2017/03/13

和歌山県アドベンチャーワールド象飼育員死亡事故

3月12日(日)午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町の観光施設「アドベンチャーワールド」で、タイ国籍の男性飼育員(37)に象の振り回した鼻が当たり、おりの柵などで頭を強く打って、約1時間後に搬送先の病院で死亡する事故が起きている。
死因は脳挫傷との事。

県警白浜署によると、象はメスのアジア象「ラリー」(40歳、3・5トン)で、死亡した飼育員はもう1人の男性飼育員(53)と一緒に象の体を洗っていた。

施設によると、現場は象2頭を飼育する「ゾウふれあい広場」のおり(縦19メートル、幅6メートル、高さ3メートル)の中。
2人は体を横たえたラリーに水をかけてブラシで洗っていたが、ラリーが急に立って死亡した飼育員に鼻を当て、金属製のおりの柱(直径約15センチ)に押しつけたという。開園前で来園客はいなかったとの事。

別の報道では
顔などを洗っていた際にゾウが嫌がったため、鼻が当たっておりの柵に飛ばされたとの事。

ラリーは1978年の開園当初から飼育されてきた。死亡した飼育員はタイで象の飼育の実績を積み、2015年から施設で働いていた。
ラリーが客の手から鼻でバナナを受け取る「おやつタイム」や、来園客を背中に乗せるもう1頭の「エレファントライド」は当面休止する。施設の園長は「亡くなった方や遺族におわびし、原因を再確認して安全対策を徹底したい」と話したとの事。

同日は開園したがゾウの展示は中止した。13、14日は臨時休園する。15、16日は休園日で、17日以降は事故原因の究明状況をみて決めるとの事。

施設によりますと、ゾウの体洗いは日常的に行われていて事故直前もゾウに変わった様子はなかったとの事。

こんな事故ですね。
象は童謡の「ぞうさん」のイメージが強いせいか、穏やかそうなイメージなんですが・・・
何しろ、体重がトンオーダーですから、踏まれたり、体の下敷きになったりしただけでも、人間には致命傷になるでしょうね。
今回は鼻で突き飛ばされた、はじかれた、みたいな報道ですが、鼻の力も強いんでしょうね。

死因は脳挫傷ですから、とりあえずの安全対策としては「ヘルメット」の着用と言う事になるでしょうが、しかし、それでは、予想される危険の一部しかカバーできないので、どうしたら、飼育員が安全に作業できるのか?と言うのは難しい面がありますね。

結局、「体を洗う」といった単純そうに見える作業でも、相手が動くし、生き物だから、その場に合わせた臨機応変な対応が必要なんでしょう、機械に代われるような作業では無いでしょうね。

人間が作業する事を前提にすると、完全に危険を排除するのは無理なのかもしれません。
発想を変えると、作業対象を安全にしてしまう・・・つまり、象を麻酔で眠らせてから作業すると言うのも方法の一つかもしれませんが・・・
日常的な作業でそんな事して、象の健康に問題が無いのか?と言うのはあるかもしれませんね。

いずれにせよ、近年、国内で動物飼育施設での動物による事故が増えている印象です。

国内の関連団体などで統一した安全飼育のガイドラインなどを作成されても良いのかもしれませんね。

しかし・・・そのガイドラインに従って作業したとしても、結局、動物相手なので動物の機嫌次第で事故になってしまう可能性は残りますね。
だけど、作業レベル(熟練度)の差による事故はある程度防げるのかな?

しかし・・・今回の事故を含めて、近年に起きた事故で、作業員が不慣れだったという事故はそんなに無かったような気がします・・・

やはり、最後は「動物相手は難しい」と言う結論になってしまうのかな?

亡くなった男性飼育員のご冥福をお祈りいたします。

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2017/02/28

小諸市動物園ライオン飼育員咬む事故

2月26日(日)午前9時35分ごろ、長野県小諸市丁の小諸市動物園から、「飼育員の女性がライオンにかまれた」と消防に通報する事故が起きている。

市臨時職員の飼育員、女性(22)=同市大久保=が、ライオンに顔面をかまれるなどの重傷を負った。女性は佐久市内の病院に運び込まれ、手当を受けている。命には別状はないとの事。

県警小諸署や消防によると、女性は午前9時半ごろ、園内で飼育しているライオン(雌、15歳)のおりを1人で清掃中にかまれたとの事。
目撃した来園者から連絡を受け、駆け付けた他の職員が女性からライオンを引き離したとの事。
動物園は午前8時半に開園していた。ライオンはおりから出ていないとの事。

おりがある展示場は、扉を挟んで屋内の部屋とつながっている。市によると、作業中はライオンを隔離することになっているという。
発見時に扉が開いていたとの情報があり、同署が詳しい状況を調べているとの事。

同園を管理する小諸懐古園によると、女性を襲ったライオンは、同園きっての人気を誇る雌の「ナナちゃん」(15歳)。平成16年10月、東京都日野市の多摩動物園から雄の1頭とともに小諸市動物園に迎えられたとの事。
26年4月に雄が死んだ後、唯一のライオンとして飼育されていたが、来園以来、人に襲いかかることはなかったとの事。
女性は約2年前から、このライオンの飼育を担当していたとの事。

動物園関係者によると「ナナは咬まれた女性にとても懐いていた」との事。

市などによると、獣舎は室内居住室とオリのある屋外に分かれ、雌の「ナナ」(15歳)1頭だけがいる。女性は清掃しようと獣舎に入ったという。午前9時半ごろ、子供と来園した女性が屋外側で襲われたところを目撃し、園内の男性職員に知らせた。男性職員が駆けつけると、女性は血を流してあおむけに倒れていた。ライオンは女性の右足をかみ、オリから室内につながる通路まで引きずったという。別の男性職員がライオンに放水し、救出したとの事。

県警小諸署などによると、獣舎は室内居住室とおりがある屋外展示室があり、女性は清掃するために1人で獣舎に入り、事故当時は展示室側にいたという。獣舎間には二つの扉があり、作業の際はライオンを一方に閉じ込めて行うことになっていたが、いずれも開いていたとの事。

室内と屋外間には二つの扉があるが、手動扉が開けられ、自動扉は半開きになっていたという。女性が獣舎に入った際、閉まっていたかは不明。市は安全を確保するまで当面、休園にする方針との事。

ナナは約2週間前に子宮内膜症と診断されて療養中で、室内の寝室で過ごしていたとの事。

同園は27日も臨時休園し、飼育員が警察の事情聴取に応じるなどした。同園は事故の原因究明と安全対策の見直しができるまでは当面の間、休園する方向。同日から安全確保のため、ライオン舎の飼育体制をこれまでの1人から2人に増やしたとの事。

市によると、園全体の飼育マニュアルがあるほか、ライオン用は飼育員の手引と扉施錠などのチェック表がある。27日からはそれを基に2人で獣舎に入り、ダブルチェックする態勢を取っているとの事。

事故があったのは朝の清掃作業の時間帯だった。しかし、飼育員が清掃をしていた形跡はなかったとの事。
動物園は、飼育員の回復を待って、当時の状況を聞く方針との事。

こんな事故ですね。
1月23日にも、動物プロダクションの飼育員がライオンに咬まれる事故が起きたばかりです。
動物プロダクションの場合、特殊な作業中と言う事もあったけど、同じライオンを飼育する動物園としては、注意喚起ぐらいしたと思いますが・・・

咬まれた飼育員の女性はこの仕事をして2年と言う事なので、初心者ってわけではないですね。
そして、ナナも女性に懐いていた。

ナナの体調が悪かったようですから、動かないと思って、つい、油断してしまったのだろうか?
マニュアル通りなら、ライオンと同じ部屋に人が居る事は無いはずですからね。

このあたりは、本人から話しを聞くしかないですね。

この事件簿でも事故の記録として、動物による事故も数件、記録していますが、どれも、人間側の油断が原因のように思います。
懐いていても、野生の血は流れているって事なんでしょうね。

続報を待ちましょう。

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2017/01/23

千葉県動物プロダクションでライオンに噛まれる事故

1月23日午前11時5分ごろ、千葉県成田市吉岡の「湘南動物プロダクション」の20代の飼育員女性から「飼育員がライオンにかまれている」などと119番通報する事件が起きている。
県警によると、かまれたのはいずれも飼育員とみられ、50代ぐらいの女性と20代ぐらいの男性の2人でいずれも重傷との事。

同署によると、ライオンは10歳の雄。2人は通報した女性と3人でライオンのおりの中に入り、ライオンの体を洗っていたところ、ライオンがいきなり騒ぎ始めて2人を襲った。ライオンは鎖につながれた状態だった。1人は自力でおりから脱出、もう1人は飼育員に助け出された。2人はいずれも救急隊到着時、意識はあったとの事。

同社ホームページによると、国内最大の規模の動物プロダクションで、国内映像業界のシェアは90%以上。アリやゾウ、ライオンなどを実際に調教して演技を教えているとの事。
同社の前身は1972年に神奈川県藤沢市に設立された湘南動物企画を経て2007年に湘南動物プロダクションを設立。
10年に成田市に移転した。従業員数は15人との事。

従業員は、ライオンについて「撮影前の準備で手入れをしていた」と説明しているとの事。

地元の保健所などが23日午後、動物愛護法に基づき、施設に立ち入り検査を実施し、ライオンの管理状況について調べる。

事故は、飼育舎の中で飼育員がライオンの体を洗っているときに起きた。この点について、2頭のライオンを飼育している千葉の動物園によれば、けがの治療目的などでライオンにどうしても近づかなければならないときは、ライオンを狭いケージに移動させた後、麻酔を打つとの事。

出演準備のためにライオンの体を洗っていた可能性が高く、県は同日午後、現場に立入り調査に入り、麻酔を使わずに飼育員が対応していたかどうかも含め、猛獣を含めた飼育動物の管理に問題がなかったかどうか調べているとの事。

こんな事故ですね。
問題の動物プロダクションは歴史も長く、動物の扱いにはそれなりのノウハウも持っていたのでしょうが、それでも事故は起きてしまうんですね。
でも、実際、話だけを聞くと、鎖に繋がれたとは言え、自由に手足や口を動かす事ができる状態のライオンの体を檻に入って、手作業で洗っていたのかな?
(今のところ詳細が分かりません)
手足、口が届く距離にいれば、虫の居所がわるければ噛んだりするかもしれませんよね。
と言うか、噛める状態で作業したら、そりゃダメだよね?って事なんだと思います。

それが、作業手順書には「麻酔を打って動かなくなってから、洗う」とあったのかは?今のところわかりません。
以前は、麻酔なしの方法でも問題なかったのかもしれませんね。

作業手順書の存在の有無やその内容については、これからでしょうけど・・・
ヒヤリ・ハットとかKYTとか、ありそうな物ですけど・・・慣れた作業だったのか?

ここ数年、動物園などプロの人達の動物関係の事故が多いような気がしますね。

噛まれた二人は重傷のようです、早い回復をお祈りします。

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2016/09/06

琵琶湖水上バイク女性死亡事故

9月4日午後5時45分頃、滋賀県彦根市の琵琶湖で、水上バイクで沖に出た男女2人が帰ってこないと110番する事故が起きている。

県警彦根署などが捜索したところ、5日午前5時45分ごろ、約1キロ沖合で発見された。県警彦根署によると、女性は心肺停止状態でその後死亡が確認された。男性にけがはない。男性は「波に当たって2人とも湖に投げ出された。途中まで一緒に泳いでいた」と話しているとの事。

発表によると、死亡したのはブラジル国籍の同県湖南市、派遣社員女性(34)。男性(47)は意識があり、けがはないという。男性が水上バイクを操縦して女性を乗せ、沖に出た。
2人ともライフジャケットを着用していたが、男性は「湖面が波立ったため、バイクから落ちてしまった」と話しているとの事。

友人約30人と遊びに来ていて、4日午後2時ごろ、水上オートバイで湖に出た。水上オートバイは同県高島市マキノ町の琵琶湖岸で見つかった。署が詳しい原因を調べているとの事。

こんな事件ですね。
水上バイクでの死亡事故は猪苗代湖などでも起きていて、水上バイクが意外に危険な乗り物であると思い知らされますね。

ただ、今回の事故での死因がちょっと謎ですね。
水面に投げ出されたショックで失神でもして、水死したのか?と思ったのですが・・・・
「波に当たって2人とも湖に投げ出された。途中まで一緒に泳いでいた」

と言う事なので、脳出血とか、低体温症などの可能性もあるのかな?
いずれにせよ、ライフジャケットだけでは防げなかったと言う事なので、ライフジャケットを付ければ大丈夫と言うわけにはいかないようです。

即死では無かったので、救出が早ければ助かったかもしれないのが残念ですね。

当日は彦根市で最高気温33.5度、17時の時点でも30度ですから、水上バイクは気持ちよかったでしょうね。

琵琶湖の日没は18:19分、しかし、日照時間は16時で0.1時間、17時以降は0時間だから、雲で太陽は隠れていたが、それなりの明るさがあったのかな。

日没で4日の捜索は打ち切られたようですね。タラレバですが、もっと早い時刻の事故だったら、捜索で当日中に発見されたかもしれませんね。

他には、発煙筒など遠くからでも発見されるような物があれば、発見されたかもしれませんね。水上バイク自身が小さいので、沖に出ると探すのは大変かもしれませんね。

いずれにせよ、水上バイクに乗る方は注意された方が良いでしょうね。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

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2016/08/17

群馬サファリパーク熊に襲われ女性従業員死亡事故

8月16日午後1時10分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、専用の軽乗用車で動物を監視していた女性従業員(46)=同市上小林=が、ツキノワグマに襲われる事故が起きている。

女性は左脇腹や胸をかまれ、ドクターヘリで前橋市の前橋赤十字病院に運ばれたが、午後3時半すぎに出血性ショックで死亡した。富岡署が詳しい状況や原因を調べている。

同署や同パークによると、襲ったのは放し飼いにされている5歳の雄で、体重約110キロ、体長約1.7メートル。事故が起きたのはツキノワグマとシカ、サルを展示飼育する「日本ゾーン」。事故当時、同区域にはクマ4頭がいて、女性は軽乗用車で見学客の安全確認などをする業務に1人で当たっていたとの事。

同署によると、監視車両の運転席側の窓中央部に横向きに取り付けられていた1本のステンレス製パイプ(直径2センチ)が外れていた。窓は開いており、クマがパイプを壊し、車内に入ったとみられるとの事。

約20分間隔で運転していた園内の見学バス運転手が、女性の監視車にクマが侵入しているのを発見し、緊急通報。駆け付けた従業員がクマを追い払い、女性を管理事務所まで運び、119番通報したとの事。

事故を受け、サファリパークは午後3時ごろの見学バスを最後に閉園した。17日も臨時休園している。

女性は宮崎県の高校から石川県内の動物飼育専門学校に進学。在学中に飼育員を志し、卒業後、群馬サファリパークに就職した。25年余り勤務し、2014年12月から日本ゾーンの監視を担当していたとの事。

園長(63)は「(女性は)安全管理に慎重だったので、『なぜ』という思い。従業員に危険はつきものだが、言葉にならない。一層の安全対策を講じていきたい」と肩を落とした。

富岡甘楽広域消防本部によると、救急隊員が到着した時、女性は心肺停止状態。救急車でパーク第2駐車場まで運び、午後2時すぎ、ドクターヘリで病院に搬送したとの事。

同パークは1979年開園。約100種、1000頭を飼育し、園内を客がマイカーやバスで巡り見学する。97年8月には車外に出た夫婦がトラに全身をかまれ死亡した。2010年12月にはバス運転手が水牛に襲われ重傷を負ったとの事。

今回の事故について栃木県でツキノワグマ2頭を飼育する動物園の担当者は「園にいるクマは人に慣れており、襲うことはほとんどない」と話したとの事。その上で、クマが強い力を持っていることに注意し、「鍵や格子の細かい点検が重要だ」と指摘したとの事。

安全対策として従業員が乗っていた巡回車の車窓に取り付けられていたパイプの防護力が、不十分だった可能性の高いことが分かった。パークはクマに襲われてもパイプで車内の安全は確保されるとしていたが、事故ではクマが押して外してしまったとみられ、県警は対策に問題がなかったかなど調べている。

パークによると、パイプ(直径2センチ)は運転席と助手席の車窓に各1本、車窓の真ん中を横切る形で設置。クマの口の部分までしか入らず、仮にクマがパイプに触れた場合、習性から引っ込むと想定していたとの事。

一方、同種施設の姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)は、巡回車にパイプを2本設置。担当者は「1本だと多少の時間稼ぎになるが、防護用として十分とはいえない」と指摘したとの事。

これについて、群馬サファリパークは「窓からえさをやるため、金網だと窓から投げられないし、視界も悪くなる。(1本は)安全性と利便性の妥協点だった」と説明し、「専門家の意見も取り入れながら最善策を模索したい」と話したとの事。

女性を襲ったのは5歳になるオスのツキノワグマ。客が園内を自家用車で回る場合、窓ガラスを閉めて、ドアの鍵をかけることが求められているとの事。

襲われた当時、女性は運転席側のドアの窓を開けていた。その理由は「演出のためにエサを投げたり、客に注意喚起を促すため、窓を開けて『すみません、窓を閉めてください』と」(群馬サファリパーク動物課 課長)

窓を開けているときの安全対策として「ドアに格子をつけている」(群馬サファリパーク動物課 課長)

車の高さは160センチ強。ツキノワグマは立ち上がった状態で170センチ程度。クマは運転席側から女性に襲いかかり、左脇腹から胸にかみついたのです。ほかの従業員が発見したときには、車内に乗り込んでいたとの事。

「8月はクマの繁殖期の終わりの頃。繁殖期に当たっていた場合は非常に攻撃的になっていた可能性もある」(東京農工大学大学院 教授)

立ち入り調査を行った労働基準監督署も不備を指摘しているとの事。

「クマの力で有効に機能していない状態になっていたのを確認した。あらゆることを想定して万全の対策をとってもらうことが必要」(高崎労働基準監督署  安全衛生課長)

こんな事件ですね。
事故の原因は窓の防護用のパイプの強度不足と言う事になりそうですね。

ASKAの事件簿の記録を読み返すとこれまでにも動物園関係での事故は結構ありますね。
2012年の秋田県秋田市動物園チンパンジー指噛み千切り事故
2012年の富士サファリパークゾウ飼育員死亡事故
2012年の秋田県鹿角市クマ牧場女性従業員死亡事故
2008年の京都動物園トラ飼育員死亡事故

これらの事故は人間側が檻の中に誤って入ってしまったり、柵の間から指を入れたりして起きた事故なんですが・・・

今回の事故はちょっと違いますね。
安全対策は行っていたが、それ自体が不十分だったと言う事なんですよね。
現場の作業者自身は「これで大丈夫」と言われれば、その信頼性や安全性に疑問を抱かなかったかもしれません。

なので、「パイプ1本で大丈夫」と言う判断には、今後、批判や責任追及の目が向けられるかもしれませんね。

同種の園では1本では不安として2本にしてるわけで、そのあたり、同業他社はどうやってるのか?とか気にはならなかったのかな?

あとは、巡回を1人ではなく、2人一組でおこなっていれば、襲われた時にすぐに助けを呼ぶことも出来たかもしれませんね。

とは言え、2人分の経費を考えると、パイプを2本にした方がコストは安かったと思うけど・・・
まー園側の説明だと、「餌やり」や「声かけ」の為の1本だったとの事だけど、声かけなら2本でも良かったでしょうし、マイクや拡声器なども使えたと思います。そもそも、「直接餌をやる必要があったのか?」と言うのも疑問ですが・・・

餌で熊を集める為なら、直接手で餌を与える必要は無いでしょ?

それから、危険予知トレーング(KYT)なども実施していたのかな?
あるいは、過去に同種のヒヤリ・ハット事例は無かったのか?

今まで従業員の車が襲われたことはないとの事ですね。
「開園当時に海外から指導員が来て指導を受けている。今回の事故は想定外だった」と言うのが園の見解ですね。

ただ、リスクアセスメントなどしたら、餌を積んで動物に近づく車が動物に襲われると言うのは十分想定できるような項目にも思いますが・・・・

いずれにせよ、原因が分かっているなら、対策をする必要がありますね。
最大の問題は事件が起きる前にその事に気づけなかった事なのかもしれませんね。

殉職された女性のご冥福をお祈りします。

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2016/04/01

19年前のO157感染が原因で死亡

堺市で1996年、学校給食が原因で児童らが病原性大腸菌O157に感染し、女児3人が死亡した集団食中毒で、市教委は3月30日、後遺症が原因で当時1年生だった同市北区の女性(25)が後遺症による脳出血で亡くなったと発表した。後遺症による死亡は初めてとの事。

市教委によると、女性は1996年の集団食中毒の発生時にベロ毒素による溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して60日間入院。入院をへて回復したとされていた。
ところが、2004年にHUSを原因とする後遺症の腎血管性高血圧と診断された。
腎臓動脈の異常から高血圧になる疾患で、年に数回通院を続け、薬も服用。容体は落ち着いていたとの事。
ここ数年は年3~8回通院していた。2015年10月10日、自宅で容体が急変、翌日に搬送先の病院で亡くなった。死因は腎性高血圧による脳出血だったとの事。

市は2014年度に後遺症の経過観察のために、発症者20人に検診を受けるよう通知。このうち死亡した女性を含む4人が同年度中に高血圧や慢性腎炎などで治療が必要とされていたとの事。

こんな事案ですね。
発端は19年前に感染したO157だった、感染時に入院治療を経て完治したはずだったのに・・・
それが8年後に後遺症の腎血管性高血圧と診断されて、さらに11年後にその後遺症が原因で死亡です。

O157の感染で何人かが亡くなる事があって、O157は怖い病気なんだとは思っていましたが、一度完治したにも関わらず、その後遺症で19年後に亡くなってしまうほど、危険な病気との認識はありませんでした。

O157が危険な食中毒だと言うのは間違いないのですが、もう一段、危険度の高い病気だと考えた方がよさそうですね。

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2016/02/15

福岡県久留米市城島町カセットボンベ爆発事故

2月14日(日)午後2時半ごろ、今年の新酒を披露するイベントが開かれていた福岡県久留米市城島町の「城島町民の森」で、焼き鳥の露店にあったカセットコンロ用ガスボンベが破裂し、4歳の男児を含む11人がやけどなどのけがをする事故が起きている。

県警久留米署によると、うち10人のけがは軽く、残る男性1人の負傷の程度は不明だが、命に別条はないとの事。

イベントは市や城島・三潴両地区などの事業者でつくる「久留米南部商工会」などの実行委員会が13、14日に開いた「城島酒蔵びらき」。
同署などによると、事故は同商工会の青年部の露店で発生。
焼き鳥に使うため着火した木炭のそばに置かれていたカセットコンロ用ガスボンベが過熱し、破裂したとみられる。同署が管理態勢などを調べているとの事。

負傷したのは4~68歳の男性9人と女性2人。このうち、青年部の3人と来場者5人の計8人が、顔にやけどを負うなどして病院に運ばれたとの事。

近くの露店の女性(43)によると、午後2時半ごろ「バンッ」という爆発音が響き、ボンベが青年部のテントを突き破り男性客に当たった。
隣で焼き鳥を売っていた男性(52)は「頭髪が焦げた男性が店から走ってきた」、客の30代男性は「熱風が後ろから来た。振り返るとテントの内側が真っ赤だった」と話したとの事。

こんな事故ですね。
日常生活で焼き鳥を炭火で焼くような事はしていなかったんでしょうね。
それで、注意がカセット用のガスボンベに向かなかったと言う事なんでしょうが・・・

2013年夏の京都府福知山市花火大会露天商爆発事故があってから、こういったイベントなどでの屋台、出店では火の取り扱いには注意していると思っていたのですが、どうも、そうでもなさそうですね。

福知山の花火大会の事故では、携行缶のガソリンが発電機の排気で熱せられてしまったのが原因でした。

今回の事故の原因もカセット用のガスボンベが火の近くで熱せられてしまった事が原因なら、似た事故に見えますね。

ただ、実際にその場に居て作業していた、担当者が危険を意識できなかったのも、問題だとは思うのですが、ある程度、事故や火災に危機感を持った人間が見れば、危険な状況と言うのは見て取れたと思うのですが、そのあたり、巡回パトロールとかはしてなかったのかな?

夏場のバーベキューや冬の鍋などで、カセットコンロで事故があるので、それなりに、関係者の中にも注意している人はいたと思うのですが、カセットコンロを使う人を集めて、事前に注意するなんて事は無かったのかな?

今後は、イベントなどでカセットコンロや携行缶を使うような人は事前に集めて、取扱を注意するなど必要でしょうね。(福知山の事故以来、どこの会場でもやっていると思っていましたが、風化してしまったのかな?)

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2015/12/22

カフェイン中毒死亡事故

「エナジードリンク」と呼ばれるカフェインを含む清涼飲料水を大量に飲んだ九州の男性が中毒死する事件が起きている。福岡大(福岡市)は12月21日、解剖の結果、カフェインの血中濃度が致死量に達していたことが分かったと発表したとの事。胃の中からカフェインの錠剤も見つかった。

同大によると、男性は20代前半。ガソリンスタンドで深夜から早朝まで勤務し、眠気覚ましとして1年以上前からカフェイン150ミリグラム程度を含むエナジードリンクを飲んでいたとの事。

死亡する約1年前から体調不良を訴え、嘔吐(おうと)することが3、4回あった。
亡くなる1週間ほど前から、カフェイン入り清涼飲料水や、市販されている眠気防止用のカフェイン錠剤の摂取量が増加。

昨年のある日、午前11時半ごろ大量に吐き、寝ていたが、午後4時ごろ家族によって意識を失った状態で見つかり、病院に運ばれたが死亡が確認された。

解剖で男性の血液1ミリリットルから致死濃度(79~567マイクログラム)に当たる182マイクログラムのカフェインを検出した。胃からもカフェイン錠剤の粉末が見つかり、中毒死と結論づけたとの事。

教授は「長期間の常用で肝臓の分解機能が低下したところへ、多量摂取によって血中濃度が致死量に達したのではないか」と分析。

血中濃度から推定される経口摂取による致死量は3000ミリグラム(3グラム)程度。血中濃度が半分に下がるのは3~6時間後で、短期間に大量摂取すると頭痛やめまい、吐くなどの中毒症状が表れるとの事。

カフェイン錠はビタミン剤などと同じ「第3類医薬品」などとして市販され、1錠でコーヒー2杯に相当する100ミリグラムを含んでいるものや、それを超える商品もある。

厚生労働省によると、過去10年間にカフェイン中毒による死亡例はない。教授は「自分の知る限り国内初の死亡例。エナジードリンクを大量に飲んだり、カフェイン錠を併用したりすると、知らないうちに血中濃度が高くなり中毒になる可能性がある。
アルコールと同時に摂取すると、カフェインを分解する能力が低下し危険だ。注意してほしい」と話したとの事。

エナジードリンクに定義はないが、清涼飲料水にカフェイン、ビタミン、アミノ酸などを含有した炭酸飲料で若者らに人気がある。

眠気覚ましと称して1本(50ミリリットル)に100~150ミリグラムを含有する商品もある。20~30本を一気に飲むと致死量に達する。

こんな事件ですね。
カフェインにも致死量があり、それは3000ミリグラム。
普通にお茶やコーヒーとしてカフェインを飲んでいるので、危険な物との認識してないですね。

ただ、3000ミリグラムは相当な数字なので、普通に生活しているならそこまで、摂取する事は無いでしょうね。

コーヒーなら100ミリリットルで60ミリグラムだから、マグカップでも200ミリリットル(120ミリグラム)くらいかな?その計算だと25杯も飲むのは無理でしょ。

眠気覚しの物でも20から30本を一度に飲むのも常識的には無理だと思う。

今回の事故では錠剤も服用していたと言う事なので、そちらの方が多かったのかもしれませんね。

問題はその結果にいたるまでの経緯でしょうね。
深夜から早朝までの勤務だったので眠気覚しの為の方策を実施したのは理解できます。
多分、私がその立場でも、同じ事を考えたと思います。

眠気覚しにカフェイン(コーヒーとか)と言うのは一般常識と言っても良いでしょう。
疲れもたまれば、いつもの量では眠気が取れないので、じゃあ、量を増やしましょう。
と言うのも、自然な思考の流れかと思います。

ただ、体調不良を以前から訴えていたので、本人にはカフェイン中毒の自覚は無かったのかな?

体調不良がカフェインが原因だと思わなければ、原因不明の体調不良と言う事になりますが・・・
確かに、身近な物なので、カフェインが原因とは思い難いかもしれないけど・・・

でも・・・嘔吐などもしているので、原因が不明だとしても、逆に原因不明だからこそ、病院に行こうとは思わなかったのか?

仕事をしているなら、自治体の定期健康診断などもあったと思うけど、そこで、相談はしなかったのか?

たら、ればになってしまうけど、医学の知識のある人に相談していれば、ヒアリングからカフェインの摂取量が多いと言う判断になり、注意されたかもしれませんね。

別の見方としては、体調不良を押しても、深夜勤務をしなければならない事情が本人にはあったのかもしれませんね。

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2015/10/20

大阪府大阪市淀川製鋼所死亡事故

10月19日午後2時40分ごろ、大阪市西淀川区百島の淀川製鋼所大阪工場で、グループ会社の男性社員(44)が物置の壁面の梱包ラインで作業中、ライン内の鉄骨機材に首を挟まれる事故が起きている。社員は病院に搬送されたが、死亡が確認されたとの事。

大阪府警淀川署によると、死亡した社員と一緒に作業していた別のグループ社員は「ラインが止まったので点検するために制御盤を操作したら、再起動して事故が起きた」と説明しているとの事。

同署は業務上過失致死容疑も視野に詳しい原因を調べているとの事。

こんな事故ですね。
情報が少ないのですが、今のところ、事故の状況や原因としては
「ラインが止まったので点検するために制御盤を操作したら、再起動して事故が起きた」との事です。

通常動作ではなく、イレギュラーな動作や操作と言うのは難しいところなんですよね。
作業者がその機材の操作と動作を完全に理解しているのか?と言うと、普段操作する部分については理解しているけど、イレギュラーな状況での動作や、普段使わない機能などまで完全に理解しているか?と言うのはどこでも不安な面があるんじゃないかな。

だから、手順書があるわけなんですけどね。現場の危険予知活動(KY活動)とかでは指摘はなかったのかな?

亡くなった方のご冥福をお祈りします。

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2015/09/18

青森県黒石市小学校調理室爆発事故

9月18日(金)午後、青森県黒石市の小学校の調理室で爆発事故が起きている。
この事故で、55歳の女性が死亡し、小学生2人を含む少なくとも5人がケガをしたとの事。

爆発事故があったのは黒石市三島の六郷小学校。18日午後3時ごろ、「調理室で爆発が起きてけが人が出ている」と消防に通報があったとの事。
消防が駆けつけたところ、学校の1階にある調理室の窓ガラスが割れ、食器などが散乱していたという。

警察によると、この事故で、給食の調理を担当している55歳の女性が搬送先の病院で死亡した。また、小学4年生と5年生の男子児童2人を含む、少なくとも5人がケガをしたとの事。

警察によると、害虫駆除のため殺虫剤をまいていたところ爆発が起きたということで、警察や消防が事故の原因を調べている。

こんな事故ですね。
情報が少ないのですが、殺虫剤と言うのは、市販されているスプレー式の物でしょうか?
だとすると、LPG等の可燃性ガスを使っている場合が多いのかな?

もし、そうだとすると、換気が悪い状態で可燃性ガスが溜まったところへ、何らかの火が引火、爆発と言う事なのかな?
調理室なので火は使っていても不思議じゃないですね。
とりあえず、可能性の段階なので、正式な調査結果を待ちましょう。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

2015/09/18追記
どうも、情報が不足していたようで、殺虫剤は「煙式」の物と言う事です。
なので、スプレー式のガスが爆発と言うのは誤りですね。

もともと、ガスが漏れていて、そこに煙式の殺虫剤に点火しようとして爆発したのかもしれませんね。

でも、ガス漏れ検知器ぐらいありそうなんすが・・・どうなんでしょ?

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