***追起訴(8月4日)***
千葉県八千代市で空気銃を猫に発砲しけがをさせたとして、千葉地検は8月4日、銃刀法違反と動物愛護法違反の罪で、千葉市若葉区の倉庫作業員男性容疑者(49)=別の猫への動物愛護法違反罪などで起訴=を追起訴したとのこと。県警によると、「3年前から100匹近く猫を殺傷した。猫の虐待に興味があった」などと供述しているとのこと。
起訴状によると、昨年11月20日午後6時ごろ、八千代市内で、猫1匹に空気銃を発射して弾丸を命中させ、大腿骨粉砕骨折のけがを負わせたとしているとのこと。
被告は、別の猫を空気銃で殺したとして7月に起訴され、その後再逮捕されていた。
***初公判(10月26日)***
1)男は起訴内容を認め、検察側は懲役1年6か月を求刑、即日結審したとのこと。
2)被告人質問では「3年ほど前から80匹から100匹くらい撃った」「猫を撃った時の高揚感が忘れられなかった」などと答えたとのこと。
3)検察側は、「犯行態様が危険で悪質であり、常習性が認められる」「猫2匹を死亡させ4匹にけがをさせた犯行結果は重大である」として懲役1年6か月を求刑したとのこと。
4)弁護側は、「本人が反省して2度と犯行を繰り返さないことを決意している」として、執行猶予付きの判決を求めたとのこと。
***判決公判(11月8日)***
1)千葉地裁は懲役1年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡した。
2)判決は、強固な犯意に基づく計画的な犯行だと指摘する一方で「猫の生命を軽んじた自らの卑劣さ、残酷さを反省している」としたとのこと。
別の報道では
裁判長は「弱い者いじめをして高揚感を得るため、あらかじめ猫がいる場所を調べて赴き、虐げる行為を繰り返していた。動機に酌量の余地はない」と指摘。今年1月までの約2年半の間に80~100回程度、空気銃で猫を撃っていた点を踏まえ、「常習的犯行の一環」とも述べたとのこと。
一方で、「自らの卑劣さ、残酷さを反省しており、再び銃を持つつもりはない」と執行猶予の理由を説明した。
3)裁判長は判決文を読み上げた後、男に対し「弱いものいじめに魅了されたのは、あなたの心の貧しさを表している。小さなことでいいので、弱いものに手を差し伸べる行為をしてみてほしい」と説諭したとのこと。
4)これまでの公判で男は、80~100匹の猫を撃ったと明かし、犯行を繰り返した理由について「撃ったときの高揚感が忘れられなかった」「弱いものをいじめたかった」などと語った。猫を捕獲し、熱湯をかけて虐待していたことも認めた。ネットで猫を虐待する動画も見ていたとのこと。
5)男は「もともと猫は好きだった」とも述べたとのこと。しかし18年夏ごろ、千葉市の公園で猫にえさを与えていたところ通行人に注意され、「復讐」のため猫に銃を向けるようになったとのこと。
男は「猫を見ると(注意してきた)男女の顔が思い浮かぶようになった」と説明した。裁判官になぜ猫を標的にしようと思ったのか問われても、「自分でも分かりません」などと答え、明確な理由は明らかにならなかったとのこと。
こんなところですね。
驚いたのは、事件のきっかけが「猫の餌やりを注意された事」なんですね。
ところが、なぜか、殺意が向けられたのは「注意した人間」ではなく、「餌をやっていた猫」へ向けられました。
人間に対して暴力で復讐すれば、重罪となる事は理解していて、人間に復讐できない事の鬱憤を猫へ向けてしまったと言う事なのかな?
一時的なストレス解消のつもりが、暴力で支配する事に魅了されてしまい、常習的に虐待を行うようになってしまったんでしょうね。
ギャンブル依存症を連想しました。
ビギナーズラックで大勝した初心者が、その後、ギャンブル依存症になってしまう過程に似ているかもしれませんね。
もしかすると、被告も犯行の初期には「自分は猫が好きだったんじゃなかったのか?」と疑問を持ったかもしれませんが、精神的な快感を打ち消す事はできなかったんでしょうね。
いずれにせよ、この人は、快楽殺人の入り口に立っていたと思われるので、今後の生活には注意された方が良いと思います。
参考リンク
千葉県八千代市猫空気銃射殺事件
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