世田谷一家殺害事件再考その201(2020年年末情報)
みなさん、今年もよろしくお願いします。
(「おめでとう」と言う言葉は凶悪事件を扱う事件簿の性格上ふさわしくないと言う事で自粛しております)
事件から20年目の節目報道と重なって、事件を総括するような報道が多いですね。
極めつけはフジテレビの「未解決事件SP 世田谷一家殺人事件 20年目のスクープ~3つの影を持つ男~」(12月19日午後3時35分放送)
まーこれまでの、数々の特番の集大成的な特番になっています。
こちらは、内容が濃いので別途、記事を書きます。
(やっと音声情報の文字起こしが終わりました)
今回はそれ以外の報道で目に付いたものをピックアップしておきます。
(>の部分はASKAのコメントです)
1)事件のポスター(チラシ)が新しく作られた。
警視庁のHPに掲載されている。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken_jiko/ichiran/ichiran_11-20/seijo.html
>私としては、このHPの今年の更新内容がこのポスター(チラシ)の入れ替えだけだったというのが残念です。
2)「科学捜査以外では、家族や元恋人など犯人のごく親しい人がチラシを見たことで、『今なら話せる』という思いになり、情報提供してくれることが何よりの手がかりになります。捜査当局としてはそれに期待するしかない状況です」
>「今なら話せる」とこの10年ぐらい言われ続けていたけど、その意味と言うのは、こういう事なんですね。
3)捜査関係者によると、当時現場近くにあった施設の利用者名簿を頼りに、付近に滞在していた外国人の捜査を今も続けている。大部分は無関係と確認できたが、出国したきり戻っていない人はまだ調べ切れていない。
>こういう捜査をしていたんですね。
4)包丁の柄をハンカチで包み使用したとされ、フィリピン北部で儀式などの際に刃物の柄を包む方法と似ているとの情報も寄せられた。現地の捜査当局に協力要請し調べたが、犯人特定の糸口は見つかっていない。
>まー20年前の、しかも外国の事ですから、なかなか難しいかもしれませんね。
5)偶然の聞き込みからフランス人のハーフ男性が浮上しました。
捜査班は密かに渡仏。捜査令状なしで「容疑者」の母親を尾行して、ごみ箱から母親のミトコンドリアDNAを入手しましたが、完全には一致しませんでした。その後この容疑者は、日本には帰国していないので、この捜査は進展していません。
>これまでに報道されていた、「ハーフの男」とは別人の話なのかな?
6)犯人のバッグの内側に赤系統の染料が付着し、これも原料がドイツにあるメーカーだとわかっています。
>「原料がドイツのメーカー」だとして、それを使った製品が何か?と言う事になりますよね。普通に日本国内で入手できる物だと、犯人にたどり着くのは難しいかもしれません。
実際、染料関係の話題はぷっつりと途切れましたね。
7)北朝鮮の特殊部隊説
>こんな話あったんですか?と思って調べてみたら、数年前に「文芸春秋」さんに掲載された記事のようですね。
>私としては訓練された人間による犯行には思えないんですよね、
8)DNA運用で法整備が必要
外国ではDNA情報から似顔絵を作って捜査に活用しているとのこと。
ただし、警察庁の見解としては、DNAは「究極の個人情報」という人権上の観点から、その遺伝子にかかわる部分は(捜査に)活用しない方針との事のようです。
この為、元成城署署長さんは法整備によるDNA捜査が必要と主張されているとのこと。
>残っているDNAを捜査に活用しようというのは良いと思います。
>ただ、精度はどの程度なんだろうか?と言うのは気になるところですね。
2021/1/1追記
9)包丁購入の男の画像を鮮明化
事件前日の2000年12月29日昼、現場から北に約5キロ離れたJR吉祥寺駅(武蔵野市)北口近くのスーパーの防犯カメラに映っていた。店では、この時間帯に凶器と同じ柳刃包丁「関孫六 銀寿」が販売されており、この男が購入したとみられている。
捜査関係者は「映像の男が犯人とは限らない」とくぎを刺すが、事件直前の00年12月に現場周辺で同じ包丁を購入したとみられる人物のうち、映像が残るのはこの男だけだ。
捜査関係者によると「男を知る人物が画像を見れば、誰だか分かるのではないか」とのこと。
数年前。警視庁は最先端のデジタル技術を駆使し、ある男の画像を「鮮明化」した。
>犯人とは限らないと言うところがポイントですね。公開してひろく情報を募るのはむずかしいかもしれません。
こんなところですね。
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