2022/05/19

山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)

まずは続報です。
1)捜査関係者によりますと骨の状態などから、行方不明になってから間もないうちに死亡したとみられるということです。死因や行方不明後の足取りは明らかになっていないとのこと(5/15報道)

2)当時、この枯れ沢を捜索した男性談
「何も出てこなかったから当初手がかりというか。何一つ無かったから。鳥山も無かったし…」(5/16報道)

3)捜査関係者によると、肩甲骨は女児が当時身につけていたものと特徴が似ている黒っぽいハイネックシャツの中から発見された。この周辺では、洗濯表示のタグが付いた繊維片が5月5日に見つかっていたことも新たに明らかになったとのこと。(5/16報道)

4)3年前、ボランティアで捜索に関わった人物が女児が行方不明になった2日後に足跡を撮影していたとのこと。
「ソール、土踏まずがくぼんでいないようなフラットタイプだと思う。大きさは20センチいくか、いかないか」数は10ぐらいあったとのこと。(5/16報道)

5)枯れた沢について複数の捜査関係者は「急峻で足場が悪い上、大きな石や落ち葉が多く捜索が難しい」と説明。現場の状況から、3年前の女児の捜索について、「枯れた沢に下りての捜索は困難で、上流部から見回すだけでは発見できなかった可能性がある」とのこと。(5/16報道)

6)長袖のハイネックと付着していた人のものと見られる毛について、警察は鑑定の結果、個人を特定するだけのDNA型が検出されなかったとのこと。(5/18報道)

7)黒いハイネックの衣類は不明の女児のものとメーカーが一致したとのこと(5/18報道)

8)県警によると、衣類に付着していた人毛のようなもの6本も鑑定した。捜査関係者によると、髪の毛とみられるが個人の特定はできなかったとのこと。(5/18報道)

9)現場からはタグ付きのひも状の繊維片も見つかっていたがこちらの鑑定も個人は特定できなかったとのこと。(5/18報道)

10)5月11日に見つかっていた2つの棒状の骨とみられていたものが、司法解剖の結果、人の骨だったと確認された。右腕と左足の骨の一部とのこと。
捜査関係者によりますと、それぞれ15センチほどで死後数年が経過しているとみられているとのこと。(5/18報道)

11)5月11日に見つかった骨のようなものについて、警察は18日、人の右腕と左のすねの骨の一部だったと明らかにしたとのこと。

捜査関係者によりますと、2つの骨は、いずれも大きさなどから子どもとみられ、目立った外傷はなく、死後数年が経過しているとみられるとのこと。(5/19報道)

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続、捜索ボランティアが足跡を撮影
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月05日 ハイネックの周辺で洗濯タグを発見
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表

こんなところですね。
では、今回はこの案件が事件だと仮定した場合を考えてみます。
最初にお断りしておきますが、決定的な情報はなく、推測、憶測になります。

この案件が事件なら、以前に紹介している過去の事件の事例のように、遺体や遺留品を捜索の後に、現場に遺棄した可能性は否定できません。
私の印象としては、その場合、偶然ですがかなり理想的な状況になっている印象です。
(何が理想的なのかはあえて、書きません。みなさんも書かないでくださいね)

犯人にとっては、二つの偶然がこの理想的な状況を作っている。
A)コロナ禍
コロナ禍による外出自粛期間が長かった事で、現場へ立ち入る捜索関係者が少なくなってしまった。その結果、遺体、遺留品の発見が遅れてしまった。

B)昨年の台風による大雨
現場一帯が水浸しとなり、一帯を洗い流し、遺体が自然な状態で流されている。

おそらく、犯人にとってもこの二つの偶然は想定外の出来事だったと思いますが、犯人にとって有利な状況を作っています。

ただし、有利ではあるけど、疑問が無いわけでは無いですね。

あ)暴行目的の女児誘拐監禁事件ではそのほとんどが、事件発生直後の短時間の間に殺害されるケースが大半です。
この案件がその場合、犯人は遺体をいつ現場上流に遺棄したのだろうか?

少なくとも、10月6日までの16日間は遺棄するのが難しいと思います。
かと言って、組織的な捜索が終了した後も捜索ボランティアの方は活動されていたはずで、無警戒に現場に近づく事はできなかったと思うわけです。

コロナ緊急事態宣言が全国に発出されたは20年の4月それまで待った可能性もありますが、事件から半年も経過して、この期間、遺体をどうしていたのか?って事になりますよね。

犯人としては、遺体は早く手放したいけど、それまでは不審に思われるわけにはいきません。
そう考えた場合、犯人は遺棄現場の人の出入りを把握していて、人の居ない時に現場に遺棄したと言う事でしょうね。
現地の方の話だと、例の枯れ沢は山菜が出ると言う事ですから、それを目当てに現場に入る人に目撃される事を避けて、冬の間に遺棄したのではないか?と考えています。
しかも、冬になる前は数が少ないでしょうがボランティアさんがいて、遺棄できないですよね。
(逆にそれでも遺棄できたなら、それは犯人の条件と言う事になりますね)

そして、失踪2日後に発見されいた「足跡」については、「偽装」と言う事になりますね。

ただし、この足跡も微妙な偽装なんですよね。
「偽装」は誰かが見つけて、偽装となるわけです。
「足跡」は時間の経過により消失する可能性があるわけで、賞味期限付きの偽装と言えます。

その意味では犯人にとって不確定要素が大きい偽装なんですよね。
賞味期限の無い偽装をする事も犯人にとっては可能だったはずなので、この点は事件の可能性について否定する材料になるかもしれません。
一方で、犯人がこの不確定要素を確定要素に変換する手段を持っているなら話は変わってきますね。

い)女児が失踪後、しばらく生存していた場合は、なぜ、女児を殺害する事になったのか?
女児が死亡してなければ、急いで遺体を遺棄する必要が無いので、緊急事態宣言が出た後で殺害、遺棄と言う事でも良いわけです。
ただ、その場合、なぜ、それまで生かしておいた女児を殺害する事になったのか?が疑問ですね。
この場合、過去の長期間監禁事件の事例をみても、暴力で服従させるとか、精神的に支配するとかの方法で長期間、女児を監禁していたわけです。この事件でも同じ手法が採用されたと考えても不思議では無いですよね。

なので、このケースでは何らかの犯人にとって想定外の出来事によって、殺害を強行する事になったと考えれば、何らかの情報提供が期待できるかもしれませんね。

いずれにせよ、この事案が事件なら、犯行が可能な人間の条件は幾つか出てくると思います。
(今は書きません。みなさんも書かないでくださいね)

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

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2022/05/14

山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

まずは続報から
1)山梨・道志村で続く警察の5月4日の捜索で、新たに人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックが発見された。

捜査関係者によりますと骨のようなものは形状などから肩甲骨とみられるとのこと。

またハイネックはおよそ3年前に近くのキャンプ場で行方不明になった女児が当時着ていたものと色や形の特徴が似ていたとのこと。

捜査関係者によりますと骨のようなものは肩甲骨とみられ数センチ四方。服はハイネックの長袖で形状や大きさなどから、いずれも子どものものとみられるとのこと。

落ち葉などが積もった腐葉土の中から見つかり、少なくとも数か月から数年にわたって埋まっていたとみられます。


最初に見つかった頭の骨以外の運動靴と靴下、服と肩甲骨のようなものは10数メートルの範囲内で見つかっていたとのこと。

頭の骨が見つかった場所から300メートル余り登った場所で、堆積した腐葉土に埋まっていたとのこと。

2)スコップなどで掘られた形跡がないことなどから警察はこの場所に人為的に埋められた可能性は低いとみているとのこと。

3)周辺では5月10日から、山梨県警の要請を受けて、骨などを捜索する特殊な訓練を受けた警察犬2頭や、特殊救助隊員などが警視庁から派遣され、およそ50人態勢で捜索が行われているとのこと。

5月4日に見つかった肩甲骨とみられるものの司法解剖も、10日から行われているとのこと。

5月4日に見つかった骨のようなものについて、解剖の結果、形状などから「人の右側の肩甲骨」と確認されたとのこと。

4)5月11日の警察による捜索で新たに2つの骨のようなものが発見された。
運動靴などが見つかった周辺で、警視庁の鑑識官と警察犬が発見したとのこと。

捜査関係者によりますと、長さはいずれも15センチほどで、発見された場所は5月4日に肩甲骨などが見つかった急斜面の上側で腐葉土の中にあったとのこと。

5月11日は警察犬などが、頭か腕の可能性がある15センチの棒状の骨のようなもの2つを発見したとのこと。

5)5月12日、4月23日に発見された頭の骨の一部について、血縁関係を調べるミトコンドリアDNA型鑑定を行った。その鑑定結果について警察は、近くのキャンプ場でおよそ3年前に行方不明になった小女児の母親と母系親族関係に矛盾がないと明らかにしたとのこと。

6)山梨県道志村で見つかった人骨について、山梨県警は5月14日、DNA型鑑定の結果、2019年9月に同村のキャンプ場から行方が分からなくなっている小学1年だった女児(行方不明時7歳)=千葉県成田市=のものと断定したと発表した。山梨県警捜査1課は事件と事故の両面で捜査しているとのこと。
肩甲骨のDNA型鑑定で一致したとのこと。
県警は会見で、肩甲骨は生命維持に欠かせない部位であるため、女児が亡くなっていると判断したと説明した。死因は不明とのこと。

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。
05月04日 人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックを発見。(骨は右側の肩甲骨)
05月11日 新たに骨と思われる物を2個発見
05月12日 警察が4月23日に発見された頭部の骨の一部のミトコンドリアDNA鑑定により不明女児の母子関係と矛盾しないと発表
05月14日 肩甲骨のDNAが一致した為、遺骨は女児のものと断定したと発表

こんなところですね。
事故死と言う見方が強くなっているようなのですが・・・
とりあえず事故死と仮定して素朴な疑問を考えてみたいと思います。
(事件の場合は次回に考える事にしましょう)

疑問1)死亡時期はいつなのか?
失踪当日は女児を最後の目撃から20分後に捜索を開始しています。
事故であるならば、この20分間で遺骨や遺留品が発見された600m離れた枯れ沢の上流付近に女児が自分で移動してそこで遭難して、事故死したと考える事になると思います。
600m程度ならば、他の子のいる場所を探して焦っている、そして寂しい場所に1人で心細い女児にとっては、パニックに近い状態で移動してもおかしくないかもしれません。

私が気になっているのは、女児の名前を呼ぶ声が女児に届かない場所だったのか?と言う事です。
幼い子供が不明になっているのだから、大人達は懸命に捜索したはずです。それこそ、大声で女児の名前を叫んだはずです。
都会の喧噪の中ならともかく、自然豊かな現場で600mの距離であれば、女児にこの叫びは届いたのではないか?と言う可能性を疑っています。

もし届いているなら、声のする方向に来た道を戻るのではないか?と思うんですよね。
逆に、声が届けば、女児も返事をするはずです。捜索中に女児の声を聞いたと言う情報は無いようです。

結果的にそうなっていないので、この最初の捜索の時に、既に女児は事故により死亡したか?あるいは瀕死の重傷で声も出せない状況になっていたのかもしれませんね。

疑問2)失踪直後に女児が遺体発見現場の上流で死亡したのであれば、どうして、その後の大規模捜索で発見されなかったのか?
この枯れ沢の付近は失踪後の大規模捜索で捜索範囲になっていました。捜索に参加した人の話では2m間隔で横1列となり捜索したそうですから、見逃すとは思えないんですよね。

これを説明するなら、大規模捜索では女児の遺体は捜索範囲に無かったか?あるいは、なぜか見逃されたか?のどちらかと言う事ですよね。

疑問3)発見されていない部位はどうなっているのか?
女児の死亡時、遺体は全てのパーツと持ち物が一カ所にあったとするなら、その後の自然現象によって移動された、つまり水や風によって移動したと考えるしかないですよね。(例外として動物による移動もあり得ます)

水は引力に引かれて、高いところから低い方に流れます。なので水の流れる方向にそって、遺体のパーツは移動していると考えられるのですが・・・
風の場合はかならずしも、水の流れる方向と風のふく方向は一致しません。とは言え、風の抵抗が少ない骨の場合は、風で移動するのは難しいかもしれませんね。

4月23日に発見された頭部の骨以外の骨や遺留品は十数mの範囲で発見されているので、同じ方向に流されたと考えて良いと思います。

発見されているのは、頭骨の一部、両方の靴、片方の靴下、右の肩甲骨、ハイネックのシャツ
発見されていない部位が流されない状態、例えば土中に埋まっている状態だとしたら、どんな状態なのか?

発見されていないのは、腰から足首までの部分とズボンと言う事になりますから、この部分が埋まっていて、それ以外の部位が流されたと言う事になるかもしれませんね。

あるいは、未発見の上半身部分については、比較的重いので、埋まっている、腰から足首までの近くに残されている可能性がありますね。

他には、現在発見されている骨はどれも小さな物しかないので、小さい骨が流されて、大きい骨は上流に残っている可能性もありますね。

いずれにせよ、残りの部位の発見が重要ですね。それによって新たな手がかりにたどり着けるかもしれません。

亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その8(現場近くで人骨発見)
山梨県道志村7歳女児不明事件その10(もし事件なら)

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2022/05/04

大阪府高槻市17歳高校生元カノ母親殺人事件

2月14日午後6時ごろ、高槻市登美の里町のマンションで、「泥棒に入られたと女の子が駆けこんできた」と、近くに住む人が通報する事件が起きている。

警察が駆けつけると、マンションの通路に、女性Sさん(40)と、20代くらいの男が倒れていて、意識不明の状態で病院に運ばれたとのこと。

警察によると、Sさんの後頭部には殴られた痕があり、男の胸には刺し傷があったという。

Sさんの自宅に、男が宅配業者を装って訪問し、押し入ったのを、Sさんの娘が目撃して、警察がくわしい経緯を調べているとのこと。

女性は後頭部を強く打ち、意識不明の重体。男性は胸に刺し傷があり、心肺停止の状態で現在も治療を受けているとのこと。

女性の娘は、2人がもみ合いになった隙に外に脱出し、無事だったとのこと。

娘は、この男性と面識がないと話していて、警察は男性の身元を調べるとともに、殺人未遂事件も視野に捜査しているとのこと。。
+++2月14日までの報道+++

大阪府警は15日、倒れていた男性が府内在住で私立高校に通う少年(17)だったと発表した。
府警は、少年がマンション2階に住むSさん(40)に危害を加えた後、刃物で自傷したとみて詳しい状況を調べるとのこと。

また、少年はSさんの10代後半の娘の知人。娘は「知らない男だった」と説明していたが、少年の名前などから知人と判明したとのこと。

捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、宅配業者を装った少年が段ボールを持ってSさん宅を訪問。Sさんがドアを開けたところ、少年が押し入ったとのこと。室内にはSさんと同居する娘もおり、Sさんと少年がもみ合いになった隙に逃げ出し、階下の住人に「泥棒に入られた」と通報を依頼したとのこと。駆け付けた警察官がマンション2階の通路で倒れているSさんと少年を発見したとのこと。

府警が少年の持ち込んだ段ボールを調べたところ、催涙スプレーや手錠、注射器、ロープなど複数の凶器や拘束用具が見つかったとのこと。段ボールには実在する大手宅配業者のロゴが入っており、伝票の宛名は「S(被害者姓)」などとなっていた。通路に警棒が落ちていたほか、室内には血のついた刃物も見つかり、いずれもSさんの襲撃や自傷のために少年が使ったとみられるとのこと。

捜査関係者によりますと、男子高校生と当時部屋にいて逃げ出したSさんの長女は中学時代の同級生で、2年前に一時交際していたことがあるとのこと。

Sさんは、後頭部を骨折していて、近くには特殊警棒が落ちていたとのこと。
2人は15日午後6時時点も意識不明の重体とのこと。

集合住宅の近くには男子高校生のものとみられる自転車が見つかっていますが、男子高校生は現場に段ボール箱でスタンガンや催涙スプレーなどを持ち込んでいたほか、リュックサックにも手錠やロープを入れて持参したとみられていて、警察は女性宅を計画的に襲ったとみて詳しい経緯を調べているとのこと。

少年は高槻市内の高校に進学したが「勉強についていけない」と周囲に悩みを漏らし自主退学。自宅に引きこもりがちになり、現在は私立の通信制高校に通っていた。少年と長女の間にトラブルは確認されていないとのこと。

女性の娘は10代後半で、高校生と中学時代の同級生だった。娘は高校生について「一時期交際していた」と話す一方で、「その後の約2年間、トラブルはなかった。最近は連絡も取っていなかった」と説明しているとのこと。

事件で高校生は段ボール箱を持ち込んだとみられ、ポロシャツ姿でマスクをしていたことも判明。府警は宅配業者を装ったとみているとのこと。

現場からは血のついたサバイバルナイフや警棒のようなものが見つかったとのこと。
玄関には催涙スプレーが落ちていて、Sさんの顔には何かを噴きかけられた跡があることから、押し入る際に使用したとみられているとのこと。

+++2月16日までの報道+++

男子高校生は胸に刺し傷があり重篤な状態が続いていましたが、19日午後11時前に大阪府内の病院で死亡したとのこと。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は、出血性ショックなどによる低酸素脳症であるとのこと。
警察によると、男子高校生の左胸には刃物で刺した傷があり、傷が肺にまで達していたことなどから、低酸素脳症になったとみられるとのこと。
警察によりますと抵抗したあとがないことから自ら胸を刺した可能性が高いとみて、捜査しているとのこと。
+++2月21日までの報道+++

大阪府警は3月12日、意識不明の重体となっていた女性Sさんが死亡したと発表した。頭蓋骨が折れており、府警は司法解剖して詳しい死因を調べるとのこと。

+++3月12日までの報道+++
大阪府警は3月14日、死亡したSさん(40)の遺体を司法解剖した結果、死因は心肺停止したことに伴う低酸素脳症だったと発表した。Sさんは頭蓋骨の骨折や外傷性くも膜下出血など、頭部を強く打ったとみられる症状があり、府警は少年が持参した警棒でSさんを殴打した後、自らの左胸をナイフで刺した可能性があるとみているとのこと。

+++3月14日までの報道+++

「少年と娘さんは中学の同学年で、卒業後、1か月ほど交際していた期間があったといいます。彼女の警察への説明では“前向きじゃなかったけれど、しつこく交際を迫られ、仕方なく付き合うことになった”とのこと。別々の高校に進学した二人でしたが、別れてから犯行までの約2年間、“特にトラブルもなく、連絡も取っていなかった”そうです」

警察は4月27日に男子高校生を殺人などの疑いで書類送検しました。

警察はSさんの部屋や集合住宅の廊下などから手錠やスタンガンのほか筋弛緩剤が入った注射器を発見。
少年の関係先からは筋弛緩剤の調合に必要な複数の薬品やフラスコ、製造方法が記されたとみられるデータなどが押収されていて、警察は少年が筋弛緩剤を自ら作ったとみているとのこと。

また、少年が事件前日にハムスターを購入し、筋弛緩剤を投与して実験していたとみられることも判明したとのこと。

警察は少年がSさんの娘に一方的に好意を寄せ、1年近く前から犯行を計画していた可能性があるとみています。

少年はSさんの娘と中学時代の同級生で、犯行を計画するメモもあったことなどから、警察は一方的な恨みを募らせていた可能性があるとみているとのこと。

府警が現場周辺を詳しく調べた結果、特殊警棒やスタンガンを含む多数の凶器のほか、4本の注射器が発見された。いずれも男子生徒が準備したとされ、注射器に残留していた液体の成分鑑定を実施した結果、筋弛緩剤と一致することが判明したとのこと。

男子生徒の関係先の一室には薬品や調合器具がそろい、この室内で自作したとみられる。調合は専門的な知識が必要とされるが、男子生徒が自作できた理由は明らかになっていないとのこと。また、自宅で見つかった動物の死骸からも筋弛緩剤の成分が検出されており、事件の「予行練習」をした疑いもあるとのこと。

Sさんは頭蓋骨も骨折していたが、府警は死因について医師に意見を求めた結果、筋弛緩剤の投与に伴う呼吸困難で低酸素脳症に陥ったと判断したとのこと。

男子生徒は2021年3月からインターネットで凶器や薬品を購入。同年8月にパソコンに保存された文書には「侵入して即効性のある筋弛緩剤を使用。スタンガン、拘束具を使用して拘束」などと記されており、府警は男子生徒が約1年前から襲撃を計画していたとみているとのこと。

事件前、少年は友人を使って復縁を持ち掛けたが、娘さんは断ったとのこと。

府警によると、高校生は2月14日、Sさん方に押し入り、抵抗したSさんに筋弛緩剤を投与して心肺停止に陥らせ、約1か月後に低酸素脳症で死亡させるなどした疑いがあるとのこと。

現場には筋弛緩剤が入った注射器4本と容器1個があった。容器は現場に残されていたリュックサックの中に入っており、注射器で投与できなかった場合、容器内の筋弛緩剤を追加で使うつもりだったとみられるとのこと。

時系列
2020年
中学卒業後 少年と娘が1ヶ月ほど交際していた。
その後の2年間は特にトラブルはなかった。
高校進学後 少年は勉強についていけないと自主退学、その後、通信制の高校に通学する。
2021年
03月   少年が凶器や薬品をインターネットで購入
08月   犯行計画を作成
2022年
02月13日 ハムスターを購入して筋弛緩剤の実験をしていたとみられる。
02月14日
18:00  事件発生、現場で同居する娘が近所に助けを求める
02月19日
23:00前 少年が死亡
04月27日 少年を容疑者死亡のまま書類送検

こんなところですね。
まだまだ事件に至る経緯がわからない部分が多いですね。
勉強についていけなくて、退学したのはいつなのか?で、通信制高校に入ったのはいつなのか?
昨年の3月には凶器や薬品を集め出しているけど、犯行計画が書かれたのは8月みたいなので、昨年3月の段階では、何か事件を起こそうという漠然とした衝動があったのかもしれませんね。
そうすると、憶測ですが高校入学からの1年間で成績不振やら「ひきこもり」などを経て、人生に絶望して自暴自棄となっていくと言う流れかと思います。

学生で特に志しが高い人では、自分の期待する成績が出せないと言うのは、それだけで相当なストレスだと思います。
最近では東大前の刺傷事件も成績不振が理由ですよね。
で、問題はその結果起こした事件なんですよね。
思春期男子の未熟な精神と不安定な感情がたどり着いた結論なのかもしれないのですが・・・・

結局のところ「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う無理心中事件なんでしょうか?
これもありがちな結論ではあるのですが・・・気になるのは「なぜ、筋弛緩剤なのか?」です。
正直なところ、「おまえを殺して、俺も死ぬ」と言う目的を達成するだけなら、サバイバルナイフや包丁で十分可能なんですよね。

なので、少年の拘った「筋弛緩剤」が少年の動機に深く関係しているのではないか?と考えています。

「筋弛緩剤」でググるとヒットするのは大まかに3種類でしょうか。
A)殺人事件(病院を舞台にした殺人事件)
B)レイプドラッグ(事件と言うよりAVのネタ)
C)安楽死

A)の殺人事件の凶器と言う意味では、前述した通り、ナイフや包丁で十分目的を達成できるので、可能性は低いのかな?と思います。
B)この場合、少年の持ち物からこれらAVの閲覧記録などが出てこないのであれば、こちらも可能性は低いと思います。
結果的にC)の安楽死と言うのが少年の狙いなのかな?と思うわけです。

つまり、「筋弛緩剤で苦しまずに死なせてあげる」と言う意識だったのではないか?と思うのですが・・・ここで矛盾があるんですよね。
少年が現場に持ち込んだ物には、スタンガンや手錠などがあるわけですが、抵抗されないように娘を拘束しなければ「筋弛緩剤」を注射できないと少年は考えていたはずです。
それは、つまり、娘は心中に同意するはずがないと言う事を少年は認識していたはずなんです。

このあたりを考えると、嫌がる娘を自分の身勝手な理由で心中に巻き込む事に、ある程度の申し訳ないと言う気持ちはあったのかもしれませんね。

で、こう考えた時に少年はSさんに筋弛緩剤を注射したのだろうか?と言うのが新たな疑問です。
少年が心中したいのはSさんでは無いし、実際に催涙スプレーでひるませたところで、警棒で頭部を殴打、頭蓋骨骨折の重傷を負わせていますよね。
苦しまずに死なせようと考えているとは思えないわけです。

ただ、Sさんともみ合いになった時に、娘には逃亡されてしまって、もう、心中と言う目的が達成できなくなった事で、目の前で苦しんでいるSさんを安楽死させようと、筋弛緩剤を注射した可能性はあるかもしれませんね。

この事件を防ぐにはと考えると、最初の高校の「勉強についていけない」と言うところで、上手にフォローする事ができれば、防げたのかもしれないと考えています。
「勉強についていけない」が具体的にどんな内容なのか?がわからないのですが、独学で筋弛緩剤を合成できてしまうような高校生なので、他の人には無い才能を持っていたかもしれません。
不得意な分野も多かったかもしれないけど、得意分野だけなら輝ける物を持っていたかもしれませんね。
(独学で筋弛緩剤を合成できたのか?は今のところ不明ですが、第三者が介在したと言う情報も無いようです)

そしてもう一つ、もし、これが失恋が影響しているなら、新たな恋人を作る事で、全く違う展開になっていた可能性もありますね。
恋人とはいかなくても、女友達だけでも、全然違う結果になっていたのではないか?と思います。
なので、高校に限らず、広く世の中で交流を深めていければ、ネット上での話し相手を作れるだけでも、この事件を防げたのではないか?とも思います。

結局のところ、「孤立させてはいけない」と言う事なのかもしれませんね。

最後に亡くなられた女性のご冥福をお祈りします。

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2022/05/03

山梨県道志村7歳女児不明事件その8(現場近くで人骨発見)

事件発生が2019年9月21日、あれから3年半が経過して、事件に動きがありました。

捜査関係者によると、骨はキャンプ場の東約600メートルの山道脇で見つかった。女児の捜索を手伝うボランティアの40歳代男性が23日に発見。現場を離れたものの人の骨かもしれないと気になり、25日に再度確認し、村内の駐在所に連絡したとのこと。。

山道付近は、これまでも県警などが捜索している場所で、26日は、他の部位の骨や遺留品などは見つからなかった。県警は27日以降も捜索するとのこと。

通報を受けて警察は26日、付近を捜索した他、見つかった骨を調べていましたが、捜査関係者によりますと、見つかった骨は人の頭の骨だったとのこと。

+++ここまで4月26日までの報道+++

骨は斜面に見える状態で見つかり、隠されたような形跡はなかったとのこと。

骨を見つけたのは、40代の登山家の男性だった。23日に山の斜面で骨を見つけたものの、このときは人の骨か確信が持てず、写真を撮影していったん帰宅。その後、骨についてインターネットで調べるなどして25日に再び現場を訪れ、警察に届け出たとのこと。

捜査関係者によると、解剖の結果などから「子どもの頭の骨の一部だったこと」が判明したとのこと。

(骨が発見された)山道は車1台が通れるほどの幅で、キャンプ場から一本道でつながっている。現場近くに住む女性(85)は山道について「地元の人もほとんど通らないような所と話したとのこと。

子供の頭部とみられる骨について、県警が調べたところ、後頭部の一部で死後数年が経過していると推定されるとのこと。大きさは数センチ四方で、キャンプ場から東に約600メートルの山道付近で見つかったとのこと。

発見現場は19年当時、県警や消防、自衛隊など延べ約1700人が約2週間にわたって捜索した範囲内だったとのこと。

+++ここまで4月27日までの報道+++

山梨県警は、同県道志村の山中で、人骨の頭の一部が見つかった付近で、運動靴を発見したと28日、発表した。

今回見つかったのは、右の靴。エメラルドグリーンで、サイズは20センチ。

ローマ字で「SYUNSOKU」と書かれていて、女児が履いていたものと類似しているとのこと。

県警によると、見つかったのは右足用の靴。色(エメラルドグリーン)とメーカーは、女児が不明時に履いていた靴と一致しているとのこと。

靴が見つかった場所について、県警は「人骨が見つかった近く」としている。

山梨県警は29日、未成年のものとみられる骨の一部が見つかった道志村のキャンプ場近くで、新たに左足用の運動靴が発見したと発表した。
また、片方の靴下も見つかったとのこと。
その靴下についてはサイズ、あるいは左右その判別はつかないとのこと。

靴下が発見された場所は靴が発見された場所とは異なるとのこと。ただ、28日や29日と同じ沢の辺りを中心に捜索しているそうで、その辺りで見つかったとのこと。

捜査関係者によると、骨の一部は林道近くの水のかれた沢で見つかったが、新たに発見された運動靴と靴下もその周辺にあったとのこと。

捜査関係者によりますと、(靴が)見つかった場所は、骨が見つかった沢の上流です。女児の行方が分からなくなったキャンプ場からは、山の中を通ると大人の足で30分ほどかかるとのこと。

靴下は、靴とは別の場所で見つかり、色や柄の判別はできないということ。

+++ここまで4月29日までの報道+++

4月23日に「人の骨の一部」が見つかったのは、母親が最後に女児を目撃したキャンプ場から600メートル程の地点。

28日、枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。
29日、「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所とのこと。

地元猟師によると
「なんせ崖みたいな、こんな45度以上の崖みたいなところだから(女児は)行けません。猟師と山の持ち主が草刈りとかそういうので行くくらいで」と話したとのこと

+++ここまで4月30日までの報道+++

警察は山梨県道志村の山中で見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。

県警は引き続き、今回の鑑定方法とは別に、親子関係を確認する方法でも鑑定を行うとしている。

警察は今後、血縁関係を明らかにするミトコンドリアDNA型鑑定という別の鑑定を実施し、個人の特定を進める方針とのこと。

+++ここまで5月2日までの報道+++

時系列
2019年
09月21日
12:15頃 女児一家(母、姉)がキャンプ場に到着
13:00  昼食後に子供たちが広場近くで遊ぶ
15:00過 子供たちがおやつを食べていた。
15:35  女児以外の子供が沢に遊びに出かける
15:40頃 女児が子供たちの後を追いかけていく
15:50  大人が子供たちを迎えに行く
16:00頃 戻った子供の中に女児がおらず、女児が不明になる、捜索開始
17:00  警察に通報
18:00  警察官が現場に到着
20:00  大人が捜索を継続
09月22日
01:30  女児の父親が到着、3時まで捜索を続ける
09月23日 捜索を継続
09月24日 60人態勢で捜索
09月25日 290人態勢で捜索(自衛隊が参加)
09月26日 270人態勢で捜索
09月27日 270人態勢で捜索
09月28日 240人態勢で捜索
09月29日 約100人態勢で捜索(自衛隊が撤収)
09月30日 約35人態勢で捜索(消防団が撤収)
10月01日 約40人態勢で捜索
10月02日 約50人態勢で捜索
10月03日 約50人態勢で捜索
10月04日 約35人態勢で捜索
10月05日 約35人態勢で捜索
10月06日 約35人態勢で捜索
2022年
04月23日 不明現場から600mの場所で捜索ボランティアにより、子供の頭骨の一部が発見される。
04月25日 現地の駐在に通報
04月26日 骨の発見された付近を捜索
04月27日 捜索を継続
04月28日 枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。(骨の発見された場所の上流)
04月29日 「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所で発見。
以後捜索は継続されている。
05月02日 警察は見つかった骨について、DNAは抽出できたものの、個人の特定には至らなかったと発表した。

こんなところですね。
最初にお断りしておくのは、発見された骨が不明女児の物であると断定されていません。
それは、発見された、靴や靴下も同じです。

この事件の報道情報の分析や検証については、「雑感」さんが詳しく行っているので、そちらを参照された方が良いと思います。
事件簿としては事件簿らしく、別の切り口で考えてみたいと思います。

今回考えるのは、過去の事件の事例ですね。
事例1:広島女児殺害事件(2005年11月22日)
小1女児が下校途中で殺害され、段ボール箱に詰められて遺棄された事件です。この事件では、女児のランドセルが遺体から100mも離れた場所で発見されたが、その場所は22日昼間に一度捜索された場所でした。ランドセルは捜索後のその夜に発見されています。

事例2:島根県立大女子大生バラバラ殺害事件(2009年11月6日)
女子大生がショッピングセンターのバイト後に大学の寮に帰る途中に不明となり、臥竜山の駐車場付近でバラバラの状態で発見された事件です。
帰宅経路の路上の側溝で左足のスニーカーが11月30日に発見されたが、その場所は以前に警察が捜索した場所だった。

事例3:長野県ギャング少年殺人遺体遺棄事件(2015年8月6日)
17歳の少年がギャング仲間の少年を女性関係のトラブルで殺害した事件です。殺害後に一度遺体を埋めているのですが、発覚を恐れて、別の場所に埋め直しています。

事例の1と2は遺留品が事件発覚後に遺棄された物ですが、遺棄された場所は一度捜索後の場所だったと言う事件です。
事例2は被疑者死亡で事件の詳細は不明ですし、事例1もこのあたりの情報はでていないと思います。
なので、私の憶測と言う事になるのですが・・・・
事例1では、衝動的に事件を起こしてしまい。遺体を遺棄したが、手元に残ったランドセルを処分する為に、犯人の自宅から離れた場所に遺棄したのだろうと思います。(捜索済みの場所と言う意識はなかったかもしれませんね)

事例2では、女子大生の拉致現場が不明で、ショッピングセンターに来ていた人待ち風のセダンの情報があるのですが、このあたりも結局ははっきりしませんでした。その中で帰宅経路の路上で事件から20日以上も経過してからスニーカーが発見されているのは、拉致場所を偽装して捜査を攪乱する為だったのだろうと推測しています。

事例3は遺体を埋め直している事件ですね。遺体を移動するような事件はけっこう多いようですが、私の記憶に残っているのがこの事件でした。
殺害後は慌てて遺体を埋めるのですが、時間が経過して冷静になると、この場所では発見されてしまうかも?と考えて、移動するわけですね。

これらの事例を踏まえて今回の情報を女児が死亡している場合と生存している場合の二つに分けて考えます。

A)女児が死亡してる場合
女児が死亡していて、その死亡に第三者が関係しているなら、その人物にとって、遺体の処分が問題になります。
それで、不明現場の近くに遺棄したと言う可能性は疑えますね。
(犯罪指南になりかねないので、このあたりの事情はあえて詳しく書きません、皆さんも書かないでくださいね)
なので、ポイントは、女児の全身の骨格や遺留品が現場で発見されるかどうかにかかっていますね。
この場合、純粋な事故の可能性は残りますね。(ただし、捜索で発見されなかった謎が残りますけど)

B)女児が生存している場合
ここでもう一つの事例を紹介します。

事例4:埼玉県朝霞市中1女子誘拐監禁事件(2014年)
埼玉県朝霞市で2014年に行方不明になった当時中学1年の女子生徒(15)が2016年3月27日に無事、保護された事件です。
この事件では拉致監禁した女子に対して、親に捨てられたと嘘を言って絶望させ、精神的に支配して逃亡する意志を削ぐ事をしていました。

この朝霞事件と同様に拉致監禁中の女児に対して、「事件は終了した、誰もおまえを探していない」と絶望させる効果を狙った、偽装である可能性はあるのかな?と思うわけです。他にも事件を終了させる効果も期待できます。
ただ、一方で事件から3年で風化が進んでいる事件を再度注目させる事になるので、犯人にとっては諸刃の剣ですね。

そして、この場合に最大の問題になるのが、「人骨の入手」ですね。土葬が無い日本では、人骨を簡単に入手する事は困難なはずで、入手方法は限られてきますね。そして、他人の骨と鑑定されては困るので、DNA鑑定ができないように事前に処理している可能性がありますよね。
私として、ここまで手の込んだ事をするのだろうか?と言う疑問はありますね。逆に言うと、犯人にとって実現可能な方法であれば可能性はあるのかな?と言うあたりでしょうか。

捜索とDNA鑑定の結果に注目しましょう。

参考リンク
山梨県道志村7歳女児不明事件その7(名誉毀損事件)
山梨県道志村7歳女児不明事件その9(遺骨は女児と断定)

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2022/04/09

滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その2(元少年の一審判決)

***初公判(1月20日)***
1)Oさんを死亡させたとする傷害致死罪について起訴内容を否認。弁護側はOさんを衰弱死させる暴行は「女性被告が単独で行った」として無罪を主張しているとのこと。

別の報道では
弁護側は「暴力はあったが、けがをさせるほどではなかった」として無罪を主張したとのこと。

2)起訴状によると、元少年は母親の無職、女性被告(56)=傷害致死罪などで起訴=と共謀。2019年6月~10月25日、女性被告のアパートで同居していたOさん(当時25歳)に十分な食事を与えず暴行し、同26日に敗血症性ショックで死亡させたなどとされる。また、17年6月~10月24日、別の同居男性(49)=和歌山県=にも十分な食事を与えず暴行し、脳に後遺症を伴うけがをさせたとのこと。

3)冒頭陳述
検察側は元少年が女性被告と共謀し、長期間にわたって日常的に暴行を加え、食事を制限するなどの虐待行為を繰り返していたと指摘。食事は1日1回で、ご飯1杯に腐ったみそ汁だったこともあったとのこと。

弁護側は、元少年は女性被告と同居していたものの、一定の距離を置いており、食事制限には関わっていないとした。元少年はOさんの兄から現金を脅し取ろうとしたとする恐喝未遂罪でも起訴されているが、「ほう助にとどまる」と主張したとのこと。

4)証拠調べ
女性被告の子供たちの供述調書が読み上げられ、Oさんら同居人だけでなく、元少年以外の自身の子供たちにも凄惨な虐待を加えていたことが判明したとのこと。
女性被告に引き取られた娘は平成23年から同居していた約1年4カ月を「地獄の生活」と振り返り、髪の毛をつかまれて顔を壁に打ち付けられたり、胸などにたばこを押し付けられたりされたことを明らかにしたとのこと。

供述調書が読み上げられた女性被告の3人の子供たちはいずれも児童養護施設で育った。16歳ごろから女性被告や元少年、複数の男性らと同居を始めたが、女性被告の元から逃げては戻る生活を繰り返していたとのこと。

女性被告は子供たちを含む同居人に虐待対象となった人を殴らせたり、食事を制限したりした。子供たちに対しても、腐りかけたみそ汁をかけた茶碗1杯の冷や飯を1日に1回程度しか与えず、30年10月ごろに知人を介して女性被告と知り合い、同居を始めたOさんにも、同様の食事が与えられていたとのこと。

***第二回公判(1月21日)***
検察側は、元少年と無職の女性被告(56)からの虐待で脳に重い後遺症を負ったとされる同居男性(49)が次第に衰弱していく経過の一端を明らかにしたとのこと。

検察側の冒頭陳述によると、男性は2017年3月から女性被告らと同居した。虐待は6月頃から始まったとし「元少年は女性被告とともに男性をいたぶって楽しみ、食事を与えず、奴隷のように扱う意図を有していた」と共謀関係を指摘。サンドバッグ代わりに殴るなどした元少年の日常的な暴力が男性が衰弱した一因だったとしたとのこと。

また男性が17年10月に救急搬送された際、身長約1メートル60に対し体重はわずか32キロで体温は28度まで低下。臓器機能が落ちて心停止し、回復が見込めない認知機能障害が残ったとのこと。

弁護側は、女性被告の暴行を元少年が止めたことがあり、男性に食べ物を与えていたことにも触れ「共謀は成立しない」と主張。健康状態の悪化を招いたのは食事制限で、元少年の暴行は傷害罪の実行行為に当たらず、無罪を主張したとのこと。

***第七回公判(2月2日)***
別の同居人男性(49)に対する傷害罪についての中間論告と弁論

1)検察側
検察側は「元少年は男性が食事制限されている状況を認識し、容認していた」と指摘。「暴行と食事制限を繰り返すことで、生命の危機に直面しても食べられないほどの言いなり状態に男性を追い込んだ」と主張したとのこと。

2)弁護側
弁護側は「元少年の暴行では男性はけがをしていない」と強調し、「男性は(女による)食事制限によって脳損傷を負っており、元少年は傷害の責任を負わない」として無罪を主張したとのこと。元少年も「自分が食事制限をしたことは一度もない」と述べたとのこと。

***論告求刑公判(3月3日)***
1)検察側は「残酷で無慈悲な虐待だ」として懲役12年を求刑したとのこと。
検察側は、元少年が母親(女性被告)に便乗して暴力を加速させたとして、「同一の意図を持って積極的に虐待に加担した」と指摘。暴行によって自由に食事を取れない状況を作り出し、食事制限にも関わったと述べたとのこと。

別の報道では
検察側は「男性が生命の危機に直面しても食事できないほど言いなり状態に追い込まれたのは、元少年による暴行への恐怖があり、元少年は食事制限にも加担したと言える」と主張。「奴隷のようにこき使い、長期間苦しめて死亡させた残酷で無慈悲な犯行」と非難したとのこと。

2)弁護側は「暴力はあったが、けがをさせるほどではない」として食事制限への関与を否定した。傷害致死、傷害の両罪は無罪、恐喝未遂罪はほう助にとどまると主張したとのこと。母親による同居人への虐待が横行する家庭環境は元少年への一種の虐待と考慮すべきだとも指摘し、執行猶予付きの判決を求めたとのこと。

別の報道では
弁護側は「死亡に至った主な要因は女による食事制限で、元少年の暴行はけがを負わせるものではなかった」とした上で、「幼少期から女の虐待を目撃し、異常な環境を認識することすらできなかった」と情状酌量を訴えたとのこと。男性の兄(30)に対する恐喝未遂罪のほう助犯のみが成立するとしたとのこと。

3)意見陳述(Oさんの父親)
「ゲームのようにもてあそばれて亡くなった。善良な人間のすることではない」と訴えたとのこと。搬送先の病院でOさんに再会した際、「信じられない大きなやけどに無数のあざ。脳天を打ち砕かれるような衝撃で恐ろしさに震えた」と振り返り、「息子の命の重さが判決に反映されることを願う」と語ったとのこと。

別の報道では
「(死亡した日から)時計の針が止まったまま。言葉に言い尽くせないほどの苦しみを感じる。わが子を失うつらさを知ってほしい」と言葉を詰まらせながら厳罰を求めたとのこと。

4)元少年の最終意見陳述
「食事制限されている男性に暴力を振るったことは深く反省している。救急車を呼ぶなどしていれば命を助けられた。遺族に申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べたとのこと。

***判決公判(3月23日)***
1)大津地裁は「人格や尊厳を踏みにじる身勝手な犯行だ」として懲役11年(求刑・懲役12年)の判決を言い渡したとのこと。

2)判決理由
弁護側は「暴力はあったが、けがをさせるほどではない」として傷害致死罪などで無罪を主張したが、判決は目撃者の証言から、元少年が周りが止めに入るほどの強さで殴っていたと認定したとのこと。

母親の女性被告(56)=傷害致死罪などで起訴=と一緒に暴行したこともあったとして、「ストレス発散のはけ口にするなど、自身の欲求を満たす意図や目的が共有されていた」と指摘したとのこと。

Oさんの兄に対する恐喝未遂罪も認め、別の同居男性に対する傷害罪は「ほう助にとどまる」としたとのこと。

///ASKAの補足///
もしかすると、私自身が誤認しているかもしれないのですが、この事件のわかりにくい点として、事件を主導した女性被告とこの元少年の人間関係がよくわからない点にあります。

今回の一連の公判の報道をみると、女性被告には3人の子供がいて、いずれも児童養護施設で育ったとのことです。なので、この元少年はこの3人の子供のうちの1人と言う事だと考えています。

実子かどうかの報道が無いのですが、養子とか里親とかのキーワードが無いので、おそらく実子だろうと考えています。で子供3人の内、元少年以外の2人にも虐待が行われていたと言う事ですね。

このあたりを考えると、母親は子供の中の1人を虐待せずに、自分の味方にして、暴力装置として活用したと言う事かもしれませんね。

さて、補足はこのあたりにして、本題ですね。
事件の経緯などを見る限り、主導したのは母親である女性被告である事は間違いなさそうです。
結果的に元少年(女性被告の息子)も事件に加担する事になってはいるのですが、この点は少し同情できる点があるかもしれません。
これって、結局、「親ガチャ」の極端なハズレを引いたと言う事ですよね。
幼少期から私設監獄のような場所で育っていたら、知らずに看守役を演じてしまうかもしれません。

とは言え、元少年も小中学校ぐらいは通っていたはずですから、善悪の判断ができないはずは無いので、最終的に自分の意思で事件に参加したわけで、罪が無いとは言えないですよね。
判決も求刑12年に対して、懲役11年ですから、ほぼ全面的い検察側の主張を認定していると言う事で、認定してないのは別の同居男性に対する傷害罪は「ほう助にとどまる」と言う点だけなんじゃないかな。

この事件を防ぐには?と考えると、元少年については「親ガチャ」の影響が大きくて、ちょっと防ぐ方法が無いかもしれません。
なので、事件を主導した母親の女性被告がなぜ、この事件を起こしたのか?つまるところは、どうしてそんな生き方を選んでしまったのか?そのあたりを考える必要がありますね。
と言うわけで、女性被告の公判を待ちましょう。

参考リンク
滋賀県愛荘町同居男性殺人事件(人間牧場)

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2022/04/02

富山県富山市元自衛官交番襲撃事件6(控訴審判決)

***控訴審初公判(1月11日)***
1)検察側は、殺人と窃盗の罪にとどまるとした1審判決は不当で、死刑が相当だと主張したとのこと。
検察側は、被告には当初から拳銃を奪う目的があったと主張し、強盗殺人罪を認めなかった一審は誤りだと指摘。一審はASDの影響を過大評価しているとし、死刑が相当だとしたとのこと。

さらに、被告が一審で黙秘したにもかかわらず、取り調べの録音録画を一部しか採用しなかったことは法令違反に当たると訴えたとのこと。

2)弁護側は心神耗弱状態だったとして有期刑を求めたとのこと。
弁護側は、被告はASDの影響で「犯行を思いとどまる力」が著しく低下していたと指摘。責任能力が低下した心神耗弱状態だったとし、不遇な子ども時代も考慮するよう求めたとのこと。

3)被告は出廷しなかった。
4)検察側は遺族の証人尋問や書証の取り調べを請求。弁護側も自閉症スペクトラム障害(ASD)の専門家の証人尋問などを請求したが、裁判長はいずれも却下したとのこと。

***控訴審判決公判(3月24日)***
名古屋高裁金沢支部は24日、死刑の求刑に対し無期懲役とした1審・富山地裁の裁判員裁判判決を破棄し、審理を同地裁に差し戻す判決を言い渡した。

1審判決は、拳銃を奪う意思が生じたのは警察官を殺害した後だった可能性を排除できないとして、強盗殺人罪ではなく殺人と窃盗の罪を適用したが、これに対し、裁判長は「被告人の行動を客観的にみると、命が尽きるまで警察官と戦い続けると考え、当初から拳銃を奪う意思があったとみるのが自然」と指摘。「1審判決は明らかな事実誤認がある」とした。その上で「強盗殺人罪の成立を前提として、量刑は裁判員裁判で審理を尽くして判断するのが相当だ」と述べたとのこと。

///追加情報///
***損害賠償訴訟(3月23日)***
2018年に起きた富山市の奥田交番襲撃事件で、殺害された警備員の妻が、県警の初動対応に問題があったなどとして県と、被告に損害賠償を求めている裁判。

富山地裁は3月23日原告の主張を全面的に認め、被告に2602万円の支払いを命じる判決を言い渡したとのこと。

裁判は、事件発生直後から周辺の安全確保が不十分だったなどと指摘されている県警と、実際に殺害行為を犯した被告とで分離して進められていて、このうち被告は具体的な反論は示さないものの請求棄却を求めていたとのこと。

23日、富山地裁で開かれた被告に対する損害賠償請求の判決で、裁判長は「原告が多大な精神的苦痛をこうむったことは明らか」だとして被告に原告の請求どおり2602万円の損害賠償を支払うよう命じました。

ただ、この債務は県と被告が連帯して支払うよう求められていて、支払いの割合は今後、県の裁判が終結してから確定することになるとのこと。

原告代理人・弁護士「被告から賠償金をとりたいとは全く考えていません。終わってしまったこと、忘れてしまったことにさせるわけにはいかないので、いくぶんでも彼が法廷で証言をする機会を持たざるを得なくなることによって、彼に改めて事件のことを考え直してもらうことが目的」とのこと。

こんなところですね。
一審では強盗目的でない場合が排除できないと言う判断だったのですが、控訴審では、最初から拳銃を奪う為に襲撃していると考えるのが自然として、強盗殺人を前提として審理のやり直しを指示したと言う事ですね。
2人殺害の強盗殺人となると、死刑判決が出る可能性はかなり高まったと言うところでしょうか。あとはASDの影響の評価で無期懲役と死刑の判断が変わると言う裁判員にとっては難しい裁判になりそうな気がしますね。

あと、損害賠償訴訟も行われていて、そちらでも判決はでているのですが、こちらの目的は、被告に裁判を通して、事件について証言させる事にあると言う事です。
一審も二審も被告は黙秘していて、ろくに事件について語ろうとしない。そんな被告に「事件は無かった事にはできないんだよ」っていう遺族側からの精一杯のメッセージと言う印象ですね。

控訴審も終わったのだけど、私としては、被告が黙秘している理由がちょっとわからないですね。
一審では「話さない方が有利」と言う事はあるかもと思います。ただ、一審で無期懲役の判決が出ているので、量刑をもっと軽くしたいと思うのであれば、法廷で遺族へ謝罪などして、減刑を狙うと言う方法もあったと思うのですが、控訴審でも黙秘というか出廷すらしてないんですよね。

「もうどうなってもかまわない」と言う気持ちで、控訴審にも興味が無いと言う事なのかな?とも思うのですが・・・
その一方で、最近では上告する方針と言う報道も出ているので、刑は軽くしたいが、証言はしたくないと言う事なのかな?
あるいは上告や黙秘が本人の意思では無いと言う可能性もあるのかな?

続報を待ちましょう。

参考リンク
富山県富山市元自衛官交番襲撃事件5(一審判決)

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2022/03/27

愛知県弥富市中3男子殺害事件その2(保護処分決定)

***鑑定留置終了(22年3月10日)
生徒は3月10日から2週間、観護措置が取られ、この期間中に少年審判が開かれる見通しとのこと。

***少年審判(22年3月23日)***
名古屋家裁は23日、殺人と銃刀法違反の非行内容で送致された同学年の少年(15)を、第1種少年院送致とする保護処分を決定したとのこと。

1)少年審判では、事件の動機について、「生徒は修学旅行にスマートフォンを持ち込んだことを周囲に告げ口をされたのではないかと思い、強い疎外感を感じていた」などとした上で、「被害者が楽しそうな様子でいるのを見て怒りが湧いた」などと指摘したとのこと。

別の報道では
男子生徒の動機について「進路で不安感を強めるなどしていた上で、かねてより嫌っていた男子生徒を殺して捕まれば、辛い現状から切り離されると考えた」と指摘したとのこと。

2)「事件当時14歳という年齢などから少年院での矯正教育が相当」などとして第一種少年院に送致することを決定したとのこと。

期間については、「5年程度の相当長期間を要する」としているとのこと。

別の報道では
理由について名古屋家裁は、鑑定の結果、少年には他人の行動の理由を読み取ったり、行動を抑制したりする力に乏しいなどの特徴を持つ発達障害の一つ「自閉スペクトラム症」の影響があると認定しながらも、「理不尽かつ身勝手な動機で尊い命を奪ったことは強い非難を免れない」と指摘したとのこと。

一方で、「必ずしも深い非行性に基づくものではなく、犯行当時14歳という年齢を考えると、少年院での矯正教育が相当」としたとのこと。

第一種少年院は、「心身に著しい障害がない」少年らを対象にしていて、「犯罪的傾向が進んだ」少年らを対象にする第二種と区分されているとのこと。

こんなところですね。
動機が何だろうとは思っていたのですが、一言で言えば、「八つ当たりの現実逃避」と言うあたりでしょうか。
で、その原因の一つが、発達障害ですね。

問題はここですね。
この診断はいつ出たものなのだろうか?
何が言いたいかと言うと、この診断が事件の以前に出ているのであれば、学校を含めて少年をケアする事ができたのではないか?
そうすれば、この事件は起きなかったのではないか?と言う事です。

診断の時期が報道されていないのですが、私の推測では鑑定留置の精神鑑定の中で診断されたのではないか?と考えています。
元々、知能に影響が無い発達障害は、家族でも発見が難しいですから、もし、既に診断されていたのであれば、必要な治療やケアがされていたのではないか?と思うわけです。

もしそうであれば、この少年にも同情できる部分はありますね。
多分、なぜ、自分がそう考えてしまうのか?そう感じてしまうのか?と言う理由がわからないまま、疎外感を強めて、自分で負のスパイラルに落ち込んでいってしまったんでしょうね。

その一方で、知能には問題が無いので、善悪の判断はできたはずです。
で、審判でも指摘されているとおり「理不尽かつ身勝手な動機で尊い命を奪ったことは強い非難を免れない」となるわけですね。

この事件は防げそうで、考えると防ぐのが難しい事件のようです。
おそらく、加害少年が発達障害であると周囲が知って、接していればこの事件は防げたと思うのですが・・・・そもそも、誰もその事を知らないので、防げないんですよね。
なので、例えば、小学校の高学年になるあたりで、健康診断の一部として、問診などでのスクリーニングして、その後、希望する子供には更に詳細な診断を受けさせるみたいな形で、発見していくと言う方法が考えられるけど・・・これはこれで、難しい面がありそうな気がします。
これは、個人情報の機微情報にあたるので、学校での扱いが難しいような気もしますが・・・
もっとも、既に学校では特別支援クラスがあるからそちらと同じ運用でいけそうな気もしますが・・・生徒にも知らせないといけないので、それが理由で「いじめ」などに繋がらないか?と言う心配もありますね。

そう考えると、むしろ本人よりも周囲の人間に高い道徳感や人間性を求められると言うのがこの事件を防ぐ事が難しい理由なのかもしれませんね。

その一方で、一般社会ではどうなのか?と考えてみるですが・・・
私の感覚だと100人もいる職場や会社などでは、1人や2人は「おや?」と思う人がいるんですよね。
付き合いが長くなれば、「この人はこういう人だからこうしよう」的な対応マニュアルが周囲の各個人の中に出来てきて、その結果、周囲と調和できるようになると思うんですよね。
相性などで職場異動などもあるかもしれませんが、適材適所と言う感じになっていくと、私は感じています。
その意味では、一般社会ではなんとかうまく対応しているけど、この事件は中学生で周囲も本人も未熟だったから、重大な結果になってしまったと言う見方もできるかもしれませんね。

ただし、学校の対応に問題が無かったのか?と言うのはまた、別の話になると思います。
加害少年は「いじめ被害」を訴えていたので、学校側は指導などもしていたけど、そこでもう1歩踏み込めなかったか?と言うのが微妙な感じです。
実際は「いじめ」らしい事は無かったのでしょうが、そこでなぜ、加害少年はいじめを訴えるのか?と言うところまで考える事ができたら、もう少し展開は違ったかもしれませんね。
とは言え、「いじめ」が無くて「指導」もしているので、それで終了と言うのもやむを得ないかもしれませんね。
なので、スクールカウンセラーなどもっと専門的な人が関わる仕組みがあれば、良かったのかもしれませんね。

「八つ当たりの現実逃避」で若い命を奪われた被害者とご遺族が気の毒でなりません。
「事件は常に理不尽」だと改めて思い知らされた事件です。
亡くなられた少年のご冥福をお祈りします。

参考リンク
愛知県弥富市中3男子殺害事件(鑑定留置まで)

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2022/03/21

新潟県新潟市西区小2女児殺害事件その11(控訴審判決)

長かった控訴審が終わりました。
判決は一審「無期懲役」を支持、検察側、弁護側の控訴を棄却です。

***控訴審初公判(20年9月24日)***
1)控訴審が9月24日、東京高裁で始まりました。

2)検察側は死刑を主張。
検察側は、一審で事実全体の悪質性について正しく評価していないとして、一審と同じく、「極刑をもって臨むほかないことは明らか」と死刑を求めたとのこと。

3)弁護側は有期懲役に減刑するよう求めたとのこと。
弁護側は、一審で殺意を認定したのは事実誤認として有期懲役に減刑するよう求めたとのこと。

***控訴審第二回公判(21年3月1日)***
検察側証人尋問(リモートでの出廷)
司法解剖にあたった医師
1)一審判決で新潟地裁は、被告が女の子の首を絞めた時間について、「時間の認定はできない」としていた。

これについて、医師は証人尋問で「一審判決には法医学的に誤りがある」として、「少なくとも3分以上、あるいは4分以上首を絞めた」と改めて証言したとのこと。

***控訴審第五回公判(21年9月30日)***
被告人質問
女児の父親
被告は冒頭で立ち上がり、検察官の横に座る被害者参加代理人や遺族に向かって深々とお辞儀をしながら「このたびは私の身勝手で、巻き込んでしまい、癒えることのない深い傷を残して申し訳ありません!」と謝罪したとのこと。

Q:事件からの3年半、被告やその家族から一度も謝罪の言葉などがなかったことを明かし「本当に償いの気持ちがあるのか」と訴えたとのこと。

Q:1審が終わって2年が経過するが謝罪文が届かないことについて
A:「もっといいものが書けると弁護士に言われ続けていて、届けることができていません」と答えたとのこと。

事件にかかる損害賠償で被告に約8000万円の支払いが決定しているにもかかわらず、一度も支払いに応じていないことも明かされた。

Q:「あなたの方から何もないので、私どもで預金口座を調査したところ、あなたの口座がふたつ判明しましたが、ひとつは残高ゼロ、もうひとつが190円。口座は誰が管理しているんですか?」

A:「記憶が確かなら母です」
Q:「であれば、0円というのは、事件後に引き出して、あなたのため、自分たちのために使ったんですか?」
A:「あーえっと、そこまで私は把握していないので、急ぎ確認します」

Q:「平気で嘘をつき、反省が乏しいあなた。『被告をサポートし、共に苦しんで償う』と言いながら、何もしない、平気で嘘をつく。それがあなたの親。誰が信用すると思いますか?」
A:「おっしゃるとおりです。可及的すみやかに確認ししかるべく……」と弁解したとのこと。

弁護士から被害者の父親への謝罪を促されると「私の命に代えても一生かけて謝罪をし、償い続けていきます。申し訳ありませんでした。」と謝罪し、土下座をしたとのこと。

また父親は「事件当日は偶然、通学路で女の子を見付けたのではなく、本当は待ち伏せしていたのではないか」と犯行の計画性についても追及したとのこと。これについて被告は「自分としてはよく使う道だった」と否定したとのこと。

この日の法廷では、控訴審で争点となっている強制わいせつ致死罪が成立するかどうかという点について、被告が逮捕後に受けた取り調べの映像が証拠として流されたとのこと。

被告は捜査段階で認めたわいせつ行為について、公判では一転して否認している。これについては「取調官に動かない証拠があると言われ、本当は覚えていなかったのに合わせてしまった」と説明したとのこと。

裁判長から今回の事件の原因について聞かれると、被告は「人を人として扱うことがあまりにも低すぎるのが原因だと思います」と答えたとのこと。

***控訴審論告求刑公判(だと思う)(21年12月16日)***
女児の母親の意見陳述
「娘を返してほしい」と述べ、「被告は娘が受けたものと同じだけの苦痛を受けるべきである」と訴えたとのこと。

別の報道では
母親は、被告が事件直前にも別の女子中学生に対するわいせつ事件で書類送検されていたことを挙げ、「人を人と思っておらず、欲望のままに娘を餌食にした」と非難したとのこと。

女児の父親の意見陳述
父親は、数日前に被告から謝罪文が届いていたことを明らかにしました。謝罪文には「私は加害者として女の子の最後を覚えています。顔や声を覚えています。女の子の最後の姿こそが私の罪なのです」と書いてあったとのこと。

父親は「内容が全く理解できない」と話し、前回の公判で被告が行った土下座や今回の謝罪文はパフォーマンスであるとして、死刑が相当だと主張したとのこと。

別の報道では
父親は1審判決で犯行の計画性が否定されたことについて、被告が犯行当日に携帯電話の位置情報サービスを切り、児童の帰宅時間帯までコンビニエンスストアで待機していたと指摘。「『殺害の計画性はなかった』は無理がある」と訴えたとのこと。

検察側
「3分以上首を絞めていて殺意があったことはあきらか」とし死刑を求刑。

弁護側
「3分以上首をしめたとは認定できず、殺意があったとはいえない」として有期刑を求めました。

***控訴審判決公判(22年3月17日)***
判決は、無期懲役とした一審判決を「相当だ」と支持し、検察側と弁護側の双方の控訴を棄却したとのこと。

判決理由
1)判決は解剖医の証言などから、被告が女児の首を少なくとも3分以上絞め続けたと判断したが、検察側が主張する「強い殺意」は認めなかったとのこと。
一審判決に続き、被告の「気絶させるために首をしめた」とする説明は否定できず、「死ぬかもしれない」と認識していた程度の殺意があったとしたとのこと。

2)検察が求めた死刑についても、無期懲役が相当だとした一審判決を「是認できる」と説明したとのこと。

とっさに首を絞めたり手間がかからないという理由で遺体を線路に置いたりしていることから「犯行は場当たり的で偶発的だった」と指摘。「死刑を選択するにあたり重要な要素となる『計画性』が認められず、非難が一定程度弱まると言わざるをえない」と述べたとのこと。過去の裁判員裁判でわいせつ目的殺人の死刑判決がないことも考慮したとのこと。

別の報道では
判決理由で裁判長は、解剖医の証言から「首を絞めた時間は少なくとも3分以上だった」と認定したとのこと。「被告の行動は場当たり的で、犯行の発覚を防止することと、気絶させることは矛盾しない」と検察側の主張を退けた上で「『女児が死ぬかもしれない』という未必的な殺意にとどまるとはいえ、殺意が認められることは明らかだ」と結論づけたとのこと。

3)被告供述の信用性
被告人の捜査段階の供述は自然で、創作によるとは考えにくい具体性を有している。捜査官の誘導や教示で出るような内容ではなく、自ら身ぶり手ぶりを交えて自発的に発言しており、信用できるとのこと。

///補足///
公判のどのタイミングでの情報か明確では無いのですが
女児を殺害した後はなお性欲が収まらず死後の女児を凌辱したとの報道もありました。

こんなところですね。
3年越しの控訴審でした。途中でコロナ禍の影響が出たのかもしれませんが、3年は長いと思いますね。
事件の時から無計画な印象はあったのですが、ちょっと被告側のいい加減さが際立ちますね。
事件から3年一度も謝罪しておらず、控訴審の被告人質問で問いただされて、控訴審終盤になってやっと謝罪文を出すとか、しかもその内容が謝罪文になってないとか。
民事で賠償金判決が確定しているのに、まったく支払って無くて、口座を調べたら事件後にほぼ全額が引き出されていたとか。

反省の気持ちが無いと言うのは、一審判決で最後に裁判長が諭してましたが、まったく響いてないと言う事なんですよね。

結局のところ、「事件と向き合ってない」と言う事なんでしょうね。
無期懲役だけど、いずれ社会に復帰する時がきますよね。その時、ちゃんと社会に適応して生活できるのか?不安ではありますね。

まー被告にすれば、無期懲役でどうせ終わった人生だから何もやる気が起きないと言う無気力状態なのかもしれません。
しかし、公判では謝罪してなかった事の弁解などはしているので、まったく無関心と言うわけではなさそうですね。控訴もしてますし。

賠償金については、詳細がわからないので、一般論で言えば、この事件で加害者家族側もそれまでの生活はできなくなっていると思われます。
それまで住んでいた場所を離れて、仕事も変えて、生活するなかで経済的に困窮している可能性もあるので、その原因となった被告の預金を自分達の生活に使ったと言うのもあるのかな?とは思うんですよね。

見落としがちですが、事件が起きれば、被害者、被害者家族の人生を変えてしまうのはもちろん、犯人の家族の人生も変わってしまうんですよね。

事件を起こすと言うのはそういう事なんですよね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
新潟県新潟市西区小2女児殺害事件その10(一審無期懲役)
加害者家族
反省させると犯罪者になります

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2022/03/13

埼玉県ふじみ野市立てこもり医師殺人事件(鑑定留置まで)

1月27日(木)午後9時ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の民家で、住人とみられる男が銃を発砲し、訪問したS医師(44)を人質に立てこもる事件が起きている。

県警は約11時間後、民家に突入し、殺人未遂容疑で男を逮捕したとのこと。
S医師(44)は救出されたが、銃で撃たれたとみられ死亡が確認されたとのこと。

県警によると、男は無職男性容疑者(66)。
猟銃を持っていたとみられるとのこと。
S医師らは弔問に訪れていたとのこと。

県警などによると、1月27日午後9時15分ごろ、「バンバンという音がした」と近隣住民から110番があったとのこと。
消防によると、男性理学療法士(41)が玄関先で倒れており、腹と胸を撃たれ重傷だが意識はあるとのこと。

その後、県警東入間署に別の男性(32)が「顔に催涙スプレーのようなものを掛けられた」と駆け込み、搬送されたとのこと。
この男性とS医師、理学療法士ら数人が弔問のため民家を訪れたところ、容疑者とトラブルになったとのこと。

県警の捜査員が民家の固定電話を通じて容疑者の説得に当たったところ容疑者は会話には応じ、S医師について「大丈夫だ。救出してもらいたい」と話したが、S医師と電話をかわることには応じなかったとのこと。
要求はなく、立てこもりの目的は不明とのこと。

1月28日午前8時ごろ、捜査員が突入。容疑者の身柄を確保し、逮捕したとのこと。

現場は東武東上線ふじみ野駅から南西に約2キロ離れた住宅街。

容疑者は、立てこもりのさなかに警察の説得に固定電話で応じていて、「人質は大丈夫だ」「救出してもらいたい」などと話していましたが、人質だったS医師(44)は容疑者に撃たれたとみられ、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されたとのこと。

人質になった医師、負傷した理学療法士や医療関係者の3人は一緒にこの民家を訪れ、事件に巻き込まれたとみられるとのこと。3人は弔問のために訪れたとの情報があるとのこと。

隣に住む男性住民(91)は2019年3月頃、現場の民家に引っ越してきた容疑者から「お袋の具合が悪くて世話をしているので、町内会などには関われない」とあいさつされたとのこと。

近隣住民らによると、容疑者は2年ほど前、現場となった民家に転居してきたとのこと。寝たきり状態に近い母親の面倒をみながら2人で暮らし、近所付き合いは少なかったとのこと。

現場となった民家の近隣に住む男性は午後9時半前、「ボン」という音を聞いて外に出ると、医療関係者とみられる男性が路上でもがきながらうずくまっていた。腹や胸の辺りに血が流れているのが見えたとのこと。

県警によると、28日朝に県警の捜査員が容疑者宅に突入した際、S医師は和室で、散弾銃で胸を撃たれた状態で倒れており、死亡が確認されたとのこと。容疑者は同じ部屋のベッドと吹き出し窓の間に隠れており、ベッドの上に散弾銃が置かれていたとのこと。

逮捕容疑は27日午後9時ごろ、殺意を持ってS医師に猟銃を発射した疑い。

同15分ごろ、「バンバンという音がした」と近隣住民から110番があり、理学療法士が玄関前で血を流して倒れていた。同25分ごろ、「顔に催涙スプレーのようなものを掛けられた」と別の男性が同署に駆け込み、病院に搬送されたとのこと。

容疑者は散弾銃を2丁所持しており、いずれも県警に届け出ていたとのこと。

警察によると容疑者は当日、理由をつけてS医師とS医師のクリニックの関係者6人を呼び出し、犯行に及んでいたとのこと。

S医師は胸を1発撃たれていて、心肺停止の状態で救急搬送されましたが、その後、死亡が確認されたとのこと。

容疑者の母親は1月26日に亡くなり、S医師が死亡確認をしていましたが、容疑者がS医師らとの間に何らかのトラブルがあり、散弾銃で撃ったとみられているとのこと。

S医師を人質に立てこもっていた和室のベッドには、26日に亡くなった容疑者の母の遺体とともに散弾銃も置かれていたとのこと。

地元医師会によると、容疑者は1人で母親を介護。昨年1月中旬ごろからS医師のクリニックの在宅医療に意見が合わず、約15回にわたり、相談を繰り返していたとのこと。

母親が亡くなる直前の1月24日にも「状態があまりよくない、食べられなくなった」とする訴えを寄せていたとのこと。

医師会によると、S医師は、ふじみ野、富士見両市と三芳町の患者約300人を担当していたとのこと。

容疑者の母親が2年前まで10年以上通った病院の関係者によると
「お母さんのことになると感情の歯止めがきかず、度々医師やスタッフにくってかかる人でした」とのこと。

県警によると、S医師は92歳になる容疑者の母親を診療し、26日に死亡確認をしていた。27日はS医師が呼び出される形で容疑者の自宅を訪れ、事件に巻き込まれたとみられるとのこと。

容疑者から(医師会に)最後に電話があったのは1月24日とのこと。
私が話を整理して、『もう1回先生と話をしてみたら』と伝えると、『そうですか、聞いてみます』と素直に答えていましたよ。激高したりする様子もなく、淡々と話していたとのこと。

容疑者の自宅からは、散弾銃が2丁押収された。いずれも、クレー射撃などの目的で、許可を得て所持していたもとのこと。

容疑者が、散弾銃を複数回発砲し、S医師は、至近距離から撃たれていたとのこと。埼玉県警は、最初から、危害を加える目的で、S医師らを呼び出した可能性もあるとみて、動機などを追及しているとのこと。

県警は1月29日、容疑を殺人に切り替えて、容疑者をさいたま地検へ送検した。当初は県警の調べに対して黙秘していたとのこと。

殺人未遂容疑で逮捕された無職、容疑者(66)が「母が死んでしまい、この先いいことはないと思った。自殺しようと思った時に、先生やクリニックの人を殺そうと考えていた」と供述しているとのこと。

司法解剖の結果、人質になっていたS医師(44)の死因は心破裂と判明。散弾銃の銃弾1発を至近距離から胸に受け即死したとみられるとのこと。
S医師の遺体は動かされておらず、倒れていた1階玄関わきの部屋で撃たれたとみられるとのこと。

容疑者は自宅に2丁の散弾銃を所持していたが、それぞれ2000年と2008年に所持が認められ、2020年11月には更新手続きを行っていたことが判明しているとのこと。

容疑者の母親は他のクリニックで受け入れを断られ、S医師のクリニックが5~6年前から母親の訪問介護などを行っていた。容疑者はスタッフに対してクレームや罵声を浴びせることがあったとのこと。

事件は寝たきりの状態だった容疑者の母親が26日午後4時ごろに死亡したことがきっかけとなったとみられる。容疑者は母親の死亡を確認したS医師らに「焼香に来てほしい」と頼み、さらに介護などに関わった在宅医療クリニックのスタッフの名前を挙げて焼香を求めたとのこと。

27日午後9時ごろ、S医師ら7人が自宅を訪れると、母親の遺体がベッドに安置された6畳間に招き入れて「心臓マッサージをしてほしい」と蘇生措置を求めたとのこと。死亡確認から1日以上たっており、S医師は丁寧に説明して応じなかったとのこと。容疑者は持ち出した散弾銃でS医師に発砲し、理学療法士の男性(41)にも発砲、医療相談員の男性に催涙スプレーをかけ、別の医療相談員にも発砲したと供述しているとのこと。

2000年に散弾銃を販売した店の店主によると
「レミントンM870。中古を買っていただいたので6万か6万5000円の銃ですよ」
店主によると、容疑者は「失業し、お金が払えなくなった」として、代金およそ6万円のうち頭金の2万円しか支払わなかったとのこと。また、捜査関係者によりますと、押収された散弾銃2丁のうち1丁はレミントン製で、2000年に届け出が出されていたとのこと。

容疑者は自宅を訪れたS医師ら2人を撃ったあと、医療相談員に向けても発砲したと供述していますが、捜査関係者によると、2人を撃ったあと催涙スプレーをかけた医療相談員に銃を奪い取られていて、別の散弾銃でもうひとりの医療相談員に向けて撃ったとみられるとのこと。

S医師が撃たれたのは1階玄関脇の部屋で、警察は容疑者があらかじめ2階の銃保管庫から散弾銃2丁を手元に準備していたとみているとのこと。

容疑者の知人によると
容疑者の生活は、本当にお母さん中心でした。お母さんに呼ばれると、話をしている最中でも、そばへ行く。日当たりの良い部屋にお母さんのベッドを置いて、心配なので自分も同じ部屋で寝ると話していたとのこと。

男が事件当日、在宅介護サービスの事業者にも電話をかけ、自宅に呼び出そうとしていたとのこと。
立てこもり事件当日の昼過ぎ。介護サービスの事業者に電話がかかってきたとのこと。
「母が死んで今までのことを謝りたい、払ってないお金を払いたい、線香だけでもあげにきてほしい」
この事業者は、かつて、母親の在宅介護のサービスを請け負っていましたが、容疑者から「寝たきりの母を歩けるようにしろ」など理不尽な要求をされたり、ものを投げつけられたりしたため、サービス継続を断っていたとのこと。

容疑者は、20年ほど前まで東京・江戸川区の都営団地で、まだ元気だった実母と2~3歳くらいの子供と同居していた。妻と思しき外国人風の女性も出入りしていたとのこと。

当時を知る住民によると
「よく借金取りが訪れて、ドアには蹴られた跡が残っていた。ある時、容疑者が“エアガンを2千円でいいから買ってくれないか”と言うので応じたら、電気代が払えると喜んでいた。いつしか子供の姿も見なくなったので、奥さんが引き取っていったのかなと思いました」とのこと。

容疑者は10年程前から埼玉県内を転々とする、地元の不動産関係者によると
「普段は日雇い仕事をやるような作業着姿で、所沢の物流会社に勤めていると……。介護中心の生活で定職に就けず、頼みは母親の年金だけと言っていたね。家賃の保証会社に40万円を滞納し、強制執行で追い出されたこともあった」とのこと。

現在の自宅は家賃月5万円ほどの借家で、母親とともに生活保護を受けていたとのこと。
付き合いのあった近所の住民によると。
「1人あたり10万円を切る程度もらっていて、ここへ来る前から生活保護を受けていたんじゃないかな。彼らは家財道具や何やら物が多い人たちで、アパートやマンションだと入りきらないから、一戸建てを借りたんだと思います。築50年弱で古いんですけどね」とのこと。

容疑者は、2丁の散弾銃を持っていたが、その後の調べで、容疑者が散弾のほかに、殺傷能力が高い別の種類の銃弾を使用した可能性があるとのこと。

S医師は、至近距離で撃たれ、弾は体を貫通していて、警察は、強い殺意があったとみて調べているとのこと。

2月18日、容疑者(66)を殺人未遂容疑で再逮捕した。
発表によると、容疑者は1月27日午後9時頃、自宅に呼び出した理学療法士の男性(41)の上半身を散弾銃で撃ち、殺害しようとした疑い。男性は重傷を負ったが、一命をとりとめた。県警幹部によると、調べに「殺意はなかった」と容疑を否認しているとのこと。

警察は容疑者の自宅から散弾銃の弾丸百数十発のほか、サバイバルナイフなど数十本を押収しているとのこと。

取り調べに対し「殺すつもりはなかった。人に向けて撃ったのは間違いない」と容疑を否認しているとのこと。

さいたま地検は容疑者の刑事責任能力を調べるため、3月3日からおよそ3か月間の鑑定留置を始めたことを明らかにしたとのこと。

時系列
2000年  1丁目の散弾銃の所持が認められる、レミントンM870を購入するが失業により、代金の一部未納
2008年  2丁目の散弾銃の所持が認められる
2012年頃 埼玉県内を転々としはじめる。
2017年頃? 容疑者の母親をS医師のクリニックで訪問介護を行う。
2019年03月頃 容疑者一家が現場住宅に転居してきた。
2020年11月 散弾銃所持許可の更新手続きを行う
2022年
01月24日 容疑者が医師会に電話で相談
01月26日
16:00頃 容疑者の母親が死亡、S医師が死亡確認
01月27日
21:15頃 「バンバンと言う音がした」と近隣住民が110番通報。
21:25頃 市入間署に男性(32)が催涙スプレーのような物を掛けられたと駆け込む
01月28日
08:00頃 捜査員が突入、容疑者を逮捕、S医師は心肺停止の状態で搬送
01月29日 容疑を殺人に変えて送検
02月18日 理学療法士への殺人未遂容疑で再逮捕
03月03日 鑑定留置を開始(3ヶ月の予定)

被害者と被害状況
S医師(44)    :死亡
理学療法士(41) :腹と胸を撃たれた重傷
医療関係男性(32):顔に催涙スプレーのような物を掛けられる(軽傷)
現場に向かったのが7名なので、残りの4名は無傷だったと思われます。

こんな事件ですね。
ちょっと、いろいろとわからない事が多い事件ですね。
自暴自棄になって、誰かを殺して、自分も死ぬと言う事件が時々おきますが、この事件では、容疑者は自殺する時間が十分にあったのに、自殺はしてないんですよね。
それどころか、どうも、警察が突入時には「容疑者は同じ部屋のベッドと吹き出し窓の間に隠れていた」と言うあたりが、本当に覚悟の上での事件だったのか?と言う疑問がありますね。

それから、生活保護を受けていたようで、2人で20万弱の生活費があったようですが、当然ながら生活は苦しかったように見えます。
それなのに、サバイバルナイフや散弾銃2丁と散弾銃の弾丸が百発以上も所有していたと言うのが、ちょっと解せないです。

購入した時期は20年も前かもしれないけど、その頃から銃の代金が一部未納と言う話も出ていたり、生活は安定していないようなんですよね。
この10年ぐらいでも家賃を滞納して強制退去と言う話もあったりするのだけど、それでも、猟銃2丁を手放してないのはなぜなんだろう?
そもそも、母親の介護で四六時中、母親から離れない生活をしているのに、クレー射撃を楽しむ時間もお金も無いと思うんですよね。
このあたりを考えると、いつかはわからないけど、いつか何らかの事件が起きるかもしれないと言う予感が容疑者にはあったのかもしれませんね。

で最大の謎は「母親が亡くなったから、自分も死のうと思った」と言う理由ですね。
常識的に考えれば、そんな事をする理由が無いですね。さすがに90歳の親が亡くなるならそれは老衰と言って良い話で、誰もが理解して覚悟している事だと思います。
本来なら、母親と自分は別人格で、生活もそれぞれあるわけだから、母親が亡くなったとしても、自分の人生を生きれば良いだけの話なんです。

なので、逆に考えると、「母親が亡くなると、自分が生活する事ができない」と言う状況になってしまうと言うのであれば、わからなくもないかな。
2人で20万弱の年金があったから生活できたけど、1人で10万円程度の生活保護では生活できないと言う事なのかな?
このあたりは、本人に聞かないとわからないですね。

公判でもう少し詳しい情報が出てくると思うのですが、この事件を防ぐには?と言う点で言うと、上の話の更に逆で「自分で経済的に自立した生活をすること」なんだろうと思います。
若い時期に定職について経済的に自立していれば、母親を老人施設にあずける事もできただろうし、子供とも離れる事は無かったんじゃないかな?

結局のところ、母親中心の介護生活で、介護する母親が亡くなれば、生きる目的も同時に無くしてしまって燃え尽き症候群になったのではないかな?
もし、そこに自分の人生や生活があれば、母親が亡くなっても、自分の人生を続ける事ができたのだと思うのですが・・・・
介護される母親は息子の人生をどう思っていたのでしょうね?

続報を待ちましょう。

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2022/02/26

沖縄県名護市3歳妹投げ落とし事件(鑑定留置まで)

沖縄県名護市の団地で3歳の妹を投げ落として殺害したとして、同居する10代の兄が、殺人の疑いで逮捕される事件が起きている。

警察によると、少年は2月8日午前9時ごろ、団地の自宅ベランダから妹を投げ落とし、殺害した疑いが持たれています。

少年は、この妹と母親、中学生の妹と4人暮らしととのこと。

ベランダには、1メートルほどの高さの手すりがあり、警察が犯行の経緯などを調べているとのこと。

逮捕容疑は8日午前8時55分ごろ、兄が女児を殺害しようと決意し、集合住宅ベランダから投げ落として殺害した疑いとのこと。

県警と名護市消防本部によると、8日午前8時56分ごろ、「子どもが転落した」などと119番通報があったとのこと。

女児は集合住宅の6階ベランダから歩道に転落し、同日午前10時39分、死亡が確認されたとのこと。

近隣住民によると、現場で母親は「救急車を呼んで」とうろたえた様子で、「息子(高校生が)が抱っこしていて落とした」などと話していたとのこと。

県警によると、発生当時、家には40代の母親と兄が自宅にいた。ベランダから女児が自力で転落するには無理があるとみて、同居家族から詳しい経緯を聞いていた。

捜査関係者などによると、ベランダには高さ約130センチのコンクリート製の囲いがあり、女児が自力で乗り越えられる可能性は低いとのこと。
捜査員らが駆けつけた際、ベランダには女児1人で囲いを乗り越えるために必要な台になる物は確認されなかったとのこと。
兄は2月8日、体調不良などを理由に学校を欠席していたとのこと。

公営住宅のベランダの塀の高さは大人の胸から肩ほどで、塀には細長い隙間のような通気孔がある。ただ、県警は幼児の頭や体が通気孔に入らないほど狭いつくりであることから、事故ではなく事件性があるとみて慎重に捜査を進めたとのこと。兄が殺害の関与を認めたことなどから午後3時47分、殺人容疑で緊急逮捕したとのこと。

自宅にいた母親が転落の瞬間に気付かず、兄が発したとみられる「落ちた」との声で異変を知ったとのこと。
ベランダに向かい、転落し倒れている女児を見つけたとのこと。
関係者によると、兄は高校生とのこと。

捜査関係者によると、当時ベランダにいたのは兄と女児の2人だけだったとのこと。

県警によると、兄は「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、6階のベランダから投げ落としたことをほのめかしているとのこと。

名護署は2月9日、女児の司法解剖を行い、死因は転落で負った全身打撲による多発性外傷と発表したとのこと。

捜査関係者らによると、事件当日、女児とベランダで遊ぶ兄の姿が目撃されている。兄は調べに対し、供述が二転三転したり支離滅裂な言動を繰り返したりする場面が複数あり、精神的に不安定なところがあるとのこと。

複数の関係者によると、兄は陽気で親しみやすく、学校では部活動などにも取り組み友人も多い。体調不良で学校を欠席することは、珍しいとのこと。
事件当日、兄は「学校に行きたいのに、行けない」などと漏らし、思い詰めた様子だったとのこと。

県警は2月10日朝、兄の身柄を那覇地検沖縄支部に送致した。

検察は、少年の刑事責任能力の有無などを調べるため、簡易裁判所に少年の鑑定留置を請求し、認められたとのこと。

2月25日からおよそ3か月間、鑑定留置先の施設で、専門の医師らが少年の精神状態を調べるとのこと。

県警によると、兄は当初「記憶が曖昧だが、やりました」と供述し、ベランダから投げ落としたことをほのめかした。その後は供述内容が変遷しているとのこと。

時系列
2022年
02月08日(水)
兄は体調不良で学校を欠席
08:56頃 119番通報、事件発生
10:39  搬送先で女児の死亡確認
15:47  兄を緊急逮捕した。
02月10日 送検
02月25日 鑑定留置を開始、期間は約3ヶ月

こんな事件ですね。
第一印象としては外から見られるベランダで、落とした瞬間にも「落ちた」との声を出している事を考えると、悪意があって事件を起こしたとは思えないですね。

とは言え、高さ130センチの手すりより上に女児を持ち上げるのは、兄の身長が不明なので、なんとも言えないけど、兄の身長を180センチ、3歳女児の平均身長は92から99センチですね。一番低い92センチを採用するとして・・・

手すりが130センチ足す身長92センチで女児の頭を222センチまで持ち上げないといけなくなります。これは、兄の身長よりも40センチ、高く女児の顔を持ち上げる事になるから、かなりきついですね。
女児を手すりに腰掛けさせると言うのであれば、もっとやりやすいですね。

現実的には「お姫様だっこ」の形で女児を横にして女児を兄の胸ぐらいまで持ち上げれば、手すりを超す事ができるので、こちらの方がやりやすいかな。

このあたりは、女児が倒れた方向や状態で推定できるかもしれないですね。

まー遊びでそんな事をするのか?と言うのが疑問です。
もし、これまでも頻繁に行っているのであれば、通行人が目撃して騒ぎになっていると思うんですよね。
それに、常識的に考えて、高校生なら危険な行為である事は認識できたと思います。
なので、事故と言うのも少し違和感がありますよね。

とは言え、第一印象で書いた通り、悪意があって起こした事件としては、兄の証言の「記憶が曖昧」と言う点には強い違和感がありますね。

目の前で落ちているのを見ているはずで、記憶が曖昧と言うのは、別の問題が隠れているように思われますね。

ただし、目の前で起きた事が受け入れられずに、記憶を抑圧している可能性もあります。(無意識に記憶を改ざんしている?)

で、もう一つ気になるのが、兄が当日、珍しく学校を休んだ理由です。
「学校に行きたいのに、行けない」と言うあたりの詳しい情報が知りたいですね。

精神疾患が最も発症しやすい時期が10代から20代と言われているので、偶然、この事件の直前に発症している可能性もあるわけです。

なので、鑑定留置を行うのには賛成ですね。

続報を待ちましょう。

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