫婦が、殺害して生命保険金を得るために被害者に近づいた可能性が高いとみているらしい。

「被害者が死んだら保険金が入ってくる。よかったらやってみいひんか」

昨年2月、SK被告はUH被告の夫から、被害者との養子縁組の証人になるよう促されて書類にサインした。この際、夫から「UHも知っているし、言い出しっぺはUHや」とも言われ、初めて被害者殺害を持ちかけられた。被害者については「古い友人」と聞かされていたとらしい。

3月中旬にも夫から「UHと被害者が仲が悪くてうっとうしいんや。殺してくれへんか」と頼まれ、UH被告からも「この前の(夫の)話、考えてくれへん?」と催促されたらしい。
SK被告は断ったが、犯行の数日前には夫から200万円の報酬を提示されたとの事。

SK被告は「自分への依頼をあきらめさせよう」として100万円を上乗せして300万円を要求したが夫はその場にいたUH被告に、被害者の保険金の額を確認したうえで了承したとの事。
その後、SK被告に「ここまで聞いたら断れないぞ」と迫ったらしい。

殺害方法について、夫は「頭どついて首絞めたらええんや」と指示したらしい。
UH被告は「睡眠薬飲ませたらええ」といい、睡眠導入剤「ハルシオン」の錠剤を渡し、飲み物に混ぜて飲ませるように助言したとの事。

錠剤は、別の交通保険金詐欺事件にかかわった仲間の女(45)=詐欺罪で有罪判決=が4月下旬、UH被告に郵送したものとみられる。女は捜査1課に対し、「UH被告から電話で頼まれて送った」と証言しているとの事。

SK被告は指示通り殺害を実行したが、殺人事件として捜査されたため保険金が下りず、報酬は得られなかった。

大阪地検は6月14日、被害者殺害を指示したなどとして、殺人罪と、処分保留としていた死体遺棄罪でUH容疑者を起訴した。

地検や捜査関係者によると、UH被告は起訴内容を否認し、これまで供述調書の作成にも応じていないという。しかし地検は、UH被告が事前にハルシオンを入手していることや、被害者の遺体からハルシオンの成分が検出されたことなどから、SK被告の供述の信憑性は高いと判断したようだ。

府警捜査1課は、UHの夫についても殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検した。

養母のUH容疑者(36)=殺人容疑で逮捕=の夫=自殺、当時(39)=に被害者殺害を依頼された男(53)が、「被害者の友人に顔を見られたので殺せなかった」と夫に嘘の報告をしたところ、UH容疑者が被害者に電話をかけ、「なぜ友人を連れてくるのか」と叱責していたことが25日、分かった。

捜査関係者によると、男は、UH容疑者夫婦が関わった交通保険金詐欺グループの中心メンバーで、同課の調べに「夫から仕事のふりをして被害者を呼び出し、殺害するよう頼まれた」と供述したらしい。

男は被害者に依頼されたことを伝え、逃げるように忠告する一方、夫には「被害者が仕事場に友人を連れてきたので、できなかった」と報告したとの事。

被害者はその後、ブログなどで、UH容疑者から電話があり、「なぜ仕事場に友人を連れてくるのか」などと叱られたことを明かしていたらしい。

同年4月中旬、UHの夫の知人男性から「命を狙われている」などと教えられ、夫婦宅を逃げだし、大阪市内の実父宅に避難。同月下旬までの間、警察や区役所などに「勝手に養子縁組され、保険をかけられた」などと相談していた。

このころ、被害者は知人にメールを送信。「死んだら裸で発見される」などと訴え、UH容疑者と夫の名前を挙げて「要注意」と記していた。同時期には、ブログに「殺されるかもしれない」などとの書き込みもしていたらしい。

こんなところですね。
・・・しかし、被害者は助ける事ができたかもしれませんね。
具体的に殺害を依頼された人間から殺害計画を聞いているわけで、それを警察や周囲の人間にも話しているしブログにまで書いている。

SOSは発信していたのだけど、受け取る人間が居なかったと言う事なのかな?
周囲に一人でも関心を示す人間がいれば結果は変わっていたのかもしれないね。
警察への通報と言うか連絡も、1度ではなく、もっと具体的に何度も相談していたかもしれないし・・・

何気ない日常、生きる事に忙殺されて見落としてしまう大切な事もあるって事、お互いに気をつけたいですね。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その6(死体遺棄で容疑者逮捕)

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2010/10/30

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その6(死体遺棄で容疑者逮捕)

同居していた女らが遺棄に関与した疑いが強まったとして、府警高槻署捜査本部は10月28日、死体遺棄容疑で無職女性UH容疑者(36)=大阪狭山市茱萸木=ら3人を再逮捕した。

被害者は首を絞められ殺害されており、捜査本部は被害者死亡の経緯についても何らかの事情を知っているとみて調べるようだ。

ほかに再逮捕されたのは、同府豊中市庄本町、無職男性SK(42)と、高槻市須賀町、元トラック運転手男性IM(36)の両容疑者。

捜査本部は、UH容疑者と、その夫で被害者の養父(39)=自殺=が主導したとみているらしい。

捜査本部によると、UH容疑者は「身に覚えがない。夫がやったとも思わない」と供述し、SK容疑者も否認している。

IM容疑者は「養父に50万円で頼まれた。遺体をSK容疑者から受け取って捨てた」と供述しているらしい

再逮捕容疑は4月28日午後11時40分ごろ、養父と共謀し、高槻市東上牧の淀川堤防に、数枚のポリ袋に入れた被害者の遺体を遺棄した疑い。

UH容疑者ら3人は別の保険金詐欺事件で起訴されていた。(上で再逮捕となったのはこの為)
養父らは交通事故を偽装した保険金詐欺を繰り返しており、捜査本部は保険金詐欺グループの中に遺体事件について事情を知っているメンバーがいるとみて捜査を進めていたとの事。 

「バイトをしないか。死体を運ぶだけでいい」

府警によると、4月下旬、IM容疑者(36)にかかった養父からの電話が死体遺棄事件の始まりだったらしい。
養父は報酬として50万円を提示し、「警察沙汰(ざた)にはならないから」と説得したらしい。IM容疑者は着手金10万円を受け取ったとの事。

養父から遺体の受け渡し場所や時間を指示されたIM容疑者は4月28日夜、1人で車に乗って大阪府北部の待ち合わせ場所へ行き、SK容疑者(42)からポリ袋に入った遺体を受け取ったらしい。

遺体を車に積み、その場を離れたIM容疑者は「少しでも早く捨てたい」という思いにかられ、当初の予定より早く、自宅から5分ほどの淀川堤防の草むらに遺体を捨てたらしい。

捜査関係者によると、被害者の遺体が高槻市東上牧の淀川堤防の斜面に遺棄されたのは4月28日午後11時40分ごろ。養父は当時住んでいた同府豊能町の自宅近くの居酒屋にいてアリバイを作り、電話でIM容疑者に具体的な指示を出していたらしい。

遺棄の場所については、「できるだけ遠い場所でポリ袋から出して捨てろ」と指示したらしい。
IM容疑者は養父から提示された報酬50万円の現金が欲しくて引き受けたらしい。

府警は養父やUH容疑者らから任意で事情を聴いていたが、5月18日早朝、養父が京都府舞鶴市の路上に止めた車内で練炭自殺した。
養父は同11日の任意聴取で「SKにやらせた。処分しろと言った。SKから河川敷に捨てたと聞いている」と殺人や死体遺棄を認めたらしい。

その後、IM容疑者は死体遺棄の報酬の残金40万円の支払いをUH容疑者に請求したがUH容疑者は6月、覚えのない現金の支払いを要求されたとして、恐喝未遂罪でIM容疑者を府警に告訴したらしい。

SK容疑者(42)が、遺棄当日の4月28日に「被害者と会った」と供述したことが29日分かった。被害者はその直後に何者かに殺害されたとみられ、大阪府警は、SK容疑者が何らかの事情を知っているとみている。

捜査関係者らによると、SK容疑者は28日夕、被害者を大阪市西成区の実家に車で迎えに行き、東淀川区のホームセンターに寄った後、西成区のコンビニエンスストアで降ろしたと話しているらしい。

これまでの捜査では、被害者の遺体が高槻市の淀川堤防の斜面の草むらに遺棄されたのは4月28日午後11時40分ごろとされる。SK容疑者が被害者に会ったという28日夕方と近接していることから、被害者殺害の経緯についてSK容疑者が事情を知っている可能性があるようだ。

府警によると、SK容疑者は死体遺棄容疑の調べに「否認します。ノーコメント」と黙秘しているらしい。

無職UH容疑者(36)が、「住み込みで働けば貯金ができる」などと、被害者に同居を持ち掛けた疑いが強いことが29日分かった。同居から遺体で見つかるまでの約3カ月間で、被害者が実際に働いたのはわずか3日で、計約1万5000円のアルバイト代を受け取っただけだったらしい。

捜査関係者などによると、被害者が同府豊能町にあったUH容疑者宅で同居を始めたのは、今年1月20日ごろ。それまでは同府松原市にある雇用促進住宅に住み、ハローワークに通うなどして職を探していたとの事。
被害者は「派遣切り」で失職しており、家財道具も少なく、失業保険や金融機関からの借金で生活していたらしい。
同容疑者も被害者の生活ぶりを知っていたとみられ、捜査本部は、「貯金ができる」との甘言で、生活にゆとりがなかった被害者を同居に引き込んだ可能性があるとみて調べているらしい。

府警が、死体遺棄容疑で逮捕された無職SK容疑者(42)の車から、遺棄当日にポリ袋を購入したことを示すレシートを発見、押収していたことがわかった。

鑑定の結果、このポリ袋は、被害者の遺体が入れられていたものと同じ種類と判明。
SK容疑者は否認しているが、府警は容疑を裏付ける証拠の一つとみているらしい。

捜査関係者によると、レシートは4月28日午前、大阪市東淀川区のホームセンターで発行され、容量90リットルの黒いポリ袋10枚の購入記録が記載されていたとの事。

店の防犯カメラには、この時間帯にSK容疑者が1人で来店し、ポリ袋を購入する様子が映っていたらしい。

自殺した養父=当時(39)=が、遺棄を実行したIM容疑者(36)に「袋から出して捨てろ」と指示していたことが29日分かった。大阪府警は、養父が被害者殺害の事実を隠し、事故死にみせかけて保険金を手に入れようとしたとみているようだ。

被害者は養父と養子縁組した後、3つの生命保険計2160万円をかけられ、1つは遺棄前日の4月27日に解約されていた。残りの保険額は計1160万円だったが、事故死など不慮の死と判定された場合には通常の病死などと比べて支払額が増え、養父らに4千万~5千万円が入る可能性があったとの事。

府警の司法解剖で、被害者は遺棄当日に首を絞められて殺されたとみられるが、首にあったひも状の跡は極めて細く、判別しにくいものだったらしい。

さて、事件の流れもかなり分かってきたね。
ここの情報だけでは分かり難いのがこの容疑者グループの関係です。
養父らとこの容疑者たちは実は保険金詐欺グループだったようです。
交通事故を偽装して保険金を騙し取ったとしてIM、IMの妻、SKの初公判が10月22日大阪地裁であり、罪状認否で3人とも起訴内容を認めている。

この事件の起訴状によると、3人は他の2人と共謀。昨年4月、高槻市内で共犯の男がレンタカーを運転し、入江被告らが同乗する乗用車に故意に追突、保険会社から保険金約280万円を詐取したとしている。

さらに、IMは借金を踏み倒す為に養子縁組をする。
IM容疑者の借金を知った養父が持ちかけたのが、養子縁組で改姓し、借金を逃れる方法。養父自ら経験があり手口を熟知していた。IM容疑者は、養父の紹介で2度養子縁組し、旧姓の「T」から「I」という姓になったようだ。
養父への謝礼は10万円。IM容疑者は逮捕前の取材に「養父にはいろいろしてもらって感謝している」と語っていたらしい。

まあ、日本には人知れず殺人をビジネスにしている人達がいるんでしょうね。
それは、過去の数々の保険金詐欺事件が証明しているでしょう。

この事件では養父が任意聴取で自供していたので、自殺後も捜査を進める事ができたんでしょうね。

しかし、興味深いのはグループ内のトラブルです。遺棄担当のIMは50万で遺体遺棄を引き受けたけど、怖くなって近くに遺棄した。それも、養父の指示に従わずにポリ袋まで残して・・・
それが元でこの事件は事件として捜査される事になった。いわばこの事件解決のキーマンですね。
そして、被害者周辺を捜査すれば当然のように生命保険金や養子縁組が浮かんでくる。
その結果、任意の聴取で自白、養父は自殺してしまう。

そこへ、IMは残金の40万を亡くなった養父に代わり妻のUH容疑者に請求するが拒絶された挙句に恐喝で告訴される。
妻のUHにしてみれば「養父が自殺したのは誰のせいだ!」って気持ちもあったかもしれない。

そして、ポリ袋だけど打ち合わせ段階で、「ポリ袋は遺体に残らないから気にしなくて良い」なんて事になっていたかもしれないが、これもIMの臆病風のおかげで犯行の証拠となりそうです。

複数犯と言うのは難しい物ですね。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その5(被害者が警察に相談していた)
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その7(全容解明へあと一歩)

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2010/06/09

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その5(被害者が警察に相談していた)

被害者とみられる女性が4月16日夜、豊能署に携帯電話で「養子縁組して保険金をかけられた。狙われている」と相談していたことが9日分かった。相談内容が事件と似ていたため、被害者の身元が判明した5月10日、応対した署員が上司に申告し、発覚したという。

被害者が応対した署員に、自身にかけられた保険金など身辺の不審な動きを詳細に説明した上で、「狙われている」と訴えていたことがわかった。

同署は「一般的な問い合わせ。内容は捜査の関係上、言えない」としている。

豊能署や捜査関係者によると、電話は4月16日午後9時ごろ、匿名で豊能署にかけられ、「豊能町の養父母の家を飛び出し、荷物を取りに来なかったら処分すると言われている。養子縁組して保険金をかけられた。狙われているかもしれない」と訴えた。保険金絡みで周辺に不審な出来事がある、とも打ち明けた。署員は約30分間応対したという。

被害者については5月10日に養父母が身元を確認した際、養子縁組や保険金加入の事実が相次いで明らかになった。署員の申告に基づき、府警が被害者の携帯電話の発信記録を調べたところ、豊能署に電話をかけた事実が確認された。

また、被害者は2月に養子縁組し、豊能町で養父母家族と同居していたが、当時は養父母宅を離れ、実父宅がある大阪市西成区周辺にいたとみられ、「家に置いてきた荷物を勝手に捨てられるかもしれない。その場合、法的にはどう対処できるのか」などと質問し、自ら電話を切ったという。この際、応対した署員は「近くの西成署に相談したらどうか」と持ちかけたが、その後、被害者が西成署に相談した形跡はなかったとの事。

さて、こんな情報が出てくるとはいろんな意味で驚いたね。

とりあえず、ある文章を紹介しておこう。
捜査指揮-判断と決断-
元警察庁刑事局長    岡田 薫   著
元警視庁捜査第一課長 寺尾 正大 協力

こちらから一部引用します。
時々「犯罪になるかどうか分からないので動けない」という警察官や検察官がいる。
本来は、犯罪かどうか分からないから捜査をするのである。
だから、事件になるかどうか分からないから警察は動けませんなどというそんな理屈はありえない

それから、同著より、国松元警察庁長官の言葉も引用させていただきます。
「刑事ほど自分で考える力を持たなければならない職業人はない」
「時々現場で起きる、信じられないようなポカの多くは、自分の頭で考えて動いていないから起こるのではないか」

話を元に戻すと、もしかするとこの警察への電話がキッカケで予定外の殺害になってしまったのかもしれないね。

事件の真相究明に期待しましょう。

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大阪府高槻市淀川女性殺害事件その4(養子縁組の経緯)
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その6(遺体遺棄で容疑者逮捕)

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2010/05/15

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その4(養子縁組の経緯)

続報です。
1)ポリ袋から被害者のものとは、長さや色合いが違う毛髪が採取されたことがわかった。
府警は、遺棄する際に混入したとみており、犯人特定の重要な手がかりとみて調べている。

2)被害者は今年に入り、実父と暮らしていた大阪市西成区の実家を離れ、豊能町の戸建て住宅で血縁関係のない7人家族と同居をはじめ。今年2月頃には、3歳しか年の離れていない、この家に住む男性(39)と養子縁組した。付近住民によると、被害者はほとんど外出せず、テレビゲームをして過ごすことが多く、「口数も少なく、のんびりしていたので『かめちゃん』と呼ばれていた」と話しているようだ。

捜査関係者によると、被害者の転居は、インターネットの求人募集をしていた、男性の内縁の妻(35)から「住み込みで働かない?」と誘われたことがきっかけだったらしい。

養親となった男性は「被害者が『養子にして』と言ってきた」と府警に説明していたが、知人らには「妹が職を失い転がり込んできた」と話していたとの事。

「住み込み」の仕事もはっきりしない。3月初旬、自宅近くの食料品販売店の面接を受けたが採用されず、4月上旬には、自宅から約1キロ離れた養親家族の知人が経営する飲食店で働いたが、1日で店を辞めていたようだ。

3)家族が5月10日、豊能署を訪れた際の説明では、被害者は4月20日、「恋人ができた」などと言い残して豊能町の自宅から外出。4月27~28日までは携帯電話で連絡がとれていたようだ。

4)昨年1月、被害者は、愛知県岡崎市からわずかな荷物を手に、雇用促進住宅に入居した。真冬だったが毛布さえも持っていない被害者に、住民たちは生活する上で最低限の物資を譲りあったとの事。

家族の話をすることはなく、以前の仕事など身の上について多くを語ることはない。服装も質素で、アクセサリーもつけていなかった。住民から販売業のアルバイトを紹介されたこともあったが、「接客は向かないから」と申し訳なさそうに話し、住民たちとの交流もほとんどなかったらしい。

被害者は派遣切りにあったという同じ境遇の2人の女性と同居していたとの事。

当初は別々の部屋に暮らしていたが、親交を深め、互いの家財を持ち寄り、2Kの小さな部屋で一緒に暮らした。食事はいつも3人一緒。年長だった被害者は、女性の1人を「ちびさん」と呼んでかわいがったとの事。

生活に変化が訪れたのは昨年末から今年1月。同居人の2人が相次いで実家に帰り、孤独になった。住民の一人は「3人でいたころより、表情が暗くなった」と振り返る。部屋で一人、パソコンに没頭して過ごす日々が続いたようだ。

このころから、被害者は生活に窮する。住民の男性に「生活に困っている。生活保護を申請したい」と相談し1人で市役所を訪れている。しかし、失業保険をもらっており、受給できなかったらしい。

1月20日、1台の車が住宅にやってきた。乗っていた男女2人は住民に「(被害者に)うちに住み込みで、内装の仕事をしてもらいます」と説明。被害者は「いろいろお世話になりました。ありがとうございました」と丁寧にあいさつしたらしい。

この2人は豊能町に住む夫婦とみられ、被害者は2月、この夫婦と養子縁組したとの事。

5)雇用促進住宅の住人らによると、被害者は大阪市西成区に実家があるが、昨年1月から同住宅で独り暮らしをしていた。今年に入り、豊能町に転居したが、その少し前、白い車に乗った男女が会いに来ていたらしい。

また、被害者の遺体は、堤防上を走る車道上から投げ捨てられたとみられているが、車1台が通れるほどの幅しかないこの車道に、遺棄当日とされる4月28日夜、白い軽乗用車が停車しているのが目撃されており、府警は事件との関連を調べているようだ。

6)被害者の遺体から睡眠導入剤などに含まれる成分が検出されていたことが14日、捜査関係者の話で分かった。
被害者は首を絞められて殺害されたとみられ、府警高槻署捜査本部は、何者かが殺害前に被害者に睡眠導入剤を摂取させた可能性もあるとみて調べているらしい。 

7)被害者が実父に「養父母から養子になることを強く迫られた」と漏らしていたことがわかった。
一方、捜査本部は被害者の遺体から検出したものと同じ成分を含む睡眠導入剤数十錠を、養父母宅から押収した。

捜査本部が養父母宅から押収した睡眠導入剤は、同居していた被害者が処方を受けたものではなかった。捜査本部は、睡眠導入剤を所有していた経緯などについて、養父らから事情を聴いているとの事。

8)被害者に掛けられていた生命保険は三つの団体のもので、死亡時の受取総額が約2100万円に上ることが捜査関係者への取材で分かった。いずれも加入の審査が簡単な共済型で、大阪府警高槻署捜査本部は、保険加入の詳しい経緯などを慎重に調べているようだ。

捜査関係者によると、被害者が遺体で発見される約2カ月前の今年3月1日、三つの生命保険が一斉に掛けられた。受取人は養父母で被害者と養子縁組した直後だった。

死亡時の保険金はそれぞれ約800万円、約300万円、約1000万円の計約2100万円だった。このうち、約1000万円の保険は、被害者が先月末ごろに死亡する直前に解約されていた。

一方、被害者の養父母の親族で、08年10月に変死した50代の女性にも、死亡する約2カ月前に約1500万円の保険が掛けられていた。解約された被害者の保険と同じ団体のものだったとの事。

さて、こんなところですね。
被害者は経済的に困窮していたようですね。住み込みで仕事の話があれば乗るでしょうね。
しかし、疑問は「養子縁組」ですね。
普通に考えれば双方に養子縁組をする必然性がないでしょう?

なので、特殊な事情があったと推測します。例えば特殊な婚姻関係とかね。
しかし、その場合でも生命保険の件は説明ができないな。
とは言え、額が極端に大きいというわけでもないかな。
子供や妻が病気や怪我になった時に備えて保険に入ったと言うのもアリかもしれません。

それから、既に報道にも出ていますが、一般的な保険金殺人は基本的に事件にしません。
生命保険は死亡時に支払われる物なので、被保険者が死亡する必要がありますが、事件にしてしまうと警察が捜査する事になり、犯人にとって都合が悪い。

なので、保険金殺人だとしたら、計画外の何か突発的なトラブルが発生したのかもしれませんね。

しかし、全く別の事件に巻き込まれた可能性もあります。
今の段階では保険金殺人と断定する材料はありませんね。

遺体から発見された被害者以外の毛髪が気になりますね。
続報を待ちましょう。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その3(被害者の周辺情報)
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その5(被害者が警察に相談していた)

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2010/05/13

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その3(被害者の周辺情報)

続報です。
1)遺体には口紅などの化粧が一切なかったことが11日、分かった。高槻署捜査本部は被害者の周辺にトラブルがなかったか、慎重に調べている。

関係者によると、被害者は失業し、約1年前から豊能町希望ケ丘の親族宅に身を寄せていた。独身だったといい、近所の知り合いの飲食店を手伝ったこともあったが、普段は外出することは少なかった。一方で、最近は交際男性がいたという話もあるという。

捜査本部によると、遺体は右手中指に指輪があっただけで、化粧は見られず、首筋ほどの長さの髪にもヘアバンドなど装飾品はなかった。遺棄現場からは携帯電話や家の鍵も見つかっていない。

2)捜査関係者や被害者宅の近所の住人らによると、被害者は約1年前から豊能町希望ケ丘の養父母の自宅に住んでいたとみられ、今年2月ごろ養子縁組をしたらしい。

親族は、「被害者はインターネットで養母と知り合い、希望ケ丘の家で住み込みで働いていた」と府警に説明しているという。

被害者は2月の養子縁組後、複数の保険会社と計数千万円の保険を契約していたとの事。

3)この養父母の周辺で平成20年秋に変死した50歳代の女性にも保険金がかけられていたことが判明。府警は保険契約や2人の死亡の経緯について調べるようだ。

50歳代の女性は平成20年10月31日午前8時半ごろ、豊能町希望ケ丘の店舗兼住宅で死亡しているのが見つかった。近所では、2階の階段から落ちて亡くなったとみられていた。

府警は当時、遺体を司法解剖し、事件と事故の両面で捜査。未解決事案として残っていたようだ。

女性は、この夫婦が滋賀県から呼び寄せ、死亡した店の1階で飲食店を経営していたという。

4)府警高槻署捜査本部は、被害者と同居していた養父や知人男性ら計3人が事件に関与した疑いが強まったとして、近く死体遺棄の疑いで事情聴取に乗り出す方針を固めたとの事。
捜査関係者が明らかにした。被害者は絞殺されたとみられ、養父母を受取人とする多額の生命保険がかけられており、捜査本部は関連についても捜査する方針。

被害者が行方不明になってから、養父らが府警に相談するまで少なくとも約2週間かかっているうえ、失跡の経緯などについても説明があいまいだった。さらに、保険金の加入など不可解な点もあるため、捜査本部は養父らが何らかの事情を知っているとみて、本格的に事情を聴くことを決めたようだ。

新たな情報ですね。
あとは、捜査陣にがんばってもらいたいところです。

しかし・・・・死亡の経緯が知りたいですね。
どこかで想定外の事があったのではないかな?

続報を待ちましょう。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その2(身元判明)
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その4(養子縁組の経緯)

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2010/05/11

大阪府高槻市淀川女性殺害事件その2(身元判明)

5月11日、府警高槻署捜査本部は、遺体の身元は大阪府豊能町希望ケ丘、職業不詳、女性(36)と判明したと発表した。

捜査本部によると、女性は4月20日ごろに家族と同居していた自宅を出たようだ。
28日ごろからは電話でも連絡が取れなくなり、家族が今月10日午後、府警に届け出た。家族は「事件について知らない」と話したらしい。
府警は行方不明になった経緯について家族らから詳しく事情を聴くとの事。

とりあえず時系列情報
4/20  自宅をでる。
4/28頃 電話でも連絡が取れなくなる。
4/29  遺体発見(28日夜に遺体の目撃情報がある)
5/10  捜索願いが出される。

住所の大阪府豊能町希望ケ丘と遺体発見現場の大阪府高槻市東上牧3は直線距離で15kmほど離れているね。

家を出た理由が気になりますね。
とりあえず、交友関係とお金の出入りの捜査かな。

犯人逮捕に期待しましょう。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その3(被害者の周辺情報)

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2010/05/01

大阪府高槻市淀川女性殺害事件

4月29日午後5時45分ごろ、大阪府高槻市東上牧3の淀川右岸堤防の斜面で、ビニール袋に入った遺体を通行人が発見する事件が起きている。

10~40代の女性で、身元など詳しいことは分かっていない。
遺体は首を絞められたような跡があることから、殺人容疑も視野に捜査する。

現場は阪急京都線上牧駅の南東約500メートルで、住宅街のそば。
白っぽいビニール袋から、スニーカーを履いた足が透けて見えていたようだ。
遺体は衣服を身に着け、切断はされていない
ビニール袋を数枚つなぎ合わせた大きな袋に、ひざを折って、腰を曲げた状態の遺体が入っていた。
ビニール袋は草むらの上に置かれていたらしい。

捜査本部によると、女性は10代後半~40代とみられ、身長約163センチで中肉。
髪は首筋までの長さで茶髪が交じっている。
服装は米国コンバース社のマークが入った灰色のジャージー、モスグリーンの綿パンツ。
25センチのコンバースのハイカットシューズと黒の靴下姿だった。

化粧はしておらず、右手中指には指輪をしていた。身元を示す所持品はなかった。

女性は頭部から上半身にかけて黒いポリ袋、下半身から半透明のポリ袋で包まれていた。遺棄されたのは堤防斜面の草むらで、堤防の道路から約10メートル下。遺体の腐敗は進んでおらず、死後1~2日とみられる。首以外に目立った外傷はなく、着衣の乱れなどもなかったとの事。

第1発見者の女性(60)が29日午前7時半ごろ、現場の淀川堤防の斜面にポリ袋が捨ててあるのを目撃していたことが30日分かった。
府警は28~29日朝にかけて遺棄されたとみており、死体遺棄容疑で高槻署に捜査本部を設置。遺体を司法解剖し、殺人容疑を視野に調べる。

女性の腹部に妊娠線があり年齢は30歳ぐらいとみられることが府警高槻署捜査本部への取材で分かった。司法解剖の結果、女性の死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死で、28日に絞殺されたと推定できるという。

捜査本部によると、女性は死亡時には妊娠しておらず、過去に妊娠した経験があるとみられる。胃には消化途中の野菜片が残っていて、アルコール反応はなかった。死亡推定時期は28日だった。

捜査関係者によると付近の男性が府警に「28日午後11時ごろ、現場でポリ袋を見た」と証言。28日午後4時ごろ、付近を通った別の男性は「ポリ袋はなかった」としているという。袋には小さな傷が複数あり、捜査本部は遺体が28日夜、約10メートル上の堤防の道路から遺棄された可能性が高いとみている。

こんなところですね。
現場は現場周辺の航空写真の中央の密集した住宅街の下の方ですね。
西の方には山岳地帯もあるし、堤防でも川側ならもっと人目に付かない場所もあったと思います。

それでいて、遺体は袋に詰められてとりあえず隠されていた。
でも、住宅街近くの堤防ですから、朝夕に犬の散歩やジョギングをする人もいるでしょうから、発見されるのは時間の問題だったでしょう。

身元を示す所持品は無いとの事ですが、遺体の全身がそろってますから、身元が判明するのも時間の問題でしょうね。

化粧をしてなかったと言う事ですから、身元が分かれば捜査はかなり進展すると思います。

続報を待ちましょう。

2010/05/03追記
遺体は黒色と半透明のポリ袋を四重にして包まれていることが分かった。府警高槻署捜査本部は、遺体の運搬に耐えられる強度を保つために計4枚のポリ袋を使用したとみて、袋の分析などを進めている。

捜査関係者によると、両足を抱え込むような姿勢だった女性の遺体は上半身から黒色のポリ袋で包まれ、その上から3枚に重ねた半透明のポリ袋の中に入れられていた。手でかたく縛られたように密封されていたという。投棄に耐えられる強度を保つために2色計4枚のポリ袋を使用した可能性があるという。

参考リンク
大阪府高槻市淀川女性殺害事件その2(身元判明)

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