2017/02/28

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その6(一審判決)

裁判員裁判で、東京地裁立川支部は2月28日、懲役14年6月(求刑・懲役17年)を言い渡した。

1)裁判長は「一方的な恋愛感情に基づく逆恨みの犯行で、酌むべき動機は一切ない」「理不尽な犯行に巻き込まれ、シンガー・ソングライターとしての活躍が困難となった被害者の処罰感情は強い」と述べ、懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡したとの事。

裁判長は「臓器などが集中する部位を34カ所も刺すなど犯行態様は危険かつ悪質だ」と指摘、一定の計画性があり殺意は非常に強固だとした。
被害者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)で日常生活に困難をきたしていると述べ、量刑について「最も重い部類に属するべきだ」と説明したとの事。

裁判長は判決後、裁判員からの言葉として「被害者の夢を奪った重大さを自覚してもらう必要がある。自分をコントロールし、ルールを守って社会で生活することを、身に付けてください」と述べたとの事。

2)裁判で検察側は、事前にナイフを購入していることなどから「一定の計画性があり、強い殺意があった」と主張。
「他に類を見ないほど悪質で、反社会的な犯行」として、同じような事件でのこれまでの量刑にとらわれるべきではないとした。また被害者の代理人弁護士は、無期懲役にするべきだと訴えていたとの事。

一方の弁護側は、犯行直後に被告が119番通報していることなどを挙げ、「衝動的な犯行で計画性はない」と反論。
同じような刺傷事件での刑の重さを考慮すべきだと主張していたとの事。

3)判決前に被告に最終意見陳述の機会が与えられ、「被害者やご家族にご迷惑を掛けた上、被害者の意見陳述中に大声を出して怖い思いをさせて申し訳ない。被害者には二度と近づかない。刑務所でまっとうな人になりたい」などと述べたとの事。

4)弁護側は「明確な殺意や計画性はなかった」と情状酌量を求めたが、判決は「殺意は非常に強固。計画性も認められる」と指弾。一方で前科がなく、犯行事実を大筋で認め、謝罪や賠償を申し出ていることを考慮し、求刑から減刑したとの事。

5)裁判長は「被害者の夢を奪った重大さを自覚し更生してほしい」と説諭したとの事。

こんなところですね。
予想通りの判決でしたね。求刑が17年なので、1割引きで約15年と言うところですね。

でもなー、被告は15年経てば、元の生活に戻るけど、被害者は15年経っても、元の体には戻らないんだよね。
死亡するよりは罪は軽いよねっていう、杓子定規な印象は否めないですね。
でも、現行の法律の枠の中で考えたら、そうするしかないのかもしれませんけどね。

謝罪は反省が無くてもできるからね。そして、賠償と言っているけど、ちゃんと払うのか?ってのも問題ですよね。

とりえあず、本当に罪と向き合っているかどうかは、控訴するかと言うところに表れるかな?

約15年と言うのは被告にとっては妥当な数字かと思います。
争点の殺意は認定されていますが、ここを崩す証拠や証言は出せないと思います。

凶器は事前に準備して、「死ね、死ね、死ね」と言いながら刺して、34カ所も刺してる。
これで、殺意を否定するのは無理でしょ?
被告側としては、これ以上軽くなる要素は無いと思いますね。

一方で、検察側としては量刑を不服として、控訴する可能性が高いかな?

私としては、これまでもストーカー事件が数々起きていて、酷い事件もありました。
ストーカー事件全体の抑止効果を狙って、もう少し重い刑にしても良かったと思いますね。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)

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2017/02/22

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)

初公判に先立ち昨年12月16日被害者の状況を代理人弁護士が記者会見している。
被害者は9月初旬に退院したが、現在も治療中。顔や首、手、腕に傷があり、今後、目立たないようにする手術を受ける予定との事。

被害者は、刺されたときの大量出血によって脳梗塞になり、左目の視野が狭まっている。また、右手の動きが悪く、右足の親指は動かない。
また、医師からは中度~強度のPTSDに該当するのではないかと言われているとの事。

被害者は「男の人がいると恐い、逃げられない空間が恐い」と話しており、付き添いなしでは公共交通機関を利用することができない状況との事。

今後の芸能活動については、「いまは、考えられる状況ではない」と話しているとの事。

2月20日、女性を殺害しようとした罪に問われた男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めたとの事。

裁判は20日午前10時から始まり、被告(28)は上下黒のスーツ姿で、逮捕時よりもやせた印象で起訴内容を全面的に認めた。

被告は、芸能活動をしていた被害者の首や胸などをナイフで刺して殺害しようとした罪に問われている。裁判で、裁判長から起訴内容について「違っているところはありませんか」とたずねられると「いえ、ありません」と答えたとの事。

検察側は冒頭陳述で、「被害者に贈った腕時計と本3冊を返送されたことなどに恨みを募らせ、『死ねっ』と言いながら、被害者が動かなくなるまで刺し続けた。残忍性が高く、殺意は強固なものだった」と指摘したとの事。
弁護側は「計画的で強固な殺意はなく、突発的なものだった」と主張したとの事。

被告は被害者を何度も刺しながら、「死ね、死ね、死ね」と繰り返したと指摘されたが、表情を変えることはなかったとの事。

事件現場では最初に被害者の右腹部を刺した後、左腕を首に巻き付けさらに胸部を複数回刺したという。大量の出血で倒れ込んだ被害者の背中にさらに複数回ナイフを振り下ろしたと説明されたとの事。

弁護側は事件当日、駅で被害者を見つけて話し掛けたが無視され、衝動的に刺したと説明。自分で119番通報もしており「計画性はない」と訴えたが、ナイフは事件6日前に通信販売で購入していたとの事。

20日午後、「あと少しで死ぬところだった。犯人は許せない」などとする被害者の供述調書を検察官が読み上げたとの事。

調書で、被害者は被告(28)から結婚を迫られ、ブログに「ストーカー的志向です」と書き込まれたとし、「気持ち悪いから、怖いと感じるようになった」と恐怖を説明。事件で顔や全身に傷を負い、「生活が事件前と全く違うものになり、悔しくてたまりません」と訴えたとの事。

その上で、被告に対し「死んでしまってほしい。そうでないなら一生刑務所に入っていてほしい」と憤りをあらわにしたとの事。
他には「事件で顔に傷が残り、もう女優は無理だと思う。歌だけは奪われたくないと考え、リハビリを続けている。悔しくてたまらない」

被告は平成26年ごろに雑誌で被害者を知り、被害者が出演した舞台で花束などを贈るようになった。被害者のブログや短文投稿サイト「ツイッター」に頻繁にコメントを書き込んでいた上、舞台を終えた被害者に「付き合ってほしい」「結婚してほしい」などと話しかけていたとの事。

「プレゼントされた腕時計と本は所属事務所の方針もあって受け取ったが、気持ち悪かった。私は何度もはっきりと『交際や結婚は無理です』と意思表示をしたが、聞き入れなかった」との事。

 被告はその後も「諦めない。僕はしつこい」「憎んでほしい。愛している」「拉致監禁とか起こらないといいけど」「不必要なら本と時計を返してほしい」などとコメント。被害者は恐怖を感じ、所属事務所に届いた年賀状に記載されていた被告の自宅住所に時計と本を送り返した。警察にも相談し、対応した警視庁武蔵野署から「小金井市でのイベントの日を教えてほしい。何かあればすぐ駆けつけるから通報を」と伝えられていた。

事件当日、被告は駅で被害者を待ち伏せし、被害者の横を歩きながら「話がある」と述べた。被害者が「話はできない」と答え、通報しようとした瞬間、刺されたとの事。

被害者は「事件で普通の日常が全く変わってしまった。大好きだった演技や歌、ギターも後遺症で続けられるか分からない。出所したら今度こそ殺しにくるのではと思ってしまう。ずっと刑務所に入れておいてほしい」と結んだとの事。

21日の裁判では、犯行を目撃した女性が出廷し、「被告は常軌を逸していた」「野生の動物が獲物を仕留めているようにしか見えなかった」と当時の様子を証言したとの事。

午後から証人として出廷した被害者の母親は、リハビリについて、「娘は一生懸命ですが、『こんなの全然治らない』と泣いたり、傷を見ては悲しんでいます」と証言しました。被告に対しては「身勝手な言い分と行動で娘の心も体も傷だらけにされた」「娘はたまたま生き残っただけで殺人事件だと思っています」「娘が安心して暮らせるような判決をお願いしたいです」と涙ながらに訴えたとの事。

22日の裁判では、被告人質問が行われ、男は「プレゼントを返されて強い怒りを感じた」などと述べたとの事。
スーツ姿の被告は特に感情的になることもなく淡々とした口調で、女子大学生に対して、なぜ怒りや悲しみを抱くようになったのかを語った。

事件前の心情について「被害者のツイッターにコメントしても、僕だけ返信が来なかった」「プレゼントを送り返され、悲しみと怒りがわいた」と説明。事件前に購入したナイフを持っていた理由は「お守り。精神的な心の支えにするためだった」としたとの事。

被告は初めて被害者に会ったとき、「思ったよりも小さくてかわいいなと思った」と語った一方、プレゼントを送り返されたことについて、「すごく悲しい気持ちになった。強い怒りを感じた」と話したとの事。その後、被害者に会おうとした理由については、「自分の中でモヤモヤしていたので、ちゃんと話してふんぎりをつけたかった」と語った。

また犯行当日、被害者に声をかけ、対応してもらえなかったことについて「贈った本と腕時計を返送した理由を聞こうと思ったが、話を拒絶され、絶望や悲しみを感じて刺した」と語った。その上で、犯行当時、何を考えていたか問われると、「何も考えていない」などと答えたとの事。さらにナイフで刺した後、被害者に対し「生きたいの?生きたくないの?」と声をかけたなどと述べたとの事。

被告は被害者を刺した後、「生きたいの、生きたくないの」と問いかけ、「『生きたい』と答えたように思ったので助けたいと思い、119番をした」と当時の状況を話したとの事。

22日の被告人質問で被告は、被害者に対して「申し訳ない、しかない」と述べた。その一方で、「ナイフはお守りとして買った」「『死ね』などのブログの書き込みは自分に向けたものだった」と述べた上で、「殺すつもりはなかった」と、被害者に対する殺意を否定したとの事。

検察官から、初公判では殺意を持って刺したとする起訴内容を全面的に認めていたことを指摘されると「黙秘します」と答えたとの事。

こんなところですね。
まー毎度の事ながら、ストーカー事件の被告の証言と言うのは身勝手な物が多いですね。
今回、被害者が死亡していないので、殺人未遂での裁判になるわけですね。

殺人未遂とは殺害行為に着手したが相手が死ななかった場合である。相手が怪我をしたにとどまる場合は法条競合として傷害罪ではなく殺人未遂罪のみが成立する。
(Wikiより抜粋)
法定刑は殺人罪と同じ、「死刑又は無期懲役もしくは5年以上20年以下の懲役」。
実際には死刑は無いでしょうね。

なので、殺意が無いと殺人未遂にはならないと言うのがポイントですね。殺意が無いのであれば、傷害罪になるでしょう。
傷害罪だと法定刑は「十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」。

現行犯逮捕で逮捕時に「犯行を認めていた」ので、犯行事実を争うのは無理でしょうね。
他に、責任能力も問題ないようですから、あとは量刑で争う以外に方法は無いと言うのが弁護方針なんでしょうね。

で、量刑に関わる最重要なポイントが「殺意の有無」と言う事ですね。

まー、執拗に刺してますし、「死ね、死ね、死ね」と繰り返しながら刺している事、凶器の購入が6日前だった事などを考えると、「殺意が無い」と言う主張には大きな疑問が有りますね。
それに、初公判で殺意を認めていると言う指摘に対して「黙秘」ですからね。

結局は裁判が進むにつれ、保身と言うのが脳裏に浮かんでしまうんでしょうね。
これで、罪を認めて謝罪するなら、反省し出所後は更生すると思えるんでしょうが・・・これでは、被害者の言う「出所したら、今度こそ、殺しに来る」と言う疑念も仕方が無いと思いますね。

それにしても、こんな理不尽な事件が、もしかすると「自分」や「家族」に起きるかもしれないわけですから、ストーカー事件については、制度を強化する必要があるかもしれません。
最近の報道ではストーカーに対して、警察が治療を勧めたところ、6割超が拒否、受診したのは25%との報道がありますね。
もう少し強制を強める制度にしても良いような気がしますね。

公判の行方に注目しましょう。

***お知らせ***
この事件はこれまで、「ニュース」カテゴリで扱っていましたが、今回「ストーカー」カテゴリに変更しました。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その4(過去にも事件)
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その6(一審判決)

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2017/01/31

長崎県長崎市三景台町ストーカー女性殺人事件

1月28日(土)午前11時45分ごろ、長崎市三景台町の市道で「女性が車の中で倒れている」と通行人から110番する事件が起きている。
軽乗用車の中で長崎県諫早市多良見町、女性(28)が腹部などを刺されて意識を失っていて、病院に搬送されたが死亡した。

女性は元夫の男性(30)からのストーカー被害を昨年11月に警察に訴えていた。
110番から約1時間後、現場近くに住む元夫が自宅で首をつった状態で見つかり、その後死亡が確認された。
元夫が事件に関係しているとみて調べている。

県警によると、女性は腹部などを複数回刺され、運転席に座っていた。
足元からは凶器とみられるナイフが見つかった。軽乗用車は女性の所有だった。元夫は自殺したとみているとの事。

女性は昨年11月28日、諫早署に「ストーカー被害を受けている」と相談。その後、女性と署員が面談や電話で複数回やりとりをしていた。最後に連絡を取ったのは1月中旬で、いずれも署員は女性から「異常はない」との報告を受けていたとの事。
県警は女性に被害を防ぐ対策を指導したほか、緊急時に迅速な対応ができるよう通信指令課のシステムに女性の情報や相談内容を登録したとの事。
同署は「定期的に連絡を取っており、被害者の意向を踏まえて適切に対応した」としている。

女性が発見された三景台町はJR長崎駅から南東に約3.5キロの住宅街。

長崎署によると、女性は発見当時、運転席に座った状態で、刺し傷は複数あった。
車内からはナイフが見つかった。

女性の元夫が自殺していた家の外に「人質あり、入るな」という張り紙があったとの事。

当時、現場の家からは女性と元夫との子ども1人が保護されていたとの事。

女性は事件当日、元夫との間に生まれた2歳の息子を会わせるために元夫宅を訪ねたとみられることも分かった。県警は女性が元夫宅に息子を預け、車で帰ろうとした際に何らかのトラブルになって車内で刺されたとみているとの事。

元夫宅の玄関付近には「人質がいる。入るな」といった趣旨の文言が書かれた張り紙があった。元夫は自宅で首をつって自殺しているのが見つかっており、県警は元夫が女性を殺害した後に自殺するまでの時間を稼ごうとしたとみているとの事。

司法解剖の結果、女性の遺体の刺し傷が二十数か所に上ることがわかりました。女性の死因は「失血死」でした。

また、第一発見者が車を見つけたとき、エンジンはかかったままの状態だったとの事。

女性が昨年11月に元夫(30)からのストーカー被害を県警諫早署に相談した際、「元夫から『会いたい』などと繰り返しメールが来る。自宅に押しかけてきそうだ」と話していたとの事。同署はストーカー規制法に基づいて元夫に警告できることを伝えたが、女性は「報復が怖い。とりあえず親族と相談する」と断ったとの事。

捜査関係者らによると、女性は昨年11月28日に諫早署にストーカー被害を相談。同署は警告を断られたため、元夫とは接触せず女性に被害防止対策などを指導したとの事。

時系列
2016年11月28日 諫早署にストーカー被害を相談
2017年
01月中旬 諫早署が女性に連絡を取るが、異常なし。
01月18日
遺体発見前 女性が子供を容疑者に預ける為に容疑者の自宅を訪問
11:45頃 遺体発見、通報。
13:00頃 近くの容疑者の自宅で容疑者が首をつっているを発見。

遺体は刺し傷が20箇所もあっては、殺意満々と言う事なんでしょうね。
いわゆる、「おまえを殺して俺も死ぬ」と言う破滅型の犯行ですね。

人生これで終わったわけでも無いでしょうに、なにがそこまで、容疑者を追い詰めてしまうんでしょうね。
容疑者だって30歳でしょ?これから、やり直しは十分できる年齢ですよね。

2歳の子供がいるってのに、子供の事は全く考えずに、子供から母親と父親を奪ってしまう。

元夫と言う事なので、離婚したのでしょうが離婚の理由も知りたいですね。
こいつ無しでは生きていけない?それほどまでに愛していたのなら、離婚の理由は無いと思うけど・・・

続報を待ちましょう。

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2016/05/29

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その4(過去にも事件)

続報です。

1)容疑者(27)=殺人未遂容疑などで送検=とみられる人物が、滋賀県でも女性とトラブルになっていたとの事。

約3年前にも都内で別の女性が容疑者について警視庁に相談していたが、武蔵野署はいずれも把握できていなかった。同署が被害者の相談を警視庁本部と共有していれば、同種の問題を事前に確認できた可能性があるとの事。

滋賀県警などによると昨年12月、当時同県内在住の女性から、京都市在住の男についての相談が電話であったとの事。

後日、女性が警察署での面会を断ったため県警は捜査しなかったが、全国の都道府県警本部で閲覧できるシステムに男の名前などを登録していた。

武蔵野署は女性タレントの相談を「切迫性はない」と判断し、本部の専門部署「人身安全関連事案総合対策本部」に相談せず、警視庁は滋賀県警の相談を把握できなかった。

同署で相談を受けた担当者3人のうち、1人は対策本部出身の男性警部補だったとの事。

2)被害者の首の左側に深い刺し傷があるとの事。

3)容疑者はこの直前、「Tさんですか? お話できますか?」と被害者に声をかけたが、「急いでいるので」と返事され、犯行に及んだとの事。

4)容疑者(27)が、約3年前に当時10代でアイドル活動をしていた別の女性のブログに「殺すぞ」などと脅す書き込みをしたとして、警視庁万世橋署が脅迫などの疑いで捜査していたとの事。((2)の案件とは別件)

同署の担当者が相談内容を登録するシステムに容疑者の名前を入力することを失念し、女性タレントが刺されるまで、同容疑者が過去に同様の問題を起こしたことを把握できていなかった。登録内容は全ての警察署が見ることができ、約3年前の問題で名前が入力されていれば、女性タレントが武蔵野署に相談した際に対応が変わっていた可能性があるとの事。

捜査関係者によると、この女性はブログへの書き込みを万世橋署に相談。署が捜査した結果、容疑者が書き込んだと判明。何度か電話で呼び出したが、応じなかったという。その後書き込みが収まり、同署は立件を見送ったとの事。

システムには女性の名前や相談概要など最初に相談した時点の情報は登録されていたが、容疑者の名前は登録されていなかった。当時の担当者は「失念していた」と説明しているとの事。

5)被害者は首から大量に出血していて、現在も意識不明の重体です。
容疑者が「折りたたみナイフを事件直前に購入した」「ナイフはズボンの前側の左ポケットに入れて持ち歩いた」と供述しているとの事。

6)被害者がかけた110番の通話記録に「(会場へは)入れませんから」という本人の声が残っていたとの事。

直後に複数回の悲鳴も記録されており、警視庁は、被害者は地下のライブ会場に階段で下りようとした際、容疑者(27)(殺人未遂容疑などで送検)に襲われたとみている。

捜査関係者によると、容疑者は21日午後、JR武蔵小金井駅前で被害者を待ち伏せ。5時過ぎ、会場前の路上で被害者に「お話できますか」などと声をかけ、以前にプレゼントを送り返されたことを問いただそうとしたとの事。

こんなところですね。
警察の不手際がまたまた出てますね。
そのあたりは、検証結果を待ちたいと思います

過去にも同様の事件を起こしていたんですね。3年前ですか・・・
容疑者24歳の時ですね。この頃から鬱積した不満が渦巻いていたのかな?

実は犯行時の犯人の行動が微妙によく分かりません。
報道がイマイチはっきりしない印象です。
A)駅の近くで待ち伏せ
B)この後、被害者に声を掛けたのか?(ここで無視された?)
C)ライブ会場まで移動(被害者の後を付ける)
D)ライブ会場の前で口論になった。
E)被害者が通報したので、持っていたナイフで刺した。

続報を待ちましょう。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その3(警察のミス)
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)

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2016/05/26

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その3(警察のミス)

続報です。

1)事件発生時に被害者から110番を受けた警視庁通信指令本部が、通報場所の位置情報を確認せず、武蔵野市にある被害者の自宅に警察官を向かわせていたことが分かった。
このため事件現場への到着が遅れた可能性がある。警視庁は手順にミスがあったことを認め、「位置情報の確認をすべきだった」としているとの事。

警視庁によると、被害者の相談を受けていた武蔵野署は、緊急時に迅速に対応するため今月20日、被害者の携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録した。被害者は21日午後5時5分12秒に携帯電話で110番。通信指令本部がこれを受けたが、「助けて、きゃー」という悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応じなかった。通話状態は10分45秒にわたり続いたという。

この際、緊急通報登録システムの登録内容に基づき、通信指令本部に被害者の名前や武蔵野市にある自宅住所が表示された。同本部は武蔵野署に自宅に向かうよう指示。しかし、携帯電話の位置情報を手動で確認する作業を行わず、現場の場所は把握しなかったとの事。

今回のように110番の通報者が会話できない状態の場合、位置情報を確認することになっている。通信指令本部は「住所地が表示されたので、そこに確認に行かせることに集中してしまった」と釈明しているとの事。

容疑者は21日にJR武蔵小金井駅近くで被害者を待ち伏せし、午後5時過ぎに襲撃したとされる。被害者の110番から1分45秒後に、現場にいた目撃者から「男が女性の首を刺している」と110番があり、通信指令本部は小金井署に指令して現場に警察官を向かわせた。警察官が現場に到着したのは被害者の110番から約7分後の5時12分14秒だった。

今回の事態を受け警視庁は6月中にも、緊急通報登録システムに登録している電話番号から通報があった場合、自動的に位置情報が表示されるシステムを導入するとしているとの事。

2)容疑者(27)が「(犯行直前に)被害者がスマートフォンを取り出して耳に当てているのを見た」と供述していることが分かった。
被害者が110番通報していた可能性があり、警視庁小金井署は容疑者が通報を恐れ、襲いかかった疑いがあるとみて調べているとの事。

3)容疑者(27)の自宅から、被害者の写真11枚が押収されていたことがわかった。

4)容疑者(27)が「待ち伏せしていた駅で被害者を見かけ、声を掛けたが無視されたので、追いかけた」と供述している。

5)凶器の折りたたみナイフについて「インターネットで購入した」とも供述。

同署幹部によると、京都市右京区の容疑者宅からは、被害者がギターを持つ姿などの写真8枚のほか、被害者と容疑者が一緒に写った写真3枚も見つかった。

容疑者は被害者のライブ会場を度々訪れており、2人が一緒に写った写真は会場で撮影したとみられる。容疑者は被害者にファンレターも渡していたほか、今年1月17日のライブでは腕時計などをプレゼントしていた。

こんなところですね。
最初から襲うつもりで、待ち伏せて、凶器も用意していたわけだから、何もしなくても、襲われていたんでしょうが、通報されたので、その時点で襲うしかなくなったかな?

当日の時系列を見直すとこんな感じですね。
17時頃   JR武蔵小金井駅近くで被害者を待ち伏せ。
その後   被害者を見かけ、声を掛けたが無視されたので、追いかけた。
その後   ライブ会場建物付近で、被害者にプレゼントを返した理由を問い詰める。
      被害者が曖昧な返答をする。
17時5分12秒 被害者がスマフォで通報しようとした。
      (通報を受けた通信指令本部は発信者の位置確認をせずに、自宅へ急行指令を出す。)
直後    容疑者が持っていたナイフで襲う。
17時6分57秒 目撃者が女性が刺されていると通報。

何かあったら通報して欲しいと言うのが警察のアドバイスだったので、口論になったと言うか問い詰められた段階で通報しようとしたのは、言われた通りの対応ですね。
でも、駅で待ち伏せされていた事には、声を掛けられた段階で気付いているわけだから、歩きながらでも通報するとか、あるいは、ライブ会場側に男性に迎えに来てもらうように連絡するとかしていたら、状況は変わっていたかもしれませんね。

警察のミスもあったようですが、プロでも慌ててしまったんでしょうね。
多分、通報の直後に刺されていたなら、その状況の音声は通報を受けた担当者の耳には入っていたはずですから、今、正に凶行のライブ中継を聞いては、訓練された担当者も慌ててしまったんでしょうね。
システム的に改善できるのであれば、改善して欲しいですね。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その2(続報)
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その4(過去にも事件)

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2016/05/23

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その2(続報)

続報です。

1)2人は、アイドルとファンの関係だったとみられている。
警視庁のその後の調べに対し、容疑者(27)は「事前に刃物を用意した。被害者を殺すつもりだった」と供述しているとの事。
刃物は、刃渡り8.2cmの折り畳み式ナイフで、入手先について、まだわかっていない。
反省の弁は述べていないとの事。

2)同署は、容疑者が殺意を持って執拗に刺したとみて、容疑を殺人未遂と銃刀法違反に切り替えて捜査する。

3)被害者は事件前、容疑者から「ツイッターに執拗な書き込みをされている」と武蔵野署に相談し、その後も電話などで署に複数回連絡していたという。

 「腕時計をプレゼントする意味を知っていますか?大切に使ってくださいね」

容疑者のものとみられるツイッターは今年1月18日、こんな書き込みから始まった。
 2月1日には、贈った腕時計への思いも書き込んだ。「『物』で気を引こうだなんて愚かでしょ。『腕時計』捨てたり売ったりするくらいなら返して。それは僕の『心』だ」「腕時計を贈られたのだとしたら、少なくともあなたとは誠実な関係を望んでいます。これは『だから、私との関係も長く大切にして欲しい』という意味」
 
4)警視庁によると、被害者は5月9日に武蔵野署を訪れ、容疑者の名前や住所を伝えて「ブログやツイッターへの執拗な書き込みをやめさせてほしい」と相談。同署は「書き込んだのが本人か調査が必要」として同容疑者に接触していなかった。加えて「すぐに危害を加えるような書き込みではない」として、ストーカー事案などを担当する部署に情報を伝えなかったとの事。

5)逮捕された容疑者(27)の実家は群馬県伊勢崎市で、中学生の時は柔道の県大会優勝メンバーだった。ここ数年は地元を離れていた。

関係者によると、容疑者は群馬県内の柔道の強豪高校に進学したが、程なくして退学。数年前に群馬県を離れ京都に行ったという。

実家近くに住む兄とみられる男性(34)は「相手方に申し訳ない気持ちでいっぱい」とうつむいた。男性が最後に会ったのは今年の正月ごろだといい、当時は「特に変な感じはしなかった」と話していたとの事。

兄とみられる男性(34)によると、家族は両親とこの男性、姉のきょうだい3人。容疑者は柔道のスポーツ推薦で地元の高校に進学したが、人間関係のトラブルからすぐに退学した。

男性は「自分の気持ちを表現するのが苦手だった。友達もあまりいなかった」と振り返った。「おとなしくて子供には優しかった」とする一方で「ため込んで一気に爆発するタイプ。言葉にした方が整理もできるとアドバイスしていた」と話したとの事。

いくつかアルバイトを経験し、数年前に「庭師になりたい」と京都へ出たとの事。

容疑者が暮らしていた京都市右京区のマンションでは、隣の部屋の無職男性(71)が「引っ越してきた時に菓子箱を持ってきてくれ、礼儀正しいと思った」と話したが、急にテレビの音がうるさいと苦情を言われたこともあったとの事。

また、容疑者のものとみられるブログには昨年2月「僕はトミーさんこと被害者を知っていることが誇らしい」と書き込まれていた。
特技については「(特技は)他人に見下されること、嫌われること、飽きられること」などと自虐的な言葉が並び、今月に入り「命なんてゴミだ」などという過激な書き込みが増えていたとの事。

こんなところですね。
警察がストーカーの担当部署に連絡してなかったんですね。
ネットの書き込みだけだし、危害を加えるかどうかも不明だったからかもしれませんが、複数回も警察に相談している事なので、そのあたりの緊張感は伝わらなかったんでしょうね。

原因となったプレゼントですが、何をプレゼントしたのだろう?と思っていましたが、腕時計でしたね。
ただね、
「『物』で気を引こうだなんて愚かでしょ。『腕時計』捨てたり売ったりするくらいなら返して。それは僕の『心』だ」「腕時計を贈られたのだとしたら、少なくともあなたとは誠実な関係を望んでいます。これは『だから、私との関係も長く大切にして欲しい』という意味」

こんな事をファンとは言え、殆ど知らない男性から言われたら、そりゃ普通の女子は引くんじゃないのかな?返した理由が曖昧だったのは、「気持ち悪いから返します」とは言えなかったからじゃないの?

容疑者の情報も出てきましたね。
柔道で活躍したのに、高校中退後はどうも、うまく行ってなかったようですね。
うまくいかない人生の中でアイドルにのめり込んでしまったのかな。
一方的に思い入れして、友人もいなくて誰にも相談する事なく、自己増幅していく中で、一転、プレゼントを拒否されて、一気に価値観の逆転が起きて、容疑者の中で愛する人から憎む人へと変わってしまったのかな。

容疑者に友達が居れば、「アイドルにそんなに入れ込んでも、アイドルと交際する事はできないよ」って話になったと思うんですよね。
(もっとも、最近は昔ながらのファンでないファンの人達もいるようですね)

ここでも、孤立と言うのが事件の遠因なのかもしれませんね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その3(警察のミス)

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2016/05/22

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件

5月21日(土)17時5分ごろ、東京都小金井市本町6の雑居ビルで、武蔵野市の私立女子大学生(20)が男に刃物で首や胸を刺される事件が発生している。

被害者は病院に運ばれたが、意識不明の重体。
警視庁小金井署は住所、職業不詳の男性容疑者(27)を傷害容疑で現行犯逮捕したとの事。同署などによると、被害者はアイドル・芸能活動をしていた。

被害者は男に刃物で二十数カ所、刺されて意識不明の重体。
被害者(20)が首や背中など二十数カ所を折り畳みナイフで刺され、意識不明の重体。
男は駅から女性をつけていた。

警視庁は現場近くにいた男性容疑者(27)が「私がやりました」と話したため、傷害の疑いで現行犯逮捕したとの事。

容疑者はその後の取り調べでは黙秘しています。
目撃者:「ギターケースを背負ったままの状態で(被害者は)もう意識がなかった。(男は)全く暴れてないです。無表情ですかね」

事件直前、被害者はJR武蔵小金井駅から徒歩で会場に向かっていた。
現場近くの防犯カメラに被害者の後ろをつけて歩く容疑者の姿が映っていたことが分かった。

被害者は今月9日、警視庁武蔵野署を訪れ、容疑者の名前をあげて、「ファンからブログとかに執拗な書き込みをされている」などと相談していた。19日にも相談があり、武蔵野署はライブ会場を管轄する小金井署に、「被害者から110番通報があったら対応するように」と連絡していたという。警視庁は、動機や当時の状況を調べるとともに被害者からの相談への対応に問題がなかったか調べているとの事。

警視庁は事件の前に容疑者とは接触していなかったとの事。

芸能活動のために所属する会社のサイトによると、被害者は長野県出身。
特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」のほか、舞台への出演歴もある。頻繁に更新されていた本人のツイッターでは、芸能活動の傍らで大学に通っていることや、母の日に母親に電話で感謝を伝えたことなど、私的な情報も発信していた。

ただ、ツイッターの情報発信には好意的な反応だけではなかった。「あんた悪人か?」「最高の嫌がらせをありがとう」といった悪意に満ちた反応もあり、関係者によると、これらは容疑者の投稿とみられるとの事。

被害者は、2週間前に活動拠点の芸能事務所を辞めて、フリーで活動していて、21日は午後7時から現場のビルで行われるライブに出演する予定だった。
元所属先の芸能事務所代表は「大学に行っているので、しっかりと勉強して、それと並行して自分で歌詞を書いたり、歌を歌ったりしていきたいと、(事務所を辞めたと)いうことでした」と話したとの事。

警視庁によると、被害者は5月に武蔵野署に、容疑者の名を挙げて「ブログやツイッターに執拗(しつよう)に書き込みをしている」と相談していた。被害者のツイッターアカウントには、同容疑者のものとみられるアカウントから1日に何件も書き込みがあったとの事。
京都在住で、2年前に被害者を知ったと書き込まれている。4月16日には「君も僕もいつか死ぬんだよ。死んでしまうんだよ。大事に生きなきゃね」、同19日に「『死にたい』って言ったらあなたは『死ねば』って言ってくれますか」と書き込んでいたとの事。

動機について「プレゼントを送り返された理由が曖昧だったのでカッとなって刺した」と供述しているようです。

こんな事件ですね。
事件発生から1日しか経ってないないから仕方が無いと思いますが、容疑者の情報が不足しているようですね。
容疑者の情報としては京都在住の27歳男性と言う事ぐらいで、職業などの情報が欲しいです。

容疑者がどんな状況でこのような事件を起こしたのか?そのあたりが知りたいです。

今回の事件については、容疑者が待ち伏せ、尾行して人目を気にすることなく、犯行を実行し、20カ所以上も刺してますから、殺意は満々ですね。
その上で、その場で容疑を認めていますから、この後、どうなってもかまわないと言う自暴自棄な心境だったのか?あるいは、覚悟の犯行だったのかな?

私はあまり、アイドルや芸能人に興味が無いので、熱烈なファンの方の心理は分かりませんが、今回の事件はファンの心理とは異なる、容疑者自身の個性による特殊な事件と考えた方が良いのかな?

プレゼントを返されたから殺されるなら、これまでだって何人もアイドルが襲われてなやきゃおかしいからね。

返した理由が曖昧だったからと言って、ナイフを持っていたのは、最初から刺す事を想定していたとも考えられますよね。

ナイフと言えば、凶器の折りたたみナイフの大きさはどのぐらいだったのか?
事前に警察に相談していたのなら、もし、警察が職務質問していたら、このナイフを発見する事ができたかもしれませんね。もし、銃刀法に違反するような物なら、没収する事も可能だったかもしれないし、それができなくても発見したら、それを被害者に伝えて注意を促す事もできたかもしれませんね。

とは言え、今となっては「タラ・レバ」の話ですけどね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その2(続報)

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2014/08/01

東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その6(一審判決懲役22年)

判決が出ました。一審判決は懲役22年。
8月1日、裁判員裁判で、東京地裁立川支部は起訴された罪の有期懲役の上限となる懲役22年(求刑・無期懲役)を言い渡した。裁判長は「強固な殺意に基づく高い計画性が認められ、動機はあまりに身勝手で同情の余地はごく乏しい」と述べた。

判決によると、被告は昨年10月8日午前、女子生徒の自宅に侵入し、少なくとも6時間以上、女子生徒の帰宅を待ち伏せた上、逃げる女子生徒を追いかけ、首や腹などをナイフで突き刺すなどして殺害した。

判決は「1週間計画を練った上、被害者を6時間以上も待ち伏せて急所を多数回刺しており、強固な殺意と高い計画性があった」と指摘。「別れ話を切り出され、被害者が築いてきた全てを壊そうと考えた動機も身勝手だ」と批判した。

一方、幼少期に慢性的に虐待を受けていたことが事件に一定程度影響したと判断。「同情の余地は乏しいが、若く更生の可能性もある」とした。

被告は殺人(有期懲役の上限20年)、住居侵入(同3年)、銃刀法違反(今回のようなナイフ所持の場合は同2年)のすべての起訴内容を認めており、量刑が争点だった。
判決は、殺人と住居侵入を一連の行為とみなした上で、殺人と銃刀法違反の上限の量刑を科した結果となったとの事。

裁判長は、被告の母親らによるネグレクト(育児放棄)や虐待が動機に一定程度影響したとした上で「反省を深めているとは認められず、謝罪の言葉すらない」と指摘。

男女関係のトラブルによる被害者1人の他の殺人事件と比較した結果、「量刑の幅の上限付近に位置づけられる重いものだが、有期懲役と質的に異なる無期懲役とまでは言い難い」と結論づけたとの事。

こんな所ですね。
死刑は難しいと思いますね。過去に被害者一人で死刑になった事件はいろいろあるけど、私が思い浮かぶのは三島女子大生焼殺事件かな。
2002年静岡県三島市で、女子短大生(当時19歳)が強姦(ごうかん)、焼殺された事件で殺人罪などに問われた36歳無職の被告上告が棄却され死刑が確定した。

見ず知らずの19歳の女性を、拉致、強姦して最後は生きたまま焼殺ですからね。
死刑は当然かな。

それ以外だと、愛知女性拉致殺人事件(闇サイト殺人事件)は通りすがりの女性を拉致後に殺害した事件でしたね。強盗殺人事件の裁判で3人の内、控訴を取り下げた1名は死刑が確定、他の1名は控訴で無期懲役、自首した1名も無期懲役でした。
一審で裁判長は闇サイトを悪用した手口について「発覚が困難で模倣性も高い種類の犯行。厳罰をもって臨む必要性が誠に高い」としてK田司(38)、H慶末(よしとも)(33)の両被告に求刑通り死刑を言い渡した。

最近だと、2009年10月の千葉大女子大生殺害放火事件、21歳の女子大生のアパートに忍び込み、帰宅した女子大生を拉致、殺害して放火した強盗殺人放火事件で一審判決は死刑ですね。
裁判長の言葉としては「犯行は執拗で冷酷非情。更生の可能性は乏しく、殺害された被害者が1人でも死刑をもって臨むのが相当」

三島女子大生焼殺事件や千葉大女子大生殺害放火事件を考えると、被害者が一人で死刑になるには、強盗、強姦と「強」の字が二つぐらい必要なんでしょうね。

一方の闇サイト事件では社会的な影響も考慮すれば、死刑もやむなしと言う事だったのでしょうが、結局控訴審では無期懲役に減刑されましたから、その手の理由では死刑は難しいのかもしれませんね。
今回も「ストーカーに対するメッセージ」と言う意味あいもあったかもしれませんが、判決ではそのあたりは考慮されなかったんでしょうね。

確かに、軽い付きまといのようなストーカーの場合には抑止効果があると思いますが、今回のような確信犯というか、相手を殺そうと思っているような人間には、抑止効果は無いかもしれません。
なにしろ、「もうどうなってもかまわない」と思っている人達が相手ですからね。

今回の判決で裁判長は「量刑の幅の上限付近に位置づけられる重いものだが、有期懲役と質的に異なる無期懲役とまでは言い難い」としてますね。
無期懲役としなかったのは、被告が22歳と若く、更生の可能性があるとの判断なんですね。

更生の可能性がホントにどのぐらいあるか?はわかりませんが、それはこれからの長い服役生活の中で被告自身が事件とどう向き合うのか?がポイントになるんでしょうね。
事件に向き合う事ができれば、更生できるんじゃないかな?

参考リンク
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人その5(公判開始)
反省させると犯罪者になります

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2014/07/26

東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その5(公判開始)

7月22日、東京地裁立川支部で裁判員裁判の初公判が始まった。
被告(22)は「相違ありません」と起訴内容を認めたとの事。

検察側は冒頭陳述で、被告が2011年にインターネットで知り合った女子高生と約1年間交際したものの、別れ話を持ち出されると、未練を断ち切れず恨みを募らせたと指摘。交際中に撮影した女子高生の裸の写真をネットに流出させると脅して連絡を取り続けたが、「別の男と交際するくらいなら」と考え、殺害を決意したと述べたとの事。

一方の弁護側は、被告が幼少時、貧しい生活で苦労しただけでなく、母の交際相手から激しい暴力を受けていたと主張。
「過酷な経験が今回の事件を引き起こした」と説明した。

検察側は冒頭陳述で、被告が事件の約3か月前から周到な殺害計画を立てていたと指摘。証拠調べでは、生徒に11か所の刺し傷や切り傷があったと明らかにしたとの事。

検察側は冒頭陳述で被告が別れを切り出した生徒に未練と恨みを募らせ、事件の約3か月前から周到な殺害計画を立てていたと指摘した。2011年7月に交流サイト上で生徒と知り合い、同12月に交際を開始。その際、私大生と身分を偽っていた。昨年1月に別れを告げられた後も、電話やメールを送るなど脅迫行為を繰り返し再三会うように強要していたとの事。

昨年6月に生徒宅に電話をかけた際、父親から連絡をやめるよう注意を受けた。だが、「別の男と交際されるくらいなら殺害しよう」と7月ごろから殺害を計画。自身の手帳には「運送屋を装って近づく」「15~20秒で殺す」と具体的な殺害方法を記した。友人を被害者に見立て“殺害の予行演習”を行い、ナイフを購入したり、ジムに通うなど準備を進めたとの事。

被告は9月末に上京。約11日間にわたって生徒宅周辺の駅で待ち伏せをしたり、野宿をしたりして殺害の機会をうかがっていた。10月7日に生徒が警察に相談しようとしていると気づき、逮捕をおそれ、翌8日に生徒宅に侵入。午前11時ごろから約6時間、クローゼットの中などに隠れ、生徒が帰宅すると首や腹部をペティナイフ(刃渡り約12・7センチ)で複数回刺し、失血死させた。友人に電話で「成就した」と告げ、殺害を実行したことを報告した。検察側は証拠調べで、11か所の刺し傷や切り傷があったと明らかにしたとの事。

起訴内容に争いはなく、量刑が争点となり、今後は被告人質問などが行われる。判決は8月1日の予定。

7月23日に東京地裁立川支部で行われた裁判では、被告の母親の証人尋問が行われ、母親は被害者が出演していた映画を被告が見た際に、「お母さん助けて。何とかして彼女に会わせて」と子供のように泣いていたことがあったと話したとの事。

また、事件の前、沖縄に出かけると言った被告が東京にいることに気づき、「被害者を傷つけてしまうのではないかと不安になった」と話したとの事。
しかし、「弱虫なので、あんな犯行はできないと思っていた」などと述べたとの事。
幼少時の被告が自身の交際相手から暴行されていたことなどを証言。「息子は重大な罪を犯したが、死刑ではなく、できるだけ寛大な処罰にしてほしい」と訴えたとの事。

午後には、女子生徒の父親が事件当時の状況などについて証言した。事件の直前に娘から「私が殺されたらどうする?」と聞かれたときは、「どんな方法を使ってでもかたきをとると答えた」と話した。医師から死亡が伝えられたときは「なんでこんなことが起こるのかと思った」

また、被告については「反省の色が感じられず、むしろ達成感を感じている。最高刑の死刑を求めます」と述べた。

父親は2011年末に女子生徒と被告の交際が始まった直後に2人の関係を知ったが、インターネット上での交流がきっかけだったため「不安だった」。被告とは翌年5月ごろに初めて会ったが「印象として娘の交際相手にふさわしくないと思った」と交際に反対していた。

女子生徒からは13年6月、被告に性的暴行を受けたなどと相談を受けた。翌日に電話してきた被告に対し「これで終わりでいいね」と話し、被告は「生涯、娘さんに関わるようなことはしません」と謝罪した。しかし事件直前につきまといなどの行為が再び始まったという。

事件後に被告が報道機関の取材に応じた記事を見たと言い、「とても自己顕示欲が強くて達成感すら感じている。反省の気持ちも感じられない。(娘の死で)希望が消え、私たち夫婦の将来も消し飛ばされた」と憤った。父親の証言の際には被告や傍聴席から姿が見えないように遮蔽板が設けられたとの事。

7月24日の裁判では
被告の心理鑑定を行った大学教授が出廷し、「被告は被害者との別れによって自分が消滅してしまうとの危機感から犯行に及んだ」と証言しました。

弁護側の依頼で被告の心理鑑定を行った大学教授が証人として出廷し、事件の背景について「被告にとって被害者との別れは自分が消滅してしまう危機感を抱かせ、相手を支配してでも関係を継続させようという強いこだわりを持たせた」と分析したとの事。被告は起訴内容を認めていますが、弁護側は「幼少期に受けた虐待が事件に影響している」と主張しているとの事。
教授は幼少期の虐待やネグレクトでアイデンティティーの形成が不十分だと分析。その上で「心理療法などによる治療が可能で、一定の更生の可能性がある」と結論づけたとの事。

弁護側による被告人質問で被告は「彼女が別の男と交際することを想像すると殺害を意識するようになった」と犯行の動機を語ったとの事。

弁護側の質問に対して被告は、「交際して彼女の存在は心の大部分を占めるようになった」「別れた後は忘れるように努めたが、寝ても覚めても彼女のことを思い続けていた」と述べました。
その上で事件の動機について、「彼女が別の男と交際することを想像すると、身が焦がれる思いがした」「自分の未来を悲観して彼女の殺害を意識するようになった」と述べたとの事。

事件の3か月前からナイフを購入したり、ジムで体を鍛えるなど犯行の準備をしていたという被告。犯行直前の心境について葛藤があったと主張し、「彼女を殺したことはどう思うのか?」との質問には、「後悔ですね」と一言だけ答えたとの事。

被告は11年末の交際開始後、生徒に対し、母親からネグレクト(育児放棄)を受けるなどした自身の成育歴を告白。真摯に聞いてくれたため「彼女が心の大部分を占めるようになった」と振り返ったとの事。

13年6月に生徒の父親から連絡をしないよう言われた後は、別の女性と交際するなどしたが諦めきれず、7月中旬には「この苦痛から逃れるために彼女の殺害を意識するようになった」という。

生徒への現在の心境を聞かれると、「非常に好きなので、彼女が直面した死の恐怖、苦しみ、痛みを味わい、共感してみたい」と答え、遺族への謝罪については「苦しんでいることは想像できるが、共感はできないので、言える段階ではない」と拒んだとの事。

弁護側被告人質問
弁護側「殺してしまおうと考えるようになったのはいつ?」

被告「(事件の2か月半前の)7月の半ばくらいからです。彼女が他の男性と交際していることを知り、身が焦がされるような思いでしたし、未来にも絶望していたので、苦痛から逃れるために、彼女の死、殺害を意識するようになりました」

被告は事件直後、交際中に撮影した女子高校生の画像をインターネットに公開し、誰でも見られる状態にしていた。その時の心境について―。

被告「ネット上で拡散させることによって、自分と彼女がつきあっていたという事実を、半永久的に残そうと思いました」

 今の気持ちについて聞かれると、やや感情を高ぶらせてこう話した。

被告「彼女のいない人生など空虚そのもので、だから今後の人生に自分は希望など持てません」

検察側被告人質問
検察官「まず、結局(殺害の)理由は何だったんですか?」

被告「苦痛で、彼女を喪失して苦痛で、もっとも安易な解決です」

検察官「恨みがあったんですか?」

被告「恨みに近い感情になりました。恨みだか、怒りだか。つまり、身の焦がれるような思いがありました」

こんなところですね。私の考えるポイントとしては
1)事実関係は認めていて、争点は量刑になっている。
 証拠も供述も盛りだくさんで、事実関係を争う事はできないでしょうね。

2)弁護側は幼少期のネグレクトや母親の交際相手からの暴力に原因があると主張している。

3)遺族は極刑を望んでいる。
 無理も無い事です。世の中の娘の父親なら誰でもこう思うでしょうね。

4)事件の3ヶ月前から周到に準備した計画的な犯行だった、ジムに通って体を鍛えたり、友人を使った犯行のシュミレーションまで行う程、入念な計画だった。
 殺意とほぼ同時に行動を起こしていますね。それもかなり入念です。かなり強固な殺意があったとしか思えませんね。

5)13年6月、被害者が被告から性的暴行を受けていた。その翌日、被害者宅に電話し父親から別れろと言われ、謝罪したが翌日から付きまといを再開した。
 6月に父親から別れろと言われた経緯がこれですね。12年9月に留学する前に別れ話をしていて、3月に帰国した後も付きまといがあったけど、6月には性的暴行が行われたと・・・
 芸能活動の事もあって、警察沙汰にしたくなかったのでしょうが・・・ここで、訴えていたら、結果は違っていたのかもしれませんね。

6)リベンジポルノの理由として「ネット上で拡散させることによって、自分と彼女がつきあっていたという事実を、半永久的に残そうと思いました」
 これは、何とも言えないな・・・確かに、ネットとはそういう物だけど、それなら、公開する映像は他の物でもよかったと思うわけで・・・やはり、根底に悪意があったとしか思えないけど・・・実際にこの約3ヶ月前には殺意があったわけだから、芸能人生命を絶つとか、社会的に窮地に立たせると言う意味もあったのかもしれませんね。

7)殺害の動機は「彼女が他の男性と交際していることを知り、身が焦がされるような思いでしたし、未来にも絶望していたので、苦痛から逃れるために、彼女の死、殺害を意識するようになりました」
「恨みに近い感情になりました。恨みだか、怒りだか。つまり、身の焦がれるような思いがありました」
 結局、「他の男に取られたくない、他の男に取られるぐらいなら、殺してしまえ」という身勝手な発想ですね。

なんて言うか、一時でも自分を受け入れて愛し合った仲なのに、その最愛の人を自分の手で殺してしまう。
自分の一番大切な物を他人に取られるからと言って、壊してしまうなんて、未熟としか言いようが無いですね。
大人なら、相手の幸せを考える所だと思います。たとえ別れても、その結果、相手が幸せになるなら、それでよしとできないところが「未熟」なんだろうと思います。

この発想の中には「自分」しかなくて、そこに「相手」は居ないんですよね。
「相手」はただの「物(人形)」ですよね?

22歳だから仕方がないのかもしれないけど、だからと言って許される罪じゃないからね。

それから、弁護側の主張する、幼少期のネグレクトや暴力(虐待)がこの事件の原因なのか?
これについては、私は否定的に考えています。
理由としては
A)ネグレクトや暴力(虐待)がストーカーの原因なら、幼少期にネグレクトや虐待された人たちの多くは、ストーカーになってるはずだけど、そんな事ないでしょ?

B)A)の裏返しだけど、ストーカー事件の報道で犯人がネグレクトや虐待されていたと言う報道は、私の記憶では聞いた事がない。

つまり、ストーカーの原因はネグレクトや虐待とは別にあるのではないか?と思うわけです。

最後に以前からあった、疑問なのですが・・・
事件の直前に被害者宅のクローゼットの中に隠れている時のLINEでの会話が気になります。
今回の裁判の中で、殺害を考えたのは事件の約3ヶ月前で、入念に準備をしてます。
そして事件の2日前にリベンジポルノをUpLoadしてます。
この段階では、殺害を決意し、たとえ殺害に失敗しても、女優生命を絶つ事ができるように保険を掛けたのではないかな?

それほど、強い決意があったのに、犯行直前のLINEの会話は
「そのつもりなかったけどなんやかんやで押し入れの中。出たいけど出られへん」
「三時間前のおれしね」「あー無事にかえりたいよぅ」
どうも、決意を感じられないんだよね。

見方としては二つかな。
あ)入念な準備をしていたが、実際には迷いがあった。
い)迷いがあるとみせかけて、偶発的な犯行にみせかける偽装

ただ、い)については、逮捕後の供述に嘘がなさそうなんですよね。
犯行計画のメモも残しているし、凶器も数日前に購入している事を供述してますし・・・

なので あ)と考える方が妥当かな?と思うわけですが、そうすると、殺害計画は強固な殺意に基づく物ではなく、どちらかというと事件全体が「ノリ」だったのか?とも思えるわけです。

公判の行方に注目しましょう。

参考リンク
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その4(この事件を防ぐには)
東京都三鷹市女子高生ストーカー殺人事件その6(一審判決懲役22年)

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2014/05/03

大阪市平野区ストーカー殺人事件

5月2日(金)2時30分頃、大阪市平野区で、近くの男性から「男女が争う声がする」と110番があり、大阪府警平野署員が、腹部に刃物が刺さった女性が道路脇の植え込みに倒れているのを発見する事件が起きている。

女性は大阪府松原市大堀の飲食店従業員・女性(38)で、搬送先の病院で死亡が確認された。
府警は、現場で目撃された乗用車と似た車を約1キロ東の駐車場で見つけた。
車内にいた同府在住の男(57)は手を負傷しており、職務質問に「自分がやった」と説明したとの事。

府警によると、男は昨年8月頃から、大阪市内の被害者の勤めている店に通っていた客で、被害者は今年3月2日、府警松原署に「客から一方的に好意を寄せられ、しつこく電話やメールが来る」と、ストーカー被害の相談をしていたとの事。

男は店の出入りを断られたことに腹を立てたといい、同署は同日、男に電話で注意。
その後も、男が連絡を続けたため、同署は同月12日、ストーカー規制法に基づき警告していたとの事。

同署は4月2日に被害者に電話で状況を確認。被害者は「(警告後は)何もないです」と答えたとの事。

被害者は自転車で帰宅途中だったとみられ、腹部に複数の刺し傷があり、首にも切り傷があったとの事。

 府警によると、被害者はアルバイト先の飲食店の客だった男に一方的に好意を寄せられていた。「殺される前に警察に電話してや。頭を冷やす時間を最後にくれや」。被害者は3月1、2日、殺害を示唆される内容を含む33通のメールを受け取り、大阪府警松原署にストーカー被害の相談をした。

 署員は2日、男に電話で被害者に近付かないよう注意した。告訴と避難を勧める署員に、被害者は「家族がいるから引っ越せない。口頭注意にとどめてほしい」と答えたという。

 男は昨年8月ごろ、被害者の勤務先の飲食店に客として訪れ、行動が次第にストーカー化。今年2月には店の経営者から出入り禁止にされていた。

 松原署は3月12日、男を署に呼び出し警告した。男は「俺だって関わる気はない」と話した。その後、男からの電話やメールは止まったという。

 署員は4月2日、被害者に電話で安否を確認、被害者は「その後何も起きていない」と説明した。府警は事件が起きたこの日、電話で安否を再び確認する予定だったとしている。

 事件は被害者宅から約1キロの住宅街で起きた。被害者が仕事を終えて帰宅中に事件に遭ったとみられる。

 被害者の近所の人によると、被害者は夫と子供2人の4人暮らしとの事。

容疑者は調べに「(被害者が)好きだった。このままだと会えないので、殺して自分も死ねばあの世で一緒に暮らせると思った」と容疑を認めているとの事。

 府警によると、容疑者は事件直前、レンタカーで現場付近を訪れ、帰宅する被害者を待ち伏せ。その後、自転車で通りかかった被害者をレンタカーで追いかけ、襲ったという。被害者は腹部に刃物が刺さっていたほか、腹や首などに十数カ所の刺し傷や切り傷があったとの事。

 容疑者がレンタカーで逃走する様子は複数の目撃があり、発生から約4時間後、付近を捜索していた捜査員が同区内のコンビニでよく似た車を発見。車内にいた容疑者に事情を聴いたところ、被害者を刺したことをほのめかしたとの事。

 近隣住民によると、容疑者が市営住宅に引っ越してきたのは約2年前。1人暮らしだが、「別居の子供のことで悩んでいる」と漏らしたこともあったとの事。

 「あいさつしたらきちんと返してくれる。礼儀正しい印象」。近くの女性(71)はこう話す。しかし、容疑者とトラブルになった60代の男性は「Tシャツの首元を広げて入れ墨を見せつけ、『10歳若かったらどうなってたやろうな』と脅されたとの事。自分は暴力団関係者だとも言っていた」と話したとの事。

 容疑者の知人によると、最近「スナックに通っているが、(女性に)メールをしても返信がない」と不満を漏らしていたといい、松原署に文書警告を受けた3月12日には、なじみの店を訪れ「(警察から)電話をしたり近づいたりしたらだめといわれた」とぼやいていたとの事。

とりあえず、時系列
約2年前、容疑者が現在の自宅である市営住宅に引っ越してきた。別居の子供がいるとの事。

昨年8月 容疑者が被害者の働くスナックへ客として通い始める。
今年2月 スナック店の経営者から容疑者が出入り禁止にされる。
3月01日 被害者が容疑者から殺害を示唆するメールを受け取る。
3月02日 被害者が松原署に相談、同日松原署から電話容疑者に口頭での注意をする。
3月12日 松原署が男を署に呼び出し警告した。男は「俺だって関わる気はない」と話した。
4月02日 府警が被害者に電話で安否確認「その後何も起きていない」と被害者が回答
5月02日 2:30頃、事件発生。10数か所の刺し傷、搬送後に死亡が確認された。
5月02日 6:30頃、現場近くのコンビニで目撃された車を発見、運転手に事情を聴いた所、事件を認める。

事件時に容疑者はレンタカーで仕事から帰宅する、容疑者を待ち伏せし、襲ったとの事。

被害者は防御創を含め、首や腹、頭に10数か所の傷があり、腹には包丁が刺さったままだった。
刺さった包丁は柄の部分しか見えない程、深く刺されていた。
容疑者は57歳、被害者は38歳。

こんな事件ですね。
仕事ですから、被害者も容疑者に対して会話もするでしょう。
だけど、それがビジネストークだと言う事に容疑者は気付かなかったんでしょうね。
年齢的にも57歳で人生の終焉へまっしぐら。

容疑者に家族がいれば、こんな事件は起こさなかったかもしれませんね。
孤独と人生の悲哀が57歳の男の人生を狂わせたのかもしれません。
しかし、夫も子供もいる事も会話の流れで容疑者も知っていたと思いますけどね。

この事件を防ぐにはと考えると・・・
簡単には防ぐ事ができませんね。
ストーカー化した事で、スナックを出入り禁止とする判断も間違っているとは思えないです。
他の客への影響も考えれば、出入り禁止にする以外に店としては対応方法が無いでしょう。

殺害を示唆するメールを受けての警察への相談も妥当だったと思います。
警察もそれにより、当日に口頭での注意、10日後に署へ呼び出しての警告。
この結果、その後のメールやストーカー行為が収まっています。

警告から半月後の4月2日の被害者の報告では「その後、何も起きていない」との事で、警戒を緩めるのも仕方がなかったかもしれませんね。
しかし、警告から1ヶ月半後に事件が発生。

では、どうするべきなのか?
難しい所ですが、警戒を緩めるのが早すぎたのかな?
あるいは、警戒する方法に問題があるかもしれませんね。

現在の警戒方法がよくわかりませんが、普通に考えれば、危険度の高い被害者を警護するぐらいしか方法が無いでしょうね。
ストーカー側を監視するのに、人を張り付かせるのはコスト的な問題もあるでしょうし、人権の問題もあるでしょう。

だから、危険度が下がって、警護がはずれれば、もはや無防備と同じですね。
なので、警護の必要が無いように、ストーカー側から身を隠せば良いと言う事になるのですが、この事件の被害者のように引っ越しが難しいケースもあるでしょう。

コストの問題を解決するにはGPS発信機で被害者側がストーカーの接近を検知する方法が今の所、ベストかもしれませんね。
この方法なら、既存の民間のシステムを一部流用して低コストで実現できるのではないか?と思います。
だけど、法改正が必要かな?

最後に亡くなった被害者のご冥福をお祈りします。

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