2008/07/27

井の頭バラバラ事件再考その5

今回はいただいたコメントの中にこの事件は臓器移植目的ではないか?と言うのがありまして、新しい見方だと思い、あれこれ考えてみる事にしました。

1)計画的性
この事件が臓器移植目的だとするならば、偶然の突発的な犯行とは考え難い。
理由は簡単で、臓器移植の手術は一人ではできないからです。
まず、レシピエント(臓器を受け取る側)患者がいて、手術スタッフが必要です。
手術スタッフも多分、執刀医、麻酔医、助手、看護士など含めて少なくとも5人ぐらいは必要でしょう。

しかも、通常臓器移植は迅速に行われなければならず、ドナー(提供する側)の摘出手術から30分ほど遅れてレシピエント側の手術を開始します。
この為、手術チームは2チーム必要でしょうね。

それともう1点、移植に使われる臓器の健康状態や適合状態は事前にチェックする必要があります。
移植したらHIVキャリアだったりしたら移植しない方が良かったと言う事になりますからね。

2)秘密保持が困難
手術室、設備、薬剤、スタッフが揃っている環境としては病院しか考えれないだろう。
問題は関係する人の人数が多い事、多分、全体で10人以上が犯行に関わっているとしたら、犯行の秘密を守る事は相当難しいだろうね。
お金で口封じと言うのは逆に再現の無い金の要求につながり、首謀者には都合が悪い。
また「死人に口無し」では1度に10人以上のスタッフが不明になれば周囲が騒ぐだろう。

3)ずさんな遺体処理
医療機関が関わっているしたら、バラバラに解体して公園のゴミ箱に遺棄するのはあまりに稚拙じゃないですか?
手間を掛けてバラバラにしているのに、最後の遺棄が誰かに発見される可能性がある公園のゴミ箱で他人任せと言うのが私にはどうも、チグハグに思える。

過去に組織的に殺人事件を行った事例としてはオームの坂本弁護士一家殺害事件がありました。
このオーム事件では拉致から殺害、遺棄までを組織内で行っていましたね。

この点は遺棄を担当した人物がセンスが無かったとか、下請けに出したら、こうなってしまったと言う事もあるかもしれないけどね。

4)殺人の必然性が無い
コメントにもありましたが、臓器移植をする為に殺人を行うには、理由がちと弱いと思う。
確かに、ドナーの数は少なく、順番待ちの状態とは言われるが・・・
殺人を行わずに、海外での移植の方法もあるからね。
その点でもし、移植が目的の殺人ならば、犯人(首謀者)は海外渡航できない人物、あるいは金銭的に海外での移植が不可能な人物と言う事になるかな。

でも、金銭的な問題は当てはまらないだろうな。なにしろ、闇で移植手術をするには正規に行う手術よりも多額の金額が必要になるだろうからね。(保険とか利かないでしょ?)

とこれらの理由で私は組織的に臓器移植目的で犯行を行ったと言うのは可能性は低いような気がしますね。

どちらかと言うと、個人レベルでメンタルに問題のある人物の犯行であれば、臓器移植目的も有りかなと思います。

そういえば、どうして臓器移植が出てきたのかな?
発見された遺体が全体の3割ぐらいで、残りの部分が未発見だからかな?

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井の頭バラバラ事件再考その4

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2006/08/16

井の頭バラバラ事件再考その4

今回はこの事件の動機について考えてみたい。
しかし、いつもの事ながら妄想です。

動機の手がかりになりそうなのは、遺体の遺棄方法だ。
バラバラにした上で指紋や掌紋を消そうとしている事の理由が気になる。
これは普通に考えて被害者の身元を隠そうとする強い意図の表れだと思う。
それでは、なぜ犯人は被害者の身元を隠そうとするのだろうか?
これは犯行が発覚して被害者の身元が分かれば、被害者周辺のトラブルから犯人の情報が浮上してくる事を回避したと考えての事だと推理する。

だとすると、幾つか除外できる動機がある。
1)保険金目当て
 この場合、被害者の死亡が確認されないと保険金の支払いに時間がかかるので、遺体を隠そうとした事から、この腺は薄いでしょう。

2)行きずり殺人
 なんらかの理由で行きずりの人間とトラブルとなり殺害、あるいは通り魔的な犯罪の場合、被害者との接点が無いので、遺体を隠す必要がない。

次に動機の候補を考えるのだけど、セオリー通り「犯罪の裏に女と金」って所から考えよう。
A)女性問題
 被害者は奥さんの話では相当まじめで、外泊する事も殆どない生活だった。
また、かりに女性問題だとすると、関係者は相手の女性とその交際相手ぐらいなので、犯行グループは多くても2人のはず。
だとすると、ちょっとこの犯行には人数が少ないのではないかな?

B)金銭トラブル
 貸し借り問題
  ありそうな話なんだけど、それほど経済的に困っていたと言う話はなさそうだし。貸していたとの情報もないな。

C)その他のトラブル
 C-1)仕事上のトラブル
  建築士としてどんな仕事をしていたのか不明なので、なんともいえませんね。
  しかし建築士として何らかの秘密を握り、その秘密を隠す為に殺害された可能性はあるかもね。かといって、建築士の仕事で知る秘密なんてかなり限定されるだろうな。それに建築士を殺害するなら、工事の施工をした人間も殺害しなければならないはず。やはりこの線も薄いかな。

 C-2)近隣トラブル
  根拠はなし、ただ被害者の自宅と遺棄現場が近いのでこの線もあるかと言う所。
  しかし、この場合は奥さんが何も知らないと言う事は無いので、やはりこの線も薄いだろうね。

 C-3)人違い殺人
 実は被害者は他の人間と間違えられて殺害された。
 それなら、被害者との接点が無いので、手の込んだ遺棄方法を取る必要が無い。
 しかし、最初から計画された事を実行しただけだとしたら、可能性はあるかもしれない。

こんな所なんだけど、結局どれも決め手がないのが妄想だよな。

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井の頭バラバラ事件再考その3
井の頭バラバラ事件再考その5

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2006/08/06

井の頭バラバラ事件再考その3

さて、今回はこの事件を推理してみよう。
被害者が殺害された理由は分からない、そこで、犯人像を推理する事とする。

推理の手がかりは
1)遺体の遺棄場所が公園
2)遺体はおよそ50箇所以上に細分化されている。
3)遺体から血液を抜く為に大量の水が必要。
4)被害者の殺害から遺棄までの時間が34時間。

普通に事件を隠蔽する事を考えていたのなら、遺棄場所に公園は選ばないと思う。
公園を選んだのには何か理由があるはずだ。
遺体を小さく解体しているから、公園でも発見されないと考えた?
しかし、やはり犯罪者なら遺体を人目につく可能性のある場所に遺棄するのは相当な勇気が必要だろうね。

遺体を運ぶ手段が犯人には無かった。
つまり犯人もしく犯人グループは車を持っていなかったのではないか?
他へ運べないので、殺害現場の近くで遺体を遺棄する必要があった。
だから、公園のゴミ箱に捨てる事を考えた。
こう考えると、ゴミ箱に入るサイズに遺体を切り分けた理由も説明できる。

しかし、レンタカーぐらい思いついたはずなんだよね。
だとすると、免許も持っていなかったと言う事かな?
都市部の場合、交通手段が豊富で車の免許や車自体を持っていなくても生活には困らない場合が多い。
これは対照範囲が広すぎて、犯人に結びつく条件にはならないな。

次に殺害場所、あるいは解体作業の場所なんだけど
大量の水が必要である事。短時間で遺体の解体をするには複数の人間が作業する必要があり、ある程度広いスペースが必要。
これらの条件を考えると一般の家庭ではムリではないだろうか?
学校、病院、学生/社員寮あたりかな。

遺体が発見された4月23日は土曜日、行方不明になったのが21日木曜日の夜。
遺体が発見されたのは土曜の午前中、金曜日の朝にもゴミの回収があったので、発見されていない、残り3分の2の遺体が金曜日のゴミの収集で運ばれたとしたら、木曜の深夜から金曜の朝までのおよそ6時間程度で解体している事になる。

作業する人間は10人近くいたかもしれない。それらの人間が集まり、深夜から早朝にかけて作業を行っても不審に思われない場所。
そして、犯行に関係の無い人間が目撃する事がない場所と言う事かな。

そうすると、組織ぐるみと言う可能性が濃厚なんだよね。
一番都合が良いのが病院と言う事になる。専門知識と機材が揃っている。
学校は深夜なら誰もいないと言うのであれば可能性はあるね。
学生や社員寮となると、犯行に加わらない人間の目が問題になる。

いずれにしても、犯人に結びつく推理ではないな。
やはり、この事件は難しい。

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井の頭バラバラ事件再考その2
井の頭バラバラ事件再考その4

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2006/08/05

井の頭バラバラ事件再考その2

さて、私なりにこの事件の疑問点などを書いてみよう。

1)通常のバラバラ事件ならば、大抵は頭部、両腕、両足など5箇所程度に解体するのがセオリーなんだけど、なぜ、27個、多分未発見分などを考えると50個以上に解体する必要があったのか?

2)遺体から血を抜く必要があったのか?

3)指紋を削り、掌紋に傷をつけ、遺体をバラバラにしてまで事件を隠蔽しようとしているのに、なぜ、遺棄場所が公園なのか?

事件全体を通して見ても、遺体の処理方法がいかにも、不自然だ。
例えば、これだけ遺体を細分化して解体するには相当な作業時間が必要だ。
過去の事例でも通常の5箇所程度の解体でも6時間程度必要になる。この時間は専門的知識が無い一般人が1人で行った場合で、専門的知識があれば約半分ぐらいの時間になる。
その事から考えて、この事件の解体作業には24時間以上掛かっているのではないだろうか?(根拠はなし私の憶測です)

この点から考えると、複数犯と言うのが浮かんでくる。1人でこれだけの解体作業は実際にムリだろう。まして、1人ならこの方法での遺棄は考えないと思う。
なぜなら、作業に時間がかかり過ぎて途中で別の遺棄方法に変えそうな気がする。
まして、殺害後はできるだけ早く遺体を遺棄しようと考えるなら、こんな手間はかけずに車で運んで、山に埋めるとか海に沈めるなど簡単な方法は幾らでもあったはずだよね。

指紋を削り、掌紋に傷をつけて、バラバラのパーツに分解している点は遺体の身元を隠そうと言う強い意図が感じられる。
普通に考えると、被害者の身元から周辺のトラブルが捜査線上に浮かび、犯人に繋がるのを恐れた為と思えるのだが・・・被害者周辺に目立ったトラブルは出て来ていない。

次にちょっと生々しい話だけど、多分遺体の処理から考えると、胴体も切断解体していると思う。しかし、胴体の切断はめちゃめちゃ大変で、過去の事件では胴体の切断を途中で断念している事例もあるぐらいだ。
なにしろ、内臓がでちゃうわけなので、一般人の感覚ではとてもできないと私は思う。
そんな意味ではこの事件の犯人は何か専門的な知識や経験があって、これらの解体を行えたと考えた方が自然だろう。
しかし、複数犯となると話は変わってくる。
いくら何でも、そんな専門的な人間を複数集められるのだろうか?
もしかすると、強い意志の元に機械的に作業を行うような、マインドコントロールされたような集団による犯行も考えられる。

それから、これだけ念入りに隠蔽工作をしているにも関わらず、どうして遺棄場所が公園なんだろうね?
前にも書いたけど、車に積んで運び、人気の無い所に遺棄した方がよほど簡単なんだよな。
どうも、遺体の処理方針がちぐはぐな印象だね。犯罪に対する知識があるようでいて、遺棄場所の選定が安易だ。
逆に言うと、遺棄場所を選定した上で遺棄できるように遺体を解体したと考える事もできる。

世田谷事件と同様に異常な犯行なんだけど、世田谷事件よりも物証が少ない、難事件ですね。

参考リンク
井の頭バラバラ事件再考その1
井の頭バラバラ事件再考その3

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井の頭バラバラ事件再考その1

このカテゴリでは井の頭公園バラバラ殺人事件について考えて行きたいと思います。
この事件は相当に異常な事件で遺体処理についても生々しい記述があると思います。
この手の話が苦手な人は読まない方が良いでしょう。

事件の概要
平成6年(1994年)4月23日、東京都三鷹市にある井の頭公園のゴミ箱に人の足首が捨てられているのを女性清掃員が発見した。駆けつけた警察官らが公園一帯のゴミ箱を捜索したところ、計27個に分断された手足・胴体の一部が発見された。

いずれも、半透明のビニール袋に入れられ、池の周囲にあるゴミ箱に点々と捨てられていた。遺体は手足と胸の一部だけで、頭部や胴体の大部分は発見されていない。
事件の三日後に公園の近くに住む一級建築士35歳が被害者と判明した。
被害者は21日の夜から行方不明となり、妻から捜索願いが出されていた。

事件の特徴
A)この事件の最大の特徴は発見された遺体が全て、約20cmに切り揃えられ、厚さまで揃えられていた。
(公園のゴミ箱は前面に縦20cm、横30cmの蓋がついていた。)

B)発見された遺体からは完全に血液が抜けていた。
(血を抜くのには大量の水が必要になる)

C)発見された遺体は全てをあわせても、人体の3分の1、20数kgほどしか発見されていない。

D)遺体には犯人の証拠になるような付着物は何も発見されなかった。

E)指の指紋は削られ、掌紋には傷がつけられていた。

F)発見された遺体からは生活反応のある傷は1箇所だけで、死因につながるような傷ではない。

G)被害者の最後の目撃時刻から遺体が発見されるまでの時間は34時間。

さて、こんな事件です。捜査も本庁捜査員は引き上げてしまい、現在では地元の三鷹署の捜査員が日常業務の合間に捜査しているらし。実質的な迷宮入りの事件です。

次回は私の推理と言うか疑問点などを書いて見ましょう。

参考リンク
井の頭バラバラ事件再考その2

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