今回は冤罪の可能性について考えてみよう。以前に真犯人がいる可能性については考えてみたので、今回は別の角度から考えてみる。ずばり、「偶然」と「事故」の可能性についてだね。
始めに断っておきますが、ここに記述する内容は、私の独断と偏見と妄想による物で、事実に反する内容である可能性が十分にあります(^^ゞ
さて、まず、今回彼女が重要な容疑者であるとされる根拠や理由について考えてみよう。
1)母親がタリウム中毒で彼女はタリウムを購入し、所持していた。
2)彼女は猫などにタリウムを飲ませたり、その他の動物実験なども行っていた。
3)ネットのブログに母親の容体を記述したブログを公開していた。
4)PCには日記が保存されており、その内容には母にタリウムと思われる薬物を飲ませた様子が記述されているらしい。(しかし、この日記を彼女が書いたと認めてはないようだ)
5)グレアム・ヤングを尊敬している。今回の事件はグレアム・ヤングが継母を毒殺したとされる事件に良く似ている。
6)言動に不安定な様子が伺える。(この為、精神鑑定を行うわけだな)
こんな所かな、でこの内、3)のブログと4)の日記については、実はすごくもっともな説明ができる。これは小説「絶望の世界」に触発され、2重人格の人物を主人公とする、小説で尊敬するグレアム・ヤングの犯行をモチーフにして書いた、小説であり、全くの「虚構」であるってのはどう?
それでは、日記のAtomに碧の小枝を飲ませたとの記述は何か?
それは、2重人格の別人格がタリウムを飲ませる事を想像して書いた部分です。つまり、ブログの内容は主人公の主人格が体験する部分の記述で、日記はこの後に書く後編の別人格の行動を書いた物です。
それでは、なぜ、実際の母親の入院や体調不良に符合する、内容が書かれているのか?
それは、小説にリアリティを持たせる為に、母の実際の入院するまでの過程を参考に書いているだけです。
と、こんな感じかな。「絶望の世界」を読めば彼女のブログが相当影響を受けている事は誰の目にも明らかだから、この主張は結構説得力があると思う。
で、やはり彼女が疑われる最大のポイントは、1)の母親がタリウム中毒でタリウムを彼女が購入所持していた点になる。
そう、今回冤罪を考える上で最大のポイントがここだ。もしも、母親はタリウム中毒ではないとしたら、どうだろう?
この場合、彼女が犯人であるとする根拠が全てひっくり返らないか?そもそも、今回の事件、母親は原因不明の病気で入院していたのでしょ?そこへ、「兄の毒を飲まされたかも知れない」との相談で一気に事件になったわけだ。もし、診断した医師が母親の病状と「毒」と言うキーワードから最も可能j性の高い答えを出したのだとしたら?
警察は上にあげた状況証拠から彼女を犯人と疑っているのであれば、母親がタリウム中毒である科学的な証拠を押さえておく事が前提条件になるだろう。これが私の考える「偶然」の場合だね。
そして、もう一つ、仮に母親がタリウム中毒であったとしても、誤って自ら、あるいは誰かから飲まされたとしたらどうだろう?
彼女はタリウムを小ビンに水溶液や粉末として数十本も持っていたんだろう。当然ビンに「毒物」とか「危険飲むな」なんて警告表示はしてないだろうな。そのうちの一本が調味料などと誤認され飲まれたのだとしたらどうだ?無味無臭だし。飲んだ本人も気づかないままタリウム中毒になってしまった可能性もあるんじゃないか?
「母親がタリウム中毒と知っていた」と言う彼女の供述はどうする?
彼女は知っていたのではなく、その症状がタリウム中毒の症状と同じであると思っていただけで、知っていたわけではない。こんな言い訳は厳しいかな?いづれにしても、気づいていたのなら、医師にそれを告げるべきだろうな。そうすればもっと早く治療ができたはずだしね。これは「偶然」の場合にも当てはまる。
これが、「事故」の場合だけど、こちらはちょっと、厳しいよね。長期間飲んでいると思われる点や、入院後も症状が悪化している事の説明がかなり難しい。
ところで、裁判員制度について、再度考えてみよう。今回みたいに状況証拠だけの裁判で事件発生当時に散々マスコミから犯人扱いされた容疑者を、貴方は公平な目でジャッジできるだろうか?なんだか、かなり心配だったりするな。裁判員制度が始まれば、こんな事件をジャッジする事になる一般人が必ず出てくるわけだからね。
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