2009/03/30

秋田小1殺害事件の謎!その59

3月25日、控訴審判決が出ました。1審同様に無期懲役です。

1審では、長女(当時9歳)を「橋の上で振り払った」と、殺害の状況を身ぶりを交えて証言。2軒隣の男児(同7歳)については「娘がいないのに、なぜ元気な男児がいるのか」という切なさと憎しみから殺害したなどと述べた。

ところが、控訴審では娘について「1審の最中から記憶にかすみがかかってくる感じになった」。男児についても「記憶がビデオテープのようにぶつぶつと切れたような感じ」と「健忘」へと変化。
裁判長が「今まで言っていたこととは違うのか」「なぜ殺すのか理解できない」などと問いただす場面もあった。

一方、検察側は「記憶を失っているとは信じがたい」と主張。

殺害された男児の両親は控訴審で、検察側の証人としてそれぞれ証言。父親は「都合の悪いことだけを忘れたと言い、反省の態度はみじんも感じられない」と怒りをあらわにし、動機などについて証言を後退させた被告を厳しく批判した。
証拠採用された調書でも「2人を殺して生きられるなら日本の司法はおかしい」と憤った。

母おやは「1審で『変わったことを見てもらいたい』と話していた被告の何が変わったのか」と疑問をぶつけた。

娘殺害から男児殺害に至る被告の心理状態について、1審は「娘殺害後に急速に記憶を抑圧し始め、2日後にはすぐに想起されない状態になった」とした。
だが控訴審判決では「記憶は完全に失われてはおらず、想起しようとすればできる状態だった」と判断。

1審が「記憶を保ちつつの連続殺人よりも悪質でない」として悪質性を減じた根拠を否定して事件の連続性を認め、さらに男児殺害の動機を「娘殺害の発覚を恐れて犯した」と結論づけた。

それでも「利欲目的でない」「執よう・残虐とはいえない」点を悪質性を否定する根拠に挙げ、死刑回避の理由とした。

さて、2審判決だけど、微妙にすっきりしないね。
1審では土下座までして謝罪した被告の証言が少々後退したのも、ちと気になるし。
1審判決から1年、この控訴審の間に被告にどんな心境の変化があったのか?聞いてみたい気もするね。

死刑を回避した理由が「利欲目的でない」「執よう・残虐とはいえない」と言う事なんだけどね・・・
辞書で調べて見ると「利欲」とは「利益に対する欲望」と言う事なので、「金銭的な利益が目的では無い」と言う事だね。

1審判決と量刑が変わらない事を考えると、多分、次のステージに進むんだろうな。

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2008/03/22

秋田小1殺害事件の謎!目次

秋田小1殺害事件・・・第一報から一審判決まで約2年経ちました。一区切りと言う事で目次を作成しました。この事件はリアルタイムで記録と推理を行った事件でした。

1 男児殺害事件の第一報、連続児童殺人事件の疑い

2

男児続報、最後の目撃から自宅までの間で失踪
3 男児続報、遺棄現場の状況と犯人像について
4 男児続報、遺体の状況について
5 男児続報
6 男児の首の絞めた跡について
7 男児続報、事件の計画性について
8 男児続報、遺棄時刻と場所について
9 男児の殺害場所と犯人の住所について
10 男児事件、女性犯人説について
11 男児事件の疑問について
12 男児事件、動機についての推理
13 男児事件、続報と団地の状況について
14 男児の死亡の状況についての推理
15 男児事件、計画性、不審な音、遺棄のタイミングについて
16 男児事件、殺害方法についての推理
17 男児事件、事件の証拠について
18 男児事件、任意事情聴取の報道について
19 男児事件、容疑者逮捕の報道について
20 男児事件、続報
21 男児事件、捜査方法の問題点について
22 男児事件、続報と動機について
23 男児事件、続報
24 女児事件について事件の概要
25 男児事件の続報と、女児事件の事故説について
26 女児事件について母親の関与の可能性について
27 男児事件の続報と動機についての推理
28 女児事件の自殺説について
29 女児事件の事件としての推理
30 女児事件の計画的犯行の推理
31 男児事件の続報
32 男児事件、女児事件の疑問
33 男児事件の続報
34 男児事件、凶器の処分についての疑問
35 男児事件、続報と記者会見について
36 「事件より事故の方が救われるでしょ」についての私の考え
37 続報と弁護士の記者会見について
38 続報と容疑者が誰かをかばっているのか?について
39 女児事件の続報
40 女児事件の推理
41 女児事件の動機について
42 記者会見と容疑者の人物像について
43 男児殺害の動機について
44 女児の遺体の状況と動機、ネットの噂について
45 女児事件の続報と女児事件の事件とする主張について
46 女児事件の続報
47 冤罪の可能性について
48 続報と動機について
49 精神分析の簡易鑑定の結果
50 女児事件について他に真犯人がいるとの主張について
51 事件の証拠についての推理
52 Sageさんの疑問についての私の考え
53 能代警察署の誤報道について
54 女児事件の初動捜査の不備について
55 弁護方針として女児の殺意を否認した事について
56 精神鑑定の請求について
57 一審初公判の情報
58 一審判決公判の情報

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2008/03/20

秋田小1殺害事件の謎!その58

続報です。判決公判が3月19日、秋田地裁で開かれ、裁判長は無期懲役を言い渡しました。

判決理由で裁判長は「2人の将来を奪った結果の重大性は言葉に尽くせない。
死刑適用も十分に考えられる」と言及。しかし女児殺害は衝動的で、男児殺害も計画性は認められないなどと情状を考慮し、判決を無期懲役にとどめた。

そのうえで仮釈放について「刑責が重大であり被告の性格改善が容易でないことに十分注意することを希望する」と述べた。

判決は、女児殺害について「接触への嫌悪から苦手意識を持ち、愛したくても愛せない長年の悩みがあった」と指摘。殺害当日に「(魚を)見たい、見たい」と橋から家に帰ろうとしないため、急激にイライラした感情を高め、女児が怖いといって抱きつこうとした瞬間、とっさに殺意を持って押したと認定した。

弁護側が主張した殺害後の「健忘」は認めず、「大変なことをした。自分のしたことを信じたくない」の思いを強め、事件の記憶を抑圧したと指摘した。

男児殺害については、まず「(女児殺害を)大変なことをした」と後悔し「自分のやったことを信じられない、信じたくない思いにとらわれ、記憶抑圧を深めて(他人が起こした)事件であると思い込むようになった」と判断した。さらに「娘はいないのに、男児は何でこんなに元気なのか」という切なさ、嫉妬(しっと)心や憎たらしいという気持ちなどでとっさに殺害を決意したと認めた。

・女児(長女)、男児ともとっさに殺意を持って殺害した

・男児殺害時に、完全責任能力があった

・両事件とも衝動的、突発的な犯行で、計画性はなかった

主文を宣告する裁判長の声を被告は表情を変えずに聞いていたが、閉廷直後、殺害した男児(当時7歳)の遺族に向かってサンダルを脱ぎ「申し訳ありませんでした」と突然土下座した。

判決文をすべて読み上げた裁判長が「被告人、立ちなさい。判決は以上です」と言った直後だった。被告が「一言いいですか」とつぶやいた。

「なんですか」と問いただす裁判長に対し「今まで男児の遺族に謝罪していないので」と声を上げ、突然ピンクのサンダルを脱ぎ出した被告。
傍聴席の男児の両親に向いて正座し、声を震わせながら、「大事なお子さんを奪い、申し訳ありませんでした」と言って、額を強く床に押しつけた。

30秒近い土下座の間、男児の父は目線を下に向け、母は受け入れないかのように目をつぶって顔を背け、その様子を見なかった。

被告は即日控訴。死刑求刑していた検察側も控訴する方針。

さて、まずは一審で判決が出たね。
2006年5月(女児は4月)の事件発生から2年近くたってようやく一審判決が出た。
罪の無い子供2人を殺害しその殺意が認定された上で判決は「無期懲役」となった。

これまでの方向性で3人は死刑、1人は無期、2人はボーダーラインと言った事から考えると、死刑もありえる所だった。
今回の裁判長もその点は「2人の将来を奪った結果の重大性は言葉に尽くせない。死刑適用も十分に考えられる」と話しているからね。

計画性が無い突発的な事件であった事が「情状酌量」のポイントとなったようだ。

さて、この判決の中でちと気になったのは
「大変なことをした。自分のしたことを信じたくない」の思いを強め、事件の記憶を抑圧したと指摘した。

この点です。これは何か?と言うと。
女児を殺害後に警察が事故として処理した事について被告人が殺人事件を主張した事に対するコメントなんですよね。

私はこの事件で一番の謎だったのがこの点でした。
自分に不利になるような事をどうして強く主張したのか?と言う事です。

公判前の報道などから、女児の事件について親族から事故ではなく事件だとする意見が多かった。
その中で自分が事故を主張すると疑われてしまう為に強く事件を主張したと考えていました。

この点について記憶の抑圧として
(女児殺害を)大変なことをした」と後悔し「自分のやったことを信じられない、信じたくない思いにとらわれ、記憶抑圧を深めて(他人が起こした)事件であると思い込むようになった
と裁判官は判断したと言う事です。
このあたりは、精神分析の知識が推理にも必要と言う事ですね。これからは定期的に読む事にしようかな。

次は控訴審ですね・・・被告は無期懲役では重いと言う事なんだろうな。
では、何年なら受け入れるつもりなのかな?
裁判官が変わるば「死刑」が出てもおかしくない事件だと思うけどね。

続報を待ちましょう。

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2007/09/23

秋田小1殺害事件の謎!その57

続報です。9月12日に初公判がありました。
1)初公判が9月12日、秋田地裁で開かれた。被告は、長女彩香さん(当時9歳)殺害について「殺害しようと決意したことも、橋の欄干に乗せたことも、手で押したこともありません」と述べ、全面否認。米山豪憲君(当時7歳)については、殺人と死体遺棄の事実を認めた上で、「当時の精神状態が正常だったかどうか、わたしには分からない」と述べ、弁護側は心神耗弱だったと主張した。

2)検察側は冒頭陳述で、子育てなどで邪魔に感じていた彩香さんの存在を疎ましく思い、犯行時には極限に達していたと指摘。
「魚を見に行った藤里町内の藤琴川大沢橋の欄干に彩香さんを乗せ、川に突き落として殺害した」と述べた。

この後、現実からあえて目を背けようとした被告が、別の犯人による事件だと訴えたが無視され、社会に対する激しい憎悪を持ったと説明した。
二つの事件を関連づけた上で、「帰宅する豪憲君を見つけ、自分を不当に無視している社会に報復するいい機会ととらえ、殺害を決意した」と強調した。

3)弁護側も冒頭陳述し、被告は、彩香さんに触れられるのを嫌がる「スキンシップ障害」で、「欄干の上で抱きついてきた彩香さんを反射的に払いのけた」と主張。彩香さんを助けなかったのは、健忘に陥っていたことを理由に挙げた。

4)「自殺願望などで精神的に疲弊し、心神耗弱状態だった」と主張する弁護側の申請を受け、審理と並行して被告人の精神鑑定が行われる。

5)被告は罪状認否後に意見陳述し、事前に準備した書面を読み上げて謝罪の気持ちと現在の心境を吐露した。

罪のない2人の子に対し、「ごめんなさい」という気持ちでいっぱいです。米山さんと、わたしの家族が失ったものは大きいと思います。両方の家族に対し、謝罪しなければならない。申し訳ありませんでした。

豪憲君の事件について、1年半前のわたしは嘘をつき、卑怯でした。隠そうと人のせいにしたり、必死でした。その後、耐えられなくなり、押しつぶされそうになりました。ゲームとは違い、リセットボタンはないのに、わたしはそれを探していました。毎日、いろんなことを考え、落ち込んでいます。

この公判で1年半前のわたしとどう変わったのかを見てほしい。償わなければいけない。彩香はお母さんと、いつもわたしのそばにいた。できることならもう一度、抱いてあげたい。

公判の行方に注目です。

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2007/07/01

秋田小1殺害事件の謎!その56

続報です。弁護側が、これまでの公判前整理手続きの中で、秋田地裁に対し、被告の精神鑑定を請求したことが30日、分かった。地裁は9月にも開かれる初公判以降に判断を示す見通しとの事。

隣の男児の殺害については起訴事実を認めるが、長女の殺害については起訴事実を否認し、「誤って川に落とした」と過失致死を主張。
両事件とも、「犯行時に正常な判断能力はなく、心神耗弱状態だった」として、被告の刑事責任能力を争う方針を明らかにし、本格的な精神鑑定を請求したようだ。

さて、予想通りの展開となりましたね。
公判を待つ事にしましょう。

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2007/04/01

秋田小1殺害事件の謎!その55

続報です。弁護側は長女の殺意を否認するようです。
1)公判で9歳長女の殺害については殺意を否認し、過失致死を主張する方針を固めたことが31日、分かった。既に弁護側は主張予定書面を提出しており、4日に秋田地裁で行われる第3回公判前整理手続きで、改めて裁判所、検察側に説明するようです。

2)関係者によると、弁護側は、被告が長女を事件現場の橋に連れて行ったことは認めた上で、「長女を誤って川に落とした」として、過失致死を主張するようです。

3)被告は捜査段階で「殺すつもりでやった」と認めているが、弁護側は捜査段階での自白には任意性、信用性がないとして争う方針のようだ。

久しぶりの続報ですね。
公判前整理手続きが始まったのに、あまり進んでいないようなのでやきもきしていました。
さて、長女に対する殺意を否認と言う事ですが・・・
弁護側としてはこうするしかなかったのかもしれないと思う。
彼女は幼い子供を2人も連続して殺害し、その内の1人は実の娘だからね。
死刑と無期のボーダーライン上にいるわけで、減刑の可能性がある事はトライしたいと言う事かな。

残る方法としては、心神耗弱として責任能力うんぬんとか、不幸な生い立ちや生活状況などで情状の酌量とかだろうな。

しかし、過失致死を主張するには長女が川に転落したあとなぜ、助けなかったのか?を説明しなければならいないと思うのだが・・・なんて説明するのかな。

続報を待ちましょう。

4/2追記
弁護側が公判で、長女(当時9歳)殺害については殺意を否認し、2軒隣の男児(当時7歳)殺害については刑事責任能力を争う方針を固めたとの事。

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2006/09/04

秋田小1殺害事件の謎!その54

続報です。
県警本部長が女児の殺害事件について初動捜査の不備を認めたようだ。
「捜査としては必ずしも十分なものでなかった。判断が甘かった」
「聞き込みを(事件と)関係する地域までは行っていなかった」
「しっかり聞き込みをしていれば事件に関連する情報を入手できた可能性も否定できない」
「事故の可能性が高いという判断はもう少し慎重であるべきで、判断が甘かった」

といったような話をしたようだ。

さて、検証は大事だけど、もっと大事なのは2度とこんな事が起きないようにする事だよな。
そこで私が思うのは、秋田県警だけなのか?能代署だけなのか?と言う事だ。
仮にこんな事件が他の場所で起きたとしたらどうだろう?

ちゃんと捜査してくれるのだろうか?
私は現場の警察官の熱意と正義感に期待したいと思う。

逆に言うと、不祥事と言われた栃木リンチ事件も姫路バラバラ事件も現場の警察官がしっかり対応していればあんな結果にはならなかっただろうな。

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2006/08/26

秋田小1殺害事件の謎!その53

続報です。
4月に殺害された女児9歳の行方が分からなくなった際、県警能代署が行った検問これまで、2回と説明していたが実は1回だけだったことが分かった。

能代署は7月中旬に誤りに気付いたが、能代署長は「いまさら言いにくい」として、訂正の指示を出さなかったという。県警本部長は同日、能代署長を口頭で厳重注意したらしい。

これはあれかな、初動捜査の検証の結果でてきた事なのかな。
これだけ大騒ぎされて、間違いましたと言うのは言い難いだろうけどさ。
最初から確認してから発表すれば済む事なんだけどな。

ま、検証の結果をまとめて秋田県警のHPにでも発表して欲しいね。

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2006/08/10

秋田小1殺害事件の謎!その52

今回はコメントいただいた、Sageさんの疑問について、私なりの考え(憶測)を書く事にします。

>男児事件についての私の一番の疑問は「尿と血痕」です。
>警察犬は玄関のその臭いに反応していない。(掃除してなかったんだからすごい臭いのはず)
>また、殺害された日の夜容疑者宅で事情聴取を行った警察官も、その玄関を通っているはずです。それなのに「血痕」に気付いてない。

1)警察犬が玄関の血痕と尿の臭いに反応しなかった理由。
逆に疑問なんですが警察犬は玄関に入っているのでしょうか?
私が持っている報道情報では警察犬が何度も、容疑者の家にたどりついたと言う事だけで、玄関まで入ったと言う情報はありませんでした。

事件当日と言う事は容疑者に逮捕状は出ておらず、家宅捜索令状も無いので、容疑者が許可しない限り、玄関には入れないと思うのです。
そして、娘の死後その捜査方針(事故扱い)について反発していた容疑者がはたして、警察犬が玄関に入る事を許可するとは思えないのです。

この点については、周辺住民が目撃している可能性が高いので、玄関に入っているかどうかの情報は出てくるでしょう。

では本題ですが、警察犬の目的は何でしょうか?
それは、「指示された臭いを追跡する事」ですよね?
指示された臭いだけに反応するように訓練されているはずです。
そうでなければ、覚醒剤の捜査なのに、血液や尿に反応してしまっては、捜査になりませんよね。
つまり、警察犬は血液や尿の臭いを追跡せよとは指示されていなかったと考えれば、警察犬が反応しなかった事は自然な事だと思います。

さらに警察が血液や尿の臭いを警察犬に指示しなかった理由ですが、事件の捜査で調べたかったのは、男児の生前の行動でしょう。
最後に目撃された公園付近から男児がどこへ移動していったのか?その痕跡を追跡する事が目的だったはずです。

だとしたら、追跡する臭いは「男児の生前の臭い」でしょう?血液や尿は死後に発生した臭いですから、生前の臭いでなければ、男児の最後の足取りになりません。
この為、警察犬に指示した臭いは血液や尿の臭いでは無いと思います。

このような事から、警察犬が玄関の血液や尿に反応しないのもムリは無い事だと思います。
>(掃除してなかったんだからすごい臭いのはず)
と言うのも、毎回そこでしていたわけではないし、ただ一度の事ですよね。
そして、量も大量とは言えないと思います。
だから、それほど臭うかというと少々疑問です。

2)事件当日に玄関を見た警官が血痕に気づかない理由。
これを考えるには、出血した血液の量はどのぐらいでしょうか?
と言う事を考えなければなりません。
死因は絞殺です。私も絞殺された遺体を見た事はありませんので勝手な想像ですが、多分それほど大量に出血していないのではないでしょうか?
なぜなら、出血するのは目、鼻、口、耳からだと思いますが、それらは元々、傷があるわけではありませんし、首が絞められていて、血流は止まっていると思います。また死後は心臓も止まりますから、死後には大量に出血しないでしょう。

つまり、出血した量は少なく、多分床などに数滴付着した程度ではないでしょうか?
遺体自体や着衣にはある程度付着したかもしれません。

警察官が立ち寄ったのは夜ですよね。
そして、現場周辺は田舎で舗装された道よりも舗装されていない道の方が多いのではないでしょうか。
そして、容疑者は男児の捜索にも加わり、あちこち歩いていたはずなので、靴には泥が着いていたと思います。
私の記憶では容疑者と弟の2人が捜索に参加していたと思います。(母親もいたかもしれませんね)
何が言いたいかと言うと、玄関には泥の着いた靴が何足も置いてあって、床面には泥が結構多くあったのではないか?と言う事です。
なにしろ、掃除してないぐらいですからね。

つまりは、床面の泥にまぎれて、血痕に気づかなかったか、あるいは、血痕その物が小さくて気づかなかったのではないでしょうか?
血痕の上に靴が置かれていたと言う可能性もありますね。
血痕については、現在の技術では相当小さな物でも検出する事ができますからね。

もっとも、この段階では警察官は形式的に周辺住民に事情を聞いただけで、容疑者が怪しいと思っていなかったと言うのがホントの理由かもしれませんけどね。

私の憶測を書いてみましたが、男児の件については物証として公判でその内容が分かると思いますので、公判を待ちましょう。

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2006/08/09

秋田小1殺害事件の謎!その51

続報です。
秋田地検は9日、小学4年女児(当時9歳)に対する殺人罪で、母親の33歳女性被告を秋田地裁に追起訴した。
さて、容疑者は犯行を「全面的に認めている」と言う事らしいが、最後のこのドタバタをみれば、公判で覆されてもおかしくないね。

さてと、検察は女児の件でも起訴したね。
正直な所、大丈夫なの?と心配になってしまうのだが・・・
それでも、起訴したと言う事は犯罪を立証するだけの証拠を検察は握っていると言う事だろうな。
もちろん、未だ報道されていない証拠がね。
それは何だろうか?今回は検察の握る証拠について考えてみよう。

まず、当然ながらその証拠によって彼女の犯行を証明できると言う物だろうな。
しかし、これが難しい・・・
容疑者と被害者が親子関係なわけで、例え遺体に彼女を示す物が付着していたとしても不自然ではないからだ。
だから、何か「彼女に繋がる物」があったとしても、それは証拠にはならないだろうね。


ヒントとしては、未だに警察が発表していない事をどう考えるか?
もし、警察が決定的な証拠を握っているのであれば、彼女の今までの供述の変遷から、彼女に突きつけて、自白を引き出すと言う手法を取るだろう。
玄関の血痕や尿の痕跡など、また大沢橋での目撃情報によって、彼女が供述を変えているからね。

つまり、検察の握っている証拠は彼女の犯行を断定するような証拠ではないのではないかな?
だとすると、彼女が女児を殺害する瞬間を目撃した。なんて証言ではないと言う事だな。

せいぜい、彼女が犯行を行ったと推定するには十分な程度かもしれない。
そして、警察がこの証拠を発表できない理由だな。
発表してしまうと、証拠能力がなくなるかもしれないと言う事が検察としては一番痛いはずだね。
それは何か?
発表すると、その為に証拠が隠滅されてしまう可能性があると言う事かな?
しかし、容疑者自身が警察に拘束されていて行動が制限されているのだから、容疑者自身が証拠を隠滅する事はできないだろう?
だとすると、誰が隠滅行為をできるのか?
彼女の味方と言う事になるから、共犯者(もしいればね)、近親者、交際相手、友人、弁護士と、このあたりになる。
ただ、容疑者に接見できるのは弁護士だけだろう?(自信ないけど)

しかし、よく考えれば、重要な証拠なら警察が確保しているはずだろ?そんな物を簡単に隠滅できるはずがないよな・・・
つまり、警察が確保できない物と言う事だな。

それは何だ?・・・人かな?
つまり検察は重要な証拠となる証人の証言を持っていると言う事かもしれないね。

彼女が犯行を行ったとする証言とはどんな証言だろう?
・彼女が女児が川に溺れているのを見ていたと言う目撃証言。
(それなら、とっくに発表しているだろう、それだけで立派な犯罪だもんな)

・彼女が犯行を行ったと認める話を聞いたと言う証言。
(犯行の現場を見た目撃証言以外に彼女の犯行を証明しようとしたら、彼女自身が犯行を認める話をしたぐらいしかないだろうな)

もしそうなら、ちょっと可愛そうな気もする。多分彼女が犯行を認める話をする相手なんて、身近な人間しかありえないからね。
とは言え、罪は償わなければならないわけだし、彼女が裁かれた後も証言した人間の生活は続くわけで、きちんと証言する事が証言した人間にもプラスになると思うな。

とは言え全ては私の妄想です。
答えは法廷で明かされるでしょう。

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