2024/01/04

栃木県日光市バラバラ事件その3( I とOの一審判決)

最初に登場人物
A)同じ容疑で東京都大田区生まれ、住所不定、無職の男 I (75) 懲役1年(求刑:懲役1年6ヶ月)
B)宇都宮市、無職の男 G (55) どうも不起訴と思われる
C)東京都足立区、代表社員の男 N (64) 公判中
D)死体遺棄の疑いで同市、自称アルバイト従業員の男 O (43)懲役2年6ヶ月執行猶予5年(求刑:懲役2年6ヶ月)
 
まずは続報です。
23年08月10日報道
1)8月9日、主犯格とみられる住所不定の無職、I 被告(75)と、宇都宮市の自称アルバイト従業員、O被告(43)の2人が死体損壊などの罪で起訴された。
 
23年08月30日報道
1)宇都宮地方検察庁は8月29日、切断された死体を日光市の山林に遺棄したなどとして、死体遺棄などの罪で東京・足立区の会社役員のN(64)を起訴しました。
 
起訴状などによりますと、被告はほかの男らと共謀し、2020年に切断された死体が収納されたスーツケースなどを日光市内の空き家などに隠してグラインダーで死体の一部を切り取るなどしたとされている。
 
***I と Oの初公判(23年10月11日)***
1) 切断された死体を日光市の山林に遺棄したなどとして死体遺棄などの罪に問われた住所不定・無職のI(75)と宇都宮市の無職のO(44)の初公判が11日、宇都宮地方裁判所で開かれ、2人は起訴内容を認めた。
 
起訴状によると、2人は共謀して2020年の2月から8月中旬ごろ、知人から処分を依頼された死体を空き家に隠し、電動工具で一部を切り取るなどしたとされている。
 
***Nの初公判(23年10月25日)***
1)死体遺棄などの罪に問われている会社役員の男(64)の初公判が25日、宇都宮地方裁判所で開かれ、男は「全く違う」などと無罪を主張した。
 
25日の初公判でN被告は、起訴された内容について「I 被告やO被告とは死体遺棄と死体損壊について話したことはない」などと答え無罪を主張した。
 
2)検察側は冒頭陳述で、N被告は知人のI 被告に「死体はバラバラの状態でミイラ化しているので焼却できる」などと話して、遺体を預けたうえI 被告に報酬として50万円を渡したと指摘した。
 
検察側は冒頭陳述で、男は面識のあった東京都大田区生まれ、住所不定、無職男(75)=同罪で公判中=に、「死体を1体処理すれば50万円を支払うと持ちかけた」などと説明。都内のコンテナで切断遺体の入ったスーツケースやバッグなどを引き渡したとして、共謀が成立すると指摘したとのこと。
 
3)弁護側は、「共謀した事実はない」などと無罪を主張した。
 
***I の論告求刑公判(23年10月25日)***
1)宇都宮地裁で死体遺棄と死体損壊罪に問われた東京都大田区生まれ、住所不定、無職のI (75)の論告求刑公判が開かれた。
 
2)検察側は「態様は悪質で、果たした役割も重要」として懲役1年6月を求刑した。
 
3)弁護側は共犯者を巻き込んだことを反省しているなどとして寛大な判決を求めたとのこと。
 
***I の判決公判(23年11月09日)***
1)宇都宮地方裁判所は9日、懲役1年の判決を言い渡した。
 
2)判決によりますとI 被告は別の被告らと共謀して2020年の2月から8月中旬ごろ、遺体を空き家に隠して一部を切り取り、翌年の21年12月中旬ごろ、遺体の入ったスーツケースを日光市のゴルフ場跡地の山林に投棄したということです。遺体の身元は分かっていませんが40歳から70歳くらいの男性で日本を含む東アジア人の可能性があるということ。
 
3)判決で宇都宮地裁は「犯行は死亡した人の尊厳を踏みにじる悪質な行為で、50万円の報酬欲しさから加担し刑事責任は重い」と指摘した。その一方で「被告が事件について話したことで解明が進んだ」などとして懲役1年6カ月の求刑に対して懲役1年の判決を言い渡したとのこと。
 
***O の判決公判(23年12月01日)***
1)宇都宮地方裁判所は1日、執行猶予付きの判決を言い渡した。
 
2)判決によりますとO被告は、別の被告らと共謀して2021年12月中旬ごろ遺体の入ったスーツケースなどを日光市の山林に投棄したとのこと。
 
3)1日の判決で裁判官は「共犯者から遺体処理の依頼を受け断り切れなかった」などと指摘した。
 
そして、主導的な立場ではなかったものの一連の犯行は悪質だと非難し、懲役2年6カ月の求刑に対し懲役2年6カ月、執行猶予5年の判決を言い渡したとのこと。
 
こんなところですね。
Nが公判中なのですが、次に記事を書けるのがいつになるのかわからないので、一旦ここで記事にしておきます。
とりあえず、遺体の遺棄の実行犯の I (75)とO(43)が起訴内容を認めてそれぞれ判決が出ています。
懲役1年と懲役2年6ヶ月で執行猶予5年ですね。
 
事件の経緯としては、I(75)がN(64)に仕事を紹介してもらおうとして、この遺体遺棄の仕事を持ちかけられた。
I (75)はG(55)と遺体を解体して空き家に隠していたが、最後にO(44)がゴルフ場に遺体を遺棄したという流れですね。
そして、別件でI (75)が逮捕されて、取調中にこちらの遺棄事件について自白したという事なのかな?
 
ちょっと気になったのは求刑です。遺体を損壊したI (75)は求刑が懲役1年6ヶ月で、遺体をゴルフ場に遺棄したO(44)は求刑が懲役2年6ヶ月で損壊よりも遺棄の方が罪が重くなっています。
実際の判決はI(75)が実刑でO(44)が執行猶予がついたのは実際の罪の重さを反映されたのだと思うのですが、求刑が違うのはなぜなんだろうか?と、ちょっと疑問なところかな。
損壊、遺棄の罪はそれぞれ刑法190条で懲役3年以下となっていると思うのですが・・・
 
それから、G(55)が不起訴になったのだとしたら、遺体だと知らずに解体していたという可能性があるかもしれませんね。
 
残るはN(64)の公判ですが、遺棄の実行犯のI (75)と O(44)が起訴内容を認めているので、否認しても難しいかもしれませんね。
 
続報を待ちましょう。
 

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2024/01/03

東京都羽村市同居家族殺人事件その2(一審判決)

判決は懲役7年(求刑:懲役12年)です。

***初公判(23年01月24日)***
1)無職の女性被告は2021年、都内の自宅で本人に頼まれて47歳の息子を殺害した「嘱託殺人」の罪と、その後、保釈中に身元引受人を担っていた74歳の妹を殺害した2つの罪に問われている。

2)被告は息子の事件については起訴内容を認めた一方、妹の殺害については「殺してと言われたので」と述べ、息子の事件と同様、「嘱託殺人」にあたると主張した。

3)検察側は冒頭陳述で、妹が自殺願望を示したことはなく、「保釈中に身元引受人を殺したほかに類を見ない事件だ」と指摘しました。

別の報道では
検察側は冒頭陳述で、三男には「自殺願望があった」としたものの、「被告が妹から殺してと言われた事実はなかった」と主張した。

***第X回公判(23年01月30日)***
被告人質問で2人を殺害したことについて「とんでもないことをしてしまったと思っています」「申し訳ない気持ちでいっぱいです」などと述べた。

***論告求刑公判(23年02月03日)***
1)、検察側は妹について「自らの命を絶つことを望むほどに切迫した客観的事情は確認できず、被告に殺害を嘱託したというのはあまりにも不自然」と指摘したうえで、「保釈中に身元引受人である妹を殺害した類を見ない犯行だ」として懲役12年を求刑した。

2)弁護側は「妹さんの統合失調症が悪化し、転倒による骨折で身体が不自由になっていたため『苦しいから殺して』と頼まれて殺害した」として、執行猶予付きの判決を求めました。

***判決公判(23年02月13日)***
1)、東京地裁立川支部は、女に懲役7年の実刑判決を言い渡した。

2)東京地裁立川支部は妹が被告に対し「殺して」と発言した点について「殺害を依頼してまで死のうとする切迫したものではなかった」と判断した。

そのうえで、妹については嘱託殺人ではなく、殺人罪が成立するとして、被告に懲役7年の実刑判決を言い渡した。

東京地裁は「安易な判断で短期間に2人を殺害したのは、被告人が命の大切さを軽視していたからと言わざるを得ない」と指摘した。

別の報道では
「『殺して』などの発言をきっかけに、今後、体調が悪化した妹を一人にすることへの憂慮や、妹がつらい思いをしているのであれば殺害したほうが妹のためになると自分なりに考えた結果、犯行に及んだ」

裁判長は「高齢の妹の行く末を案じた心情も理解できる」としつつ、2人を殺害したのは「命の大切さを軽視していたから」で「次男に支援を求めるなどして殺害という選択を避けるべきだった」と戒めたとのと。

///補足///
公判中の証言ですが、どの時点での証言かは不明
被告人質問の情報(要約)おそらく、1月30日の証言
A)三男はひきこもりで通院や近所への買い物以外では外出する事はなく、自宅でゲームなどで過ごしていた。
三男は通販(アマゾン)で服やゲームソフトなどを購入するが、三男の障害年金の6万5000円では足りずに、被告夫婦の年金から(20万から30万ほど)補填する事を繰り返していた。
そんな中、被告の夫が死亡し、年金が減額される。以前から三男の金遣いについて注意していたが、再度注意した。事件の日にアマゾンから荷物が届き、再度注意した時に、三男が自殺未遂を起こし、三男の嘱託殺人へ至る。

B)妹殺害について
妹は以前から統合失調症を持っていたが、保釈後に妹と被告が同居を初めて1ヶ月後には妹の精神状態が不安定になっていた。通院している精神かで不眠を訴えるようになっていた。9月には妹の体調は急激に悪化していた。
妹の病院の送迎などをサポートしていた被告の次男によると

「8月下旬から家の中を徘徊するようになった」
「事件の4日前には、話しかけても答えが帰ってこず、目がうつろでしっかり歩けなかった。介護が必要だと思い地域の包括支援センターに連絡をした」

事件の二日前に自宅で転倒した妹は救急搬送されたが、入院せずに自宅に戻った。しかし、一人で歩くことはできなくなっていた。

事件当日に「殺して」と被告に依頼した。

公判以外の情報(近所の住民の談)
C)被告の実家は約40年前に引っ越してきて、高齢の父親と30代の妹(次女)と三女の三人暮らしだった
三女には障害があったとのこと。20年前に父親が死亡し、5年前に三女が死亡して、実家は妹(次女)の一人暮らしになった。

D)被告一家は30年ぐらい前に実家から車で10分ほどの一軒家に住み始めた。
家は4,5年前に建て替えられていた。長男と次男は独立していて、被告と夫、三男の三人で暮らしていた。
夫は大手メーカー勤務で経済的には恵まれていたとのこと。

こんなところですね。
三男は若い頃から糖尿病で大学に進学する事もなかったようです。インスリン治療で生活できのであれば、日常生活には問題なかったと思うのですが、進学や就職は難しかったのかな?
心中もそうですが、家族殺しの事件はこれまでのたくさんあるんですよね。保険金殺人など悪意によるものも中にはあるのですが、責任感から殺害してしまう事件も多いです。
この事件も、被告の責任感が原因かもしれませんね。
自分の死後、三男が一人で生活する事はできないと判断していて、その上で、残った、長男や次男に迷惑をかけたくないと考えたのかもしれません。
そこへ、偶然にも、第二の事件が重なってしまうわけですね。妹も高齢の上に統合失調症で、自分が三男殺害の罪で刑務所に行けば、面倒を見る人がいなくなり、長男、次男に迷惑がかかると思い込んでしまったのかもしれませんね。

この事件を防ぐにはと考えると、
あ)三男についてはもう、就職させて自立させる事がポイントだと思いますね。
三男の病状がわからないので、なんともいえない部分ではあるのですが、体をあまり動かさない事務作業系とか、最悪、在宅でできるような仕事を探すという事でもよかったと思いますが・・・
まー、問題は最初ですよね。新卒で就職ならよかったけど、さすがに30代になって職務経歴ゼロとなると、就職は難しかったかもしれないですが、20代の時はどうだったのだろう?
障害年金が出ていたという事なので、障害者枠での仕事は無かったのだろうか?

い)妹については結構難しいかもしれませんね。
健常者ならば、経済的な問題はあるけど、なんらかの施設を頼る事は可能だったかもしれない。
統合失調症の高齢者で受け入れてくれる病院があるのか?という問題があるかもしれません。
そして、いつも話題になる入院費の経済的な問題がついてきます。
なので、正攻法で考えると、福祉に詳しい専門家に相談するのが正解だったのかな?

ただ、少し視点を変えると、妹の病状が悪化したのは被告と同居を始めた時からのようにも見えるので、もし、同居しなかったら、妹はこれまで通りの生活ができたのかもしれないんですよね。
常識的に考えると、高齢の妹を一人暮らしさせるより、自分も高齢だが一緒に暮らした方が互いに助け合えると考えるのが普通だから、同居の選択は間違ってなかったとは思います。
ただ、同居開始1ヶ月程度で病状が悪化しているので、このあたり、医師に相談するなどしてもよかったかもしれないですよね。

いずれにせよ簡単に答えが出せない問題です。
まずは、一人で悩まずに誰かに相談するのが一番よい方法かもしれませんね。

参考リンク
東京都羽村市同居家族殺人事件その1(9月25日までの報道)

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2024/01/01

東京都立川市曙町派遣女性殺人事件その3(一審判決)

まずは続報です。
21年11月12日報道
東京家裁立川支部は11月11日の審判で、少年について刑事処分が相当だとして検察官に送致する決定をした。
 
 「一定の計画性及び非常に強固な殺意に基づく極めて執拗(しつよう)かつ残忍な犯行」「少年の性格や環境などをみても、刑事処分以外の措置を相当と認める事情は見いだせない」と指摘した。
 
21年11月19日報道
東京地検立川支部は11月19日、元少年を殺人などの罪で起訴した。
 
***初公判(23年11月07日)***
1)元少年の弁護側は、心神喪失で刑事責任能力がなかったとして無罪を主張した。
弁護側は「被告の自閉症スペクトラム障害が、犯行に圧倒的に影響している。責任能力はなく無罪だ」と強調。訴訟能力についても争う考えを示したとのこと。
 
2)検察側は冒頭陳述で「好意を抱いていた女性を殺害した上で、自殺しようと考えた」と指摘。被告の自閉症スペクトラム障害の影響は限定的で、完全責任能力があったと指摘した。
 
3)元少年は起訴内容について認否を答えず、不規則な発言を繰り返したため、検察側の冒頭陳述の途中で裁判長に退廷を命じられたとのこと。
 
4)起訴状によると、21年6月1日、当時19歳だった元少年は立川市曙町のホテル室内で、女性の腹などを包丁で多数回刺して殺害し、廊下で風俗店従業員の男性の腹を刺すなどして全治3カ月の傷害を負わせたとされる。
 
5)証人尋問(事件で重傷を負った風俗店店員の男性)
首を刺された際に防御した右手の甲にもけがを負い、今も指が動かないと説明し、「厳しい処罰をしてほしい」と述べたとのこと。
 
6)承認尋問(現場急行した刑事)
現場のホテルに到着すると、5階の廊下には血が飛び散っており、506号室の前には男性が倒れているのを発見した。呼びかけに応じないほど意識が混濁していた。506号室のドアには血のついた包丁が刺さっていた。ドアを解錠し中に入ると、ベッドと壁の隙間に上半身裸で全身多数の刺し傷があり、仰向けで倒れている女性を発見しました。意識はなかったとのこと。
 
6)被告の発言の内容(一部抜粋)
罪状認否では
「ウルトラのゼロ……ウルトラの……って人にすごい似てるんですけど、バイオハザード、なんか、ハリウッド、なんか……トランスフォーマーの関係で……今ちょっと悩んでて、みんな死んでる世界で南海トラフ地震に……それがいずれ目覚めて……仮面ライダーキバの……」
 
断続的にこの手の発言が続き、検察側の冒頭陳述の途中で裁判長から退廷が命じられた。
 
最終意見陳述での発言
「私はオーディン…心神喪失状態…南海トラフ…3.11の被害者の~…東日本大震災、とんでもない…間違いなく、被害者が…アベンジャーズ、見てください」
裁判長に途中で発言を制止された。
 
判決文の読み上げ中にも同様の不規則発言を繰り返し、裁判長に制止されている。
 
7)事件までの経緯(検察側冒頭陳述)
被告は中学を卒業後、普通科高校に進学したが、高校2年のときに自主退学。その後通信制の高校を卒業した。事件当時は無職で、両親や姉と暮らしていたとのこと。
 
検察側冒頭陳述によれば、被告は就職しても短期間で退職してしまうことから、「人生うまくいかない」と思い、過去に風俗でサービスを受けた被害者女性に対して好意を持っていたため、被害者女性を殺害して自殺しようと思い立ったとのこと。
 
事件前日(2021年05月31日)
風俗店に予約の電話で被害者女性を指名し、翌6月1日の15時からの予約を取った。
 
当日(2021年06月01日)
当日には風俗店事務所を訪れ、リクエストシートに希望のサービスを記入し、支払いを済ませた。
 
その後、ネットオークションで購入していた包丁と、被害者女性を盗撮するためのiPodを持参し、ホテルに入室する。
 
その後、部屋に来た被害者女性との行為の最中、被害者女性が被告による盗撮に気づき、店舗に電話でこれを報告すると、被告は包丁で被害者女性の腹部を多数回刺した。
 
その後、電話を受けた店舗の従業員がホテルの部屋まで出向き、ドアをノックすると、被告が部屋のドアを開け「プレイ中ですよ」と言い、ドアを閉めようとしたというが、従業員がドアの隙間に足を入れ、これを阻止した。すると被告はその従業員の腹部を包丁で刺し、後退りする従業員の首元や手も傷つけた。
 
被告は現場から逃亡
 
その後、被害者女性は搬送された病院で死亡し、入院した従業員も全治3か月の怪我を負った。
 
///ASKAの補足///
実はこれまでの報道では、被害者女性と被告は面識が無いとされていました。
ところが、実は、過去に接点があったということですね。
ちなみに、被告が過去に被害者女性と接点を持ったのは16歳の時のようで、このあたりは家裁の審判での証言にあるようです。
他には予約時のやりとりにもこのあたりの情報がありますね。
 
翌日(23年06月02日)
羽村市を原付バイクで走行中、捜査員に発見され逮捕された。iPodとロープを所持していたとのこと。
 
8)被告の病状(弁護側冒頭陳述)
被告は小学校の頃から担任教師に「クラスメイトとトラブルを起こす。課題についていくことができない」と指摘を受けていたが、両親はこれを放置してきたとのこと。
 
高校生のころにはトラブルが目立つようになり、複数の子に夢精の話をして周囲を戸惑わせたという。コンビニでバイトを始めたが、「スタッフとコミュニケーションが成立せず、短期間でやめる」こともあったのだそうだ。ところが両親がこれらを感知しても、サポートすることはなかったとのこと。
 
「父は『被告は子供っぽいだけ。時間が経てばなんとかなる』と言い、母はある宗教に熱心で活動が忙しく、被告と関わりを持つことがなかった。そのために(被告の)障害が見落とされ、サポートを受けられず、苦手なことを学ぶ機会が奪われてきた」とのこと。
 
事件直前のゴールデンウィーク、2月から勤め始めた会社をすぐに辞めていたことが父に発覚し、「働かざる者食うべからず」などと、激しい叱責を受ける。被告は父の言葉を間に受け、「自分は食う価値がない、生きる価値がない」と思うようになったとのこと。そして最終的に、「人生はタイムリープでやり直せる、との確信を得ていき、事件に至った」と弁護人は主張したとのこと。
 
***論告求刑公判(23年11月30日)***
1)遺族の意見陳述(被害者女性の父親)
 
「大切な娘の命を返してください!家族の幸せを返してください!」
「被告の両親にも言いたいことがあります!」
「両親にも事件について重大な責任があると確信しています。事件から2年半の間、謝罪の言葉はおろか手紙すらありません。ご苦労があったようだが、それと謝罪とは別問題です。残酷極まりない犯罪を犯した我が子を、他人事と思わず、逃げずに向き合い、最善を尽くして、最大限責任を果たして欲しい。被告だけでなく両親にも真剣に向き合って欲しい。そうでないと報われない」
 
2)検察側は懲役25年を求刑した。
3)弁護側は「心神喪失状態だった」と無罪を主張した。
 
***判決公判(23年12月14日)***
1)東京地裁立川支部は14日、懲役23年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した。
 
2)判決理由で裁判長は、犯行時や直後の言動などから、元少年には完全責任能力があったと指摘。犯行は、生きづらさから自殺願望を抱き、女性を巻き込もうとしたものだとして「非常に残忍で悪質。動機も身勝手」と述べたとのこと。
 
別の報道では
裁判長は「ASDである被告人が、両親を含む周囲から適切な支援を受けられないまま育ち、障害の特性が社会不適応を招いて生きづらさを感じさせていたという点には同情の余地はあり、被告人を非難することはできない」とした。しかし、「ASDの特性が殺人及び殺人未遂の各犯行に直結したとは認められない」として、正当化はされず、身勝手なものとしたとのこと。
 
***補足情報***
どの公判での証言か不明な情報です。
1)証人尋問(被告人が予約をした時のやりとり)
 
男性従業員「11時半ごろ、被告の男から、6月1日にAさんを指名する予約の電話を受けた」
 
男性従業員「男は『6月1日、Aさんを指名したい』と言いました。『午後3時から空いています』と返事をすると、『午後3時から80分コースで』と、男からコースを指定してきました。その後、以前、(被害者女性と)遊んだことがあるのかを聞きました。もし2回目の指名なら、店のシステム上、『本指名』となりますから」
 
男性従業員「(被告は)『あります』と言っていました。そのため、『当日は、1時間前に確認の電話をください』と言いました。男は『わかりました』と答えていました」とのこと
 
2)証人尋問(精神鑑定をした医師)
不規則発言について
質問には概ね適切に対応しており、その時点では殺人等の罪に問われている状況を理解している、としたとのこと。
 
精神鑑定をした医師(上記の医師と同一かは不明)によると、「被告人はASDのほかにも、拘禁反応に罹患している」としながらも、統合失調症の発症は否定した。また弁護人の接見に応じないことなどは、拘禁反応による拒絶だった、とした。そのためこの点についても、弁護人の主張を退けた。(弁護人は。また、同手続きの記述に出頭を拒んだり、弁護人や実父による接見も拒否するなど、統合失調症を発症した疑いがあり、公判手続きを停止すべきと主張していた)
 
///ASKAの感想///
公判中の意味不明な不規則発言は、てっきり詐病かとおもったのですが、拘禁反応だったんですね。
 
こんなところですね。
ただ一度の接客で無理心中の相手に選ばれてしまうというのは、なんとも理不尽でお気の毒な話です。
被告人は高校時代にはすでに、病状について両親にも気づかれていたようですが、放置されて治療を受けることは無かったようです。
自分の病状というか特性について理解することなく、生きづらさから、自暴自棄となって拡大自殺を選択してしまうわけですよね。
 
この事件を防ぐにはと考えた場合、いつものことですが、被害者側で事件を予見することはできないと思います。
一度目の接客でトラブルがあったわけでもなく、その後もストーカー行為などがあったわけでも無いので、事件を予見することはできないですよね。
 
なので、防止するには被告側での対応しかないと思うわけです。
でこの事件の原因は何か?と考えると
A)被告自身の自閉症スペクトラム障害(直接事件の原因かというとそうでもないのが難しいところ)
B)両親が被告の症状に対して無関心で治療受けさせなかったこと。
C)被告が助けを求める場所や人がなかったか、あっても、それを頼る事ができなかったこと。
 
A)については生まれ持ったものなので、回避することは無理ですね。
問題はB)だと思います。
被告自身は学力というか知能には問題がなさそうです。なので、自分の特性を理解して治療を受けていれば、致命的に追い詰められるようなことにはならなかったのではないか?
と思うんですよね。
 
日本では精神疾患などについての偏見が強くて、世間体を気にして通院などを避けていたのかもしれませんが、現代ではうつ病は、一生に一度は罹患すると言われているぐらいで、「心の風邪」といわれているぐらいだし、気軽に受診してよいと思います。
 
C)については、有名なのが「命の電話」ですよね。他にもいろいろとあると思います。
ただ、この事件では、この手の福祉に被告はたどり着いていないんですよね。
 
被告は小学時代から、トラブルを起こしていて、結局、信頼できる人間関係を家族以外と作ることができなかったんでしょうね。
その結果、世の中には「命の電話」のようなものある事は知っていたが、家族以外を頼る事はできなかったのかもしれませんね。
 
これも結局、治療を受けていなかった結果なのかもしれません。
 
事件が起きてしまったら、犯人を罰する事はできても、被害を無かった事にはできません。
防げる事件なら防ぎたいですね。
 
理不尽に命を奪われた女性のご冥福をお祈りします。
 

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2023/10/16

兵庫県神戸市北区有野町5人殺傷事件その3(無罪確定)

一審判決を支持、控訴棄却、検察側上告断念の為、無罪確定です。

***控訴審初公判(23年05月12日)***
証人尋問
1)検察側の証人として出廷した医師は「精神疾患の圧倒的な影響下にはなかった」と証言。被告が捜査段階の取り調べで正常にやりとりし、犯行に対する”ためらい”の気持ちを供述していたことなどから、一定の判断力があったと述べたとのこと。

2)弁護側は、検察側の控訴棄却を求めた。弁護側証人として出廷した医師は、一審判決の精神疾患の評価は適正だと説明したとのこと。

***控訴審第2回公判(23年07月03日)***
1)遺族の意見陳述:殺害された女性の息子
「いつになったらこの悲しみから解放されるのか。行き先が不透明で生きた心地がしません。極刑を望みます」と訴えたとのこと。

別の報道では
法廷で「事件から6年、もうすぐ母親の7回忌を迎える。まさか、これほど(刑事裁判が)長くなるとは思わなかった。なぜ、母親は殺されなければならなかったのか。妄想に支配されていたことが、凶悪犯罪の免罪符になってはいけない。5人殺傷で無罪はむごい。極刑を望む」と述べたとのこと。

2)意見陳述:けがを負った女性被害者
陳述書は代理人弁護士が読み、「(被告の男性が、無罪を言い渡された)その日のうちに釈放され、どこに行ったのか、全く情報が入ってこなかった。自宅に戻ってくることは絶対にないといえるのだろうか、不安と恐怖が襲ってきた。被告には刑務所で静かに反省し、5人死傷という揺るぎない結果に向き合ってもらいたい」と訴えたとのこと。

3)検察側論告
男性の2回目の精神鑑定を担当した鑑定医の説明を踏まえ、「妄想への一定程度の批判力があった」と指摘した。事件前後の言動などから「違法性を認識できるなど、(行為結果を合理的に判断する)事理弁識能力や行動制御能力は限定的にあった」と述べたとのこと。

検察側は「(男性には)限定責任能力がある」とし、無罪判決の破棄を主張したとのこと。

4)弁護側弁論
検察側が訴えの根拠とする鑑定医の判断を「幻覚や妄想が犯行に及ぼした影響を何も検討していない」などとし「証言に信用性がない」と反論。「男性が(妄想などの)病的体験に支配されていたのは明らか。控訴はただちに棄却されるべき」と訴えたとのこと。

弁護側は「心神喪失状態だったとした判決に事実誤認はない」と控訴棄却を求めたとのこと。

***控訴審判決公判(23年09月25日)***
1)大阪高裁は1審判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

2)判決理由
「犯行へのためらいとも解釈できる、『ほんまか』『信じるで』という発言も、“女性と結婚するための試練の内容が合っているかを確認するための発言”などと解釈することが不合理とは言えない」「妄想が屋根瓦のように積みあがる状態だったとすれば、発言の後に疑念が消え、妄想の内容を確信するに至ったと説明することもできる」「被害者を人ではないと考えていたとすれば、“殺人の禁止”という規範に直面していたと言えず、善悪の判断能力に疑いが生じる」などと指摘したとのこと。

「自分と女性以外が『哲学的ゾンビ』だと確信し、その妄想の圧倒的な影響下で犯行に及んだ疑いを払拭できない」と改めて結論づけ、控訴を棄却したとのこと。

***無罪確定(23年10月10日)***
検察側は最高裁に上告するかについては「判決内容を精査し適切に対応する」としていましたが、期限の10月10日までに、検察側は上告しなかったとのこと。

これにより、男性の無罪判決が確定した。

***鑑定入院命令(23年10月12日)***
神戸地方検察庁は男性について、心神喪失などを理由に実刑とならなかった人を治療に結び付ける「医療観察法」に基づき、精神状態などを調べる鑑定入院を11日に神戸地裁に申し立て、認められたとのこと。

「心神喪失」を理由に無罪が確定した男性について、裁判所は11日、鑑定入院の命令を出したとのこと。

こんなところですね。
裁判所の判断なので、判決には異論は無いのですが、誤解されている方もいるかもしれないので、ちょっとだけ補足すると。
医療観察法では、従来、医師だけの判断で社会復帰させていた面が改善されて、社会復帰(一般の精神保健福祉)には裁判所の判断が必要になります。

厚生労働省のこちらの図が分かりやすいですね。
医療観察法制度の概要について

このような事件は、数年に1度ぐらいは日本でも発生していて、突然、襲われるのでかなり自衛が難しい事件です。
その上、責任能力が無いので補償も難しいです。

唯一の自衛手段は常に周囲に気を配ると言うところでしょうか?
日常から逸脱しているような事に気付いたら、近づかない。距離を取ると言う事しか方法が無いかもしれないですね。

参考リンク
兵庫県神戸市北区有野町5人殺傷事件その2(一審判決)

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2023/09/30

京王線殺人未遂放火事件その2(一審判決確定)

一審判決は懲役23年(求刑・懲役25年)その後、控訴しなかった為、刑は確定。

まずは続報です。

***再逮捕(21年11月22日報道)***
東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、警視庁調布署捜査本部は、乗客の男性(72)に対する殺人未遂容疑で逮捕した住所不定、無職、男性容疑者(25)を、別の乗客らに対する殺人未遂と現住建造物等放火容疑で22日に再逮捕したとのこと。

捜査関係者によると、容疑者は10月31日午後8時ごろ、調布駅を出発した京王線特急内で、都内の会社員の女性(60)ら近くにいた乗客15人に対し、約3リットルのライターオイルをまき、ライターを投げ込んで火をつけ、殺害しようとした疑いが持たれている。床の一部が燃えたものの、乗客らは別の車両に逃げ込み、全員無事だった。車両内に防犯カメラはなく、ツイッターの投稿画像から被害人数を特定したとのこと。

当初はハロウィーンでにぎわう渋谷での大量殺人を計画していたが、8月に発生した小田急線刺傷事件を契機に、電車内での犯行に方針を切り替えたとのこと。

捜査本部はライター用オイルの燃焼実験も実施し、1リットル程度でも車両自体が燃えることを確認。5号車にいた客を含め計45人の乗客に事情を聴くなどして、詳細な状況を明らかにしたとのこと。

「死刑になるための有効かつ効率的な手段として多くの人を惨殺する計画を実行した」と供述している。

容疑者は調べに「効率的に多くの人を惨殺する計画を実行したが、誰も死なず、非常に残念な気持ちで落ち込んでいる」などと身勝手な供述を繰り返しているとのこと。

容疑者は直前まで都内のホテルに宿泊していた。捜査関係者によると、「ホテルの浴室でペットボトルに入れた水をまき、練習した」と供述しているとのこと。電車に持ち込んだリュックサックには、ほかにもオイルの入ったペットボトルがあった。使わなかった理由を「火柱が上がり、煙がすごかった。自分はここでは死なないので引き返した」と話しているとのこと。

東京地検立川支部は、乗客男性(72)の胸をナイフで刺した殺人未遂容疑を処分保留とした。今後、再逮捕容疑と合わせて刑事処分を決めるとみられるとのこと。

***鑑定留置開始(21年12月06日報道)***
捜査関係者によりますと、6日から容疑者の犯行時の精神状態について刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置の手続きが始まった。鑑定留置の期間は3か月ほどとみられるとのこと。

***初公判(23年06月26日)***
1)罪状認否で被告は3号車で男性を刺した殺人未遂罪などについては認めたとのこと。
5号車での行為に殺人未遂罪が成立するかどうかについては「わかりません」と話したとのこと。

2)冒頭陳述(検察、弁護側の情報の要約)
被告は高校卒業後の平成27年4月、介護施設に就職。
介護施設での仕事は長続きせず、アルバイトを転々とした後、コールセンターで働くように。契約社員となり、令和2年3月には、中学時代からの交際相手と同棲生活を始めたとのこと。
だが、同年11月、交際相手から別れを告げられた。この日はくしくも被告の誕生日だった。翌3年5月にはコールセンターでの顧客対応のトラブルで自宅待機を命じられたほか、同年6月には、元交際相手が結婚したことを知ったとのこと。

これらの経緯で、「自分には存在価値がない。死にたい」と考えるようになったとのこと。同じ月には勤務先から部署異動を命じられており、検察側は、「大量殺人をして死刑になりたい」との考えを抱くようになったと指摘したとのこと。

同月、勤務先に退職を申し出た被告は、その翌日にはハロウィン当日に事件を決行するため、インターネットでナイフを1本購入。各地のホテルを転々としていた。
そして3年8月、小田急線の車内で男が刺傷事件を起こしたとの報道を知る。

同様の事件を起こそうと考えた被告は、ライターやオイル、殺虫剤スプレーなどを次々に購入。別の容器にオイルを入れ替えるなどし、準備を進めた。

検察側は証拠調べで、被告のスマートフォンに残されていた、犯行計画に関するメモも読み上げた。「逮捕されて死刑になる」「殺害予定人数10人以上」「所要時間は2時間」。

被告が憧れていたという「ジョーカー」にふんするために購入したスーツやコート、革靴などの合計金額は、24万円に上ったとのこと。

(冒頭陳述にはもっと沢山の情報が出ていますが多すぎて書けません。興味のある方は別途、公判の報道を参照願います。)

犯行動機について
検察側は被告が「元交際相手が結婚したことを知り、死にたいと考えた」「死刑になるために無差別大量殺人を計画した」などと指摘した。

弁護側は
「被告は中学3年の頃から付き合っていた交際相手と婚約をして同棲していたが、誕生日に別れを告げられた」
「その後、女性が別の男性と結婚したことを知った。仕事のトラブルもあり、『死にたい』と考えるようになった」
自分のこれまでの人生に意味があったのか、考えるようになり。死にたいと考えた。
過去2回自殺に失敗しているため、確実に死ぬため、死刑になろうと考えたと主張した。

3)証人尋問:事件当日に被害者救助のため現場へ駆け付けた男性消防士
3号車に人の姿が見えた。被告にナイフで刺されたとされる被害者の70代男性だった。衣服は血で染まっていたとのこと。
男性が優先席に横たわっていて、警察官が2人で心臓マッサージをしていた。
別の隊員が警察官と心臓マッサージを代わり、消防士は被害者の男性の脈拍や意識を確認した。意識も、呼吸も、脈拍も、いずれも確認できなかったとのこと。

心肺停止の状態と判断した。(意識、呼吸、脈拍のいずれもなかった)
消防士は、別の隊員に心臓マッサージの継続を指示。近くにいる隊員にAED(自動体外式除細動器)を持ってこさせ、男性に装着したが、AEDからは「電気ショックの必要性はない」とするメッセージが流れたとのこと。

男性の心臓が、全く動いていなかったから、メッセージが流れたと判断した。

消防士は、少しでも楽にしようと、男性のベルトを緩めた。すると、男性がズボンを直そうとする動きをした。声をかけると、頷くような仕草も。救急車に収容するころには、隊員と会話ができるようになっていたとのこと。

***第2回公判(23年06月27日)***
証人尋問:胸を刺されて重傷を負い、一時は心肺停止状態となった70代の男性

男性は事件のあった電車に乗車した記憶はあるものの、刺されたことは「覚えていない」と説明。
「(被告)がにらみつけてきたことだけは覚えています」と話した。

搬送先の病院で看護師から「助かってよかった」と声をかけられ、「すごい手術をしたのだと思った」と述べたとのこと。事件後は、つえなしでの歩行や文字を書くことが困難になったとのこと。

別の報道では
今も手足に不自由が残るとのこと。長く続けた警備員の仕事も辞めたとのこと。「(右手が)よく震えます」「ご飯の時に箸を持つことができない」「自分の名前の最初の文字も書けないです」と述べたとのこと。

検察側から被告に対する感情を問われると「なんで、そんなことをしたのかと思う」と話し、「謝罪も全然ない。謝ることもできない人間は、それなりの罰を受けるべきだ」と語ったとのこと。

別の報道では
男性は「なんでそんなことをするのか。責任を取れないんだったら、やるなと言いたい」と述べたとのこと。

更に別の報道では
「謝りもできない人間はそれなりの罪を負ってください。罪を負っている人に失礼です」(発言ママ)

***第3回公判(23年06月28日***
証人尋問:事件の際にライターオイルをかけられた乗客(4人)
「液体が額にかかり、石油のにおいがした。京都アニメーションの事件と同じだと思い、怖かった」と証言したとのこと。。

また、証言した別の女性は「首筋に液体をかけられ、犯人がライターを持っていて、焼き殺されるかもしれないと思った」と述べたとのこと。

別の報道では
別の乗客は、頭の上からライター用オイルをかけられ、点火したライターを向けられたと証言。この乗客は事件後、心療内科に通院することになり、昨年7月から今月まで休職を余儀なくされたという。「人に迷惑をかけないよう、(被告には)外に出てきてほしくない」と訴えたとのこと。

***第8回公判(23年07月18日)***
1)被告人質問
被告は「男性にスプレーをふきかけたら、振り払うような形で自分の腕とぶつかり、反撃されたと思いナイフを突き出した」と当時の状況を説明したとのこと。

その上で、「連結部分に10人ぐらい人がいた。なぜ逃げないのか分からず観察していたが、放火することにした」と述べたとのこと。

被告は、犯行直前の心境について、「殺人という行為に緊張していた。乗客を先頭に追い込むつもりで後ろの車両に乗った」と述べ、「殺人への興味はもともとなく、あくまで目的は自分が死ぬことで、死刑になるための手段をとった」と話したとのこと。

また、死にたいと考えた理由について、およそ9年間交際した女性が別れて半年で結婚したと知り、「自分の存在価値が分からなくなり、生きていく価値がないと思った」と述べたとのこと。

別の報道では
「会社でのミス、彼女との出来事で自殺願望を抱きましたが、自分で死ぬことはできないだろうなと。他人に殺してもらう方法として死刑にいき付きました」

「元々、殺したいという気持ちはない」とし、「死刑になることが最終目的になっていた」と話したとのこと。

ジョーカーについて
検察官から、被害者のことを考えなかったのかと問われ、「そういうものを考えないためのジョーカーだった」と説明。「(ジョーカーは)人の命、殺人行為を軽く見ている。自分もそのぐらいにならないとできないだろうと思った」と述べた。

別の報道では
「人の命を軽くみている。殺人について何とも思っていないようなキャラクターに見えた。それくらいの感覚を持たないと殺人をおかすことはできない」と述べたとのこと。

場所について
「1人でも多く殺すうえで、人込みが思い浮かんだ。それが渋谷のハロウィーンだった」
しかし、およそ2か月前に小田急線で起きた無差別刺傷事件の影響を受け、走行中の電車内を狙う犯行に切り替えたとのこと。

2)証人尋問:被告の更生を支援しているNPO法人の女性担当者
Q:被告の問題点は?
A:障害とまではいかないですが、属性に問題があり、一緒にいてくれる人がいれば(事件を起こさなかったのではないか)と思いました。

Q:被告の印象(弁護側)
A:すごく真面目な方という印象でした。表情も暗くなく、穏やかな顔をしていて、普通の青年という印象でした。

Q:被告の印象的なエピソードは?(検察側)
A:「事件に対して申し訳なく思っている」という話が最初にありました。また、(事件前に婚約を解消したとされる)彼女への殺意はなく、迷惑をかけたいという気持ちもなかったと聞いたと。

***第X回公判(23年07月20日)***
証人尋問:被告の精神鑑定を担当した医師
医師は、起訴前に合計6回にわたり面接。被告の母親にも電話で聴取したほか、被告や元交際相手の供述調書などを基に鑑定を行ったとのこと。

医師は、被告には「追い詰められた状況を死によって回避しようと考える傾向がある」と指摘。事件の数カ月前に元交際相手が結婚したことを知り、勤務先でのトラブルから部署異動を言い渡されるという2つのショックが重なり、死刑になるために犯行に及んだとしたとのこと。

被告は自身について「自分には自慢できること、人前に立てる能力がない」と説明。元交際相手は調書の中で被告の性格を「見えっ張り」「人から良く思われたい」と評価していたとのこと。

また、被告は幼いころから仮面ライダーなどヒーローになりきる遊びをしており、心理検査でも「ヒーロー願望」を示す結果が出たとのこと。

犯行時、米人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装していたが、医師は「大きな事件を起こすため、悪役になりきった」と分析したとのこと。

***論告求刑公判(23年07月21日)***
1)検察側は「死刑になるために大量殺人を企てた。人命を軽視した極めて身勝手な経緯・動機は強い非難に値する」として、懲役25年を求刑した。

2)検察側は論告で、同年8月に小田急線で発生した刺傷事件を参考にした計画的な犯行だと指摘。元交際相手の結婚を知ったことなどから自殺を決意し、「以前自殺に失敗したために死刑になろうと無関係の乗客を巻き込む犯行に及んだことは、極めて身勝手で短絡的だ」と述べたとのこと。

3)最終意見陳述
「昨日までの被告人質問で話したため、改めてこの場でお話しすることはありません」と話したとのこと。

***判決公判(23年07月31日)***
1)被告を懲役23年(求刑・懲役25年)とする実刑判決を言い渡した。

2)動機について「自暴自棄になって自殺を決意し、2人以上殺害して死刑になろうと考えた」と認めた。逃げ場がない電車内で点火されれば、多数の死傷者が出る可能性があったとし、「凶悪で卑劣というほかない」と非難したとのこと。

公判で検察側は、被告が放火によって付近にいたとされる12人を殺害しようとしたと主張していたが、判決は、死亡する具体的な危険性がある場所にいたかどうかが不明だとして、うち2人については殺人未遂罪の成立を否定したとのこと。

3)判決の最後は
「相当長期にわたる矯正教育期間を経た後、社会内で更生することに期待する余地も残されている」

4)裁判長は最後に、「苦しくても生きて、被害者らにきちんと対応し、償うことを忘れないでください」と諭すと、被告は「はい」と述べたとのこと。

別の報道では
「被害者との関係がこれで終わったわけではない」「苦しくても生きて、償いをすることを忘れないでください」

別の報道では
最後に被告に対し「長い服役になる。この間に事件、被害者、社会復帰したことを考えて」といい「苦しくても生きてね。償うことを忘れないで下さい」と語りかけた。被告は「はい」と小さく返事をしたとのこと。

***刑が確定(23年08月17日)***
東京地裁立川支部は17日までに、懲役23年の判決を確定した。7月31日の判決に対し、検察側と弁護側の双方が8月14日までの期限に控訴しなかった。

こんなところですね。
身勝手な理由で間接自殺を狙った八つ当たり的な犯行と言うことななのかな?
被害者側から見れば、同情できる部分も無いし到底ゆるされない犯行でしょうね。

ただ、犯行に至る経緯や被告の生い立ち、性格などは今後の事件を防ぐと言う点で参考になる部分はありそうです。
1)直接の原因は、中学から交際して婚約後に同性していた女性との別れと、その女性が別の男性と結婚した事による絶望感と喪失感。それに加えて、職場でのトラブル。
2)そして、被告自身は過去に2度の自殺未遂があったがどれも不発で、自殺はできないと思っていた。
3)その結果、自殺ができないので、大量殺人を実行して、死刑になる間接自殺を計画する。
4)人混みでの大量殺人を考えた時、渋谷のハロウィーンを考えたが、事件の3ヶ月前に起きた、小田急線の事件を参考に電車内での犯行に切り替えた。
5)車内で犯行の邪魔になりそうな人物Aさんを最初に刺した後は、逃げ惑う乗客に対して、ライターオイルを掛けて、車両に放火したが、ナイフで襲う事はしなかった。
6)被告は自己評価は低いが承認欲求や自己顕示欲は強かった。そして真面目な性格。

このぐらいかな。
1)については、個々の問題はよくある失恋や婚約破棄と言う話と、職場でのトラブルが同じタイミングで起きたと言う事でしょうね。
皆さんも経験があると思いますが、仕事のトラブルや家庭のトラブルなど、トラブルが2つ以上重なると、かなりしんどいですよね。
その点はある程度同情できる部分ではあるのですが、通常はなんとか、同僚や友人に相談したり、グチったりして、ストレスをコントロールできる部分だと思います。
なので、普通にグチれる友人がいたら、この部分は事件の原因にならなかったかもしれませんね。
その意味では、リアルでの友人関係が作れないなら、ネットで友人を作ると言うのも、ある意味で有効だと思います。ただ、諸刃の剣かもしれませんが。

2)過去の2度の自殺未遂もそれなりの原因があったのでしょうが・・・この時に、もう少しケアできていたら。ネガティブな方向への転落を防ぐ事ができたのではないだろうか?

3)1)と2)が合体して最終的にこの判断になっているので、ここまで来ると、ちょっと防止する方法は無さそうですね。

4)大量殺人が目的なので大量の人混みがターゲットになるのは合理的な判断だと思います。
人が集まる場所は犯罪のターゲットになる場所と言う事は地味に覚えておいた方が良いですね。

5)ここはちょっと微妙なところです。
本当に大量殺人を起こすなら、確実な方法をとるはずなので、放火の部分が弱いですよね。なので、もしかすると本人は、大きな騒ぎを起こすだけで、実は満足してしまっていたのかもしれないな?と感じています。
本当に死刑になるなら、数字が必要ですよね。

6)性格の問題なので、特になにかあるわけでは無いでしょうが、自己評価が気になるのは、他の誰かと自分を比べてしまうような場合だと思うんですよね。
なので、なんて言うか、生活が満たされていたら、そんな事は気にならないと思うのですが、結局は落ち込んでネガティブな感情の時に、隠れていた物が出てきてしまうのかもしれませんね。
自己顕示欲や承認欲求は誰でも、ある程度持っていると思います。特に若年者なら普通の事じゃないかと思いますね。
真面目なのも悪くはないし、むしろ仕事や勉強の点では評価される部分なんですが、逆に融通が利かないとか、物事に固執して柔軟な思考ができないと言う方向になってしまったのかな?

私としては1)のストレスのケア、2)の過去の自殺未遂のケアと6)の性格の改善と言うか改良でこの事件は防げたのではないかな?と考えています。
1)と6)で友人は重要になりますよね。なので、一緒に遊べる友人や一緒に飲みに行ける同僚などは大切にした方が良さそうですね。

参考リンク
京王線殺人未遂放火事件その1(逮捕送検まで)

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2023/09/08

滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その3(女性被告の一審判決)

一審判決は懲役24年(求刑:懲役24年)です。

ちょっと補足
裁判は傷害致死などの罪が分離され、先に男性3人に暴行を加えるなどして大けがをさせた傷害の罪についての審理が始まったとのこと。

***(傷害罪)初公判(22年09月20日)***
1)起訴状などによりますと、女性被告(57)は2011年から2018年にかけて、愛荘町の自宅で同居していた男性らと共謀し、別の複数の同居男性に暴行を加え、大けがをさせたり死亡させたりしたとして、傷害致死や傷害の罪などに問われている。

2)被告は起訴内容について認否を問われると、涙を流し言葉を詰まらせながら「私はやってません。共謀したこともありません」と述べ、起訴内容を否認したとのこと。

3)弁護側も、被告が暴行を加えたことはなく共謀もなかったとして、無罪を主張したとのこと。

4)検察側は冒頭陳述で「逃げれば暴力団組員が危害を加えると脅し、被害者の男性が自宅から逃げられないようにした」と指摘したとのこと。

***(傷害罪)部分判決公判(23年01月19日)***
1)傷害罪の区分審理で大津地裁は、有罪とする部分判決を言い渡した。

2)公判で弁護側は、男性3人への暴行や食事制限を否定。和歌山県の男性が衰弱したのは、うつ病とパンを喉に詰まらせたことが原因だとして無罪を主張したとのこと。
判決で裁判長は、被害者や関係者の証言から全ての起訴内容を認定。和歌山県の男性の衰弱について、精神科医らの証言から、体重の減少がうつ病の程度と合致しないほど激しいとして、被告らの食事制限などが衰弱の原因だとしたとのこと。

3)判決によると、女性被告は17年、同居の元少年(21)=傷害致死罪などで懲役11年の実刑判決、控訴中=と共謀。同居していた和歌山県の男性を暴行し、十分な食事を与えず衰弱させ、脳に後遺症を伴う重傷を負わせたとのこと。また11、12両年にも別の同居男性2人を暴行し、骨折や内臓損傷などの重傷を負わせたとのこと。

***初公判(23年02月06日)***
1)滋賀県愛荘町の無職・女性被告(57)は2019年、息子の元少年(21)と共謀して、同居していた男性Oさん(当時25)に十分な食事を与えず暴行して死亡させた罪などに問われている。

2)被告は起訴内容を否認し、弁護側も「殴ることはあったが食事制限はしておらず死亡との因果関係はない」と無罪を主張したとのこと。

別の報道では
被告は「金属の棒で足を叩いたり、足で尻を蹴ったりしたことはあったが、けがをさせたことはありません」と起訴内容を否認し、弁護側は男性の死亡と暴行は無関係だと主張したとのこと。

更に別の報道では
弁護側は、被告はOさんの脚をたたくなどしたがけがをさせるほどではなく、食事制限の事実もないと反論した。被告、Oさんとも精神的な不調があり、被告は食事を用意できず、Oさんも食べることができなかったと主張したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、パチンコで負けた時などに暴行し、食事も与えなかったと指摘。18年7月に172センチで51・6キロだったOさんの体重が死後の解剖時は36・8キロまで減少していたとし「暴行と食事制限が複合的に作用して死亡した」と述べたとのこと。

別の報道では
検察は「周囲から被害者の生命に危険が及んでいることを忠告されているにも関わらず犯行を継続している」と指摘したとのこと。

更に別の報道では
検察側はOさんに多数の皮下出血があり、体重が36.8キロだったと指摘し、「ヤクザの存在を示して意のままに従わざるを得ない状態にした。日常的な暴行によるけがと食事制限が複合的に作用し死亡した」と主張したとのこと。

更に別の報道では
検察はOさんが死亡した時の体重は36キロほどしかなかったとした上で、「被告は、暴行や食事制限を楽しんでいた」と指摘したとのこと。

***論告求刑公判(23年03月08日)***
1)検察側は「無慈悲で残酷な犯行」と懲役24年を求刑した。
検察側は部分判決の有罪分も含めて求刑した。

2)論告で検察官は「動機は常人には理解し難い。被害者を遊び道具、ストレスのはけ口にしていた。長期間弄び、家族にとってかけがえのない存在であるOさんはいたぶられ死亡した。あまりにも冷酷。反省や改悟は微塵もない」と非難したとのこと。

3)被告の最終意見陳述
「暴力・・・振るったこと、反省してます。Oさんにわざと食事制限したことはありません。ちゃんと準備してなかった・・・。恐喝などはしていません・・・!(嗚咽)、一生忘れることなく反省します・・・本当に申し訳ありませんでした」と述べたとのこと。
(ただし、、閉廷後に、傍聴席側に振り返った被告の目には、涙が全く見えなかったとのこと。)

***判決公判(23年03月24日)***
1)大津地裁は求刑通り懲役24年の判決を言い渡したとのこと。

2)判決で大津地裁は、被告らによる暴行と食事制限によって、Oさんが死亡したと認定。
「卑劣極まりない犯行」として、別の同居男性3人に対する傷害罪も合わせて、求刑通り懲役24年を言い渡したとのこと。

別の報道では
裁判長は複数の目撃者の証言から、男性への日常的な暴行や食事制限があったと認定。自身のストレスのはけ口として男性を虐待し、精神的・肉体的に追い詰めたとして「残酷で卑劣極まりない態様だ」と非難したとのこと。

更に別の報道では
判決で裁判所は「いずれの事件も被告人は首謀者の立場」であると認め「ストレスのはけ口として被害者らを弄び、虐待を続け、歪んだ欲望を満たそうとした。身勝手な動機や経緯に汲むべき点はない」と指摘したとのこと。

以下は時期がはっきりませんが、おそらく判決公判の情報です。
裁判長談
「被告人の供述はことごとく他の証人の証言と食い違う。関係者から尋ねられるたびに供述を変えており、自己の刑責を免れるために虚偽の供述をしているのは明らか。信用できない」

裁判所はOさんの全身に皮下出血や表皮剥奪などがあったのは「転んでできるケガではなく、真新しい傷もあり、事件直前に暴力を振るったのは被告人と共犯者しかありえない」と断定したとのこと。その上で、被告が無罪を主張していることについて、「その場しのぎの弁解に終始し、反省も見られず、更生も期待できない」と断じたとのこと。

裁判長談
「被害者を精神的に支配し、憂さ晴らしとして暴行を重ね、食事制限は被告人が主導したと認められる。人を人として扱わない卑劣極まりない犯行であり、被害者の苦痛や飢餓感、無念さは計り知れない。ストレスのはけ口として各被害者を弄び、自己の歪んだ欲望を満たそうとした。犯情は際立って悪質であり、同種事案の中でも格段に重く処罰されなければならない」

こんなところですね。
公判の報道が驚くほど少なくて、どちらかと言うと週刊誌さんの方が詳しく報道しています。
裁判長が断じている通り、普通の人だと気分が悪くなるぐらい壮絶な虐待が行われています。また、この公判には関係ないのですが、元々、女性被告には4人(男2名、女2名)の子供が居て長男は自殺、次男は事件の共犯、女2人も援交を強制されていたなど、身内に対しても非道な虐待をしてたようです。詳しくは週刊誌などを参照してください。

この事件を見ていて、思い出した事件が2012年12月に発覚した兵庫県尼崎市連続6人変死事件です。
こちらも壮絶な虐待をしてましたが、それらを支えるのが「暴力装置」なんですよね。
暴力によって支配していたんですよね。そして主犯にはおよそ、順法精神とか、あるいは正義とかそういった観念が欠如している点が共通してますね。
最近おきている、闇バイトの事件で実行役になっている人達も結局、脅されて指示に従っている状況なんですよ。
基本的な構図は同じです。

このあたりから考えると、教訓としては
「暴力によって支配しようとする人」「暴力で問題を解決しようとする人」には例えそれが、身内であったとしても、早急に縁を切って離れるべきだと言う事でしょうか。
この事件の被害者にしても、実は娘の交際相手だったり、自分がマッチグアプリで交際したりした人間なんですよね。
こういう人達を救うシェルターなどが必要ですね。他には脅されて闇バイトの実行役になりそうな人達を救うシェルターも必要かな。

本筋とは離れるけど、ネットリテラシーとして小中学校から教育しておく必要がありそうですね。
ネットが便利になっていて、実際に自分が足を運ばなくても、いろいろな手続きができるようになっている事は良い事だけど、それを悪用する人間が沢山いるわけです。
日本の社会は性善説では成り立たないのが現実です。そのあたりをよーく考えて、ネットを利用した方が良いと思います。ネットを含めて世の中には悪人が沢山いると認識して間違いありません。
もちろん、善人もいるので、信頼できる人を見極める事が大切なんでしょうね。

話を元に戻して、この事件を防ぐにはと言う事については、正直なところちょっと無理なのではないか?と感じています。
理由としては、「反社会性人格障害は治療できない」と言う点に尽きますね。
もっとも、実際にはそういった診断がでているわけではないので、私の印象に過ぎませんが、数々の犯罪と虐待を繰り返し、人を人とも思わないところは、そう感じてしまいます。

なので、幼少期の生活環境とか教育を変えるしか方法が無いのではないか?と考えています。
その意味では改めて「教育は重要」と言う事ですよね。

参考リンク
滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その2(元少年の一審判決)

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2023/09/01

埼玉件戸田市中学校襲撃事件その1(家裁送致まで)

埼玉県戸田市美女木5の市立美笹中学校(生徒数299人)の教員から「ナイフのようなものを持った者が入ってきて、けが人がいる」と110番する事件が起きている。

県警によると、侵入したのはさいたま市浦和区の男子高校生(17)とのこと。
校舎3階の廊下で教員らに取り押さえられた後、駆け付けた警察官に引き渡されて殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたとのこと。

生徒らは避難して無事だったが、取り押さえようとした男性教員(60)が切られた。けがの程度は不明だが、命に別条はないとのこと。

少年は「人を切りつけたことは間違いない」と容疑を認め、「誰でもいいから人を殺したいと思った」とも供述しているとのこと。

逮捕容疑は1日午後0時20分ごろ、校舎内で男性教員を刃物のようなもので切りつけ、けがをさせたとしている。男性教員は上半身に複数箇所、けがをした。現場で少年が使ったとみられるナイフ1本が見つかり、県警が押収したとのこと。

県警によると、切られた教員は校舎3階の教室の後方で試験に立ち会っていた。その際、教室内に入ろうとした少年に気づき、教室前の廊下で取り押さえようとしたところ、切りつけられたとのこと。一緒に取り押さえた教員3人にけがはなかったとのこと。

当時、教室では期末テストが行われていましたが、そこに刃物を持った男が侵入してきたとのこと。

逮捕された高校生は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているとのこと。
さらに「ネコを殺した」とも話しているとのこと。

県警の発表では、高校生は戸田市の北にあるさいたま市浦和区に住んでいる。美笹中の卒業生ではなく、男性教員との面識もなかった。調べに対し、「誰でもいいから人を殺したかった」などと供述しているとのこと。

猫の死骸が見つかったのは、美笹中から北に3~10キロの範囲の計4か所。

最初に見つかったのは13日朝で、南区の公園のベンチに前足とみられる部分が置かれていたとのこと。

16日昼には、同じ公園の雑木林で胴部分が発見された。公園から東に約1キロの市立小学校校庭では翌17日、鉄棒に顎とみられる部分がひもでつるされていたとのこと。

26日には桜区の住宅街の畑で土に一部埋まった下半身が、南に約300メートル離れた市道では上半身が、それぞれ見つかった。両区で計2匹の猫が被害に遭ったとみられているとのこと。

少年は先月、さいたま市の公園などで猫の死骸が相次いで見つかった事件についても関与をほのめかしているということで、警察は関連について調べているとのこと。

高校生が、現場で押収されたナイフ以外にも刃物を複数所持していたとのこと。さらに、自宅からは別のナイフ1本が押収されたとのこと。

捜査関係者によると、少年は同校まで自転車で移動し、1日午後0時20分ごろに校舎3階の教室で事件を起こしたとされる。自転車は同校正門から約30メートル離れた路上にとめられていたとのこと。少年は「門から入りました」と説明しており、防犯カメラには少年とみられる人物が正門から侵入する姿が映っていたとのこと。

少年にナイフで切りつけられた男性教員は腹など上半身に複数の傷を負い重傷。治療に数カ月かかる見込みとのこと。腕には切りつけられるのを防ごうとした際にできた傷もあったとのこと。

戸田市教育委員会によると、美笹中では2日、生徒のカウンセリングを行った。一部の生徒は事件のショックから登校できなかったとのこと。2日に予定していた試験は3日に実施する方針だったが、生徒の心情を踏まえて来週以降に延期することにしたとのこと。

逮捕された高校生の少年(17)=さいたま市浦和区=少年(17)が「無差別殺人に興味があった」「人を殺したらどうなるか、見てみたかった」との趣旨の供述をしているとのこと。

県警は高校生の自宅を捜索した際、ナイフ以外にタブレット端末なども押収した。高校生は通信制の学校に在籍しているとのこと。

少年は正門から学校に侵入した後、3階に向かいましたが、捜査関係者によりますと、3階に向かった理由について「1年生の教室を狙った」などと話しているとのこと。

少年は犯行時、手に持った刃物の他にかばんにも凶器を入れていたとのこと。

残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたとの趣旨の供述をしているとのこと。

少年には、小学6年生の頃から不登校の気が見られるようになる。そして、進学先の地元の市立中学校で、いよいよ本格的な不登校に陥っていくとのこと。

中学の同級生談:「基本的に学校には来ておらず、学年ごとに撮る集合写真も毎回、別枠で顔写真を載せられていました。

さいたま地検は少年の刑事責任能力を調べるため、3月20日から6月5日まで鑑定留置を行うと明らかにしたとのこと。

さいたま地検は6月6日、少年をさいたま家裁に送致した。地検は送致罪名を明らかにしていない。家裁は同日から6月19日までの観護措置を決定した。

一部の報道では
姉は成績優秀。少年も有名進中学校を目指して勉強したが成績が伸びずに不登校気味になったとの情報あり。

時系列(ASKAの推定している部分は年齢、年を間違っているかもしれません)
2017年(ASKAの推定12歳)成績が伸びずに不登校気味になる。
2018年(ASKAの推定13歳)有名進学中学を目指すが失敗して市立中学へ進む
その後、不登校になる。
2021年(ASKAの推定15歳)中学を卒業
その後、通信制の高校に進学
2023年
02月13日 さいたま市の公園で猫の前足が発見
02月16日 同じ公園の雑木林で胴部分が発見
02月17日 市立小学校の鉄棒に猫の顎が吊される
02月26日 住宅街の畑で埋められた上半身と下半身が発見
03月01日
12時25分頃 事件発生、110番通報される
その後、教員に取り押さえられ、駆けつけた警官に現行犯逮捕された。

03月20日 鑑定留置(6月5日まで)

こんなところですね。
少年事件のせいか、情報が断片的です。結局、猫の虐待事件との関連も不透明なままですね。

とりあえず、情報を整理します。
1)少年は無差別殺人に興味があった、人を殺したらどうなるか?知りたい、誰でもいいから殺したかった供述している。
2)猫の虐待事件についても関与をほのめかしている。
3)残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたと供述している。
4)複数の凶器を準備して侵入している。
5)確実に人のいる場所と時間を狙ったと供述している。(当日は定期試験の真っ最中)
6)3階の1年生の部屋を狙ったと供述している。

ここからはASKAの推定(推測)
7)「残虐の動画を見てエスカレートした」の経緯は動画>猫の虐待>今回の襲撃事件という事と思われる。

動機はともかく、4)、5)、6)の行動は論理的、合理的な思考ができているので、責任能力はありそうです。

通院歴や病歴の情報などは無いので、精神鑑定の理由がよく分かりません。もしかすると動物虐待からエスカレートしたと言うあたり、少年Aとの類似性などを疑ったと言うあたりなのかな?

今の段階では、事件の原因がなんとも言えない部分なのですが・・・少年事件なので審判の結果なども報道は期待できないので、とりあえず防ぐ方法を考えると・・・

正直なところ難しいと思います。理由はおそらく、思春期の子供との会話が難しいからと言うのが基本的な部分ですね。
報道されている情報が正確か分からないけど、もし、進学に失敗して挫折と言う事があるのであれば、そのあたりで両親との確執などもあるかもしれません。本人が自発的に有名進学校を希望していたのであれば、確執やわだかまりは無いかもしれないけど、結果的に受験に失敗して落ち込んでいる子供なので、親としては気を遣ってしまうと思うんですよね。

この為、本音で語り合うような会話ができないと思うわけです。さらに、今どきなので、高校生ならスマフォを持っているでしょ?つまり、子供が自分のスマフォで何を見ているか?と言う監視が出来ないと思います。

子供のスマフォの閲覧履歴を確認するとか微妙な気がしますね。そもそも、パスコードを教えてもらえるか?と言うところの問題もあります。

なので、やろうとすると、早い時期(中学1年頃)にスマフォを渡して、スマフォ利用する時のルールを決める。
その中にパスコードを教えると言うのと、管理用アプリを入れる事を決めておけば、高校になってもそのルールを建前に監視する事ができるかもしれません。

GoogleのFamily Linkと言うアプリだと、使用できる時間帯、一日の使用時間、インストールするアプリや閲覧するサイトの制限などもできますね。

とは言え、抜け道はいくらでもあるので、どんな動画を見るか?と言うのは縛れないと思います。
(欧米だとテレビの時代から視聴年齢制限機能が標準装備されて規制が厳しく意識が高いのですが、日本は緩いですね)

他に刃物の購入と言うのも、ネット購入ならその履歴を調べる事ができるかもしれないけど、街の店舗で現金購入だと調べる方法が無いですね。これについては都会なら現金を渡さずに、スイカみたいなカードを渡して買い物をさせるのであれば、購入履歴を調べる事ができるかもしれませんが、使える場所が限られると不便になりますね。

なので、やはり思春期の子供が何をしているのか?何を考えているのか?を知るのは普段の会話が無いとちょっと無理な気がしますね。前提条件としては良好な親子関係が成立しているのが条件だと思います。

この時期が一番子育てが難しい時期なんだと思います。

だとすると対処療法しかないと言う事になるのかな?
(このあたりは専門家の意見を伺いたいです)
受験についての考え方を変えると言うのが一番効果があるかもしれません。
結局、中学も高校も大学もそれは、人生の通過点でしかない、ゴールに辿り着く道はいくつもある。
今回は希望の学校に合格する事はできなかったけど、それはコースが少し変わっただけで目指すコールは変わらないと言う事が理解できれば、挫折から立ち直る事ができたかもしれませんね。
「ゴール自体を変えても良いんだよ」と言うのもありますね。

「答えは一つじゃない」って事ですね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
爆弾はもう一つあるかもしれない。

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2023/08/30

東京都墨田区高3女子殺害事件その3(その後の一審判決までの続報)

一審判決は
男性被告懲役23年(求刑:懲役25年)
女性被告懲役18年(求刑:懲役22年)

21年10月11日報道
1)東京地検は11日、群馬県渋川市の無職男性(27)、妻の女性(28)両容疑者を殺人罪と銃刀法違反で東京地裁に起訴した。

21年10月12日報道
1)警視庁は12日、群馬県渋川市の無職男性(27)、妻の女性(28)両被告(殺人罪などで起訴)を未成年者略取誘拐容疑で再逮捕した。

発表によると、2人は8月28日夕、女子生徒に「10~15分で済む」と伝えて墨田区の駐車場に呼び出し、乗用車に乗せて連れ去った疑い。夫婦は当初、殺害を認める供述をしていたが、男性被告は「弁護士が来てから話します」とし、女性被告は黙秘に転じたとのこと。

女性容疑者は当初の取り調べ段階では、「夫が女子高校生とやり取りしているのを知り、嫉妬していた」などと話していたとのこと。

21年11月01日報道
東京地検は1日、女子高校生を連れ去ったとして営利目的等略取・誘拐罪で男性容疑者(27)=殺人罪などで起訴=と妻の女性容疑者(29)=同=を追起訴した。警視庁が最初の逮捕時に適用した死体遺棄容疑は不起訴処分とした。

時系列
2019年 女子高生と男性容疑者がSNSで知り合う
2021年
02月  女性容疑者を男性容疑者が女性容疑者の自宅に連れてくる
その後 女性容疑者が元夫と離婚
05月  男性容疑者と女性容疑者が結婚
06月頃 男性容疑者と女性容疑者が渋川市の自宅に戻る
07月  男性容疑者が女子高生と一度だけ会う
07月22日
未明  男性容疑者が実家から女性容疑者宅の渋川市の自宅へ夜逃げ
07月26日 無断欠勤の理由で男性容疑者が解雇された。
08月28日
午後   LINEで女子高生を墨田区内に呼び出す
15:30頃 女子高生が外出
その後   女子高生が墨田区内の駐車場で車に乗る姿が防カメに写る。
18:30頃 母親が女子高生が帰宅しないため110番通報
その後  渋川市の容疑者の自宅で3人は一晩過ごす。
08月30日
19:20頃 長野県内で女子高生が乗った車を発見。
その後、遺体遺棄を認める。
08月31日
02:00頃 女子高生の遺体を山梨県内の小屋で発見。
午前    妻と夫を死体遺棄容疑で逮捕
09月20日 両容疑者を殺人容疑で再逮捕
10月11日 両容疑者を殺人罪と銃刀法違反で起訴
10月12日 両被告を未成年者略取誘拐容疑で再逮捕
11月01日 両被告を営利目的等略取・誘拐罪で起訴

***初公判(23年06月02日)***
1)2人は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

2)起訴状などによると、2人は2021年8月、都内の駐車場に生徒をおびき出し、乗用車の後部座席に乗せて連れ去ったうえ、山梨県早川町の小屋で生徒の首をロープで絞め、背中をナイフで複数回刺して殺したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、男性被告は19年ごろ、ツイッター上で生徒と知り合ってネットで親密なやりとりを続けた一方、20年には女性被告とも知り合い、後に結婚したと説明した。その上で、男性被告は生徒との関係が悪化して逆恨みし、女性被告も嫉妬の感情を抱いていたと指摘。連れ去った後、いったんは帰すことも検討したが、連れ去りの発覚を防ぐ口封じ目的もあって殺害に至ったと主張した。

4)女性被告の弁護側は「当時、心神耗弱の状態で責任能力がなかった」と主張したとのこと。

5)男性被告の弁護人は、被害者へ思いがもつれた結果で「計画性はなかった」と訴え、量刑で争う姿勢を示したとのこと。

***補足***
事件の経緯を簡単にまとめると
(詳細は他の報道の方が詳しいのでそちらを参照ねがいます)

事件の2年前の19年、男性被告と被害者はSNSを介して知り合った。その後、性的な動画を送り合う関係に発展した。

男性被告は被害者とのSNS上での関係を継続しながら、20年にSNSで知り合った女性被告と結婚した。男性被告の結婚後、被害者は男性被告と距離を置くようになった。そして被害者には他に交際している男性もいた。

それから男性被告は被害者から裏切られたと考え、逆恨みするようになる。事件の1カ月前の21年7月末には、男性被告は話し合いを求めて被害者の住む東京都墨田区まで会いに行った。(この時が初対面)

その時、二人は肉体関係を持つ。同時にこれを最後に2度と連絡を取らないと約束したとのこと。
しかし、男性被告は被害者への憎悪を増していった。その結果、被害者にわいせつ行為で復讐しようと計画。女性被告にも協力を求めた。女性被告は被害者を疎ましく思っていて計画に同意し、計画を進める事になった。

8月25日、女性被告のアカウントから被害者に脅して1人で来るように呼び出すメッセージを送る。

8月28日、両被告は車で被害者の自宅付近で呼び出しに応じた被害者を拉致する。その後、自宅へ戻り被害者を監禁した。

8月29日、女性被告がアルバイトで留守にしている時に、被害者を暴行して計画を果たす。女性被告がアルバイトから戻ると被害者を車に乗せていったんは被害者を家に帰す為に、静岡県に向かった。

その後、事件の発覚を恐れた両被告は被害者の殺害を決意、偶然通りかかった山小屋で男性被告が被害者を暴行後に殺害した。

ロープで首を絞めて、サバイバルナイフで背中を4カ所刺して絶命させた。

その後は、報道の通りですね。

***第2回?公判(23年06月05日)***
被告人質問
1)女性被告は被害者や遺族について「取り返しのつかないことをしてしまったと、大変申し訳なく思っています」と謝罪したとのこと。

また、被害者を殺害した時の状況について、女性被告は「男性被告から『刺そうとして刺せなかったからかわってくれ』と伝えられたので、被害者の首をロープで絞めた」と供述したとのこと。

***論告求刑公判(23年06月12日)***
1)検察側は「殺害の態様は残虐かつ卑劣」として、男性被告に懲役25年、女性被告に同22年を求刑した。
検察側は論告で、「男性被告はゆがんだ独占欲を満足させるために殺害しており身勝手。主犯なのは明らかで、責任はより重い」と非難した。女性被告については「犯行を実行したのは本人の判断だった」として完全責任能力があったと述べたとのこと。

2)弁護側は男性被告が懲役17~19年、女性被告が同12年が相当と主張したとのこと。
弁護側は「誘拐当初から殺害を計画していたわけではない」と反論。「女性被告は依存性パーソナリティー障害の影響で男性被告の意図を最優先した」と述べ、心神耗弱状態だったと主張したとのこと。

3)最終意見陳述
両被告は「申し訳ない。どんな判決も受け入れる」などと陳述したとのこと。

***判決公判(23年06月20日)***
1)判決は、男性被告については懲役23年、女性被告については懲役18年とのこと。

2)東京地裁は判決理由で、「18歳という未来ある被害者の尊い命が奪われた結果が重大であることはいうまでもない」「一連の犯行により被害者が味わった恐怖や苦痛は想像を絶するものである」と指摘したとのこと。

その上で男性被告については、「一連の犯行に至る直接的要因は妻がいるにもかかわらず、被害者との関係を維持したいという身勝手極まりない動機にあった。犯行を主導しており刑事責任は非常に重い」としたとのこと。

一方、責任能力が争点になっていた女性被告については「男性被告の思いを被害者から自らに向けさせたいという自分自身の目的のもと、自ら判断して合理的な行動を選択している」などとして「障害の影響は限定的で完全責任能力があった」と認定したとのこと。

ただ量刑については「従属的な立場だった」ことなどを考慮したとのこと。

3)遺族のコメント
「被害者の命が軽く扱われすぎている。今の日本の司法は間違っている。娘は残虐かつ卑劣な殺人にあってしまった。それに対する量刑がたった20年足らずでは平等だとは思わない。公正であるべきである。この量刑は罪に対して見合わない。刑罰が軽すぎる。」とのこと。

こんなところですね。
公判の報道が少ないのか?私が見逃していたのか?ちょっと公判の情報が少ないですね。
事件発覚当初の報道内容よりも、実際にはもっと酷い事件ですね。

特に男性被告については、なんと形容するべきか言葉が難しいけど・・・自己中な獣といったところだろうか?
逆恨みしたあげく猥褻行為で復讐しようと考え、その上、殺害の直前にも暴行するあたり、思考回路がピンク色なのではないか?と思う。
女性被告はそれを知りながら、協力と言うのも理解できないですね。そんな男とは別れるべきですね。

男性被告については、欲望に飲まれた愚か者としかいいようがない。
拉致監禁して暴行して、事件の発覚が怖くて解放できないなんて、その頭は飾りですか?と聞いてみたい。

この事件を防ぐ方法を考えると
被告側はもう、事件以前の問題で、幼少期からの人間教育をもっとしっかりする以外に方法が無いと思います。

なので被害者側での方法を考えると・・・
A)ネットでの人間関係は割り切りが必要かと思う。
素性も分からない相手に、自分の秘密(弱み)を握らせるのは絶対にNGです。その結果、脅しのネタになり、要求に応じる事になる。

B)ネットで知り合った人間に会うには、時間を掛けて見極めてから、複数人か、公開の場で会うべき。
脅されたとは言え、1人で指定の場所に会いに行くのは危険ですね。それは罠かもしれないです。

C)脅されたら、相談しましょう。
警察でなくても良いので、相談しましょう。友達にでも相談していたら、展開は変わっていたと思います。

まー18歳の高校生ですから、性善説を信じていたかもしれないけれど・・・世の中には近寄ってはいけないタイプの人がいるので、常に注意を周囲に向けておくことが必要です。

参考にはASKAの事件簿を数年分読んでもらえば、こんな理由で人が殺されてしまうのか?という信じられない理不尽な事件がいくつも起きている事に気付いてもらう事ができると思います。

今だと、小学校からネットやSNSについての教育や指導は行われているけど・・・多分、子供達はそんな現実は知らないので、危機感とか緊張感は無いのかもしれませんね。
かといって、あまりショッキングな事例をだしても萎縮させるだけだろうし、さじ加減が難しいというのはあるのかもしれませんね。

亡くなった女子校生のご冥福をお祈りします。

参考リンク
東京都墨田区高3女子殺害事件その2(9月19日までの報道と妄想)

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2023/08/28

埼玉県川越市ネットカフェ人質立て籠もり事件 (送検まで)

2022年6月21日午後10時頃、埼玉県川越市のネットカフェで男(42)が女性店員(22)を人質に立てこもる事件が起きている。

男はおよそ5時間後、突入した警察に逮捕監禁の現行犯で逮捕されたとのこと。

逮捕された男性容疑者は2012年11月に愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件を起こしていた。

容疑者は2012年に愛知県で人質立てこもり事件を起こして服役し、今年4月に出所したばかりだった。

容疑者は「自分の人生に嫌気が差した。事件を起こせば刑務所に戻れると思った」と供述。ネットカフェに立てこもった際、店員の女性に危害を加えるような発言をしたといい「死刑や無期懲役になりたかった」と話しているとのこと。

容疑者(42)が、6月に入り県内のネットカフェを転々としていたとのこと。

カッターナイフを持ち、カギの付いた個室に立てこもった40代の男。警察によると、午前中から店を利用していて、入店時には身分を表す会員カードを提示していたとのこと。

午前3時過ぎに捜査員が突入。容疑者は、逮捕された。人質の女性は病院に搬送されましたが軽傷とのこと。

現場は川越市にあるネットカフェ「快活CLUB 川越脇田新町店」で、捜査関係者によると、容疑者が立てこもったのは30部屋ある「鍵付き完全個室エリア」で、壁際にある部屋とのこと。

警察によると、21日午後10時過ぎ、客として入店した容疑者は、アルバイトの女性従業員(22)が清掃をしていた個室ブースに侵入し、女性を人質にとって立てこもった疑いがもたれています。部屋は2畳ほどの広さとのこと。

容疑者は21日午後10時ごろから約5時間、個室ドアを施錠し女性店員を人質にした。水や食べ物を要求し、県警が用意。容疑者がドアを開けて受け取ろうとした午前3時15分ごろ、死角で待機していた捜査員が突入し、逮捕監禁容疑で現行犯逮捕したとのこと。

容疑者は事件当日の午前に川越市の店に入店していたということですが、所持金は小銭程度で店の料金を支払えるほどではなかったとのこと。

容疑者の母親談:
「本人に対してはもう、罪を償ってと言うよりは、もう(刑務所に)入っててくださいって言いたくなっちゃう」とのこと。

出所後、県内で作業員として土木関連の仕事をしていたが、6月上旬に仕事先の宿舎から姿を消した。狭山市、蕨市など県内を中心とするネットカフェを転々としていたとのこと。

県警は23日、女性に軽い外傷があったとして容疑を逮捕監禁致傷に切り替え、容疑者をさいたま地検に送検した。

査関係者によると、今回の事件を起こした動機について「自分の人生に嫌気が差した。死刑や無期懲役になりたかった」と話しているとのこと。

さいたま地検は7月12日、逮捕監禁致傷などの罪で無職の被告(42)を起訴した。

時系列
2012年11月 愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件
その後、服役(懲役9年)
2022年
04月01日 出所
その後、県内で土木関係の作業員として働く。
06月上旬 仕事先の宿舎から失踪
その後  埼玉県内のネットカフェを転々とする。
06月21日
午前中に容疑者が入店
22:00頃 110番通報、「女性従業員が客のいる個室に行ったが、戻ってこない」
06月22日
03:00過 警官が突入、容疑者現行犯逮捕
06月23日 逮捕監禁致傷で送検
07月12日 起訴

前回事件の公判情報
被告人質問では、以前に別の事件で刑務所に服役した経験に触れた上で「刑務による更生や、国の外交に不満があった」と述べたとのこと。
その上で、動機を「前科者で立場が弱く、社会への不満を発信する手段として「籠城」を考えた」と語ったとのこと。

名古屋地裁豊橋支部は、懲役9年の判決を言い渡した。判決理由では「支配欲や自己顕示欲を満たすための動機で、身勝手極まりない」と指摘している。判決は2013年に確定したとのこと。

服役中の情報
容疑者は模範囚でいた。2年間無事故(トラブルを起こしていない)でないと与えられない『赤バッジ』をつけていたとのこと。
容疑者は「ミシン工場の総班長だった」。総班長とは工場にいくつかある班を束ねる「事実上の工場ナンバー1」で、刑務官の「右腕的な存在だった」とのこと。

こんなところですね。
ASKAの事件簿としては、取り上げるほどの事件か?とも思うのですが、この容疑者が以前に起こした「愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件」がASKAの事件簿で取り上げている為に、続報的な扱いで記事にする事にしました。

前回の事件の時も思ってましたが、刑務所に入りたい人なんですね。
本来なら誰もが嫌がる、自由の無い刑務所の中で、そこに適応とか順応とかしてしまったのか?あるいは、生まれつきの才能なのか?
一般社会では生きられなかった容疑者が、刑務所の中でこそ輝いてしまうと言う皮肉な現実ですね。
出所はしてみたが、結局、同じ事の繰り返しと言うよりは、もしかすると、容疑者の唯一の成功体験なんじゃないかな?
繰り返しと言うよりは、望んでそこに行きたいと言う状態なのかもしれません。

まー死者はでていないけれども、実際に監禁された若い女性にしてみれば、その恐怖は尋常な物じゃないでしょ?
普通に生活していれば、刃物で脅されて監禁される事なんて、まずないですからね。

なので、事件を起こさずに刑務所で働く方法があれば、容疑者もこんな事件を起こすことは無いと思うけど・・・

刑務所の中には累犯障害者が少なくないようなので、こちらの介護や指導などをする専門職を刑務所に住み込みで働く仕事を作ると言うのも有りだと思います。実際に累犯障害者の介護、指導を刑務官の方がやってるわけですよね?だとしたら、そちらの負担を減らして、更生の見込みの高い受刑者へのケアに労働力を回した方が建設的と言うか効率的な気がしますね。

それとも、受刑者と言う立場で無いと、刑務所の中でも生活できないのかな?

まー実際にこの手の人は一定数いて、時々事件を起こすわけですよね。
こんな理由で被害者が出てしまうのはなんとか防ぎたいですよね。
専門家の方には何か良い方法を考えて欲しいですね。

参考リンク
愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件その2(続報)
累犯障害者 獄の中の不条理

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2023/08/26

大阪富田林市高1男子殺害事件その4(賠償不払い)

事件発生が2009年6月12日でした。
私立千代田高校1年生(15)の少年が富田林市の府立高校に通う3年の男子生徒(17)に殺害される事件でした。

事件から14年が過ぎました。
まさか続報が出るとは思いませんでしたが、予測されたニュースです。

犯人の少年は2011年2月10日の判決で懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡されました。

その後、本人と両親に対して損害賠償を求める民事裁判を被害者の両親が起こしました。
2014年8月28日大阪高裁で裁判長は元少年のみに計約1億800万円の賠償を命じた1審大阪地裁堺支部判決を支持。両親にも監督義務違反があったと主張する遺族側の控訴を棄却しました。

続報によると
元少年の両親は当時「一緒に賠償する」とし、元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。ところが、元少年が出所した約3年前、両親が一方的に「元少年だけが支払う」旨を連絡してきた。以降、元少年からの支払いはほとんどない。弁護士を通じて抗議しても連絡さえ寄こさないとのことです。

3年前に出所と言う事は懲役は約10年ぐらいになったと言う事かな?

私は9年前の2014年の損害賠償の控訴審判決のニュースで書いてますが・・・・

「判決は妥当だとは思うけど・・・実際に支払われるのか?が問題でしょうね。」

結局、懸念は現実となってしまいました。

ただ、もう少し状況は整理する必要があるかもしれない。
「元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。」と言う事は月10万で年間120万、10年で1200万ぐらいは元少年の両親が支払っていたと言う事だと思われます。

元少年の両親の経済状態が分からないのでなんとも言えない部分ではありますが・・・もし年収500万ぐらいの世帯なら平均月収の3割以上を賠償金に使っていたかもしれません。

・・・だから十分とは言えないのですが・・・どうなんでしょうね。
昔の「北の国から」と言うドラマで息子のせいで子供が産めない体になった交際相手の女性の父親に主人公の役名五郎の田中邦衛さんがお詫びに行くシーンがありました。その時、相手役の菅原文太さんが「誠意、誠意って何だろうね?」と問いかける台詞がありました。
その言葉を聞いた田中邦衛さんが意を決して、将来ログハウスを建てる為に用意していた丸太を全て売り払い、賠償金を用意したと言うエピソードを思い出しました。ほぼ全財産を売り払った状態ですね。

他には歌手の「さだまさし」さんの歌で「償い」と言う曲があります。
これは交通事故で死亡した夫の奥さんに毎月賠償金をわずかずつ郵送してきた加害者側との実話を歌詞にした曲でした。

民事裁判で支払い義務は無いとされた元少年の両親はともかく、元少年本人には「償い」を聞いてもらいたいですね。

参考リンク
大阪富田林市高1男子殺害事件その3

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